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【SS】ネコミミ 巨乳 猫シッポ
[8] -25 -50 

1: :2011/6/20(月) 08:13:56 ID:gywVNbxdnY
┌──────────┐
1.拾った猫が女の子になった……。助けて……(45)

2.犬ミミとネコミミ、あなたはどっち!?(861)

3.父親が悪の組織のボスになっちゃったwwどうしよう(459)
└──────────┘
「ふぅ、やっぱ駄目か〜」
 PCでスレを建ててみたものの、猫が女の子になることが常識的に考えて、
「妄想乙ww」やら「糞スレだ」とか言われるのがオチなのに何をボケていたのだろうか……。


245: 枕 ◆Vhf/fg62GI:2011/7/17(日) 20:16:02 ID:qcaPIllo26

 ここがファの産まれた場所か。
「もっと研究所みたいなもんだと……」
 言い終わる前に、彼女はもう玄関の戸を堂々と開けていた。
 インターフォンぐらい鳴らそうぜ……。
 民家の中にズカズカと入っていくファに俺は、不法侵入じゃ、とか考えても無駄なことを考えてついていった。
「来ましたよ」
 ファがガラッと引き戸を開けた先には二人の人物がいた。
 片方は、言わずと知れた滝さんこと、鳴滝 健。
 もう片方は、初見である。少女でつり目と腰まで伸ばした髪をつむじ辺りで結んでいる。
 そのポニーテイルの少女は、ファを目にした途端、俺の視界からは消えていた。
246:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/17(日) 20:22:54 ID:Ov.dBYlKDs

「ファ姉〜。会いたかったよ〜!!」
 気がついたら、横にいたはずのファが床に押し倒され、身体をまさぐられていた。
 少女の背中には翼が生えており、忙しなく羽ばたかせている。鷹の羽みたいな色をしている。
「ファ姉、柔らかーい」
「ちょっと!! 風、離れてください!!」
 俺が唖然としていると、鳴滝が「いつものことだから気にするな」と言い、席を勧めてくる。
 まぁ、いつものことなら仕方がないな。
247:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/17(日) 20:35:14 ID:qcaPIllo26

「まぁ簡単に言うとしたら、ウチの組織は地域密着型の組織だから民家の外見をしてる。地下が本部だ」
 地下に作って大丈夫なのか? ガス管とか水道管とか。
「大丈夫だ。正義と悪のお約束ということだから」
 あぁ、そう……。
「そう言えば、なんで地域密着型なんですか? 悪の組織なら、もっと辺境の土地に拠点を持ったり、市民を襲ったりするはずなのに──」
 言い切る前に鳴滝が口を挟んでくる。
「今のご時世、近所の人や市民の皆さんと仲良くしないとやっていけないんだよ。だから仕方がない」
 苦笑してしまう。なんて夢のへったくれも無い現実だ。
「辺境に拠を構えないのはな…………」
 鳴滝は一拍置いて言い放った。
「スーパーやコンビニ等、買い物が出来る所がないからだ!!!!!!!!」
 物凄く現実的な答えだった。
248: 名無しさん:2011/7/17(日) 20:43:44 ID:ep9SWaqGp.
サンレッド思い出した
249: :2011/7/17(日) 20:49:27 ID:Ov.dBYlKDs
>>248
YESですぜww
前に書いたのが、サンレッドを参考にしたから
今日はこれくらいにするの。
明日は……書けたら、夜に来る(;´ー`)
250:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/19(火) 07:55:37 ID:8bzGHhpvNQ

 正直、夢の欠片も消し飛んだので話題を変える。
 俺は後ろで暴れている二匹の方をチラリ見る。
 どうやらファは、懐に入り込まれ、鷹の少女──タカ子でいいか──を振り払えないどいるようだ。
「あいつらって、どうやって作られたんですか?」
 鳴滝の方に向き直りながら言った。
 鳴滝は目を細めて言う。
「牧野。お前、作ったって言ったよな……」
 俺は肯定したが、鳴滝の声から疑問が伝わってくる。どうして『産んだ』じゃなくて『作った』って言ったんだ、と。
 俺は、鳴滝が二の句を継ぐ前に言った。
「ファが、自分は品種改良のようにして作られた、とか言ってましたから」
 俺は再び少女たちを見ていた。
「主人〜、いい加減助けてください……。滝さんも!! って、風! 何処に手を入れてるのですか!」
 眼福なので、もう少し放っておくことにした。それは、滝さんも一緒なようだ。
251:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/19(火) 08:03:02 ID:8bzGHhpvNQ

「まあ、ファ達のことに関しちゃあ、後で見せるか」
 そう言って、彼は時計を見ながら頭をかく。
「遅いな〜、先輩。もう30分も過ぎてるじゃん」
 時計を見てみる。30分前ということは……4時か。俺らが来たくらいに本当は来る筈だったらしい。
 俺と鳴滝は、若者を見るエロジジイな目でファ達を見ていた。
 しかし、そんな和気あいあいな雰囲気は、激しく戸が開く音で終わりを迎えた。
252:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/19(火) 08:11:11 ID:dmGvMWuEjg

「鳴滝! 馬鹿たちが来たぞ、準備しろ!」
 いきなり居間に入ってきたオッサンが叫ぶ。
 すると、鳴滝はちゃぶ台の傍にあった棚の側面を叩く。それと同時に居間がガクンと動く。
 俺が狼狽していると横から声がかけられた。
「安心してください、主人。単なるエレベーターですよ」
 タカ子を振り切ったらしいファが俺の側にいた。
 こんなエレベーターがあってたまるか。

253:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/19(火) 08:32:15 ID:8bzGHhpvNQ

 ファが俺にべったりしてくるのをタカ子が凄い形相で睨んでくる。
「ねぇ、アンタ。ファ姉の何なの?」
 胸に穴が開きそうなほど睨んでくるタカ子の問いに答えようとしたところに3方向から様々な油が投入される。
「主人で夫です」とファ。
「猫の恋人」と鳴滝。
「あぁ、君がファの……」とオッサン。
 気付けば、みるみるとタカ子の顔が朱に染まる。
 その顔が真っ赤になった途端に目の前に爪が迫り、止まった。
254:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/19(火) 12:21:56 ID:ZBS214iojE

 どうやらタカ子が瞬時に俺の首を取ろうとしてファが阻止したようだ。
「ファ姉、止めてよ。コイツヲ殺ス」
 物騒過ぎる……。まだ逝きたくないです。
「風、調子に乗りすぎです。頭を、冷やしな──っさい!!」
 そして、タカ子が居間のちゃぶ台の上に沈んだ。
 俺は腰が抜けて動けないでいる。
「お、おい……。だ大丈夫なのか?」
 見るからに大丈夫ではないのに聞いてしまう。
「大丈夫です。単に気絶させただけですから」
 微笑みながら返してくるが、どう考えても無理がある。
 気絶させただけでちゃぶ台が昇天するのか。
 ちゃぶ台を見た鳴滝とオッサンは肩をすくめていた。
255:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/20(水) 10:38:14 ID:SgaQdN.34M

「すまないな、ウチのが迷惑かけて」
 オッサンが代表して俺に謝罪をするが、そんな事より腰をどうにかしたい。
「えっと……あなたは?」
 何処かで見たことのあるオッサンなのだが……。
「俺か? 俺は、ここカフルス団のボスを務めている、那由多 労低だ」
 そう言ってオッサンは顎の無精髭を擦る。
 昨日の電話の相手の声にそっくりだ。それに、昼のことを思い出す。
「え!? 那由多のお父さんですか!?」
 思わず叫んでしまった。
「ん? あぁ、千奈のことか? まあ、そうだが……あいつと同じ高校なのか。道理で君のことばかりを……」
 あいつ、俺をどう言ってやがるんだ。
 でも、こっちのことを知っているのなら話しやすいのは確かだ。
256: :2011/7/20(水) 10:40:32 ID:SgaQdN.34M
多分、今日はここまで
文化祭の台本がキツい……。
腱鞘炎になりそう……

読者の皆、ご愛読大感謝
257: 名無しさん:2011/7/20(水) 14:43:44 ID:krXaA8SDZM
毎朝ちぇっくしてるくらい楽しみにしてますー
( ´∀`)

腱鞘炎かぁ...
体をお大事に!
258: :2011/7/21(木) 07:45:06 ID:BSWNKwcxU2
>>257
うおー、毎朝か(*´∇`*)
ありがてぇ(・ω・´)
腱鞘炎の心配はもうないぜ。一日で書き終えたからww雑? 知らん、速度ジューシーやww

問題は夏休みで書き貯めどうするか、やわ
259:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/21(木) 07:55:15 ID:BSWNKwcxU2

 ガコンと音を鳴らし、居間が移動を止める。それと同時に戸が開き、人が入ってくる。
「大丈夫、那由多君!?」
 うん、あれだ。特殊加工されたマスクを被ってるんだ。
 いくら悪っぽい組織でも露骨に怪人って人が居るわけがない。
「まあ、何とかってところですね。三毛屋さん、皆は出しましたか?」
 と那由多 父が言う。
 しかし、名前は普通なんだな……外見の割に。
三毛屋さんが居間の惨状と俺の姿を見る。
 諸々面倒臭いことだ、と言った那由多 父は会議室で話すと言って、取り合えずこの場は収まった。
260:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/21(木) 08:02:17 ID:BSWNKwcxU2

 抜けた腰が歩けるようになるぐらいまで回復して、俺とファは会議室へ向かった。
 今、もう一度驚かされたら容易く腰が抜けるだろう。もう腰がキャストオフするのではないだろうか。
 ついでに、那由多父たちはタカ子を背負って先に行ってしまった。ニヤつきながら。
「大丈夫ですか? 歩けますか?」
「ま、まあ、なんとか」
 おぼつかない足取りで会議室の前まで来る。
「ファ・グランツ、入りますよ」
 ファに続いて会議室の中へ入っていった。
261: 名無しさん:2011/7/21(木) 19:08:52 ID:OuZMF61W4s
支援〜
262:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/22(金) 08:44:18 ID:Y5jBiviVB6
>>261
サンクスなのさ
ついに夏休みww
部活やら遊びやらで更新出来なくなる時もあるけど、そこら辺はご了承してほしい(・ω・´)
263:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/22(金) 08:54:52 ID:Y5jBiviVB6

「いらっしゃい、牧野 大地君」
 会議室の奥、何故かひとつだけ豪華な椅子、ボスの席に座った那由多父がいた。
 その左右に鳴滝と三毛屋さんが座っている。
 他の重役は外に出払っているのだろうか、席はその三つしか埋まっていない。
 そんな過疎な部屋の真ん中に──つまり、テーブルの上に──畳が敷かれてタカ子が正座させられているのは、凄くシュールだ。
 ムクれて正座させられているタカ子が少し可愛いと思ったが、ざまぁの方が勝っていて、にやけていた。
 俺とファは席を勧められて座る。丁度、那由多父と対面する。
「上でドンパチしているが、まあ、まず自己紹介からしようか」
264:
◆Vhf/fg62GI:2011/7/22(金) 09:04:33 ID:UAbliHkc.U

「改めて、カフルス団の長の那由多 労低だ。うちの娘が世話になってる」
 那由多には毎回えらい目に逢わされている、なんて言えるわけもなく、俺は頬を掻いて苦笑いをする。
「俺も改めて、鳴滝 健だ。一応、幹部でもある」
 あ、そう。でっていう。
「僕は三毛屋。今じゃ少ない初期からの面子で、那由多君が高校生の時から知ってるよ」
 かなりの年上ってことは分かったが、怪人みたいな外見でそのしゃべり方は止めて頂きたい。ギャップで心臓に悪い。
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