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駆け出しハンターと愉快な狩人達
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1: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/16(日) 00:56:15 ID:LEiceYsiw.
ユクモ村

自然溢れるこの村は周囲に緑が多い
俺の名前はセネル=ボルアス
一応この村のハンターだ…新米だけど
今俺はハンターの基礎を教わるべく訓練所に訪れている。もちろん村長からのいいつけもあるが、それ以前に両親との約束で、ハンターになるなら必ず訓練所にいけと言われていた

両親は二人ともハンターだった。ただ…この世にはもういない
ヤマツカミ討伐中に飛竜に襲われて死んだらしい
その場にいたハンターの証言と、遺品が送られてきたからまず間違いないだろう。ハンターは死と隣り合わせの職業だといつも父さんが言っていたし、覚悟はしていたつもりだった
それに悲しみに暮れるよりも、ハンターとなって父さんと母さんの意思を受け継ぐ事が、俺に出来る一番の弔いなんだと思っていた


458: 名無しさん@読者の声:2013/1/12(土) 17:37:14 ID:Dp1hf6qrAo
まさか!!ミラ=ボレaおっと誰か来たようだ

つ支援
459: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 19:37:05 ID:iqCPsQL3wQ
>>457

年上まな板も私のストライキゾーンなので遠慮なく飛び込ませていただきます

支援感謝です♪


>>458

何故その名前を!?
貴様!!見ているな!?

支援感謝です♪
460: さぎし(キじゃないですクです) ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 19:40:33 ID:zpo9dpEiuU
火山に到着し、辺りを見回す

「ここは…秘境?」

俺は秘境と呼ばれるエリアに立っていた

秘境とは、通常の手段ではいけない場所の事であり、貴重な素材や鉱石もある

「火山の秘境か…あ、でもピッケル持ってきてないや…」

俺は用意してなかった自分を呪いつつ

「ウラガンキンを探さないとな…それにしても、ルーとルーク、無事だといいけど…」

俺は秘境を後にしてウラガンキンを探し始めた
461: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 19:48:01 ID:zpo9dpEiuU
「グガアアアアアア!!」

咆哮の後に発達した顎を地面に打ち付ける
こいつが爆鎚竜と呼ばれる理由の一つだ

だが、そんなこと関係ない

「はあっ!!」

震動をサイドステップで回避しながら徐々に距離を詰めていく

開始地点がこいつの目の前というのは少々誤算だったが、ルークが側にいなかっただけましかもしれない

ウラガンキンは体を丸めて私に突進をしてくる
私は盾で勢いをいなしつつ、腹を槍で貫いた

「グギャアア!!」

たまらず大きくのけぞるウラガンキンに、水の矢が降り注ぐ

見なくても分かる。ルークだ
462: 名無しさん@読者の声:2013/1/12(土) 19:49:01 ID:r2FnmB6dc2
ストライキとはやはり放棄されるのか…

それに年上と言っても身長無いしな(>ω;)
463: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 19:55:40 ID:iqCPsQL3wQ
「うわ…いつみてもなんか嫌だ…」

ウラガンキンの咆哮が聞こえたのでその場所に行ってみると、ルーがウラガンキンと戦っていた

反対側の入り口にルークがいる事から多分ルークも今到着したのだろう

「まあ…とりあえずルーを助けなきゃな」

俺は抜刀しウラガンキンの背後に回る
ウラガンキンはルークを攻撃対象にしているらしく俺にはまるで気がつかない

「そりゃ!!でぇい!!」

剣を振り回し、柔らかい腹を切り裂く

ウラガンキンは突然の痛みに悲鳴を上げるも、俺の存在に気づき威嚇をする

「うおおおおおおお!!」

俺は素早くウラガンキンの股をくぐり抜け腹を切り裂く

ルーと連携しながらウラガンキンを徐々に追い詰めていった
464: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 20:02:20 ID:zpo9dpEiuU
「グアアアア…」

弱々しい断末魔をあげてウラガンキンが崩れる

ルークのサポートもあり、予想時間より早く狩れた

「お疲れ様です。二人とも見事な連携でした」

ルークが弓をしまいながら爽やかに笑顔を撒き散らす

あれ?戻ってる?

「そんなことないよ。ほとんどルーが倒したみたいなもんだし、ルークの援護があってこそだよ」

よくはわからないが、ルークがいつも通りに戻ってくれて助かった

ルーは無言でウラガンキンの素材を剥ぎ取りにかかる

「ルー…終わったんだからもう少し…」

「ああ、お任せください」

「?」

ルークが笑顔でルーに近づく。もちろんそれなりに距離をとりながら

「ルーさん」

「・・・」

ルーは答えない。ただ黙々と剥ぎ取りをしてるだけだった
465: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 20:07:47 ID:iqCPsQL3wQ
「」

「っ!?///」

ルークが何かを呟いた瞬間、ルーが顔を真っ赤にして振り返る。ここからじゃ何を言ったのかまるでわからないが、ルーがあんな風に反応するなんて

「さて、私達も剥ぎ取りを終えましょうか」

ルークが振り向き俺に剥ぎ取りナイフを差し出す

ルーはまだ何やら不満な様子だったが

「剥げる所は剥いでおけよ」

そういって周囲の警戒を始めた

「なあ、ルーに何を言ったんだ?」

「秘密です。世の中には知らなくてもいいこともあるでしょう」

「?」

ルーク意味深発言に首を傾げるが、まあ何か意味があるのだろうと判断した

俺達はウラガンキンの素材を剥ぎ取り終えて、ギルドに帰還した
466: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 22:40:42 ID:oG4iJZ2MKc
ギルドに戻り完了報告を出す

「お疲れ様です。だいぶ慣れてきましたね」

カエデさんは慣れた手つきで書類をまとめながら雑談を挟んでくる

コノハとは大違いだ

「今、私の事悪く言わなかった?」

「なんで言うんだよ」

こいつはエスパーか?

「セネル君。私は用事があるのでこれで」

ルークが一礼して去っていく。毎回思うのだが、用事とはなんなんだろうか?凄く気になる

「ルー、俺達も帰ろうか」

「そうだな」

すっかりいつものルーに戻って安心した俺は、ルーと家に帰った
467: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 22:45:04 ID:KS1oVzK.WM
「っはーー!!疲れたー!!」

俺は装備を外すとベッドに倒れこんだ

「君は今日は二回狩りに出ていたからな」

ルーがお茶を飲みながら頷く

「にしても、ルークは凄いな。疲れた顔さえ見せなかったもんな」

「君とはハンター歴も、経験した時間も違うからな」

ルーはそれが当たり前のように言う

「君も時間が経てば同じになれるさ」

「俺が、ルーやルークみたいに?」

「ああ」

ルーは微笑んで俺を見てくれていた
468: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 22:53:23 ID:oG4iJZ2MKc
「あ、そうだ。ルー」

「ん?」

俺はずっと気になっていた事をルーに聞いた

「さっき、ルークになんて言われたんだ?なんか普通じゃなかったけど」

「・・・」

途端にルーは黙り込みうつむいてしまった

「あ、嫌なら…その…無理には聞かないからさ…」

慌てて取り繕うも、ルーは

「いや、いいんだ。私の勘違いだったからな…」

ルー何やら思いきったように溜め息を吐き

「私は、ルークに嫉妬してたんだ」

・・・はい?

「君とルークが親しげに話すたびに言い様のない不快が胸に積もってな。ルークは仲間だというのに…」

「え?いや、でも、ルークは…」

「わかっている。ルークもそっちのケはないと言っていた」
469: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 22:57:45 ID:oG4iJZ2MKc
「それが…火山で言われた事?」

「・・・」

ルーは黙って頷いた

つまり、ルーはルークに焼きもちを妬いていて…てっきり俺とルークが…

「いや!!俺だって嫌だよ!?」

俺にだってそんな趣味はない

「わかっているさ。私は、恥ずかしかっただけなんだ」

「勘違いして。一人意地張っていた事を簡単に見透かされて」

ルーは少しだけ頬を染め恥ずかしそうにそっぽを向く

純粋に、ルーを可愛いと思った
470: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 23:04:51 ID:oG4iJZ2MKc
「ルー…」

フラフラとルーに近づく

「セネル…?どうし…んむ!?」

俺はルーがこちらを向いた瞬間に唇を重ねた
ルーは驚愕に目を見開いたが、すぐに応えてくれた

「んむ…ちゅ…はぁ…」

数秒程キスをして離れる ルーは顔を更に赤くしていた

「ルー…」

俺は熱に浮かされたようにルーに口付ける

「んむ…はむ…はぁ…」

口内に舌を入れて絡ませあう
お互いの唾液が混ざってクチュクチュと音をたてていた

「セネ…ル…」

ルーの顔は紅潮し、目もトロンと溶けていた

俺は今、堪らなくルーが欲しくなっていた
でも、なんか今のままじゃルーを側においておけないような気がしたからだ

だから…

「ルー…結婚、しよ?」
471: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/12(土) 23:07:37 ID:oG4iJZ2MKc
皆様こんばんは

sageだけど

エロはいらない

さぎしです

>>462

ストライク!!ストライク!!

エールストライク!!
ソードストライク!!
ランチャーストライク!! フリーダムストライク!!

本日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々ありがとうございました

ここまでのご回覧
乙狩れ様でした♪
472: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/13(日) 11:26:42 ID:ZVvoP18ass
「・・・え?」

「・・・は?」

俺、今なんて言った?

「ル、ルー?俺今なんて…」

「け、結婚…」

「・・・」

俺達はバカみたいにアワアワしていた
正に開いた口が塞がらないというやつだ

ルーは顔を真っ赤にしてワナワナ震えている

俺は多分なんかこう…ポカンとしてるんだろう

「と、年上をからかうな!!」

ルーは俺の手を振りほどこうとしたが、俺はその手を掴んで

「ち、違う!!からかいなんかじゃない!!」

「っ!!///」
473: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/13(日) 12:05:02 ID:17eKV0mSOU
「・・・本気、なのか?」

「う…うん…」

お互い顔を見合わせて俯いたり口ごもったりする

「わ、私でいいのか?君なら…もう少しこう…おしとやかな…」

「いいんだよ。ルーがいい」

「あ、あう…」

ルーはもほや顔を真っ赤にして手や足をせわしなく動かしている

「えっと…駄目かな?」

こうなればもはや力押しゴリ押しダメ押しだ
俺はルーの手を握りながら呟いた

「いや…しかし…でも…」

ルーはこの期に及んでまだ渋るらしい

「ルー、俺の事嫌いなのか?」

「そんなわけないだろ!!」
474: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/13(日) 12:28:39 ID:.f1NH6m4X6
ルーが大きな声で言うが
直後にしまったという顔をしたがもう遅い

計画通り

「ルー…結婚しよう」

俺はルーを抱きしめながら耳元で囁く

「挙式とかはどうするんだ…そんな簡単にはいかないぞ…準備だって…」

「それならお任せください」

「「!?」」

突然の声に俺達は急いで振り向く
入り口にはルークが立っていた

「な、き、貴様!!どこから!?」

「普通に入り口からですが?」

ルークがやれやれといった顔で答える
だが、問題はそこじゃない

「い、いつから?」

「結婚、しよ?の辺りからですかね」

・・・ホキャアアア!?
475: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/13(日) 12:38:32 ID:.f1NH6m4X6
「何やらとてもおもしろ…もといめでたい話が聞こえてきましてね」

どうしよう。非常にどうしよう。ルーから凄い殺気を感じる

「ただ、その前に。セネル君。君に覚悟があるか確かめさせてもらいます」

「君も十分知っているとは思いますが、ハンターとは命懸けの仕事。未練があったりすれば武器が鈍ります…君は、それでもルーさんを伴侶にしたいですか?」

ルークが真剣な目で問いかけてくる
ルークの言いたい事はわかっている。でも俺の考えは変わらない

「ああ。俺はルーが好きだ。未練を、力に変えてみせる」

「ルーさんはどうですか?セネル君と、添い遂げたいですか?あなたならわかるでしょう?未練による武器の鈍りが」

「・・・」

ルーは黙りこむ。ルーは誰よりも知っているから…未練を

「私は…未練はないほうがいい」

ルーが俺の手を離す

「だが、守る存在。守りたい存在があるなら、人は強くなれる」

ルーは俺の隣に立ち、ルークを見据えながら

「私は、ミラとジュードの想いは無駄にしない。セネルを守る」
476: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/13(日) 12:42:53 ID:.f1NH6m4X6
「それがあなた達の気持ちですね」

ルークはニッコリと笑いながら

「ということなんでしょうが、いかがですか?村長さん」

「とてもおめでたいお話ですわ。お二人ともお似合いですし。素晴らしい夫婦になるでしょう」

いつからいたのか、村長さんがルークの影から出てくる

「早速式の準備をいたしましょう。大丈夫ですわ。皆さんとってもお優しいですからきっと1日で準備が終わりますわ。ほほ」

村長さんは言うが早いかイソイソと足早に去っていく

「それでは私も。盛大に祝わせて下さいね」

そう言いながらルークも去っていく
残された俺達は事態に追い付けずポカンとしていた
477: さぎし(エロ入るんでsage) ◆CmqzxPj4w6:2013/1/13(日) 18:09:12 ID:.f1NH6m4X6
翌日、あれよあれよという間にユクモ村が結婚式場になっていた

準備したのは村長さんをはじめ加工屋や村人さんたち。アイルーも総動員したんだとか

殺人的加速、トランザムもびっくりである

とにかく俺達は朝起こされるなり別々に着替えさせられた

「セネル!!てめえ!!綺麗な嫁さん捕まえやがって!!」

「こんちくしょー!!幸せになれよ!!」

「泣かしたらお前をフルボッコするかんな!!」

着替えの間、昔馴染みの顔が現れては拳骨と祝いの言葉を送ってきた。
地味に痛いのは言うまでもない

「ところでこれ、なんなの?」

「んあ?あー、異国の結婚装備で、タキシードって言うらしいな」

加工屋のおっちゃんが、採寸しながら答える

「狩りに向かないな…これ」

「たりめーよ。こんなチャラチャラした装備で狩りにいけるかっつの!!ほら、できたぞい」

「サンキューおっちゃん」

「一足先に式場でも見てこい。花嫁は遅れるらしいからな〜」
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