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【モンハン】狩人見聞録【SS】
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1: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 12:00:04 ID:XlSJgOCK.c
狩り場を飛び交う真しやかな噂話、しかしそれらは時として現実となり狩人達に立ちはだかるだろう・・・

モンハンSSを書かせていただきますm(__)m
またお前かという方もいらっしゃるやもしれませんが、先に言わせてもらいます。ごめんなさい

このSSは一話完結の短編集です。詳しくは前作
【モンハン】絶対狩猟域【SS】をご覧になるとわかるかもしれません

・・・宣伝じゃないですよ


それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい


340: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/18(水) 23:53:42 ID:gsVAcVjlTM
改めて回りを見渡してみる

草で作られたベッドに寝かされ、薬草を湿らせた物を傷口に巻かれていた

洞穴は立つと頭が付きそうな高さで広さはそれなりにあり、人が三人は寝転がれるくらいだった

「ここなら他のモンスターも来ない、私だけの場所だ」

「そうか…」

少女の話を聞きながら違和感を覚える

この少女はこの辺りを知ってるような口振りだ
ということは付近の村の少女だろうか?しかし狂暴なモンスターが歩いているこの地域にハンターでもないのに出向くなんて何を考えてるのか…

「君は…この辺りの人かな?ここらには狂暴なモンスターがいて危ないよ?」

「その狂暴なモンスターにそんなにされたのは君かな?」

「ぐっ!!」

クスリと笑いながら青年の痛い所を突く少女
その顔は悪戯が成功したような無邪気な顔だった
341: さぎし(投下終了) ◆kvG4ejFyq2:2012/4/19(木) 00:01:48 ID:ixxZD/Zmlw
「心配するな、モンスターは私には襲ってこない…寧ろ返り討ちだ」

「?」

ますます少女の事がわからなくなってきた
モンスターは自分を襲わない?
確かにケルビやアプトノス等の草食竜は温厚な為襲ってはこない

しかし、この時期はコンガやヤオザミ等の狂暴なモンスターがいるため襲われないというのはないはずだが…

「返り討ちってことは…強いの?」

「まあな、何人ものハンターを蹴散らしてきたし」

「・・・は?」

「なんだ、まだ気づいてなかったのか?」

少女は耳を押さえ静かに息を吐いた…すると

「っ!!」

「ん…まあ、こんな所か」

少女の耳が、特徴的なイャンガルルガの耳に変わったのだ
342: 名無しさん@読者の声:2012/4/19(木) 01:56:54 ID:WX1xr66qmk
続きが気になる!!
CCCCCCCCCC
343: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/19(木) 17:23:48 ID:/c7iUBA6B6
>>342

ありがとうございます

支援感謝です♪
344: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/19(木) 17:48:31 ID:6Oet8Id.lc
「な…」

突然の事態に驚愕を隠せない青年
それに追い討ちをかけるように少女は

「まだ信じられない?じゃあ、これは?」

すぅっと息を吸って目を閉じる…そして

「クェェェ」

イャンガルルガの鳴き真似をした

この辺りの地理に詳しくモンスターに負けない絶対の自信を持つ発言
青年の中ではある仮説が…いや、もはやほぼ確信に近かったが

「まさか…君はイャンガルルガ?」

「その通り、更に言うなら君と幾多となく戦い続けたのは私だ」

自分と戦っていたイャンガルルガ
それを聞いた瞬間、青年の視界が反転した
体を起こし少女を見ていた体制から少女に押し倒される形になっていたのだ

「なっ!?」

モンスターといえど今は人間の姿をしていて、美人という風貌
自然と青年はただあたふたするしか出来なかった
345: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/19(木) 17:59:41 ID:6Oet8Id.lc
「さて、君に問題を出そう」

少女は青年に馬乗りになりながら楽しそうに笑う

青年は少女をどかそうとしたが、体を動かす度に体に走る鈍痛と戦っていた

「君はなんでここにいると思う?」

「そんなの…ネコタクが来なかったから…」

「ネコタク、とやらは確かに来たよ…でも私が蹴散らしたけどね」

「!!」

「じゃあ、次の問題」

「君をここに運んだのは私だが、いったい私は君をどうするか」

「・・・」

青年は考えを巡らした
ネコタクが来たということは自分は力尽きたということ
力尽きた自分をわざわざこんな場所に連れてきて治療をするということは…

「食べる…じゃないな、何をすればいい?」

少女は嬉しそうに目を細めて

「半分正解だよ、まあ食べるでもある意味ではあってるかな」
346: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/19(木) 18:10:47 ID:6Oet8Id.lc
「君には私の質問に肯定か否定するだけでいい…簡単だろ?」

「それだけ?」

「ああ」

少女は青年の胸に手を置きゆっくりと顔を近づけてきた

「じゃあ…聞くよ?」

息がかかるくらいの至近距離
青年は赤面していたが少女の言葉に耳を傾けていた

「・・・好き」

「・・・は?」

少女が顔を離した時、青年は少女の顔がうっすら紅潮しているのが見えた

「笑うかい?」

「え?え!?」

言葉の意味をゆっくりと理解していく
少女がいった好きというのは友達関係としての好きなのか、しかし顔を紅潮させているところをみると違うらしい

つまり・・・

「え…つまり、俺が好きって…事?」

少女はコクリと頷く

「ええええええ!?」

洞穴内に青年の絶叫が響いた
347: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/19(木) 18:18:15 ID:/c7iUBA6B6
「き、君は音爆弾か…?」

やや涙目になりながら耳を抑え睨み付ける少女
しかし、睨み付けてるそれは可愛らしさをそそるものしかない

一方の青年はというと
混乱して口をパクパクさせていた

「・・・待てよ?」

流石はハンターと言うべきか、混乱が収まり冷静に考える
青年は少女が発した言葉を思い出していた

「なあ、矛盾してないか?」

「なにが?」

「お前はさっき、自分は俺と何回も戦ったイャンガルルガって言ったよな?」

「確かに」

「じゃあなんで好きなんだ?殺したいとかじゃないのか?」

「もしも私が君を殺す気なら、君はもう息すらしていないだろうね」
348: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/19(木) 18:55:28 ID:Jme75K3El2
「そうだな…やはり何度も戦った、というのが大きいな」

「?」

「最初は殺す気で戦ったさ…けど、何度も何度もがむしゃらに挑み、負けてもあきらめないその精神力、そこに惹かれたのさ」

「・・・」

「よければ、君と一緒にいたい…」

「もしも…俺が否定したら?」

「すっぱり諦める、どこかに飛ぶさ」

「殺さないのか?」

「好きになった人を殺せるかい?」

「・・・」

「さあ、答えは?」

「・・・俺は」
349: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/19(木) 20:40:53 ID:383U31T4Eo
「青年さん!?お帰りなさい!!」

「あ、ああ…ただいま」

「良かった…ネコタクが弾き飛ばされて連れ去られたって聞いた時は…もう駄目かと思いました…」

「・・・まあ、悪運だけは強いからね」

「そうだ!!イャンガルルガはどうなりました!?」

「ああ、はい」

「黒狼鳥の上鱗!!討伐出来たんですね!?」

「うん…」

「念願達成ですね!!」

「そう…だね」

「あ、お疲れですよね?すいません!!」

「いや、いいんだ…家で休むから」

「はい、ごゆっくり」

350: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/19(木) 20:51:10 ID:Vj.o3/CTDs
青年が自宅のドアを押し開ける

ギィィィという音からして随分使い込んでいるのが容易に取れる

「つっかれた〜」

装備をろくに外さずベッドに倒れ込む
頭に感じる柔らかな感触が疲れを癒してくれてるような気がした

「柔けぇ…」

「意外だろう?硬いばかりではないのだからな」

「・・・」

「こ、こら!!抱き抱えるな」

「いいじゃねーか、生足なんて滅多に触れないんだから…」

「君は変わってるな…」

「それを言うならお互い様だ」

「・・・だな」

青年の髪を手でいじりながら少女は微笑む
青年もお返しにと少女の紫の髪を撫でた
351: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/19(木) 21:13:58 ID:Vj.o3/CTDs
「まさか、君があんな提案をするとはな…」

「そうか?これでも結構考えたぞ?」

「考えた…ね」

青年が出した提案…それは

少女と同棲し、少女に何か一つでも勝る事を見つける事である

元モンスターという事もあり、腕力はもちろん、知識も瞬発力も青年は何一つ勝てなかった

ならばと日常生活で勝ってやると、家に先に行くように言ったのである
幸い青年はアイルーを一匹も雇っておらず、少女は青年の家に簡単に入れたのだ

「何はともあれ、嬉しいよ…君の側にいれて…」

「う、うるさいな…一つでもあったら、すぐ追い出すからな!!」

「なら、私は君が勝たないように様々な妨害をしないとな」

「なっ!!汚いぞ!!」

「私に勝てるのかい?」

「うぐっ!!」


こうして青年と元黒狼鳥の日々が始まった
この二人がどのように過ごしたかは、皆様のご想像におまかせするとしよう


【黒狼鳥の恋】


fin
352: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/19(木) 21:22:48 ID:383U31T4Eo
どうも皆さん

モンハン片手にSSをポチポチと更新している私です
あ、どうでもいいですよね

さて、かなりの数を捌き気づいたら300を行っていて、まあいつもどおりですが

では、次はいよいよとあさぎな訳ですが

とりあえずまとめ最中ですので早いですが今日の投下は終了とさせていただきます

ご回覧乙狩れ様でした♪
353: 名無しさん@読者の声:2012/4/19(木) 22:36:58 ID:6ybnliin.Q
とあさぎ(*^^*)


4円
354: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/20(金) 06:41:27 ID:Zo5PaMYYxM
>>353

ありがとうございます

いやぁ、いざ書くとなると少し恥ずかしいものがありますなwww

というわけで、以下sageで行かせていただきます

あげても構いませんが…別にあげろって振りじゃありませんからね!!

おっと、4円感謝です♪
355: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/20(金) 06:50:40 ID:Zo5PaMYYxM
【とあるさぎしの狩猟生活】

『登場人物紹介』

さぎし

ユクモ村の温い空気から一転、ポッケ村の厳しい自然に慣れようと思い立ち、気がついたらポッケ村にいたでござる
ポッケ村の鬼畜な攻撃判定に涙しつつナルガの扱いに狂喜乱舞しつつ日々狩りを続けている

別名 乙神様

アスミ

アスミ改めボレイド
ボレイドが自分の妹という設定で作ったキャラ
兄に負けず劣らずその強さは言わずもがな
ハンマーを愛用しており、モンスターの頭を殴る事を生き甲斐としている

別名 破壊神ASM

リョータ

ポッケ村でのほほんとしていた所をさぎし、アスミに強制連行された可哀想なお方
しかし、実力はかなりのもので、太刀を振るえば斬れぬ物なし、ランスを構えれば貫けぬ物なし

別名 神
356: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/20(金) 06:56:22 ID:LE.xwYpsAM
〜ある日、学校にて〜

さぎし「・・・」

アスミ「さぎし〜、なにしてんだ〜?」

さぎし「大名さんと将軍さんの奴」

アスミ「ああ、同時の?」

さぎし「それそれ」

アスミ「どない感じ?」

さぎし「まあ…二乙したけどなんとかなりそ…」

さぎしは力尽きました

さぎし「・・・あ」

アスミ「プクスーwww」

さぎし「大名さんに貫かれた…」

アスミ「だからあれほどスタミナ管理をしっかりしろと…」

さぎし「回避性能があれば十分だと思った時期が私にもありました…」

アスミ「回避性能に頼った結果がこれだよwww」
357: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/20(金) 07:01:33 ID:Zo5PaMYYxM
さぎし「え〜、秘薬…」

アスミ「なんかいこーぜ」

さぎし「んー、じゃあクシャルいこっか」

アスミ「ちょwww」

さぎし「二人でも大丈夫でしょ?」

リョータ「なにしてんの?」

アスミ「・・・」

さぎし「・・・」

リョータ「えwww?えwww?」

さぎし「連行」

アスミ「らじゃ」

リョータ「えーー…まあ、いいけど

さぎし「クシャルいくよ〜」

リョータ「ああ、鋼鉄龍(笑)?」

アスミ「バカヤロー!!、風翔龍さんだよ!!」

さぎし「どっちでもいいわ」
358: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/20(金) 07:10:45 ID:LE.xwYpsAM
さぎし「うーん…密林だと木が邪魔して見にく…げふっ!?」

リョータ「大丈夫かー?」

さぎし「な、なんとか…どあっふぅ!?」

アスミ「ざまぁであるwww」

さぎし「ちょ、ピヨった!!死ぬ!!死ぬ!!」

リョータ「ハンターを切る!!」

さぎし「ありがと!!リョータ!!」

アスミ「ねえねえ、クシャルさん今どんな気持ち?ねえねえ、今どんな気持ち?」

ドゴッ!!グシャ!!

さぎし「相変わらずエグいなぁ」

リョータ「ハンターを切る!!」

アスミ「おまwwwやめろしwww」

さぎし「もはやどっちが悪人かわからなくなってきた」
359: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/20(金) 07:15:56 ID:LE.xwYpsAM
アスミ「スタンしたぞー!」

さぎし「遂に目眩か!!」

リョータ「強力な打撃でモンスターに目眩を起こす!!」

アスミ「うるせぇよwwwハンターをKill担当www」

さぎし「尻尾いきまーす」

リョータ「アスミさん切りまーす」

アスミ「やめれwww」

リョータ「あ、尻尾切れた」

アスミ「なん…」

さぎし「だと…」

リョータ「まあいいじゃん、いいじゃんwww」

さぎし「スタン何秒だった?」

アスミ「三秒くらい」

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