2chまとめサイトモバイル

2chまとめサイトモバイル 掲示板
男「お願いします、貴女のDNAをください!」
[8] -25 -50 

1: ◆l5jAGZ/DL2:2011/10/14(金) 20:03:09 ID:u9BCN7IGks

 男の子が泣いていた。
 その子の腕の中は赤くて黒いモノがあった。よく見たら、黒は猫で、赤は血だった。
 周りの人間は彼を見て見ぬ振りをする。
 何でだろうか。
 俺はいつの間にか男の子に声をかけていた。

「その猫、どうしたんだい?」


73: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/12(月) 18:29:01 ID:Xh00wEirNs
>>72
さりげなくないww
支援さんくす
74:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/13(火) 07:30:29 ID:1h4sU4ikJI

男「あー、今から少年の夢を叶えてほしい」

医師「はあ?」

男「この通り指定された材料は揃えてきた」キリッ

医師「いや、だから、何で僕なんだ?」

男「科学者チームにろくなのがいないから、だな」

医師「それは僕もバカにしているぞ」
75:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/13(火) 07:34:24 ID:1h4sU4ikJI

男「この通り!」ズザァ

医師「たった1人の少年の夢を叶えるために土下座する大人か……」

男「悪いか?」

医師「いや、悪くないさ。皆の命や夢を救う人間から見たらね」

男「じ、じゃあ!?」

医師「時間は少し貰うよ。1ヶ月ぐらいかな?」

男「恩に切る!」
76:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/13(火) 07:39:22 ID:Xh00wEirNs

後輩「そんな無茶なのを聞いてあげていいんすか、医師さん?」

医師「まあね。その少年の夢は、今や、男の夢にもなっている。これは僕にとっては十分な理由さ」

後輩「本当にそれだけっすか?」

医師「うちの怪人は強面が多すぎるから、癒し系の娘が欲しい」

後輩「ぶっちゃけましたっすね……」
77:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/13(火) 07:45:18 ID:1h4sU4ikJI

男「あの男の子にも報告しないとなー」ツカツカ

男「確か、ここのはず」

男「あれ? 空藤?」

男「あの子は牧野だった気がするのに」

主婦「牧野さんなら引っ越しましたよ」

男「えっ!?」

主婦「昨日、一昨日の話だったと思いますね。場所は少し分からないですねー」

男「そうですか。すいません」ガクッ
78:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/13(火) 07:49:08 ID:1h4sU4ikJI

男「まさか引っ越したとはな……」ズーン

男「いや、待てよ。できたからってすぐに送ってもダメじゃんか」

男「ここはちゃんとした教育を施してから送るべきだな!」ウンウン

男「育成ゲーと同じ要領だ!!」

男「そうと決めたら育成プラン考えないとな!」
79: 気がついたらいつものコテだった
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/13(火) 07:57:17 ID:1h4sU4ikJI

男「1ヶ月経ったぞ」

医師「早いな、おい」

男「メタい発言は慎もうか……」

医師「いくら作者が年内にまでに終わらしたいからって言っても……」

男「止めろつってんだろ!!」ドガァ!!

医師「っが!?」ドシャ!!
80:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/13(火) 08:00:25 ID:1h4sU4ikJI

医師「本気で殴らなくても……」ググッ

男「で、完成したか?」

医師「ああ、こっちだ」

男「あれ、後輩は? 先に来てるはずなんだが……」

医師「彼は最終調整をしてくれているさ」

81: 名無しさん@読者の声:2011/12/13(火) 10:29:40 ID:tY8D9ZB9XA


お、恩を切った(゚д゚)

恩は着るものじゃ…?



つC
82: 名無しさん@読者の声:2011/12/13(火) 10:37:57 ID:RmOrKfqhgo
>>81
恩に切るとも言うよー
83:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/14(水) 07:10:32 ID:cpVFSsODrA
>>81
支援さんくす
ま、書いてる時のノリで書いてるから仕方がないさww
>>82
フォローさんくす(・ω・´)

84:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/14(水) 07:14:15 ID:cpVFSsODrA

医師「こっちだ、男」

男「随分、普通な病室って感じだな」

医師「木を隠すなら森の中ってことさ」

男「なるほどな」

医師「後輩、入るぞ」コンコン

85:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/14(水) 07:18:31 ID:5TAj.DeLPQ

後輩「相変わらず遅いっすね、先輩」

男「こっちも上に通すために走ってたんだよ」

後輩「もうこのまま先輩がボスになったら解決っす」

男「世の中、そんな簡単じゃねーよ」
86:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/14(水) 07:51:41 ID:cpVFSsODrA

医師「それより後輩。最終調整は?」

後輩「できてますよ。今すぐ出せますよ」

医師「分かった、出してくれ」

後輩「了解っす」ポチッ

プシャア…

男「おぉ……」

??「にゃう? ここ、どこ?」

87:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/14(水) 07:55:13 ID:5TAj.DeLPQ

医師「成功してるな。遺伝子はキチンと定着しているな」

男「まあ、今は猫って呼ぶか」

後輩「……とりあえず」

医師「服……だな」

男「こんなことしてると知られたら、妻に殴られるな……」
88:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/14(水) 08:03:11 ID:5TAj.DeLPQ

後輩「でも先輩、猫って安直過ぎないっすか?」

男「ま、コードネームみたいな感じだって」フリフリ

猫「ふっ、ふっ!!」ペシペシ

男「本当に猫だなww猫じゃらしに食いつき過ぎだろww」フリフリ

猫「にゃふ!!」ベシッ

男「ごふっ……。み、鳩尾に……」ドサッ

後輩「調子に乗るからっすよ……」
89:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/14(水) 08:07:52 ID:cpVFSsODrA

男「医師は何処行ったんだ?」

後輩「次のを作りに行ったすよ。次は鷹で作るって張り切って……」

男「何か……この組織がダメな方に向かっている気がする」

後輩「同意っすね」
90:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/14(水) 08:15:40 ID:5TAj.DeLPQ
─数日後─
猫「あの人、会いたい」

男「お前の飼い主か?」

猫「……」コクコク

男「まだダメだな」

猫「何で!? 会いたい、今すぐ!!」

男「猫、お前が飼い主を好きなのは分かる」

猫「だったら!!」

男「だが、人間社会のことを分かっていないだろう」

猫「そ、そんなこと……ない」

男「お前が飼い主に会っても恥ずかしくないぐらいまで、ここからは出せない」

猫「……にゃあ」ショボン

男(今すぐ出してやりたいんだがな……)
91:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/14(水) 08:25:27 ID:5TAj.DeLPQ

猫「……男、意地悪」

後輩「あー、猫」

猫「にゃに?」

後輩「飼い主には会わせられないが、その尻尾の鈴の上の部分を取ってみな」

猫「……?」カパッ

後輩「先輩なりの気遣いだよ。本当なら、今すぐにも出してやりたいのさ」

猫「しゃ……しん?」

後輩「そうだ」
92:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/15(木) 07:38:21 ID:CXhfI433..

男「猫は?」

後輩「ぐっすり寝てるっすよ」

医師「おかしいって思ったところはあるかい?」

後輩「医師さんが本部の方に来るって珍しいっすね」

医師「おかしいところはあるかい?」

後輩「今のところは……、力加減が出来てないことぐらいっすかね」

男「やっぱり、そこから教えないといけないかな?」

後輩「医師さんがこっちに来た理由は何なんすか?」

医師「被検体だからな。最後まで面倒を見ないといけないと思うからさ」

後輩「なるほど」
93:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/16(金) 07:27:27 ID:8qV65XyEH6

猫「後輩、今いい?」ツンツン

後輩「何だ、猫? 飼い主に会いたくなったか?」

猫「いや、それは我慢してる」

後輩「んじゃ、何だ?」

猫「あの人はどういう娘が好き?」

後輩「……どゆこと?」

猫「これ」パサッ

後輩「『可愛い性格特集』? 何だ、これ?」

猫「医師の机の上にあった……」

後輩(医師さん、あんたは何処に行こうとしてるんすか……)
94:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/16(金) 07:33:26 ID:8qV65XyEH6

後輩「なになに……」

『貴女の性格、何タイプ!? 質問に答えて診断しよう!!』

後輩「やるか?」

猫「興味はある」

後輩「なら、これで今後の言葉遣いも決めるか」

猫「そんな適当でもいいの?」

後輩「大丈夫なはずだ」
95:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/16(金) 07:41:19 ID:8qV65XyEH6

男「お前ら……通路で何やってんだ?」

後輩「今後の言葉遣いを決める審査っすよ」ニヤッ

猫「ちゃんと決まった」

男「そうかい……。で、ここで結果を聞いた方がいいのか?」

後輩「聞いても大丈夫っすよw 今、終わったっすから」

猫「大丈夫」コクコク

男「で、どうなんだ?」

猫「常に敬語の娘らしい」

男「あ、そう」

96:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/19(月) 08:03:52 ID:QNbItEn9RQ
─病院─

医師「お大事に」

看護士「医師さん、お客さんですよ」

医師「誰だい?」

看護士「男さんです」

医師「彼か。悪いけど昼まで待ってもらってくれ」

看護士「分かりました。伝えてきますね」

97:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/19(月) 08:09:54 ID:5xkhhm62MI

男「昼まで待ったぞ」

医師「だからって昼飯の途中で来ないでほしい」

男「いいじゃないか。どうせ、医師しか居ない場所だしな」ドサッ

医師「ったく仕方ないな」モグモグ

医師「で、何しに来たんだ? 僕の昼を邪魔しに来ただけじゃないだろう」

男「まあな」
98:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/19(月) 08:19:57 ID:5xkhhm62MI

男「簡単に言うと猫のことなんだが……」

医師「あの子がどうしたんだ?」

男「敵が殴り込みしてきたところに出したらさ……」

医師「彼女が怪我を?」

男「いや、逆だ。殴り込みにきた連中が血祭りにされた」

医師「力加減のことを教えなかったツケが遂に来たか……」


99:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:07:46 ID:HdGuz1kG8A

医師「そして、医者であり作者である僕に指示を仰ぎに来た、と」

男「正解だな」

医師「一番早いのが、猫の手で身近な誰かが傷つくことだが……」

男「却下だ」スパン

医師「だよな……」ポリポリ
100:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:20:42 ID:IjKiZBbprY

男「なあ、猫」

猫「なn……何ですか、男?」

男「敬語はまだ身についてないみたいだな」

猫「敬語難しいです」

男「まあ、日本特有だからな」

男「敬語もいいが、今日は授業をするぞ」

猫「んにゃ?」

男「人形を使った特別な講義だ」

猫「分かった」
101: 100だ。いつの間に
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:25:59 ID:HdGuz1kG8A
─作戦1 人形を使う─

男「この前の防衛戦の反省点も入れるぞ」

猫「反省点?」

男「そうだ」ピッ

TV『大変危険な映像の為、自粛します』

男「これについて何か思うことは?」

猫「ない」キッパリ

男「やっぱり分かってないか……」

男「命って分かるか?」

猫「当たり前です」
102:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:31:14 ID:HdGuz1kG8A

男「まあ、これが人だとするよな」つ人形

⊃人 バキャ 形⊂

男「はい、どうなった」

猫「壊れt……ました」

男「人形ならな……。人なら?」

猫「死んでる」

男「だろ。そしたら──」

猫「でも、弱い者は強い者に狩られる。ネズミが猫に狩られるように」

男「人間でもか?」

猫「……」コクリ

男「まず、その考え方から考え直せ……」ハァ
103:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:35:22 ID:IjKiZBbprY
─作戦2 後輩との訓練─

後輩「猫、今日もやるぞ」

猫「戦闘訓練すか?」

後輩「『で』が抜けてるぞw」

後輩「まあそうだが、今回はいつものより簡単だ」

猫「ん?」

後輩「手加減し合っての組手だ」

104:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:39:18 ID:HdGuz1kG8A

猫「手加減する意味が分からないです」

後輩「それはな、相手を捕獲するだとか、護衛対象の近くで戦闘しないといけない時に役立つ」

猫「なるほど」

後輩「自分を律することによって気づく部分もあるしな」

猫「第2形態とか第3形態?」

後輩「何か違うが、まあいいか……」
105:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:42:46 ID:HdGuz1kG8A
─作戦3 医師の講義─

医師「だからして……」

猫「……」ジッー

男「…………zzz」

後輩「……ぐごごごご」

医師「何で頼みに来た本人たちが寝るのかな……」バキャ!!

猫「二人とも疲れてるから?」
106:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:48:29 ID:HdGuz1kG8A

男「結局、実は少なかったみたいだな……」

後輩「まあ、前回と違って今回の防衛戦は半殺しだったっすよww」

医師「うちで蘇生治療中だけどね」

男「はぁ……。こんなのじゃ、彼に引き渡すのは難しくかな?」

猫「それは嫌」ヌッ

男「うおっ!?」ビクッ

猫「頑張るから本格的に教えて、人間の事」

後輩「敬語」

猫「あー、教えてください?」

男「彼を出汁に使うのは気が引けるが仕方がないか」
107:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:55:14 ID:HdGuz1kG8A

男「と、まあ、こんな感じだ」

猫「ありがとうございました、男」

男「お前が作られて半年、本格的に教え始めて3ヶ月か……」

猫「外に出てもいいですか?」

男「いや、医師に頼まれたこともあるから、もうちょっとダメかな」

猫「そんなぁ……」シュン

猫「その頼まれ事は?」

男「もう来るかな?」

コンコン

男「開いてるぞー」

医師「や、久しぶり」

猫「医師さん?」
108:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/20(火) 07:59:49 ID:IjKiZBbprY

男「連れてきたか?」

医師「勿論さ」

??「あっ……」

男「猫、お前にはこの娘を指導してもらう」

猫「……」ジトー

男・医師「な、なんだ?」

猫「悪の組織だからって誘拐は……」

男「ちげーよ」

医師「この娘は猫の妹に当たる存在だ」

猫「えっ!?」

男「じゃ、頼んだぞ」

猫「ちょっと、男……!」

109:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/21(水) 13:29:59 ID:Vhf2/kiX5s

猫「まったく……いきなり何ですか」フゥ

??「……」ジー

猫「まあ、いいですか」

猫「えーと、私の妹……ですか?」

??「……そう」

猫「名前は?」

鷹「鷹って言われてた」

猫「鷹ですか……。分かりました。早速ですが、特訓を始めましょうか」

鷹「特訓?」

猫「戦闘訓練から始まって、掃除などの雑務に義務教育で習う勉強……そして、人間社会の常識を」

鷹「あ、頭が壊れそう」

猫「まったく持って無問題ですよ、鷹」
110:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/21(水) 13:35:30 ID:Uy24wH1A0Y

男「どうだ、様子は?」

後輩「今のところ、問題がありそうなのは戦闘訓練っすね。他は大丈夫みたいっす」

男「戦い方の違いか」

後輩「そうっすね。猫はパワーでごり押すのが基本ですし、鷹はスピードと手数の多さっすから」

男「戦闘訓練の方はお前が入ってやれ」

後輩「了解っす」
111: 名無しさん@読者の声:2011/12/22(木) 07:12:01 ID:1sFWJKg1r2
ネコミミスレではもらえなかったからな…こっちで鷹はもらうことにしよう
112:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/22(木) 07:21:01 ID:Ztizk4nQHk
>>110
また貴方かww
どんだけ好きなんだよww

だが、やらん(`∀´)ニダ
113:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/22(木) 07:24:05 ID:piwV0qFrog

医師「男、後輩。今、大丈夫か?」

後輩「大丈夫っすよ」

男「何だ、医師? 問題が発生でもしたか?」

医師「その通りだ。些細なことだがな」

男「そう聞くと些細じゃなく聞こえるな」
114:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/22(木) 07:30:28 ID:piwV0qFrog

医師「単刀直入に言おう」

医師「僕の、新世代の怪人の研究資料が盗み出されたんだ」

男「おい、一大事じゃないか!!」

医師「最後まで聞いてくれ。盗み出されたのは最初の数ページ。つまり、基礎中の基礎理論だ」


115:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/22(木) 07:34:30 ID:piwV0qFrog

後輩「どんな内容なんすか?」

医師「なに、簡単に言えば、動物の遺伝子を死体に定着させるだけの技術だ」

男「つまりは、問題はないんだな」

医師「死体に魂を持たせるのは不可能に近いんだ」

男「お前はできたんだろ」

医師「失敗したさ、何度もね。成功したのも神の気紛れかもしれない」

後輩「盗んだ奴がそれを完成させることは?」

医師「あるかもしれないな。だが、早くても5年はかかるだろな」

男「なら、今は安心か」
116: 名無しさん@読者の声:2011/12/22(木) 07:48:54 ID:NaEglORUm2
なら俺は生まれたてのほやほやの猫を頂くww
117: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/28(水) 18:54:06 ID:LuxIfDOYRs
>>116
ダメだぁぁぁ!!
牛頭馬頭なら良いけどさ

牛頭馬頭「何で!?」
118: ◆l5jAGZ/DL2:2011/12/28(水) 19:01:09 ID:LuxIfDOYRs

男「しっかしなー、あいつ等みたいなのが戦場に増えるのはなぁ……」

後輩「戦いづらくなるっすね……」

男「ゴツい男をバッタンバッタン倒していく少女たち……。時代は変わったなあ……」ハァ…

医師「良い時代じゃないか。時代は最早、萌えなのだよ、男」

男「左様ですか……」
119:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/28(水) 19:06:11 ID:ZuifM71Eps

猫「ですから、箸はこう!! こう使うのですよ!!」ババッ

鷹「うー、難しい……。ナイフとフォークとかの方が簡単だったよ」

猫「文句を言わずにしましょう」

鷹「うー」

猫「人間社会に慣れる為ですから、お願いです」

鷹「むー」
120:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/28(水) 19:10:37 ID:LuxIfDOYRs

鷹「猫は何でそんなに必死になって教えるの?」

猫「それは勿論しゅ……、いえ、貴女に立派になってほしいからです」

鷹「そこまでしなくても組織の中だけなら十分」

猫「甘いです。甘味料よりも甘いです」

鷹「むっ……なんで」

猫「組織とはいえ、外とは密と言っていい程に関わっています」
121:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/28(水) 19:25:21 ID:ZuifM71Eps

鷹「なん……で?」

猫「悪の組織とはいえ、表の顔は病院やスーパー、電気屋に書店等々、様々な分野に触手を伸ばしています。それを使って裏から工作したりもしています」

鷹「それだったらまだ大丈夫じゃ……」

猫「だから甘いのですよ」

鷹「皆が皆やるわけじゃ……」

猫「ここでは、研修として絶対に1ヶ月は働かされます」

鷹「ね、猫は?」

猫「私は医師さんの補佐をしてましたね」

鷹「う、ぐっ……」
122:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/28(水) 19:30:47 ID:LuxIfDOYRs

鷹「だったら、私はニートでいい……」

猫「だまらっしゃいです」

鷹「でも、働きたくない……」グスッ

猫「むっ……。そこまで言うなら男さんか後輩さんに言って、何か鷹に大丈夫なような職を探しましょうか……」

鷹「い、いいの!?」

猫「最大限の譲歩、ですよ」ポリポリ

後輩「話は聞かせてもらったぜぇ」パシュー
123:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/31(土) 10:56:04 ID:1h4sU4ikJI

後輩「まあ、簡単に言うとな、お手伝いさんだ」

鷹「何を手伝うの?」

後輩「うちとの関係があるマンガ作家さんだ」

猫「どんな関わりですか……?」

後輩「単なる資料提供だ。あの人は現実にないものをかなりのクオリティで書いている。それはうちの資料のお陰だ」

猫「組織の内部写真とかですか? それってダメなのでは……」

後輩「もーまんたい。ボスの考えに基づいているし、ボスからもGOサインは出ている」
124:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/31(土) 10:58:28 ID:Xh00wEirNs

後輩「と、言う訳で鷹にはモデル兼アシスタントとして行ってもらう」

鷹「了解。何時から?」

後輩「今日からだ。早速準備だ!!」

鷹「分かったー」
125:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/31(土) 11:05:21 ID:1h4sU4ikJI

猫(これは……チャンスですね)

鷹「猫ー?」

猫(邪魔な鷹が居なくなることは私も遂に一人立ちができますね)

鷹「ねー、猫ー?」

猫(こうなったら、早々に計画を……)

鷹「えいっ」ムニンッ

猫「ひゃあっ……」ビクンッ

鷹「おおっ、柔らかい」
ムニムニムニムニ

猫「鷹、ななな何を!? あぁっ!?」ビクッ

鷹「猫が気付いてくれないから」ムニムニムニムニムニムニ

猫「取り合えず、揉むのを止めてくださいぃっ!」
126:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/31(土) 11:09:29 ID:Xh00wEirNs
─5分後─

猫「ハァハァ……。け、結局、話は……何れすか」

鷹「単刀直入に言うね」

猫「はい」

鷹「私、猫が好き。だから、私と付き合って」

猫「嫌です。未来永劫に、天変地異が有ろうとも、万物の法則が乱れようと、嫌です」スパン

鷹「即答!?」
127:
◆l5jAGZ/DL2:2011/12/31(土) 11:14:50 ID:Xh00wEirNs

猫「まず、私には主人という心に決めた人が居ます。そして、私たちは少なくとも同性です」

鷹「で、でもぉ……」

猫「まあ、一緒に居るぐらいなら大丈夫ですよ」ハァ…

鷹「猫……」

猫(私も甘いですね)

鷹「大好きぃぃ!!」ガバッ

猫「ちょっと!? 抱き着かないでください!」
128:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/10(火) 07:16:55 ID:I1aDBPdnmg

鷹「それじゃあ、行ってくるね、ファ姉」

猫「はいはい……。頑張ってきてくださいね」

後輩「何かお前にすごく懐いたな」

ファ「後輩も懐かれたかったのですか?」

後輩「欲を言えば、な」

猫「妹としてですか? それとも他の……? どっちにしても男にチクった方がいいですね」

後輩「やめろ」
129: 名無しさん@読者の声:2012/1/10(火) 07:24:13 ID:UQPjzjChP2
久しぶりの更新ktkr!!
っCCCCCCCCCCCCC
130:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/10(火) 07:31:40 ID:I1aDBPdnmg
>>129
支援さんくす
少し朝練があるから、また後でになるや
なぁに、すぐに帰ってくるさ
131:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/10(火) 08:30:39 ID:CCH0sdSK1E

後輩「俺は決して鷹をどうとか思ってないからな! どっちかと言うと大きい方が好きだからな!!」

猫「私のことですか? 駄目ですよ、私は。ちゃんと心に決めた人が居ますから」

後輩「お前はないな」

猫「酷いですねー」

後輩「んじゃ、俺は業務に戻るわ」

猫「はいはーい」


猫「さてと、邪魔者もいなくなったので資料室にでも行きますか」

132:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/10(火) 17:21:47 ID:zPTHuy2lLc

猫「相も変わらず面倒臭いセキュリティですね……。そこまでして隠すようなものでもない気がするのですがね」カタカタ

猫「これでハッキング完了ですね」カタカタカタン

猫「あの人の住所は……」カチカチ

猫「む、少し古いですね……。まあ、行き当たりばったりで行きますか」

猫「そういえば、ここを出る支度もしないといけませんね」

猫「そうと決まれば善は急げです!」
133:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/10(火) 17:32:12 ID:zPTHuy2lLc

医師「良いのかい、行かせても?」

後輩「なんなら、無理矢理にでも止めるっすよ?」

男「構わないだろう。どうせ、その内、外に出すんだからな」

医師「それが早まっただけって言いたいのかい?」

男「ま、その通りだ」

後輩「何かやらかさないか少し心配っすね」

男「心配ならバレない程度にストーカーしておけ」

後輩「気が向いたらっすね……」
134:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:12:17 ID:vpPkJeAQG2

猫「外なうです!」

※ネコミミ等は仕舞っています

猫「久々に外に出ましたけど…………」

猫「変わりましたね、町並み」

猫「さて、主人を探しますか」
135:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:16:34 ID:vpPkJeAQG2

猫「あの……すいません。この写真の人を見たことは……」

市民1「ごめんね……。少し知らないや」

猫「あの、すいません」

市民2「……」フイッ

猫「あのぉ……」

市民3「アンケートとかはお断りしていますので」

猫「……はぁ」
136:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:20:30 ID:vpPkJeAQG2

猫「どうやら変わってしまったのは、町並みだけでなく、人の心まで変わってしまったようです……」

猫「雨……」

猫「昔、主人に拾われた時もこんな天気でしたっけ」

猫「くしゅん!!」

猫「この姿では服が水を吸って寒いです……」
137:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:25:56 ID:aeIOj7e3M6

猫(猫フォームになりましたけど……)

猫(どっちにしてもダメでしたね。こっちはこっちで毛が水を吸います……)

猫(段ボールが暖かそうに見えますね……)

猫(背に腹は代えれません。今日はあの段ボールで我慢しましょう)

??「あー、夕立かよ」
138:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:31:15 ID:aeIOj7e3M6

猫(あの少年から食べ物でも分けてもらいましょうか……)シャラン

少年「ダメだ!! これは俺の晩飯なんだ」

猫(残念ですね……。無理にせがる訳にもいきませんし……)トボトボ

男「ったく」ヒョイ

猫(あれ?)

男「ずぶ濡れじゃねーか」

猫(……この人、暖かいです)
139:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:35:04 ID:vpPkJeAQG2

少年「猫の飯どうしようか……。煮干しでいいのか?」

猫(この人、この家見たことがある気が)ピチャピチャ

少年「って、お前! 濡れた足で床を歩くな!」

少年「ついでに洗ってやるか……」
140:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:41:13 ID:vpPkJeAQG2

猫(にゃ!! にゃ!! 男の人に体洗われ……!!)

少年「こらっ、暴れるな!! 大人しくしろ!!」ゴシゴシ

猫(し、仕方ないですね……。今、暴れても得はないでしょうし……)

少年「やっと大人しくなったか」ゴシゴシ

猫(でも、この洗い方……。何処かで)
141:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 08:47:10 ID:vpPkJeAQG2

猫「む……、何時の間にか寝てしまってましたか」

猫「パジャマ……。裸なのもアレなので着せてもらいましょうか」

猫「それにしても眠いです……」コテン

猫「主人も……探さないと」zzz

少年「〜♪」

少年「なっ!?」ガシャシャン!!

少年「何で女の子がぁ!?」
142:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 09:44:33 ID:aeIOj7e3M6

猫「むぅ……」ムクッ

猫「そう言えば、私は拾われて……」

猫「えっと……取り合えず、この人をソファの方に……」

猫「しかし、この家具の配置の仕方……。あの家とほとんど同じです」

猫「テレビとかは新しいですけど、時計とかは長い間使ってますね」

猫「他人の家をガサ入れするのは気が進みませんが……、仕方ないですね」

猫「この人の部屋をまずしましょうか」ルンルン

猫「でも、このデジャブが気のせいじゃなかったのなら?」

猫「この人が主人、ということに?」
143:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 09:49:59 ID:vpPkJeAQG2

猫「うわぁ……。一杯ありますね……」

猫「ベッドの下にタンスの裏。ベタな所に隠してますねー」

猫「次は机の棚に行きますか」ガララッ

猫「写真立て?」

猫「この黒猫……、尻尾に私と同じ鈴がありますね」

猫「という事はあの人がやっぱり……」

144:
◆l5jAGZ/DL2:2012/1/11(水) 10:43:21 ID:aeIOj7e3M6

少年「ふぁ〜」ムクッ

少年「あれ? 俺、床で寝てたはずじゃ……」

猫「〜♪」

少年「なっ、あっ……あぁっ!!」

猫「あ、主人。起きられましたか?」

少年「は?」

─fin─
145: 名無しさん@読者の声:2012/1/11(水) 10:44:46 ID:dQzi.35icA
乙!
146: 名無しさん@読者の声:2012/1/11(水) 20:39:50 ID:Ys.lOC1fFc
激しく乙!!結局鷹は貰えなかったが楽しかったぜ!!
d(^Д^)b
147: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
47.08 KBytes

名前:
sage:


[1] 1- [2] [3]最10

[4]最25 [5]最50 [6]最75

[*]前20 [0]戻る [#]次20

うpろだ
スレ機能】【顔文字