初SSです(・_・;)
マンネリなストーリー、読みにくい文章になってしまうかもしれませんが、何卒よろしくお願いします(´・ω・`)
221: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/4(水) 17:52:03 ID:tJ1UmALaiU
ぽたっ…ぽたっ…。
殺し屋「ふーっ…ふーっ…」
殺し屋の瞳から、止めどなく涙が溢れ出る。
それでも、包丁を握り締めたまま離さない…。
幹部B「っ!?」
男「簡単そうに…見えるか?」
222: 名無しさん@読者の声:2012/4/6(金) 20:48:03 ID:ytdP67NXJk
C!
続きが気になる
223: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/7(土) 23:06:04 ID:SorX02mC0I
<<222
支援有難うございます!
すいません…最近、忙しくて全然更新出来てませんでした( ; ; )
気合入れ直して頑張ります(`_´)ゞ
224: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/9(月) 17:17:20 ID:5xCag8MhJg
男「そいつが今までどれ程の苦しみを味わって来たか……お前は知ってんのか?」
幹部B「…っ。」
男「俺でも理解できねぇのに…お前には分かんのか?」
幹部B「…っ。」
男「苦しむコイツを励ます事しかできねぇ俺が、こんな事言うのも可笑しいかもしれねぇがよ…。」
男「殺し屋の痛みを利用してんじゃねぇぞこのクズがぁあああああああ!!!」
幹部B「ヒッ!?」
男の怒声に情けない声を上げる幹部B
225: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/9(月) 17:31:11 ID:5xCag8MhJg
ドサっ!
幹部B「うぁ…ぁあ。」
腰を抜かして、尻もちをつく幹部B
ザっ……ザっ……
殺し屋「ふっー…。ふっー…。」
涙を流しながら…歯を食いしばりながら…それでも、一歩一歩と幹部Bに歩み寄る殺し屋。
男「(…何でだよ…本当は…身が裂けそうなくらい苦しい癖に…何でそんなに頑張れんだよ…。)」
男「(…なんだよ…お前は…もう…弱くなんかねぇじゃねぇかよ…。お前は…もう十分過ぎるくらい強えじゃねぇかよ…。)」
226: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/9(月) 17:40:28 ID:5xCag8MhJg
幹部B「来るなぁ…くっ来るなぁああっ!!」
恐怖で、震えた声を上げる幹部B。
殺し屋と幹部Bの距離が、1m程になった…。
スッ
殺し屋「ふっー…ふっー…。」
殺し屋が包丁を振り上げる。
その直後…。
ガチャっ
殺し屋の背後から、不気味な機械音が聞こえた。
227: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/9(月) 17:51:05 ID:5xCag8MhJg
男「なっ!?」
その音の正体に気付いた男が、驚愕の声を上げる。
倒れていた組員の1人が意識を取り戻し、殺し屋に向かって拳銃を構えていたのだ…。
殺し屋「ふっー…。ふっー…。」
殺し屋は、それに気付く事ができていない…。
ビュンッ!!
殺し屋「あぁああああっ!!」
幹部B目がけて、包丁を振り下ろす殺し屋。
幹部B「今だ!!やれぇええええ!!!」
組員に向かって叫ぶ幹部B。
男「ーーっ!!」
パァアン!
銃声が鳴り響いた…。
228: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/10(火) 20:38:34 ID:32m..MKD.M
ビシャシャッ!
2人の体から血が飛び散る…。
幹部B「ガヒッ…。」
1人は殺し屋の包丁によって、肩から腹部まで大きく切り裂かれた幹部B。
そして…もう1人は……
ポタタタッ
男「うっ…ぐっ…。」
銃弾から殺し屋を庇った男だった…。
229: 名無しさん@読者の声:2012/4/11(水) 04:40:06 ID:Gc30sO6xPA
前から読んでて続き楽しみにしてます
こっそり支援
つC
230: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/11(水) 17:33:51 ID:R.prheMCv.
<<229
支援ありがとうございます!!
前々から読んでいただけてるなんて、身に余る嬉しさです。
更新スピード落ちてしまってますが、必ず完結させます(^^;;
最後までお付き合いいただけたら、この上なく嬉しいです(//∇//)
231: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/11(水) 17:52:27 ID:YZuxArY2xI
ドサッ
幹部B「…。」
力なく地面に突っ伏す幹部B。
殺し屋「ハア…。ハア…。」
ドッ
力が抜けてしまったのか、倒れる様に地面に膝を付く殺し屋。
殺し屋「…ハァハァ…やった…。男さん…私やりましたよ…。」
男に向かって、歓喜の声を上げる。
男「…よく…やったな。」
男の目の前には、頭をかち割られた様に頭部から激しく出血している組員が力なく倒れていた…。
殺し屋「男…さん…?」
男の異変に気づく殺し屋。
男「ごめん…。」
ドサッ…
優しく微笑んだ男が、静かに地面へと沈んだ…。
殺し屋「…えっ?」
232: 名無しさん@読者の声:2012/4/11(水) 19:29:40 ID:PJaff4if8M
凄く面白い。
支援させて頂く。
233: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/11(水) 20:11:56 ID:YZuxArY2xI
<<232
何ともったいなきお言葉…ヽ(;▽;)ノ
マジ嬉しいです有難うございます!!
234: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/11(水) 20:50:49 ID:jqb8msR6tI
殺し屋「…男さん…?」
状況が理解出来ない殺し屋。
殺し屋「男さん…男さん…?」
男の倒れているコンクリートが赤く染まり出す…。
それに気付いた殺し屋が口を大きく開ける。
殺し屋「男さぁあああああああああああんっ!!!」
235: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/11(水) 21:04:48 ID:jqb8msR6tI
ズザッ!
殺し屋「男さん!!男さん!!しっかりして下さい!!」
男の元へ駆けつけた殺し屋が大声で呼び掛ける。
スッ…
男「…ハハ…わりぃ…ドジっちまった…。」
体を仰向けにし、情けなく笑う男…。
殺し屋「ーーっ!!」
男の腹部からの大量出血に声にならない悲鳴を上げる殺し屋。
男「…殺し屋…。」
殺し屋「…だっ大丈夫ですよ!いっ今救急車をよっ呼びますから!!だっ大丈夫に決まってますからっ!!」
そう言って男に笑って見せる殺し屋。
その瞳からは、大粒の涙が零れている…。
男「…殺し屋……
…聞いてくれ…。」
236: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/11(水) 21:21:49 ID:jqb8msR6tI
殺し屋「ーっ……。」
何かを叫ぼうとした殺し屋。
だが、男の表情を見てそれをやめる。
男「…ありかとう…。」
男が笑う。
その笑顔は優し過ぎた…。
男「…俺はさ…ヤクザの息子に…生まれちまったんだ…。」
静かに語り出す…。
男「…だから…今までいっぱい…酷い事してきた…。そうする事でしか、生きていけなかったんだ……。そうする事でしか…俺の存在を認めてくれなかったんだ…。」
殺し屋「……。」
男「…人を殺すために…拳を鍛え…悪徳な金の稼ぎ方を教わり…組長として恥じないようにと、心掛けて生きて来た…。自分が最低な事をしてるって事くらい理解してた…。けど、俺にはその生き方しか出来なかった…俺はその生き方しか知らなかった…。」
男「…だから…今回も一緒だと思ってた…罪悪感を抱きながらも、お前を騙し…組のために悪事を働こうとしていた…。…だけど…お前と過ごして…知っちまったんだ……
…人を好きになる幸せを…。」
237: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/11(水) 21:31:48 ID:jqb8msR6tI
殺し屋「ーーっ」
口元を抑える殺し屋。
涙を堪えるために…。
男「…お前と一緒にいると…体がふわふわして…心地よくて…。お前が近くに寄ると、心臓の鼓動が速くなって……幸せな気持ちになって…。俺……気付いちまったんだ……こんな幸せな…生き方…あったんだって……。」
男の瞳から涙が零れ始める…。
男「…あぁぁ〜……お前と…出会えて…お前を…好きになれて…本当に…幸せだったなぁあ…。」
238: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/11(水) 21:54:25 ID:jqb8msR6tI
殺し屋「…なっ…何を言ってるんですか……グスッ…これからは…ヒッ…そういう風に…生きられるんですよ…。」
嗚咽が漏れる殺し屋…。
男「……ぅっ…ヒッ…。」
涙を止める事が出来ない男と殺し屋…。
男「…ゲホッ!…ゴホッ!!」
喉に登ってきた血を抑えることが出来ず、吐血してしまう男。
殺し屋「おっ男さん!!」
男の身体に向かって、手を伸ばす殺し屋。
しかし、男の手に触れる直前に身体が硬直してしまう。
殺し屋「クッ!…ぅっ!!」
手に力を込めるが、本能がそれを拒絶してしまう。
殺し屋「何でよ!!何で触れる事が出来ないのよぉ!!ふざけんなよっ!男さんがこんな状態なのに、何怯えてんだよっ!!」
自分の不甲斐なさに、涙ながら憤慨する殺し屋。
殺し屋「私が汚れてるからって何だっ!!私が触れたら、男さんが汚れてしまうからって何だっ!!そんなの関係無いだろぉっ!!動けっ!!動けっ!!動けよぉおおっ!!」
男「…殺し屋……。」
239: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/11(水) 22:09:06 ID:jqb8msR6tI
男「……っ。」
男「……あっあのさぁ!!…おぼっ…覚えてるかぁっ…あの噂っ!!」
殺し屋に明るく問いかける男。
殺し屋「…ヒッ…グスっ…?」
男「…◯◯組は…戦死した組員の体を……生まれつき…身体の不自由な人や…事故で四肢を…失った人達に…ドナーとして提供するって…噂……あれ…本当なんだぜ…。」
男「…俺が…少しでも…自分の罪悪感を紛らわそうっつー…最低な理由で作った……特殊な制度なんだけどさ…。」
男「…俺も…そうしようと…思うんだ……。」
殺し屋「ーーーっ!」
240: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/12(木) 21:30:56 ID:3pGy78Zs8A
殺し屋「なっ…なんで…そんな…かなしいこと…いうんれすかぁあ…。」
悲しみで、崩れ落ちそうになる殺し屋…。
男「…だってさ…そうしたらさ……俺の代わりに…生きてくれるだろう…?」
表情を消して、呟く男。
殺し屋「なっ…なにを…」
男の真意が読めない殺し屋。
124.87 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】