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男「お願いします、貴女のDNAをください!」
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1: ◆l5jAGZ/DL2:2011/10/14(金) 20:03:09 ID:u9BCN7IGks

 男の子が泣いていた。
 その子の腕の中は赤くて黒いモノがあった。よく見たら、黒は猫で、赤は血だった。
 周りの人間は彼を見て見ぬ振りをする。
 何でだろうか。
 俺はいつの間にか男の子に声をかけていた。

「その猫、どうしたんだい?」


11:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/14(金) 20:48:16 ID:1r4cMPRIRY

男「えーと、確か素体の飼い主は……」

男「ったく、このデータベース、使いにくいんだよ」

男「…………………………………あった」

男「あの男の子だな」

男「××県〇×市の…………なんだ俺の家の近くか」

男「明日、会社帰りに寄るか」
12:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/14(金) 20:56:39 ID:h/zKzQkqaA

男「ただいまー」

妻「あら? あなた、今日は長くなるんじゃなかったの?」

男「まあ、目処が付いたからな」

娘「おとーさん、おかえりー!」

男「ああ、ただいま」

娘「今日ね、またあの子に守られちゃった……」

男「最近、よく話に出てくるあの子か」

娘「うん。でもね、あたしを守ってボロボロになっちゃったの」

娘「でもね、大丈夫だ、って言ってすぐにどこかに行っちゃうの」

男「次に会ったらお礼を言わなきゃな」

娘「うん」
13:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/14(金) 21:03:46 ID:1r4cMPRIRY

男「娘にとって、その子はヒーローなんだな」

娘「うん。でもね……」

男「なんだい?」

娘「あたし、その子の後ろに立つんじゃなくて隣に立ちたい!」

男「そうか。なら、泣いてちゃいけないな」

娘「うん! 明日の明日、おとーさんのところに行っていい?」

男「大丈夫だと思うぞ。皆、娘のことが好きみたいだからな」

娘「わかった!! 約束だよ!?」

男「ああ、約束だ」

妻「はいはい。約束もいいけど、まず、ご飯よ」

男「ああ」

娘「はーい」
14: 名無しさん@読者の声:2011/10/14(金) 22:59:29 ID:sBrVYo19lY
誤植か仕様か知らんが
少女の歳が変動してますよ
つC
15:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/14(金) 23:20:44 ID:BlsfMqXBWI
>>14
おふぁww
本当やww
>>10の後輩が16歳って言ってますが、正しくは15歳っす

後輩「言い間違えましたww」
16:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/15(土) 18:16:50 ID:1r4cMPRIRY

─翌日─
男「帰りによってみたのはいいが……、彼は俺のことを覚えているのか?」

男「このままうろちょろしていたら不審者って思われそうだからな……」

男「よし、帰r──」

男の子「あー!! あの時のおじさんだぁ!」

男「うぉ!?」

男の子「一年前の約束、守りにきてくれたの?」

男「えーと、覚えているのかい、おじさんのこと?」

男の子「うん!!」
17:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/15(土) 18:29:31 ID:shA4sKNtoQ

男の子「猫は? ねぇ、また会わせてくれるんでしょ?」

男(うぉ!? すごくキラキラして見える!? ま、眩しい……)

男「今は会わせてはあげれないんだ、ごめんな」

男の子「えー。会わしてくれないの?」

男「まだだけど、きっと会わしてあげるさ。君が良い子にしていたらね」

男の子「じゃあさ……」

男「なんだい?」

男の子「指切りしよ!! 嘘ついたらヤキドゲザすること!」

男「や、焼き土下座……? それは嫌だな……アハハ」
18: 名無しさん@読者の声:2011/10/15(土) 19:36:18 ID:YKW6x3TXVw
ヤキドケザwwwww

つC
19:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/16(日) 01:25:19 ID:SPfrpNB3IA
>>18
男の子「針千本の時代は終わったんだよ!!」

男の子「しえん、ありがとー!!」
20:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/16(日) 01:37:33 ID:h/zKzQkqaA

男「ねぇ、君。その傷はどうしたんだい?」

男の子「え?」

男「その頬っぺたの痣とか切り傷とか一杯あるじゃないか」

男の子「これは……ヒーローごっこでいじめられてた女の子を守ったら皆にボコボコにされちゃって」

男(まさか、娘が言ってた子か?)

男の子「カッコ悪いよね。守りにいってボコボコにされるのって」

男「……凄いじゃないか」

男の子「なんで?」

男「俺が君ぐらいの時、そんなことがあっても遠くから眺めているしかできなかったと思う」

男「でも、君は自分が傷つくのを怖がらずに女の子を助けに行った」

男「その女の子にとっては、君がヒーローに見えないわけがない」

男の子「えーと、僕はどうしたらいいの?」

男「胸を張ればいいさ。それでイジメられている子を助けてやればいい」

男の子「う、うん!!」
21:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/16(日) 01:44:08 ID:C1N5yQeHwY

男「ヒーローにさ、ちょっとしたお願いがあるんだけど……大丈夫?」

男の子「何、おじさん?」

男「あの猫の思い出の品を譲ってほしいんだ」

男の子「猫の? 会うために必要なの?」

男「ああ、必要なんだ。どんな些細な物でもいい」

男の子「ちょっと待ってて、取ってくる!」
22:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/16(日) 01:50:39 ID:7ORJXtG/Gg

男の子「はい、これ」

男「写真、猫じゃらしに…………鈴?」

男の子「その鈴、すっごいんだよ! 普通は鳴らないのに猫が嬉しい時とかに鳴るんだよ!」

男「へぇ、凄いな……」

男の子「あ、お母さんだ。じゃあね、おじさん!」

男「ああ」

男の子「約束破ったら、ヤキドゲザねー!」


男「こりゃあ、成功させないとな……」
23:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/20(木) 22:08:39 ID:7ORJXtG/Gg

後輩「あ、先輩。おかえりっす」

男「おう。どうだった?」

後輩「なんとかセーフっす。ちゃんと死体、確保しましたよ」

男「すまないな。俺の方も大丈夫だ」

後輩「あとは、猫又のDNAっすね……」

男「地道に探すか」

ボス「実はそんな必要なかったりして」
24:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/20(木) 22:14:15 ID:xc4VT.giHI

男「どういうことですか、ボス?」

ボス「いや、見つけちゃったの猫又のす・み・か」

男「何処なんですか!?」

ボス「まあまあ、焦らずに。ちゃんと教えるから」
25:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/21(金) 19:50:46 ID:6G4xv.TTiI

ボス「実は昨日、散歩してたら猫又ってのを見つけたの」

男「実物ですか?」

ボス「いいえ。でも、ちゃんと書いてあったわ、標識に! 『猫又』って!」

後輩「それって単なる」

男「名字じゃ……」
26: 名無しさん@読者の声:2011/10/21(金) 20:04:08 ID:AJvSWBM.PU
なるほどwwwwww
つC
27: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 18:37:00 ID:sBrVYo19lY
ボスもしや天然?
つCCC
28:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/22(土) 18:57:29 ID:ISwT7KiVT6
>>26>>27
男「支援さんくすだ」

後輩「ボスのあれはわざとなんスか?」

男「知らん」

男「だが、口調はオカマだからな。作ってるのかもなw」

後輩「なんか、いやっすね……」
29: 名無しさん@読者の声:2011/10/22(土) 22:35:57 ID:7SfR0Jtw4k
ボスを女だと思ってた俺は負け組orz
30:
◆l5jAGZ/DL2:2011/10/28(金) 00:09:14 ID:h/zKzQkqaA
>>29
ボス「あら、それはご免なさいねww」

ボス「ご近所の奥様方と話していたらこんな口調になっちゃってね」

ボス「でも、色々教えてもらえたからいいわ。頑固な汚れの落とし方とかww」
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