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保険医「いい加減教室戻ってくれないかな…」
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1: 名無しさん@読者の声:2012/11/15(木) 01:20:17 ID:gz8cblfGU2

保険医「うわ…、早速いるし…」

男「お邪魔してます」

保険医「始業式なんだし、心機一転して教室行きなさいよ」

男「嫌ですよ。腫れ物扱いされにいくなんて、…て言うか去年も言いましたよね?」

保険医「うん、何かデジャヴュ。つーかさー、まだ履いてんの?」

男「確認します?」

保険医「見せんな」

男「初なねんねじゃあるまいに…」

保険医「おっさんか君は…」




217: 名無しさん@読者の声:2013/1/11(金) 02:30:44 ID:gEEDxrx.Po

男「…叩かれるのですか」

保険医「痛くしないから安心なさい」

男「何でしょうか?」

保険医「…今日で終わりにしましょうか」

男「……」

保険医「……」

男「…手痛い鞭ですね。理由を聞かせて頂いても?」

保険医「君に対して失礼かもしれないけれどね。まだ遊びで済まされるのよ。同じ学校の先生と生徒の恋愛なんてね」

男「それはまあ、知ってましたよ。先生がエロゲをプレイさせるくらいの感覚で、僕とつきあってくれていたのは」

保険医「いや、流石にそこまでは思ってないし。君のがよっぽど失礼だな」


218: 名無しさん@読者の声:2013/1/11(金) 10:19:43 ID:7FwZM..EWU
つCCCCCC
219: 名無しさん@読者の声:2013/1/12(土) 01:10:26 ID:gEEDxrx.Po

男「で、何ですか?良心が痛んだとかそういうことですか?」

保険医「違うわよ。君が今日で中学生という肩書きを使えないとなるとね、これ以上は未練が残るのよ」

男「どういうことです…?」

保険医「はぁ…。今のところは先生と生徒って垣根があるから、飛び越す気力もないし、遊びで済ますことが出来てるけど、垣根の方から消えてくれるなんてことになったら、なし崩し的に本気になっちゃうでしょって言ってんの。言わせんな恥ずかしい。遊びが不毛なのは当たり前で、あるべき形だけどね。不毛な恋愛なんていい歳してしたくないのよ。しかも半分ちょっとしか生きていない年下相手に」


220: 名無しさん@読者の声:2013/1/12(土) 01:11:27 ID:gEEDxrx.Po

保険医「…コーヒー淹れて。一息で喋りすぎた…」

男「あ、はい」カチャカチャ

保険医「ふぅ…」

男「…別れ話で愛の告白はズルくないですか」コポコポ

保険医「大人はズルいくらいが丁度いいって山ちゃんも言ってたわ」

男「言ったのは山ちゃんですが、考えたのは脚本家でしょうに…。…はい、コーヒーどうぞ」

保険医「ありがと。それで、どうする?」

男「どうするって…。嫌だ、別れたくない、先生は永遠に僕のモノだっ。って言ったらどうするのですか?」

保険医「全力で逃げる」


221: 名無しさん@読者の声:2013/1/12(土) 13:42:20 ID:JrgEVdGhFo
逃げるのwww先生と男は一生こんなやり取りしながら死ぬまで一緒にいればいいと思うwww
222: 名無しさん@読者の声:2013/1/13(日) 20:14:26 ID:z839VTXGp2
支援
223: 名無しさん@読者の声:2013/1/14(月) 01:24:29 ID:8rLrNdzDSE

男「逃げるのですか…」

保険医「いや、何かセリフに狂気を感じたし…。まあ冗談はさておき、言われてもどうもしないわよ。そして、君がそれを言わないこともわかっているもの」

男「そんなに大人じゃないかもしれませんよ」

保険医「そんなに子供でもないでしょう」

男「…かないませんね」

保険医「いつまでも子供ではいられないということよ。お互いね…」

男「まだ、その胸が大人になる望みを捨てていなかったのですか…」

保険医「あー、もう、死ね」


224: 名無しさん@読者の声:2013/1/14(月) 01:25:45 ID:htxVXO/TZg

保険医「せっかくいいこと言おうとしたのに台無しだわ」

男「ほう、どんなです」

保険医「この空気で言わせようと言うのか、と言うかあくまで空気を読まないフリを続けるつもりね。いいわ、ちょっとこっちおいで」

男「なんですか?本当に鞭が用意してあるのですか?」

保険医「違うわよ。最後くらい歳上らしくリードしてあげようじゃない」

男「……」ノコノコ

保険医「……」スッ

男「うわ…ちょ…」

保険医「意外と初だよね君も」ギュゥ


225: 名無しさん@読者の声:2013/1/14(月) 01:26:57 ID:Xn/UPBwDkk

保険医「…君がどう思っていようとね。やっぱり、ここは君の居場所じゃないよ」

男「……」

保険医「保健室を居場所にしていいのは養護教諭だけ」

男「……」

保険医「君にとって、ここは居場所じゃない。今さら逃げ場所だとも言わない。止まり木ってとこかな。充分に羽を休めたでしょう?いつまでもサボってないで羽を動かしなさい。いつか言ってた明日は今よ」

男「……はい」

保険医「よろしい。…卒業おめでとう」チュッ

男「ン…」

…………

………………


226: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 00:49:10 ID:BVm3jGTqBQ

女「何ですか?急なお呼びだしして?愛の告白ですか?」

男「ん、まあそんなとこ」

女「ええっ!?…あ、あれですか?ハーレムエンドを目指してるとかそういうことですか?」

男「ん、まあそんなとこ」

女「ええー。嘘でも本当でも否定しましょうよ…」

男「先生からの遺言でね」

女「…亡くなられたのですか?」

男「ん、まあそんなとこ」

女「いや、私今日普通に学校であってますからね。結局なんなのですか?」

男「…守れる約束は守ろうと思ってね」

女「…?」

男「あのさ――」





―――×年後


227: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 00:50:11 ID:Lz9AKYW0ys

男「お疲れ様でーす。お先に失礼しまーす」

男「うぅ…寒ぅ…息白ぉ…」

男「はぁ…。手当ては嬉しいけど、大晦日に当直っていうのは、ちょっと切ないものがあったなぁ…」

男「…さて、あまり待たすとまた拗ねちゃいそうだし、少し急いで帰るか」





男「愛すべき家族の待つ家に」


228: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 01:28:03 ID:zpwIKsLZ7.

男「ただいまー。あ、そうだ。あけましておめでとうございます」

犬「ワンワン」

男「ごめんなー。待ってたろー。今ごはん用意するからなー」

犬「ハッハッハッ」

男「今日は高価な餌だからなー。心して食えよー」っ高級ドッグフード

犬「ワンワン」

男「そうかー旨いかー」

犬「ハグハグ」

男「癒されるなー。お前という家族がいれば今日も頑張れる気がするよ。とりあえず当直明けで眠いから寝るけども」

犬「ワンワン」

ガチャ…


229: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 02:39:48 ID:TWKB/Ff3qI
ぬおあああああ!!
眠れないからSS巡りしてただけなのに(そんな理由でスイマセン)最初から一気に読んでこの先気になって眠れん!!
支援
230: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:50:25 ID:Xn/UPBwDkk

ガチャガチャ

男「…?」

ガチャガチャガチャン

男「え…、何これ、怖い」

犬「ワンワンっ!」

ガチャ…ガチャリ

男「鍵あいちゃった…。警察に連絡すべき?」

犬「ワゥン?」

女「あっけましておめでとうございまーす!!」バターン

男「…あ、警察ですか?あの不審な人が…」

女「おっ、新年早々飛ばしてますねー先輩」

男「女に言われたくない。というかどうやって入ってきたのさ?」

女「え?普通にドアからですよ?」


231: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:51:17 ID:opEfTi/J.E

男「…そうじゃなくて、合鍵とか渡してないよね?」

女「鍵穴に針金刺して、開けゴマって言ったら開きました」

男「…年々ストーカー性が増してきてるなぁ。僕が高校卒業して地元から出て就職するにあたって別れたのに、わざわざこっちの大学に進学してくるし」

女「私は、先輩や先輩の元カノさんみたく、諦めも物わかりもよくありませんから」

男「一応、女ももうその元カノにあたるのだけどね」


232: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:51:55 ID:TCbWcTtVhU

男「で、新年早々何しにきたの?」

女「御節を作ってきました」

男「はぁ」

女「復縁して御節食べて初詣に行きましょう」

男「さらっと重大なこと混ぜなかった?ていうか、当直明けで眠いから、僕は寝るよ。御節は犬と二人で食べて。お休み」

女「あらあら、姫始めが先ですか。私は構いませんけど」

男「…本当にキャラがおかしな方向にきちゃったよね」

女「先輩のせいですから、責任とってください」


233: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:52:49 ID:8r8cK3FEdQ

女「あ、そうだ。郵便受けにこれ入ってましたよ」っ年賀状

男「他人の家の郵便受けを…、いや、いいけどね」

女「結構きてますね。このご時世に。それも先輩宛に」

男「ああ、うん。ほとんどお店だね。…眼鏡屋、スーツ屋、会社の社長、今年結婚した同僚、と…」

女「…?」

男「へぇ…」

女「何ですか?」

男「先生から。第二子が産まれたんだって」

女「え、見せてください」

男「ほれ」

女「うわー、かーわーいー」


234: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:53:52 ID:opEfTi/J.E

女「…先輩に似てるとか、ありませんよね?」

男「もう何年もあってないよ。似てるとしたら下着くらいだ」

女「もう履いてないじゃないですか。それも高校生くらいから」

男「…何でちょっと不満そうなのさ?」

女「あの頃、動じないようにってイメトレまでしてたのに、先輩普通の下着履いていたのですもの」

男「どうかしてた格好の人が、普通に普通の格好していたのだから喜ばしいことでしょうに」

女「それはそうですけど…」


235: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:54:38 ID:opEfTi/J.E

女「でも、どうして脱いだのですか?こっちが僕の本体なんだぜと言わんばかりだったのに」

男「愉快そうに黒歴史を抉ってくるなぁ。ライナスだってハイスクールにも上がれば、毛布を捨ててストールを巻くさ」

女「それはそれで見てみたいですね。皆高校生になったピーナッツ」

男「…正式名称だと何の作品かわからなくなるね」

女「安心毛布だったのですか?オムツが」

男「さあね。今となっては定かじゃないよ」


236: 名無しさん@読者の声:2013/1/15(火) 14:55:47 ID:zpwIKsLZ7.

女「それで、やっぱり床に伏すのですか?」

男「いや、年賀状見てちょっと目が冴えた」

女「では?」

男「けど、御節食べたら多分眠くなるから、先に初詣に行こうか」

女「はいっ!あ、女友ちゃんも呼んでいいですか?」

男「いいけど。帰ってきて御節ちょっとつついたら寝るからね、僕は」

女「果たして寝ることが出来ますかね。いえ別の意味では寝ることになるのかもしれませんが。くふふふふ」

男「素直に女友と遊んでなよ。それじゃ行ってくるから、留守番お願い」

犬「ワンっ!」






       終わり
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