男の子が泣いていた。
その子の腕の中は赤くて黒いモノがあった。よく見たら、黒は猫で、赤は血だった。
周りの人間は彼を見て見ぬ振りをする。
何でだろうか。
俺はいつの間にか男の子に声をかけていた。
「その猫、どうしたんだい?」
98: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/19(月) 08:19:57 ID:5xkhhm62MI
男「簡単に言うと猫のことなんだが……」
医師「あの子がどうしたんだ?」
男「敵が殴り込みしてきたところに出したらさ……」
医師「彼女が怪我を?」
男「いや、逆だ。殴り込みにきた連中が血祭りにされた」
医師「力加減のことを教えなかったツケが遂に来たか……」
99: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:07:46 ID:HdGuz1kG8A
医師「そして、医者であり作者である僕に指示を仰ぎに来た、と」
男「正解だな」
医師「一番早いのが、猫の手で身近な誰かが傷つくことだが……」
男「却下だ」スパン
医師「だよな……」ポリポリ
100: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:20:42 ID:IjKiZBbprY
男「なあ、猫」
猫「なn……何ですか、男?」
男「敬語はまだ身についてないみたいだな」
猫「敬語難しいです」
男「まあ、日本特有だからな」
男「敬語もいいが、今日は授業をするぞ」
猫「んにゃ?」
男「人形を使った特別な講義だ」
猫「分かった」
101: 100だ。いつの間に ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:25:59 ID:HdGuz1kG8A
─作戦1 人形を使う─
男「この前の防衛戦の反省点も入れるぞ」
猫「反省点?」
男「そうだ」ピッ
TV『大変危険な映像の為、自粛します』
男「これについて何か思うことは?」
猫「ない」キッパリ
男「やっぱり分かってないか……」
男「命って分かるか?」
猫「当たり前です」
102: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:31:14 ID:HdGuz1kG8A
男「まあ、これが人だとするよな」つ人形
⊃人 バキャ 形⊂
男「はい、どうなった」
猫「壊れt……ました」
男「人形ならな……。人なら?」
猫「死んでる」
男「だろ。そしたら──」
猫「でも、弱い者は強い者に狩られる。ネズミが猫に狩られるように」
男「人間でもか?」
猫「……」コクリ
男「まず、その考え方から考え直せ……」ハァ
103: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:35:22 ID:IjKiZBbprY
─作戦2 後輩との訓練─
後輩「猫、今日もやるぞ」
猫「戦闘訓練すか?」
後輩「『で』が抜けてるぞw」
後輩「まあそうだが、今回はいつものより簡単だ」
猫「ん?」
後輩「手加減し合っての組手だ」
104: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:39:18 ID:HdGuz1kG8A
猫「手加減する意味が分からないです」
後輩「それはな、相手を捕獲するだとか、護衛対象の近くで戦闘しないといけない時に役立つ」
猫「なるほど」
後輩「自分を律することによって気づく部分もあるしな」
猫「第2形態とか第3形態?」
後輩「何か違うが、まあいいか……」
105: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:42:46 ID:HdGuz1kG8A
─作戦3 医師の講義─
医師「だからして……」
猫「……」ジッー
男「…………zzz」
後輩「……ぐごごごご」
医師「何で頼みに来た本人たちが寝るのかな……」バキャ!!
猫「二人とも疲れてるから?」
106: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:48:29 ID:HdGuz1kG8A
男「結局、実は少なかったみたいだな……」
後輩「まあ、前回と違って今回の防衛戦は半殺しだったっすよww」
医師「うちで蘇生治療中だけどね」
男「はぁ……。こんなのじゃ、彼に引き渡すのは難しくかな?」
猫「それは嫌」ヌッ
男「うおっ!?」ビクッ
猫「頑張るから本格的に教えて、人間の事」
後輩「敬語」
猫「あー、教えてください?」
男「彼を出汁に使うのは気が引けるが仕方がないか」
107: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:55:14 ID:HdGuz1kG8A
男「と、まあ、こんな感じだ」
猫「ありがとうございました、男」
男「お前が作られて半年、本格的に教え始めて3ヶ月か……」
猫「外に出てもいいですか?」
男「いや、医師に頼まれたこともあるから、もうちょっとダメかな」
猫「そんなぁ……」シュン
猫「その頼まれ事は?」
男「もう来るかな?」
コンコン
男「開いてるぞー」
医師「や、久しぶり」
猫「医師さん?」
108: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:59:49 ID:IjKiZBbprY
男「連れてきたか?」
医師「勿論さ」
??「あっ……」
男「猫、お前にはこの娘を指導してもらう」
猫「……」ジトー
男・医師「な、なんだ?」
猫「悪の組織だからって誘拐は……」
男「ちげーよ」
医師「この娘は猫の妹に当たる存在だ」
猫「えっ!?」
男「じゃ、頼んだぞ」
猫「ちょっと、男……!」
109: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/21(水) 13:29:59 ID:Vhf2/kiX5s
猫「まったく……いきなり何ですか」フゥ
??「……」ジー
猫「まあ、いいですか」
猫「えーと、私の妹……ですか?」
??「……そう」
猫「名前は?」
鷹「鷹って言われてた」
猫「鷹ですか……。分かりました。早速ですが、特訓を始めましょうか」
鷹「特訓?」
猫「戦闘訓練から始まって、掃除などの雑務に義務教育で習う勉強……そして、人間社会の常識を」
鷹「あ、頭が壊れそう」
猫「まったく持って無問題ですよ、鷹」
110: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/21(水) 13:35:30 ID:Uy24wH1A0Y
男「どうだ、様子は?」
後輩「今のところ、問題がありそうなのは戦闘訓練っすね。他は大丈夫みたいっす」
男「戦い方の違いか」
後輩「そうっすね。猫はパワーでごり押すのが基本ですし、鷹はスピードと手数の多さっすから」
男「戦闘訓練の方はお前が入ってやれ」
後輩「了解っす」
111: 名無しさん@読者の声:2011/12/22(木) 07:12:01 ID:1sFWJKg1r2
ネコミミスレではもらえなかったからな…こっちで鷹はもらうことにしよう
112: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/22(木) 07:21:01 ID:Ztizk4nQHk
>>110
また貴方かww
どんだけ好きなんだよww
だが、やらん(`∀´)ニダ
113: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/22(木) 07:24:05 ID:piwV0qFrog
医師「男、後輩。今、大丈夫か?」
後輩「大丈夫っすよ」
男「何だ、医師? 問題が発生でもしたか?」
医師「その通りだ。些細なことだがな」
男「そう聞くと些細じゃなく聞こえるな」
114: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/22(木) 07:30:28 ID:piwV0qFrog
医師「単刀直入に言おう」
医師「僕の、新世代の怪人の研究資料が盗み出されたんだ」
男「おい、一大事じゃないか!!」
医師「最後まで聞いてくれ。盗み出されたのは最初の数ページ。つまり、基礎中の基礎理論だ」
115: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/22(木) 07:34:30 ID:piwV0qFrog
後輩「どんな内容なんすか?」
医師「なに、簡単に言えば、動物の遺伝子を死体に定着させるだけの技術だ」
男「つまりは、問題はないんだな」
医師「死体に魂を持たせるのは不可能に近いんだ」
男「お前はできたんだろ」
医師「失敗したさ、何度もね。成功したのも神の気紛れかもしれない」
後輩「盗んだ奴がそれを完成させることは?」
医師「あるかもしれないな。だが、早くても5年はかかるだろな」
男「なら、今は安心か」
116: 名無しさん@読者の声:2011/12/22(木) 07:48:54 ID:NaEglORUm2
なら俺は生まれたてのほやほやの猫を頂くww
117: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/28(水) 18:54:06 ID:LuxIfDOYRs
>>116
ダメだぁぁぁ!!
牛頭馬頭なら良いけどさ
牛頭馬頭「何で!?」
118: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/28(水) 19:01:09 ID:LuxIfDOYRs
男「しっかしなー、あいつ等みたいなのが戦場に増えるのはなぁ……」
後輩「戦いづらくなるっすね……」
男「ゴツい男をバッタンバッタン倒していく少女たち……。時代は変わったなあ……」ハァ…
医師「良い時代じゃないか。時代は最早、萌えなのだよ、男」
男「左様ですか……」
119: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/28(水) 19:06:11 ID:ZuifM71Eps
猫「ですから、箸はこう!! こう使うのですよ!!」ババッ
鷹「うー、難しい……。ナイフとフォークとかの方が簡単だったよ」
猫「文句を言わずにしましょう」
鷹「うー」
猫「人間社会に慣れる為ですから、お願いです」
鷹「むー」
120: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/28(水) 19:10:37 ID:LuxIfDOYRs
鷹「猫は何でそんなに必死になって教えるの?」
猫「それは勿論しゅ……、いえ、貴女に立派になってほしいからです」
鷹「そこまでしなくても組織の中だけなら十分」
猫「甘いです。甘味料よりも甘いです」
鷹「むっ……なんで」
猫「組織とはいえ、外とは密と言っていい程に関わっています」
121: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/28(水) 19:25:21 ID:ZuifM71Eps
鷹「なん……で?」
猫「悪の組織とはいえ、表の顔は病院やスーパー、電気屋に書店等々、様々な分野に触手を伸ばしています。それを使って裏から工作したりもしています」
鷹「それだったらまだ大丈夫じゃ……」
猫「だから甘いのですよ」
鷹「皆が皆やるわけじゃ……」
猫「ここでは、研修として絶対に1ヶ月は働かされます」
鷹「ね、猫は?」
猫「私は医師さんの補佐をしてましたね」
鷹「う、ぐっ……」
122: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/28(水) 19:30:47 ID:LuxIfDOYRs
鷹「だったら、私はニートでいい……」
猫「だまらっしゃいです」
鷹「でも、働きたくない……」グスッ
猫「むっ……。そこまで言うなら男さんか後輩さんに言って、何か鷹に大丈夫なような職を探しましょうか……」
鷹「い、いいの!?」
猫「最大限の譲歩、ですよ」ポリポリ
後輩「話は聞かせてもらったぜぇ」パシュー
123: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/31(土) 10:56:04 ID:1h4sU4ikJI
後輩「まあ、簡単に言うとな、お手伝いさんだ」
鷹「何を手伝うの?」
後輩「うちとの関係があるマンガ作家さんだ」
猫「どんな関わりですか……?」
後輩「単なる資料提供だ。あの人は現実にないものをかなりのクオリティで書いている。それはうちの資料のお陰だ」
猫「組織の内部写真とかですか? それってダメなのでは……」
後輩「もーまんたい。ボスの考えに基づいているし、ボスからもGOサインは出ている」
124: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/31(土) 10:58:28 ID:Xh00wEirNs
後輩「と、言う訳で鷹にはモデル兼アシスタントとして行ってもらう」
鷹「了解。何時から?」
後輩「今日からだ。早速準備だ!!」
鷹「分かったー」
125: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/31(土) 11:05:21 ID:1h4sU4ikJI
猫(これは……チャンスですね)
鷹「猫ー?」
猫(邪魔な鷹が居なくなることは私も遂に一人立ちができますね)
鷹「ねー、猫ー?」
猫(こうなったら、早々に計画を……)
鷹「えいっ」ムニンッ
猫「ひゃあっ……」ビクンッ
鷹「おおっ、柔らかい」
ムニムニムニムニ
猫「鷹、ななな何を!? あぁっ!?」ビクッ
鷹「猫が気付いてくれないから」ムニムニムニムニムニムニ
猫「取り合えず、揉むのを止めてくださいぃっ!」
126: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/31(土) 11:09:29 ID:Xh00wEirNs
─5分後─
猫「ハァハァ……。け、結局、話は……何れすか」
鷹「単刀直入に言うね」
猫「はい」
鷹「私、猫が好き。だから、私と付き合って」
猫「嫌です。未来永劫に、天変地異が有ろうとも、万物の法則が乱れようと、嫌です」スパン
鷹「即答!?」
127: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/31(土) 11:14:50 ID:Xh00wEirNs
猫「まず、私には主人という心に決めた人が居ます。そして、私たちは少なくとも同性です」
鷹「で、でもぉ……」
猫「まあ、一緒に居るぐらいなら大丈夫ですよ」ハァ…
鷹「猫……」
猫(私も甘いですね)
鷹「大好きぃぃ!!」ガバッ
猫「ちょっと!? 抱き着かないでください!」
128: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/10(火) 07:16:55 ID:I1aDBPdnmg
鷹「それじゃあ、行ってくるね、ファ姉」
猫「はいはい……。頑張ってきてくださいね」
後輩「何かお前にすごく懐いたな」
ファ「後輩も懐かれたかったのですか?」
後輩「欲を言えば、な」
猫「妹としてですか? それとも他の……? どっちにしても男にチクった方がいいですね」
後輩「やめろ」
129: 名無しさん@読者の声:2012/1/10(火) 07:24:13 ID:UQPjzjChP2
久しぶりの更新ktkr!!
っCCCCCCCCCCCCC
130: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/10(火) 07:31:40 ID:I1aDBPdnmg
>>129
支援さんくす
少し朝練があるから、また後でになるや
なぁに、すぐに帰ってくるさ
131: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/10(火) 08:30:39 ID:CCH0sdSK1E
後輩「俺は決して鷹をどうとか思ってないからな! どっちかと言うと大きい方が好きだからな!!」
猫「私のことですか? 駄目ですよ、私は。ちゃんと心に決めた人が居ますから」
後輩「お前はないな」
猫「酷いですねー」
後輩「んじゃ、俺は業務に戻るわ」
猫「はいはーい」
猫「さてと、邪魔者もいなくなったので資料室にでも行きますか」
132: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/10(火) 17:21:47 ID:zPTHuy2lLc
猫「相も変わらず面倒臭いセキュリティですね……。そこまでして隠すようなものでもない気がするのですがね」カタカタ
猫「これでハッキング完了ですね」カタカタカタン
猫「あの人の住所は……」カチカチ
猫「む、少し古いですね……。まあ、行き当たりばったりで行きますか」
猫「そういえば、ここを出る支度もしないといけませんね」
猫「そうと決まれば善は急げです!」
133: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/10(火) 17:32:12 ID:zPTHuy2lLc
医師「良いのかい、行かせても?」
後輩「なんなら、無理矢理にでも止めるっすよ?」
男「構わないだろう。どうせ、その内、外に出すんだからな」
医師「それが早まっただけって言いたいのかい?」
男「ま、その通りだ」
後輩「何かやらかさないか少し心配っすね」
男「心配ならバレない程度にストーカーしておけ」
後輩「気が向いたらっすね……」
134: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:12:17 ID:vpPkJeAQG2
猫「外なうです!」
※ネコミミ等は仕舞っています
猫「久々に外に出ましたけど…………」
猫「変わりましたね、町並み」
猫「さて、主人を探しますか」
135: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:16:34 ID:vpPkJeAQG2
猫「あの……すいません。この写真の人を見たことは……」
市民1「ごめんね……。少し知らないや」
猫「あの、すいません」
市民2「……」フイッ
猫「あのぉ……」
市民3「アンケートとかはお断りしていますので」
猫「……はぁ」
136: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:20:30 ID:vpPkJeAQG2
猫「どうやら変わってしまったのは、町並みだけでなく、人の心まで変わってしまったようです……」
猫「雨……」
猫「昔、主人に拾われた時もこんな天気でしたっけ」
猫「くしゅん!!」
猫「この姿では服が水を吸って寒いです……」
137: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:25:56 ID:aeIOj7e3M6
猫(猫フォームになりましたけど……)
猫(どっちにしてもダメでしたね。こっちはこっちで毛が水を吸います……)
猫(段ボールが暖かそうに見えますね……)
猫(背に腹は代えれません。今日はあの段ボールで我慢しましょう)
??「あー、夕立かよ」
138: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:31:15 ID:aeIOj7e3M6
猫(あの少年から食べ物でも分けてもらいましょうか……)シャラン
少年「ダメだ!! これは俺の晩飯なんだ」
猫(残念ですね……。無理にせがる訳にもいきませんし……)トボトボ
男「ったく」ヒョイ
猫(あれ?)
男「ずぶ濡れじゃねーか」
猫(……この人、暖かいです)
139: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:35:04 ID:vpPkJeAQG2
少年「猫の飯どうしようか……。煮干しでいいのか?」
猫(この人、この家見たことがある気が)ピチャピチャ
少年「って、お前! 濡れた足で床を歩くな!」
少年「ついでに洗ってやるか……」
140: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:41:13 ID:vpPkJeAQG2
猫(にゃ!! にゃ!! 男の人に体洗われ……!!)
少年「こらっ、暴れるな!! 大人しくしろ!!」ゴシゴシ
猫(し、仕方ないですね……。今、暴れても得はないでしょうし……)
少年「やっと大人しくなったか」ゴシゴシ
猫(でも、この洗い方……。何処かで)
141: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:47:10 ID:vpPkJeAQG2
猫「む……、何時の間にか寝てしまってましたか」
猫「パジャマ……。裸なのもアレなので着せてもらいましょうか」
猫「それにしても眠いです……」コテン
猫「主人も……探さないと」zzz
少年「〜♪」
少年「なっ!?」ガシャシャン!!
少年「何で女の子がぁ!?」
142: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 09:44:33 ID:aeIOj7e3M6
猫「むぅ……」ムクッ
猫「そう言えば、私は拾われて……」
猫「えっと……取り合えず、この人をソファの方に……」
猫「しかし、この家具の配置の仕方……。あの家とほとんど同じです」
猫「テレビとかは新しいですけど、時計とかは長い間使ってますね」
猫「他人の家をガサ入れするのは気が進みませんが……、仕方ないですね」
猫「この人の部屋をまずしましょうか」ルンルン
猫「でも、このデジャブが気のせいじゃなかったのなら?」
猫「この人が主人、ということに?」
143: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 09:49:59 ID:vpPkJeAQG2
猫「うわぁ……。一杯ありますね……」
猫「ベッドの下にタンスの裏。ベタな所に隠してますねー」
猫「次は机の棚に行きますか」ガララッ
猫「写真立て?」
猫「この黒猫……、尻尾に私と同じ鈴がありますね」
猫「という事はあの人がやっぱり……」
144: ◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 10:43:21 ID:aeIOj7e3M6
少年「ふぁ〜」ムクッ
少年「あれ? 俺、床で寝てたはずじゃ……」
猫「〜♪」
少年「なっ、あっ……あぁっ!!」
猫「あ、主人。起きられましたか?」
少年「は?」
─fin─
145: 名無しさん@読者の声:2012/1/11(水) 10:44:46 ID:dQzi.35icA
乙!
146: 名無しさん@読者の声:2012/1/11(水) 20:39:50 ID:Ys.lOC1fFc
激しく乙!!結局鷹は貰えなかったが楽しかったぜ!!
d(^Д^)b
147: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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