SSスレです。内容はどちらかというとシリアスが中心になります。
では、よろしくです。
>>0
537: ◆AhbsYJYbSg:2012/3/24(土) 22:10:38 ID:2a1pYsQwAA
陸「僕にとって、皆はお父さんと同じくらい大切な家族なんだ!
ごめん…わがままだって…自分勝手だって分かってる。
でも、僕はみんなが…大好きだから…っ!」ポロポロッ
鎌「…
チビ、よく聞け。俺は妖怪鎌いたち。風を操る妖怪だ。
たまに、寝ぼけて天井をぶっ壊しちまうかもしんねぇが…そんときはまぁ、大目に見てくれよな」ニッ
陸「…?」グスッ
流華「ウチは妖怪濡れ女。今はこんな格好やけど、本体はそれはそれは醜い蛇の体どす。
…陸ちゃんが見たら、気絶してまうかも…」クスクス
月夜「私は夜叉。日本最強と謳われた、炎を操る恐ろしい妖怪です。
ちなみに料理を残す人には容赦はしません。よ〜く覚えておいてくださいよ」キラーン
538: ◆AhbsYJYbSg:2012/3/24(土) 22:43:53 ID:2a1pYsQwAA
雪「おら…雪ん娘。
お風呂、凍らせちゃうけど…ごめん、ね?」ペコッ
陸「…っ」ボロボロ
傘「僕は唐傘お化け。本体は一つ目の、気持ち悪〜い妖怪さ」ニヤッ
猫「にゃーは妖怪猫又。…イライラさせることがあったらゴメンにゃ?決して悪気がある訳じゃにゃいのにゃ」ポリポリ
傘「どうだかね…」フッ
陸「ぅう…っ…、みんな…っ!!」ボロボロッ
千「…分かったじゃろ、陸。お主の思いは決してわがままでは無い。
誰かと一緒にいたいというのは、生き物全てが心の底で願っておる事じゃ。
…当然、わしらもな」ニコッ
猫「わーい!これからもみんな一緒だにゃ!!」ウヒョー
鎌「おらチビ、いつまで泣いてんだよ!」ポンポン
陸「えへへ、うん…でも、なんだか嬉しくってさ」グスッ
夜「…さあ、今日は陸君と私たちの家族記念日です!皆さんでお祝いしましょう!」ニコニコ
―ワイワイ―
千「…」
…ズキン…
539: ◆AhbsYJYbSg:2012/3/25(日) 21:42:20 ID:WGYzPBZgJc
陸「あ、そうだ!僕そろそろお父さんを迎えに行かなくっちゃ!きっと待ちくたびれてる」ガタッ
鎌「一人で平気か?なんなら着いて…」
陸「ううん、大丈夫!」タタッ…
千「…っ…陸!!」ガタッ
陸「…ん?」クルッ
千「……いや。
…気を、つけてな」ニコッ
陸「…?…うん。
千代ちゃんも、今日はゆっくり休んでね」ニコッ
タタッ
千「…っ…」ズグン…
濡「?…千代はんどないしたん?顔が真っ青どすえ?
千「…あぁ、さすがに疲れが溜まっておるようじゃ…心配ないさ」クラッ
540: ◆AhbsYJYbSg:2012/3/25(日) 21:44:32 ID:WGYzPBZgJc
狐(ああ…しあわせ〜。夢にまで見た食事、団欒…もう最っ高!
…あれ……妾、なーんか大事なことを忘れているような…?)モグモグ
傘「ねえ疾風…実は、君にお願いがあるんだけど…ちょっとついてきて」ガタッ
鎌「おう、どうしたよ改まって(ラッキー、これで堂々と片付けサボれるぜ)」ガタッ
狐『(お願い…あ!)…ひょうだ、ほっとひゃなは!』トントン
千「え…わらしですか?」キョトン
狐『ひつは、はなはひふぁいぶぁばっ…ゲホゲホッ!!』モゴモゴ
千「あの…せめて口を空に」タラッ
狐『ゴクゴクっ…ぷはあ!ごめんなさい妾としたことが…。
実は、あなたに会いたがってる人がいるんだ。ちょっと付き合ってもらえる?』ガタッ
千「?…わらしに…?」ガタッ
――
千「…わらしは…夢でも見ておるのか…?」アングリ
541: ◆AhbsYJYbSg:2012/3/25(日) 21:46:18 ID:WGYzPBZgJc
狐『今から千年くらい前、一度だけ妾の封印が解けそうになったことがあって…結局その時は不発に終わったんだけれど、妾の意識に一瞬だけ触れた魂があったの。
なんだかこの世に未練ありまくりみたいだったから、消える前に妾の霊力で保護してあげてたんだよね〜』ドヤァ
千「…弥一…!」ポロッ
弥『…じゃから、その名は捨てたと言うとるじゃろ?
…久しぶりじゃな、千代。泣き虫なのは…変わらんようじゃな』ニカッ
千「…ばか、たれ」ポロポロ
弥『ん』
千「…っこのど阿呆!あんぽんたん!気障野郎!」ガーッ
弥『ん…そうじゃな』
千「…このっ…このっ…!」ハアハア
弥『…髪、似合うな』ボソッ
千「…っ!」ヒュッ
パァアン!!
542: ◆AhbsYJYbSg:2012/3/25(日) 21:49:03 ID:WGYzPBZgJc
弥『いっ…
…たああ!!な…何ゆえ褒めたのに殴られねばならんのじゃ!!』ガーン
千「…おなご、というものはのう…あまりに待たされ続けると、仏の心も鬼に変わるもんなんじゃ!よく覚えとけ!!」フンッ
弥『…そうか…待ってて、くれたんじゃな』フッ
千「!…ふ、ふん…//」カアッ
狐(…うっわ〜完璧場違いじゃん妾…。
みっ…見てなさい!今年こそは妾も、いい男捕まえて見せるんだからっ)キーッ
弥『…髪を切ったということは…よほどの強敵と当たったようじゃな』
千『ああ…姉様を、倒す為に』ギュッ
弥『…そうか。
…本当にこれで良かったんじゃな、千代?髪を切ったということは…』
千「…分かっておるさ。わらしはもうすぐ…
寿命が尽きて、消えるじゃろう」
543: ◆AhbsYJYbSg:2012/3/26(月) 15:36:00 ID:7OYnA6STbw
――
鎌「な…俺に、三年で医者になれっつうのか!?んなもん無理に決まって…」
傘「お願いだよ疾風!君なら、余命三年のロン君の病気もなおせるはずなんだ。
鎌いたちは昔から、人体の構造にもっとも詳しい妖怪でしょう?」
鎌「あのなぁ…簡単に言うが、体に詳しいからって薬も簡単に作れるわけねぇだろ。第一、俺の一族に伝わる医術書はとっくに燃えちまってるし…」フウ
傘「…
ふーん、見捨てるんだね…」ジーッ
鎌「…!」グサッ
傘「まあそうだよね…誰でも自分が一番大切だもんね…。
あぁ…っ!かわいそうなロン君…っ」オーイオイ
鎌「…
…半年だ」フルフル
傘「え?」ピクッ
544: ◆AhbsYJYbSg:2012/3/26(月) 15:38:41 ID:7OYnA6STbw
鎌「余命三年だぁ?…上等じゃねぇかっ!!三年といわず半年で薬を作ってみせらぁ!!」ドーン
傘「本当!?ありがとう疾風!(ふ…ちょろいね)」ニヤリ
鎌「あったりめぇだろ!!俺を誰だと思っ…
…!?」ハッ
傘「?…疾風?どうしたのさ」キョトン
鎌「…傷が…」
傘「え?」
鎌「俺の傷が、治ってる…」ポオオ
――
千「…ふう。さすがに…きつい、な」トサッ
弥『…残った幸運の力を、この戦いで傷ついた物・人・妖怪全てに分け与えるとは…相変わらず、超のつくお人よしじゃな』ヤレヤレ
千「…お主とて…似たような、ものではないか」フウ
弥『…まあな。
もう一度聞くが…本当に、これで良かったんじゃな?』
千「…わらしは、もう十分生きた。もはや…思い残すことなど…」
―…千代ちゃん…―
545: ◆AhbsYJYbSg:2012/3/26(月) 15:41:01 ID:7OYnA6STbw
千「…
…弥一、最後に…頼みが、あるんじゃが」ゼエゼエ
弥『…今度は、いつぞやと立場が逆になったようじゃな。…聞こう』
千「陸に…あの子に、伝えてくれ…―」
――
陸「…!」ピタッ
父「…陸?どうしたんだい」キョトン
陸「…っごめんお父さん、僕先に行ってる!
…『紙飛行機』!」スッ
ポンッ!
飛『…ウェイウェーイ!!また会えて嬉しいぜ坊主!!』キラリン
陸「ごめん飛行機くん、すぐ出発して!!」ヒョイッ
飛『おう、なんか急いでんだな!?飛ばしてくぜぇええええ!!!』ギュンッ!
――
546: 名無しさん@読者の声:2012/3/30(金) 00:17:45 ID:xMKVCy8GCA
しえんー
つキャラメルスコーン
547: ◆AhbsYJYbSg:2012/4/2(月) 19:40:43 ID:Ih/mfrdMYI
>>546
おお、ありがとうございます!
今日で終わりなので、皆さんぜひ最後まで付き合って下さい。
つマロングラッセ
548: ◆AhbsYJYbSg:2012/4/2(月) 19:45:36 ID:Ih/mfrdMYI
陸「…うそ、だよね…?」
弥『…お主が、陸か…
…千代の最後のことばじゃ。「約束を守れなくて、すまぬ」…と』
犬「…キューン…」シュン
鎌「ふざけんなよ千代!!…おい目ぇ開けろ!!」ユサユサ
雪「…っ…」ポタポタ
猫「おい!こんなのってにゃいぞ!!せっかく…せっかく皆で…っ」ポロポロ
狐『ごめんなさい…妾が気付いた時には、もう…』グスッ
濡「うちが…うちがもっと早う気付いてれば…」ギュッ
陸「…」スタ…スタ
夜「…誰のせいでもありません。まさか、もう彼女の霊力がわずかだったなんて、誰も…」グッ
傘「千代!…お願いだから起きてよ、千代ぉ!」ポタポタ
陸「…
…ずるいよ、千代ちゃん」
549: ◆AhbsYJYbSg:2012/4/2(月) 19:50:04 ID:Ih/mfrdMYI
陸「いつもそうだよね…自分一人で背負って、勝手にいなくなる…残された人の気持ち、少しは考えてよ…」スタスタ
弥(…話しかけても無駄じゃが…まあ、好きにさせてやるか。
千代の体はもうすぐ跡形も無く消える。そう、魂すら…)
陸「初めて会った時のこと…覚えてる?
あの時の僕はね…半分死んでたようなものだった。辛い現実から逃げて…何もかもあきらめてた。
…だけど、今は違う。なんでか分かる?
君に…千代ちゃんに、出会えたからだよ」ニコッ
550: ◆AhbsYJYbSg:2012/4/2(月) 19:51:11 ID:Ih/mfrdMYI
陸「君は言ってくれたよね、『自信をもて』…って。だからこそ、僕は今こうしてここにいる。…勇気をくれたのは、いつだって千代ちゃんだった」
弥(…)
陸「…そう…君のおかげで、僕はわがままになった。たくさん、いろんな『望み』が生まれた。
…だけど…知ってる?そのたくさんの望みを思い浮かべるとさ…なぜか真っ先に、君の笑顔が思い浮かぶんだよ」ポロッ
弥(…
…千代のやつ…思い残すことはない、じゃと…?あの大嘘つきめ)フウ
陸「…君を死なせるわけにはいかない。だって、知ってるから。
君が誰より生きたがってた事…僕は知ってる。だから…」スッ
皆「!!」
――
母「…小枝を踏む音で、悲しみに沈む小人たちは後ろを振り返りました。
そこにいたのは王子様。森の散策の途中、小人たちの嘆きを耳にしたのです」
碌「…」
母「…王子様は白雪姫に近づき、静かに跪きました。そして…―」
――
狐『あ…キス…//』ポッ
陸「…戻ってきてよ…千代ちゃん!!」スッ
…フオオッ!!!…―
551: ◆AhbsYJYbSg:2012/4/2(月) 19:54:30 ID:Ih/mfrdMYI
―――
――
三年後
銀朱町・市立さくら病院
天気・雨のち晴
ザアアァ…
父「…元気そうだな、碌。足の具合はどうだ?」バタン
碌「ふん…相変わらず、ウンともスンとも言わない。
もう諦めてるよ…あれだけの事をしたんだ。報いがあって当然だろう?
…それより、今日は何の用だ」
父「…
陸がな…小学校を卒業したんだ」
碌「…」
父「子供の成長は早いよな…この間まで、ほんの赤ん坊だったのに」クスッ
碌「…なぜそれを俺に話す。あの子はもう、お前の子だろう。
…用はそれだけか。だったらさっさと…」
父「…もうひとつ。
あの時止めてやれなくて、ごめんな」
碌「…」
父「あの日…お前が旅に出るって言い出したとき、無理にでもついて行けば良かったよ。
お前は俺にとって、大切な親友だったのに…俺は…」ギュッ
碌「…
やっぱり、陸はお前の子だな」ボソッ
父「…え?」
碌「用がすんだら帰れ。
…陸に、よろしくな」
552: ◆AhbsYJYbSg:2012/4/2(月) 19:56:11 ID:Ih/mfrdMYI
――
碌「…」
姉「ふん、無様な姿じゃのう碌よ。醜く『生』にしがみつくなど」ドロン
碌「…俺はあの時、確かに死んだはずだった…だが、どうやらまだそれは許されないらしい。どんなに辛くても、生きろ…ってことか。
お前もそうだろう?あの時確かに消滅したお前も、こうしてこの世界にいるんだからな」
姉「まあ…そうじゃな。
…消えた後…真っ白い世界で、わしは懐かしい声を聞いた…その声に導かれ、気がつくと…」
碌「俺も同じだ。…つぐなえ、ってことなのかもな」
姉「…つぐない、か…心当たりがありすぎる…」フウ
碌「とりあえずお前は、あの千代という妹に謝ることから始めたらどうだ。
えっと……!」
姉「…?なんじゃ」
碌「これは驚いたな…十年近く一緒にいたのに、俺はお前の名前すら知らない」
姉「そういえば、確かに名乗った覚えはないが…いまさら過ぎぬか?」
碌「そんなことは無いさ。…教えてくれ」
姉「…
わしの名はの…『八重』、というんじゃ」フッ
碌「そうか…いや、さらに驚きだな」ホウ
姉「?」
碌「『ヤエト・ユーンジャ』…まさか外国人だったとはな。出身は東南アジアか?」
姉「…(わしは馬鹿にされておるのだろうか)」
553: ◆AhbsYJYbSg:2012/4/2(月) 19:57:48 ID:Ih/mfrdMYI
藤が丘・フラワーショップ「雪華」
サアアァ…
濡「…ほんに明日行ってしまうん?もう少し延ばしたら…」
雪「ううん…決めたの。おら…いっぱい、外の世界を…見てみたい。
気付いたの…雪山にこもってるだけじゃ、だめだって」
濡「…せやね…。
雪ちゃんのお母さんも、旅が大好きな人だったんよ。血は争えんモノどすなぁ…」フゥ
雪「…ありがとう、流華。今まで…。
おらにとって、流華は…もうひとりのお母さん、だよ」ニコッ
濡「…っ元気でな…雪ちゃん…!」ヒシッ
雪「うん…流華も、ね」ギュッ
白練台・いたち小児科クリニック
鎌「…ふーむ…」
婆「…っ」ハラハラ
鎌「…ん。影もキレイさっぱり消えてるし、こりゃ完治だ。
…よくがんばったな」ニッ
孫「ほんとう!?…おばあちゃん…!」ヒシッ
婆「ロン…!…良かった…っ良かったよ…」ギュッ
鎌「ただし無理はすんなよ。一年に一回は必ず顔出すこと。…いいな?」
孫「うん!ありがとうございました、先生!」ペコッ
婆「…本当に…っ本当にありがとうねぇ…この恩は…一生、忘れません…」ポロポロ
傘「…」ホッ
554: ◆AhbsYJYbSg:2012/4/2(月) 19:59:58 ID:Ih/mfrdMYI
――
傘「…ありがと、疾風…ロン君を救ってくれて」
鎌「…あの婆さん、泣いて喜んでたんだよな…複雑だぜ」フウ
傘「…?」
鎌「だってそうだろ?妖怪の寿命は人間よりはるかに長ぇ…。いつかは死に別れなくちゃなんねぇんだ…」
傘「…それは、人間同士だってそうだよ。どちらかは必ず先にしんでしまう。
どんなに辛くても、残された人は先に進まなくちゃならないんだ。先に逝った人たちの為にもね…」
鎌「…俺もいつかは、忘れちまうんかな…弟たちや陸、千代のことも…」
傘「…忘れないよ、絶対。だって、僕らは妖怪だもん」ニコッ
鎌「…そうだな。
…よし、今度は記憶力の良くなる薬を開発してやんぜ!!今度も手伝ってくれよ、優秀な助手くん!」ゴオッ
傘「(本当に開発しちゃうんだろうな…)それよりさ…疾風も来るんでしょ、今日の夜、月夜の店で…」
鎌「『陸の卒業祝い&深雪の旅立ち祝い』…だろ?
行くに決まってんじゃねえか!大事な仲間の門出だ。しっかり祝ってやんねぇとな」ニッ
555: ◆AhbsYJYbSg:2012/4/2(月) 20:01:21 ID:Ih/mfrdMYI
赤香町・グリル『月の狐』
〜本日は午後より団体貸切の為休業〜
母「じゃ、あたしはオムライスにしようかな」
猫「さーばみそっ♪さーばみそっ♪」ルンルン
夜「オムライスとさばの味噌煮定食ですね。かしこまりました」ジュウゥ
狐「あ、妾はきつねうどん…」
夜「駄目です」ピシャッ
狐「えぇ!?けち〜!」ブー
夜「あなた店員でしょうが!!働かないとクビですよクビ!」
狐「なっ…なによ!わらわはこの世で最も強大な妖怪なのよ!?それを」
夜「…油揚げの入荷、少し減らしましょうかね…」フウ
狐「お客様、お水でございますわ♪」シュバッ
556: ◆AhbsYJYbSg:2012/4/2(月) 20:02:38 ID:Ih/mfrdMYI
母「それにしても、もうあれから三年か…早いもんだね」コトッ
猫「そうですにゃ…」シンミリ
夜「…私たち妖怪は、月日の流れをことさら早く感じます。ですが…この三年は私にとって、自分の人生を考えさせられる特別なものでした。
このレストランを開業できたのは、陸くんのおかげだと思ってますよ」ニコッ
母「…そっか」フフッ
猫「あっ…でも、屋敷を改造するっていうアイディアを出したのはにゃーだぞ!?」ガタッ
狐「名前を考えたのは妾よ!?」ガタッ
夜「…よっ…と」ジュウッ
猫・狐「無視すんな(にゃ)ー!!」ガーッ
赤香町・桜田市立第三小学校
ポツッ…ポツッ…
A「今日でもう、ここに来る事もねぇんだな…」ホウ
B「なんか寂しいよな…四人ともバラバラの中学だしよ…」
C「…そう、だね…」フウ
陸「…大丈夫」
A・B・C「え?」
陸「離れたって、僕らが友達なのは変わらないよ。…でしょ?」ニコッ
A「…だな」ニッ
B「…そうだよな!よし、みんなたまには集まろうぜ!」
C「うん!」ニコッ
C(ほんと、変わったな陸くん。前は弱々しいだけだったのに、今じゃみんなの中心だもん…)
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