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2chまとめサイトモバイル 掲示板
チーム:修造【掲示板】
[8] -25 -50 

1:🎏 名無しですが何か?:2012/3/4(日) 10:23:28 ID:1lvOPQUkic
お題【掲示板】

下記の順番でお願いします。

修造 ◆e.A1wZTEY.
お米 ◆0021MJPqiI
蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY
富士山 ◆ot5mUCvfCo



23:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/8(木) 17:55:39 ID:ohLFBmosKk
男「っ!!!!」

勢いよくダイブしたものの、女の足に息子がヒットしてしまった。
痛みが背筋を通って全身に走る、冷や汗が流れる。

息子は無事だろうか
遂に今日デビューできるというのに…。
頼む、返事をしてくれ…

女「お、男!?どいてよ!!重いよ!」

女が顔を赤くさせながらジタバタと抵抗した。

男「これ安価だから」
女「嘘つけ!!安価出てないでしょ!!」
男「なんで安価じゃないって知ってるんだよ」

女が一瞬動きを止めたその隙に、俺は女の首筋に顔をうずめた。女がピクリと反応する

女「!っ…男!まっ…」

女は軽く俺を押しのける。俺はそれに抗うことなく若干腰を引かせ、女の顔を見つめた。

女「あ、あの…男…」

痛みと興奮からか息が荒くなる。そんな俺を女は気持ち悪そうな…いや不安そうな顔で見上げた。

女…と呟き、俺は女の頬に手を添え少しだけ首を傾ける。そして女の唇を見つめた。

女「ま、待って男!!」
男「うっぶ!?」

スイッチが入ったところで女が俺の顎を勢い良く持ち上げた。首が引きちぎれるかと思った。

女「も、もし…」

女は俺の顎を持ち上げたまま顔を背ける。

女「もし私が…男だったら、どうする?」

男「………」

   え?

男姉「ヘーイ男!お前の姉さんがフロリダから、帰国……。」

バーン!と勢いよく開いた扉。
同時にドアに振り向き固まる俺と女。
荷物をずり落とした姉貴。そして

男姉「oh,my God」
24:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/8(木) 21:02:42 ID:d7GiMHoO4Q
男「帰って来るなら連絡ぐらいしろよ!!!」
女「はじめまして。お邪魔してます。」男姉「はじめまして!!どうやら邪魔したようね(≧ε≦)」男・女「そんな事ないよ!」
動揺を隠せないふたり・・・
男姉「悔しいだろう 分かるよ
思うようにいかないこと沢山あるよな
石買いに来て目の前に美味しそうな蟹があったとしても
食べれない
我慢しなくちゃいけない時だってあるんだよ
人生思うようにいかないことばっかりだ!!
でもそこで頑張れば絶対必ずチャンスがくる!!
頑張れよ!!」
バンッ!!!!勢いよくドアをしめて去っていった。
男「いったいなんなんだよ!!ったく!!ゴメンな女!!!」

25:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/9(金) 06:58:04 ID:3s89PAnmDA
「…………ここはどこだ?」

男は床で寝ていた

(たしか、ルパンダイブして局部をぶつけ一瞬ブラックアウトして、女が男かもしれないと言い出した。その後姉貴が帰ってきて現在に至る)

扉を見る。扉に立て掛けてあったものはそのままだ

(良かった。帰国した姉なんていなかったんだ)

その時、局部が痛む

(まさか……珍骨折か!?)

無事だった

(ということは、局部をぶつけてからのことは夢だったのか)

良かったのか悪かったのか


フォイフォイフォイフォ……

目覚ましが鳴りだした。昔、友人だった双子姉妹の姉にすすめられて自分も使い始めた物だ

(あの時自分は何をすすめた……?妹も同じ趣味をしていて……)

こんなことを考えている暇はない。女が起きてしまう。はやく格好をどうにかしなくては

26:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/9(金) 18:07:03 ID:ZtKcLQrvRI
すまん、パスで頼みます
27:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/9(金) 21:11:22 ID:O1zh3ETuJc
とりあえずフォイフォイと鳴り響く目覚ましを止めた。
『なぜ止めるんだフォイ!?』
止めたら叫ぶお決まりのセリフだ。お前が目覚まし時計だからだよ。

さて、と俺は立ち上がった。ちなみに俺、何故か全裸だ。勿論、ホニャララをした覚えもない。

男(なんで俺全裸なんだよ…)

頭を抱え込むが何も思いだせない。
しばらく動かずにいると女が唸りながらこちら側に寝返りをうった。

…とりあえず、服を着なければ。

女を起こさぬよう辺りをうろつく。が、服が無い。タンスの中にもパンツ一枚見つからない。

男「くっ…こうなったらカーテングルグルするか…」

半ばヤケクソになってカーテンの方に目をやると、その横に服がかかっていた。

俺は急いで駆け寄り、服に手をかけた。スポーツウェアのようだ。

男「しかし、さっきは無かったぞこの服…」
それに俺、こんな服持ってないし…

疑問を抱きながらも服を着た。とりあえずは助かった。ただ、ズボンの中が落ち着かないが。

女「…うーん…あ、男おはよう」

ちょうど服を着たところで女が目を覚ました。一つ伸びをすると俺に目を向け、ニカッと笑った。

女「かっこいいね男。似合ってるよ」


危うく理性が壊れかけた。
反則だ!その『ニカッ』は危険行為だ!!


俺は「おぉおぅ」、と適当に返事をして照れ隠しで携帯を開いた。

女「あ、男!そういえば『掲示板』!ポポちゃんが待ってるよ」

女はそう言いながらベッドから降り、携帯をいじる俺の横に座った。

男「ポポちゃんって、お前なぁ…」

そういえば、と俺も思い出し、とりあえず『掲示板』へいくことにした。
28:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/10(土) 07:48:05 ID:kApoMEgwtc
すまんパスします(∋_∈)
29:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/10(土) 10:47:45 ID:XjQnO/2/qc
ふと思う

(カリン塔ってどこだ?)

『掲示板』に入るも変わったようすはなく、どうみても普通の掲示板だった。
連絡が来るまで女と二人で、彼女が所用で離席している間は一人でいくつかのスレッドを見ていた。
サーカス、マルフォイ、戦場、夜会、SS、ハリュー、ロック座談会、変態収監所、工房、心の風邪など


そして、女が戻ってきて数分後
30:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/10(土) 18:32:08 ID:DSHTNOpe1c

前触れなく『掲示板』の画面が切り替わり、ミスターポポが出現した。

ミスターポポ「準備はできたか」

女「わっ、ポポちゃん出た!」

男「いきなりだなこいつ…」

ミスターポポ「2つ目の問題。カリン塔に登ってこい」

男「…カリン塔っていうのは、どこにあるんだ?まさか二次元じゃないだろうな?」

ミスターポポ「違う。カリン塔、三次元にある」

男・女「!」

ミスターポポ「早く行ってこい。ポポが言うこと、これだけ」

男「待て待て待て。じゃ、カリン塔ってのはどこにあるんだ。あと、カリン塔に登った後はどうすればいい」

ミスターポポ「場所は言えない。登った後のこと、登ればわかる」

男「な…」

ボンッと音がして、煙を巻きつつ、ポポの姿が画面から消えた。

女「消えちゃった…」

男「……とりあえず、もう少し掲示板を調べて、ヒントを探そう」
31:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/11(日) 00:05:55 ID:JjdT24RjSw
女「男ー、さあお食べ!」

はい!と目の前に差し出されたのは、俺の好物であるパピコだった。

カリン塔を調べている間に、ふといなくなったと思ったらパピコを取りに行ってたようだ。
どうやら離席した時に買ってきたらしい。ほんとできた彼女だ。

女「で、カリン塔のこと何か分かった?」

開けたパピコをくわえながら俺は首を振った。
検索をかけてみたり他のスレを覗いたりしたが、それらしい情報は見当たらなかった。

男「はぁー、なんか面倒くさくなってきた」

携帯を閉じて天井を仰ぐ。

ていうか俺、なんでこんなことやってんだ…。

思えば女に掲示板のことを話し、乗せられ、告白し、一つ目の出題をクリアしてきたわけだが、ここまでくるのに腑に落ちない点がいくつもあった。そして、それらをなぜかスルーしてしまった。

男(あー埒があかん。あとで書き出してみるか…)

俺は考えるのを止めて頭をかいた。すると、突然後ろから女に頭をはたかれた。

女「あきらめないで!…あ違う、お前諦めるんじゃねぇよ!!」
男「キャラ定めてから叩たけよ」

いてえーよ、と俺は頭さすりながら振り向いた。

女「なぜそう簡単に諦められる!?本気だせよやる気だせよ!!!なぜ自分が出来ると信じない!?諦めるなお前はやれば出来る!!出来るぞ男!」

男「女…」

ああ、前にもこんなことがあった様な気がする。
女のそのむちゃくちゃな叱咤激励に心が熱くなる。俺は何度それによって助けられてきただろうか。
言っている意味はよく分からないが、女のその言葉は俺を奮い立たせるのには十分だった。

男「ああ、女、俺目が覚めたよ、ありがとな」

俺は携帯を拾い、開く。

男「諦めない!!俺は絶対に全ての出題をクリアしてやる!!!」

女が満足そうにうなずく。
俺は携帯に目を向け、再び掲示板に繋いだ。
32:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/12(月) 00:36:55 ID:xlrEqSLHSs
『ゴメン錦織。飛ばします』

一番上にあったスレの新しいレス。仲間内の連絡だろう


しばらくいくつかのスレを探してみたが見当たらない。息抜きがてら、近くにあった自分語りスレを読む。>1の生い立ちが書かれていた
そのスレは、>1が幼き頃、家の近くにあった公園や廃屋での出来事が書かれていて、一段落し補足として公園や廃屋についた名前の由来で止まっていた
敷地が三角形だから三角公園
お化けが出そうだからお化け屋敷

(懐かしい。この近くにも同じように見た目で変な名前付けられた建物とかあったな)
ムシャムシャ

感慨に耽っていると咀嚼の音が聞こえる
……ムシャムシャなんて初めて聞いたが
振り返ると、女がかりん糖を食べていた

カリン塔、かりん糖

男は一瞬思考が停止し、女に問う


「なあ女、黒っぽくて円筒状で長い、といえば?」

「………………?!」


女も思考が停止した。しかしこちらは男と違う意味で

言葉を変え聞き直す


「見た目がかりん糖に似た建物って無かったっけ?」


思考をめぐらせる


「……有った、かも」



男は思った





―――これは偶然だろうか
それとも必然か―――
33:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/12(月) 16:03:12 ID:AeHidzNwG.

男「……思い出した」

黒っぽくて、円筒状の建物。
隣町にある、通称『黒ビル』

正式名称は知らないが、周囲の建物にはない禍々しい色なので、とても目立っていた。
加えてかりん糖にもよく似ている。

男「黒ビルって、なんの会社だっけ」

女「さぁ… 営業してない空きビルかも」

男「けど、かりん糖に似てるったらまずそこだよな。行ってみるか」
34:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/12(月) 22:26:24 ID:JjdT24RjSw
−−−−−−

男「おぉ…」

俺は目の前にある黒ビルを見上げ、思わず声をもらした。

女「近くでみるとこげ茶だねー。これはもしかしたら…ね」

俺の隣で黒ビルを見上げていた女は、ムシャムシャとかりん糖を貪りながらニヤリと笑った。
というか、お前はなんでかりん糖を持ってきているんだ。

男「…お前、かりん糖そんなに好きなの?」
女「んー、ふつうかな。ま、それよりさ」

女は食べるのを止め、俺に向かって満面の笑みを浮かべた。

女「中、入ろうよ」

…言うと思った。
まぁここまで来て引き返すなんて馬鹿な事はしないけどな。

携帯を開いて掲示板に繋ぐ。掲示板にはまだ変化は起こっていない。
俺は掲示板に繋いだまま携帯を閉じた。

男「よっしゃ、行くか」

おー!と、女が元気良く腕を振り上げる。

俺と女は黒ビルの入り口に向かった。


ーーーーーー

女「もしもーし、誰かいますかー?」

黒ビルの中には入れたものの、なぜか人っ子一人も見あたらなかった。

受付嬢のいない受付台や人が乗っていないエスカレーターを見て不安を覚える。
不気味な光景だった。

俺はちょろちょろと動き回る女の腕を掴み、背後に回らせる。

男「女、俺の服掴んどけ。離すなよ絶対」

そう言い聞かせながら女に服の裾を掴ませた。
分かった、と女は素直にうなずき、服をギュッとつまんだ。


後ろにいる女の気配を気にしながら、俺は改めて辺りを注意深く見回す。

35:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/13(火) 01:35:09 ID:1QDrIMZBe6
男「やっぱり誰もいないなぁ。違うのかな!」
俺は1Fをくまなく捜したが誰もいなかったorz
女「そういえばポポちゃんはカリン塔を登れっていってたわよね」
そう言われてハッと思った!!確かにそんなことをいってた気がする!!!!
男「そうだ!!そうだったのか外だよ!外!!!中から上がるとこもないし非常階段じゃないかな!!!」
そしてビルの周りを捜す裏手に螺旋状の非常階段を見つけた。
男「あった!あったぞ女!!!」
女「ほんとだ!!!あった!でもボロすぎる。大丈夫かな。」
確かにそこら中ボロボロで錆び付いている階段がそこにはあった。
男「でもここからじゃないと登れねぇし・・・行くしかないぜよ!!!」
そして俺達はゆっくりボロボロの螺旋状の非常階段を上りはじめた・・・・
36:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/13(火) 22:22:44 ID:o6PejEqMDQ
「たけー、さみー」


どちらともなく呟く。それもそうだろう。3月の寒い日に螺旋階段をのぼっているのだから

それにしてもこの階段ボロすぎじゃないか?
階段をのぼる前に中を見たときは廃ビルと言うほどではなかった。たが階段はかなり寂れている
この差はなんだ……?
37:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/14(水) 10:02:10 ID:/Tggbgnx9Q

階段を踏むたびにギシリと音が鳴る。
不安定な足元と身を切るような冷たい風から、降りてしまいたい気持ちに駆られた。

男「…だけど、諦めちゃだめだ!」

女に服の裾ではなく手を握らせ、カビついた手すりを頼りに上がっていく。

──しかし、ふと前方を眺めてみて気づいた。

男「…!」

女「ちょっと…嘘でしょ?」

螺旋階段が途中で途切れている。

部分的に抜け落ちてしまったのか、数メートル上空にはまだ螺旋階段が続いていた。

女「…どうする?もう10階くらいの高さまで登ってきちゃったよね」

確かに、もうかなりの高さに到達していた。だが、まだまだ屋上は見えない。
38:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/14(水) 21:51:01 ID:SQdE/prIFA

どうする…。

冷たい風が音を鳴らし、容赦なく体に打ちつける。握っている女の手からは、震えているのが伝わってきた。

女の手をギュッと握る。
女「どうしよう男…」


正直、ここまで来たのだから引き返したくはなかった。
だが、階段が途切れていては進みようがない。それに女にまで危険を及ぼしたくはない。

この状況を考えれば戻るしかないだろう。

思考ののち、唇を噛みしめる。
そして、俺の言葉を待っているであろう女を振り返った。

男「女。残念だがここは一旦、」

パキっ。

嫌な音が響いた。
足元を見る。
錆び付いた階段は、小さな破片をポロポロとこぼしていた。

女が息をのむ。
女「男…っ!」


次の瞬間、俺の足元が消えた。

39:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/15(木) 01:43:13 ID:JWxwMXuGGM
テンパった俺はおもわず
男「どわぁ!!!助けてフォイ!!!」と言ってしまった!何とか手摺につかまることができ助かり女が引っ張り上げてくれた・・・。
女「やばいよ!!!ヤバいよ!!!」と女も出川ばりにテンパっていた。
これからどうしよう降りるのもボロボロ過ぎて崩れそうだ・・・・と考えているとビルの窓が空いて男がたっている。
そう彼だ!!!!
ミスターポポがいた。
ミスターポポ「オマエラヨクキタコッチダ!!」

40:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/15(木) 09:12:32 ID:uAZokJ0pgM
(こんな時こそ冷静にならなければ)


自分に言い聞かせる
窓までの距離を確認する
螺旋階段と建物の間には少しだが隙間がある
下手をすれば地面にまっ逆さま
無事ではすまないだろう


(女を補助しながら先に行かせてあとから自分が行く方が安全だろう。しかし窓の向こうがどうなっているかわからない)


窓の方を見る
奴はいなくなっていた
41:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/15(木) 16:16:00 ID:1buzyVW/1k

男「へっ、アドバイスだけに現れたってか」

改めて自分の足元と、若干距離のある窓の方を確認する。

飛べるだろうか。
わからない、踏み外したときのことを考えると怖い。

男(…だけど、今はこれしか方法がない!)

ぎゅっと手を握りしめ、女の肩に触れる。

男「女、あの窓に向かってジャンプしろ」

女「えぇ!?」

男「幸い、開いてるみたいだし。俺が支えててやるから、せーので飛ぶんだ」

女「男…」

女が不安な表情を見せる。当たり前だ、俺もこんな高い所にいたら金たま縮み上がっちまう。

だが、他に選択肢はない。
女も黙ってうなづいた。

不安定な足元をギシリと踏みしめ、女の腰を支える。

男「いくぞ… せーのっ!!」

ガタンッ!!

いっきに女がジャンプした。
同時に俺も腕に力を入れ、持ち上げた。足元が軋む。


……うまくいったようだ。
女が窓の縁にしがみついていた。
42:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/15(木) 23:12:15 ID:1T9LHbiVPY
パスします
遅くなった上にパスで申し訳ないです
43:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/16(金) 01:32:41 ID:JWxwMXuGGM
男「女大丈夫か?!」
女「大丈夫!!!さぁ次は男の番よ」
正直俺はビビっていた。なんせ高所恐怖症だから・・・。
しかし俺はマリオばりの大ジャンプで女にいいとこ見せなきゃと思っていた。
男「女みとけよ!マリオジャンプ!!!」
トゥーン!!!俺は跳んだ!!!!!!!
44:🎏 名無しですが何か?:2012/3/16(金) 14:00:50 ID:i9.wsGCu4M
その時、彼は恐怖故に忘れていたのだ
螺旋階段と窓の隙間の幅を

男は勢いよく跳びすぎ上半身を上の窓枠にぶつけ上体のバランスを崩し、したの窓枠に後頭部をぶつけながらもどうにか窓の向こうへ飛び移ることができた
45:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/16(金) 18:39:09 ID:ddmBHiklZY

男「いててて…」

女「大丈夫?」

男「お、おうともよ!こんなの平気平気!」

なんとか飛び移れたものの、醜態を晒してしまったので顔を真っ赤にして手を振った。
しかし、果てしなく後頭部が痛い。ジンジンする。

男「よ…よし、気を取り直して上へ行くぞ!」

そう言って中にある階段を探した。……が、あったのは階段でもエレベーターでもなかった。

上と下の階を貫く長い『棒』。
それが、まるで塔のように伸びている。

男「ま…、まさかこれにしがみついて登っていけっていうのか…?」
46:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/16(金) 22:00:26 ID:1T9LHbiVPY
天井を見上げると人ひとりが通れくらいの穴が空いており、その穴を貫くようにして棒はどこまで伸びていた。
果てしなく、遠い。

女「のぼり棒ね…私のぼれるかしら…」

天井を見上げながら女が呟く。
俺はのぼり棒に若干の苦手意識があった。

女「…いや男!!頑張ってのぼろう!やろう!」

女は呆然と天井を見上げる俺に向かって声を上げた。

そうだよな、苦手でも立ち向かわなければならない時だって、あるよな。
きっと苦手だからこそ与えられた試練なんだ。

男「あぁ、そうだな」

俺は女をフォローしながら後に続くことにした。
女がのぼり棒に手をかける。

と、その時。

突然、俺達が進入した窓から黒マントを来た集団が入ってきた。
集団は息をつく間もなく俺達を押さえつける。

女「いやっ…男!」

女と引き離されてしまった。俺は必死に抜け出そうと暴れ回るがびくともしない。
その間にも女は窓の方へと引きずられていく。

男「待てっ…女を離せ!」

俺は激しく体を振り回し押さえつけていた奴らを振りほどいた。

男「女!」

俺は女に手を伸ばした。が、女の姿がふと集団とともに窓から消えた。

男「女ああああ!!!」

窓に駆け寄り上を見上げる。女を横抱きした黒マントは上へと飛んでいった。

スッと横から風が通り、他の黒マント野郎も上へと飛んで行く。

男「おい女をどこへ連れて行く気だ!返せ!」

黒マントに向かって叫ぶと、ヤツはこちらを振り返った。

黒マントA「案ずるな。丁重に彼女を預かっておく。早くのぼってこい。そうすれば全てが分かる」

ヤツはそれだけ言うとマントを翻し、ワイヤーに吊られて上へと上がっていった。
47:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/17(土) 01:20:08 ID:PP9g2DsZ/6
パスします(∋_∈)
48:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/17(土) 12:06:10 ID:tAbVF91eFE
この時彼は頭に血がのぼっていた
故に見落とした点がいくつかあったのだ


すぐにフロアを貫く『棒』の前まで行く。そこで少し冷静になる

(どうやって登るか)

男は棒登りなど腕を使うことに苦手意識を持っている。かといってできないことはない。できるが終えるまでに時間がかかってしまうのだ

靴を脱いだ方が効率良く登れると判断し、靴と靴下脱ぐ。そしてそれらを上に放り投げた。
しばらくしても落ちてこない。少し上にフロアがあり、そこに乗っかったのだろう
フロアの確認に成功した
49:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/17(土) 23:57:34 ID:5hS4/iHY.M

男「よし、行くか…!」

とりあえずやってみるしかない。
男はグイッと棒を掴むと、軽く跳んで両足を棒に押しつけた。

男(疲れたらフロアごとに休憩していくしかない…。けど、女が心配だ。あまりゆっくりはできないな)

手足に力をいれる。

男「熱くなれ!熱くなれよ俺!!」

気合いを入れると、うおおぉっ!と声を上げて棒を登り始めた。
50:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/18(日) 03:57:49 ID:i7e30wz7E.


男「おふぅっ…思ったよりもきつい…」

勢いをつけて登り始めたはいいが、腕に力が入らなくなり途中で止まってしまった。

男「でも急がないと時間もないし展開も進まない…」

女だって怖い思いをしているだろう。早く助けたい。
女のことを思うといてもたってもいられなくなった。

だが、焦れば焦るほどに腕は動かなくなる。

男「くそっ…情けないぞ俺…くそ!」


必死で棒にしがみつく。
歯を食いしばる。


登りたいのに登れない。
悔しい悔しい情けない。


くじけそうな自分を認めたくなくて、棒に頭を打ちつけた。ガンンっと金属音が響き振動した。


?『諦めんじゃねーよ男!!』

不意にどこからか聞き覚えのある声がした。

『お前は俺の出題をクリアできたじゃねーか!!お前ならできる絶対のぼれるって!!』

熱くるしいこの声。
シューゾウ、だった。
51:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/19(月) 03:53:27 ID:x/WheDfGzA
この声を聞くと自然と力がわいてくる。できなかったことが容易くできるようになる


「見習いたいよ、あんたみたいな人」

『なら俺についてこい!』

(……何?)

『ついてこれるか?』

(ついてこれるか?じゃねぇ)
「お前が俺についてこい!!」


懐かしい声を胸に自分に喝を入れ、再び登りだした。しばらくして目標のフロアに着く。登り始めの地点からおよそ10メートル程だろうか

登りきるとそこには、少し離れたところから穴を覗きこもうとする者達がいた。それもそうだろう。いきなり靴が出てきたのだ。次は何が出てくるか気になるだろう
穴の近くにいた者共は飛び退る。その隙を見逃さなかった
男は勢いよく飛び出し、一気に女のもとへ駆け寄る


男「無事か、女!」

女「うん。どうにか……ね。そんなことより、はやくここから出ましょう」

男「そうだな。だがその前に」

女「……何?」

男「別に、あいつらを倒しちまっても構わないだろ?」

女「う、うん。……けどもしかしたら何か情報を持ってるかも」


男はかつてないほどの殺気を放つ。女と黒マント集団の数名は狼狽えている。しかし、前に立つ一人は怖じ気付く様子なく男と対峙する。たしかにこいつなら情報を持っていそうだ

これだけの数が相手だ。苦戦しそうだが勝てないことはなさそうだ。先手必勝か、対話をして探ってみるか
52:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/19(月) 11:57:44 ID:zNmnWFxQDM

男「おい、お前」

対峙する一人の黒マントの男に問う。

男「なぜ、女をさらった?」

マント男「…ふん、そんなことが知りたいのか?」

男「質問してるのは俺だ」

マント男「……そうだな。答えは、試されているのはお前だから…とでも言っておこうか」

男「なに?」

マント男「これ以上答える義理はない」

男「……」

男「…なら、質問を変える。俺たちは“2つめの問題”をクリアしたいんだ。どうすればいい?」

マント男「……それは」

バッと黒マントの男たちが身構える。

男・女「!!」

マント男「俺たちをブッ倒してから聞くんだな!!」

対峙していた男が床を蹴ると、狼狽えていた他の男たちも一斉に襲いかかってきた。
53:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/19(月) 17:52:59 ID:O1zh3ETuJc
ーーーーーー
男「ええええ、よわ…」

こいつらショッカー並みによえぇ…。

結果的に言うと瞬殺だった。
というか、こいつらが半ば同士討ちしてたが。チームワークなんてあったもんじゃない。

男「さぁ吐いてもらおうか、2つ目のお題は何だ」

俺はしゃがみこみ、倒れて死んだフリをしている一人を問いただした。

黒マントA「お前の苦手な事を克服すること…」
黒マントB「…ふ、これが、2つ目のお題だ…」
男「えぇー…掲示板関係ないじゃん」
黒マントC「あるさ、なんせ俺達は」

と、集団はヨタヨタと立ち上がる。

黒マント「「「俺達は掲示板の住人だからな!!」」」

シャキン!と一斉にポーズを決めた。

男「あぁ…そっちですか」

聞けば、彼らはSHU-ZOを知る数少ない掲示板の住人であり、これの為に三日前から集まり練習していたらしい。
本当は昨夜に実行するつもりだったが俺が来なかったので泊まり込みだったそうだ。

黒マントE「いやーしかし男もやるねー、ルパンダイブなんて」
男「なっなんで知ってる!?見てたんか!!?おいこっち見ろ答えろ!」
黒マントE「禁則実行です」
女「ルパンダイブ?」
男「ああああ何でもにゃいから気にすんな!」
女「いや気になるよその反応」

そんな感じで俺達がひとしきりガヤガヤとし、そして落ち着いた頃、リーダーらしき黒マントが口を開いた。

リーダー「さて男、お前は今二つ目のお題をクリアした。次はどうすればよいか…分かるな」

男「…あぁ、三つ目のお題を受けるさ」

リーダーはうなずき、そして俺の後ろを指差した。
動きにつられて後ろを見やると扉があった。

リーダー「この扉をくぐれ。三つ目の出題者はそこにいる」

俺は1つ深呼吸をし、女の手を引き扉を開ける。

俺と女はみんなの声援を背後に、扉をくぐった。
54:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/19(月) 22:46:59 ID:V5RD7uIoAI
部屋は暗かった
扉が閉じられる。途端に明かりがつく
人の影が浮かび上がる。投影か?


謎の声「結構待ったぞ。ここで夜を越すとは思わなかった」


この人物は声を変えているため、男か女かとんと検討がつかぬ


男「あんたも昨日からここにいたのか、悪かったな。唐突で申し訳ないがあんたは誰だ?」


謎の声「それは言えん!さぁ第三の出題を始めるぞ!!」
55:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/20(火) 11:34:42 ID:YGdwWja6oE

謎の声「3つめの問題… それは、掲示板内に存在する私を見つけ出すことだ!」

男「なに!?」

クックと不気味な声が笑う。

謎の声「今私はこの場所にいない。壁に姿を投影しているだけだ」

女「じゃああなたは、掲示板の住人ってこと?」

謎の声「そう。私はどこかのスレに常駐している。それを見つけてみろ」

黒いシルエットがぼうっと薄くなっていく。

男「待て!なにかヒントを…!」

謎の声「…そうだな。必ず掲示板の中にはいる、とでも言っておこうか」

ヒントにもならないヒントを言って、謎の声は消えた。
56:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/20(火) 22:27:09 ID:1B05NvVyJY
男「とりあえず、探すか」

俺はその場に腰を下ろした。女も隣に座り込む。

男「しっかしな〜、よく考えればおかしいよな、この状況…」

俺は携帯をいじりながら今までのことを思い出す。

何もかもが非現実的で起こりえないことだ。しかし、俺はそれらを普通にやってしまった。

非現実だと思っていたことが、こんなにも簡単に現実的になるなんて誰が想像できただろうか。

女「まぁまぁ、三つ目のお題をクリアしたら全てが分かるよ。きっと」

ね、と女はニコッと目を細めた。
お前はエスパーか。

あぁそうだな、と、俺は携帯をポチポチと慣らしながら相づちをうった。

57:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/21(水) 07:06:04 ID:PP9g2DsZ/6
男「そういえばシューゾウさんが困ったときは俺のとこに来いっていってたな。」
女「とりあえず相談だね。」
ヒントもあまりなかったので俺達はシューゾウさんのところに行くことにしたフォフォイ!!!

58:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/21(水) 11:10:16 ID:O/WS8qimqI
男「……シューゾウはどこにいるんだ?名無しに戻るっていってなかったか?」

女「あー……そうだっけ………………ここは?」


女が1つのスレッドをさす
[ここだけ全員]松岡修造[熱くなれ](443)

そんなバカな
59:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/21(水) 19:04:05 ID:1xCSy.MLpI

男「な、何でこんなに修造スレが伸びてるんだ…!?」

女「443だって…」

スレを開くと、中傷的な書き込みで覆いつくされていた。
どうやら荒らしが出現していたらしい。

男「ん…?」

あることに気づく。
荒らしのIDは同一ではないため複数人の仕業であることがわかるのだが、その中で荒らしを煽っている者が一人いることが見てとれた。



356:名無し@シジミ :2012/3/6(火) 12:29:15 ID:2wlhsOnaN0
こんなスレいらねーよ
はよ削除依頼出せカスが



男「よし、こいつをID検索かけてみるか」

女「……」

検索をかけると、修造スレの他に独り言スレがヒットした。
60:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/21(水) 19:52:39 ID:O1zh3ETuJc
すまんパスします
61:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/22(木) 13:45:38 ID:PP9g2DsZ/6
パスします。
62:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/22(木) 14:59:11 ID:1xCSy.MLpI
88:名無し :2012/3/6(火) 10:42:31 ID:2wlhsOnaN0
どこまでが煽りで、どこからが荒らしか
読む側がどうとるか


荒らし?煽り?どういうことだ?
何か別の意味があるのだろうか

修造スレに戻る
荒らしのような書き込みは特定の複数人によって行われているように見てとれる。だが安価は踏んでいない。見方によっては加速とも受け取れる。安価スレとしては正常に稼働している
とりあえず中を見てみることにした


400:名無し@シジミ :2012/3/6(火) 13:08:32 ID:AnpANiWana
最近やる気がでないです。どうすれば良いですか?

この後荒らしと思われる書き込みが続く

410:名無し@シジミ :2012/3/6(火) 13:09:28 ID:KoMEtabERO
お米食べろ!!
熱くなって生きていけばイキイキするぞ!!!!


早い。安価から解決まで数分だ。他にも見てみる。…………同じだ。安価で解決するまで短時間。そして、安価踏んでる奴も

…………こいつ
63:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/22(木) 18:49:51 ID:2J3D0C7nx2

──不意に、今まで疑念を抱いていたことが頭をよぎった。

男「……」

まさかとは思うが。
確認してみる価値はある。

自分の隣で俺のケータイを覗きこんでいる女を一瞥する。

男「……」

今だ!!

女「あっ…!?」

隙をついて女の腰へ手を回し、ポケットからケータイを抜きとった。

女「ちょっ… 返してよ!」

取り返そうとする女を片手でガードしつつ、素早くケータイを開きネットの閲覧履歴を見た。

男「…!」

履歴にあったのは、修造スレを中心とする『掲示板』へのアクセス。

女「……」

男「どういうことだ…!?俺みたいにSHUーZOに許可を得ないと掲示板には入れないはずなのに」

男「つーか… まさか、修造スレを荒らしたり安価とりまくってたのはお前なのか?」
64:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/22(木) 20:02:51 ID:i7e30wz7E.
女「……」

女は目をそらしたまま、答えない。
俺は確信する。

男「お前が、」

俺は携帯画面を女に向ける。

男「お前が最後の出題者だな、女」

声が、空間に響く。
女は目を閉じ、そして、ゆっくりと俺を見た。

女「今回は早かったね、クリアするの」

女はそう口を開き、微笑む。

女「男の言う通り、安価も荒らしも全て私」

女は真っ直ぐに俺を見、言い放った。

65:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/22(木) 22:43:01 ID:kApoMEgwtc
すいません。パスです。
66:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/23(金) 07:45:48 ID:NYeD4TnPcM
女「すべて話そうか。お互いにね」

女との対話が始まる。今までとは違い敵同士として

女「あのスレの荒らしのような書き込みは私とさっきのマントの人達で、安価の熱い言葉はシューゾウ。あれを見たら、シューゾウがいた、って言うと思ったのになんで私だと気付いたの?」

男「一つ目の課題をクリアしてから二つ目の課題にいくまでの間、背を向けてこそこそしてたろ?それと、次の日はお前がどっか行って帰ってきてから二つ目の課題の連絡がきた。この時、お前が掲示板の連中と連絡をとってるのだと考えた。マントの奴等はお前が危ない目にあわないように、かな?」

女「気付かれちゃってたんだね」

男「一番最初に疑心を持ったのは、シューゾウの「隣にいる美女」って言葉を見たときだな。何故隣にお前がいることを知っていたのか」


女は、少し待って、と言って歩き出す。先程人影が投影された白い幕の前へと


女「そっか、全部バレちゃったんだね。……でもね、最後の課題の本当の答えは私じゃないんだよ。別解として私でも可ってことにしたんだ」


幕をどける。そこには一人の男がいた

さっきの人影は投影ではなく影絵のようなものだったと理解する。それと同時に

(頭が、割れる。なんだ、これは…………過去?俺の?……恩師…?……まさか…あの人は)


女「思い出した、かな?この人は男とすごく関わりのある、――――さんだよ」


今なんて言ったか、男の記憶が拒むがそれでも理解しようとする


『“松岡修造”さんだよ』
67:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/23(金) 10:52:57 ID:z8P1zQNuvs

「全く… 掲示板内に存在する俺を見つけてくれって言ったのに」

「女の正体を暴いた上、実物を登場させてしまうなんて大した男だ」

松岡修造と呼ばれた男が歩み寄り、カッと目を見開いた。


修造「だが、それでこそ俺の見込んだ男!3つめの問題、クリアだ!!おめでとう!!!」

なぜか修造がガッツポーズをする。
一方男は、自分の中の言い表せぬ異変に困惑していた。

男(あ…あ… 身体が、熱い…!)

修造「熱くなってきたか?そうだ、もっともっと熱くなれ!!」

男「あ、あんたは…」

俺の、恩師…?なにか… 何かを、俺は忘れている気がする

修造「3つの問題をクリアしたお前には、“ある事”が起こる。それは───」




修造「本当の自分を取り戻すことだ」

男「!?」

修造「思い出せよ!お前昔を思い出せよ!!」

ドクン、と鼓動がなった。
68:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/23(金) 18:31:06 ID:A99epJetBI
女「昔のあなたはとても熱血だった。周りの人を熱い言葉で吼えて叱咤激励しては元気づける、そんな人だった」

女「けれど高校を卒業し、社会の荒波に飲まれていくうちに、あなたは変わってしまった」

鼓動が、早くなる。
思わず胸をわし掴む。

女「自信を無くし、闘志を忘れ上を目指すことを恐れ、流されるままに生きてきた。」

違う?
女は言い聞かせるように静かに問う。

修造「俺はお前を幼い頃から知っている。お前はまさに富士山のような存在だったよ!!だが、まさかお前がこんな冷めた米のような人間になっているとは思わなかったよ!!」

修造は吼える。

修造「俺はくやしかった!!お前の熱い魂が冷めいくのが、俺は耐えられなかった!!」

修造が体を振り乱して叫んだ。

だから、と女は修造の横に立ち言葉をつなぐ。

女「修造と協力して、あなたに熱い心を取り戻してもらおうと、仕組んだの」

女の言い放った言葉がこだました。

女「あなたがスレを立てた時、スレ名を見て実感したわ」

女「あなたの中にはまだ修造がいて、そして熱い炎は消えていないことを」

だから、と言葉を切る。そして女は微笑んだ。

女「あなたの魂はまだ、燃えることができる、と」

修造は俺に駆け寄り肩をつかんだ。

修造「熱くなれよ男!!!!お前の熱い言霊を!待っているやつもいるんだ!!」

修造の声が、俺の魂に響いた。
69:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/23(金) 22:23:42 ID:e97/5BlBFw
男「世間はさぁ 冷てぇよなぁ…
みんな君の思いが…感じてくれねぇんだよ
どんなに頑張ってもさぁ「なんでわかってくれねぇんだよ!」って思う時あるのよね…
俺だってそうよ
熱く気持ちを伝えようと思ったってさぁ、「お前熱過ぎる」って言われるんだから
でも大丈夫! わかってくれる人はいる!
そう!
女!!!俺について来い!!」
女「男(ρ_;)」


70:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/24(土) 09:40:18 ID:iDpqZIU.ls
不意に世界が歪む。身体から力が抜けていく


女「男っ!!」

修造「焦らない焦らない。ここまで必死で登ってきて無理矢理過去を思い出したんだ。だから少し疲れたんだろう。一休み一休み」


修造の言葉を聞かずに駆け出し、男の身体を支える
意識はありそうだ。今ならまだ聞こえるかもしれない。想いを伝えておこう


女「最初から貴方を騙していた。掲示板を知らないふりして。掲示板の噂を貴方の近くで流したのは私。他にもまだ隠してることはあるの。けど本当のこともある。貴方を好きだということは本当。好きだと言ってくれたときは本当に嬉しかったのよ」


言い終わると、彼の顔を見つめ、そして、口付けをした



薄れゆく意識の中、女の言葉はどこまで届いたのだろうか?
71:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/24(土) 11:10:06 ID:XwPswQ0f5w
──1年後

男「…ん?」
畦道を歩いていると、ふと喧嘩している子供たちを発見した。

子供1「やーい、お前の母ちゃんデベソ〜」
子供2「バーカバーカ」
子供3「ふぇ〜ん」 シクシク

…いや、喧嘩というよりは2対1でいじめているようだ。すると。

子供1「えいっ!」 ドンッ
子供3「わぁっ!?」バシャーンッ!!
なんと、いじめられていた子が側の田んぼに突き落とされた。

男「…!」
いじめっ子たちは笑いながらその場を去っていく。
子供3「うわーんうわーん」 シクシク

バシャーンッ!!! 子供3「!?」
不意に、田んぼに何かが飛び込んできた。男である。

男「泥まみれに生きるって、かっこ悪いと思ってるんじゃないですか?見てくださいよ。イキイキしてるよ。自分らしさを感じられるよ!!泥んこばんざーい!!!」

子供3「…!」
男「自分に頑張れって言える奴は強いよ!自分にガッツポーズが作れる奴はどんな時も乗り切れるぜ!俺は言うよ!!頑張れ!!!」

女「相変わらずねー、男は」
頭上から声がした。見ると、道に女が立っていた。

女「私とのデートすっぽかして何やってるの?」 クスクス
男「お、すまんすまん」
男が泥まみれの身体を田んぼから引き抜こうとした時、子供が男の手を掴んだ。

子供3「…お兄ちゃん、ありがとう。僕、諦めないよ!!頑張る!!」
男「…おう!」 ニカッ

──空を仰ぎ、ふと思う。
『掲示板』不思議な場所だった。
本当の自分を取り戻させてくれた掲示板、そして松岡修造には凄く感謝している。
愛する女とも一緒になれて、俺は凄く幸せだ。

ありがとう。俺は一生、『掲示板』での出来事を忘れない。

女「男、行こう」
手を繋ぐ。この繋がりを大切にしていたい。
……目を瞑って、小さく呟いた。

男「─Don't worry.Be happy.」

〜fin〜
72:🎏 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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名前:
sage:


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