自分を流れ星に例えた人が居た。光るのは一瞬だけ、あとは消えて忘れ去られるのがオチさって。あの人は明るく伝えてくれたけど内心は分からない。
女の子「星が綺麗です。」
謎の影「そうですね。」
女の子「私は忘れたくありません。だから、毎日夜空を見上げるのです。」
影「風邪を引く前に部屋に入りましょう。」
女の子「忘れるのは、哀しいです。」
影「そうですね。」
女の子「…冷たいです。」
影「今日は生憎の雨ですから。」
女の子「誰かが泣いているのですか。」
影「それは…─、」
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働く女とそれに付き従う男の話。生暖かい目でお付き合い下さいませ。
91: ◆Rfq4NUNFd6:2011/9/26(月) 01:39:21 ID:gsVt2taCKs
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少年は必死に頭を振る。危険だ、大人は危険だ、でもこの状況も危険だ。抵抗虚しく軽々と身体が抱えあげられる。
?「っ…、後で爪切りしなきゃ駄目ですね。」
?「大丈夫?」
?「少々抉られたけど大丈夫。」
陽人「……せっ!離せ離せ離せ離せ離せ離せっ!嫌だっ、嫌だっ…ぁ!」
もう一人がぐったりとした少女の身体を慣れた手付きで抱えた。
駄目だ、彼女が死んでしまう。消えてしまう。少年の目から涙が止まる事は無い、精一杯の抵抗で泣き喚いた。
騒がしい夜が4人を包む。
?「泥だらけじゃない。」
?「色々と、忙しくなりそうですね。」
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