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殺し屋「無念です……。」
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1: ◆p1lPe6tSdk:2012/3/12(月) 22:53:20 ID:jXjtQP5wys
初SSです(・_・;)
マンネリなストーリー、読みにくい文章になってしまうかもしれませんが、何卒よろしくお願いします(´・ω・`)



201: ◆YkwVCqa05Y:2012/3/29(木) 22:06:21 ID:U.oXxyuD36
男「……。」

殺し屋「…私の為に叫んでくれた…あの言葉も嘘だったんですか…?」

男「……。」

殺し屋「…いつも私の事を…励まし続けてくれた…あの言葉達も…嘘だったんですか…?」

男「……。」

殺し屋「わだしの……だいすぎだった…おとこざんの笑顔は…ぜんぶウソだったんでずかぁああっ!!!」




男「…ああ。」

202: ◆YkwVCqa05Y:2012/3/29(木) 22:17:43 ID:U.oXxyuD36
殺し屋「うぁ…うぁああぁあ…ぁあぁあああっ。」

男「……。」


男「俺の事は…好きなだけ罵るといい………この大馬鹿野郎ってな。」

殺し屋「…ヒッ…グスッ…ッ。」

男「もう面倒だ…。」
トットット
一定のリズムで、ステップを踏む男。
キユッ
男「終わりにしよう…。」
ボクシングの構えを取る。

幹部B「そうですね。茶番は、このくらいにしていただけると、コチラとしても有難いです。」
チヤッガチャッチヤッ!
その言葉に呼応する様に、銃器を構える◯◯組の面々。


男「終わりにしよう…全部。」


203: ◆YkwVCqa05Y:2012/3/29(木) 22:23:02 ID:U.oXxyuD36
…ギュ
殺し屋「……。」
震える手で、包丁を構える殺し屋…。

幹部B「ほほう。まだ戦意があるとは…見上げた精神です。」

男「いくぞ…殺し屋…。」

ボガッ! ドッ!
地面を蹴飛ばす音共に、二人の距離が縮む。


…そして…。


204: ◆YkwVCqa05Y:2012/3/29(木) 23:45:15 ID:MsRKeGtjjc
二人の足が交差する

ドカァアアアアンッ!!!
鼓膜が破れてもおかしく無いような、轟音が響き渡る。
それと同時に、悲鳴を上げる者がいた…
…それは……









組員達「がぁあああああああああッ!?」
爆発した様にふっ飛んだ組員達だ。

幹部「なッ!?…何をしてるんですかっ!?」
幹部が叫ぶ。矛先は…


幹部B「組長ッ!!!?」
男だった。

組員達をぶっ飛ばしたのは男だったのだ。

バサっ
殺し屋「…。」
殺し屋がキャッチしたのは、男が羽織っていた上着だ。
男が打撃を繰り出した際に、吹き飛んだのだろう。

男「ハハッ。」

男「なぁに……ついさっき言った事だろうがよ?」
皆の視線が男に集まる。

男「俺の親父は、女で人生を棒に振るような大バカ野郎だった……




俺も女で人生を棒に振るような、大バカ野郎って事だよ。」
http://ryu.boy.jp/up/uf/20120329233736834.JPG

殺し屋「…ほんと…男さんは……最高ですね…。」
205: ◆YkwVCqa05Y:2012/3/30(金) 00:13:23 ID:MsRKeGtjjc
すいません。
画像は、画像スレに貼った方がいいと、ご助言を頂いたにも関わらず、自スレに貼ってしまって(/ _ ; )

でも、このssを書き始めた当初から、このシーンはどうしても絵で表現したかったので、自分の意志を突き通しました。

不快な思いをしてしまう方がいるのなら、真に申し訳ありません…。
恐らくこのssも、明日までには、完結すると思うので、何卒よろしくお願いします(*^^*)
206: ◆YkwVCqa05Y:2012/3/30(金) 17:11:08 ID:IcBc8S6DnQ
幹部B「なっ……」
開いた口が塞がらない幹部B


殺し屋「…まったく…私がさっきの言葉で、どれだけ絶望したと思ってるんですか…。一瞬、自害しようとすら思ったんですからね…。」

男「うぅ…本当にすまん…。ホントはもっと早く裏切ろうとしてたんだが……俺が抱えている真実、罪をお前に話さないといけなかったから…。」

殺し屋「……。」

男「…ごめん…。俺は、お前を騙していたんだ…。許されていい事では無いって事くらい分かってる…。けど…」
殺し屋「許しません。」

男「うぁ…」

殺し屋「後で、たっぷりと甘えさしてくれないと……許してあげませんから…。」

男「……えっ。」

殺し屋「分かりましたかっ!?/////」
顔を真っ赤にして、詰め寄る殺し屋。

男「…はい。(お前は、本当に可愛い奴だよ…。惚れちまうわ…。)」
いつも通りの笑顔を見せる男。

207: ◆YkwVCqa05Y:2012/3/30(金) 17:53:47 ID:xfdaG0F/ts
幹部B「おい…。」

殺し屋「そもそも何ですか、あの分かりづらい合図は!?バカ野郎の一言で、今から裏切るって気付くわけないじゃないですか!」

男「…気付いたじゃん…。」

殺し屋「不安だったんですよ!もしかしたら、本気で私の事殺そうとして、突っ込んできてるかもしれないと思いましたし!!」

男「…突っこむ前に、優しく名前呼んだじゃん…。今から殺そうと、思ってる相手にそんな事しないだろ…?」

殺し屋「正座っ!!」
男「はいすいません…。」
素早く正座の体制に移行する男。

幹部B「…。」




208: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/1(日) 00:27:41 ID:rdW18zxtwc
パキュンッ!!

殺し屋「ッ!?」
男「ッ!?」

幹部B「…確認をとりますが、男さんは◯◯組を裏切るおつもりなんですよね?」
天井に銃弾を打ち込み、冷静に語る幹部B。

男「ああ。違いねぇ。」
とりあえず、立ち上がる男。


幹部B「そうですか…。それは好都合です。私としては貴方みたいな餓鬼が、元組長の御子息という理由だけで私の上司である事に、少々疑問を抱いていたので。…これで合法的に貴方を殺して、私が組のトップになる事が出来ますね。」
笑顔という仮面を被り、眈々と語る幹部B。

男「…奇遇だなぁ。俺もテメェの憎たらしい顔面に、一発かましてやりてぇと思ってたんだよ。」

殺し屋「…協力しますよ。」

男「ありがとよ…。
…それじゃあ…。」

209: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/1(日) 00:48:44 ID:rdW18zxtwc
男「すぅ〜っ…。」
目一杯、息を吸い込む男。


男「女で人生を棒に振るような、大バカ野郎の俺とぉ!!」
大声で叫び、殺し屋に目配せをする。
殺し屋「……っ。」

殺し屋「…人を殺しても、何とも思えない最低な私のっ!!」
楽しそうに大声で呼応する殺し屋。

男「全てを打ち明けた最低なカップルが送る、初めての共同作業っ!!!」
組員達「ーーつ!?」
男の大声に気圧される組員達



男「気を付けろよ。俺たちは最低たけど………最強のカップルなんだぜ。」
その声が開戦の合図だった。

210: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/1(日) 16:29:42 ID:CFRnI5aN7k

組員達「うっ…。」
男と殺し屋の凄まじい闘気に、一瞬たじろぐ組員達。

ダンッ!
男「よっと!」
男の瞬間移動を思わせる様な踏む込みで、組員達の懐に入る。

組員達「ヒッ!?」


男「…一つ教えといてやるよ。喧嘩っつーのはな、出だしでビビったら負けなんだぜ。」
ビュンッ!と、
男がダイナミックに右フックを振りかぶる。

ゴッ!!
組員a「がっ!?」
ゴッ!!
組員b「ぎっ!?」
ゴッ!!
組員c「ぐっ!?」
ゴッ!!
組員d「げっ!?」
ゴッ!!
組員e「ごっ!?」

1人、2人、3人、4人、5人と、男の拳が組員達の顎をかすめる。
それだけなのに、組員達は目玉をひっくり返し、竹トンボの様に回転しながら宙を舞う。


男「来いよ。優しくぶっ飛ばしてやる。」

211: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/1(日) 18:26:16 ID:GhAySW96io

組員f「クソッ!」
鼻息を荒くし、男に向かって拳銃をかまえる。

ヒュンッ!

組員f「ッ!」
黒い影が組員fの真横を通過した。

その瞬間…。

ビシャシャッ
地面に真っ赤な血飛沫が描かれる。
組員f「……何だ…コレ…?」

ドサッ
それが自分の血であると気付く前に、組員fの意識は途切れた。

殺し屋「…私の大切な人に、拳銃を向けるなんて……死んでも、文句は言わせませんよ…。」
静かな怒りが込もった殺し屋の包丁からは、血がしたたっていた。
212: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/1(日) 19:01:30 ID:GhAySW96io

男「ふしゅっ!しゅっ!しゅっ!」
激しい呼吸音と共にパンチを繰り出す男。

殺し屋「……。」
人と人との間をくぐり抜け、血飛沫を撒き散らす殺し屋。

組員の数も、みるみると減っていく。


幹部B「(…流石に圧巻ですね。化け物二人が暴れる姿は…。まぁだからといって、私の勝利に何ら変わりはありませんけどね。)」


213: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/2(月) 00:34:14 ID:Tat48qDSnk
ランキング驚きました…。

まさかの4位ヽ(;▽;)ノ

嬉しすぎて、涙涙です。
支援してくださった皆さん。
投票してくださった皆さん。

本当に本当に有難うございましたm(;▽:)m
214: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/2(月) 00:57:33 ID:Tat48qDSnk

組員z「ぐっ…えっ…。」
ドサッ

殺し屋「ふぅ…(これで、あらかた片付いたか…。)」
動きを止め、辺りを見回す殺し屋。



ギュっ

殺し屋「えっ!?」


何者かが、殺し屋の手を握った…。


215: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/2(月) 01:06:04 ID:Tat48qDSnk


幹部B「おやぁあ…?仲間の手を取ろうとしたら、間違えて汚物に触れてしまいましたぁ…。」
殺し屋の手を握ったのは、醜悪な笑みを浮かべた幹部Bだった。

殺し屋「いや…いやぁ…。」
それに気付いた殺し屋の表情が、恐怖で強張る。



殺し屋「いやぁああああああああああああっ!!?」
殺し屋を形作っていた精神が崩壊した。

男「殺し屋っ!!?」
殺し屋の悲鳴に、焦りを隠せない男。

幹部B「はい。終了。」

216: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/2(月) 01:18:30 ID:Tat48qDSnk
殺し屋「いやっ!!いやぁあぁあぁ…。」
泣き喚きながら、地面にうずくまる殺し屋。

幹部B「はぁ〜い、男さんはそこを動かないで下さい。」
殺し屋に拳銃を突き付けながら、子供を叱る様に男に呼びかける。

男「くっ!」
苦虫を噛み潰したような顔をする男。

幹部B「私も、貴方に一つ教えといてあげます…。喧嘩というのは、相手の弱点を沢山知ってる方が勝つんですよ。」

217: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/2(月) 13:48:56 ID:Nh6m/Hqols

男「…クズめ。」

幹部B「何とでも、言って下さい。どうせあなた達は、ここで死ぬんですから。」

殺し屋「あっあぁあぁ…。」
身体の震えを止める事が出来ない殺し屋。

幹部B「殴りかかろうとか、無駄な事考えない方がいいですよ?貴方の踏む込みの早さは、確かに異常ですけど、殴るスピードは恐るるに足りません。私に近付けたとしても、殴るまでには、私が引き金をひいてしまいますから。」

男「…っ。(クソッ…俺の弱点にも、気付いてやがったか…。)」

218: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/2(月) 19:05:53 ID:bCLqaW66Q2

幹部B「さて、どうしてもらいましょうか…。」
男達を殺すための策を練る幹部B。
それが、至上の喜びであるかの様に、口元をつり上げる。

男「……。」

男「…分かった…。お前を殴るのは、諦める…。」

幹部「?」

219: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/2(月) 21:56:34 ID:oN33TXhDVo

幹部B「…潔いですね。流石に人質をとられては、なす術無しですか?」

男「…いいや。それは、違う。」

幹部B「は?」




男「お前を倒すのは、俺じゃないからだ。」


パキンッ!
甲高い金属音が響いた。

幹部B「えっ?」
幹部の持っていた拳銃が、真っ二つに割れたのだ。

殺し屋「ふーっ…ふーっ…」
歯を食いしばりながら、熱い吐息を漏らす殺し屋。

その手には、強く握りしめられた包丁が鋭く光っていた…。

220: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/4(水) 14:37:27 ID:YVSkdv0S0I

幹部B「ばっ馬鹿な…。何故そんな顔ができる…。何故戦う事ができる!?貴方に刻まれそのトラウマは、そう簡単に克服できるものでは無いはずでしょうが!!?」
身体中から、嫌な汗が滲み出る幹部B。

男「簡単そうに見えるか…?」
奥歯を強く噛みしめる男。

ぽたっ…ぽたっ…。
水滴が落ちる音が聞こえる。


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