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チーム:修造【掲示板】
[8] -25 -50 

1:🎏 名無しですが何か?:2012/3/4(日) 10:23:28 ID:1lvOPQUkic
お題【掲示板】

下記の順番でお願いします。

修造 ◆e.A1wZTEY.
お米 ◆0021MJPqiI
蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY
富士山 ◆ot5mUCvfCo



2:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/4(日) 12:12:12 ID:S.XCOKqifY

男「なぁ、知ってるか?」

女「なにが?」

男「今、巷で噂になってる『掲示板』だよ」

女「掲示板?そんなのネット上に星の数ほどあるじゃない」

男「それが、普通の掲示板とは違うらしいんだ。その『掲示板』で“ある事”をすると大変なことが起こるらしい…」
3:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/4(日) 14:01:22 ID:0ko3oCr.S2
女「何が、起こるのよ…?」

男「それがな、分からん」

女「分からないのかよう」

男「その『掲示板』で出題される3つの"ある事"を全てクリアすると起こるらしい」

女「ふーん…で、なに?3つのある事って」

男「『掲示板』に三人の出題者がいるんだよ。その人達を探して"ある事"を尋ねるらしい」

女「なるほどね、分かった。男、まずはその出題者を探そうよ!」

男「いやいや何当たり前のようにやる雰囲気になってんの?やらねーよ」

女「このビビり虫めが!そんな話をしておいて私が動かぬとでも?据え膳食わぬはと言うだろう、ね」ニコニコ

男「!…やっぱ話すんじゃなかった…はぁ…」

女「さあ携帯を開きまたえ男君!『掲示板』行きたまえさあさあ!!」ジリジリ

男「やかましい迫るな!!ったく、どーなっても知んねーからな…」パカッ ポチポチ


4:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/4(日) 22:57:09 ID:MlsrH/ydIU
味のある人間って言われてますか?
中身のある人間って言われてますか?
イワナ見てみろよ!!
イワナはなあ、余計な味付けいらねえんだよ
自分に中身がある。ダシが凄いついてるんだよ
イワナ見習って生きろ!!
中身で勝負だ!!
これから!!ダシのある人間になれ!! 女[何これ?]
5:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/5(月) 06:48:35 ID:eYzSg0acMI
男「一つ目の出題じゃないか?」

女「……これが?」

男「おそらく」

女は呆れたような顔をしている。予想していたものと違っていたのだろう。しかし、男は違った。


(何故だ?俺はこれを知っている……?)


男は昔、これを聞いたことがあるような気がしたのだ。思い出そうとするが思い出せない。頭を抱えていると、
女「なんか興醒めしちゃったな。予想と違って」


男「諦めんなよ」
6:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/5(月) 09:59:14 ID:5Wi.namaQc
女「え?」

男「諦めんなお前!どうしてやめるんだ、そこで!!もう少し頑張ってみろよ!!ダメダメダメ諦めたら!!周りのこと思えよ。応援してくれる人達の……」 ハッ 

女「お…、男…君…?」

男(お、俺は一体なにを言って…)

女の呆れた声を聞いたら、つい胸が熱くなって変なことを口走ってしまった。

男「す…すまん。何でもない、気にしないでくれ」

女「ビックリしたぁ〜」

フッと画面に視線を戻す。
すると───

ピッ  「!?」

さきほどの『掲示板』の入り口に書いてあった文章が消え、新たに文章が表示された。

???「掲示板へようこそ。SHU-ZO!に反応したということは、君には“ある事”をする資格があるようだ…」

男「…SHU-ZO…!?あれは1問目じゃなかったのか」

まるで男の言葉に反応するかのように、また文章が表示される。

???「あれはココに入る資格があるかどうかを判別する装置だ。誰にでも気安く入られては困るからね…」

男(俺に、資格がある…!?)

???「さぁ、君に『掲示板』の扉を開こう。健闘を祈る」

ピッと音がして、再び画面が切り替わった。
7:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/5(月) 19:29:52 ID:cmqAfwMh4Q
男「あれ…?」

画面には、いたって普通の掲示板が映っていた。

女「あ、男!掲示板の上の方見て!」

女が指で示した画面上には点滅した文字列が並んでいた。

『SHU-ZO!に反応したお前!ここに来い!!お前ならここが見えるはずだ!!』

女「だってさ!今行きますよーっと」
男「ちょっお前勝手に!」

女がボタンを押す。
入ったその先にはある人物が待ち構えていた。

『よく来たなお前!!!俺はシューゾウ!最初の出題者だ!!!!』
『早速だかお前に与える最初の試練を言い渡す…それは"安価"だ!!!』
『安価スレを立てて安価を実行しろ!!』
『ただ安価を実行するだけじゃダメだぞ!!見ている人が熱い気持ちになるように実行するんだ!!』
『犯罪行為や危険安価をそそのかす輩にはお前から熱い活を入れろ!!いいな!!』
『隣にいる美女には熱く実況をしてもらおう!!よろしくな!!』
『もし困ったことがあればここに来い!!俺がお前を助けてやる!!』

熱く煌めく文章の最後には、こう書かれていた。

『お前なら、きっとできる!!最後まで諦めんなよ!!!』

女「美女って私の事?もうシューゾウたら!見る目あr」
男(なんだ…この沸き上がる熱いものは…!!)

高鳴る胸を押さえながら乱れた呼吸を整える。

男「やるぜ…俺やるよシューゾウ!!」

ポチッ

男はスレを立てた。
8:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/5(月) 20:13:59 ID:1QDrIMZBe6
男「ヨシッと」
タイトル[ここだけ全員]松岡修造[熱くなれ]
男「これでどうだ!!!」
女「いいんじゃないっていうか松岡修造って何者?」
男「俺の師匠さぁ!っていってもあったことないけど
さぁ誰か相談こないかなぁっと?」
これは!?
9:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/5(月) 22:51:55 ID:.OGNtCoTPw
女「これは、どんな内容のスレッドなのよ?」

男「簡単に言うと、悩み相談所だ。だが、ただのお悩み相談じゃない。安価を使う斬新な悩み相談だ」

女「どゆこと?」

男「まず最初は、1である俺が未来安価を指定する。指定された数字が近くなったら、皆は悩みを書く。指定された数字が踏まれたら、その数字+10に悩みの解決方法を書く。悩みを書いたものは、その解決方法を実行する。実行して結果を書いたら、その者が次の悩み安価を指定する。ってことの繰り返しだ、わかったか?」

女「…………う、うん」

男「まぁ見てればわかる。ってことで、名無しで悩みを書くとするか。安価踏めるかわからないけど」


見ないでくれ、と言い書き始めた。が、すぐに消した。女は覗こうとしたが、後で読めることに気付き覗きをやめた

ない頭で考えた末、一つの、男にとって最大の悩みを書くことにした。男の悩みは以前から抱いていた「恋」についてだ。男はすぐそばにいるものに、すなわち女に好意を抱いており、その相談をすることを決めたのだ。


書き込みを女に見られる、ということを忘れて
10:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/6(火) 00:22:52 ID:0mns1JLGBw

男「……よし。まずは、悩みを書く安価を指定するぞ」 ポチッ


──────────

2:1です :2012/3/5(月) 22:51:55 ID:TeaM.sHUZo
>>10に悩みを書いてくれ

──────────


女「これで、男君が自分で安価を踏もうってわけね」

男「そうだ。そうすれば>>20の安価を実行するのは俺になる。ノルマ達成というわけだ」

住人がいるのかもわからない掲示板だ。過疎って安価を踏むのはたやすいだろうと思っていた。

───が、しかし。

男「!?」


5:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 22:52:47 ID:thpNgPPGpk
明日前期の結果発表なんですけど、不安で眠れません。どうすればいいですか?

6:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 22:53:18 ID:hpHdmVzhmD
嫁が愛しくてたまらないのに画面が邪魔すぎわろてぃんwww
助けて>>1www

7:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 22:53:36 ID:OkJ//iiSmf
もう2週間便秘


男「ちょっ…!流れはえぇよ!!」

待ってましたと言わんばかりにスレが消費しはじめる。
慌てて自分が書いた悩みを打ち込み、安価>>10を狙った。


『好きな女がいるんだけど、素直になれない…。どうしたらこの想いを、伝えられるんだろうか?』

ポチッ…


11:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/6(火) 02:03:43 ID:O1zh3ETuJc
男(安価、取れたか…?)

男は唾を飲み込み、更新ボタンを押した

8:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 22:54:23 ID:ekg5mtp32j
友達の厨ニ病を治させたい

9:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 22:55:14 ID:zh4jg5jdmD
じゃか○こが耳から抜けなくなった、まじ助けて

10:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 22:55:33 ID:szkmnkhzs4
好きな女がいるんだけど、素直になれない…。どうしたらこの想いを、伝えられるんだろうか?


男「!!!!!」

思わず目を見張る。それからチラッと女に目を向けた。

女「? 安価取れた?」

男「あ、あぁまぁな…って待て!!」

女が画面を覗き込もうとしたのでとっさに携帯を伏せた。

女「ちょっと、私実況者よ。安価内容くらい見たっていいじゃない」

男「いやこの安価はな、そのー…実況より多分報告のほうがいいっつーか…」

女「でもシューゾウさんは実況って言ってたじゃないいい」

拗ねる女を無視し、再びシューゾウさんのところに行って事情を話して報告をする事の許可をもらった。

女「シューゾウさんゆるゆるすぎる!私出番ないじゃない!」

男「あるある。必ずあるから」
つーか今からだよ

プンスカする女を見て苦笑いし、再び画面に目を向ける。
更新ボタンを押すと、>>20を目指して解決方法が書き込まれていた。

12:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 22:57:13 ID:36jp.ajmjt
>>10
何かプレゼント

13:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 22:58:19 ID:djpwjdmjmj
12:🎏 蜆改め錦織:2012/3/6(火) 07:16:29 ID:kApoMEgwtc
素直に告白!!
14:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 23:01:14 ID:zh4jg5jdmD
とりあえずキスする
15:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 23:03:33 ID:szkmnkhzs4
富士山を一緒に登って頂上で告白!!

13:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/6(火) 10:15:34 ID:7Eqi6lmTD6
さらに読んでいく。


16:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 23:10:45 ID:mjdwktkksk
直球勝負フォイ!


時間が開いていく。皆真剣に考えてくれているのか飽きたのか…………「フォイ」?誤爆だろうか?


17:竜 :2012/3/5(月) 23:15:56 ID:Kirokihsin
裸にひん剥いちまえwww

18:みこ :2012/3/5(月) 23:23:23 ID:Kirokihsin
押し倒せー!


この二人は……管理人夫婦だったか。その方法ならたしかに熱くなれる。別の意味で
熱くなる、か。そういえば、何故俺は松岡修造を選んだのか

(松岡修造を少し前にテレビやネットで見たことがあるだけで、実際に会ったことはない、はずだ。けど、あの人のことを昔から知ってるような気がする)

今考えるのはやめよう、と自分に言い聞かせ更新ボタンを押した


20:竜 :2012/3/5(月) 23:30:00 ID:Kirokihsin
さっきのは冗談
安価なら、うしろから抱き締めて想いの丈をぶちまける


この人本当はとても良い人なのではないかと男は思った。下が、「大声で告白するフォイ!」だからなのだろうか
一通り読み終え携帯電話を置いたとき、安価を実行するチャンスが訪れた

女「隙あり!」

女が置いてあった男の携帯を奪い取った。女は取られないよう男に背を向ける。唯一無二のチャンスで男は動く


女「好きな女がいるん……え?想いを伝え「お前のことが好きだ」

近付いていた男が女を抱き締める。片方は立ち、もう片方は椅子に座しているので抱き締めるとは程遠い形だが


男「いつからかはわからない。気が付けば君を好きになっていた。いつまでも一緒にいたいと思った。だから、女、お前が欲しい」


女「えっと、その……」
もぞもぞごそごそと動き、そして……

ピッ
一つ目の課題「安価行動で熱くなる」をクリアしたらしい
14:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/6(火) 13:48:38 ID:bGFacmblSk
女「く、クリア…?」

男「俺は自分の悩みを解決するために…>>20を実行したんだ」

女「…!」

男「もう一度言う。俺はお前が好きだ。お前の不器用で、生意気で、ガサツで… 笑顔が可愛いところも、全部」

抱きしめる腕に力をこめ、耳元で囁く。

女「男君…」

男「………俺のそばに、いて」



22:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 23:02:15 ID:Gab04.MmIC
あああああぁ見てるこっちが恥ずかしいいいいいいぃ

22:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 23:02:49 ID:6EMsijBhpa
頑張れ頑張れ!
竜さんの安価に間違いはない!


男が書き込むわけでもないのに、自然とレスが流れていく。
住人のみんなも熱くなってくれているようだ。


女「………えと、」

顔を紅潮させ、上目遣いで男を見上げる。

女「……ありがと。私も、男君が…好き」


24:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 23:03:33 ID:nata22/Gol
イヤッホウウゥゥ!!!!
リア充爆発しろーい!www

25:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 23:04:20 ID:DujgHQtjc3
キタワァ(n‘∀‘)η゚・*!!

26:竜 :2012/3/5(月) 23:05:17 ID:Kirokihsin
>>10さん、おめでとうございます!!
お祝いにキャッププレゼントとかいかがでしょうかw
ここのスレタイを1ヶ月金色にするとかでもいいですよー!


男「はは…」
竜さんの好意はさておき、とりあえずシューゾウに報告しに行くことにした。
15:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/6(火) 19:31:26 ID:A99epJetBI
『うおおおやったな男!!!!俺はお前ならできると信じていた!!』

シューゾウはスレを見ていたのだろうか。報告する前にシューゾウの熱いレスが書き込まれていた。

男「あ、まぁな…それでシューゾウさん、一つ目の課題はクリアですよn」『もちろんだ!!あの告白は最高に良かった!!女を抱きしめ熱い想いを伝える男!!!それに答えるように女は』
男「ぎゃああああ止めて恥ずかしいから!!」

女を抱きしめた時の感覚が蘇り、カッと顔が熱くなった。シューゾウは俺を殺す気なのだろうか。
そんな俺を見て隣にいる女はクスリと笑った。

男「とにかく!早く二つ目の課題をシューゾウ!!」

高ぶる気持ちで携帯に向かって叫んだ。が、

『残念だが、俺は一つの課題しか出せないんだ』
『二つ目の課題は他の奴なんだ』

あ、と女と顔を見合わせる。
そういえば三人の出題者がいると書いてあったことを思い出した。

『二人目はもうすぐここに現れる!』
『二つ目の課題はそいつに聞くんだ!いいな?』
『俺は今からただの名無しに戻る!元気でな男!!』

男「シューゾウ…」
なぜだろうか。シューゾウがスレから離れることに寂しさを感じた。

男「待ってくれシューゾウ!」

16:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/6(火) 20:03:08 ID:wv80nK0IHs
男「仕方ない。次へ進もう!!」
女「そうね!なんだか楽しくなって来ちゃった」
次のレスは・・・
!?
急に画面が中継のようにどこかに繋がった。
一人の男?が立っている。
全身真っ黒でタラコくちびる頭にはターバンを巻いている。謎の男「俺の名前はミスターポポ・・・神様から伝言だ!今からカリン塔に登れ!!あとはそこにいる奴に聞け・・・」男「ワケわからんが大変なことになってきた気がする!!!」
女「諦めんなよ!!!」シューゾウの影響を受けたようだ(-.-;)
17:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/6(火) 23:29:04 ID:57iSvIh5/Y
男「いや、諦めるよ」

女「なんで!?諦めんなよ!!」
ミスターポポ「あれっ、えっと……」
彼にとって余程予想外のことがおこったのだろう。おどおどしている

男「外を見てみろよ」

外をみる。当然真っ暗だ

男「まぁそういうことだ。ってわけでポポとやら、明日で良いか?」

ミスターポポ「え、あ、ああ。良いぞ明日でも」

男「じゃあな、通信終了。…………といってもこれテレビ電話かなんかだろうけど」

ミスターポポを画面から消した

女「さて、どうするべきか」

男「泊まってけよ」

女「いや、明日の…………え」

男「え?だって、暗い中帰すわけにはいかないし」

女「…………………………」

男(真っ赤になって動かなくなっちまった。さて、その間に)


修造スレを開く

20:竜 :2012/3/5(月) 23:30:00 ID:Kirokihsin
21:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 23:30:00 ID:mjdwktkksk
22:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 23:02:15 ID:Gab04.MmIC

(やっぱりそうか)
祝福のコメントが続く中、思うことを書いた

30:10 :2012/3/5(月) 23:21:05 ID:nskrKMTOKs
>26
竜さん
それは嬉しいですが、時空の歪みをどうにかしてほしいです。>20-22のあたりからおかしいです
次の相談は>40で

女を一瞥した。まだ動かない
先程男は女に疑念を抱いた。だが、好きな人を疑いたくない、との理由から考えるのをやめた

そして
18:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/7(水) 02:59:59 ID:2J3D0C7nx2

1分後、竜さんからのレスが書き込まれた。

31:竜 :2012/3/5(月) 23:22:28 ID:Kirokihsin
あれ?ほんとだ、順番おかしいですね。。。
ちょっと見ておきます!

いまネトゲやってるんで、そのあとでw



女「──なに見てるの?」

固まっていた女が我に返ったようだ。ヒョイッ、と覗きこんできたので、さりげなく画面を隠す。

男「メールだよ、メール!サークルの先輩が飲みに行こうってしつこいんだ」

プルルルルルル!!

女「あ」

タイミング良く女のケータイが鳴り、慌てて女がケータイを取り出した。

女「ごめん、ちょっと出るね」

男「あぁ」

女が電話に出た隙に、再び修造スレを開く。
すると、竜さんのレスの後に名無したちが>>40へ向けて加速を開始していた。

19:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/7(水) 05:21:44 ID:1T9LHbiVPY
32:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 23:24:14 ID:jg4mtjw6ap
彼がフラグクラッシャー…
どうにかして(泣

33:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 23:26:56 ID:gjtmt42mta
洗脳されていく自分がいるフォイ…
助けてwwwフォイww止まらないフォイww

34:名無し@シジミ :2012/3/5(月) 23:28:17 ID:jg4mtjw6ap

20:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/7(水) 07:05:09 ID:e97/5BlBFw
すまん。パスします。
21:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/7(水) 17:39:45 ID:bGFacmblSk
フラグと共に心も折られた


少し飛ばして>40を見ることにした


40:みこ :2012/3/5(月) 23:32:23 ID:Kirokihsin
他の悩み相談スレで、
「ちょっと聞いてください。
家で一人で仕事してると、最近すぐ集中力切れて…
掲示板で遊んだり、漫画を読みだしちゃったり…
お金を貯める為にもガツガツもっともっとやらないと駄目なのですが…
最近昼間の気合いが足りないのです。
こんなぼくにかつを入れてください」
って書いた奴が次の日には、
「タイピングゲームを買った!
昨日買って今日届くらしい!w」
と別のスレで書いてます。
どのような制裁を下せば良いでしょうか?



(この夫婦は大変そうだな。自分達はこの人たちのような夫婦になるのだろうか?)

などと考えながら、男は名も無き者と共に>50を目指した




そしていろいろとあり真夜中
男は悩んでいた


┌―――――┐
|寝てる女に|
|手を出す?|
└―――――┘
┌―――┐
|→はい|
|いいえ|
└―――┘

22:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/8(木) 03:03:51 ID:VNW90a83Ro

男(いや、待て待て待て)

さすがに付き合った初日に手を出すのはいかがなものか。

俺の中の紳士がストップをかける。加えて、女のことを好きでいながらも、いまいち信用しきれていない自分もいる…。

男(ああぁ、どうすれば)



──その時、不意に心の奥底から声がした。

『諦めんなよ』

男「え…」

『諦めんなお前!』

まただ。先刻と同じように、胸が熱くなる。

俺は、なんなんだ。
俺の奥底に潜んでいるものはなんなんだ。







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  Yヽノ丿/   /
  |・)・)‖)   / /
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 / ヽ_/ー\ \  /
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(___ Y ____)
    |UU|
    UU

──気づいたときは既に、女に向かってルパンダイブしていた。
23:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/8(木) 17:55:39 ID:ohLFBmosKk
男「っ!!!!」

勢いよくダイブしたものの、女の足に息子がヒットしてしまった。
痛みが背筋を通って全身に走る、冷や汗が流れる。

息子は無事だろうか
遂に今日デビューできるというのに…。
頼む、返事をしてくれ…

女「お、男!?どいてよ!!重いよ!」

女が顔を赤くさせながらジタバタと抵抗した。

男「これ安価だから」
女「嘘つけ!!安価出てないでしょ!!」
男「なんで安価じゃないって知ってるんだよ」

女が一瞬動きを止めたその隙に、俺は女の首筋に顔をうずめた。女がピクリと反応する

女「!っ…男!まっ…」

女は軽く俺を押しのける。俺はそれに抗うことなく若干腰を引かせ、女の顔を見つめた。

女「あ、あの…男…」

痛みと興奮からか息が荒くなる。そんな俺を女は気持ち悪そうな…いや不安そうな顔で見上げた。

女…と呟き、俺は女の頬に手を添え少しだけ首を傾ける。そして女の唇を見つめた。

女「ま、待って男!!」
男「うっぶ!?」

スイッチが入ったところで女が俺の顎を勢い良く持ち上げた。首が引きちぎれるかと思った。

女「も、もし…」

女は俺の顎を持ち上げたまま顔を背ける。

女「もし私が…男だったら、どうする?」

男「………」

   え?

男姉「ヘーイ男!お前の姉さんがフロリダから、帰国……。」

バーン!と勢いよく開いた扉。
同時にドアに振り向き固まる俺と女。
荷物をずり落とした姉貴。そして

男姉「oh,my God」
24:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/8(木) 21:02:42 ID:d7GiMHoO4Q
男「帰って来るなら連絡ぐらいしろよ!!!」
女「はじめまして。お邪魔してます。」男姉「はじめまして!!どうやら邪魔したようね(≧ε≦)」男・女「そんな事ないよ!」
動揺を隠せないふたり・・・
男姉「悔しいだろう 分かるよ
思うようにいかないこと沢山あるよな
石買いに来て目の前に美味しそうな蟹があったとしても
食べれない
我慢しなくちゃいけない時だってあるんだよ
人生思うようにいかないことばっかりだ!!
でもそこで頑張れば絶対必ずチャンスがくる!!
頑張れよ!!」
バンッ!!!!勢いよくドアをしめて去っていった。
男「いったいなんなんだよ!!ったく!!ゴメンな女!!!」

25:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/9(金) 06:58:04 ID:3s89PAnmDA
「…………ここはどこだ?」

男は床で寝ていた

(たしか、ルパンダイブして局部をぶつけ一瞬ブラックアウトして、女が男かもしれないと言い出した。その後姉貴が帰ってきて現在に至る)

扉を見る。扉に立て掛けてあったものはそのままだ

(良かった。帰国した姉なんていなかったんだ)

その時、局部が痛む

(まさか……珍骨折か!?)

無事だった

(ということは、局部をぶつけてからのことは夢だったのか)

良かったのか悪かったのか


フォイフォイフォイフォ……

目覚ましが鳴りだした。昔、友人だった双子姉妹の姉にすすめられて自分も使い始めた物だ

(あの時自分は何をすすめた……?妹も同じ趣味をしていて……)

こんなことを考えている暇はない。女が起きてしまう。はやく格好をどうにかしなくては

26:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/9(金) 18:07:03 ID:ZtKcLQrvRI
すまん、パスで頼みます
27:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/9(金) 21:11:22 ID:O1zh3ETuJc
とりあえずフォイフォイと鳴り響く目覚ましを止めた。
『なぜ止めるんだフォイ!?』
止めたら叫ぶお決まりのセリフだ。お前が目覚まし時計だからだよ。

さて、と俺は立ち上がった。ちなみに俺、何故か全裸だ。勿論、ホニャララをした覚えもない。

男(なんで俺全裸なんだよ…)

頭を抱え込むが何も思いだせない。
しばらく動かずにいると女が唸りながらこちら側に寝返りをうった。

…とりあえず、服を着なければ。

女を起こさぬよう辺りをうろつく。が、服が無い。タンスの中にもパンツ一枚見つからない。

男「くっ…こうなったらカーテングルグルするか…」

半ばヤケクソになってカーテンの方に目をやると、その横に服がかかっていた。

俺は急いで駆け寄り、服に手をかけた。スポーツウェアのようだ。

男「しかし、さっきは無かったぞこの服…」
それに俺、こんな服持ってないし…

疑問を抱きながらも服を着た。とりあえずは助かった。ただ、ズボンの中が落ち着かないが。

女「…うーん…あ、男おはよう」

ちょうど服を着たところで女が目を覚ました。一つ伸びをすると俺に目を向け、ニカッと笑った。

女「かっこいいね男。似合ってるよ」


危うく理性が壊れかけた。
反則だ!その『ニカッ』は危険行為だ!!


俺は「おぉおぅ」、と適当に返事をして照れ隠しで携帯を開いた。

女「あ、男!そういえば『掲示板』!ポポちゃんが待ってるよ」

女はそう言いながらベッドから降り、携帯をいじる俺の横に座った。

男「ポポちゃんって、お前なぁ…」

そういえば、と俺も思い出し、とりあえず『掲示板』へいくことにした。
28:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/10(土) 07:48:05 ID:kApoMEgwtc
すまんパスします(∋_∈)
29:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/10(土) 10:47:45 ID:XjQnO/2/qc
ふと思う

(カリン塔ってどこだ?)

『掲示板』に入るも変わったようすはなく、どうみても普通の掲示板だった。
連絡が来るまで女と二人で、彼女が所用で離席している間は一人でいくつかのスレッドを見ていた。
サーカス、マルフォイ、戦場、夜会、SS、ハリュー、ロック座談会、変態収監所、工房、心の風邪など


そして、女が戻ってきて数分後
30:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/10(土) 18:32:08 ID:DSHTNOpe1c

前触れなく『掲示板』の画面が切り替わり、ミスターポポが出現した。

ミスターポポ「準備はできたか」

女「わっ、ポポちゃん出た!」

男「いきなりだなこいつ…」

ミスターポポ「2つ目の問題。カリン塔に登ってこい」

男「…カリン塔っていうのは、どこにあるんだ?まさか二次元じゃないだろうな?」

ミスターポポ「違う。カリン塔、三次元にある」

男・女「!」

ミスターポポ「早く行ってこい。ポポが言うこと、これだけ」

男「待て待て待て。じゃ、カリン塔ってのはどこにあるんだ。あと、カリン塔に登った後はどうすればいい」

ミスターポポ「場所は言えない。登った後のこと、登ればわかる」

男「な…」

ボンッと音がして、煙を巻きつつ、ポポの姿が画面から消えた。

女「消えちゃった…」

男「……とりあえず、もう少し掲示板を調べて、ヒントを探そう」
31:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/11(日) 00:05:55 ID:JjdT24RjSw
女「男ー、さあお食べ!」

はい!と目の前に差し出されたのは、俺の好物であるパピコだった。

カリン塔を調べている間に、ふといなくなったと思ったらパピコを取りに行ってたようだ。
どうやら離席した時に買ってきたらしい。ほんとできた彼女だ。

女「で、カリン塔のこと何か分かった?」

開けたパピコをくわえながら俺は首を振った。
検索をかけてみたり他のスレを覗いたりしたが、それらしい情報は見当たらなかった。

男「はぁー、なんか面倒くさくなってきた」

携帯を閉じて天井を仰ぐ。

ていうか俺、なんでこんなことやってんだ…。

思えば女に掲示板のことを話し、乗せられ、告白し、一つ目の出題をクリアしてきたわけだが、ここまでくるのに腑に落ちない点がいくつもあった。そして、それらをなぜかスルーしてしまった。

男(あー埒があかん。あとで書き出してみるか…)

俺は考えるのを止めて頭をかいた。すると、突然後ろから女に頭をはたかれた。

女「あきらめないで!…あ違う、お前諦めるんじゃねぇよ!!」
男「キャラ定めてから叩たけよ」

いてえーよ、と俺は頭さすりながら振り向いた。

女「なぜそう簡単に諦められる!?本気だせよやる気だせよ!!!なぜ自分が出来ると信じない!?諦めるなお前はやれば出来る!!出来るぞ男!」

男「女…」

ああ、前にもこんなことがあった様な気がする。
女のそのむちゃくちゃな叱咤激励に心が熱くなる。俺は何度それによって助けられてきただろうか。
言っている意味はよく分からないが、女のその言葉は俺を奮い立たせるのには十分だった。

男「ああ、女、俺目が覚めたよ、ありがとな」

俺は携帯を拾い、開く。

男「諦めない!!俺は絶対に全ての出題をクリアしてやる!!!」

女が満足そうにうなずく。
俺は携帯に目を向け、再び掲示板に繋いだ。
32:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/12(月) 00:36:55 ID:xlrEqSLHSs
『ゴメン錦織。飛ばします』

一番上にあったスレの新しいレス。仲間内の連絡だろう


しばらくいくつかのスレを探してみたが見当たらない。息抜きがてら、近くにあった自分語りスレを読む。>1の生い立ちが書かれていた
そのスレは、>1が幼き頃、家の近くにあった公園や廃屋での出来事が書かれていて、一段落し補足として公園や廃屋についた名前の由来で止まっていた
敷地が三角形だから三角公園
お化けが出そうだからお化け屋敷

(懐かしい。この近くにも同じように見た目で変な名前付けられた建物とかあったな)
ムシャムシャ

感慨に耽っていると咀嚼の音が聞こえる
……ムシャムシャなんて初めて聞いたが
振り返ると、女がかりん糖を食べていた

カリン塔、かりん糖

男は一瞬思考が停止し、女に問う


「なあ女、黒っぽくて円筒状で長い、といえば?」

「………………?!」


女も思考が停止した。しかしこちらは男と違う意味で

言葉を変え聞き直す


「見た目がかりん糖に似た建物って無かったっけ?」


思考をめぐらせる


「……有った、かも」



男は思った





―――これは偶然だろうか
それとも必然か―――
33:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/12(月) 16:03:12 ID:AeHidzNwG.

男「……思い出した」

黒っぽくて、円筒状の建物。
隣町にある、通称『黒ビル』

正式名称は知らないが、周囲の建物にはない禍々しい色なので、とても目立っていた。
加えてかりん糖にもよく似ている。

男「黒ビルって、なんの会社だっけ」

女「さぁ… 営業してない空きビルかも」

男「けど、かりん糖に似てるったらまずそこだよな。行ってみるか」
34:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/12(月) 22:26:24 ID:JjdT24RjSw
−−−−−−

男「おぉ…」

俺は目の前にある黒ビルを見上げ、思わず声をもらした。

女「近くでみるとこげ茶だねー。これはもしかしたら…ね」

俺の隣で黒ビルを見上げていた女は、ムシャムシャとかりん糖を貪りながらニヤリと笑った。
というか、お前はなんでかりん糖を持ってきているんだ。

男「…お前、かりん糖そんなに好きなの?」
女「んー、ふつうかな。ま、それよりさ」

女は食べるのを止め、俺に向かって満面の笑みを浮かべた。

女「中、入ろうよ」

…言うと思った。
まぁここまで来て引き返すなんて馬鹿な事はしないけどな。

携帯を開いて掲示板に繋ぐ。掲示板にはまだ変化は起こっていない。
俺は掲示板に繋いだまま携帯を閉じた。

男「よっしゃ、行くか」

おー!と、女が元気良く腕を振り上げる。

俺と女は黒ビルの入り口に向かった。


ーーーーーー

女「もしもーし、誰かいますかー?」

黒ビルの中には入れたものの、なぜか人っ子一人も見あたらなかった。

受付嬢のいない受付台や人が乗っていないエスカレーターを見て不安を覚える。
不気味な光景だった。

俺はちょろちょろと動き回る女の腕を掴み、背後に回らせる。

男「女、俺の服掴んどけ。離すなよ絶対」

そう言い聞かせながら女に服の裾を掴ませた。
分かった、と女は素直にうなずき、服をギュッとつまんだ。


後ろにいる女の気配を気にしながら、俺は改めて辺りを注意深く見回す。

35:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/13(火) 01:35:09 ID:1QDrIMZBe6
男「やっぱり誰もいないなぁ。違うのかな!」
俺は1Fをくまなく捜したが誰もいなかったorz
女「そういえばポポちゃんはカリン塔を登れっていってたわよね」
そう言われてハッと思った!!確かにそんなことをいってた気がする!!!!
男「そうだ!!そうだったのか外だよ!外!!!中から上がるとこもないし非常階段じゃないかな!!!」
そしてビルの周りを捜す裏手に螺旋状の非常階段を見つけた。
男「あった!あったぞ女!!!」
女「ほんとだ!!!あった!でもボロすぎる。大丈夫かな。」
確かにそこら中ボロボロで錆び付いている階段がそこにはあった。
男「でもここからじゃないと登れねぇし・・・行くしかないぜよ!!!」
そして俺達はゆっくりボロボロの螺旋状の非常階段を上りはじめた・・・・
36:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/13(火) 22:22:44 ID:o6PejEqMDQ
「たけー、さみー」


どちらともなく呟く。それもそうだろう。3月の寒い日に螺旋階段をのぼっているのだから

それにしてもこの階段ボロすぎじゃないか?
階段をのぼる前に中を見たときは廃ビルと言うほどではなかった。たが階段はかなり寂れている
この差はなんだ……?
37:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/14(水) 10:02:10 ID:/Tggbgnx9Q

階段を踏むたびにギシリと音が鳴る。
不安定な足元と身を切るような冷たい風から、降りてしまいたい気持ちに駆られた。

男「…だけど、諦めちゃだめだ!」

女に服の裾ではなく手を握らせ、カビついた手すりを頼りに上がっていく。

──しかし、ふと前方を眺めてみて気づいた。

男「…!」

女「ちょっと…嘘でしょ?」

螺旋階段が途中で途切れている。

部分的に抜け落ちてしまったのか、数メートル上空にはまだ螺旋階段が続いていた。

女「…どうする?もう10階くらいの高さまで登ってきちゃったよね」

確かに、もうかなりの高さに到達していた。だが、まだまだ屋上は見えない。
38:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/14(水) 21:51:01 ID:SQdE/prIFA

どうする…。

冷たい風が音を鳴らし、容赦なく体に打ちつける。握っている女の手からは、震えているのが伝わってきた。

女の手をギュッと握る。
女「どうしよう男…」


正直、ここまで来たのだから引き返したくはなかった。
だが、階段が途切れていては進みようがない。それに女にまで危険を及ぼしたくはない。

この状況を考えれば戻るしかないだろう。

思考ののち、唇を噛みしめる。
そして、俺の言葉を待っているであろう女を振り返った。

男「女。残念だがここは一旦、」

パキっ。

嫌な音が響いた。
足元を見る。
錆び付いた階段は、小さな破片をポロポロとこぼしていた。

女が息をのむ。
女「男…っ!」


次の瞬間、俺の足元が消えた。

39:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/15(木) 01:43:13 ID:JWxwMXuGGM
テンパった俺はおもわず
男「どわぁ!!!助けてフォイ!!!」と言ってしまった!何とか手摺につかまることができ助かり女が引っ張り上げてくれた・・・。
女「やばいよ!!!ヤバいよ!!!」と女も出川ばりにテンパっていた。
これからどうしよう降りるのもボロボロ過ぎて崩れそうだ・・・・と考えているとビルの窓が空いて男がたっている。
そう彼だ!!!!
ミスターポポがいた。
ミスターポポ「オマエラヨクキタコッチダ!!」

40:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/15(木) 09:12:32 ID:uAZokJ0pgM
(こんな時こそ冷静にならなければ)


自分に言い聞かせる
窓までの距離を確認する
螺旋階段と建物の間には少しだが隙間がある
下手をすれば地面にまっ逆さま
無事ではすまないだろう


(女を補助しながら先に行かせてあとから自分が行く方が安全だろう。しかし窓の向こうがどうなっているかわからない)


窓の方を見る
奴はいなくなっていた
41:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/15(木) 16:16:00 ID:1buzyVW/1k

男「へっ、アドバイスだけに現れたってか」

改めて自分の足元と、若干距離のある窓の方を確認する。

飛べるだろうか。
わからない、踏み外したときのことを考えると怖い。

男(…だけど、今はこれしか方法がない!)

ぎゅっと手を握りしめ、女の肩に触れる。

男「女、あの窓に向かってジャンプしろ」

女「えぇ!?」

男「幸い、開いてるみたいだし。俺が支えててやるから、せーので飛ぶんだ」

女「男…」

女が不安な表情を見せる。当たり前だ、俺もこんな高い所にいたら金たま縮み上がっちまう。

だが、他に選択肢はない。
女も黙ってうなづいた。

不安定な足元をギシリと踏みしめ、女の腰を支える。

男「いくぞ… せーのっ!!」

ガタンッ!!

いっきに女がジャンプした。
同時に俺も腕に力を入れ、持ち上げた。足元が軋む。


……うまくいったようだ。
女が窓の縁にしがみついていた。
42:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/15(木) 23:12:15 ID:1T9LHbiVPY
パスします
遅くなった上にパスで申し訳ないです
43:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/16(金) 01:32:41 ID:JWxwMXuGGM
男「女大丈夫か?!」
女「大丈夫!!!さぁ次は男の番よ」
正直俺はビビっていた。なんせ高所恐怖症だから・・・。
しかし俺はマリオばりの大ジャンプで女にいいとこ見せなきゃと思っていた。
男「女みとけよ!マリオジャンプ!!!」
トゥーン!!!俺は跳んだ!!!!!!!
44:🎏 名無しですが何か?:2012/3/16(金) 14:00:50 ID:i9.wsGCu4M
その時、彼は恐怖故に忘れていたのだ
螺旋階段と窓の隙間の幅を

男は勢いよく跳びすぎ上半身を上の窓枠にぶつけ上体のバランスを崩し、したの窓枠に後頭部をぶつけながらもどうにか窓の向こうへ飛び移ることができた
45:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/16(金) 18:39:09 ID:ddmBHiklZY

男「いててて…」

女「大丈夫?」

男「お、おうともよ!こんなの平気平気!」

なんとか飛び移れたものの、醜態を晒してしまったので顔を真っ赤にして手を振った。
しかし、果てしなく後頭部が痛い。ジンジンする。

男「よ…よし、気を取り直して上へ行くぞ!」

そう言って中にある階段を探した。……が、あったのは階段でもエレベーターでもなかった。

上と下の階を貫く長い『棒』。
それが、まるで塔のように伸びている。

男「ま…、まさかこれにしがみついて登っていけっていうのか…?」
46:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/16(金) 22:00:26 ID:1T9LHbiVPY
天井を見上げると人ひとりが通れくらいの穴が空いており、その穴を貫くようにして棒はどこまで伸びていた。
果てしなく、遠い。

女「のぼり棒ね…私のぼれるかしら…」

天井を見上げながら女が呟く。
俺はのぼり棒に若干の苦手意識があった。

女「…いや男!!頑張ってのぼろう!やろう!」

女は呆然と天井を見上げる俺に向かって声を上げた。

そうだよな、苦手でも立ち向かわなければならない時だって、あるよな。
きっと苦手だからこそ与えられた試練なんだ。

男「あぁ、そうだな」

俺は女をフォローしながら後に続くことにした。
女がのぼり棒に手をかける。

と、その時。

突然、俺達が進入した窓から黒マントを来た集団が入ってきた。
集団は息をつく間もなく俺達を押さえつける。

女「いやっ…男!」

女と引き離されてしまった。俺は必死に抜け出そうと暴れ回るがびくともしない。
その間にも女は窓の方へと引きずられていく。

男「待てっ…女を離せ!」

俺は激しく体を振り回し押さえつけていた奴らを振りほどいた。

男「女!」

俺は女に手を伸ばした。が、女の姿がふと集団とともに窓から消えた。

男「女ああああ!!!」

窓に駆け寄り上を見上げる。女を横抱きした黒マントは上へと飛んでいった。

スッと横から風が通り、他の黒マント野郎も上へと飛んで行く。

男「おい女をどこへ連れて行く気だ!返せ!」

黒マントに向かって叫ぶと、ヤツはこちらを振り返った。

黒マントA「案ずるな。丁重に彼女を預かっておく。早くのぼってこい。そうすれば全てが分かる」

ヤツはそれだけ言うとマントを翻し、ワイヤーに吊られて上へと上がっていった。
47:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/17(土) 01:20:08 ID:PP9g2DsZ/6
パスします(∋_∈)
48:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/17(土) 12:06:10 ID:tAbVF91eFE
この時彼は頭に血がのぼっていた
故に見落とした点がいくつかあったのだ


すぐにフロアを貫く『棒』の前まで行く。そこで少し冷静になる

(どうやって登るか)

男は棒登りなど腕を使うことに苦手意識を持っている。かといってできないことはない。できるが終えるまでに時間がかかってしまうのだ

靴を脱いだ方が効率良く登れると判断し、靴と靴下脱ぐ。そしてそれらを上に放り投げた。
しばらくしても落ちてこない。少し上にフロアがあり、そこに乗っかったのだろう
フロアの確認に成功した
49:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/17(土) 23:57:34 ID:5hS4/iHY.M

男「よし、行くか…!」

とりあえずやってみるしかない。
男はグイッと棒を掴むと、軽く跳んで両足を棒に押しつけた。

男(疲れたらフロアごとに休憩していくしかない…。けど、女が心配だ。あまりゆっくりはできないな)

手足に力をいれる。

男「熱くなれ!熱くなれよ俺!!」

気合いを入れると、うおおぉっ!と声を上げて棒を登り始めた。
50:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/18(日) 03:57:49 ID:i7e30wz7E.


男「おふぅっ…思ったよりもきつい…」

勢いをつけて登り始めたはいいが、腕に力が入らなくなり途中で止まってしまった。

男「でも急がないと時間もないし展開も進まない…」

女だって怖い思いをしているだろう。早く助けたい。
女のことを思うといてもたってもいられなくなった。

だが、焦れば焦るほどに腕は動かなくなる。

男「くそっ…情けないぞ俺…くそ!」


必死で棒にしがみつく。
歯を食いしばる。


登りたいのに登れない。
悔しい悔しい情けない。


くじけそうな自分を認めたくなくて、棒に頭を打ちつけた。ガンンっと金属音が響き振動した。


?『諦めんじゃねーよ男!!』

不意にどこからか聞き覚えのある声がした。

『お前は俺の出題をクリアできたじゃねーか!!お前ならできる絶対のぼれるって!!』

熱くるしいこの声。
シューゾウ、だった。
51:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/19(月) 03:53:27 ID:x/WheDfGzA
この声を聞くと自然と力がわいてくる。できなかったことが容易くできるようになる


「見習いたいよ、あんたみたいな人」

『なら俺についてこい!』

(……何?)

『ついてこれるか?』

(ついてこれるか?じゃねぇ)
「お前が俺についてこい!!」


懐かしい声を胸に自分に喝を入れ、再び登りだした。しばらくして目標のフロアに着く。登り始めの地点からおよそ10メートル程だろうか

登りきるとそこには、少し離れたところから穴を覗きこもうとする者達がいた。それもそうだろう。いきなり靴が出てきたのだ。次は何が出てくるか気になるだろう
穴の近くにいた者共は飛び退る。その隙を見逃さなかった
男は勢いよく飛び出し、一気に女のもとへ駆け寄る


男「無事か、女!」

女「うん。どうにか……ね。そんなことより、はやくここから出ましょう」

男「そうだな。だがその前に」

女「……何?」

男「別に、あいつらを倒しちまっても構わないだろ?」

女「う、うん。……けどもしかしたら何か情報を持ってるかも」


男はかつてないほどの殺気を放つ。女と黒マント集団の数名は狼狽えている。しかし、前に立つ一人は怖じ気付く様子なく男と対峙する。たしかにこいつなら情報を持っていそうだ

これだけの数が相手だ。苦戦しそうだが勝てないことはなさそうだ。先手必勝か、対話をして探ってみるか
52:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/19(月) 11:57:44 ID:zNmnWFxQDM

男「おい、お前」

対峙する一人の黒マントの男に問う。

男「なぜ、女をさらった?」

マント男「…ふん、そんなことが知りたいのか?」

男「質問してるのは俺だ」

マント男「……そうだな。答えは、試されているのはお前だから…とでも言っておこうか」

男「なに?」

マント男「これ以上答える義理はない」

男「……」

男「…なら、質問を変える。俺たちは“2つめの問題”をクリアしたいんだ。どうすればいい?」

マント男「……それは」

バッと黒マントの男たちが身構える。

男・女「!!」

マント男「俺たちをブッ倒してから聞くんだな!!」

対峙していた男が床を蹴ると、狼狽えていた他の男たちも一斉に襲いかかってきた。
53:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/19(月) 17:52:59 ID:O1zh3ETuJc
ーーーーーー
男「ええええ、よわ…」

こいつらショッカー並みによえぇ…。

結果的に言うと瞬殺だった。
というか、こいつらが半ば同士討ちしてたが。チームワークなんてあったもんじゃない。

男「さぁ吐いてもらおうか、2つ目のお題は何だ」

俺はしゃがみこみ、倒れて死んだフリをしている一人を問いただした。

黒マントA「お前の苦手な事を克服すること…」
黒マントB「…ふ、これが、2つ目のお題だ…」
男「えぇー…掲示板関係ないじゃん」
黒マントC「あるさ、なんせ俺達は」

と、集団はヨタヨタと立ち上がる。

黒マント「「「俺達は掲示板の住人だからな!!」」」

シャキン!と一斉にポーズを決めた。

男「あぁ…そっちですか」

聞けば、彼らはSHU-ZOを知る数少ない掲示板の住人であり、これの為に三日前から集まり練習していたらしい。
本当は昨夜に実行するつもりだったが俺が来なかったので泊まり込みだったそうだ。

黒マントE「いやーしかし男もやるねー、ルパンダイブなんて」
男「なっなんで知ってる!?見てたんか!!?おいこっち見ろ答えろ!」
黒マントE「禁則実行です」
女「ルパンダイブ?」
男「ああああ何でもにゃいから気にすんな!」
女「いや気になるよその反応」

そんな感じで俺達がひとしきりガヤガヤとし、そして落ち着いた頃、リーダーらしき黒マントが口を開いた。

リーダー「さて男、お前は今二つ目のお題をクリアした。次はどうすればよいか…分かるな」

男「…あぁ、三つ目のお題を受けるさ」

リーダーはうなずき、そして俺の後ろを指差した。
動きにつられて後ろを見やると扉があった。

リーダー「この扉をくぐれ。三つ目の出題者はそこにいる」

俺は1つ深呼吸をし、女の手を引き扉を開ける。

俺と女はみんなの声援を背後に、扉をくぐった。
54:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/19(月) 22:46:59 ID:V5RD7uIoAI
部屋は暗かった
扉が閉じられる。途端に明かりがつく
人の影が浮かび上がる。投影か?


謎の声「結構待ったぞ。ここで夜を越すとは思わなかった」


この人物は声を変えているため、男か女かとんと検討がつかぬ


男「あんたも昨日からここにいたのか、悪かったな。唐突で申し訳ないがあんたは誰だ?」


謎の声「それは言えん!さぁ第三の出題を始めるぞ!!」
55:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/20(火) 11:34:42 ID:YGdwWja6oE

謎の声「3つめの問題… それは、掲示板内に存在する私を見つけ出すことだ!」

男「なに!?」

クックと不気味な声が笑う。

謎の声「今私はこの場所にいない。壁に姿を投影しているだけだ」

女「じゃああなたは、掲示板の住人ってこと?」

謎の声「そう。私はどこかのスレに常駐している。それを見つけてみろ」

黒いシルエットがぼうっと薄くなっていく。

男「待て!なにかヒントを…!」

謎の声「…そうだな。必ず掲示板の中にはいる、とでも言っておこうか」

ヒントにもならないヒントを言って、謎の声は消えた。
56:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/20(火) 22:27:09 ID:1B05NvVyJY
男「とりあえず、探すか」

俺はその場に腰を下ろした。女も隣に座り込む。

男「しっかしな〜、よく考えればおかしいよな、この状況…」

俺は携帯をいじりながら今までのことを思い出す。

何もかもが非現実的で起こりえないことだ。しかし、俺はそれらを普通にやってしまった。

非現実だと思っていたことが、こんなにも簡単に現実的になるなんて誰が想像できただろうか。

女「まぁまぁ、三つ目のお題をクリアしたら全てが分かるよ。きっと」

ね、と女はニコッと目を細めた。
お前はエスパーか。

あぁそうだな、と、俺は携帯をポチポチと慣らしながら相づちをうった。

57:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/21(水) 07:06:04 ID:PP9g2DsZ/6
男「そういえばシューゾウさんが困ったときは俺のとこに来いっていってたな。」
女「とりあえず相談だね。」
ヒントもあまりなかったので俺達はシューゾウさんのところに行くことにしたフォフォイ!!!

58:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/21(水) 11:10:16 ID:O/WS8qimqI
男「……シューゾウはどこにいるんだ?名無しに戻るっていってなかったか?」

女「あー……そうだっけ………………ここは?」


女が1つのスレッドをさす
[ここだけ全員]松岡修造[熱くなれ](443)

そんなバカな
59:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/21(水) 19:04:05 ID:1xCSy.MLpI

男「な、何でこんなに修造スレが伸びてるんだ…!?」

女「443だって…」

スレを開くと、中傷的な書き込みで覆いつくされていた。
どうやら荒らしが出現していたらしい。

男「ん…?」

あることに気づく。
荒らしのIDは同一ではないため複数人の仕業であることがわかるのだが、その中で荒らしを煽っている者が一人いることが見てとれた。



356:名無し@シジミ :2012/3/6(火) 12:29:15 ID:2wlhsOnaN0
こんなスレいらねーよ
はよ削除依頼出せカスが



男「よし、こいつをID検索かけてみるか」

女「……」

検索をかけると、修造スレの他に独り言スレがヒットした。
60:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/21(水) 19:52:39 ID:O1zh3ETuJc
すまんパスします
61:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/22(木) 13:45:38 ID:PP9g2DsZ/6
パスします。
62:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/22(木) 14:59:11 ID:1xCSy.MLpI
88:名無し :2012/3/6(火) 10:42:31 ID:2wlhsOnaN0
どこまでが煽りで、どこからが荒らしか
読む側がどうとるか


荒らし?煽り?どういうことだ?
何か別の意味があるのだろうか

修造スレに戻る
荒らしのような書き込みは特定の複数人によって行われているように見てとれる。だが安価は踏んでいない。見方によっては加速とも受け取れる。安価スレとしては正常に稼働している
とりあえず中を見てみることにした


400:名無し@シジミ :2012/3/6(火) 13:08:32 ID:AnpANiWana
最近やる気がでないです。どうすれば良いですか?

この後荒らしと思われる書き込みが続く

410:名無し@シジミ :2012/3/6(火) 13:09:28 ID:KoMEtabERO
お米食べろ!!
熱くなって生きていけばイキイキするぞ!!!!


早い。安価から解決まで数分だ。他にも見てみる。…………同じだ。安価で解決するまで短時間。そして、安価踏んでる奴も

…………こいつ
63:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/22(木) 18:49:51 ID:2J3D0C7nx2

──不意に、今まで疑念を抱いていたことが頭をよぎった。

男「……」

まさかとは思うが。
確認してみる価値はある。

自分の隣で俺のケータイを覗きこんでいる女を一瞥する。

男「……」

今だ!!

女「あっ…!?」

隙をついて女の腰へ手を回し、ポケットからケータイを抜きとった。

女「ちょっ… 返してよ!」

取り返そうとする女を片手でガードしつつ、素早くケータイを開きネットの閲覧履歴を見た。

男「…!」

履歴にあったのは、修造スレを中心とする『掲示板』へのアクセス。

女「……」

男「どういうことだ…!?俺みたいにSHUーZOに許可を得ないと掲示板には入れないはずなのに」

男「つーか… まさか、修造スレを荒らしたり安価とりまくってたのはお前なのか?」
64:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/22(木) 20:02:51 ID:i7e30wz7E.
女「……」

女は目をそらしたまま、答えない。
俺は確信する。

男「お前が、」

俺は携帯画面を女に向ける。

男「お前が最後の出題者だな、女」

声が、空間に響く。
女は目を閉じ、そして、ゆっくりと俺を見た。

女「今回は早かったね、クリアするの」

女はそう口を開き、微笑む。

女「男の言う通り、安価も荒らしも全て私」

女は真っ直ぐに俺を見、言い放った。

65:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/22(木) 22:43:01 ID:kApoMEgwtc
すいません。パスです。
66:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/23(金) 07:45:48 ID:NYeD4TnPcM
女「すべて話そうか。お互いにね」

女との対話が始まる。今までとは違い敵同士として

女「あのスレの荒らしのような書き込みは私とさっきのマントの人達で、安価の熱い言葉はシューゾウ。あれを見たら、シューゾウがいた、って言うと思ったのになんで私だと気付いたの?」

男「一つ目の課題をクリアしてから二つ目の課題にいくまでの間、背を向けてこそこそしてたろ?それと、次の日はお前がどっか行って帰ってきてから二つ目の課題の連絡がきた。この時、お前が掲示板の連中と連絡をとってるのだと考えた。マントの奴等はお前が危ない目にあわないように、かな?」

女「気付かれちゃってたんだね」

男「一番最初に疑心を持ったのは、シューゾウの「隣にいる美女」って言葉を見たときだな。何故隣にお前がいることを知っていたのか」


女は、少し待って、と言って歩き出す。先程人影が投影された白い幕の前へと


女「そっか、全部バレちゃったんだね。……でもね、最後の課題の本当の答えは私じゃないんだよ。別解として私でも可ってことにしたんだ」


幕をどける。そこには一人の男がいた

さっきの人影は投影ではなく影絵のようなものだったと理解する。それと同時に

(頭が、割れる。なんだ、これは…………過去?俺の?……恩師…?……まさか…あの人は)


女「思い出した、かな?この人は男とすごく関わりのある、――――さんだよ」


今なんて言ったか、男の記憶が拒むがそれでも理解しようとする


『“松岡修造”さんだよ』
67:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/23(金) 10:52:57 ID:z8P1zQNuvs

「全く… 掲示板内に存在する俺を見つけてくれって言ったのに」

「女の正体を暴いた上、実物を登場させてしまうなんて大した男だ」

松岡修造と呼ばれた男が歩み寄り、カッと目を見開いた。


修造「だが、それでこそ俺の見込んだ男!3つめの問題、クリアだ!!おめでとう!!!」

なぜか修造がガッツポーズをする。
一方男は、自分の中の言い表せぬ異変に困惑していた。

男(あ…あ… 身体が、熱い…!)

修造「熱くなってきたか?そうだ、もっともっと熱くなれ!!」

男「あ、あんたは…」

俺の、恩師…?なにか… 何かを、俺は忘れている気がする

修造「3つの問題をクリアしたお前には、“ある事”が起こる。それは───」




修造「本当の自分を取り戻すことだ」

男「!?」

修造「思い出せよ!お前昔を思い出せよ!!」

ドクン、と鼓動がなった。
68:🎏 お米 ◆0021MJPqiI:2012/3/23(金) 18:31:06 ID:A99epJetBI
女「昔のあなたはとても熱血だった。周りの人を熱い言葉で吼えて叱咤激励しては元気づける、そんな人だった」

女「けれど高校を卒業し、社会の荒波に飲まれていくうちに、あなたは変わってしまった」

鼓動が、早くなる。
思わず胸をわし掴む。

女「自信を無くし、闘志を忘れ上を目指すことを恐れ、流されるままに生きてきた。」

違う?
女は言い聞かせるように静かに問う。

修造「俺はお前を幼い頃から知っている。お前はまさに富士山のような存在だったよ!!だが、まさかお前がこんな冷めた米のような人間になっているとは思わなかったよ!!」

修造は吼える。

修造「俺はくやしかった!!お前の熱い魂が冷めいくのが、俺は耐えられなかった!!」

修造が体を振り乱して叫んだ。

だから、と女は修造の横に立ち言葉をつなぐ。

女「修造と協力して、あなたに熱い心を取り戻してもらおうと、仕組んだの」

女の言い放った言葉がこだました。

女「あなたがスレを立てた時、スレ名を見て実感したわ」

女「あなたの中にはまだ修造がいて、そして熱い炎は消えていないことを」

だから、と言葉を切る。そして女は微笑んだ。

女「あなたの魂はまだ、燃えることができる、と」

修造は俺に駆け寄り肩をつかんだ。

修造「熱くなれよ男!!!!お前の熱い言霊を!待っているやつもいるんだ!!」

修造の声が、俺の魂に響いた。
69:🎏 蜆改め錦織 ◆sAeEyKTLbY:2012/3/23(金) 22:23:42 ID:e97/5BlBFw
男「世間はさぁ 冷てぇよなぁ…
みんな君の思いが…感じてくれねぇんだよ
どんなに頑張ってもさぁ「なんでわかってくれねぇんだよ!」って思う時あるのよね…
俺だってそうよ
熱く気持ちを伝えようと思ったってさぁ、「お前熱過ぎる」って言われるんだから
でも大丈夫! わかってくれる人はいる!
そう!
女!!!俺について来い!!」
女「男(ρ_;)」


70:🎏 富士山 ◆ot5mUCvfCo:2012/3/24(土) 09:40:18 ID:iDpqZIU.ls
不意に世界が歪む。身体から力が抜けていく


女「男っ!!」

修造「焦らない焦らない。ここまで必死で登ってきて無理矢理過去を思い出したんだ。だから少し疲れたんだろう。一休み一休み」


修造の言葉を聞かずに駆け出し、男の身体を支える
意識はありそうだ。今ならまだ聞こえるかもしれない。想いを伝えておこう


女「最初から貴方を騙していた。掲示板を知らないふりして。掲示板の噂を貴方の近くで流したのは私。他にもまだ隠してることはあるの。けど本当のこともある。貴方を好きだということは本当。好きだと言ってくれたときは本当に嬉しかったのよ」


言い終わると、彼の顔を見つめ、そして、口付けをした



薄れゆく意識の中、女の言葉はどこまで届いたのだろうか?
71:🎏 修造 ◆e.A1wZTEY.:2012/3/24(土) 11:10:06 ID:XwPswQ0f5w
──1年後

男「…ん?」
畦道を歩いていると、ふと喧嘩している子供たちを発見した。

子供1「やーい、お前の母ちゃんデベソ〜」
子供2「バーカバーカ」
子供3「ふぇ〜ん」 シクシク

…いや、喧嘩というよりは2対1でいじめているようだ。すると。

子供1「えいっ!」 ドンッ
子供3「わぁっ!?」バシャーンッ!!
なんと、いじめられていた子が側の田んぼに突き落とされた。

男「…!」
いじめっ子たちは笑いながらその場を去っていく。
子供3「うわーんうわーん」 シクシク

バシャーンッ!!! 子供3「!?」
不意に、田んぼに何かが飛び込んできた。男である。

男「泥まみれに生きるって、かっこ悪いと思ってるんじゃないですか?見てくださいよ。イキイキしてるよ。自分らしさを感じられるよ!!泥んこばんざーい!!!」

子供3「…!」
男「自分に頑張れって言える奴は強いよ!自分にガッツポーズが作れる奴はどんな時も乗り切れるぜ!俺は言うよ!!頑張れ!!!」

女「相変わらずねー、男は」
頭上から声がした。見ると、道に女が立っていた。

女「私とのデートすっぽかして何やってるの?」 クスクス
男「お、すまんすまん」
男が泥まみれの身体を田んぼから引き抜こうとした時、子供が男の手を掴んだ。

子供3「…お兄ちゃん、ありがとう。僕、諦めないよ!!頑張る!!」
男「…おう!」 ニカッ

──空を仰ぎ、ふと思う。
『掲示板』不思議な場所だった。
本当の自分を取り戻させてくれた掲示板、そして松岡修造には凄く感謝している。
愛する女とも一緒になれて、俺は凄く幸せだ。

ありがとう。俺は一生、『掲示板』での出来事を忘れない。

女「男、行こう」
手を繋ぐ。この繋がりを大切にしていたい。
……目を瞑って、小さく呟いた。

男「─Don't worry.Be happy.」

〜fin〜
72:🎏 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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sage:


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うpろだ
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