ユクモ村
自然溢れるこの村は周囲に緑が多い
俺の名前はセネル=ボルアス
一応この村のハンターだ…新米だけど
今俺はハンターの基礎を教わるべく訓練所に訪れている。もちろん村長からのいいつけもあるが、それ以前に両親との約束で、ハンターになるなら必ず訓練所にいけと言われていた
両親は二人ともハンターだった。ただ…この世にはもういない
ヤマツカミ討伐中に飛竜に襲われて死んだらしい
その場にいたハンターの証言と、遺品が送られてきたからまず間違いないだろう。ハンターは死と隣り合わせの職業だといつも父さんが言っていたし、覚悟はしていたつもりだった
それに悲しみに暮れるよりも、ハンターとなって父さんと母さんの意思を受け継ぐ事が、俺に出来る一番の弔いなんだと思っていた
443: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/11(金) 22:30:07 ID:X3dd2T6MI6
>>442
えーと…名前?
ルークとかセネルとかのですか?それとも通り名みたいな奴?
前者なら違いますし、後者なら微妙に鍵になってるっぽい部分もあります
・・・うん、私、今年受験生になるから…やめたげてよぉ!!
支援感謝です♪
444: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/11(金) 22:33:40 ID:PeZQuhg6yE
ギルドに戻ると、医療班は既にいなくなっていた。カエデさんによると、ルーは俺の家に運ばれたの事
今は状態も落ち着いてきてるらしい
・・・よかった
「それでは、私はこれから用事があるので。失礼します」
ルークがギルドから出ていく
俺もルーの事が気になったので急いで家に戻ることにした
445: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/11(金) 22:38:08 ID:X3dd2T6MI6
家につくと、ルーはベッドの上でスヤスヤと寝息をたてていた
安らかな顔で、眠っているのに安堵した俺は胸を撫で下ろす
狩りの最中も、気が気でなかったのだ
「よかった…ルー」
俺はルーの髪に触れながら呟く
「当然だ。君を置いて死ぬわけにはいかないからな」
「!?」
突然言葉を発したルーにびっくりして大きく尻餅をついてしまう
ルーはゆっくり目を開けて俺の方を見て笑いながら
「ふふ…私は、大丈夫だよ。セネル」
まるで俺を落ち着かせるように優しい声を出す
これは…気を遣わせちゃったかな…
446: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/11(金) 22:49:58 ID:X3dd2T6MI6
「べ、別に?ルーは大丈夫だって、信じてたし!!」
「ほう?ならば君は私の事を心配してくれなかったのか?どうでもよかったと?」
「そんなわけないだろ!!…あ」
「くくく…君は本当にわかりやすいな」
完全にからかわれている
「ルークと、狩りに行ってたのか?」
「ああ、ベリオロスに」
「そうか…」
「ルーク…強いよな…」
「・・・君は、ルークの通り名を知っているか?」
447: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/11(金) 22:54:39 ID:X3dd2T6MI6
「え?ルークの?残影の射手じゃないの?」
「そうか…やはりそれしか知らないか…」
ルーは少し考える素振りをしたが、ややあって
「ルーク・シュバルツ、奴は残影の射手以外にもう一つ通り名がある」
「もう一つ!?」
これにはかなり驚いた
通常通り名というのは一つくらいしかつかないものだが、二つもつくなんてよほど腕がいいのか
「ルークはもう一つ、非公式だが、通り名がある。奴は使いたくないみたいだが…」
いったいどんな通り名なのか…俺は固唾を飲んで次の言葉を待った
448: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/11(金) 22:59:16 ID:PeZQuhg6yE
「・・・いや、やはり止めておこう」
「ええ!?」
ルーの突然の中断に盛大にずっこける
そりゃないよといいかけてルーが玄関を厳しい目で見ているのがわかった
俺が振り返ると、そこにはルークが立っていた
・・・弓を持って
「な、なにしてんだよ?ルーク」
俺はルーを庇うように前に出る
「何も、帰りにルーさんの様子を見に来ただけですよ?」
いつもの笑顔で爽やかに返すルーク
「様子を見に武器をか?中々物騒な趣向だな」
ルーが吐き捨てるように言う
「そうは言われましても…加工屋に寄った帰りですし…」
ルークは大きく肩をすくめて心外とばかりに溜め息をついた
449: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/11(金) 23:03:31 ID:X3dd2T6MI6
「ルーク…答えてくれよ…その弓で、なにしようとしたんだよ?」
「・・・」
ルークは答えなかった
ただ、目付きを鋭くさせルーを睨み付ける
「いえ…あまり、人の過去に詮索しないでもらいたいと、忠告を」
ルークは少し悲しみを漂わせた表情になり
「あなた方とは争いたくありません。これは本心です」
「自分の事を言わないのに仲間面か?」
「それはあなたも同じでしょう」
二人の間で確実に火花が飛び散っている
正直、居心地が悪いにも程がある
450: 名無しさん@読者の声:2013/1/11(金) 23:03:49 ID:7FwZM..EWU
wktkwktkCCC
451: 名無しさん@読者の声:2013/1/11(金) 23:06:02 ID:7FwZM..EWU
そうか、受験生か。
さぎしたんがエロ描写苦手なのがなんだかわかった気がする。
452: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/11(金) 23:07:30 ID:PeZQuhg6yE
「や、やめてくれよ…二人とも…」
俺はなんとか二人の仲裁をしようとしてみる
「ルーク、確かに誰にも知られたくないことはあるだろうけど、脅す事はないだろ?」
「ルー、あまり人の詮索はしない方がいいよ。知らなくてもいいこともあるんだからさ」
「・・・そうですね」
「・・・そうだな」
二人は納得してくれたのか、ばつが悪そうに頷く
「すまないルーク。やぶ蛇だったな…」
「いえ…私も…つい」
「も、もういいじゃん…仲直り出来たんだからさ…あはは」
俺は場を和ませようと色々してみたが、結局笑うことしか出来なかった
453: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/11(金) 23:11:24 ID:X3dd2T6MI6
皆様こんばんは
さぎしです
>>451
ちなみに補足しときますが、受験生なのとエロ描写苦手なのは関係ないと思います。素面で薄い本とか読めますから。私
普通に文にしようとすると恥ずかしいだけなんですね
支援感謝です♪
本日の投下はこれで終了となります。見てくださった方々ありがとうございました!!
ここまでのご回覧
乙狩…
俺が!俺達が!ハンターだ!
乙狩れ様でした♪
454: 名無しさん@読者の声:2013/1/12(土) 02:29:32 ID:93JJz5L/Ls
受験つらいぜ・・・
そして俺は浪人するかもしれない。
支援
455: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 11:09:42 ID:M2x7A5cHg6
>>454
頑張りましょう
物事は悪い方向に考えちゃ駄目ですよ
支援感謝です♪
456: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 11:15:34 ID:M2x7A5cHg6
ぎこちない空気のまま俺達は狩りに出た
今回はウラガンキンを狩りにいくらしい
「・・・」
「・・・」
「・・・」
ネコタクに揺られる道中に重い空気がのしかかかる
「な、なんだよ…なんか、喋れよ…」
俺が会話の口火を切ろうとするが
「・・・そうだな」
ルーは完璧に殻に引きこもっている。ルークも今は爽やかな笑顔さえ浮かべていない
「そ、そうだ!!上位のウラガンキンって、特別な行動してくるかな?対策とかたてておきたいしさ」
「・・・何もありませんね」
「あ、そう…」
・・・もうやだ、俺帰りたい
457: 名無しさん@読者の声:2013/1/12(土) 13:18:28 ID:r2FnmB6dc2
年下だったのか
さあお姉さんの胸…は無かったよ(′;ω)つ支援
458: 名無しさん@読者の声:2013/1/12(土) 17:37:14 ID:Dp1hf6qrAo
まさか!!ミラ=ボレaおっと誰か来たようだ
つ支援
459: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 19:37:05 ID:iqCPsQL3wQ
>>457
年上まな板も私のストライキゾーンなので遠慮なく飛び込ませていただきます
支援感謝です♪
>>458
何故その名前を!?
貴様!!見ているな!?
支援感謝です♪
460: さぎし(キじゃないですクです) ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 19:40:33 ID:zpo9dpEiuU
火山に到着し、辺りを見回す
「ここは…秘境?」
俺は秘境と呼ばれるエリアに立っていた
秘境とは、通常の手段ではいけない場所の事であり、貴重な素材や鉱石もある
「火山の秘境か…あ、でもピッケル持ってきてないや…」
俺は用意してなかった自分を呪いつつ
「ウラガンキンを探さないとな…それにしても、ルーとルーク、無事だといいけど…」
俺は秘境を後にしてウラガンキンを探し始めた
461: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 19:48:01 ID:zpo9dpEiuU
「グガアアアアアア!!」
咆哮の後に発達した顎を地面に打ち付ける
こいつが爆鎚竜と呼ばれる理由の一つだ
だが、そんなこと関係ない
「はあっ!!」
震動をサイドステップで回避しながら徐々に距離を詰めていく
開始地点がこいつの目の前というのは少々誤算だったが、ルークが側にいなかっただけましかもしれない
ウラガンキンは体を丸めて私に突進をしてくる
私は盾で勢いをいなしつつ、腹を槍で貫いた
「グギャアア!!」
たまらず大きくのけぞるウラガンキンに、水の矢が降り注ぐ
見なくても分かる。ルークだ
462: 名無しさん@読者の声:2013/1/12(土) 19:49:01 ID:r2FnmB6dc2
ストライキとはやはり放棄されるのか…
それに年上と言っても身長無いしな(>ω;)
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