お題【家族】
下記の順番でお願いします。
キマラシ ◆0sHUq1EiMQ
枕 ◆t5ttWOhuII
乙潤 ◆nyan.ce4UM
寅午 ◆.eH7uaEVrQ
鬱岡 ◆CevUvUjMhQ
普乳 ◆kSd3h.IkGU
お姉様 ◆RO2jhvAC9Y
PK ◆UnV9.Bq5g.
2: キマラシ ◆0sHUq1EiMQ:2012/3/4(日) 19:28:19 ID:QzP3CfJMbU
朝、私は清々しい気分で目が覚めた。
辺りはまだ薄暗く、目覚ましで時間を確認してみるといつも起きる時間より一時間も早かった。
「どおりでまだ薄暗い訳だ……」
確かにこの日は私にとって忘れられない日なのだが目覚ましより早く起きてしまうとは……自分の子供っぽさに少し呆れてしまった。
3: 枕 ◆t5ttWOhuII:2012/3/4(日) 19:54:01 ID:7AAOSzGVqU
「おはようございます、ご主人様」
部屋を出たところでメイドと出会す。
「ああ、おはよう。朝食はできてるかい?」
「はい。本日は卵スープとベルギーワッフルでございます。ワッフルは国産蜂蜜にてお召し上がりくださいね」
お辞儀して彼女は去っていく。
私は食堂へ向かった。
「あら、お父様。おはようございます」
そこには娘がちょこんと座っていた。相変わらず綺麗なブロンドだな。
4: 乙潤 ◆nyan.ce4UM:2012/3/4(日) 22:43:46 ID:0JZBd7ZYdQ
「おはよう娘ちゃん。今日も一段とかわいいじゃないか。ところで、小さい方の娘はまだ起きt…」
バアアアン
「おとーさま!おとーさま!おっとおーっさまぁぁぁ〜!!!」
食堂全体に響き渡る声。
外れんばかりの勢いで開
け放たれた食堂の扉。
そこから飛び出してきたのは、満面の笑みを浮かべた、天使を彷彿させるような、小さい方の娘であった。
「はぁ…」
深いため息。
次に起こるアクションを考えると無意識にも嘆息してしまう。
「おっとぉーさまぁ〜!」
タッタッタッタッ ダッ
さながら、走り高跳びの選手のような美しい跳躍から繰り出されるローリングソバット。
「グフッ」
娘に怪我をさせるわけにはいかない。
従って、おとなしくローリングソバットを体で受け止めるしかない。
「おとーさまっ!おはようございますっ!」
娘なりの好意なのだろうが、もう少しきちんとしたコミュニケーションは取れないものなのだろうか。
こうしてようやく落ち着いて朝食をとることができた。
5: 寅午 ◆.eH7uaEVrQ:2012/3/4(日) 23:20:08 ID:/XrHcIN.Dk
「ごちそうさまでしたっ」
下の娘は元気よく椅子からとびおりると、たったかと足音をたてながら食堂をでていこうとする。
「妹ちゃん、お待ちなさい」
それを上の娘が厳しい声で引き留めた。
「はぁい、おねえさま」
「はい、いいお返事です。…けれどね、ご飯の前に、お父様にローリングソバットをかますのはいかがなものかしら」
下の娘はきょとんとした顔で、自分をまっすぐに捉えた姉の瞳を見つめ返す。
わかるわね、と問いかける姉に、幼い娘はぐっとガッツポーズをした。
「わかった!ローリングソバットはごはんのあとにしますっ」
「ちがいます!」
さっそく私に向かって構えようとする妹を、上の娘が声を荒くして制止する。
危うく今朝の朝食をもう一度見ることになるところだったと(リバース的な意味で)、嫌な汗が私の全身から吹き出た。
6: 鬱岡 ◆CevUvUjMhQ:2012/3/5(月) 01:16:39 ID:uMelaGOOoQ
「妹ちゃん、お父様が好きなのはわかりますがもう少し表現方法を考えなさい!第一ですね食堂でのマナーとして…」
結局下の娘は上の娘に礼節というものを小一時間説かれ、ヘロヘロになったまま食堂を後にした。
私ならば過激だと思えどローリングソバット程度嬉々として受け止めるのだが、その点で上の娘は妻に似て肉体言語の趣味は持たないらしい。
逆に下の娘は私に似て肉体言語での表現を得意としている。
親に似るところは良く言われる顔立ちがすぐ思い浮かぶと思うのだが、こんな性格面がはっきり出る当たり中々面白いものである。
突然ではあるがまずはっきりと言っておこう。
私の可愛い娘達は、方向性は違いつつも少々愛情表現が激しすぎるきらいはあるがまっすぐ育っているとてもいい子たちだ。
親馬鹿と言われるかも知れないがこれはだれしもが賛同すべき事実であると思う。
重要なことなので改めて主張しておこう。娘達は可愛い。
ん?そういえば今日はまだ妻の姿を見ていないな。普段なら間違いなく朝食の席にはいるはずなのだが…
確かメイドは私の私室前から妻の部屋の方へと移動していたので何か知っているはずだ。
「メイドよ、妻はどうした?あの後妻の部屋へと行ったのだろう?」
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