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チーム:夜会【騙す】
[8] -25 -50 

1:🎏 名無しですが何か?:2012/3/4(日) 12:58:12 ID:1lvOPQUkic
お題【騙す】

下記の順番でお願いします。

ガッチャピン ◆njsK9r1FDk
ゲソ ◆9nEkyiWUj6
トニー ◆zDv4YdgCF6
名無しくん ◆eRDUfXaGp2
鍵山 ◆OOv0QE0xGM



33:🎏 ゲソ ◆9nEkyiWUj6:2012/3/12(月) 03:20:14 ID:rEsLET6s.U
探偵が遠井の顔を見たのはこれが最後となった。
34:🎏 トニー ◆zDv4YdgCF6:2012/3/12(月) 09:59:44 ID:0UW08OXRsc
病院を出た探偵がどうしようかと考えていると、はかったかのように岡崎から電話がかかってきた。場所が悪いのか雑音のせいで部分的にしか聞き取れなかったが、調査は男だけでもいいので続行してほしい、と言っていたようである。
35:🎏 名無しくん:2012/3/12(月) 19:43:19 ID:2lntWaEQyk
岡崎はなにが知りたいのだろうか?男と女の関係が知りたかったのではないのか?探偵の仕事の域を越えてしまう気がする…そんな考えが頭をよぎったが、探偵は調査を続けることにした
36:🎏 鍵 ◆OOv0QE0xGM:2012/3/12(月) 21:22:26 ID:5hS4/iHY.M
探偵は調査対象の男についての情報を読み返す。彼は美術館に勤めている学芸員。今回病院に運ばれた女の夫。今頃病院に急いでいるだろう……と、ここまで考えて気付く。

「岡崎は何故女が事件に巻き込まれたのを知ってたんだ……?」
37:🎏 ガッチャピン ◆njsK9r1FDk:2012/3/13(火) 17:37:08 ID:h4TF95GUdk
(学芸員の彼が連絡を寄越すならまだ分かる)
警察を経由すれば、連絡先を得る事は難しくない。

(しかし岡崎がなんで先に連絡をするんだ?)


探偵は薄ら寒いのを感じて、岡崎に再度連絡をした。







…繋がらない?
38:🎏 ゲソ:2012/3/14(水) 05:51:15 ID:3ZN46PwZVU
岡崎はどこにいるのだろうか?呼び出し音はなく、繋がらない理由を機械的に繰り返す音声しか聞こえなかった。探偵は先ほどの通話に雑音が入っていたことを思い出した。
39:🎏 トニー ◆zDv4YdgCF6:2012/3/14(水) 07:19:53 ID:HTBgGj87.M
あれはまさか――
探偵の手は震えていた。いよいよ探偵ごときが扱う領域を超えてきたからである。
痛みの走る頭を使い、探偵はこれから己どうすべきかを考えた。警察を頼るには証拠が少なすぎる。かと言って、このまま放置しておくわけにはいかないだろう。しかし、一探偵に何ができると言うのか……。
痛む頭ではうまく考えがまとまらなず、探偵は一先ず心を落ち着かせるためにテレビをつけた。
40:🎏 名無しくん:2012/3/14(水) 13:03:05 ID:FWV/2K4l82
うぅ〜ゼロぉ〜

間に合った…探偵はここ最近毎日このニュース番組のOPを見ていたので、変な愛着と言うか意地のようなものでずっと欠かさず見てきたのだっ!
41:🎏 鍵 ◆OOv0QE0xGM:2012/3/15(木) 11:33:04 ID:iVakDA.HWg
流れるニュースはいつもと変わらないものだった。ただ一つ違うのは自分が当事者である事件があったことだ。ニュースによると女の状態はかなり悪いようだ。
42:🎏 ゲソ:2012/3/16(金) 21:30:46 ID:jXjtQP5wys
探偵にとってこの番組は二つの意味がある。一つは情報収集のためであり、一つはOPがはじまる定刻に自宅にいることで一日の疲れをリセットし、考えをまとめるためだ。男は自分がおかれている状況の整理をニュースを見つつはじめた。
43:🎏 トニー:2012/3/16(金) 21:48:56 ID:i7etF7UDUg
まず、岡崎のこと。彼はいつの間に女の怪我を知ったのだろうか。調査対象の、女の夫である男ならばなんらおかしくはない。しかし、岡崎は少なくとも、女の変事を早いタイミングで知ることのできる立場ではないだろう。
女も女で、あのおぞましい量の血は確実に一人のものではない。そこまで医学に詳しいわけでもない探偵にだって、それくらいは理解できる。あれは何の――否、誰の血なのだろうか。
そこまで考えて、探偵は、ふとあることに気付いた。
――女の顔が、写真とまるで違う……?
44:🎏 名無しくん:2012/3/17(土) 02:33:32 ID:nBizvRjA3M
改めてよく見返してみると依頼された夫婦と夫婦の家から出てきた血塗れの女はまるで別人のように見える。
もし仮に調査を依頼された女ではない違う誰かだとしよう、だとしたらあの血塗れの女は一体…言われてみれば病院で「あの女の旦那」には会っていない。
考えれば考えるほど事件の臭いしかしない、ここは警察である遠井に一度連絡をとるべきだろうか…それとも探偵の仕事を全うし、学芸員の彼を調査するべきか…

頭の中をなにか別の生き物が暴れまわるような感覚にいてもたってもいられなくなった探偵は………
45:🎏 鍵 ◆OOv0QE0xGM:2012/3/17(土) 17:52:12 ID:ygqcoXGp5k
探偵の出した結論はとにかく遠井に連絡をとることだった。自分だけで解決するには荷が重すぎると判断したからだ。……しかし遠井へ何度電話をかけても繋がらなかった。
46:🎏 ガッチャピン ◆njsK9r1FDk:2012/3/17(土) 19:42:01 ID:/FojNki4uo
……………
………


テレビの音で目が覚めた。

結局昨日はそのまま寝てしまったらしい。スーツが皺だらけだ。体全体が痛い。頭も痛い。喉が物凄く渇く。


取り敢えず水を飲もう。そう思い、探偵は痛む頭を押さえつけながら台所へコップを取りに歩いた。
47:🎏 ゲソ ◆9nEkyiWUj6:2012/3/17(土) 20:14:47 ID:CYOwNol3Qc
水道水をコップに満たしながら、それを何の気なしに探偵は観察する。コップの水嵩はどんどん上がり、コップの容量をこえてしまった水はコップから溢れた。流れ落ちる水は何故か昨日の血液を思い出させた。

どうも考えがまとまらない。シャワーも早々に探偵はあの馴染みの喫茶店で考えをまとめることにした。しかし喫茶店でも、やはり探偵は考えをまとめることができなかった。喫茶店の扉を開けた際に視界に捉えたコーヒーを飲んでいる女が、昨日探偵に道を尋ねてきた女だと気付いてしまったからだ。
48:🎏 トニー:2012/3/17(土) 20:29:10 ID:i7etF7UDUg
しかし、特徴的な薄紫とほくろがなければ気づかなかった、と思うほど、彼女は憔悴していた。
目の下には遠目にもわかる濃い隈。頬は骸骨のように痩せこけていて、探偵が男であるということを引いても、あの薄紫以外に化粧っ気が感じられない。
そして、何よりも目を引く生気がまるでない顔色は、まさに病人のそれである。
49:🎏 鍵 ◆OOv0QE0xGM:2012/3/18(日) 14:22:01 ID:8GaeMZJMP6

「昨日は失礼しました。なにぶん急いでいたもので…」
気が付くと探偵は女に話し掛けていた。自分でも何故そうしたのかわからなかった、がそうしなければならない気がしたのは確かだった。
50:🎏 トニー @飛ばしました:2012/3/19(月) 12:22:42 ID:dG2jpSBg82
ぎょろりと虚ろな瞳が探偵を向いた。近くでみるとより病人に見える。
「あなたは……?」
女はゆっくりかさついた唇を動かした。探偵がそれに答えるも、完全に忘れてしまっているようで、女は首を傾げるだけである。昨日道を聞かれただけの関係のうえ、女のこの有様だ。無理もないだろう、と探偵は結論づけた。
「重ね重ね失礼いたしました」
そう行って探偵は薄く微笑む。
いいえ、と力無く首を横に振る女を見、探偵はふと血まみれの女を思い出した。
51:🎏 鍵 ◆OOv0QE0xGM:2012/3/20(火) 16:11:05 ID:Bfj0tx5aEw
血まみれの女はどうなったのか遠井に連絡するも繋がらない。気になって病院に行ってみることにした。
52:🎏 ゲソ ◆9nEkyiWUj6:2012/3/21(水) 19:07:57 ID:CYOwNol3Qc
あれから5時間。時刻は14時をまわろうとしている。探偵はそんな昼下がりに警察で困惑をしていた。

探偵は不可解な今回の事件の犯人に気づき、遠井にそれを話す為警察に来たのだが、遠井は不在。しかも犯人が自首してきたとのことだ。探偵が困惑した原因は、それだ。犯人は自首など到底できない人物であるはずだったからだ。
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