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駆け出しハンターと愉快な狩人達
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1: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/16(日) 00:56:15 ID:LEiceYsiw.
ユクモ村

自然溢れるこの村は周囲に緑が多い
俺の名前はセネル=ボルアス
一応この村のハンターだ…新米だけど
今俺はハンターの基礎を教わるべく訓練所に訪れている。もちろん村長からのいいつけもあるが、それ以前に両親との約束で、ハンターになるなら必ず訓練所にいけと言われていた

両親は二人ともハンターだった。ただ…この世にはもういない
ヤマツカミ討伐中に飛竜に襲われて死んだらしい
その場にいたハンターの証言と、遺品が送られてきたからまず間違いないだろう。ハンターは死と隣り合わせの職業だといつも父さんが言っていたし、覚悟はしていたつもりだった
それに悲しみに暮れるよりも、ハンターとなって父さんと母さんの意思を受け継ぐ事が、俺に出来る一番の弔いなんだと思っていた


494: 名無しさん@読者の声:2013/1/13(日) 21:46:19 ID:Dp1hf6qrAo
エロ描写おつ狩れさまでした
つ支援
495: 名無しさん@読者の声:2013/1/13(日) 23:27:37 ID:i7nVebiimU
乙狩れさまー♪
496: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 09:09:41 ID:tYrmy1Mm3k
>>493

辱めないでくだしゃあ!!

支援感謝です♪


>>494

全くですよ。誰だ!!私にエロ描写書くよう仕向けたのは!!
497: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 09:15:45 ID:n8gUqnX.1k
翌日、俺は気だるい体をベッドから起こした

「・・・あれ?」

昨日の出来事をゆっくりと整理しながら思い出す

ルーと結婚して…それから

「起きたか、セネル」

隣には裸のルーが寝ていた

ルーはモゾモゾと体を動かし俺にくっついてくる

「ったく、お前は少々張り切り過ぎだ」まあ、気持ちよかったからいいが…

後半はゴニョゴニョして聞こえなかったが、ルーが顔を赤くしているから多分恨みの言葉ではないと信じたい

結局、昨日はあれから三度ほど交わった気がする。気だるいのはそれのせいかと思う反面、狩りより疲れるんじゃないかと真剣に考えていた

「・・・セネル」

「ん…うわ…」

ルーがすっと俺に抱きついてくる

「愛しているからな…」

「・・・うん」
498: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 09:23:28 ID:n8gUqnX.1k
身支度を整えギルドに向かう

若干の気だるさはあったものの、ギルドから緊急の依頼が来ているらしいので無視するわけにはいかない

ギルドにつくと、ルークがカエデさんたちと雑談をしていた。カウンター越しなら大丈夫なのか

「おや、おはようございます」

ルークは俺達に気づくと手をあげる

「昨晩はお楽しみでしたね」

爽やかな笑顔でとんでもないこと言いやがった

「ま、まあな…」

結婚を終わらせる為とはいえ、やはりそう言われると恥ずかしいものがある

「・・・」

「ルー?どうしたんだ?」
ルーは何故かルークを睨み付けていた

「・・・覚えていろよ」

ルーは俺とルークにしか聞こえないくらいの小さく低い声でルークに警告した

ルークは肩をすくめて首を振った
499: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 09:28:52 ID:tYrmy1Mm3k
「おはようございます。ハンター様」

「おはよう、カエデさん」

「早速ですが、ギルドから緊急の依頼が舞い込んでおります」

「・・・」

カエデさんが緊張した面持ちで書類を読み上げる

「依頼内容は孤島に出現が確認されたジンオウガの討伐です」

ジンオウガ

やはり、いまだにその名前を聞くと身震いする

でも、今回は違う

「ジンオウガですか…まあ、それなりに退屈しなくてすみそうですね」

「最近あまり力を出してなかったからな」

二人の余裕はさておき、今の俺には仲間がいる

「わかりました。その依頼、セネル=ボルアスがお受けします」

「わかりました。お気をつけて」

カエデさんが手早く俺達三人の名前を書き込み依頼書に判子を押す

俺達はギルドから孤島に向かった
500: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 12:51:20 ID:k4nZjE3vWE
孤島に向かうネコタクの中

俺達は作戦会議をしていた

「基本的にジンオウガといってもあまり下位と変わりはしない。君の場合双剣だから無理せず攻撃したら引くをひたすら繰り返せ」

「わかった」

「それと、今回は私が広域をつけたからな。危なくなったらすぐに言えよ?それから武器を研ぐ時は安全な場所に…」

「ルー…大丈夫だって」

「ルーさんはセネル君の事が心配なんですよ」

ルークがやんわりと割り込む

「当たり前だ。セネルは私が守る」

ルーが決意を固めた表情でルークに返す
嬉しいことは嬉しいのだが

「俺だってルーを守るよ」

「お互いがお互いを守る。ですか…実に素晴らしいですよ」

「ルークは何か守る物があるのか?」

「私ですか?そうですねぇ…強いていうなら…」

ルークは少し考え込むような素振りをし

「強いていうならお二人を守ることにしましょう」

「なんか、使い方おかしくね!」

「いえいえ。そろそろつくみたいですよ」
501: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 12:59:32 ID:k4nZjE3vWE
ネコタクから降り立ち周りを見る

「・・・あれ?」

「おやおや」

「・・・」

珍しい事に三人一緒の場所からだった
こんなことは滅多にないことだが

「これは幸運とも呼べますね。このままジンオウガもサクッと殺りましょうか」

ルークが爽やかに物騒な事を口走る
いや、まあ確かに狩りには来たけどさ…

「ここからなら場所も近い。いくぞ」

ルーに促され俺達は移動を開始する
途中でルークとルーの目がやけに険しくなっていたが、ジンオウガ相手に緊張しているのだと思った
502: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 13:05:17 ID:k4nZjE3vWE
「なんだよ…これ…」

俺達がたどり着いた場所にはジンオウガがいた

地に倒れ伏し、身体中を食い散らかされてるジンオウガが

「こんなの…いったい…なにが?」

俺は呆然として立ちすくんだ

上位のジンオウガをこんな無惨に殺すなんて…

「依頼書を見たときからおかしいとは感じていましたが…」

ルークはどうやら疑問に思っていた事が確信に変わったらしい

「ルーク…知ってるのか?ジンオウガをこんな風にした奴に」

「十中八九間違いはないでしょうが…恐らく」

ルークがいいかけた時、急に地響きが俺達に襲いかかる

「どうやらお出ましみたいだな」

ルーが槍を構えて一点を見る

ルーが見ていた方向から巨大な竜が姿を表した
503: 名無しさん@読者の声:2013/1/14(月) 14:45:30 ID:7KBlZIdH5g
このSS読みはじめてからモンハンしたくなって
昨日ついに買っちゃったw

つ C
504: さぎし(支援感謝です♪) ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 16:18:59 ID:dw4OcSXloU
「な、なんだよあいつ!?」

俺は慌てて剣を構える

姿を表した竜は今まで見てきた中で一番大きく、一番凶悪そうだった
緑色の体に二本の強靭な足。そして物を掴むのにおよそ適さない前足

歯は鋭く尖っており、噛まれたら肉など容易く引きちぎるであろう顎

そいつは俺達を見つけると、天高く咆哮した

「グオオオオオオオ!!」

「うわっ!!」

耳がつぶれるような轟音

ティガレックスと同等かそれ以上なんじゃないのか?

「やはりイビルジョーか」

ルーがそいつの名前であろう名前を呟く

「イビル…ジョー?」

「ええ、別名凶暴竜といいます」


505: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 16:25:56 ID:dw4OcSXloU
「グアァ!!」

イビルジョーは俺達が話してる最中に巨大な体を使って突進してきた

「セネル!!絶対に直撃だけは避けろ!!」

ルーがイビルジョーの攻撃を受け止めながら俺に指示を出す

あの巨体なら、動きも鈍いはず!!
だが、そんな俺の心を読み取ったかのように、イビルジョーがこちらに向く

そのまま地面に噛みついたかと思うと、岩を掘り出しそのまま俺に放ってきた

「うわっ!!くそっ!!」

俺は素早く回避して、剣を構える。足元に入り込めば相手は無防備になりと読んだのだが…

「はっ!!てい!!やっ!!」

足元に潜り込みひたすらに足を切り続ける
思った通り足元は無防備だった

「セネル君!!逃げてください!!」

「えっ!?な!!ぐあああ!!」

突然切っていたはずの足が消えて動揺した俺はイビルジョーの踏みつけをまともにくらい吹き飛ばされた
506: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 16:31:30 ID:dw4OcSXloU
「セネル!!」

急いでルーが俺に駆け寄ってくる
それをイビルジョーが目で追っていた

ルーが俺の側に来るのとイビルジョーが駆け出すのは同時だった

「っ!!」

ルーが慌てて盾を構えるが体制が悪く突進に吹き飛ばされてしまう

「ぐはっ!!」

地面に叩きつけらて苦悶の表情を浮かべたルー
そのルーをまだイビルジョーは狙っていた

「ぐっ…こいよ…トカゲ野郎!!」

俺の咆哮にイビルジョーが振り向く

「うおおおおおお!!」

イビルジョーがこちらに向いた瞬間を狙い、顔に思いっきり剣を突き立てた

「ギャアアアア!!」

イビルジョーは大きくのけ反り数歩後ろに下がる
507: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 17:47:30 ID:qyz3nQv3zY
「ルー!!大丈夫!?」

俺は急いでルーをお越しながら問いかける

「大丈夫だ…見た目ほど悪くはない」

ルーは大丈夫なようで、また立ち上がる

「さっきのでかなりのダメージを与えたと思うから…」

「・・・セネル、イビルジョーをあまり見くびらないほうがいい」

ルーの空気が一瞬で変化する

それにつられて俺は振り返った

「グルルルル」

渾身の一撃も、イビルジョーにはあまり意味がなかったらしい
平気な顔して俺達を睨み付けていた

俺は思わず崩れ落ちそうだった
あの一撃を食らってなおあんな風に立てるなんて…
508: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 17:53:45 ID:qyz3nQv3zY
「セネル、絶望するのはまだ早い」

ルーが俺を支えながら

「ダメージが通ってないわけじゃないんだ。どんなに小さくても、それを積み重ねていけばいつか崩れる」

「ルー…」

ルーは俺を励ますように

「私を守るのだろう?こんなところで諦めてどうする」

「・・・ああ、そうだな」

俺は剣を構え直す

「まだ始まったばかりなんだからな!!」

俺は剣を構えて突撃する。そのまま回転しながら左足を切りつけ離脱

イビルジョーはあの踏みつけで俺を踏み潰そうとしたが、俺はもういない

「でやあああああ!!」

俺は左足に突き刺し、蹴りあげる

「っ!!くぅっ」

まるで丸太を蹴ってるかのような感覚に僅かに怯む

それを見たイビルジョーは体を回転させて尻尾を振り回した

「うわっと!!」

素早くその場に伏せて尻尾を回避する
509: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 17:58:36 ID:qyz3nQv3zY
「グルア!!グアァ!!」

イビルジョーはブンブン尻尾を振り回し続け、俺達を近づけさせなかった

「くっ!!」

ルーも徐々に近づこうとはしてるものの、度重なる打撃で防御に手一杯だった

「グギャルア!?」

突然イビルジョーが苦しみ呻く

「ようやく効きましたか…タフでしたね」

ルークが何やら弓を降ろして観察する
今はそんなことしてる暇じゃ…

「はあああああ!!」

ルーが突進し、右足を槍を貫く

「セネル!!早く!!」

ルーからの指示でようやくルークのしたことがわかった

イビルジョーは小刻みに痙攣している

つまり、ルークはイビルジョーに麻痺毒を打ち込んだのだ
510: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 18:02:02 ID:TWKB/Ff3qI
「はあああああ!!」

左足を切りつけ、鬼人化して再度切りつける

腕の力をフルに使い容赦なく甲殻、鱗、肉を削り取っていく

イビルジョーは痛みに悲鳴をあげるが麻痺で動けない

「はああああああ!!」

「うおおおおおお!!」

ルーの突進と俺の突進が同時にイビルジョーの足を貫いた

「グギャアアアア!!」

イビルジョーはもんどりうって大地に暴れまわった
511: 名無しさん@読者の声:2013/1/14(月) 23:14:19 ID:5doDPcEGjU
ゴーヤ、もしくは閉じてるイソギンチャクだと思うんだ。イビルジョー。

っC
512: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 23:16:46 ID:WwpOb4s0Qo
「よっし!!これなら!!」

「気を抜くな!!セネル!!」

ルーの容赦のない一喝
それと同時にイビルジョーが起き上がる

「グオオオオオオオ!!」

「な!?」

イビルジョーはあの足で立ち上がり、体を赤く変色させた。口からは赤黒いブレスを吐き出し、体にある古傷が盛り上がって浮き出る

「どうやら、怒りで痛みを感じていないみたいですね」

ルークが冷静に観察する

「冷静に観察してる場合かよ!?どうすんだよ!?」

「一旦引くぞ!!怒りが収まるまで時間を稼ぐ!!」

ルーはポーチから閃光玉を取りだしイビルジョーの顔前に投げつける
炸裂した閃光がイビルジョーの目を焼き、イビルジョーは大きくのけぞった

「こちらです!!さあ!!」

ルークの先導で俺達はイビルジョーから逃げ出した
513: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/1/14(月) 23:23:55 ID:WwpOb4s0Qo
「はあ…はあ…ここまでくれば大丈夫か?」

イビルジョーからかなりの距離を走った俺達は立ち止まり休憩をしていた

「ゆっくりしている時間はない。体勢を立て直さねば」

「ていうか…なんだよあいつ!!イビルジョー!?」

「はい…ですが…」

ルークは何やらひっかかるらしく、難しい顔をしていた

「あの暴れよう…まるでなにかに…」

「グオオオオオオオ!!」

「っ!?」

声の方に振り向くと、イビルジョーが体を震わせ追ってきていた

「もう追ってきたのかよ!?」

俺は剣を構えて対峙する

「もう、麻痺ビンないんですがねぇ!!」

ルークが苛立ちを隠せない様子で弓を放つ

イビルジョーに比べたら虫みたいな矢が刺さるも、イビルジョーはまるで気にしていなかった

「うーん…やはり焼け石に水ですかね…」

「局部を狙えばダメージは通る!!いくぞセネル!!」

「おう!!」

ルーに続いて右足を攻撃する。今度は二人で場所を攻撃する作戦に出た
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sage:


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