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駆け出しハンターと愉快な狩人達
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1: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/12/16(日) 00:56:15 ID:LEiceYsiw.
ユクモ村

自然溢れるこの村は周囲に緑が多い
俺の名前はセネル=ボルアス
一応この村のハンターだ…新米だけど
今俺はハンターの基礎を教わるべく訓練所に訪れている。もちろん村長からのいいつけもあるが、それ以前に両親との約束で、ハンターになるなら必ず訓練所にいけと言われていた

両親は二人ともハンターだった。ただ…この世にはもういない
ヤマツカミ討伐中に飛竜に襲われて死んだらしい
その場にいたハンターの証言と、遺品が送られてきたからまず間違いないだろう。ハンターは死と隣り合わせの職業だといつも父さんが言っていたし、覚悟はしていたつもりだった
それに悲しみに暮れるよりも、ハンターとなって父さんと母さんの意思を受け継ぐ事が、俺に出来る一番の弔いなんだと思っていた


908: 名無しさん@読者の声:2013/2/17(日) 21:43:56 ID:apt6p77LGE
アシラめ…ムゥを舐め回すとは…

ちょっとアシラのコスプレ自作してくる!


っCCC
909: 名無しさん@読者の声:2013/2/17(日) 22:56:47 ID:1i4geiJmb2
ナルガ装備が気になるアシラだと…まさか…な
910: 名無しさん@読者の声:2013/2/17(日) 23:07:37 ID:qCSRriHatQ
アシラ君懐かしいwww
911: 名無しさん@読者の声:2013/2/18(月) 00:17:30 ID:x2UCFo6tk2
ブナハさんと握手をしてプチッとして(´・ω・`)ショボーンしたあのアシラ君かwwwwwwwwwwww

っC
912: 名無しさん@読者の声:2013/2/18(月) 00:25:06 ID:tP/EhEtJvg
もし「ハァハァ」時代のアシラと同じなら、ルーに会ってるかも…
ノミC
913: 名無しさん@読者の声:2013/2/19(火) 21:10:33 ID:tuOdkcL1UQ
?って思ったから5度見直してきた
914: さぎし ◆rg7.TbdwwM:2013/2/19(火) 21:37:10 ID:Ou70Vp7aU.
>>908

この時期には暖かですね 夏は死にますけど

>>909

そのまさかかもしれませんよ?

>>910

はいwww久しぶりに登場させてみましたwww

>>911

そんな細かい所まで覚えていただけてるなんて…感謝です♪

>>912

前にも似たようなレスをしてくれた方がいましたが、「ハアハア」のギルマスの娘のルーと、今作のルーは別人です

>>913

解りづらかったところがありました?
申し訳ありません
915: 名無しさん@読者の声:2013/2/19(火) 21:40:33 ID:ifyv3wwCGQ
更新きた!!
916: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/19(火) 21:40:35 ID:Ou70Vp7aU.
【強さ求めて】

「はああああああ!!」

前方より迫りくるリオレウスの頭に右手のギギボルトを叩きつける

「グガアアアア!!」

後方より迫ってきたリオレイアを蹴り飛ばし両の剣で顔を潰す

「うああああああ!!」

勢いに任せリオレウスの顔を薙ぎ、降り下ろし、切り上げる

嵐のような斬撃をリオレウスに叩き込むと、リオレウスは動かなくなった



・・・強く、なりたい
917: さぎし(酉ミス。超少量更新) ◆CmqzxPj4w6:2013/2/19(火) 21:44:44 ID:Ou70Vp7aU.
「お帰りなさいませ…セネル様」

ギルドに戻った俺を不安そうな眼差しでカエデさんが見る

「あ、セネル君…おか…えり…」

コノハもまるで何かに畏縮したように縮こまる

無理もないか、今の俺は火傷やブレスにより煤で黒ずみ、眼光は獲物を探る目のように鋭いのだから

「天と地の領域。終わったよ」

「確認しました」

カエデさんが慣れた手つきで依頼書を受けとりサインしていく

「セネル君…少し休んだら?」

「大丈夫。まだ、やれる」
918: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/19(火) 21:52:22 ID:2f6ATVrpfk
俺はカエデさんから依頼書をひったくるように掴みめぼしい依頼を探す

「あれ?セネル君なにしてんの?」

集会所の入り口からムゥが手をあげて入ってきた

「別に、クエストを探してるだけだよ」

「ふーん…なんか、ボロボロだね」

「ちょっと無理しただけ、大丈夫」

「これ、頼む…!?」

カエデさんに依頼書を渡した瞬間、左腕に激痛が走る
先程レウスの突進を左腕で受け止め、ろくに治療もせずに剣を振った反動だろうか

「ちょ!?大丈夫!?左腕凄いよ!!」

顔をしかめたのと、鎧越しから解る左腕の状態に異変を感じたムゥが駆け寄ってくる

「大丈夫!!カエデさん…依頼を…」

突然脳天に衝撃が走り俺は意識を手放した

最後に見た光景は冷酷な眼差しで煌黒大剣アレルボを振りかぶったカエデさんだった
919: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/19(火) 21:59:18 ID:Ou70Vp7aU.
「・・・っ」

「気がついたか?」

「ルー…」

目を覚ますと、俺は自宅のベッドに寝かされていた

側には少し…いや、かなりご立腹なルーが

「全く…お前はまた無茶をして」

「・・・」

「最近のお前は変だぞ?私とろくに口を聞かず、何かにとりつかれたかのようにクエスト三昧…」

返す言葉が見つからない 事実、ここ数日俺はルーから距離を置いていた

「・・・まあ、私のようなつまらない女に愛想を尽かす気持ちもわからんでもないが…」

「そんなことない!!」

ルーの言葉に強く反応する。だが、ルーは怯むどころか

「何が違う?私はこの数日ずっとほったらかされて、寂しい思いをしていたんだぞ?私がどんなに誘ってもお前は見向きもしなかったな」

「・・・」

顔を逸らして言葉を失う わかってるよ…でも

「その辺りにしておいてもらえませんか?」
920: さぎし(投下終了) ◆CmqzxPj4w6:2013/2/19(火) 22:06:58 ID:Ou70Vp7aU.
「ルーク」

「どうも、最近私はこんな登場が多いですね」

「誰に言ってる」

誰かですよ、とルークは肩をすくめ入ってくる

「ここ数日のセネル君の不自然な態度ですが、これは決してルーさんを嫌いになったわけでも、ましてや愛想を尽かしたわけでもありません。彼は今でも貴女にぞっこんですよ」

ルークが俺を見ながら綺麗なウインクをかます
俺はそれを無視して目を逸らした

一瞬ルークが悲しそうな顔をしたが、構わず

「セネル君が不自然な態度を取る理由は…ズバリ、複雑な男心という奴です」

ルークは無駄にポーズを決めながら

「先日の一件以来、セネル君はひたすらにクエストに出るようになりました。これは一重に自分の責任だと感じているからでしょう」

「そうなのか?セネル」

俺は黙って首を縦に振る

「察するに、セネル君は一番近くにいたはずなのに貴女を守れなくて歯がゆい思いをしたのでしょう…それで力をつける為にクエストを、しかも比較的難易度が高めなクエストばかりを選んでいたのでしょう」

「・・・」

ルーが無言で俺を見てくる

分かってる。どうなんだ?だろ?
921: 913:2013/2/20(水) 00:13:07 ID:tuOdkcL1UQ
>>914
いや、アシラたんがブナハと握手の奴忘れたからってだけよ
5スレとか書いてあったな
922: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/20(水) 19:59:39 ID:YcLkyE1L4E
「・・・そうだよ、ルークの言う通りだ」

「俺はルーから距離を置いてずっとクエストに行ってた」

「ルーに会うのが情けなくて、よくのうのうと平気な顔が出来るなってずっと責めてた…」

「だから…逃げ出したくて、クエスト三昧で…強くなればルーの側にいれるって思って…」

「でも、結局…無茶して…詰め寄られて…様ないな…はは」

俺は諦めたように呟く
誰かから言われなくても分かってるつもりだったんだ

俺がやってる事は意味がなくて、ただ無駄に生を奪ってるだけだって
923: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/20(水) 20:11:02 ID:YcLkyE1L4E
「セネル。君に聞きたいことがある」

「・・・」

「これは以前私がジュードにも同じ質問をされた事だ…そして、恐らく君は当時の私と全く同じ答えを言うだろう」

「君にとって…強さとはなんだ?」

「・・・力、じゃないの?」

俺の言葉を聞いて、ルーは微笑む

「やはり、私達は似ているようだな…ちなみに、ミラも力と答えていた…だが、ジュード曰く違うらしい」

「違うって?」

「この質問に答えなんてないんだよ。意識や価値観の違いから千差万別の答えがある…だが、私はジュードの答えこそが真理だと思っている」

「父さんの…答えは?」

ルーは目を閉じて思い出すように深呼吸をする
そして、ゆっくりと目を開けた

「守るものがあるかどうかだよ。セネル。守るものがある人はいくらでも強くなれる。それは君が一番よく分かってるはすだよ?」
924: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/20(水) 20:17:12 ID:x4x9i9Nzlc
「私を守る時、ルークを助ける時、この村を守る時…君は驚異的な力を発揮した…いずれもなにかを守るという行動が生み出した結果だろう?」

「・・・」

「もちろん力も必要だ。自分も守れないようじゃ、人を守る事も不可能だからだ」

「セネル。君は自分の身を守れないか?自分の身が可愛くないと思った事はあるか?」

「・・・ない」

「なら、それでいい。変わらなくてもいいんだ。そのままの君でいてくれれば」

「ルー…」

俺の目に涙が溢れる

「俺…いいのかな…?変わらなくても…いいのかな?」

「いいんだよ。そのままの君でいてくれ」

「ルー…ルー!!」

俺は力いっぱいにルーを抱き締めた

「やれやれ…」

涙が溢れて止まらない俺を優しくルーはずっと撫でてくれていた
925: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/20(水) 20:21:32 ID:YcLkyE1L4E
「全く…手のかかる夫婦ですね…」

お二人の隙をついて私は素早くセネル君の家から退避し、青空を見上げる

上手くすれば今夜はお楽しみですね

「あ、お兄ちゃん!!セネル君はどう?」

「ルーさんが献身的な治療をしていますよ」

「そっか…なら、邪魔しちゃ悪いよね」

本当に空気の読める妹です

「守るものがある人は強い…ですか」

「ほえ?」

「昔の友人の名言みたいなものですよ」

・・・安心して下さい。ジュードさん

貴方の魂は、しっかりと受け継がれていますよ


【強さ求めて】


fin
926: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2013/2/20(水) 20:24:33 ID:x4x9i9Nzlc
さて、皆様こんばんは

さぎしです

残す所…このSSも残り70ちょい…

ここまで長かったですね

とりあえずお話を終わらせましたが、実はまだ更新します
ただ…ちょいと特殊と言うか…話なんだけど話じゃないと言うか…

まあ、詳しくは見てもらえれば多分分かるかと

それでは、また後程
927: 名無しさん@読者の声:2013/2/20(水) 20:43:54 ID:ifyv3wwCGQ
wkwktktk
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