2chまとめサイトモバイル

2chまとめサイトモバイル 掲示板
魔王「ろくな勇者がおらぬ!」
[8] -25 -50 

1: :2015/3/17(火) 01:53:52 ID:44SiIGczZI
魔王「我が魔界と人間界を治め、世界が平和に包まれてから久しいが」

魔王「世界を混沌へと包もうとせん大魔王なる者が現れた!」

魔王「そこで我は十面に待ちかまえる大魔王を討つべく、名声に包まれし勇者を募った!大臣よ、どのような勇者が集った?」

大臣「現在、肉じゃが勇者・歯磨き勇者・弱い勇者・残尿勇者の四名が集まっています」

魔王「ろくな勇者がおらぬ!」

大臣「一応これの続編ですhttp://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch4/1367944388/1-10


31: :2015/3/18(水) 02:21:36 ID:44SiIGczZI
魔王「大臣、この者はどう大魔王討伐を成すつもりだ!?」

大臣「その名の通り、昔は勇者だったわけですからね。経験豊富で、それを活かせば大魔王討伐も大丈夫でしょう」

魔王「その経験を活かせる肉体がないから困ってるんだろう!その辺弁解してみせろよ!」

魔王「ていうか、昔は勇者だったのだろう!?ということは、我ら魔界と人間界が争ってた時くらいは勇者だったのだろう!?」

昔は勇者「そうですね、その時は現役で勇者でしたよ」

魔王「その割に、我は貴様のこと知らんぞ!?」

昔は勇者「そりゃあ大体一面でスライムにやられてただけですから」

魔王「雑魚かよ貴様!?そりゃあ知名度はないよな!ていうか、それ現役の頃の経験ほとんどないであろう!」

昔は勇者「ありますよ!何回スライムにやられたと思ってるんですか!」

魔王「才能がないんだよ!ある意味勇者辞めたの正解だよ!でも何で今になって復帰しちゃったんだ!?」

大臣「現役の時の不甲斐ない成績のリベンジの時が来たんですよ。魔王様、ご命令を」

魔王「リベンジにならんだろう!スライムも倒せなかった男が、劣化した今になって、どうしてヘルドラゴンを倒せる!?」

大臣「やってみないとわからないでしょう。いいから命令、早く」

魔王「急かしてんじゃないぞ!たまに貴様タメ口やらかすよな!?」

魔王「でも他に手はないのか、仕方ない……昔は勇者よ、大魔王を討伐せよ!」
32: :2015/3/18(水) 02:23:24 ID:44SiIGczZI
翌日

大臣「昔は勇者がやられました」

魔王「だろうな!ヘルドラゴンに勝てるわけないだろう!」

大臣「勇ましく一面に挑もうとしたそうですが、街で悪ガキに絡まれ……」

魔王「はあ!?ちょい、ちょい待て!それ敗因関連の台詞であるよな!?」

大臣「はい。ですから、街中で悪ガキに絡まれてですね」

魔王「子どもに負けたのか、あいつ!?」

大臣「いやあ、屑は年月が流れようと屑のままってことですね」

魔王「まあそういう結論になるんだけども!貴様が他人を屑と罵るのか!?」

大臣「そうですよ。何かおかしいですか?」

魔王「貴様が言うなってことなんだよ!貴様も屑なんだからな!」

大臣「何をおっしゃいますやら。私ほど優れた人間もいないですよ」

魔王「貴様今すぐこのスレ見なおして来い!ついでに前作も見ておけ!そしたら自分の屑さ加減がわかるであろう!」

大臣「過去を振り返る暇なんてありません。我々は前へ進まないといけないのですから」

魔王「過去の過ちと向き合わぬまま先へと進むなぁ!貴様の場合、振り返り直していくことこそが前進となるのである!」
33: :2015/3/18(水) 02:24:51 ID:44SiIGczZI
大臣「大変です、魔王様。今回の勇者、全員駄目でした」

魔王「知ってるわぁ!より正確に言うと知ってたわぁ!」

魔王「駄目に決まってるであろう!あのラインナップ見て、いける!とか思える奴が実在するのか!?」

大臣「私です。実在しましたね」

魔王「それは貴様がおかしいだけである!病院行け!その隙をついて新しい大臣雇うから!」

大臣「そんなことを言われては行くわけにはいきませんよ。とりあえず新しい勇者を募りましょう」

魔王「もう我が行った方がいいって!募れど募れど来るのは屑だけなのだから!」

大臣「諦めてはいけません。希望を持って勇者募集を続けましょう」

魔王「諦めてないから我が行こう言ってんだろうが!諦めてるのむしろ貴様だろ!?」

大臣「魔王様は少々自惚れているようですね」

魔王「自惚れておらぬわ!絶対どの勇者よりも我の方が強い!」

大臣「過去にはアルソック勇者っていう、吉田沙保里本人っぽい勇者もいましたけど?」

魔王「……大体の勇者よりは我の方が強いと思う」

大臣「身の程を知れましたね。じゃあ今後も素直に勇者を募集しましょう」

魔王「待て!それほどの者がいて、何で我のいる十面まで辿り着かなかったのだ!?何でだ!?」
34: 名無しさん@読者の声:2015/3/18(水) 12:54:11 ID:t4n1WC4cYA
引退した勇者ぽいのってこれかwww
支援!
35: :2015/3/19(木) 00:46:17 ID:44SiIGczZI
>>34
そうです、引退した勇者っぽいのってこれのことです。
支援ありがとう!これから投下していきます。
36: :2015/3/19(木) 00:47:44 ID:44SiIGczZI
翌日

大臣「魔王様、勇者を募ったところ、新たに四名が来てくれましたよ」

魔王「大臣よ、今回の大魔王討伐において、ほとんどが一面のヘルドラゴンにやられておるよな?」

大臣「そうですね。今のところ、一面を突破できたの、肉じゃが勇者だけですね」

魔王「彼奴は意外と有能だったのだな……多くの者が一面すら突破できない、厳しい旅路である」

魔王「そんな過酷な旅を乗り越えられるほどの、良き勇者が集ったのであろうな?」

大臣「安心してください。今年の安心オブザイヤーを狙えるほどの面子です」

大臣「現在、メガネ勇者・憂鬱勇者・クールポコ・ゴブリンが集まっています」

魔王「安心できるかぁ!貴様、嘘つきやがって!むしろこれ不安オブザイヤー狙えるぞ!」

魔王「ていうか後半なんか特におかしいだろ!クールポコとか何しに来てんだ!?」

大臣「どうでもいいんですけど、最近魔王様包みませんよね?いいんですか?」

魔王「我だって安心に包まれたいわ!でも、とても包める状態ではないのだ!主に貴様と勇者のせいで!」

大臣「このままじゃ今年のベストツツミストも堤下敦に取られちゃいますよ?」

魔王「心配してくれるなら、まともな勇者を連れて来てくれ!それで大魔王討伐出来たら、我も安心して包むわ!」

大臣「わかりました。では、勇者を紹介していきましょう」
37: :2015/3/19(木) 00:49:02 ID:44SiIGczZI
メガネ勇者「メガネ勇者です」クイックイッ

魔王「メガネをクイッてする頻度が半端ないな!ぶっちゃけ気になるからやめよ!」

大臣「酷なことを言いますね。彼はメガネ勇者なんですよ?死ねと?」

魔王「何でだよ!?別にメガネかけるのやめろとか言ってないだろう!めっちゃクイッてやるのをやめろと言っておる!」

魔王「ていうか、別にメガネかけるのやめても死にはしないだろ!死ぬのは個性だけだろ!」

メガネ勇者「いいえ、俺が本当に死にます。メガネを外す時は俺が死ぬ時だと覚悟してます」クイックイッ

魔王「無駄な覚悟である!命を軽視しすぎておる!恥じろ、そんな覚悟!」

魔王「ていうか、外したら死ぬというなら、割と一日に何度も死んでるであろう!絶対外す時あるであろう!」

メガネ勇者「いいえ、絶対に外しません」クイックイッ

魔王「風呂とか寝る時とかどうするのだ!?」

メガネ勇者「そりゃあかけたままですよ。入浴も就寝も」クイックイッ

魔王「嘘だろ!その通りだったら、今頃メガネ大変なことになっておるわ!」

魔王「あとマジでクイッてするのをやめろ!うぜえのである!我、言ったよな!?」

大臣「いちいちクイックイッて打ち込むの面倒臭いですもんね」

魔王「それもあるけど!そういうのは黙っておけ!」
38: :2015/3/19(木) 00:50:33 ID:44SiIGczZI
魔王「大臣!この嘘つきはどう大魔王を討伐する気だ!?」

大臣「正常な視力の者がメガネをかけると、逆に視界がぼやけて気持ち悪くなるでしょう?」

大臣「それを利用して、敵にメガネをかけて、よく見えなくなったところを倒すわけです」

魔王「それしたら自分もよく見えなくなるだろ!そしてこいつの場合はもれなく死ぬだろ!こっちの方が圧倒的にマイナスであろう!」

大臣「魔王様、落ち着いてください。誰が、自分のかけてるメガネを相手にかけると言いましたか?」

大臣「メガネ勇者というくらいだから、いくつもメガネ持ってますよ。それを敵にかけるって話ですよ」

メガネ勇者「申し訳ないですけど、メガネは今かけてるのしかないですよ。更に言うと伊達メガネです」クイックイッ

魔王「おおい大臣!貴様の理論、さっそく崩れたぞ!敵がオシャレになってこいつが無駄死にするだけである!」

大臣「メガネ勇者といえど、勇者は勇者です。普通に強いと思います。どうにかなるでしょう」

魔王「投げやりになるなあ!確かにガッカリメガネだったけども、自分の発言にも責任を持て!」

大臣「うるさいですねえ。メガネなんかどうでもいいでしょう。大事なのは大魔王を討伐出来るかどうかです」

魔王「それ言っちゃうのか!?それ我が一番言いたかった台詞なんだけどな!?」

魔王「そしてその大事な部分も結果教えてやろうか!?絶対に出来ぬ!絶対ヘルドラゴンにやられるだろう!」

大臣「やってみないとわかりませんよ」クイックイッ

魔王「わかるわ!てか、貴様までクイッてやりだすのか!?何をクイッてやってるのだ!?メガネじゃないだろ貴様!」

魔王「ああもう、クイックイッ打ち込むの面倒臭い!メガネ勇者よ、大魔王を討伐せよ!早く消えろ!」
39: :2015/3/19(木) 00:52:00 ID:44SiIGczZI
翌日

大臣「メガネ勇者が一面で戦死しました」

魔王「これでもう面倒臭いの打ち込む必要はないな!」

大臣「勇ましくクイックイッてやったそうですが、その隙をヘルドラゴンに突かれ……」

魔王「死してなお打ち込まねばならんのかあ!?いちいち半角にするの面倒なんだぞ!」

魔王「ていうかメガネ勇者は戦闘中にクイックイッてやってるんじゃない!しかもヘルドラゴン相手に!」

大臣「まさかメガネが逆にあだとなるとは……」クイックイッ

魔王「何がどう逆なのだ!?僅かにでも有利になる要素あったか!?貴様は何をクイックイッてやってるんだって!」

大臣「やっちゃいけないんですか?」クイックイッ

魔王「いけないっていうか、何の音か気になるのである!貴様、ノットメガネであろう!」

大臣「メガネじゃなくても色々ありますよ」イクッイクッ

魔王「文字の並び変えたらまずいだろぉ!!何してんだ貴様!?クイックイッて、そういうのをクイックイッやってたのか!?」

大臣「ふう……じゃあ次の勇者いきますか」

魔王「もうそういう風にしか見えぬわ!映像じゃなくて文字だけで本当に助かったわ!」
40: :2015/3/19(木) 00:53:18 ID:44SiIGczZI
憂鬱勇者「死にたいです……」

魔王「何だこれは!?出会いがしらに自殺願望を打ち明けられたんだが!?」

大臣「さすが憂鬱勇者です。その鬱っぷりは半端じゃないですね」

魔王「だから何なのだ!?死なれても困るのだが!大魔王討伐的にも、我の感情的にも!」

大臣「そんなこと言ったって、死にたいんですから仕方ないじゃないですか」

魔王「憂鬱勇者よ、何があった!?我に相談するがよい!」

憂鬱勇者「実は……100円を自販機の下に落としてしまったんです……」

魔王「馬鹿か貴様ぁ!?何でそんなことで自殺を考えておるのだ!?命を馬鹿にするな!」

憂鬱勇者「そうですよね……こんなことで傷つく僕がおかしいんですよね……僕だけが傷つけばいいんですよね……」

大臣「うわあ、最悪ですね、魔王様。自分の基準で考えて、そんな程度で傷つくな、と追い詰めて自殺させる気ですか」

魔王「いやいやいや!いくらなんでもこれは憂鬱勇者がおかしいであろう!我の基準ってか、人間の基準でおかしいだろう!」

大臣「価値観は様々ですし、それぞれに辛いことがあるんです。魔王様が平気でも、それが誰かにとって大きな問題になることだってあるんですよ」

魔王「いや、だからぁ!これは絶対憂鬱勇者がおかしいだろう!100円なくして自殺が普通なら、今日本の人口どうなっておるのだ!?」

憂鬱勇者「僕がおかしいんですよね……僕が……」

魔王「こればっかりはそうですねとしか言えぬわ!」
41: :2015/3/19(木) 00:54:29 ID:44SiIGczZI
魔王「大臣!これでどう大魔王を討伐するのだ!?」

大臣「憂鬱勇者はその暗い感じを人にも移します。一緒に憂鬱になれば相手も戦うどころではなくなるでしょう」

大臣「そうして戦力を奪い、戦わずして大魔王のところまで行くわけです」

魔王「そんなにうまくいくか!?死にたい死にたい言ってるんだから敵側はお望み通りバーンてならんか!?」

大臣「バーンてwwもうちょい言い方ないんですか?ww」

魔王「うるせえ!それだけ激昂しておるのだ我も!」

憂鬱勇者「どうせ僕なんかが敵を倒せるわけがないんだ……死にたい……」

魔王「本人もこんなんであるぞ!もう駄目な未来しか見えぬわ!これでも我はこいつを送り出さねばならんのか!?」

大臣「そりゃあ勇者は送り出さなきゃ駄目でしょう」

魔王「畜生が!いいか、せめて敵に殺されろよ!?自殺はするなよ!?……憂鬱勇者よ、大魔王を討伐せよ!」

憂鬱勇者「それは自殺しろってことですか?」

魔王「違うわ!ダチョウ倶楽部を意識せんでいい!」
42: :2015/3/19(木) 00:56:14 ID:44SiIGczZI
翌日

大臣「憂鬱勇者が一面で立ち直りました」

魔王「いいんだよそういう報告はぁ!大魔王討伐に関する報告だろうがここはぁ!」

大臣「勇ましくヘルドラゴンに愚痴ったそうですが、優しく励まされ……」

魔王「勇ましく愚痴るって何だ!?トップクラスにペア組んじゃいけない単語が組んでしまっておるぞ!」

魔王「そしてヘルドラゴンは何を優しく励ましておるのだ!?憂鬱勇者立ち直っておるぞ!あれ立ち直させるて相当有能だぞ!」

大臣「これで憂鬱勇者は100円無くしても、勇気を持って未来を選べますね」

魔王「この程度で自殺図るような奴だったのだからな!どう説得したら、厳しい人生を頑張ろうってなるのだ!?」

魔王「ていうか大臣!立ち直ったのは討伐的にも良いことではないか!それで肝心の大魔王討伐はどうなったのだ!?」

大臣「え?帰宅しましたけど?」

魔王「何でだよ!?立ち直ったからこそ、大魔王に向かっていくとか、そういう展開ではないのか!?」

大臣「せっかく未来に希望を持てたのに、何で命を捨てるような真似をしなくてはならないのですか?」

魔王「勇者的に希望抱けたんなら大魔王討伐に前向きになれよ!何で負ける前提で考えてんだよ!」

大臣「とりあえず憂鬱勇者の将来が少し明るくなったってことでいいでしょう。次の勇者いきましょう」

魔王「我が未来も希望に包んでほしいわ!無理だろうけどな!」
43: :2015/3/19(木) 00:58:23 ID:44SiIGczZI
小野「クールポコです。お願いしまーす」

魔王「芸人だろぉ!!我らは勇者募ってたんじゃないのかぁ!!」

大臣「まあやる気はあるみたいなので、来てもらいました」

魔王「やる気の種類が絶対違うぞ!ていうか名前じゃよくわからんぞ!小野ってどっちだ!?」

せんちゃん「とりあえずネタ始めていいですか?」

魔王「こういう種類なんだよ、こいつらのやる気は!営業気分だろうが!てか芸名せんちゃんなのか!?どっちがだよ!?」

小野「よーし!じゃあ世の中にはどんな勇者がいるんだ!?」

せんちゃん「かっこつけて、伝説の剣を装備してる勇者がいたんですよ」

小野「なぁ〜にぃ〜!?やっちまったなあ!」

せんちゃん「男は黙って「こん棒!」男は黙って「こん棒!」」

せんちゃん「倒せてスライムくらいだよ〜……」

小野「次!」

魔王「いや、次じゃないんだよ!ネタやってんじゃないんだよ!てか、せんちゃんてそっちなのか!?」

大臣「なんか久々に見た感じしますねー」

魔王「貴様も懐かしんでんじゃないんだよ!何普通に楽しんでんだ!?」
44: :2015/3/19(木) 00:59:28 ID:44SiIGczZI
魔王「大臣!この者達がどう大魔王討伐に役立つのだ!?」

大臣「役立つわけないじゃないですか。芸人ですよ?何考えてるんですか?」

魔王「大魔王討伐のために勇者募って、それで来たのを貴様が通したんだろうが!何で貴様がそっちのポジションなんだよ!?」

せんちゃん「かっこつけて、魔法で傷を治癒する勇者がいたんですよ」

小野「なぁ〜にぃ〜!?やっちまったなあ!」

せんちゃん「男は黙って「つば!」男は黙って「つば!」」

せんちゃん「治るものも治らないよ〜……」

小野「次!」

魔王「いや、ネタを続けるでない!以外と行数食うのだぞ!我らの喋る時間が……」

せんちゃん「かっこつけて、馬車で旅する勇者がいたんですよ」

小野「なぁ〜にぃ〜!?やっちまったなあ!」

せんちゃん「男は黙って「闘牛!」男は黙って「闘牛!」」

せんちゃん「振り落とされちゃうよ〜……」

魔王「ああもうわかった!さっさと終わらせようぞ!……クールポコよ、大魔王を討伐せよ!ネタ終えてさっさといけ!」

クールポコ「「クール、クール、クールポコ!オス!ありがとうございましたー!」」
45: :2015/3/19(木) 01:00:51 ID:44SiIGczZI
翌日

大臣「クールポコが一面で滑りました」

魔王「ヘルドラゴンにネタ披露したのか!?それで滑って、やっちまったなあ!」

大臣「勇ましくネタを繰り出したそうですが、あまり受けず……」

魔王「ある意味本当に勇ましいわ!ヘルドラゴン相手によくも怯まずネタなんかやったものよ!」

大臣「でもあまり受けず、今日の餅は固いみたいだな!とか言ってたみたいです。小野の方が」

魔王「名前でどっちかわかるようになってしまったわ!」

大臣「そしてネタが終わると、コンベアで移動して消えてったそうで」

魔王「レッドカーペットか!あの番組の収録でもしてたのか!?どこでやっておるのだ!」

大臣「要するに、すべりコンベアってことですよね」

魔王「それ小島よしおだ!有吉が小島につけたあだ名である!」

大臣「とにかく、そんな感じです。二人はもう次の営業行ったみたいですよ」

魔王「何しに来たのだ、あいつらは!?」

大臣「そりゃネタしに来たんでしょうよ」

魔王「だからおかしいんだろ!こっちは最初から大魔王討伐しろ言ってたであろう!なんでこんなことになるのだ!」

大臣「もういないんで、次の勇者に期待しましょう」
46: :2015/3/19(木) 01:03:03 ID:44SiIGczZI
ゴブリン「魔王様、お久しぶりでございます。ゴブリンです」

魔王「もう勇者じゃないではないか!いや、今までもクールポコとか知り合いが勇者とかがいたけど!」

大臣「こいつはゴブリンですね。人間界と魔界がまだ対立してた頃、勇者達はこのゴブリンに何度も苦戦しました」

魔王「正直、我はその対立してた頃に戻りたいがな!こんな国もう見捨てたい!」

ゴブリン「いけません、魔王様。たとえ上が腐っていても、民には何の罪もありません。魔王様は、その民のために頑張ればいいのです」

魔王「有能か!あれ、貴様そんなに有能だったっけ!?じゃあ三面じゃなく九面とかに配属させればよかったな!」

ゴブリン「ありがとうございます。ですが私には過ぎた評価でございます。私は三面でよかったと思ってます」

魔王「何かもう今までのと全然違うな!まともなの来たら、こんだけまともに話せるのな!」

大臣「はい?今までだって、まともな者しか来てないですけど?」

魔王「貴様の頭がおかしいだけである!貴様も含めて、基本的に屑しかおらんかったではないか!」

ゴブリン「魔王様、確かに大魔王討伐が成されず苛立つのはわかりますが、仲間に対して屑と罵るのは如何かと思います」

ゴブリン「その怒りを静めて下さい。大魔王討伐の任、それを果たせず散っていった仲間の無念、それらを背負って私が今回こそ成し遂げてみせます!」

ゴブリン「今日この瞬間、尊い仲間を失って傷つき続けた魔王様の心を、大魔王討伐を以て晴らせてみせましょう!」

魔王「本当に出来た人間だな、貴様!いや、魔物なんだけども!」
47: :2015/3/19(木) 01:05:03 ID:44SiIGczZI
大臣「口で言うのは簡単だが、どうやって大魔王を討伐する気だ?ゴブリンよ」

魔王「何で貴様がそんな偉そうなのだ!?」

ゴブリン「確かに私一人では厳しいでしょう。大魔王軍は一面からヘルドラゴンという強大な相手が立ち塞がると聞きます」

大臣「ほれ見ろ!お前じゃ無理なんだよ!」

魔王「何なのだ貴様、急に!?貴様、ゴブリンのこと嫌いなのか!?」

ゴブリン「でも、この国には私の他にも、勇気と正義を宿した大いなる力が存在します」

ゴブリン「例えば偽勇者。彼は罪を犯しましたが、実力と正義感は本物です。罪を償った今こそ、国のために立ちあがる時です。そのために、私達は手を差し伸べることができる!」

ゴブリン「更に貧乏勇者。彼はまだ幼い子ども……争いの渦中に巻き込むのは心が痛みますが、彼の勇者の素質は間違いなく未来を照らす大きな希望です!」

ゴブリン「それにここには、いつだって我々を引っ張ってくれた魔王様だっていますし、召集は厳しいかもしれませんがアルソック勇者だっています!」

ゴブリン「私は一人じゃないです。仲間と共に戦えば、きっと平和を確たるものに出来ると信じています!」

魔王「やばい、何か感動した!これはいけるであろう!ていうか何で今までパーティ作って一緒に行くって考えつかなかったのだ!?」

魔王「よし!ゴブリンよ、共に行こうではないか!今こそ世界に平和を取り戻す時である!」

大臣「いや、魔王様は残ってくださいよ。魔王様行っちゃったら、俺は誰と喋ればいいんですか?」

魔王「そんなこと言ってる場合じゃないだろう!我は行くぞ!ゴブリンと、他のちゃんとした勇者と共に!」

大臣「待ってください。……あーあ、行っちゃったよ」
48: :2015/3/19(木) 01:06:47 ID:44SiIGczZI
翌日

大臣「えーっと、報告します」

大臣「魔王、ゴブリン、偽勇者、貧乏勇者のパーティは無事に十面に辿り着き、大魔王と対峙したっぽいです」

大臣「ですが大魔王もけっこう常識あったみたいで、魔王は滅ぼしてはいけない国だと判断したそうです」

大臣「そこで魔王は大魔王と結託し、逆にこの国を滅ぼそうと考えだしたみたいです」

大臣「民に罪はないと、移民を勧め、大半がそれに乗って、この国に残ったのは私含め残り僅かです」

大臣「そして残りは屑だと言い切り、間もなく魔王・大魔王連合軍が攻めてくるっぽいです」

大臣「……どうしたもんでしょうね?」

大臣「というわけで、こんな勇者に来てもらいました」

蘇生勇者「死者を蘇らせてみせる……ふはははは!」

大臣「やっぱ国のトップが不在のままじゃ色々まずいですからね」

大臣「今こそ王様に蘇ってもらう時でしょう!骨は用意してきたんで、よろしくお願いします」

蘇生勇者「任せておけ……死んで救われようなんて俺が許さねえ……生きて苦しめぇ!」ポワァ

王「……あれ?俺死んだじゃねえのか?」
49: :2015/3/19(木) 01:09:05 ID:44SiIGczZI
大臣「お久しぶりです、王様。さっそくですが、国の危機です」

王「見たくもねぇ顔が見えたわ!てめぇ、俺を殺しておいて、よくもまあ平然としてるなぁ!」

大臣「嫌だなあ、王様を殺したのはゴブリンじゃないですか」

王「ほとんどお前に殺されたようなもんだろうが!てめぇ騙しやがって!騙されて気持ち昂ったの、今では立派な黒歴史だわ!」

王「ていうか、何で俺生き返ってんだよ!?教会とかで生き返るパターンの世界なんか、ここ!?」

蘇生勇者「俺の力だ……俺は死者を蘇らせることができる……」

王「凄いねぇ!おかげで俺はこの地獄に戻ってきたわ!ふははは、泣きてぇ!」

大臣「泣いてる暇はありませんよ。現在、ゴブリン・ヘルドラゴンのコンビが攻めてきているそうです。我々はこれを倒さねばなりません」

王「無理だねぇ!前作最強と今作最強の夢のタッグじゃねえか!こっちはもれなく夢断たれるわ!」

大臣「更には多くの屑共が向こうに寝返るハプニングまで重なりまして。連中に恥の概念はないのでしょうか?」

王「ちげぇだろ!大方この国に嫌気さして、そんな民を他国が救済しようってだけだろ!まともな民だけ救われんだろ!」

王「たぶんだけど偽勇者とか貧乏勇者はその国に移っただろ!?」

大臣「生き返ったばかりなのによくわかりましたね」

王「ジャージ勇者とかはこっち残ってるだろ!?」

大臣「何故わかるのですか?やはり王様は凄い方ですね」

王「良い奴が保護されて屑が残ってるだけだわ!そして屑ごとこの国を葬ろうってんだろ!?良い作戦じゃねえか!」

大臣「今こそ我々が団結してこの国を守らねばならないのです。頑張りましょうね、王様」

王「嫌だよ!俺も移りてえよ!こんな国滅びればいいんだよ!何で俺こんな国の王になっちゃったんだよ!」
50: 名無しさん@読者の声:2015/3/19(木) 07:47:50 ID:qvwYcqoh/s
魔王様のキャラもよかったけどやっぱり王様が一番しっくりくるなぁ
しかしゴブリンさん相変わらず有能だ
支援!
106.95 KBytes

名前:
sage:


[1] 1- [2] [3]最10

[4]最25 [5]最50 [6]最75

[*]前20 [0]戻る [#]次20

うpろだ
スレ機能】【顔文字