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駆け出しハンターと愉快な狩人達
[8] -25 -50 

1: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/16(日) 00:56:15 ID:LEiceYsiw.
ユクモ村

自然溢れるこの村は周囲に緑が多い
俺の名前はセネル=ボルアス
一応この村のハンターだ…新米だけど
今俺はハンターの基礎を教わるべく訓練所に訪れている。もちろん村長からのいいつけもあるが、それ以前に両親との約束で、ハンターになるなら必ず訓練所にいけと言われていた

両親は二人ともハンターだった。ただ…この世にはもういない
ヤマツカミ討伐中に飛竜に襲われて死んだらしい
その場にいたハンターの証言と、遺品が送られてきたからまず間違いないだろう。ハンターは死と隣り合わせの職業だといつも父さんが言っていたし、覚悟はしていたつもりだった
それに悲しみに暮れるよりも、ハンターとなって父さんと母さんの意思を受け継ぐ事が、俺に出来る一番の弔いなんだと思っていた


928: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/20(水) 22:22:39 ID:oaV8sFVAmA
【新作MHSS 予告編】

世界の終焉

「遂に…この日が来ましたか…」

「うむ…ハンターに緊急事態宣言をしなければな…」

「オイラも協力するよ。ジャンボ村としてもほっておけないし」

「ええ…今こそ、ココット、ジャンボ、ポッケ、ユクモの村の力を合わせる時です」

守れ、大切な場所

「ギル先輩!!退いてください!!」

「俺がここで退いたら、任せてくれた奴らに顔が向けれねぇんだよ!!」

守れ、愛する人

「私はセネルの側にいると誓い、この槍であいつに立ちはだかるもの全てを穿つと誓ったんだ!!」

「アレンは…モンスターだった私に好きだって…愛してるとさえ言ってくれた…私とアレンじゃ時が経つ時間が違う…だから、私達は幸せになれないのかもしれない…それでも…それでも!!私はアレンと一緒にいたい!!」

守れ、自分の信念

「悪いけど、ここでくたばる訳にはいかないんだ。ルーが、皆が待ってるから…」

「奇遇だね、僕も帰る場所があって、待ってくれてる人がいる…ナルガたんの所に帰る…だから」

「「ここでやられるわけにはいかない!!」」

「ハアハア」キャストと「駆け出し」キャストが送る超大作(題名未定)

制作決定
929: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/20(水) 22:24:51 ID:oaV8sFVAmA
皆様こんばんは

さぎしです

映画の宣伝っぽくかっこつけてみました

それでですね、残りレス数的に次のお話がラストとなります

本日の投下を終了したいと思います
見てくださった方々ありがとうございました!!

ここまでのご回覧
乙狩れ様でした♪
930: 名無しさん@読者の声:2013/2/20(水) 23:04:18 ID:Ep/rQ5.Aro
オールスター\(◎o◎)/

ちょー楽しみ!

つCCCCCCCCCC
931: 名無しさん@読者の声:2013/2/20(水) 23:22:29 ID:ifyv3wwCGQ
新作キターーーーー(°∀°)ーーーー
932: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/21(木) 20:03:34 ID:X69mGgi7ZY
>>930

イエス

賛否両論ありそうですが、折角なのでオールスターを出演させてみようかと

>>931

一応これも新作なんですけどねwww

さて、最終話を投下する前にお知らせがあります

残りレス数の都合によりひょっとしたら無理矢理終わりに持っていくかもしれません

そうならないように努力はいたしますが…なってしまった場合はごめんなさい
933: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/21(木) 20:13:17 ID:3MiYLEePlw
【守護神 セネル=ボルアス】

「んーっ、いい天気だなぁ…」

ユクモ農場のシーソーに寝そべり空を見上げながら俺は呟く
雲一つない青空だった

「旦那さん…シーソー使えないニャ」

「別にいいよ、虫は今は必要ないし…」

「そんなことないニャ!!ロワーガやファルメルを侮辱する気かニャ!?」

「別に侮辱してはないけど…」

「そもそも旦那さんはレウスSを使いすぎニャ!!たまには他の装備を使うニャ!!アシラSもすっかり誇りを被ってるニャ!!シルソルくらい装備するニャ!!」

「悪いけど、俺はシルソルを装備する気はないよ」

「ニャ!?」

「俺は父さんを尊敬してはいるけど、父さんと同じようにはなりたくない」

「ニャ…でも、ルーさんはゴルナニャよ?その方がお揃いなんニャ…」

「いいんだよ。レウスで」

俺はシーソーから飛び降りてユクモ農場を後にする

「あ、今日の特訓は全員休憩で」

「了解ニャ!!」
934: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/21(木) 20:21:21 ID:X69mGgi7ZY
「お帰り、どこに行ってたんだ?」

「ユクモ農場」

自宅に帰りベッドに寝転がる。今日は狩りの予定はなく、ルーも俺もラフな格好をしていた

「確かに、今日は日差しが柔らかいからな…出かけるには最適だな」

「渓流にでもいくか?」

「アシラに邪魔されるぞ」

それもそうかと思い俺は肩をすくめてまた体を横にする

「・・・」

「ん?」

ふと、後ろに気配を感じて振り返ると、ルーがすぐそばに立っていた

「ルー?どうし…」

どうしたと言おうとした瞬間、ルーが覆い被さり口を塞いでくる
舌を絡ませながら数分くらいねっとりと交わしあい口を離す

「なんか、積極的だな」

「火竜の番は、雌が雄を打ち負かし無理矢理性交に至るらしい」

「・・・マジで?」

「冗談だ。だが私は責めるのは嫌いではない」
935: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/21(木) 20:30:14 ID:zZ0LLNhnzs
ルーが妖艶に微笑みまた顔を近づけてくる

「まあ…確かにルーにはあわないけどさ…」

俺は呆れたように溜め息をつきながら

「三日前にしたばっかだろ?もう我慢出来ないのか?」

「・・・仕方ないだろ。君が欲しくてたまらないんだから」

ルーは顔を赤くしてそっぽを向いてしまう
それが可愛くて、どつぼにハマってると自覚しつつも俺はそっとルーを抱き寄せる

「わかった…俺も、ルーを感じたい」

「セネル…」

ルーが嬉しそうに俺を抱き寄せた

「羨ましいですねぇ、私もそんな風に愛されたかったですよ…」

「・・・いいところで邪魔するな、ルーク」

「申し訳ありません。いつもなら温かく見守るのですが…」

ルークが肩をすくめて溜め息をつく

・・・ん?いつもなら?
936: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/21(木) 20:49:23 ID:0fd8NEJ9sQ
ルークの気になる発言に突っ込みたかったが、それ以上に気になる事があった

「ルーク。それは?」

ルークが左手に指で挟むように持っている封筒
俺の勘が正しければ…

「ご察しの通り、依頼です。それも私達全員にね」

ルークは険しい顔をして封筒を開け中身を取り出す

中からはギルドの判子が押された書類が現れた

ルークはそれを広げ読み上げる

「ギルドからの正式依頼です。場所は煉獄場、討伐対象は…」

「アルバトリオンです」

「アルバ…トリオン」

初めて聞く名前だった
父さん達のモンスターリストにもそんな名前は無かった

「聞き慣れてないのも無理はありません。アルバトリオンとは、つい最近発見された新種の古龍なのですから」

ルークはてにしていた封筒を俺に渡す
そこにはアルバトリオンの資料があったが、それは資料とは呼べないものだった

生息地は不明。生態も不明。能力、姿形、何もかもが不明と記載されていたのだ
937: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/21(木) 21:05:41 ID:0fd8NEJ9sQ
「もちろん、ギルドもふざけているわけではありません。本当に分からないのです」

ルークも流石に冷静ではないのか、やや険しい表情をしている

「知り合いの古龍観測隊から聞いた噂ですが…その強大な力は町一個を滅ぼすのも容易いだそうです」

「・・・」

言葉を失った。以前戦ったアマツマガツチと同じような敵…しかも、何も分からない、情報がない敵と戦うなんて…

「敵の情報が分からないだけなのだろう?取り越し苦労にもならん」

しかし、ルーだけはきっぱりと強気な発言をする

「敵の能力が未知数なら、我々も全力を出し切ればいいだけだ」

「ルー…男前過ぎる」

「分からないからと恐れていては何も始まらんからな」
938: さぎし(投下終了) ◆CmqzxPj4w6:2013/2/22(金) 00:11:11 ID:oaV8sFVAmA
「確かに、ルーさんの言う通りかもしれませんね」

ルークも頷きながら

「戦う前から気持ちが負けていては勝てる戦いも勝てませんからね。要は気の持ちようです」

「そっか…うん、そうだな」

ルークの言葉にも一理ある

「それでは、三日後にギルドで会いましょう。それではまた」

ルークが去っていくと、部屋に静寂が溢れる

「ルー…アルバトリオンの情報を集めないか?」

「私もそう思っていた所だ。手分けして探そう」

「俺はギルドナイツとかの王立図書館を探して見るよ」

「私は狩り仲間から情報を聞いてくる」

ルーが荷物をまとめ速やかに出発する。相変わらず早いな

「あ、そうだ」

ルーが出ていく直前に俺に向き直り

「先程の続きは、落ち着いたら必ずやるからな」

ニヤリと笑いながら足早に去っていく
ルーにはいつまで経っても勝てそうにない
939: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/22(金) 16:05:31 ID:qf2Xyjydl2
「ふーん…アルバトリオンねぇ…」

イオンは図鑑をめくりながら呟く
今俺たちがいる場所は機密案件しか収納されていない王立図書館の最深部である

「駄目だね…全く記録にないよ」

「そうか…」

俺は肩を落として溜め息をつく。ここなら何かあると思ったんだが…

「しかし…妙だな…」

「妙って?」

「ここは王立図書館だよ?ギルドナイツの人間でも滅多に立ち入らない場所だし…何より」

「何より?」

「ここから本を持ち出す事はおろか、処分することさえ不可能なんだ…ギルドナイツのマスターなら可能だけど」

「つまり…前にアルバトリオンの記録はあったんだけど…前のギルドナイツが隠蔽した?」

「その可能性は高いと思う。とにかく僕は三日間の内にできるだけ情報を集めておくから、君はしっかりと体を休めておいて」

「ありがとう。イオン」

「礼なんていらないよ」
940: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/22(金) 16:10:23 ID:qf2Xyjydl2
「アルバトリオン?いや、知らないな…」

「そうか…」

これで30人目、皆名の通ったハンターなのだが…ここまで知らないとは…

「ルー。お前さんの挑む相手がそのアルバトリオンかい?」

「ああ、ギルドでさえ情報が足りないらしいからな」

「ギルドでさえわかんないのに、俺達がわかるわけないだろ」

豪快に笑い飛ばす大剣使い

そのあと、目付きを厳しくして

「ギルドナイツが情報操作をしてない限り…な」

「・・・」

それに関しては私も薄々感づいていた。だから、セネルにギルドナイツに行くことを許可したのだ

「とりあえず、俺の方でもそのアルバトリオンについて調べてみるわ」

「ありがとう」

「礼をするくらいなら、また狩りに付き合ってくれよ」

「時間があったらな」

「ちぇ、フラれちまった」
941: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/22(金) 16:15:13 ID:MD.Og/oBiw
「あ、お帰りルー」

家に帰ると、既にセネルは帰宅していた

「ただいま。そっちはどうだった?」

「図書館やイオンに話を聞いてみたけど、全く手がかりなし」

「そうか…」

「ただ、イオンが言うには先代のギルドナイツが情報を隠した可能性があるかもしれないんだって」

「・・・」

セネルが調べてきた事
私の知り合いハンターの誰一つ知らなかった事
ギルドでさえ把握していないモンスター…

私の中である仮説が生まれた

「セネル。恐らくアルバトリオンは…」

「うん。多分新種じゃないと思う…でも、なんでギルドはそれを隠すんだ?」

「知られたくないから…だろうな」
942: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/22(金) 16:20:30 ID:MD.Og/oBiw
「そうだ、これ」

「ん?」

ルー宛に届いていた手紙を差し出す。知らない名前だったからかつての狩り仲間だったのだろう…

・・・別に嫉妬なんかしてないからな?

「・・・」

ルーが手紙を読み終えて複雑そうな顔をする

「どうしたんだ?ルー?」

「いや…」

ルーにしては珍しく歯切れが悪く、言おうかどうか迷っているらしかったが

「セネル、ルークとムゥを呼んできてくれ」
943: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/22(金) 16:27:34 ID:MD.Og/oBiw
「どうされました?ルーさん。何やら話があるとか」

数分後、アルバトリオンに挑むメンバーが俺の家に集結していた

「ルーク。アルバトリオンの依頼は私達全員なのか?」

「はぁ…そう書かれてますが…」

「アルバトリオンは…過去に何度か討伐されている」

「最後の討伐記録は、受注者はアレンという名前のハンターらしい」

「・・・記録を見る限り、あまり遠くないですね」

「ああ、問題はなぜこの記録が公表されなかったかだ」

「可能性としては…ギルドに問題があった…かな?」

「もしくは受注したハンターに何か事情があったか…」

「事情?」

「ええ、多額の金額を出せば、狩りの記録を無くせる事が出来るんです。もっとも、払えるのはごくわずかですが…」
944: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/22(金) 16:32:42 ID:MD.Og/oBiw
「ただ…これを見る限り私にある仮説が生まれた」

「仮説?」

ルーの真剣な表情にただごとではないと感じとったのか、ルークも真剣になる

「私達に送られたこのアルバトリオンの討伐依頼な…罠かもしれない」

「罠!?」

ムゥがすっとんきょうな声を出すが、俺も同じ気持ちだった

誰が?何のために?

「証拠もありませんから、完全にそうだとは言い切れませんが…」

しかし、ルークとルーはなんらかの確証があるのか考え込んでいる
俺とムゥはすっかり置いてきぼりにされていた

「もーっ!!罠だとして!!いくの!?いかないの!?」

空気に耐えきれずムゥが喚く

「ムゥ、貴女はここに残りなさい」

「セネル。君もだ」
945: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/22(金) 16:37:27 ID:qf2Xyjydl2
「は!?」

「どういうことだよ!?」

俺とムゥは立ち上がって二人に詰め寄る

「危険だから…です」

「お前達を失いたくはない」

二人は多くは語らなかった

「なんでよ…お兄ちゃん!!どうして!?」

ムゥが泣きながらしゃがみこんでしまった

「また…一緒にいれるって…思ったのに…ひぐ、ぐす」

「・・・すいません」

「ルー、せめて理由を教えてくれよ」

「・・・恐らくだが、アルバトリオン討伐で疲弊しきった私達を何者かが止めを刺す…そういう算段だろうな」

「それじゃあ…俺が」

「疲弊しているとはいえ、私達二人を殺す腕前だ。間違いなく巻き込まれるぞ」
946: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/22(金) 16:43:35 ID:qf2Xyjydl2
「じゃあ俺がアルバトリオンを倒す!!二人が元気なら返り討ちに出来るだろ?」

「確かに…それは可能です」

ルークは頷くが、それと同時に

「ですが…君にできますか?たった一人で古龍と戦い私達を疲弊させる事なく倒すことが…」

「・・・」

言葉を詰まらせた
アマツマガツチや、前に戦ったテオテスカトルのような奴とたった一人で…しかもルーとルークを守りながら…

「可能性は絶望的です」

「嫌だ…俺は諦めない。諦めたくない!!」

「ムゥ。俺と一緒に戦ってくれるか?一人じゃ厳しいけど…二人なら」

「うん…私、頑張る」

ムゥは涙を堪えながらも呟く

「お前達…」

ルーが呆れたように呟いたが

「こうなったら意地でもいくからな?なあ、ムゥ?」

「うん!!お兄ちゃんの弓にしがみついてでもいくからね!!」
947: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/22(金) 19:30:31 ID:tII4jXRnG2
「・・・こうなったら、言うことを聞かないのが妹の悪い癖ですよ」

ルークが呆れながら、しかし嬉しそうに呟く

「こちらもだ。自分の身さえ危ういというのに…何も省みずに守る為に戦うのが私の夫の悪い癖だ」

「じゃあ…いいんだな?」

「負けましたよ。ただし、絶対に死なないで下さい」

ルークが真剣な表情で俺達に釘を刺す

「分かってるよ。俺達は死なない。ルー達も死なせない」

「・・・ありがとう」

ルーが安心したように呟いて俺も安心する
決めたんだ。ルーを守るって
948: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/22(金) 19:33:01 ID:tII4jXRnG2
「さて、大体の事は決まりましたし…当日に備えるとしましょうか」

「うん!!」

「ムゥ。しっかり調整しとくように。当日になって撃てないなんて事態は勘弁ですからね?」

「ひっどーい!!大丈夫だもん!!」

「ははは、それではまた後程」

ルークとムゥが家から出ていくのを見送ってから俺達も体を休めた
949: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/23(土) 11:08:33 ID:KdRzS59wow
三日後、俺達は装備を整えてギルドに集まっていた

「ルー。準備出来たか?」

「問題ない」

「いよいよですね」

「大丈夫!全力を出すから!!」

それぞれが違う表情で己を叱咤する

「本当に行くの?」

見送りに来ていたイオンが再度確認といった風に聞いてくる

「当たり前だろ?俺がいかなきゃ誰がいくんだよ」

「僕とか?」

「なんでだよ」

「それは冗談だけど…ルー、ルーク。ちょっといい?」

イオンが二人を呼び少し離れた所で話始める

「ムゥ。俺達も」

「うん」

三人は何やら話があるらしいので、俺達も作戦会議みたいなのをすることにした

「あー、わかってるとは思うが…」

「全力で殺る!!」

「うん。字がな、怖いんだな」
950: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/23(土) 11:14:26 ID:KdRzS59wow
「お待たせ」

「もう終わったのか」

「伝えたい事があっただけだからね」

「・・・」

ルークとルーは凄く複雑そうな顔をしていた

一体何を話されたのだろうか…

「さて、そろそろ僕もギルドナイツに戻らなきゃね」

「ありがとう。イオン」

「そんなことないよ。しっかり守るんだよ?」

「おう!!」

イオンに見送られながら俺達はギルドを出発した
951: 名無しさん@読者の声:2013/2/23(土) 11:35:05 ID:OSGANJ/Nfc
あぁー続きが気になる木ーwktk


つCCCC
952: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/23(土) 14:31:37 ID:gP4JtfV4Ig
煉獄場

その名の通り火山の奥地に位置する場所で、周りを溶岩が囲み、マグマが吹き出すまさに地獄のような場所

「こんな所にいるのか…」

「これだけ厳しい環境に耐え抜いているのだ…相当に強いぞ」

「分かってる」

「・・・」

ふと、ルークが一点を見つめ注意をそこに向ける

皆がそこを見ると

「・・・来ます」

ルークが呟くと同時に空から巨大な龍がゆっくりと降り立つ
黒の体に紫色に煌めく鱗 特徴的な角を振りかざすと近くのマグマが吹き出す

「あれが…アルバトリオン?」

アルバは俺達を見つけると、天高く仰ぎ巨大な咆哮を放った

「グオオオオオ!!」

「うわっ!!」

「きゃっ!!」

「くっ!!」

咆哮と同時に全員が耳を抑えすくんでしまう
こんなに離れているのに聞こえるなんて…
953: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/24(日) 12:59:39 ID:m5A7HqHqoI
「どうやら、待ち構えていたみたいですねっ!!」

いち早く復帰したルークが弓をつがえ矢を角に放つ

飛竜用に作られた巨大な矢が刺さってもアルバはまるで気にしない素振りだった

「なんか…クシャルに骨格似てるね!!」

「だが…大きさは比べ物にならんな!!」

「ガアアアアア!!」

アルバが小さく雄叫びをあげながら突進してくる

ムゥは左に、俺とルーは右に避けたが…

「なっ!?くぅっ!!」

急な進路変更をして俺とルーに襲いかかってくる。ルーは咄嗟に盾を構えたが、無理な体制で受け止めたためよろける

「ガアッ!!」

アルバが右足で前方を凪ぎ払うように引っ掻く

「ルー!!」

俺はルーを抱えてアルバの股を縫うように走り抜けた
954: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/24(日) 13:07:56 ID:m5A7HqHqoI
「この巨体でこの動き…少し認識を改める必要がありますね…」

ルークは矢を放ちアルバを牽制してくれてはいるが、焼け石に水状態だ

「くっそぉぉ!!」

俺は剣を抜いてアルバの左足を切りつける。だが出た血も少量で、裂けた肉もほんのわずかだった

「グガアアアア!!」

突然アルバが激しく頭を振り回す

「ぐっ!!」

振り回した時に角が当たり俺は吹き飛ばされた

「セネル君!!」

ムゥが拡散弾を撃ちながら俺を気遣う

「大丈夫!!動ける!!」

ダメージは大した事はなく、俺はすぐに起き上がりまたアルバを切りつけた

「うおおおおお!!」

左右に薙ぎ蹴り上げ踏みつける

だが、アルバにはまるで効果が無いように思えた
955: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/24(日) 13:16:41 ID:m5A7HqHqoI
「グガアアアア…」

アルバが短く息を吸い込み空を見る

「っ!!セネル!!避けろ!!」

しかし、ルーの忠告遅く、アルバは巨大な火球を吐き出した

「なっ!?くそっ!!」

俺は咄嗟に左に身をかわしてよける。俺のすぐ背後で火球が爆発したが

「うわあああああ!!」

着弾した場所で火の渦が巻き起こり俺は全身を焼かれた

「ぐっ…は…」

全身が焼けただれ激痛に悶え苦しむ

「貴様ぁ!!」

ルーが咆哮し、槍を角に突き立てるがアルバは平気な顔をしてルーを角で払う

「くあっ!!」

ルーも吹き飛ばされ地面に叩きつけられた
956: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/24(日) 13:28:09 ID:O9oYtu06ZI
「く…そ…」

ポーチから回復薬を取り出して飲み干す
なんて攻撃力だ…次あんなのを食らったら立ち上がれない

「よっし…はああああ!!」

回復薬のおかげで体が楽になりまた攻撃を始める

「グオオオオオ!!」

しかし、アルバは威嚇すると、全身に雷を纏い浮遊をした

「炎の次は雷か!!」

ルーが忌々しげに呟くが、次の瞬間そんな呟きをかき消すかのようにアルバが氷の礫を放った

「炎に雷に氷に龍って、いったいなんなのよー!!」

ムゥが半ばやけくそ気味になりながら貫通弾を遠慮なく撃ち続ける

ルークは曲射を使って的確に頭に矢を振らせていた

「迂闊に手が出せんな…せめて地に足を付けていれば…」

ルーはやや引き気味でアルバに攻撃する

「地に足を付ける…それだ!!」

俺はポーチから閃光玉を取り出してアルバの目の前に投げつけた
957: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/24(日) 13:32:59 ID:m5A7HqHqoI
「グギャアアアア!!」

眩い閃光が爆発し、アルバの目を潰す。アルバは目を回しながら地べたに崩れ落ちた

「流石です!!セネル君!!」

ルークが装填していた麻痺ビンを一気にアルバに叩き込むと

「ガアアアア…」

アルバは体を麻痺させその場で痙攣させる

「まだまだいくよ!!」

ムゥの掛け声と共にルークが毒ビンをセットする。ムゥと共に動けないアルバに毒を浴びせ始めた

「だありゃあああ!!」

「はあああああ!!」

ルーと一緒に左右からアルバの角を攻撃して体力を削る

「グアアアアア!!」

麻痺が解けてアルバは咆哮をあげる

「誰が動いていいといいましたか!?」

ルークの曲射がアルバの頭に命中すると、アルバは目を回してまた地面に倒れ込んだ
958: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/24(日) 17:43:53 ID:Jf7QBBD9R6
「はああああああ!!」

ルーが気合いと共に槍を繰り出すと、アルバの角が音を立てて砕ける

「よっし!!」

「安心するな!!まだ奴は生きている!!」

アルバが起き上がり軽く頭を振って覚醒する

「セネル君!!作戦なんてもういいから!!いつもみたいに戦おう!!」

「いつも…みたいに」

アルバの爪が俺に向かって振り降ろされる

「セネル!!」

ルーが悲鳴に近い声を出したが

「大丈夫だよ。ルー」

俺はアルバの爪に深々と剣を突き刺して答える

「ありがとうムゥ!!ようやく戦えるよ!!」

そうだ…ルーやルークを守る必要なんて無かったんだ

二人は十分強い。それに…

「俺の戦いは、守る事だ!!」
959: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/24(日) 17:47:03 ID:Jf7QBBD9R6
全力で腕を振り上げ前足から第一関節辺りを切り裂く

「グギャアアアア!!」

アルバは痛みにもんどり打って転がる

「ルー!!頼む!!」

俺の合図に合わせてルーが盾を上に構える
俺はその盾を足場にして高く飛び上がった

「「はああああ!!」」

タイミングを合わせ、ルーが地上から、俺が上から武器を突き刺した

「グガアア…アアア…」

アルバは弱々しい声を出して動かなくなった
960: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/24(日) 17:51:12 ID:Jf7QBBD9R6
「やったか…?」

ルーの問いかけにルークが頷く

「ほぼ間違いなく。見事な連携でした。お二人共」

「すごかったよ!!息ぴったりだった!!」

「やったな…セネル…セネル?」

ルーが俺の肩を叩く

まだ…終わってない…

「グガアア…アアアア!!」

「!?」

息をしていないはずのアルバが再び立ち上がり咆哮をあげる

「ぐっ!!」

その場にいる全員が耳を抑えしゃがみこむ。アルバは口に火球を溜めて俺達に向かって放った

「しまっ!!」

「くっ!!間に合いませんよ!!」

「きゃあああああ!!」
961: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/24(日) 17:55:45 ID:S5h0xcTTFg
『大切な人を守りたい?』

『ははーん。セネルも言うようになったなぁ…さては好きな人でも出来たか?』

『あ、ミラは渡さないからね!?ミラは僕の物だから!!』

『物じゃない?分かってるよ!!』

『守る方法?そんなの簡単。守ればいいんだよ』

『死に物狂いで、大事な人を守ればいいんだよ』

『理屈じゃないんだ。きっと、凄く強くて…暖かい…』

『セネル。僕と約束してくれるかい?』

『セネルにとって、大事な人が出来たら…必ずその人を守り抜いて、側にいてあげること』


分かったよ。父さん
962: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/24(日) 18:01:47 ID:Jf7QBBD9R6
全員が目を瞑りしゃがみこむ。しかし、いつまで経っても灼熱が私達を焼き焦がす感覚は訪れなかった

私はゆっくりと目を開ける

「っ!!セネ…ル」

「ルー、皆大丈夫?」

そこには火球を片手で抑えながらこちらを微笑むセネルがいた

「セネル君…君は…」

「前に言ってくれたよね?守る物がある人は強いって…父さんも」

セネルが力を込めて振り払うと、火球は消散した

「俺は皆を守るから…だから、負けないよ」

「ガアアアア!!」

確実に仕留めた攻撃
それをこんなちっぽけな存在に消されてアルバは怒りに震える

「遠慮はしない。お前を弱く見てるわけじゃない。お前は強かった。だから、手加減したら失礼だから…全力で倒す!!」
963: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/24(日) 18:07:22 ID:Jf7QBBD9R6
「ガアアアア!!」

「はああああ!!」

アルバの角が俺の右腕目掛けて繰り出される
俺はそれを紙一重で避けて顔を切りつけた

「うおおおお!!」

背に乗って、翼を滅多刺しにする。アルバは苦痛に呻くが俺は止めない

角を叩き折り、尻尾を切り落とし、翼に穴を開ける

前足を全力で蹴って、倒れたところに踵を落とす

アルバはフラフラとしながらも立ち上がり俺を睨み付ける

しかし、限界なのは一目瞭然だった

「止めだ!!」

俺はアルバの爪を避けてから首を切りつけ最後に顔に深々と突き刺す

アルバは痛みに絶叫をして地面に倒れ込み息絶えた
964: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/25(月) 22:46:49 ID:VtaVdMdf4E
「やったんだな…」

「ああ」

ルーが俺の肩に手を置いて微笑む

「やれやれ…いいとこ全部取られちゃいましたね」

ルークがやや残念そうに肩をすくめた

「お兄ちゃん倒す気だったの!?」

「G級ハンターをなめないでください。時間さえ貰えれば倒せますよ。時間があれば…の話ですが」

「まあ、戦い慣れない相手だったからな…」

お互いの健闘を称えあうように雑談に花を咲かせた三人だが、俺はまだ周囲の警戒を解いてはいなかった

「どしたのセネル君。そんなにピリピリして」

「いや…いつ仕掛けてくるのかなって…」

俺の言葉に思い出したようにムゥも辺りを警戒する

「あー、二人とも…その事なんですが…」

ルークが何やら言いにくそうに俺達に話しかける

「いつまでもこんなところにはいられないだろう。ギルドに戻ろう」

ルーの提案によりギルドに戻ることになった
ルークの話もその時聞けばいいだろう
965: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/25(月) 22:52:43 ID:vmIGY5yfM.
「はああああああ!?」

「勘違い!?」

「いや…まあ、勘違いというか…まあ、勘違いなんですが…」

ギルドに戻った俺達に向かって真っ先にルークが放ったのは、自分達の命を狙う者などいなく、自分達の思い込みだったということだった

「なんだ…いつもより周りに気を配ってたのにぃ…」

ムゥがヘナヘナと座り込む
俺も安堵からか、体制を楽にした

「申し訳ありません。過去に一度命を狙われてますから…疑心暗鬼になってしまうのですよ…」

「とはいえ、お前たちに余計な心配をかけてしまったな。すまない」

「余計なんかじゃないよ!!お兄ちゃんもルーも狙われてなくて良かったよ!!」
966: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/25(月) 22:57:29 ID:VtaVdMdf4E
「出発の時、イオンと話してたのはそれだったのか?」

「ああ…安心して戦えと…だが、その必要も無かったな」

「ええ、我らが守護神が頑張りましたからね」

「守護神?」

「そうだよ。セネル=ボルアス」

「イオン!!」

ギルドの入り口にイオンが立っていてにこやかに手を振っていた

「なんでここに!?というより、守護神ってどういう事だよ!?」

「ごめんね?騙すつもりは…あったけど」

「あったのかよ!!」

「簡単に言うと、今回の依頼は出来レースだったんだよ」
967: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/25(月) 23:03:18 ID:vmIGY5yfM.
イオンは俺に今回の顛末を話始めた

アルバトリオンのクエストから今まで全てギルドが、イオンが仕組んだ事らしい

アルバトリオンの情報が無かったのも、記録が消されていたのも全部イオンの仕業で、クエストはギルドが監視していたらしい

「なんで、そんなことする必要があるんだよ」

「君の為だよ?」

「俺の?」

イオンはそうと前置きをしてから話始める

ここ最近、ギルドでは度々俺の名前が上がっているらしいが、特に何の通り名も無く、双炎の覇者の息子だからって過大評価し過ぎなのでは?というのが頻繁に起こっていたらしい

それならばと、イオンが俺に通り名を付ける事を提案
そしてそれが認められて肝心の通り名が守護神になったわけだ

イオン曰く、アマツマガツチの時から決めていたらしい
968: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/25(月) 23:08:32 ID:vmIGY5yfM.
「それで、今回のクエストの内容次第で君に守護神が相応しいかだったんだけど…結果は予想以上だったよ」

「セネル=ボルアス。君は今から守護神 セネル=ボルアスと名乗る事を許します」

「守護神…」

イオンはにっこりと笑いかけながら

「君にぴったりだと思うよ」

「でも…俺…」

「セネル。君は私達を一度ならず何度も、そしてこの村を救ってくれた。守護神と名乗るには相応だと思うぞ?」

「ルー…」

「それに、私も誇らしいからな。私の自慢の夫は守護神だと」

ルーは誇らしげに俺を見る

「まあ、通り名は辞退することも可能だからね、無理には薦めないけど…どうする?」
969: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/25(月) 23:15:53 ID:vmIGY5yfM.
「・・・俺、貰うよ。通り名」

「うん」

イオンは納得したような顔をしてから

「なら、今日からよろしく。守護神 セネル=ボルアス」

「ああ」

「さーて、今度からドンドン難しい依頼回そうかな〜」

「なっ!?」

「冗談だよ。僕にそんな権限ないからね〜」

イオンは笑いながらギルドを後にする。去る間際に一度だけ振り返り

「期待してるよ。セネル」

それだけ言ってギルドを後にした

「セネル。通り名というのは非常に重いものだ」

ルーが俺を抱き締めながら囁く

「何を言っても後の祭りだが…君には重い選択をさせてしまったかもしれない。だが、君なら必ずこの重圧に勝てると信じてる」

「・・・大丈夫。俺は頑張るよ」

「この通り名に…恥じないように…守って見せる。この手で守れるもの…全て」


【守護神 セネル=ボルアス】


fin
970: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/25(月) 23:18:48 ID:vmIGY5yfM.
皆様こんばんは

さぎしです

・・・やべぇ!!30近く余っちゃった!!
こんなことならもっと話を盛れば良かったと後悔しております…

はい、というわけで、後もう少しだけ続きます

くそ…最終回チックに仕上げたのに…

本日の投下は終了しますが、次回の投下は未定です

気長に舞ってて下さい

見てくださった方々ありがとうございました!!

ここまでのご回覧
乙狩れ様でした♪
971: 名無しさん@読者の声:2013/2/25(月) 23:52:46 ID:OXmxEE5H02
ゞ(^o^ゝ)≡(/^_^)/"o(^-^o)(o^-^)o
支援の舞を踊っときます
972: 名無しさん@読者の声:2013/2/26(火) 03:21:33 ID:7ZmvR.FKR.
余しちゃうさぎしたんも可愛い//

乙狩れ様♪

つCCCCCCCCCCCCCC
973: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 17:38:39 ID:TjuDwVsXHM
>>971

舞わないでくだ…いや、やっぱり舞っててください

>>972

か、可愛くねーし!!///


えー、はい。ようやく話が半分くらいまとまったので投下します
974: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 17:46:30 ID:ITpyHk7dP2
【金銀夫妻の試練】

「火竜の紅玉が欲しい?」

「はい」

ルーと簡単なクエストを終わらせ、装備を着たままで寛いでいると、ルークが訪ねてきて話を切り出してきた

「私もそろそろ武具防具を見直そうかと思いまして…」

「ふーん。でも、リオレウスだろ?ルークなら俺達に頼まなくても余裕なんじゃないのか?」

「それはもちろんなんですが…理由がありましてね」

「理由?」

ルークは深刻そうな顔をしながら、取り出した神にペンを走らせる

「通常のリオレウスからの紅玉は報酬で2%、尻尾からでも同じくらいの確率なのですよ」

「つまり…100匹狩って二個しか出ないってことか?」

「50匹狩って一個のほうでいいだろ」

「しかし…報酬で紅玉確率が15%のクエストがあるんですよ」

「15%!?」

大きな数字に俺は思わず身を乗り出す

「ええ…ですが、やはり難しいクエストでして…」

一転してルークの顔が曇る

そんなに難しいクエストなのだろうか
975: さぎし(神×紙○) ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 17:57:44 ID:ITpyHk7dP2
「つまり、私達に協力を求めると?」

ルーがルークに本題を切り出すと、ルークは素直に頷いた

「このクエストにはお二人の力が必要なのです」

「わかったよ。ルーク。俺、頑張るからさ」

「セネルがいくなら行くしかないが…いったいなんのクエストなんだ」

「はい。王族の招宴というクエストです」

ルークが笑顔で答えた瞬間、ルーが飲んでいたお茶を盛大に吹き出した

「ごほっ!!ごほっ!!ルーク!!貴様…竜王の悲劇を生み出すつもりか!?」

「私も考えはしました…ですが、後はもうこれしかないんですよ」

ルークは神妙な顔でルーを見つめる。ルーは何やら納得しきってないらしく、でもや、しかし…などを繰り返している

「お願いします!!ついてきてください!!」

遂にルークは頭を床に擦り付け土下座する
俺は慌ててルークを起こしながら

「ルー!!頼むよ!!クエストに行こうよ!!」

「・・・いくらお前でも、これは本当に死ぬぞ?」

「今まで誰だって命の保証なんかしてくれなかったよ」

「・・・」

ルーは考え込むように腕を組む

「わかった…ルーク。一緒にいこう。ただし条件がある」

「なんでしょうか?」

「セネルの安全が絶対条件だ。手段は選ばん」

「煙閃光はアリって事ですね」

「ああ、確実に一体一体潰していくぞ」
976: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 20:43:03 ID:gWo5pRD/ec
「一体一体って…複数なのか?」

「会えば分かる。君も絶対に突撃だけはするな。引き気味でいけ」

「わ、わかった…」

ルーの気迫に気圧され思わず頷いてしまう
これじゃ守れないのにな…

「最近。やけに過保護ですが…心境の変化ですか?」

「・・・」

ルーはなにも答えずに家を出ていってしまった

「なんなんだ…ルー」

「ああ…なるほど」

ルークはニヤニヤしながら俺を見る

「な、なんだよ…」

「いやいや…想われてますねぇ…」

「は?」

「乙女心って奴ですよ。さ、我々も行きましょう」
977: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 20:50:30 ID:gWo5pRD/ec
「闘技場か…」

ギルドから出発した俺達は闘技場に来ていた

「おや?初めてですか?」

「ん…まあな」

基本的に大連続狩猟をやらない俺としては闘技場にいくというのは初めてだった

「地図を見る限りじゃ、あんまし広くはないんだな」

「そうか…いっそのことセネルはベースキャンプ待機で…」

「ルー。流石にそれは…」

「わかっている…」

「まあ、ご安心下さい。私がいる限りそのような事態にはなりませんよ。あっはははは…」



「へぶしっ!!」

ルークは力尽きた
978: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 20:56:20 ID:WdcfcM3W0U
「それで?説明してもらおうか?」

「・・・すみません」

「一撃だったな…」

意気揚々と飛び出したルークを待ち受けていたのは金銀夫妻によるコンビネーション攻撃だった

レイアがブレスでルークの行動範囲を狭め、レウスがルーク目掛けて突進する。起き上がったところにレイアのサマソが入り見事にベースキャンプに送られたのだ

ルーの指示により俺達はベースキャンプにモドリ玉で戻り今に至る

「どうするんだ?ばれてるからもう煙は使えないぞ?」

「閃光は全員持ってきてますよね?」

「ああ」

「もちろん」

「全員で上手く当てれば15分は相手の行動を封じる事が出来ます。それでいきましょう」



「へぶしっ!!」

ルークは力尽きた
979: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 21:05:16 ID:gWo5pRD/ec
「・・・面目次第もございません」

ルークがまたしても意気揚々とエリアを出た為、俺も出ようとしたが、ルーに止められた

そして今に至る

「ルーク。お前は協力をしてもらってるんだろう?」

「いやぁ…咆哮が避けれなくてですね…」

「知るか。気合いでかわせ」

「というより。私はガンナーなんですよ?ペラッペラなんですよ?」

「知らん。働け」

ルーの容赦ない罵声がルークを次々と貫く

もうやめて!!ルークのライフは以下ry

「わかりました。次からは本気を出します」

「なら、最初から出せ」

「・・・はい」

ルーは散々にルークを罵倒し、俺に振り向く

「セネル。今なら君はリタイア出来るぞ」

「ルーは?」

「ギルドカードにリタイアの文字は刻みたくないからな」

「なら、俺もだよ」

俺は持ってきていた大剣 ハイジークムントに手をかけて

「ギルドカードにリタイアを刻みたくないし、ましてやルーをおいてリタイアなんて絶対にしない」

「・・・そうか」

ルーは嬉しそうに微笑んでから

「では、いくぞ!!」

「おう!!」

気合いを入れて、ルーと一緒闘技場に降り立った
980: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 21:12:03 ID:gWo5pRD/ec
「ガアアアアア!!」

「ガアアアアア!!」

夫妻の二重奏をガードをして防ぐ

「セネル!!君は今回は大剣だから引き気味だから…」

「でやああああ!!」

俺は全力でハイジークムントを降り下ろす
確かな手応えと共に金レイアの羽を砕いた

「ガギャアアアア!!」

痛みに悶絶する金レイアを助けるように銀レウスがブレスを放つが、俺は素早く金レイアを盾にして難を逃れる

「ガアアアアアア!!」

痛みに金レイアが怒りの咆哮をあげ、銀がそれに呼応するかのように怒る

「喧しい!!」

ルーが銀レウスの羽を貫く

銀がルー。金は俺をそれぞれに敵として定めたようだ
981: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 21:18:12 ID:gWo5pRD/ec
「ふぅぅぅぅ…」

俺は大剣を構えたままゆっくりと息を吐く

双剣がスピードある手数で勝負するのなら、大剣は力。圧倒的破壊力で相手をねじ伏せる武器だ

「ガアアアアアア!!」

金レイアが俺に向かって突進してくる

「はあああああ!!」

俺は一度剣を横に振り、体ごと捻り力を溜める
強溜めと呼ばれるこの構えは通常の溜めに比べて威力が桁違いに高い

其れ故隙も多く、大概は相手が行動不能の時にやることが多い

「ガアアアアアア!!」

金レイアはドンドン近づいてきて、後数秒で俺を轢ける位置まで来ていた

まだ…後、少し!!

「今だぁぁぁぁ!!」

力を極限まで溜め、勢いよく降り下ろす
降ろされた剣は金レイアの顔を正確に捉え、硬く美しい甲殻を砕いた
982: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 21:24:42 ID:WdcfcM3W0U
「グギャアアアア!!」

後ろの方で金火竜の絶叫が聞こえる
目の前の銀火竜は番の身を案じて気が気ではないようだ

「よそ見をするなぁ!!」

私は銀火竜の腹下に潜り込み腹を突き刺す

「グガアアアア!!」

痛みに悶絶し、尻尾を振るうが私は腹下にいるため当たらない

「遅い!!」

私は槍を高く突き上げ振るわれている尻尾を穿つ。尻尾は先端が切れ高く宙を舞った

「ガアアア!!」

「っ!?」

番の危機を感じ取ったのか金火竜がこちらに突進をしてくる

くそ!!ガードが間に合わん!!

「させるかぁぁぁ!!」

セネルの咆哮と共に何かが重く沈み混む音

「グギャアアアア!!」

尻尾を切られた衝撃で私を飛び越え跳ねるようにして金火竜は銀火竜に突進した
983: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 21:28:43 ID:gWo5pRD/ec
「ルー!!大丈夫か!?」

「問題ない!!」

ルーに怪我がないのを確認してから俺は改めて夫妻を見る

「グガア…アアア…」

「ガアアア…アア…」

二匹とも力無く鳴き、お互いを支えるようにして立っていた

「セネル…」

「わかってる」

俺は夫妻に向かって駆け出す

ここまでお互い命を懸けて戦ったんだ。いい勝負だった

ここで手加減なんてしたら、相手に失礼だ!!

「うおおおおおお!!」

寄り添い合う二匹を楽にするために、俺は全力で剣を降り下ろした
984: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 21:36:07 ID:gWo5pRD/ec
「グギャアアアア!!」

飛び散る鮮血。響き渡る断末魔…そして、弾け飛ぶ金の甲殻…金!?

「ガアア!?」

「なっ!?」

夫妻に向かって振り下ろした大剣。しかし、それは金レイアを断ち切っただけだった

「番を…庇った?」

降り下ろす直前、金レイアは満身の力を込めて銀レウスを突き飛ばした

銀はよろけて後退りし、金レイアは俺の降ろした剣に首を差し出す形になった

「ガアア…ガアア…」

動かなくなった金レイアを必死に揺さぶる銀レウス…そして

「グガアアアアアア!!」

目からは涙を流し、怒りと悲しみの咆哮をあげる

「傷が!?」

ルーが驚愕に溢れた声をあげる。先程まで血だらけだった銀レウスの傷がみるみる塞がっていったのだ

「ちぃっ!!またか!!」

ルーが武器を構えて俺の隣に立つが、俺は黙って調合していた

「セネル!!こんなときに何を…っ!?」

俺はルーに向き直るとモドリ玉をぶつけた
985: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 21:42:35 ID:WdcfcM3W0U
「セネル!!」

視界が緑に染まり、気がつくとベースキャンプに立っていた

「あいつ!!」

私は急いでセネルの元に向かおうとしたが

「お止めなさい」

「どけ!!ルーク!!いくら貴様といえど容赦はしない!!」

「なら、意地でも引くわけには参りません。彼の、セネル=ボルアスの意思を尊重します」

「何が意思だ!!私達はハンターだ!!あれは仕方のない事だった!!セネルが悪いわけではない!!銀火竜が悪かったわけでもない!!金火竜が勝手にしたことだ!!」

「だからですよ。ルーさん。だからセネル君は貴女をベースキャンプに戻したのです」

「何を!?」

「貴女が言う勝手にしたことですよ。セネル君にとっては違いますが」

「私は!!この槍であいつに立ちはだかるもの全てを穿つと誓ったんだ!!」

「銀火竜はセネル君には立ちはだかってはいません。信じて、待ちましょう」

「・・・くそ!!」
986: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 21:56:18 ID:gWo5pRD/ec
「・・・」

「グルルルルル…」

にらみあってから何分が経っただろうか、いや、ひょっとしたら一分も経過していないのかもしれない

それくらいに錯覚するほどに俺は銀レウスとにらみあっていた

何故だろう。先程の行動は確かに衝撃だった
でも、段々時間が立つに連れて俺は怒りを覚えていたのだ

そんなことをしたレイアに

「自分の身も守れなくちゃ…大切な人なんて守れやしない!!」

俺は剣を構えて銀レウスを睨む

「ガアアアアアア!!」

「守る方法なんて!!いくらでもあるだろ!!」

剣を降り下ろし、銀レウスの甲殻を裂く
銀レウスは痛みに顔をしかめながらもブレスを俺に放った

「許せないんだよ!!守るためにそんな選択しか出来なかったレイアが!!そんな選択をさせたお前も!!」

剣を横に払い、降り下ろす

銀レウスから血が吹き出て甲殻が破ける
剣を振り上げ顔の甲殻を砕く
銀レウスは既に虫の息で立っているのもやっとだった

「命は、命はそんなんじゃない!!」

力を込めて剣を降り下ろす

「グガア…アアア…」

銀レウスは弱々しく声を出しながらゆっくりと地に沈んだ
987: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 22:01:47 ID:WdcfcM3W0U
「セネル!!」

無事に戻った俺にルーが駆け寄り力いっぱいに抱き締めてくる

「お前は!!勝手に…」

「ごめん。ルー…でも、あのレウスは俺が倒さなくちゃいけなかったんだ…」

「・・・」

ルーは答える代わりに俺を抱き締める力を強くする

頬には涙を流れていた

「頼む…私を置いて…どこにもいかないでくれ…私の目の前から…消えないで…」

「大丈夫だよ。何度も言ってるだろ?俺は死なないって、ルーの側にいるから」

「・・・」

「俺はルーが好きだから、愛してるから、守ってみせる。自分の身を犠牲にしてなんかじゃなくて、二人一緒に、かっこわるく無様に生き延びてみせる」

「・・・ばか」

ルーは声をあげないようにしゃくりあげながら泣いていた
988: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 22:10:49 ID:gWo5pRD/ec
「お二人ともー、次は爆鎚竜の紅玉が欲しいですー」

「またかよ!?」

あれから数日、結局ルークは火竜の紅玉を入手出来ず、自力で入手していた

俺は銀レウスから剥ぎ取った紅玉を大事にポーチに入れている
ルークは最初は羨ましそうに見てはいたが

「まあ、男の勲章ってやつですね」

と、納得して大事にするようにと言ってくれた

「というわけで、ウラガンキンいきましょう!!」

「はぁ…どうする?ルー」

「私は構わないぞ?君が守ってくれるからな」

「・・・ああ」

そうだ…守るって誓った 色んな人に、生き物に

ならば俺は守り抜いて見せる

何故なら、俺は一人じゃないから
仲間が、かけがえのない人達がいるから…


【金銀夫妻の試練】


fin
989: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 22:16:26 ID:gWo5pRD/ec
【駆け出しハンターと愉快な狩人達】

「セネル!!貴様また腕を上げたようだな!!」

「教官…いつまで俺を子供扱いするんだよ…」

「ふははははは!!我輩は生きとし生けるハンター全てを子供扱いするぞ!!」

「・・・全く」

「それはそうと、ユクモ村を離れるらしいな…」

「ああ」

「・・・寂しくなるな」

「あれ?教官寂しいの?」

「馬鹿を言うな!!我輩は全てのハンターの一番先頭を行く者!!貴様一人に一々感傷的になるわけがあるか!!」

「あはは、まあ、そうだな」

「挨拶は済ませたのか?」

「一応、教官は一番最後なんだ」

「ほう。尊敬する我輩を一番最後にするとは…なかなか殊勝な心がけだな!!」

「(・・・忘れてたなんて言えないな)」
990: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 22:21:15 ID:gWo5pRD/ec
「じゃあ、俺もういくな」

「うむ!!向こうでもみっちりしごいてもらえ!!」

「ははは、遠慮しとくよ」

「セネル!!これだけは覚えておけ!!」

「?」

「どのハンターも最初は必ず駆け出しだ!!貴様の両親も、ルーもルークも例外ではない!!」

「だが奴らは強い!!それはなぜか分かるか?」

「・・・」

「それはな…我輩を含めて、あいつらの周りには愉快なハンターがたくさん集まるからだ!!」

「人の輪というとは様々なドラマを生み、出会いは必ず何かを起こす!!良くも悪くもだ!!」

「セネル!!もしも貴様が一流の狩人を目指すなら…沢山愉快な仲間を作れ!!」

「それが我輩からの、最後の訓練だ」

「ありがとう…教官」
991: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 22:26:28 ID:WdcfcM3W0U
「もう終わったのか?」

「うん」

「教官、なんて言ってたの?」

「愉快な狩人を作れって」

「はは、教官らしいアドバイスですね」

「うん…本当に」

「セネル様…行く先の村でも、活躍なされるのを祈っております」

「ありがとう。村長さん」

「寂しくなるなぁ…たまには顔見せてよ?」

「忘れないで下さいね。貴方には帰る場所があるということを」

「ありがとう。コノハ、カエデさん」

「向こうについたら君はまたHR1からだが…本当にいいのか?」

「いいよ。どんなハンターも最初は駆け出しだったんだ」

「そして、皆強くなって…成長する」

「・・・ああ」

「っと、もうすぐ馬車が来るな…村長さん。皆…」

「いってきます!!」


【駆け出しハンターと愉快な狩人達】

fin
992: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/28(木) 22:30:25 ID:gWo5pRD/ec
皆様こんばんは

さぎしです

というわけで、駆け出しハンターと愉快な狩人達

これにておしまいとなります!!
ここまでこれたのも皆様のご支援応援のお陰です!!


本当にありがとうございました!!

このあとの予定ですが
新作MHSS制作の繋ぎとして

モンハンSS第三弾

【モンハン】魔物黙示録【SS】

と、オリジナルSSを一つ書く予定です

えー、長くなりましたが、ここまでのご回覧本当に乙狩れ様でした!!

長い間ありがとうございました!!
993: 名無しさん@読者の声:2013/2/28(木) 23:19:17 ID:gP4JtfV4Ig
乙狩れ様!
今回も本当に楽しいSSでした!

また次回も必ず読むから頑張ってね♪

次回に向けて支援
つCCCCCCCCCCCCCC
994: 名無しさん@読者の声:2013/2/28(木) 23:43:19 ID:gWo5pRD/ec
(;´д`)踊り疲れた…

乙でした。次の作品まで、また舞ってますね。ゞ(^o^ゝ)≡(/^_^)/"o(^-^o)(o^-^)o
995: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/3/1(金) 17:51:55 ID:yy8uT.WIIA
>>993

ありがとうございます

次回も頑張らせていただきます
次回はモンハンSSではないんですがねwww


>>994

もう踊らなくてもいいのよ?

ありがとうございました
996: 名無しさん@読者の声:2013/3/1(金) 19:38:30 ID:tCJ8JUJvHQ
さぎしさんの文才に圧倒されました。
おつ狩れさまでした。
997: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/3/2(土) 12:52:44 ID:LZLGIJcYkw
>>996

こちらこそ、長い間ありがとうございました

文才なんて、私には無いですよ〜
998: 名無しさん@読者の声:2013/3/2(土) 23:43:32 ID:4G2TUF7rtg
乙狩れ様ー
っ古の秘薬
っカルピス?
999: 名無しさん@読者の声:2013/3/3(日) 02:42:46 ID:CFLmb6CSvM
おつかれ!

次作に支援\(^o^)/
1000: 名無しさん@読者の声:2013/3/3(日) 07:03:32 ID:8E/OsEWieY
乙狩れ様でした

つ元気ドリンコ
1001: 1001:Over 1000 Thread
| ̄| ∧∧
ニニニ(゚Д゚∩コ
|_|⊂  ノ
   / 0
   し´

えっ…と、
1001はここかな…と
 ∧∧ ∧∧
∩゚Д゚≡゚Д゚)| ̄|
`ヽ   /)ニニニコ
  |_=`  |_|
  ∪ ∪


  ∧∧ ミ ドスッ
  (  ) _n_
  /  つ 終了|
〜′ /´  ̄|| ̄
 ∪∪   ||_ε3
      ゙゙゙゙
1002: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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うpろだ
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