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保険医「いい加減教室戻ってくれないかな…」
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1: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:20:17 ID:gz8cblfGU2

保険医「うわ…、早速いるし…」

男「お邪魔してます」

保険医「始業式なんだし、心機一転して教室行きなさいよ」

男「嫌ですよ。腫れ物扱いされにいくなんて、…て言うか去年も言いましたよね?」

保険医「うん、何かデジャヴュ。つーかさー、まだ履いてんの?」

男「確認します?」

保険医「見せんな」

男「初なねんねじゃあるまいに…」

保険医「おっさんか君は…」




177: 名無しさん@読者の声:2012/12/30(日) 00:20:37 ID:hp3zRKnfvU
まぢかああああああああああああああああああああああああああああああああああ
178: 名無しさん@読者の声:2012/12/30(日) 17:31:44 ID:xpJaCVvKg2

男「……」

保険医「我が儘を言わないところは流石だね。で、どうするの?しばらく考えてみる?」

男「…その、三月までに、どこまでさせてもらってもよろしいのでしょうか?」

保険医「それは君のリード次第」

男「では、僕のリード次第によってはおっぱいを…、いえ、揉む胸がありませんでしたね。すいませんでした」

保険医「よーし、表へ出ろ」


179: 名無しさん@読者の声:2012/12/30(日) 17:32:38 ID:xpJaCVvKg2

保険医「まったく、欲が有るんだか無いんだか、らしいと言えばらしいけどね…」

男「断られる前提だったので動転しているのですよ。期間限定とはいえ、よくこんな頭の悪い変態とつきあう気になりましたね」

保険医「そこまで仕事熱心じゃないからね。憎からず思っていなければ、保健室登校なんてさせてないわよ」

男「…好意を持って頂いてると思ってもよいということですか?」

保険医「ンー、頭のおかしい弟分くらいには想っているわね」

男「辛辣ですね」

保険医「頭の悪い変態よりも大きく出世したと思うけど?」


180: 名無しさん@読者の声:2012/12/30(日) 17:33:50 ID:xpJaCVvKg2

男「…改めまして、不束な者ですが、どうかよろしくお願いいたします」

保険医「文字通り、短いつきあいになるけれど、よろしくね」

男「さて、ではちょっと放送室をジャックしてきます」

保険医「待て。わかっていると思うけどオフレコでね。もっとも、言う友達もいないのだろうけど」

男「…一人だけ、言ってもいいですか?」

保険医「誰?」

男「…女さんです」

保険医「…何で?」

男「実は…、かくかくしかじかちっぱいぱんでして…」


181: 名無しさん@読者の声:2012/12/30(日) 18:25:53 ID:0Ipfh8jXB2
パイパン…だと?!
182: 名無しさん@読者の声:2012/12/31(月) 00:05:58 ID:hp3zRKnfvU
ちっぱいぱんwwww
保険医、男、女、女友、読者の皆さん、そして>>1さんに明るい年が訪れますように!
今年も最後まで支援!
183: 名無しさん@読者の声:2012/12/31(月) 19:16:21 ID:z38h1VTRk6

保険医「…馬鹿じゃないの?」

男「何を今さら…」

保険医「いや、馬鹿なのは知っていたけども…。何断ってるのよ?間違いなく君にとっての人生に二度ある一度目のチャンスだよ?優良格安物件よ?3LDKロフト付きよ?」

男「それだけ真摯に先生を想っているのですよ。それに、高級分譲マンションよりも、消毒用アルコールの匂いのするこの教室の方が、僕の居場所という感じがするのです。先生は嫌がりそうですけどね」

保険医「はぁ、つける薬がないわね…」


184: 名無しさん@読者の声:2012/12/31(月) 19:17:17 ID:AetLEjI1ak

保険医「つきあうにあたって一つ条件をつけるわ」

男「何でしょう?」

保険医「卒業して私とわかれたら、女さんに告白すること」

男「何でですか?」

保険医「何でもよ」

男「その時に女さんに彼氏がいたら?」

保険医「それでもよ。その時はフラれなさい。何も好きだと言う必要はないわ。ただつきあって欲しいとだけでも言えばいいから」

男「善処します」

保険医「約束よ」


185: 名無しさん@読者の声:2013/1/1(火) 01:08:55 ID:iM2L5FqJfI
あけましておめでとうございます!
今年も支援!支援!
186: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 00:41:26 ID:BVm3jGTqBQ

男「…と言うわけで、告白してつきあうことになりました」

女「えっ!?」

男「そこまで驚かなくても…」

女「いえ、そうではなくて…、えっ、あれ?先輩の好きな人って、女友ちゃんじゃなかったのですか?」

男「……どうして、そうなった…」

女「何だか気が合っていたようですし、てっきりそうなのかと。他に先輩と付き合いのある女子も思いあたりませんし…」

男「…そうね、女“子”はね」ボソリ

女「ひょっとして私の知らない人に告白されたのですか?」

男「さあ、どうだろう?」


187: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 00:42:16 ID:Xn/UPBwDkk

男「とにかくそういうことだからさ。僕のことは諦めて…ってそんな大したモノでもないけどね。他にいい人を、釣り合う人を見つけてください」

女「…何か違和を感じますね」

男「何に?」

女「本当にちゃんとつきあうことになったのですか?」

男「…あ、こんな時間か。ごめん、これから初デートだから、この辺で」

女「待ってください。せめて相手の名前だけでも教えて頂けませんか?」

男「じきにわかるよ。それじゃ、ね」


188: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 05:08:53 ID:htxVXO/TZg

保険医「…で、冬休みに入ったというのに君は何故ここにいるのだい?」

男「先生と一分一秒でも多くいたくて…」

保険医「そういうのはいいから」

男「さて、何故でしょう?」

保険医「ぎぃぃぃぃぃバタァン!」

男「……」

保険医「……」

男「…何ですか今の?」

保険医「コナンのCMに入るときのアレよ」

男「あー…」


189: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 05:09:43 ID:gEEDxrx.Po

保険医「さ、CMあけて解決編よ。説明なさい」

男「自分で考える気はないのですね…。実は、担任と校長との約束でして」

保険医「何?どういうこと?」

男「先生との仲を黙認していただくためです」

保険医「…マジ?」

男「嘘に決まっているじゃないですか。課外授業やHRをろくに出ていませんからね。かわりに、冬休みに登校して校内の掃除をすることで、内申にオマケをつけてもらう約束なのですよ」

保険医「抜け目がないと言うか…。君は本当に社交性の生かし方を間違えてるな…」


190: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 19:23:08 ID:Xn/UPBwDkk

女「失礼しま、す」

男「うぇ…」

女「…何故、先輩がいるんです?」

男「そっくりそのままお返しします」

女「私は先輩ではありません」

男「一部改変してお返しします」

女「私は、失恋による傷心を慰めるべく、部活動に励んでいるのですが…」

男「家庭科部だっけ?冬休みも活動あるの?」

女「あまり人は来ませんけどね。ミシンを使いたい生徒が来ます」

男「へぇ。で、何故保健室へ?」

女「先生とお喋りしようかなと。先輩は何故いるのです?」


191: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 20:54:52 ID:Xn/UPBwDkk

男「そうだな。あえて言うなら、愛を育みに?」

保険医「……」

女「……」

男「二人してレイプ目で見ないで頂けませんか…」

女「…ということは、彼女さんは部活動されている方なのですか?」

保険医「えっ?」

男「……」

女「…?」

保険医「言ったんじゃなかったの?」

男「いざとなると気恥ずかしくて。てへぺろ」

女「先生は知っているのですか?」

保険医「知ってるも何も…―――」


192: 名無しさん@読者の声:2013/1/2(水) 23:04:14 ID:iM2L5FqJfI
支援
193: 名無しさん@読者の声:2013/1/4(金) 00:25:39 ID:Y50wrvQsq6

女「……淫行罪…」ボソリ

男「まだ童貞だよ」

保険医「えっと、他言無用でお願いね。彼の将来の為にも」

女「…それなら、せめて卒業まで待つべきだったのではないですか?」

保険医「ごもっともなのだけどね。今年で転勤だから、そんな時間もないのよね」

女「今年で転勤って…。では、そのあとは…?」

保険医「ないわよ。卒業でエンディング。桜の木か飛行機雲をバックにスタッフロールが流れるんじゃないかしら?」


194: 名無しさん@読者の声:2013/1/4(金) 00:26:38 ID:TCbWcTtVhU

女「そんな…」

男「不毛に思えるかな?」

保険医「これくらいが丁度いいと思うけどね。我が儘は言えないわ。彼も、…私もね」

女「…ごちそうさまです」

保険医「いいえ、お粗末様です」

女「…しかし、…くふふふ」

男「何?」

女「いえいえ、お気になさらず」

保険医「…敗戦処理でブルペンに上がったら、いつの間にか勝ち投手の権利を獲ていたってとこかしら?」

女「んふふふふー♪」


195: 名無しさん@読者の声:2013/1/4(金) 00:27:28 ID:zpwIKsLZ7.

女「棚からぼたもちというか、瓢箪から駒というか、藪からロンギヌスな話も聞けたことですし、私はこの辺でお暇させて頂きますね?」

男「三つ目はすべてが間違ってると思うけど…」

保険医「もう少しゆっくりしていってもいいのに」

女「そこまで野暮ではありませんよ。では蜜月をお楽しみください。失礼しました」

保険医「はいはい」

男「……」

保険医「…何さ?」

男「…僥倖とも言うべきツンデレぶりでしたね。オムツ一パック分に匹敵します」

保険医「…百年の恋もさめるわね」


196: 名無しさん@読者の声:2013/1/4(金) 23:37:11 ID:iM2L5FqJfI
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sage:


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