2chまとめサイトモバイル

2chまとめサイトモバイル 掲示板
忘却線上の星
[8] -25 -50 

1: 名無しさん@読者の声:2011/9/5(月) 01:09:18 ID:.gB2sDwzQY

自分を流れ星に例えた人が居た。光るのは一瞬だけ、あとは消えて忘れ去られるのがオチさって。あの人は明るく伝えてくれたけど内心は分からない。



女の子「星が綺麗です。」

謎の影「そうですね。」

女の子「私は忘れたくありません。だから、毎日夜空を見上げるのです。」

影「風邪を引く前に部屋に入りましょう。」

女の子「忘れるのは、哀しいです。」

影「そうですね。」

女の子「…冷たいです。」

影「今日は生憎の雨ですから。」

女の子「誰かが泣いているのですか。」

影「それは…─、」

────────



働く女とそれに付き従う男の話。生暖かい目でお付き合い下さいませ。


152: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/3(月) 01:14:23 ID:Kv92L3edQ2
今日はこの辺で、お休みなさいませ(*゚ω゚*)ノ
153: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/3(月) 23:18:48 ID:OTGYPq8VP.
美月「…分かった、…分かった。」

陽人「拗ねないで下さい。」

美月「拗ねてない。」

陽人「…帰りましょうか。」

美月「そうだな、明日上司に言うよ。」

陽人「今日、俺の家来ませんか?」

美月「…どうした?」

陽人「美月が淋しくて寝れないかなー、と。」

美月「あぁ、転がり込む。」



陽人(…本気で淋しくいのか。)
154: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/4(火) 00:06:08 ID:S6BEHeF2Xw
美月(……美月?呼び捨て、呼び捨てしなかったかこいつ。)



社外に出て、ふと空を見上げると今夜は月が霞んで居た。
155: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/4(火) 00:17:14 ID:3eZP0LpeFc
美月「上司さん、お時間頂けますか?」

上司「うん、良いよー。」

美月「私、…実は妊娠5ヶ月目に入ってるんです。」

上司「それはびっくりだね。もっとお腹が膨らむものだと思ってた。」

美月「私も心配したんですが、…順調みたいです。」

上司「確かに、笑顔が素敵になったね星川くん。」
156: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/4(火) 00:32:48 ID:ochZEk/WO.
美月「…ありがとう、ございます。」

美月「引き継ぎは、椎名と早乙女にお願いします。」

上司「復帰に関しては、良く椎名くんと話すと良いよ。はい、これ、産休と育休の用紙ね。」

美月「復帰はさせて頂きます。」

上司「ははっ、君ももうすぐわかるよ。家族ってどんなものなのか。」
157: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/4(火) 01:49:25 ID:tMXuJA2ahY

────────

美月「とは言われたものの。…─今日から仕事しなくて良いのか。変な気分だ。」

腹部を圧迫しない服装になるとやはり目立つ。最近は少し胎動を感じるようになった。

美月「さて、我が子よ今日は何を聴くか。」

美月「…そうだな、一人じゃ無かった、君が居たな。ごめん。」

腹部を撫でながら一人呟く。きっと、産まれてくるこの子が、何かを紡いでくれるそんな気がした。
158: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/8(土) 19:52:17 ID:K9qNJO3ZaM
お久しぶりです(´・ω・`)ノ皆様の忘却の彼方へ飛んでいるであろう私ですww

妊娠発覚はこれにて終わり。

番外編2
「みっちゃんと上司」

行きたいと思います(`ω´*)
159: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/8(土) 19:59:15 ID:wnLpg.lGXw
彼女(?)の心臓は破裂寸前、身体全体が時限爆弾になったかのように鼓動が響く。手汗が止まらない。


男「…そっかぁ。」

み「───。」

男「あのね、みっちゃん。」

み「何よ。」

男「ごめんなさい。」

み「わ、…分かってるわよ!そんな事!はじめっから…っ!」

男「ううん、僕はね君とずっと友達で居たいんだ。」

み「分かったからこれ以上傷を抉らないで頂戴。」



ひたすら勉強して見付けた、自分なりの化粧をした、秘密の引き出しに仕舞い込んだ服を着た。誰よりも私は女の子だった。

ただあなたに見て欲しかった。
160: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/8(土) 20:08:04 ID:K9qNJO3ZaM

それはもう、昔の話。

───────

み「なぁんて時もあったわねぇ…。」

お気に入りのソファーに身体を預け天井を見詰める。手入れを怠る事無く伸ばし続けた黒髪はさらりと重量に従った。

携帯を耳に当てる。

み「…もしもし〜?」

美月「あ、みっちゃんさん…あの。」

み「どうしたの、喧嘩でもした?」

美月「授かった、みたいなんです。…今、四ヶ月目で。」

み「あら!御祝いしなきゃ〜!身体大事にするのよ〜、おめでとう。また顔見せに来てネ。」

他愛の無い会話で通話を終了した。うまくやっているようで安心だ。

み「好きな人の子供授かれるなんて、女って憎いわぁ〜、羨ましい、…─やんなっちゃう。」

今の私は醜いわね、ブスだわ、彼女(?)は小声で吐露する。素直に喜べない、自分が居た。
161: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/8(土) 20:15:02 ID:wnLpg.lGXw
こんな時は未だに彼の声が聴きたくなる。まだ、仕事かもしれないが臆する事無く通話ボタンを押した。

上司「はい、もしもし。」

み「あのカップル、うまくやってるみたいねぇ。」

上司「みっちゃん、どうしたの?」

み「美月ちゃんが四ヶ月だそうよ、アナタにはまだ報告来てないのかしら?」

上司「まだだね。相変わらず仕事してる。」

み「─…そう。ちゃんと見ててあげなさいよ。」

上司「ありがと、みっちゃん。今回もお世話になりました。今度、みっちゃんの好きな中華食べに行こうか。」

み「何よ、デートの御誘い?」



自然と笑みが浮かぶ。気付けば不細工な自分は隅に追いやられていた。彼の声は魔法でもかかっているのだろうか。
162: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/8(土) 20:19:24 ID:K9qNJO3ZaM
一時期、徹底して男で居た。変な話ではあるが、兎に角周囲の意識に溶け込んだ。

み「俺は、男。」

鏡の中の人は完璧に他人の求めるそれだった。内面は後からついてくれば良いと、泣きそうな自分に言い聞かせる。
163: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/8(土) 20:23:14 ID:K9qNJO3ZaM
男「みっちゃん、…やけに気合い入ってるね?」

み「そ、そんなことないぜ!これが当たり前なんだから!」

男「…そっかぁ。みっちゃんって男前だよね。」

み(やだ、全然嬉しくないわ…!)

み「まぁな…!」



気付けば彼女が出来た。相手からの告白。しかし、女の子への接し方が良く分からなかった。

友達以上になれない。
164: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/8(土) 20:27:11 ID:K9qNJO3ZaM
カテゴリーは誰もが羨むハズの彼女なのに、違和感が生じるのはそう遅くは無かった。

彼女「…みーくんは、私の事嫌いなのかな?」

み「そんな事ねぇよ、大好きに決まってんだろ?」

彼女「…みーくんは、優しいからね。でもね、私他に好きな人が出来たの。」

み「だから、別れよう。」

彼女「……え?」

み「ごめんな、大事にしてやれなくて。新しい人と、幸せに、な。」

あぁ、やっと解放される。
彼女も自分も。
165: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/8(土) 20:29:57 ID:wnLpg.lGXw
男「みっちゃん、別れたんだって?」

み「おう、…俺じゃ幸せにできないから。」

男「そっかぁ…。みっちゃん、気合い入れたんじゃなくてずっと無理してたんだねぇ。」

み「…は?」

男「無理しなくて良い時がきっと来るよ。みっちゃんはみっちゃんだから。」



み(…私にも好きな人が出来たって断ったのは伏せようかな。)
166: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/8(土) 20:32:19 ID:wnLpg.lGXw

─────────
上司「久しぶり、みっちゃん。」

み「相変わらずね。あ、餃子5人前追加で。」

上司「最近どう?」

み「特に何も無いわ。あのカップルの行く末を見守るくらい、…そうね、石焼きビビンバも食べたいわ。」

上司「みっちゃんも相変わらずだね。」
167: 名無しさん@読者の声:2011/10/8(土) 21:16:41 ID:EXjY2ApqEg
きたー!
倍プッシュつG
168: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/8(土) 23:32:39 ID:IrfKoGehyE
み「女の子の身体はデリケートなのよ。気を付けてあげなさいよね。」

上司「まぁ、それは彼がやってるからね。」

み「…─はぁ。」

上司「そんな顔してたら餃子、僕が食べちゃうよ。」

み「別に良いわよ。」

上司「え。」
169: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/8(土) 23:45:23 ID:OKTsxd6gOQ
み「…何よ。」

上司「みっちゃん、また無理してる。」

み「別に〜。」

上司「みっちゃん。」

み「羨ましいだけ。」



こんな事言っても、アナタを悩ませるだけなのに。

み(私も馬鹿よねぇ…。)
170: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/9(日) 00:43:46 ID:ClSXzuKyZs
み「アンタ、何時結婚するわけ?」

上司「そうだなぁ…、なるようになると思ってるから。」

み「そのまま童貞拗らせて死ぬわよ。」

上司「あはは、それは嫌だなぁ。」


171: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/9(日) 00:54:06 ID:ClSXzuKyZs
み「部下に先越されてどうすんのよ。」

上司「はは、結婚ってそんなにあせるものなのかな。」

み「そりゃそうだけど…!」



さっさとアンタが幸せになって、アンタが愛した奥さんとの間に授かった愛する子供をその手に抱いてる姿を見なければ、きっとこの気持ちに区切りは付かない。

み「どうせただのお節介よ!悪かったわね…!」

上司「みっちゃん、僕は今のみっちゃん好きだよ。」

み「な、何よ、急に…っ!」

上司「凄くみっちゃんらしいから、見てて安心する。」
172: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/9(日) 00:59:56 ID:D40Af.WWi2
確かに、あの時の自分の気持ちは偽りだらけで。他人にも自分にも嘘を付いていた。しかし開き直ってからと言うもの、視野は広がり世界に色が付いた。

み「そうね、確かに私は私だわ。とっても楽。」



あの日からずっと、一番大切な思いに蓋をしている。これを開ける日は何時くるのだろうか。嘘偽り無い自分がそこに有る。



み「私、アナタの事好きよ。」

上司「ふふ、ありがとう。」

み&上司「「でも僕達は男同士だからね。」」



友達以上にはなれない。君との関係を壊したくは無いから。

み「馬鹿ね、友達としてって意味よ。」
173: ◆Rfq4NUNFd6:2011/10/9(日) 01:02:05 ID:D40Af.WWi2
>>167
ありがとうございます(´;ω;`)!!!

上司とみっちゃん、これにて終わりです。次は彩月の恋模様を描こうかと(`ω´*)

皆様もう暫くお付き合い下さいませ。
174: 名無しさん@読者の声:2011/10/13(木) 08:03:07 ID:xYHv2yZO6M
age
175:
◆Rfq4NUNFd6:2011/10/13(木) 10:33:07 ID:GHouc4qzko

このような拙い作品を読んで頂き本当にありがとうございました。海外研修へ行くため、これ以降の更新が出来なくなるのでこれにて終了とさせて頂きます。

もっと深く、自分の作った彼等を動かしたかったのですが残念です(´・ω・`)



保管庫希望を頂いていたので、御言葉に甘えさせて頂きます。

本当にありがとうございました(´;Д;`)ノシ
176: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
86.91 KBytes

名前:
sage:


[1] 1- [2] [3]最10

[4]最25 [5]最50 [6]最75

[*]前20 [0]戻る [#]次20

うpろだ
スレ機能】【顔文字