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駆け出しハンターと愉快な狩人達
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1: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/16(日) 00:56:15 ID:LEiceYsiw.
ユクモ村

自然溢れるこの村は周囲に緑が多い
俺の名前はセネル=ボルアス
一応この村のハンターだ…新米だけど
今俺はハンターの基礎を教わるべく訓練所に訪れている。もちろん村長からのいいつけもあるが、それ以前に両親との約束で、ハンターになるなら必ず訓練所にいけと言われていた

両親は二人ともハンターだった。ただ…この世にはもういない
ヤマツカミ討伐中に飛竜に襲われて死んだらしい
その場にいたハンターの証言と、遺品が送られてきたからまず間違いないだろう。ハンターは死と隣り合わせの職業だといつも父さんが言っていたし、覚悟はしていたつもりだった
それに悲しみに暮れるよりも、ハンターとなって父さんと母さんの意思を受け継ぐ事が、俺に出来る一番の弔いなんだと思っていた


241: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 09:30:28 ID:FGq0e0WmdU
>>238

・・・はい、頑張りまーす

>>239

地の文は初めてというわけではないですが、やはりSS風の方が書きやすいですし、気が楽ですね

ギャグ?シリアス?
褒めても何も出ませんよ こんがり感謝です♪


>>240

・・・何故私は求愛されるのだろうか

クリスマス…は、ちと遅いですね

お年玉…は、ちと早いですね

支援…は、ありがたくもらいます
242: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 09:52:57 ID:FGq0e0WmdU
「お二人とも、本日はありがとうございました」

ギルドにつくとルークは俺達に一礼をした

「そんなかしこまんなくていいよ!!俺、なんもしてなかったし…」

「いえいえ、セネル君が私達に知らない所でフォローしてくれてたからですよ」

参った…ルークにはすっかりバレていたらしい

ルーは相変わらず無表情で会話に加わろうとしない

「でも、なんでルークみたいな凄腕のハンターがこんな村に?」

「そうですね…セネル君は今はHRはいくつですか?」

ルークが俺に問いかけてくる

「・・・HR3だよ」

正直…惨めだな。自分のHRを晒すのがここまでだなんて
243: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 13:20:58 ID:lvsJdXSM9o
「ふむ…3ですか…ハンター歴はどれくらい?」

「・・・二ヶ月」

もういいよ、絶対ルーク笑ってるって

「二ヶ月!?それでHR3ですか!?」

しかし、ルークは驚愕の声を出していた
びっくりするくらいなのか?

「しかし…あの二人のお子さんですからね…あり得ない話ではありませんか…」

ルークはなにやらブツブツと呟いている
俺がばつの悪そうな顔をしていると

「わかりました。いずれセネル君にも関係が…なんて顔をしてるんですか?」

「へ?」
244: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 13:31:01 ID:lvsJdXSM9o
ルークは心配そうな顔をしていたが、すぐに表情を戻し

「話を戻しましょう。まだ噂の段階ではありますが、このユクモ村にある危機が迫っているとの情報がありましてね」

「危機!?ユクモ村に!?」

そんなのは初耳だった
というより村のハンターである俺が知らないなんて

「セネル君が知らないのも無理はありません。これはギルドナイトが非公式に発表しましたから」

ギルドナイトとは、ハンターを束ねるギルド。そのギルドを束ねるいわばハンターの親の親みたいな地位だ。ギルドナイトに所属しているハンターは英雄と言われ、その地位に就きたがる者は多く、数々の誉や武勲を獲得しようと躍起になっている者もいる

「それで、私がこの村に来たわけですよ」

「ギルドナイトに派遣されたのか?」

「いえ、自分の意志です」

ルークは俺を優しく見ながら

「双炎の覇者にはいっぱいお世話になりましたが…お二方にはついに恩返しすること叶いませんでした。ですから、これが私に出来る恩返しだと考えています」
245: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 13:34:11 ID:lvsJdXSM9o
「ルークは、義理堅いんだな」

「そうでもありません。ただ、あのお二方が私にそうさせるほど素晴らしい人達なだけです」

ルークはにこやかに笑いながら

「それでは私はこれで失礼しますが…セネル君。今度狩りに出るときはよろしければ私に声をかけてください。喜んでお供いたしますよ」

「ありがとうルーク」

俺はルークと握手をかわしてギルドを後にした

246: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 13:57:00 ID:kwLgI0/6TA
家に着き装備を外す
重い鎧から解放されて安堵のため息と共にベッドに寝そべった

「しっかし、凄かったよな。ルーク」

「・・・」

いつの間に装備を外したのかシャツに短パンというラフな格好で椅子に座っているルーに話しかける

「こうさ、射つ時に躊躇いがないっていうの?かっこいいよな…ああいうの」

「っ!!」

「ルー!?」

突然ルーが俺に覆い被さってきた
俺は何が起こったのかわからずルーの下でアタフタとしていた

「ちょ!?ルー!!どうしたんだよ!!ルー!!」

「・・・」

ルーは何も答えなかった ただ俺の事を黙って抱き締めているだけだった
247: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 14:01:49 ID:7RJL/fdGxQ
「・・・もしかして、焼きもち?」

「っ!?」

抱き締める力が強くなる

「痛!?痛い!!ルー痛い!!」

俺はルーの下で相変わらずジタバタとしてるだけだったが、なんとなく今のルーが凄く可愛く見えてきた

「心配すんなよ。ルー」

俺はルーを抱き締めつつ頭を撫でながら

「ルークは確かにかっこいいけど、俺の師匠はルーなんだからさ」

ルーがゆっくりと顔をあげる。その瞳は少しだけ潤んでいた

「泣くなよ、ルー」

俺がルーを抱き締めようとしたその時

「セネル君!!いる!?」
248: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 14:07:16 ID:7RJL/fdGxQ
けたたましい音と共に扉が開かれコノハが入ってきた

瞬間、俺は硬直してしまう

「え…あ?な、何してる…の?」

コノハがわなわな震えてる
コノハの位置からだと恐らく俺達が抱き合ってキスしてるように見えるだろう

「ちょ!!コノハ!!これには訳が!!」

「訳って…何?」

コノハがゆらりとアイアンストライクを構える
ていうか今どっから出した?

「なんでもない。コノハ、しまえ」

ルーが立ち上がりいつものようにコノハを諭す
コノハは納得がいかないような顔をしていたが慌てて俺に向き直り

「そうだ!!セネル君!!大変だよ!!」

「だから、何が大変なんだよ」

「セネル君に緊急の依頼だよ!!ジンオウガの討伐だって!!」

「!!」
249: 名無しさん@読者の声:2012/12/28(金) 20:22:31 ID:O.M8pmHLw6
ルー・・・いい
250: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 21:38:00 ID:siHnvgnp82
ジンオウガ

その名前を聞いた瞬間体が震えが止まらずあの恐怖が甦る
碧色の甲殻に黄色の二本角

そして…碧に輝く電気

「・・・」

震えが体に現れていたのか、ルーが支えてくれた

「そ、村長さんも来てるから…準備が出来たら来て」

コノハはそれだけ伝えると家から出ていった
残された俺はただボーッと空を見ていた

そんな俺をルーは黙って支えてくれていた
251: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 21:48:30 ID:gxDSHASFOs
「・・・いらっしゃいましたか、ハンター様」

ギルドに着いた俺を真っ先に出迎えたくれたのは村長さんだった

カエデさんやコノハも真剣な顔をしている

「先程、ギルドの観測隊から情報が入りました。現在ジンオウガがこのユクモ村に真っ直ぐ向かってきてるそうです。このままだと30分後にはユクモ村に到着するでしょう…ハンター様には渓流にてジンオウガを迎撃していただきます」

「・・・」

村長さんは悲痛な面持ちだった
無理もない…あのジンオウガがユクモ村を狙っているのだから

「尚、今回は撃退ではなく討伐でございます」

カエデさんが依頼書を読み上げる
コノハがそれを受け取り ペンを俺に差し出す

「・・・署名を」

ペンと依頼書を差し出すコノハの声は震えていて、顔は今にも泣きそうだった
252: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 22:04:44 ID:5SMOo2RLI.
俺は黙って依頼書に名前を書く

「確認…しました…気をつ…けて…う、うあああ!!」

「泣くなよ、コノハ」

コノハを頭を撫でてやる 受付にコノハの涙が染み込んでいくが、誰も何も言わなかった

「ルー、行ってくるよ」

「・・・ああ」

ルーは何も言わなかった いや、今は何も言ってくれない方が良かったかもしれない

「セネル君!!」

ギルドの入り口から俺を呼ぶ声がする
振り返るとルークが息を切って飛び込んできていた

「村の…皆さんから…君がジンオウガを狩りにいくと聞きまして…」

肩で息をしているルーク 多分急いだんだろう

「そうだよ…ルーク」

俺は努めて冷静に言う
そうでもしなければ、この場から逃げ出したくなるくらいの恐怖だったからだ

「いいですか、何があっても命を粗末にしてはいけませんよ?君はまだ未来があるんです」

「・・・」

ルークの言葉が重くのし掛かる

「・・・無茶をするなとは言いません。ですが、これだけは言わせて下さい」

「またお会いしましょう。今度一杯奢りますよ」

「・・・ああ」

皆に見送られて俺はギルドを出発した
253: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 22:12:04 ID:5SMOo2RLI.
渓流に着き支給品を取り出す
今回は家からたくさんの物を持ってきた

「・・・さて、いくか」

俺は歩き出そうとして
足が動かなかった
なんて様だ、あんなに覚悟を決めたのに足が言うことを聞かない

くそっ!!足、動いてくれよ

首を動かして今まできた道を見る
あの道を引き返せば、村に帰れる。村にジンオウガがやって来ても、村にはルーやルーク、カエデさんやコノハ等、俺よりも強くて腕の立つハンターがいっぱいいる。だからユクモ村は大丈夫さ

でも、帰ってきた俺を皆はどんな風に見るだろう

臆病者?負け犬?ヘタレ?弱虫?親の七光り?

「そんなの…嫌だ」

俺は死ぬことよりも、皆に軽蔑される事を恐れた

「・・・いこう」

足はもう動く。歩ける
俺は歩き出す。後ろは振り返れない。いや、振り返らない
254: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 22:19:24 ID:CrrmOLoToc
始めに見えたのは碧
次に見えたのは黄色
最後に見えたのは碧

碧の電気を身に纏い、大地を踏みしめるその姿はさながら狩人のようだった

雷狼竜 ジンオウガ

奴はじっと待っていた
まるで俺が来ることがわかってたみたいに

「・・・」

ジンオウガと視線がぶつかる

奴は言っている

「かかってこい」と

俺は双剣を抜き、構える ただし、逆手で、だ
分かりやすく言えば忍者がクナイを持つような持ち方だろうか
この持ち方は双剣を愛用していた父さんの真似だ

ジンオウガはゆっくりとこちらに近づいてくる
俺もゆっくりと歩き始める

ブナハブラが逃げようと羽音を鳴らしながら飛び回る
一匹がジンオウガに触れた時、バチッという音と共に絶命する

「うおおおおおお!!」

「ガアアアアアア!!」

その音を合図に俺達は同時に飛び出す
最早迷いはない。あるのは目の前のジンオウガを倒すことだけだった
255: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 22:29:21 ID:mWNMm1VxPM
皆様こんばんは

さぎしです

ついに因縁の対決
VSジンオウガですね

まあ、私はバトル描写が壊滅的なんで過度な期待をしないで下さい

では、少し早いですが本日の投下を終了します
見てくださった方々ありがとうございました!!

ここまでのご回覧
乙狩れ様でした♪
256: 名無しさん@読者の声:2012/12/28(金) 22:33:29 ID:kwLgI0/6TA
うわぁぁぁさぎしたんが焦らすぅぅぅぅ・゜・(つД`)・゜・


乙狩れさま
っ超電雷光虫
257: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 10:03:52 ID:Hp5XrjPulc
>>256

実は私凄いドSで情事の時も

「ほら、イきたいんでしょ?イっちゃいなさいよ」

とか

「ねえ、どうしたいの?このいやらしい穴(以下自主規制)」

とか言ってみたい妄想はしてます

超電雷光虫?
らめぇぇぇぇ!!ビリビリしちゃうのぉ!!

・・・朝っぱらからなに言ってんだ私?
258: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 10:09:51 ID:Hp5XrjPulc
剣を前に突きだしジンオウガの前足に突き立てる それをそのまま手首をひねり上に切り裂きもうひとつの剣で上から下に引き裂く

さながら爪のように剣を振るいジンオウガを攻撃する

「うおおおおおお!!」

横に薙ぎ、そのままジンオウガに回転蹴りを食らわせそのままバク転しながら切りつける
何故こんな曲芸じみた戦いが出来るかわからなかったが、今はジンオウガに集中をしていた

「ガアアア!!」

ジンオウガも黙って見ているわけではない
左前足で俺を殴り付け尻尾で叩きつける
俺が少しでも隙をつくろうものならすぐに突進で距離を詰めてくる

一進一退の攻防

気を抜いた方が先に負ける
259: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 10:17:59 ID:X7On2BumCY
度重なる斬撃により、ジンオウガの両前足はボロボロになっていた

「決める!!はああああ!!」

手に力を込め呼吸を整える

剣が赤く光り力がみなぎる

双剣の最大の武器 鬼人化

活力を消費して力を爆発的に高める呼吸を使い相手を攻撃する

「だりゃああああ!!」

気合いの声と共に剣を振りかざし切りつける

右に左に流すように切りつけ蹴りを挟み絶え間なく上下左右に切りつける

舞うような動きから乱舞と呼ばれる剣技だが、俺の乱舞は大きく違っていた

260: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 11:18:18 ID:7ulrnFqknA
>>257
是非僕に言ってください←
なんなら足(特に素足)がすきなんで足コ…おっと誰か来たようだ


今日も更新楽しみにしてます♪

っ高級ユアミ
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