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駆け出しハンターと愉快な狩人達
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1: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/16(日) 00:56:15 ID:LEiceYsiw.
ユクモ村

自然溢れるこの村は周囲に緑が多い
俺の名前はセネル=ボルアス
一応この村のハンターだ…新米だけど
今俺はハンターの基礎を教わるべく訓練所に訪れている。もちろん村長からのいいつけもあるが、それ以前に両親との約束で、ハンターになるなら必ず訓練所にいけと言われていた

両親は二人ともハンターだった。ただ…この世にはもういない
ヤマツカミ討伐中に飛竜に襲われて死んだらしい
その場にいたハンターの証言と、遺品が送られてきたからまず間違いないだろう。ハンターは死と隣り合わせの職業だといつも父さんが言っていたし、覚悟はしていたつもりだった
それに悲しみに暮れるよりも、ハンターとなって父さんと母さんの意思を受け継ぐ事が、俺に出来る一番の弔いなんだと思っていた


789: 名無しさん@読者の声:2013/2/9(土) 00:10:05 ID:XyVPI1Kg8M
セネルにも称号がつく日がくるんだろうか
790: 名無しさん@読者の声:2013/2/9(土) 12:09:39 ID:ifyv3wwCGQ
>>788ラオシャンロンじゃね?

支援
791: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/9(土) 16:45:36 ID:yMRb0gueNs
>>788

今回の番外編でわかりますよ

支援感謝です♪

>>789

つけるかどうかは私次第ですかね

名前が思い付きませんが

>>790

参考までに、ラオシャンロンは古龍ですよ
後、体格的に空を飛ぶのには適していないんですね

支援感謝です♪
792: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/9(土) 16:51:44 ID:yMRb0gueNs
【激震!!崩竜 ウカムルバス】

雪山の奥深くにある秘境とも呼ぶべき場所
数多のハンターが消息不明になり、ギルドの観測隊も命からがら逃げてきた秘密を探れと言われ、ここまで来ましたが…

「まあ、予想通りと言えば予想通りなのですが…面倒ですね」

私はややめんどくさそうにため息をつく
眼前に迫る吹雪…いや、その吹雪を起こしている元凶とでもいいますか

「グオオオオオ!!」

白い崩神は巨大な咆哮をあげる

「まあ、死なない程度に頑張りますかね」

私は背中にある矢を取り弓を構えました
793: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/9(土) 16:58:14 ID:yMRb0gueNs
「お兄ちゃんから連絡がこない」

突然家にやってくるなり第一声がそれなのか、そもそもノックくらいしたらどうなんだ

「お兄ちゃんから連絡がこない」

ムゥは再度確認をとるかのように同じ言葉を発する

「狩りが長引くと連絡を遅れない事も多い。ルーク程の腕前のハンターなら尚更厳しい依頼をされるだろう。今回もその類いではないのか?」

ルーが冷静にムゥを切り捨てる

「それも考えたんだけど…三週間だよ?おかしいよ」

「・・・ふむ」

ルーが顎に手をあて考え込む

「・・・ルー」

「なんだ?」

「服、着ない?」

「・・・」
794: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/9(土) 17:09:25 ID:yMRb0gueNs
「で、ルークから連絡が来なくなって三週間が経つの?」

「うん」

ムゥが頷いてから俺が用意したお茶を一口飲み言葉を続ける

「近々大きな依頼が舞い込むかもしれないから連絡が遅くなるって書いてあったけど、流石に三週間は空きすぎだよね?」

俺は腕を組んで考え込む

依頼というのは通常一週間がリミットである
それ以上経過すると、ハンターの力量不足となり、強制的に依頼破棄される

ルークが三週間もかかるとは思えないが…

「可能性としては…」

ルーが武器の点検をしながら

「ルークが連絡が出来ない状況にあるというのが正しいな」

「連絡が出来ない状況?」

「ああ。死んでるか、負傷して動けないか…だな」

ムゥが不安そうな顔をして俯く
俺は慌てて元気づけるように

「ルークなら大丈夫だって!!」

「・・・うん」
795: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/9(土) 17:14:42 ID:zrmPsL1RCc
「ムゥ、決めるのはお前だ」

「ポッケ村にいくか。ここに残りルークの無事を祈るか」

「いく!!」

ムゥは躊躇いなくルーに告げる。その瞳には迷いはなかった

「・・・そうか」

ルーは満足そうに頷き

「ならば、善は急げだ。出発の支度をしろ」

「はーい…あ、ねぇ」

ムゥが思い出したように首を傾げながら

「なんでさっきルーさん上半身裸だったの?セネル君も布団被ったまま出てこなかったし」

「・・・」

言える訳がない

お楽しみ中でしたなんて…
796: 名無しさん@読者の声:2013/2/9(土) 18:37:55 ID:oaV8sFVAmA
チュウチュウしてたんだなチュウチュウ
797: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/9(土) 18:59:31 ID:Kwo9hE/z3E
翌日、馬車に揺られ俺達はポッケ村に到着した

到着したはいいのだが…

「さ、寒っ!!」

「うーん…久しぶりだけど…ちょっと慣れないかなぁ…」

雪山がすぐ近くにあるということで、山間部に位置するこのポッケ村は環境が厳しい
それゆえ生息する個体も屈強な種が多いのだという

俺は情けなく体を震わせガチガチと歯を鳴らす
ムゥも体を抱き寒さを堪えてる様子だった

「変わらないな…」

一人平気な顔をしているルーはどこかへと歩いていく

「ちょ、待ってくれよ!!」

俺達は慌ててルーの後についていった
798: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/9(土) 19:24:27 ID:U0P6p.FErc
「すまない。マフモフ一式を二つくれないか?後ろの二人の寸法合わせも頼む」

ルーがカウンターで昼寝をしているアイルーに話しかける

「ニャ、しばらくまつニャ…ニャ?あんた…ひょっとして…」

アイルーはルーの顔をまじまじと見ると

「ニャ!?あんた、ルーニャ!?いつ帰ってたのかニャ!?」

「久しぶりだな」

ルーが懐かしむように笑いかける

「お、ルーちゃん帰ってきてたの?」

店の奥から暖かそうな服に身を包んだ男が出てくる

「いやはや…こんな別嬪さんになって…あの泣き虫ルーちゃんがねぇ…」

男は感慨深そうに呟く

「そ、その話はやめろ!!早くマフモフを持ってこい!!」

「はいはい。そこのお二人さん。入ってきな、寸法合わせるからさ」
799: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/9(土) 19:35:15 ID:U0P6p.FErc
「うは…あったけぇ…」

主人から手渡されたマフモフを身につける
先程と比べると全身を暖かさが包み込んでいた

「あんた、見ない顔だね。新米さんにしちゃ装備も違うし、場数踏んでるみたいだし」

「わかるのか!?あ、わかるんですか?」

主人は豪快に笑いながら

「敬語なんかいいよ。こういう職業柄、ハンターさんを見る目は鍛えないとね」

「主人、寸法は終わったか?」

ルーが工房に入ってくる

「丁度だよ。これが終わったら村長さんに顔合わせにいくといい」

「助かる」

「俺達の仲だろ。あ、そうそう」

主人は俺の肩をポンポンと叩きながらニヤニヤして

「夫を泣かすなよ?」

何故ばれたし

「貴様に言われんでもわかっている!!」

「あはは、顔を真っ赤にする癖。変わってないね〜」

「セネル!!ムゥ!!はやくいくぞ!!」
800: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/9(土) 22:42:25 ID:O9oYtu06ZI
華麗に800をGETしたところで今日の投下を終了いたします

あ、さぎしです

見てくださった方々
ありがとうございました!!

ここまでのご回覧
乙狩れ様でした♪
801: 名無しさん@読者の声:2013/2/9(土) 22:47:26 ID:ifyv3wwCGQ
ウカムかぁーあまり狩猟得意じゃないなーwww
支援
802: 名無しさん@読者の声:2013/2/9(土) 23:49:43 ID:d8KO31Zzzg
ウカムだった…orz
そういやアイツ飛竜だったよね…
アカムは楽に倒せたけどウカム苦手だったわw
支援

803: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/10(日) 13:05:23 ID:Jf7QBBD9R6
>>801
>>802

支援感謝です♪

ウカムは私のなかでは倒しやすい部類に入りますね

腹下で炎ランスでチクチクしてたら勝てますし
何より素材の売却価格と報酬金が高いからです

私は、ヴォルが一番苦手です

アイツキライ
804: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/10(日) 13:09:44 ID:Jf7QBBD9R6
「あ、ルーちゃん!!」

「お帰り!!ルーちゃん」

「帰ってきてたなら一言挨拶なさいよ!!」

「ありがとう。皆」

村を歩くといたるところでルーが声をかけられていた
皆顔馴染みなのだろう

「ルーちゃん。またミミズ買ってく?」

道具屋の主人が釣りミミズを箱で持ってくるが

「すまない。今日は長くは滞在しないんだ」

「あら?そうなの…困ったわぁ…唯一の収入源が…」

店らしい本音をポロリと漏らしつつも笑顔で

「まあ、ルーちゃんにはさんざん贔屓してもらってたしね。あ、村長さんが待ってるわよ」

「ありがとう。いこう、二人とも」
805: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/10(日) 13:16:03 ID:u154Dzic7I
「ご無沙汰しております。村長、ネコートさん」

ルーが焚き火の側で居眠りしている老婆と切り株に立っているアイルーに頭を下げる

「む…貴殿は…ルーか。久しいな」

「おやおや、誰かと思えば泣き虫ルーじゃないか」

老婆は面白そうな顔をしてルーを見る

「村長、あまりその話は…」

「後ろの二人は連れか?だったら尚更話さんとなぁ」

「今はすっかり大人びておるが、ルーは駆け出しの頃はとんでもない泣き虫でなぁ…イャンクックが倒せなくて泣きべそかいてたものよ」

「村長!!」

ルーはよほど恥ずかしいのか顔を赤くしながら村長を制止する

「オババ殿。それくらいにしといてやれ。ルーも困っているニャ…コホン、困っているぞ」

「そうだねぇ…ちょっとからかいすぎたかねぇ」
806: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/10(日) 13:23:05 ID:mUCDMF7VaQ
「それで?後ろの二人は?」

「あ、私ムゥ・シュバルツといいます」

「ほうほう。漆黒のか…あやつの妹かぇ?」

「はい…お兄ちゃんは?」

「奴はウカムルバスとらんでぶーじゃよ。雌かはわからんが…」

ルーと軽く会話をした後に村長が俺の方を向く

「お主は…」

「あ、俺は…」

俺が名乗ろうとした時、村長は顔をにんまりさせて

「双炎め、惜しい奴らを亡くしたと思っとったが…中々面白そうなのを残していきおったな」

「父さんと母さんを知ってるのか!?」

村長は懐かしむように目を細め

「あ奴らほど異端なハンターはそうそういなかろうて」

「うむ。あの二人は最早以上であっな」

ネコートと呼ばれたアイルーが鈴を鳴らしながら頷く

「オババ殿の依頼の最後の招待状を0分針だったか?」

「結構自信あったクエストだったんだけどねぇ…」

「しかもあの男、嫁とデート気分だったからな…」

「金獅子も浮かばれないねぇ…」
807: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/10(日) 13:28:28 ID:u154Dzic7I
「村長、本題に移りたい」

このままでは昔話に花を咲かせそうな一人と一匹をルーが止める

「申し訳ないねぇ…年を取ると、色んな事が懐かしいのよ…」

「状況を聞きたい」

ルーが本題を切り出すと村長は真剣な目付きになる
その変わり様に俺は少し身震いした

「一週間前に、ギルドの観測隊がルーク・シュバルツを見失った」

「!!」

ムゥが村長に詰め寄ろうとしたのを無言で制止する

ムゥは少し複雑な表情をしたが止まってくれた

「今すぐにでも出発は可能か?」

「もちろんだ。ギルドも依頼を貼り出してる頃だろうし、人手が足りない状況ニャ…コホン、状況だ」

「わかった。二人とも、ギルドに向かうぞ」

「まちんしゃい。双炎の息子よ」
808: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/10(日) 13:41:10 ID:mUCDMF7VaQ
「俺?」

いきなり呼ばれたのでびっくりしつつも立ち止まる

「そんなみすぼらしい装備で行く気かい?死ににいくようなもんだ」

おそらくみすぼらしい装備というのは、装備していたレウスSとゲキリュウノツガイの事を言っているのだろう

「みすぼらしいとはなんだ。これは俺が死ぬ気で…」

「あーはいはい。若者の苦労は凄いのー」

村長が心底どうでもよさそうに返事したとき

「村長、中々若者の努力もバカに出来ないよ」

加工屋の主人が何かを持ってこちらにやってきた

「おおー、時間ピッタシじゃの」

「全く。村長は予知能力者かなんかかい?」

主人はやれやれと言った表情で呟きながら俺に装備を渡してくる

「セネル君。これは君が必要な物だよ。いや、君しか使えない物といってもいいかな」
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