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三蔵「…岩から尻が生えている」
[8] -25 -50 

1: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/6/28(金) 01:13:20 ID:clfaSnFbdM
尻「…はっ!!誰か居るのですか!?」

三蔵「見たところ20代そこらか。いや、肌の張りからすると、17、8かな」

尻「ああ…こんな人里どころか鳥の声さえ聞こえない不毛の地に、とうとう人が…!しかも声から察するに殿方…!」

三蔵「しかし無駄に毛深いな」

尻「ついに…ついにメチャクチャにされちゃうんですね…!この通りすがりの名も知らぬ殿方に性の捌け口にされちゃうんですね私のお尻…!あと毛深いとかヒドイ」

三蔵「うるさい尻だな…いくら仏の教えとはいえ、こんなのも助けるべきなのか…?」

尻「仏の教え…?僧侶さま…なのですか?」

三蔵「うむ。僧だよ。玄奘三蔵。…それにしても毛深いな…特に尻のあ」

尻「やめて!!…こ、これは失礼をしました…!仏に仕えるお方は、そのような煩悩は無いのですね!」

三蔵「いや俺ロリコンだから。女は10歳以下しか認めない」

尻「おい」

三蔵「下の毛とか意味わかんない」

尻「おいこら」


121: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/25(日) 02:20:46 ID:jv2blKc1uY
あ、許可とか要るんですね。どぞー
122: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/25(日) 21:46:15 ID:v.EooVUQtg
紅孩児「如意真仙殿、此度はご助力、感謝しますよ」

如意真仙「なんだなんだ水臭い。昔のように『おじちゃん』と呼んでくれて構わんぞ」

紅孩児「…では、叔父上。しかし枯渇した子母河の水を復活させるとは、僕にはとても出来ない芸当です。いえ、父上だとしても」

如意真仙「おいおい、たとえ世辞でも、兄者と俺を比べたりするなよ。俺があの人に勝てることなんて、あるわけがない」

紅孩児「…ふふふ」

如意真仙「その悪そうな笑み…その顔をした兄者は、本当に恐ろしかった。ふん、ソックリだぞ紅孩児」

紅孩児「ふふ、心の底から嬉しくないですね」

如意真仙「はは、滅多な事を言うなよ?兄者は地獄耳だからな。…で、あの何とか再現した子母河の水、何に使ったんだ?」

紅孩児「そりゃもちろん、僕の悟空に赤ちゃんを作って貰うためですよ!」

如意真仙「相変わらずの百合娘が…」

紅孩児「あああ……可愛いだろうなあボテ腹悟空…!胸とかあれ以上に乳輪とかもうどうしましょうね叔父上!」

如意真仙「知らんがな」

紅孩児「しかしまあ、その辺の店ででも食事をしてくれれば楽だったのに。まさか宮殿に招かれてるとは……あの河水を混入させるのに苦労しましたよ」

如意真仙「ふむ、だがどうやって斉天大聖にだけ河水を?城の侍女にでも化けたのか?」

紅孩児「いえ、流石にガードが固くてですね。城に卸す前の飲み物に混入させるのがやっとでしたよ。急な宴とあって、急いで用意をしたみたいでしたからね」

如意真仙「…おいおい、それじゃあ誰に当たるのかわからんではないか」

紅孩児「構いませんよ?」

如意真仙「…は?」

紅孩児「別に三蔵一行の誰が、あの城の誰が孕もうと構いません。悟空はあるモノは全て口にしますからね、確実です」

如意真仙「…やはり似とるわ、兄者の子だ…」

虎力大仙「……見てきたわよ」

紅孩児「ああ、お帰りなさい、御苦労様。あれ?鹿力さんと羊力さんは?」
123: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/25(日) 21:48:28 ID:v.EooVUQtg
虎力大仙「…あの町にオトコが入るのはキツいのよ。かといって女装はアイツらには無理だし。鹿力はマッチョすぎるし、羊力は髭を剃りたがらないわ。おぞましい事になるわよ」

紅孩児「ふふふ、確かに見たくないね。で、首尾はどうだった?悟空も八戒さんも、沙悟浄さんもみーんな妊娠して大混乱、ってとこかな?」

如意真仙「その前に女王も危ないだろう。これは酷い悪事に手を貸してしまったな…」

虎力大仙「……いえ、一人だけだったわ」

紅孩児「へえ!ピンポイントで悟空だけ?すごい確率だね……あ、もしかして瓶ごと飲み干したのかな、ふふ」

虎力大仙「ううん、なんかショタっ子が孕んでた」

紅孩児「なんでショタっ子が!?」

如意真仙「え、あれって男にも効くのか!?」

虎力大仙「いや貴方がそれを言っちゃうの?」

紅孩児「…ええ〜……確かに誰が孕もうと構わないとは言ったけど、ショタっ子って…」

虎力大仙「あ、それでね。ココ…破児洞に、孫悟空と沙悟浄、あとあのクソ豚が向かってるわよ。いろいろ調べたっぽいわね。如意真仙さんなら、あの河水の効力を消せるんでしょ?」

如意真仙「いや、消せるというかなんというか…それよりちょっと待て紅孩児、荒事にはならないと言ったではないか!」

紅孩児「いやあの、なんか諸々予定外で…」

虎力大仙「バトルになるなら、あの豚はアタシに殺らせてもらうわよ?」

紅孩児「…仕方ない、叔父上の家を荒らす訳にもいかないし。虎力さん、鹿力さん羊力さんも呼んで。…久々に悟空と遊ぶかな…ふふっ」

如意真仙「…クソ、ここで逃げたら兄者に殺されてしまうな…。さらに貸しだぞ、紅孩児」

虎力大仙「リベンジよ!豚娘め、ミンチにして缶詰にしてやるわ…!」
124: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/25(日) 21:53:11 ID:ie.wHJyH3.
悟空「急いで二人とも!早くしないとシャオくんから産まれちゃうよ!『なにか』が!」

八戒「ほほ、この三人で遠出というのは初めてじゃの。しかし文献に見える如意真仙、何でも牛魔王が弟というではないか。腕が鳴るわい」

悟空「やめて八戒ちゃんお兄ちゃんの名前を出さないで。シャオくんの為に奮い起こしたヤル気が萎えていく引きこもりたくなる」

沙悟浄「……ねえ、姐さんたち」

八戒「なんじゃ悟浄。疲れたか?」

沙悟浄「…いや、ほんの少し気になったんだけど、さ」

悟空「どしたの?なんか神妙な顔して」

沙悟浄「その、如意真仙?とやらが住む場所にある、落胎泉とかの水を飲めば、シャオの腹は引っ込むってんだよね?」

八戒「文献にはそうあったの。仙薬の効能は対になっとる事が多い。恐らく眉唾ではあるまい」

沙悟浄「いや、真贋を疑ってるとかじゃあ無いんだ。そうじゃなくて、ええとね」

悟空「そうじゃなくて?」

八戒「ハッキリ言わんかい。らしくもない」

沙悟浄「…それは、赤ん坊を『堕胎す』ってコトになっちゃうのかい?」

悟空・八戒「…うっ」

沙悟浄「あ、あはは!ゴメンゴメン、変なコト言ったねアタイ!そーゆー話じゃ無いさね、シャオは男だもんねぇ!」

悟空「そ、そーだよ!シャオくん困ってるんだから、そーゆー話じゃないよ全くもー悟浄ちゃんたら!」

八戒「し、然りじゃ然り!倫理とか道徳とか、そーゆー話はおいとくべきじゃ!たとえ今、小龍の腹に新しい命が宿っとると言っても!」

悟空「…新しい、命…」

沙悟浄「…元気に腹を蹴飛ばす、生命…」

八戒「…小さなその手…」

三弟子「………」




鹿力大仙「…お!来たぜ来たぜ!奴さん達のお出ましだ!」

羊力大仙「うむ。紅孩児殿に報せねば。しかし奴等、なにやら難しい顔をしておるな」

虎力大仙「なんか後ろ暗そうな、やりきれない様な顔してるわね」
125: 名無しさん@読者の声:2013/8/26(月) 08:09:30 ID:Dsz5bLXFgs
今回はギャグとして取り上げられてるけど実際難しい問題よな中絶・堕胎って。日本での中絶件数は全体的には減少傾向にあるが若年層では逆に微量ながら増加してるし。

支援
126: 名無しさん@読者の声:2013/8/26(月) 11:32:11 ID:4fs12nuzgo
実際は猪八戒が妊娠するんだよね
127: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/27(火) 12:49:43 ID:F5CDjetA6M
虎力大仙「真虎力砲っ!」

八戒「はっ」

鹿力大仙「貫け!鹿力正拳突き!」

八戒「よほっ」

羊力大仙「羊力・石楠花の舞!」

八戒「おおっと」

虎力大仙「くそっ!ちょこまかとウザッたいわねっ!」

八戒「ウザッたいは此方の台詞じゃ。誰ぞの手引きじゃとは思うておったが、まぁたお主らとはの」

鹿力大仙「今回は前とは違うぜ!俺たち三大仙は、三位一体!心はひとーつっ!」

羊力大仙「コンビネーションを活かしての戦闘こそ、我輩らの真骨頂である!覚悟めされよ!」

八戒「…むう、カッコつけて『3バカ如き、ワシ一人で十分じゃ』とか言わん方が良かったかのう。ちと手間取るか…」




沙悟浄「てやあっ!」

如意真仙「伸びろ、如意鉤」

シュルルッ、キィィンッ!

沙悟浄「っ!刀身が伸びた!?悟空姐さんの得物と同じかい!」

如意真仙「戻れ如意鉤。…まあ、斉天大聖の如意金箍棒と比べられては敵わんがな。少なくとも貴様の禅杖よりかは上物よ。強者ならばそれなりの武具を用いるものだ」

沙悟浄「はん。確かに武器を選ぶ奴は一流さね。姐さん達と同じで。…でもね、アタイは別に武器なんざ選らばないのさ」

如意真仙「自らを二流と認めたか、捲簾大将よ」

沙悟浄「まさか!アタイは超一流だからねっ!」
128: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/27(火) 12:50:59 ID:F5CDjetA6M


紅孩児「うーん、あっちもそっちも、中々に少年漫画的にバトルしてるね、ふふ。さて、僕たちも始めようか、悟空♪」

悟空「……今回の事、本当にこーちゃんがやったの?」

紅孩児「そうだよ?」

悟空「…私を狙って?」

紅孩児「うん♪でも残念、まさか龍神君に当たっちゃうなんて。せっかく僕と悟空のベビーを拝めると思ったのに」

悟空「…そんな気持ち悪い理由で、シャオくんを苦しめて、みんなに迷惑かけて…!」

紅孩児「ま、この状況も悪くないかな。悟空と二人きりになれたし♪…って、もしかして怒ってる?」

悟空「おしおきだよ、こーちゃん!」

紅孩児「…良いね、その眼だ。あの日、僕が心奪われた、戦乙女の真っ赤な瞳だ」






小龍「…あ、気持ち悪い。なんかちょっと気持ち悪い」

三蔵「う、産まれるのか!?な、な、なんだっけ、お湯!?お湯を沸かして…それからえっと!あ!タオル!」

小龍「…いや産まれて堪りますか。先生、それより飲み物とか」

三蔵「そうだ小龍、ひっひっふー、だ!ひっひっふー!」

小龍「だから産まないって言ってるでしょう!」
129: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/28(水) 19:57:20 ID:/H6ZHx4LeA
鹿力大仙「……ガハッ…!」ドサッ

羊力大仙「……無念…!」ガクッ

八戒「…ぷうっ。悟浄の言うておった通り、タフさだけは図抜けておったの」

虎力大仙「ろ、鹿力!羊力ぃっ!」

八戒「安心せい、殺しとらん。無闇に殺生出来ぬのでな、ワシは。さぁて……」

虎力大仙「…ひっ!?ちょ、ウソ、待って待って待って!」

八戒「血を見ると、こう、滾ってくるのう……ほほほほ…」

虎力大仙「いやぁぁぁあ!やだ!やだ!た、た、助けてぇぇぇえ!」

八戒「と、ヤりたいところじゃが。今は残念ながら火急での。おあずけじゃ。…しかしなにもマジ泣きせんでも良かろうに、減るモンで無し」

虎力大仙「ぐ…うううう…!」

八戒「次はワシ無しでは居られぬ躯にしてやるわい♪またの、虎娘よ」

虎力大仙「……畜生…!ちくしょおおおおおおおっ!!!」




如意真仙「つあっ!」

沙悟浄「ハズレだよ」

如意真仙「此方かっ!」

沙悟浄「はい残念」

如意真仙「く…!また幻影か…!」

沙悟浄「ふん、大口叩いた割にゃあ、アタイに掠り傷ひとつ付けられないじゃないのさ。本当にアンタ、牛魔王の弟なのかい?」

如意真仙「…俺は元来、荒事は好かんでな。この様に体を動かしたのも、数百年ぶりだ。やはり武は磨き続けてこそ、か」

沙悟浄「言い訳も甚だしいね。うちの悟空姐さんなんて、500年間岩の中だよ?単にアンタがアタイより弱いってことさ」

如意真仙「…ふ、ふはは!全くだ捲簾大将よ!幾度もこの首獲れる機会はあったであろうに、こうも力の差を見せつけられては、武人として認めざるを得まい!……参った!」

沙悟浄「なんだい、随分とあっさりしてるねぇ」

如意真仙「デカイ兄を持つとな、諦めも良くなるのだよ。落胎泉なら、我が居洞の奥にある。行け、どうやら殺す気も無さそうだ」

沙悟浄「…ふん。けど勘違いするんじゃないよ?この先旦那様に危害を加えようってんなら、牛魔王だろうが何だろうが、この沙悟浄が殺して髑髏にしてやる。兄貴に伝えときな!」
130: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/28(水) 20:00:18 ID:/H6ZHx4LeA
如意真仙「ふっ…兄者が喜びそうだ」

八戒「なんじゃ、牛魔王はマゾなのか」

沙悟浄「姐さん。そっちは終わったのかい?」

八戒「不完全燃焼で欲求不満じゃ」

沙悟浄「よく我慢したね!偉いよ姐さん!」

如意真仙「三大仙も敗れたか。これで残るは…」

沙悟浄「悟空姐さんが敗けるワケないさね。さ、早いトコその泉に」

八戒「……それが、の…」

沙悟浄「なんだい姐さん?……まさか、嘘だろう?」

八戒「………うむ…」








悟空「ちょあーっ!!おりゃーっ!!!」

紅孩児「いいよ!いいよ!もっと、もっとだ悟空っ!!!」

悟空「大きくなって!如意棒っ!!!」

紅孩児「火炎槍、焔だ!もっと燃やせ!この至福の時を、永遠に焼き写せ!!!」



沙悟浄「……うわぁ…」

八戒「此奴ら、洞穴の入り口前で闘り合いおってからに。近付けるかあんなもん」
131: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/28(水) 20:02:33 ID:/H6ZHx4LeA

沙悟浄「あ、山の形が変わった。悟空姐さんの本気、ヤッバイねぇ」

八戒「紅孩児の奴もじゃ。あの調子でバンバンと炎を使うていては、ここら一帯禿げ山と化すぞい」

如意真仙「俺の家の前であのバカ娘っ!」



悟空「毛分身っ!こーちゃんを抑え込んで!!」

紅孩児「あぁもう!僕に悟空の姿の分身を焼き消させるなんて…!ゾクゾクするよ!!」



沙悟浄「……とりあえずもう落石やら倒木やらで、洞穴見えなくなっちゃったねぇ」

八戒「……中が崩れてなけりゃ良いがのう」

如意真仙「困る困る困る!」



悟空「うりゃりゃりゃりゃっ!!!まだヘバっちゃダメだよ、こーちゃんっ!!!」

紅孩児「勿論さ!その瞳の中に僕が居る限り、命果てるまで闘おう、悟空っ!!!」



沙悟浄「ところで悟空姐さんの『大きくなって、如意棒!』って、なんかエロいねぇ」

八戒「あーワシも思った」

如意真仙「…俺の……家ぇぇ……」
132: 名無しさん@読者の声:2013/8/28(水) 21:36:36 ID:kr7dG7UPEk
【悲報】如意真仙、完全に巻き添え
133: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/29(木) 18:22:20 ID:JcS5jp74ig
小龍「………ん…」

八戒「おお、小龍。気がついたか」

小龍「…悟能様……」

悟空「わーん!良かったよぅシャオくぅん!」

沙悟浄「シャオほら、お腹」

小龍「…あ…!元に戻ってる…!」

三蔵「お前、寝てたからさ。戻ってきた皆が、そのなんちゃら水を飲ませてくれたんだよ。正直ギリギリだったからなー。隣の部屋に産婆さんスタンバってたし」

小龍「…う。…ありがとうございます、皆様…!」

八戒「礼には及ばん。姉者が阿呆のようにヒートアップせなんだら、もそっと早う戻って来れたんじゃがの」

沙悟浄「岩やら土やら掘り起こして、ヘタな戦闘より疲れちまったよアタイは」

悟空「う〜、もういっぱい謝ったじゃん私ぃ…」

八戒「哀れなのは如意真仙殿じゃの。真っ白になっておったぞ」

沙悟浄「中にはけっこう貴重そうな書物とかもあったみたいだしねぇ。ま、奴等に荷担した報いさね」

三蔵「なんか色々あったみたいだな」

八戒「うむ。何よりあの紅孩児の強さ、目を見張るものが……どうした小龍、まだ腹がおかしいか?」

小龍「…いえ、その……やはりこれは、命を奪ってしまったのかと……」

悟空「あ、私たちとおんなじ道を通ってる」

沙悟浄「安心しなシャオ。その如意真仙が言うには、落胎泉の水の力は、殺すワケじゃあ無いってさ。魂を輪廻に戻すだけって話さね」

八戒「そしてその魂は、何れ主が元に還る。来るべき時、授かった命を慈しめばよい」

悟空「その時はちゃんと産んであげようね!シャオくん!」

シャオ「……はい…!」

三蔵「いやなんか良い話っぽくしてるけど、もう妊娠しないだろ小龍は」

女王「おー、上手くいったようじゃの、小龍殿!」

小龍「…はい。ご迷惑をおかけしました」

女王「皆もご苦労であったの!いや目出度い!今宵はパーッと騒ごうぞ!あ、あの夜に仕入れた物は全て廃棄しとる故、安心されよ!」
134: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/29(木) 18:28:49 ID:/H6ZHx4LeA
悟空「わーい!ご馳走!ご馳走!」

八戒「悪いのう、此方の内輪事だと言うに、また宴席を設けて貰うとは」

女王「なあに、ついでじゃから気にするでないぞよ!今宵は妾の婚約の宴も兼ねておるからの!」

沙悟浄「婚約?また急な話だね……旦那様とシャオは、聞いてたのかい?」

小龍「…いえ、そんな素振りすら」

三蔵「………」

女王「小龍殿は寝ておったからの!急に決まった話じゃから、知っておるのは極々小数じゃ!のう、ダーリン♪」

三蔵「……え、あ、はあ…」

悟空「……はい?」

八戒「……あ?」

小龍「……え?」

沙悟浄「……ダーリン…?」

女王「妾の愛しのダーリンは、三蔵殿じゃ!つい先頃、妾から告白してOKを貰ったぞよ!さぁて、宴の準備じゃ準備!皆はゆるりとしておれ!また夜にの、ダーリン♪」

ガラッ ピシャンッ

三蔵「……えっとだな?」

悟空「この節操無しぃぃぃぃぃぃいっ!!!」

八戒「なんなんじゃお主は!?悟浄の時もそーじゃが目を離すとなんなんじゃお主は!!?大した顔でも無いクセになんなんじゃお主は!!?」

三蔵「いや今回は俺のせいじゃ無いんだって!」

小龍「…人が苦しんでる時に……何考えてるんですかコレは…」

沙悟浄「…………」

三蔵「小龍くんモノ扱いは勘弁していくら俺でも泣きたくなる!悟浄はなんか喋って逆に怖い!違うんだって!」

悟空「もう救えないよお師匠さま!」

八戒「死ね。もう死ね」

小龍「…とりあえず視界から消えてください今すぐ」

沙悟浄「……旦那様を殺して…アタイも……!」

三蔵「だから師匠の話を聞こうよ!!お願いだから!!」
135: 名無しさん@読者の声:2013/8/30(金) 02:11:17 ID:3t/JL.FU4U
普段あまりSS読まないけどこんなに更新の楽しみなSSは初めて
っC
136: 偽善者:2013/8/30(金) 22:26:34 ID:w7MJ.SeGHU
もしよろしければssフェスティバルに参加いたしませんか?
137: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/30(金) 22:52:58 ID:wsiaJpb4m.
女王「皆々、飲めや歌えや!今宵はめでたき席ぞ!大切な客人の病が治り、そして見よ!妾の隣におわすが、妾が最も愛する殿方!この国初の男王となられるお方、三蔵殿じゃ!」

「きゃーっ!」

「三蔵様バンザイ!」

「西燎女人国、バンザイ!」

三蔵「…あ、あはは……ども…」



八戒「…見よ小龍。あれがその場凌ぎで流されまくった男の阿呆ヅラじゃ」

小龍「…その場凌ぎしか出来ないダメな大人の顔ですね」

悟空「いやまあ、兵隊さんに囲まれて告られたんなら仕方ないよ…。お師匠さま、ザコだもん」

八戒「に、してもじゃ。上手く話を逸らすとかあるじゃろが。アレは基本、女に甘いだけじゃ全く」

悟空「おかしいね私には甘くないのに。タワシ女とか言ってくるのに」

小龍「…それで、どうしますか?アレ持って逃げますか?」

八戒「…むう…そうしたいところじゃが……」

沙悟浄「よし、悟空姐さんは中央で暴れて混乱を起こしとくれ。八戒姐さんとシャオは逃げ道の確保を」

悟空「おお、意外と冷静だね悟浄ちゃん!」

沙悟浄「その隙にアタイがあの女王の首を獲る」

悟空「冷静じゃなかった!」

沙悟浄「だって姐さんあの女!あの女あんなに旦那様にくっついて…うあぁぁあ近い!顔が近い!は〜な〜れ〜ろぉぉ!!!」

八戒「ええい煩いのう。師匠殿を奪って逃げるのは簡単じゃが、ワシらは言わば執行猶予中みたいな立場なんじゃぞ?流石に国家を敵に回すワケにもじゃな」

小龍「…そうですね。方法はどうあれ、求婚を受けてしまったのはあそこのアレですし。ここで逃げては不義になります」

沙悟浄「じゃあどーするってのさ!アタイもう無理だよっ!見てほら拳握りすぎて爪が手の平に痛い!うああん!」

悟空「よしよし悟浄ちゃん。てゆーかシャオくん、そろそろモノ扱いやめたげなよ…」

八戒「…よし、待っとれ。ちと女王に絡んでくるわい」
138: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/30(金) 22:57:14 ID:hNWLQnImEQ
女王「ほれダーリン♪酒が進んでおらぬではないか、殿方がそれでは示しがつかぬぞ?」

三蔵「だから近いです離れて、離れて」

女王「んもう照れおってからに……お、八戒殿!楽しんどるかや?」

八戒「うむ。しかしこうも華やかな席は、ワシはともかく、姉者や悟浄の様な武骨者には似合わんがの。ささ、ワシの酌、受けて下され」

女王「おっとと……これはすまぬの」

八戒「…時に女王陛下、この阿呆…ではなく、我等が師匠殿の何処を気に入られた?言うてはなんじゃが、顔も中途半端、腕っぷしはカマドウマ程度、仏門に入ってなければ性犯罪者まっしぐらな男じゃぞ?」

三蔵「お前俺を泣かしに来たのかちくしょう」

女王「どこって、全てじゃ!良きも悪きも、それ全て愛しく感じる!これこそ運命じゃ!」

八戒「……しかしじゃな、ええと、そうじゃ足とか酷く臭いぞ此奴は。腐ったナマコを便所に放置したような臭いとかするぞ?」

三蔵「君はナマコを腐らせてトイレに置いといた事があるんだね?」

八戒(ええい邪魔をするな!お主を幻滅させようと絡んどるのじゃ!このまま国王にでもなるつもりか阿呆!)ヒソヒソ

三蔵(おおうスマンつい!嫌だよこんなとこで腐国強兵に励みたくねぇよ!助けて!)ヒソヒソ

八戒(じゃったらお主も協力せい!)ヒソヒソ

女王「あ、足の臭いかや…」

八戒「そーじゃそーじゃ、オマケに頻繁に屁は放つしゲップはするし、汚い奴での!」

三蔵「そうそう!俺の屁ってゆで卵が干からびた様な臭いだし、ゲップは魚の糞みたいな臭いで困っちゃうんだよな!」

八戒「おお……本気じゃの師匠殿…!」

女王「…構わん!」

八戒「へっ?」

女王「むしろ、なんとワイルドで男らしい…!妾、ダーリンになら汚されても良い……否、汚されたい!」

三蔵「ここまで好かれるとちょっと揺らぐ」

八戒「揺らぐな阿呆ぅ!じゃが気持ちはわかる」
139: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/31(土) 17:36:57 ID:2f3sLYWJzA
小龍「…はい皆様、飲み物買ってきました。あ、悟空さんすみません。バナナシェイク売り切れてましたので、バナナジュースで」

悟空「うえー、ジュースは出来てシェイクが無理ってそんなぁ……あんがとシャオくん…」

八戒「やけに本屋が多いことさえ目を瞑れば、オナゴだらけじゃし外で茶も出来るし、良い町じゃのう」

小龍「…甘味処も多いですしね」

悟空「じゃあちょっと私、そこのおっきな本屋さんに」

八戒「待てぃ。別に戯れに町に出たワケではないぞ。もう時間が無い、なんとかせねばのう」

小龍「…一昨日も昨日も、同じこと言ってますよ悟能様」

八戒「…うっさいわい」

悟空「女王様、お師匠さまにメロメロなんだもん……ねぇもう逃げちゃお?だいじょーぶだよ、菩薩様も許してくれるよぅ」

八戒「ふむ。最も天の…釈迦の裁きが恐ろしさを知っとる姉者がそう言うならば、それもアリかの」

悟空「うん軽率でした。お釈迦様怖いお釈迦様怖い仏陀マジ鬼畜」

八戒「ほほ。では姉者、釈迦と牛魔王ならば、どちらを選ぶ?」

悟空「そんなのウ○コ味のカレーかカレー味のウン○かみたいなもんだよ選べないよ」

八戒「怖がっとる癖に失礼極まりないのう」

小龍「…しかし困りました。もう明日は結婚式ですからね」

八戒「あ、これ小龍っ」

沙悟浄「う…!うううううううう…!!!」

悟空「お、落ち着いて悟浄ちゃん」

沙悟浄「いやだぁぁあ!アタイの旦那様盗っちゃいやだぁぁあ!アタイの!アタイのなのぉぉぉお!!!」

八戒「そのワードを口にするで無いわ。全く、やっとこさ宮殿から連れ出したと言うに」

悟空「お城、結婚式の準備とかで盛り上がってるもんねぇ。女王様がウエディングドレス見せに来たときなんて、悟浄ちゃん涙が真っ赤だったよ…」

小龍「…すみません…」

沙悟浄「……グスッ……アタイのなんだ……邪魔する奴は髑髏にしてやる……首飾りにしてやる……」

八戒「…もう限界じゃの。まったく、それもこれもあの阿呆ぅがヘタレじゃから…」

悟空「このままじゃお師匠さま、王様になっちゃうよ…」
140: ヨシュア ◆.frSdr10QQ:2013/8/31(土) 17:41:01 ID:F6rQAdS9a2
紅孩児「あれ、悟空?まだこの町に出た居たのかい?」

悟空「あ、こーちゃん」

八戒「…紅孩児…!」

小龍「…っ!」

紅孩児「ふふ、構えない構えない。プライベートとお仕事は別にしようよ」

小龍「…何をっ…!」

紅孩児「あー、そうだよね怒ってるよねぇ。まああの時は誰がどうなっても構わないって思ってたけど、流石に龍神くんは男の子だもんね。ゴメンね?」

悟空「シャオくんの怨みの分、私がキッツいの数発入れてあげたからね!よしよし」

小龍「…ぐっ…」

紅孩児「ふふふ、かなり痛かったよ?治癒に数日かかったしね」

八戒「して、何用じゃ。何故こんな所でウロウロしとる」

紅孩児「だからプライベートだよ。友人の付き添いでね。ほら、あそこの本屋で買い物してるよ」


虎力大仙「ええと…『半ズボンの誘惑』の二巻は…あったあった!やっぱここは品揃え良いわよね〜♪」


八戒「…………」

紅孩児「僕はあんまり得意じゃないんだけどね、この町。ほら、男に間違われるからさ、周りの目がねぇ」

悟空「もうすでに超見られてるもんね。シャオくん居るし。『美形カップル…!』とか呟かれてるもんね」

小龍「…はやくここを出たい…!」

紅孩児「ん?なんか動けない事情でもあるのかい?そういえば三蔵さんの姿が見えないけど……食べられちゃった?」

沙悟浄「もうすぐ食べられちゃうんだよ!うわぁぁぁぁぁん!」

八戒「…いや、の。ちと厄介な事に………ん?うむ?…ふむ、ふむむ」

悟空「八戒ちゃん?」

八戒「……これじゃ。思い付いた!」

小龍「…?」
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うpろだ
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