初SSです(・_・;)
マンネリなストーリー、読みにくい文章になってしまうかもしれませんが、何卒よろしくお願いします(´・ω・`)
241: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/12(木) 21:59:14 ID:3pGy78Zs8A
男「…殺し屋…お願いだ……病院で…伝えてくれ…。」
男「…俺の体を…使ってほしいって…。」
殺し屋「…なんっ…なんで…。」
男「…だって…もし…俺の左腕を移植した人が…いるのなら…その人が俺の変わりに…困ってる人に…手を差し伸べてくれるかもしれない…。」
男「…もし…俺の両足を移植した人が…いるのなら…その人が俺の変わりに…困ってる人の元へ駆けつけてくれる…かもしれない…。」
男「…もし…俺の眼球を移植した人が…いるのなら…その人が俺の変わりに…助けを求めてる人を…見つけてくれる…かもしれない…。」
男「…いろんな…人が…最低な俺の変わりに……最高の事を…してくれるかもしれない…。」
男「…けど……だけど………だけどな……俺の右腕は……右腕だけは…移植しないでほしいって……伝えてく欲しいんだ…。」
殺し屋「…えっ…」
242: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/12(木) 22:19:08 ID:3pGy78Zs8A
男「…俺の右腕は……。」
男「…俺の右腕は……大好きなお前が……触れてくれた…この右腕だけは……
…死んでも…俺のもんだ…。
お前が触れてくれた…この右腕は…俺の誇りだから…。
誰にも…渡したく…ねぇんだ…。」
殺し屋「……… ああ……
『私は…汚れてるんですよ…』
『いやっ!いやぁあっ!?触らないでぇえええっ!!』
『私は…汚れてるから…男さんに触れたら……男さんまで…汚れてしまうから…。』
ああ…
あああ…
この人は……最期まで…
最期まで……私の事……励ましてくれるんだ……。
243: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/15(日) 13:54:31 ID:HiP0NopJqA
殺し屋「…まったく……貴方って…人は……。」
殺し屋が身を屈める。
殺し屋「最高に……大好き…です…。」
スッ…
殺し屋と男の唇が重なった。
男「っ!」
殺し屋「これで…男さんの唇は…一生……私のものですね…。」
最後に…殺し屋が男のために用意した表情は、ハジけるような笑顔だった。
男「……ハハ……それは…最高に幸せだなぁ……。」
男は本当に幸せな笑みを浮かべ、重いまぶたを閉じたのだった。
244: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/16(月) 21:03:24 ID:buiuwTdrrQ
そして…数年の時が流れた。
245: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/16(月) 21:09:34 ID:buiuwTdrrQ
殺し屋「……。」
一つの墓石の前で屈み込む殺し屋。
スッ…
殺し屋「…今日は…寒いですね。」
そう小さく呟きながら、花束を添える。
すると…
???「…やっぱりここか。」
後ろから誰かが囁いた。
殺し屋「…はい。」
それに短く答える殺し屋。
246: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/16(月) 21:30:03 ID:I21cfgmb12
???「…大丈夫か?」
殺し屋「…ふふ。有難うございます。でも大丈夫です。ちゃんと過去とは決別できましたから…。」
???「そっか…。でも、まさかお前がこの人のために墓を建てたいと言い出すとはな…。」
殺し屋「ハハ…自分でも信じられません…。でも、過去を認める事で私はこの人のために花を添える事が出来るんです。」
???「……お前は本当に…強くなったな…。もし、これが俺の墓であったとしても、お前は同じ事を言ってくれてたのかもな。」
殺し屋「それ…シャレになってませんよ。……まったく…
男さんは…。」
247: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/16(月) 21:48:39 ID:I21cfgmb12
男「すまん。すまん。最近ブラックジョークにハマってるからさ。」
殺し屋「黒さが尋常じゃないですよ…ったく、あの時私がどんな思いをしていた事か……反省して下さい。」
割りと本気で男を睨みつける殺し屋。
男「…すいません。」
殺し屋「シャレにもあの時、男さん一度心臓止まってたんですよ…なのに…ご臨終確定した直後に急に起き上がるんですから…医者の先生も驚きの余り卒倒してましたからね…。」
男「ほんとすいません…。」
殺し屋「…まぁ…こうして生きてくれているわけですから…許してあげますけど…。あの時本当に…私…死ぬ程悲しかったんですから…。」
男「…ごめん…。」
殺し屋「…もう絶対に…一人にしないで下さいよ…。」
男「…約束する。」
248: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/16(月) 22:08:35 ID:I21cfgmb12
男「…じゃあ…帰るか。」
殺し屋「…はい。」
男「あっ…と、ちょっと待って。」
ザッ
墓石の前に駆け寄る男。
殺し屋「?」
スッ
男「…。」
墓石に向かって手を合わせる。
そして…。
男「…あんたの娘は俺が幸せにする…。あんたには出来なかった事かもしれねぇが、俺には出来る。…俺はコイツの事が大好きだから…。俺にはそれだけの覚悟がある…。だからあんたの娘…貰うぜ。」
その墓石には**の名前が刻まれていた。
殺し屋「…男さん。」
微笑む殺し屋。
その頬は夕日と同じくらい赤みがかっていた。
男「それに…もうすぐ孫の顔も見せてやる予定だからな。楽しみにしてな。」
ボンッ『殺爆』
殺し屋「なっにゃにを言ってるんですかぁっ!?いやっその嫌なわけではにゃいですけどっ!確かに男さんにはいっぱい抱き締めてもらいたいわけですけどぉっ!!だからって//////」
男「ハハ。親父さんが嫉妬するくらい最高に幸せになろうぜ。」
そう言って殺し屋の手を握る男。
殺し屋「…うぅ……無念です…/////。」
二人の幸せ過ぎる日々はこれからも続くのでした。
おしまい。
249: ◆YkwVCqa05Y:2012/4/16(月) 22:17:24 ID:I21cfgmb12
いやぁあ…
本当に楽しかったです。
このSSを執筆するのが最近の一番の楽しみでした。
支援して下さった皆さん…
心よりお礼を申し上げます。
そして今回もまたランキングに入る事がてきました。
9位です。
まさか二度もランキングに入る事が出来るなんて思ってもいなかったので感謝感激感動たまりません。
本当に有難うございました。
また、ここでSSを書かして頂く事になるかもしれませんが、その時にもまたご一読願おうなんて…贅沢ですかね…。
…すいません。
ではまた。
250: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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