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勇者「あぶないみずぎ?」
[8] -25 -50 

1: :2012/2/1(水) 23:15:11 ID:u154Dzic7I
商人「はい、最近仕入れた極上の品でございますよ」

勇者「ほう?興味がある。見てみたい」

商人「いいですよ、しかし旦那も中々の二枚目なのに…隅に置けませんねぇ」

商人「こいつですよ」

勇者「ふむ…えらく露出してるな」

商人「なんせ水着ですからね」

勇者「だが…意外に防御力が高いな…」

商人「なんでも色々いじくり回したようですよ」

勇者「ふむ…これを貰おうか」

商人「え?本気ですか?」

勇者「俺は本気だぞ?」

商人「はあ…まあ、38000Gになります」

勇者「高いな…防御力相応か」チャリン

商人「毎度」

さっそく装備しますか?
はい←ピッ
いいえ

商人「え」



618: :2012/2/25(土) 11:07:18 ID:EgOrOssl86
偽勇者「そいつは日々囁かれる根も葉も無い噂に疲れていた」

偽勇者「それでも耐えていたさ、お前達の存在がいたからな…」

賢者「勇者様…」

勇者「・・・」

偽勇者「だが…限界というものがある」

偽勇者「ついに仲間の事まで流れ始め…こいつの限界を迎えた」

偽勇者「この山の別名を知ってるか?」

銃士「死神の住まう山、じゃないのか?」

偽勇者「この山の別名は」

偽勇者「勇者達の墓場だ」

戦士「!!」

銃士「!?」

賢者「!?」

619: :2012/2/25(土) 11:17:47 ID:EgOrOssl86
偽勇者「何故不思議に思わない、神話やおとぎ話に出てくる歴代勇者のその後を」

偽勇者「皆同じ末路を辿ったよ…世界に裏切られ、自分が命を賭けてまで守ったこの世界に意味はあるのかと葛藤し」

偽勇者「そしてこの山に辿り着き…最期を迎える」

偽勇者「ここは呪われてるのさ、歴代勇者達の強い呪いが蔓延るな」

偽勇者「わかったなら早くそいつを離して山を降りろ…呪いに当てられても知らんからな…」
620: :2012/2/25(土) 14:15:50 ID:HUyNmpQ.3E
賢者「・・・勇者様」

勇者「・・・」

賢者「あの話…本当なんですか?」

勇者「・・・」

賢者「勇者様!!」

勇者「本当…だ」

賢者「・・・何故」

勇者「お前達に…迷惑をかけたくなかった」

勇者「大切な仲間だから…傷つけたく…」

パン!!

勇者「・・・」

賢者「〜〜っ!!」
621: :2012/2/25(土) 14:24:54 ID:HUyNmpQ.3E
賢者「馬鹿です!!勇者様は大馬鹿野郎です!!」

勇者「・・・」

賢者「そうやって一人で背負い込んで!!私達に何も話さないで!!迷惑をかけたくない?それが迷惑なんです!!」

勇者「・・・」

賢者「私も!!銃士さんも!!戦士さんも!!皆さん勇者様の仲間なんです!!仲間でいたいんです!!」

賢者「だから!!勇者様は私達をもっと頼ってください!!仲間なんですから!!」

勇者「・・・」

戦士「おい、勇者よ」

戦士「てめぇが何考えんのかわかんねーけど…アタシはまだお前に勝ってないんだ」

戦士「アタシはお前に勝つまで絶対にお前から離れねーからな」

銃士「君は昔から変わらず、周りに気を遣っていたね…」

銃士「それも個性だと半ば諦めてたけど…今回ばかりは賢者に味方するよ」

銃士「なんでもかんでも一人で突っ走るな、直ぐ近くに歩んでくれる人がいるんだ」

勇者「・・・」
622: :2012/2/25(土) 14:29:22 ID:DS2DCCPo0c
賢者「私じゃ力不足かもしれません…足手まといかもしれません…それでも」

賢者「勇者様と喜びを分かち合いたい、悲しみを共有したい、苦しみを乗り越えたい」

賢者「勇者様の…お側にいたいんです…」

賢者「勇者様の事が…好きですから…」

勇者「・・・」

偽勇者「惑わされるな!!お前の決断でまたそいつらに迷惑が…」

勇者「黙れ」

偽勇者「っ!?」
623: :2012/2/25(土) 14:37:14 ID:HUyNmpQ.3E
勇者「簡単な事だった」

勇者「俺はいつも逃げていたんだ…何もかもから…」

勇者「辛いのが嫌で、悲しいのが嫌で、傷つくのが嫌で、怖いのが嫌で」

勇者「そんな自分に嫌気がしても…中々抜け出せなかった」

勇者「周りに迷惑をかける…確かにそうだ」

勇者「自分が命を賭けた意味は…ひょっとしたら無いのかもしれない」

偽勇者「そ、そうだ!!その通…」

勇者「でも…例え世界に嫌われようと、自分のしたことに意味が無かろうと、俺には仲間がいた」

勇者「どんなときでも一緒にいて、助け合った…仲間が」

勇者「・・・もう、終わりにしよう」スラリ

偽勇者「っ!!」

勇者「賢者、銃士、戦士」

勇者「一緒に…戦ってくれ」

戦士「そうこなくちゃっな」

銃士「支援は任せたまえ」

賢者「全力を出します!!」

勇者「行くぞ!!」
624: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 15:05:40 ID:H03.Cb48go
勇者「イクぞ」ビクンビクン

に見えた。自分の頭の中が腐ってやがるwwCCC
625: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 17:25:19 ID:A36.rRUHjU
>>624
うっ



ふう
626: :2012/2/25(土) 18:47:32 ID:tII4jXRnG2
>>624

あの…自分の被害妄想だったら非常に申し訳ありませんが、>>601の書き込みも貴方ですよね?
その…支援は感謝していますし、お読みになってもらえて凄くありがたいんですけど…
やっぱりそういう発言は思ったままの方がいいと思うんです

出過ぎた事を申し訳ありませんが、>>625のような掛け合いが発生しないとは限らないので…

すみません、少し頭冷やしてきます。ごめんなさい
627: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 19:12:06 ID:89gvyHE3LQ
お前ら反省しろ

見てるよガンバ!
CCCCC
628: 名無しさん@読者の声:2012/2/25(土) 20:01:27 ID:MkT8PRPnPE
勇者も賢者も戦士も銃士も大好きだ!!

っCCCCC
629: :2012/2/26(日) 01:56:00 ID:ucuJBTcCFk
すいません、取り乱しました

言い方はどうあれ、応援してくださったのには変わりないですよね

本当にすみませんでした。

今までの遅れを取り戻すために少しですが投下いたします

>>627

すみません、ありがとうございます
支援感謝です

>>628

そういってもらえると凄く嬉しいです、ありがとうございます
630: :2012/2/26(日) 02:01:52 ID:9OlYbe6a82
ガキン!!キン!!

偽勇者「くそっ!!」

勇者「はあああ!!」

ギィン!!

偽勇者「ふん、俺はお前なんだからお前の動きなんて…」

ドン!!

偽勇者「くっ!!」チュイン!!

銃士「流石に三対一じゃ分が悪くないかい?」ニコ

戦士「おらああ!!」

ドズン!!

偽勇者「ちっ!!」ヒョイ

偽勇者「何故だ!!お前もこの世界に絶望したはずだ!!命を賭けるにはあまりにも汚いこの世界に!!」

勇者「確かにな!!だが…今は違う!!」

勇者「俺には共に歩んでくれる仲間がいる!!支えてくれる仲間がいる!!」

勇者「だから諦めない!!例え恐れられようと、忌み嫌われようと」

勇者「俺は…生きる!!」
631: 1(投下終了〜お疲れ様です):2012/2/26(日) 02:07:43 ID:9OlYbe6a82
偽勇者「お前は間違ってる!!こんな腐った世界に希望を抱くだと!?無駄な話だ!!」

勇者「やりもしない内に決めつけるな!!」

偽勇者「わかるさ!!だってずっとお前と一緒だったから!!」

勇者「!!」ピタッ

偽勇者「!?」

賢者「勇者様!?」

勇者「・・・そうだな、間違ってるのは確かに俺かもしれないな」

勇者「純真無垢な少年も、いつかは現実を見る」

勇者「でも…人は変われるんだ」

勇者「だったら変わっていけばいい…一緒に」スッ

偽勇者「!!」

勇者「ずっと気がつかなかった…ごめんな」

ドスッ!!
632: 名無しさん@読者の声:2012/2/26(日) 12:19:43 ID:bZDAvpTHq.
不定期支援
633: 1(支援感謝です♪):2012/2/26(日) 14:18:53 ID:Ix/8/HR8zU
偽勇者「・・・」

勇者「お前は俺が絶望した時も側にいてくれた、そして励ましてくれた」

勇者「お前は剣が産み出した悪夢なんかじゃない…紛れもない俺だ」

偽勇者「・・・」

勇者「お前は俺で、俺はお前、そして側にいてくれた、仲間だ」

偽勇者「・・・」

勇者「おしまいにしよう、なにもかも…我が儘はこれで終わりだ」

勇者「これからも…よろしく頼む」
634: :2012/2/26(日) 14:21:35 ID:Ix/8/HR8zU
偽勇者「ったく、反則だよな…そんなこと言うなんて…」

偽勇者様がそう呟いた後、徐々にその体が消えていき…

偽勇者「これからもよろしく」

穏やかな顔をして、消えていった…

勇者「・・・」

銃士「終わった…のか?」

勇者「ああ」

勇者「帰ろうか」

賢者「・・・はい」

635: :2012/2/26(日) 14:25:04 ID:Ix/8/HR8zU
それから私達はレイコール山脈を下山した。途中何度か魔物が襲いかかって来たが、その全てを勇者様が切り捨てた

下山するときには皆無言で…それでも、確かに勇者様が側に、ここにいるという実感があってか、戦士さんも銃士さんも安心しきったような顔をしていた

無事に下山し終えた私達は宿をとり、戦士さんと銃士さんは故郷へ、勇者様はまた王国へと戻っていった

そしてまた…日常が訪れる
636: :2012/2/26(日) 16:13:05 ID:Kwo9hE/z3E
〜〜〜酒場〜〜〜

客「賢者ちゃーん、ビールちょうだい!!」

賢者「はーい!!」

客「こっちにカクテルもー!!」

賢者「しばらくお待ちくださーい!!」

客「・・・賢者ちゃん、ずいぶんとイキイキしてるね」

主人「ま、愛しの勇者様が帰って来たからねぇ」

客「あれ?拳骨は?」

主人「・・・」

客「はは、あんな賢者ちゃん見た後じゃねー」

主人「なんかこう…娘が成長していくってこういうのかね…」

客「親心がわかるね」

カランカラン
637: :2012/2/26(日) 16:17:21 ID:Kwo9hE/z3E
賢者「あ、いらっしゃいま…」

勇者「よう、賢者」

賢者「勇者様!!」

賢者「いらしてくれたんですね!!」

勇者「用事があってな」

勇者「主人、すまないが賢者を借りてもいいか?」

主人「別に構わないけど…」

勇者「ありがとう」

勇者「いくぞ、賢者」

賢者「ふえ!?ちょ、エプロン外させてください!!」

勇者「待てない」

カランカラン

主人「強引だね〜」

客「ところで勇者様が持ってたあの箱って…もしかして」

主人「・・・赤飯、炊いとくか?」

客「いいねぇ、今日はお祝いかな」
281.23 KBytes

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