狩り場を飛び交う真しやかな噂話、しかしそれらは時として現実となり狩人達に立ちはだかるだろう・・・
モンハンSSを書かせていただきますm(__)m
またお前かという方もいらっしゃるやもしれませんが、先に言わせてもらいます。ごめんなさい
このSSは一話完結の短編集です。詳しくは前作
【モンハン】絶対狩猟域【SS】をご覧になるとわかるかもしれません
・・・宣伝じゃないですよ
それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい
2: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 12:17:31 ID:VdOxi.lFPU
【岩竜観察記録】
レナ「君はバサルモスがどうしてバサルたんと呼ばれるか知っているか?」
岩に擬態している岩竜バサルモスを双眼鏡で覗きながら隣にいる相棒、レナ・アリスが聞いてくる
クレス「しらね、グラビモスの幼竜だからじゃねーの?」
その疑問に投げやりに答える。そもそもそんな風に呼ばれてる自体が初めて聞いた
レナ「ふむ…幼竜と呼ばれる種族は成竜と違い幼い…つまり、子供という観点から○○たんとつけるのか?」
レナ「ならば、ヤオザミもガミザミもヤオたんガミたんとつけるものではないか?あれらも一応成長はするし」
クレス「いや、そういうのとは違うんじゃねーか?」
隣でゴールドルナに身を包み一生懸命に考えてる少女、端から見たらシュール極まりないな
クレス「レナ、まだか?」
レナ「すまないね、もう少し待ってくれないか?」
3: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 12:26:32 ID:uAZokJ0pgM
クレス「構わねーけどよ…」
レナ「君にはいつも世話をかけるね」
柔らかく微笑みながらまたバサルモス観察に戻る
レナは学者だ。といっても元だが
モンスターの生態に興味があるが、学者という立場上危険な狩り場には足を踏み入れる事を禁止されているため、満足のいく研究が出来なかったらしい。今はハンターとなり各地を飛び回っているがいつも俺をつれ回す
護衛という建前だが、こいつは一人でも強い
最初の頃は武器も振るった事の無い少女が、今やハンター歴五年の俺と肩を並べる程に成長した
もちろんこいつが一人でここまで到達したわけではない、少なからず俺も手伝った事はあるがそれ以前にこいつには才能があった
それに嫉妬したことがないと言えば嘘になる。だがモンスターを発見し、観察する時の年相応の無邪気な顔を見ると、雲散霧消してしまうのだ
4: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 12:33:32 ID:VdOxi.lFPU
レナ「君はバサルモスの腹破壊をしたことがあるか?」
すっかりモノローグに浸っている時にまたレナからの疑問
クレス「まあ、何回かはな」
というより、まともに攻撃が通る部位が腹しかないのだ、自然と狙うのは当然と思われる
レナ「そうか、聞きたい事がある」
クレス「なんだよ」
レナ「破壊した部位を触った事があるか?柔らかかったか?」
クレス「はあ!?」
大真面目な顔でとんでもない事を聞いてくる少女
今に始まった事ではないからある程度は理解出来るが大部分は謎だ
クレス「んなこと聞いてどうすんだよ」
レナ「生態調査だ、肉質や部位を調べるのは当然だろう?」
5: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 12:46:29 ID:uAZokJ0pgM
クレス「・・・」
記憶の中のバサルモス狩りを辿る
バサルモス自体をあまり狩った事がなくその辺りが曖昧なのだ
クレス「覚えてねーな」
レナ「そうか」
特に残念がる様子もなく、背に背負っている黒刀【参ノ型】に手を…って
クレス「お前!!まさか狩る気か!?」
レナ「狩りはしない、ただ腹破壊をするだけだ」
クレス「腹破壊されるだけに襲われるバサルモスの気持ちを考えろ!!」
レナ「君は狩る時にモンスターの気持ちになりながら狩るのか?」
クレス「え、あ、いや…」
咄嗟にでたので特に深い意味はない、そこを突っ込まれると返答に困る
クレス「とにかく、俺が困るから止めてくれ」
6: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 12:53:55 ID:VdOxi.lFPU
レナ「・・・親友であり相棒の君の頼みだ」
レナは伸びていた手を元に戻し
レナ「今は聞こう、でも私は諦めないからね」
ニッコリと笑うレナを可愛いと思ってしまう自分に自己嫌悪しつつ
クレス「バサルモス狩る時に確かめてくるから、それまで待っててくれ」
レナ「ああ、楽しみにしてるよ」
クレス「それなりに頑張りますよ…っ!?伏せろ!!」
レナ「わっ!!」
不穏な気配を感じとり素早くレナを自分の影に押し込めるようにして伏せさせる
それと同時にバサルモスが地面から飛び出した
レナ「・・・ばれたかな」
近くの岩場に身を潜めながら問いかけるレナ
俺は隠れる場所が無かったのでその場にしゃがみ相手から見えないように体勢を低くしていた
クレス「わからん…レナ、そこから動くなよ」
レナ「うん」
7: 名無しさん@読者の声:2012/3/31(土) 15:30:12 ID:K6ToAqhans
さぎしたんきた♪───O(≧∇≦)O────♪
8: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 16:21:14 ID:0HxDtJds0Y
今のところバサルモスはまだこちらには気づいてはないらしい
このまま上手くやり過ごせればいいが…こういう状況では物事が悪い方向に向かっていくのは長年の経験でわかっている
レナは息を押し殺してバサルモスの様子を伺っている。何かあったらこいつを守れるのは俺しかいないな…
レナ「クレス、クレス・フォン」
レナが俺をフルネームで呼ぶ、いつもは君とかの二人称だが…これは指示に従えとの合図だ
レナ「退くぞ」
レナが口パクで指示を出す。こういう時も素直に従った方がいいことを長年の経験でry
一番近い出口にゆっくりと歩を進めようとしたとき
「ギャアアア!!」
レナ「しまった!!」
小型の飛竜ガブラスがレナに襲い掛かった
クレス「レナ!!」
背負っていたキリサキを抜刀と共にガブラスの左翼目掛けて降り下ろす
ガブラスの左翼を切り落としバランスを崩したところへレナの鬼人斬りが襲いかかる
「ギャア…」
9: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 16:28:58 ID:.zQQ4y5jKw
ガブラスは力なく地面に伏したが、今の騒ぎで完璧にバサルモスに気づかれてしまった
レナ「クレス、一番近い出口まで走れるか?」
クレス「あいつに見られてる状態じゃ厳しいな」
レナ「じゃあ、私があいつの気を引く、その隙に…」
クレス「駄目だ、お前が危険だ」
レナ「っ!!私の提案を!!」
クレス「はいはい、学者様のご英断痛み入りますよっと」
レナ「ふざけるな!!それに私がその呼び方を嫌うのは君が一番よくわかってるだろう!!」
レナの目に明らかな怒気が含まれる
クレス「俺は相棒を置いて逃げない。それだけは誰にも言わせねぇ…」
レナ「クレス…」
クレス「それに…二人なら大丈夫だろ」
レナ「・・・全く、君の楽観は変わらないな」
クレス「まあな…いくぜ!!」
レナ「ああ!!」
10: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 16:39:02 ID:0HxDtJds0Y
クレス「・・・」
レナ「・・・おい」
クレス「・・・」
レナ「生きてるな」
クレス「確定かよ」
レナ「君がこんな所でくたばるわけがない」
クレス「そうかい」
気がついたら、ベースキャンプにいた
素材ツアー用のアイテムしか持って来なかったので苦戦どころか下手したら死にかねないあの状況でよく生還出来たものだ
レナ「また君に助けられたね、ありがとう」
クレス「ぬかせ、お前しか攻撃しなかったくせに」
レナ「気づかないと思った?」
クレス「・・・何が」
レナ「私への攻撃を君はその剣で必ず防いでくれていたろ?」
クレス「・・・」
レナ「君が私を守ってくれると信じていたから、私は回避を捨てたんだ」
クレス「ちっ」
レナ「ありがとう…」
11: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 16:44:32 ID:0HxDtJds0Y
レナにふわりと抱き締められる。いつもだったら嫌がるが、疲れきっていたのでそのまま体を預けた
レナ「もっと甘えてくれても構わないよ?」
クレス「体格を考えろ」
レナ「違いない」
悪戯っぽく笑いさらに抱き締める力を強めるレナ。そうしてお互いの体温を味わっていたが…
レナ「・・・あ」
クレス「ん?」
レナ「腹…触るの忘れてた」
クレス「・・・次があるだろ」
レナ「・・・そうだね」
レナ「クレス」
クレス「ん?」
レナ「また、私と狩りに行ってくれるかい?」
クレス「・・・考えとく」
【岩竜観察記録】
fin
12: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 16:47:59 ID:.zQQ4y5jKw
>>7
どもども(*/□\*)
まずは軽いお話を
観察対象を狩るなんてあるあるですよねwww
とまあ、こんな感じで行きたいと思います
next story
【桃毛獣大奮闘】
13: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 19:41:10 ID:rxns9WfAOs
【桃毛獣大奮闘】※下有
こんちには、僕はババコンガっていいます
名前は特に無いのでなんでも好きに呼んでいいです
早速ですが、今、非常にピンチです
皆さんはババコンガと聞いて、臭い、ピンク、女と見るや否やすぐヤる猿等のイメージを持っているかもしれません
しかし!!それは大きな間違いなのです!!
確かに仲間の中には年中発情しててなんでもかんでも襲いかかるような個体もいますが、皆がそうではないと言わせていただきたいです
でも、こういったイメージの定着が仲間内で不満を呼んでいるんです
昨日なんか密林を散歩していただけなのに、通りががりの女性ハンター(多分新米)さんに悲鳴あげられて逃げられました…
他にもアイルーに消臭玉ぶつけられたりして…もう散々です
仲間も我慢の限界が来ていて、いつ人間達に復讐するかという企みをしていました
14: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 19:47:26 ID:Eck057iku.
争いでは何も解決しない事は皆わかっているとは思います。ですが他に方法が無いのが現状
ならば、こちらからアプローチをすればいいのではないかという結論に達しました
幸い僕は人間の言葉がわかります。喋れはしないけど身振り手振りで伝える事も不可能ではありません!!
しかし、アプローチしようにも人間に逃げられては伝える暇もありません
ここはババコンガのイメージを払拭した上でアプローチをすればきっと上手くいくと思います!!
ですが、肝心のイメージの払拭方法がわからず…こうして密林を歩いているというわけです…
こういう状況下、仲間には相談しづらいですし…
僕は一体どうすればいいんでしょうか?
15: 名無しさん@読者の声:2012/3/31(土) 20:16:50 ID:DSHTNOpe1c
面白い!
つC
16: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 20:29:41 ID:R.vx/UJ16E
>>15
ありがとうございます
そういってもらえると凄く嬉しいです
支援感謝です♪
17: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 20:42:34 ID:R.vx/UJ16E
「よう兄弟、何か悩み事かい?」
声のした方を向くとババコンガ兄貴がいました
ババコンガ兄貴は僕のお兄さんという訳ではなく深い思いやりと人情を持っていて時に優しく、時に厳しく皆を指導する皆のお兄さん的存在です
中でも僕は特にお気に入りらしく、義弟と呼ばれています
義兄さんなら的確なアドバイスをくれるかもしれません
「ほう?ババコンガのイメージを払拭したい…か」
はい、何かいい方法はありませんか?
「それはいくら俺でもキツイ問題だな…何せ事実な部分もあるし…」
確かに…いくら否定しても実際に被害にあってるのは人間なので、そこを言われたら目も当てられませんね…皆が兄さんのようなババコンガになれればいいんですけど…
「義弟、それは少し間違ってるぜ」
どういうことですか?
「俺自身そんなに誇らしい事をしてないし、人間を襲った事がないと言えば嘘になる…他の奴に比べて数が極端に少ないだけだ」
で、でも数が少ないのはいいことじゃないですか
18: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 20:50:12 ID:R.vx/UJ16E
「そうともとれる…が、皆がそうなれるという確立は限りなく0に近い」
「自分の特徴とも言える個性を我慢して一人に合わせろなんて、奴らは絶対にしない」
・・・そういうもんですか
「悲しいが…そういうもんなんだ…女を襲ってから女を襲う事しか頭の中に入らない奴も出来ちまったし」
そういえば、義兄さんはあまり女性には手を出さないですよね?
「それはお前もだろ」
僕は面倒事に巻き込まれたくないだけです
「ははは、俺も同じさ…それに、女よりもっといいのを知ってるしな…」
何やら兄貴の瞳にあまり関わりたくない光が宿った時、人の気配がしました
19: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 21:00:22 ID:Z2Jk3zr6OQ
驚いて振り返るとそこにはハンターがいました
「・・・あ」
その人は辛うじて男だとわかるくらいに線が細く全体的に可愛らしいという感じの人でした
その人は最初はびっくりしたみたいでしたが、兄貴と目が合うと笑顔になり兄貴に飛び付くように抱きつきました
兄貴はそれを優しい目をして受け止めていました
ですが、僕はこの光景にある意味感動を覚えました。人間とモンスターはわかりあえる存在だということが目の前で証明されたのです
「えっと…アニキさんの、お友達ですか?」
その人は僕に話しかけていたみたいだったので首を縦に振りました
「そうですか…いつもアニキさんにはお世話になっています」
その人は柔らかく笑うとまた兄貴に抱きつきました。兄貴もそれに応えるように抱きしめました
「義弟、こいつは成り行きで知り合った奴でな、いい奴なのは確かなんだ」
兄貴がそう話ながら地面に文字を書いています
内容は、僕と兄貴の関係や僕を誉める言葉
それを目で追いながらハンターさんは、目をキラキラさせて
「凄いですね!!義弟さんなんですか?アニキさんの義弟さんなんて、とっても素晴らしい方なんですね」
気恥ずかしさのあまり頭を掻いてしまう
あまり正面から褒められた事がないから素直に嬉しいです
20: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 21:07:09 ID:R.vx/UJ16E
「あの…アニキさん…そろそろ」
ハンターさんが何やら熱を帯びたような瞳で兄貴に問いかけました
兄貴もそれに静かに頷きハンターさんから離れました
ハンターさんは装備をドンドン脱いでいってって…
・・・・・・え?
遂に一糸纏わぬ姿になり兄貴に尻を…ま、まさか…
兄貴を見ると天高くそびえ立つ兄貴の下の角が…
それをそのまま…アッー!?
ハンターさんは歓喜の表情でだらしなく口を開けて喜びに浸っています
兄貴も微妙に息を荒くしています
ハンターさんと目が合うと、何やら期待を込めて視線を送ってきます
兄貴を見るとキレイなウインクをかまされました
僕はその場を出来るだけ静かに早く離れました
21: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 21:33:02 ID:HWcT4pmEaY
先程の出来事が未だに頭にこびりついて離れません
あれも一つの共存だと頭ではわかってますが
やっぱり体が拒否反応を起こしてしまいますね
また振り出しに戻ってしまいましたが、ここで諦めるわけにはいきません
海岸沿いを歩いているとダイミョウザザミさんがいました、彼女なら何かいい知恵を下さるかもしれません
「ババコンガのイメージを払拭したい?」
はい、何かいい方法はありませんか?
「無理ね」
そ、即答ですか…
「だってあんたら女を見たらすぐヤるじゃない」
いや…その…否定はしませんけど、決して皆そういうわけではないと思いま…
「大体あんたらの存在意義なんてそれくらいしかないでしょ?」
ストレートな物言い
彼女の魅力の一つですが今は僕の心を抉るには充分過ぎる威力でした
22: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 21:42:02 ID:HWcT4pmEaY
「それに、強烈な個性を持ってる奴に周りに合わせろなんて、土台無理な話ね」
個性…兄貴にも言われました
「げ、あんたあいつにも聞いたの?止めなさいよ変態がうつるじゃない」
兄貴は変態じゃないですよ…と、自信を持って言えない…あれを見た後だと
「ま、頑張れば?私には関係ないし」
そういってダイミョウザザミさんはどこかに行ってしまいました
やはり、イメージ払拭は不可能なんでしょうか
段々不安になってきましたが、諦めるわけにはいきません
皆が平和に暮らせる為に僕が立ち止まってはいけないのですから
23: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 21:56:11 ID:LZLGIJcYkw
密林の中央を歩いていると、イャンクック先生がいました
先生も、誰かの先生という訳ではなく、誰かが呼んでいたのをいつの間にか覚えてしまい使っていたら定着してしまったのです
先生は何やら地面を真剣に見ているかと思えば時折嘴でつついています
恐らくミミズをとっているんでしょうね
先生なら何かいい方法を教えてくれるかもしれません
先生は大きな音が嫌いだから僕はそっと近づきました
24: さぎし(投下終了) ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 22:18:04 ID:ZfLhNQhaJE
先生、少しお聞きしたい事があるのですが…
「きゃああああああ!?」
わあああああああ!?
「あ…貴方ですか…びっくりさせないで下さい」
すいません先生
「いえ、私も大きな声を出してしまい申し訳ありません、それで何かご用ですか?」
えーと、まあ…はい
「・・・なるほど、ババコンガ達のイメージ払拭ですか」
先生はどうお考えになっていますか?
「はっきり言ってしまうと、大分厳しい問題ですね」
やっぱりですか…
「個性というのはその人のアイデンティティーですからね…モンスターも然りです」
「こうやって私達が会話するのも単に個性が関わってきます」
個性が?
「あなたから見た兄貴さんやザザミさんの個性はなんだと思いますか?」
兄貴は皆をまとめる力
ザザミさんははっきりとした物言いですかね
「そう、ですがそれは周りから見た個性です。個性とは自分で見つける物なんですよ」
自分で…見つける
「ですが、手探りの状態では何も見つかりません。周りに言われて初めて気づくのもあります」
「個性を押し付けるのではなく、お互いの個性を尊重しあうのも、一つの共存の道だと私は思いますよ」
25: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 09:39:50 ID:B1gjml8yxA
先生の言葉には説得力がありますね
「私には説得力なんてありませんよ」
そういって先生は悲しげに目を伏せて
「何一つとして…守れなかったんですから…」
先生は過去に何かあったらしく、何も話そうとしません。それが時として無理に現実を受け入れてるように見えて…
「とにかく、私は貴方がしている事は間違いだとは思いませんし、意味のある行動だと思いますよ」
「私はこうやって応援しかできませんが…頑張ってくださいね」
そういいながら、先生は僕にニッコリと微笑みをくれました
先生、僕もう少し頑張ってみます!!
「はい」
26: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 09:51:55 ID:30a42pR.EQ
先生からは解決の糸口に繋がるような事を言われた気がしますが…僕はいまいちよく理解していませんでした
とりあえず個性がどうとか…個性、個性…
皆の得意な事とかを調べればいいのかな?
えーと…友達のコンガA君は昼寝が好きで…その友達のB君も昼寝が好きで…その友達のC君も昼寝が…
あれ?昼寝しかない?
ていうか、誰一人として人間襲うような個性無いよね?
そうか!!皆お昼寝が大好きだから、皆でお昼寝をするように促せばいいんだ!!
「バカじゃないの?てか、バカじゃないの?」
あ、ザザミさん
「か、勘違いしないでよね!!たまたま通りかかったらあんたがいただけなんだからね!!」
まだ何も聞いてないんですけど…
27: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 10:31:15 ID:.tgHhz2SVw
というより、バカはないと思います!!一生懸命考えたんですよ!?
「考えてもみなさいよ、全員が寝たら食料はどうすんの?外敵から身を守る術は?寝床だってそんな無いでしょ?今は冬眠する季節でもないんだし…」
・・・あ
「ね?パッと思い付いただけでこんなに浮かぶのよ?」
盲点でした…そんな問題があったなんて…
「・・・しょうがないからヒントあげる」
ヒント!?どういう事ですか!?
「あんたら、というより、あんたらの群れに足りないのは指導者だと思うわよ」
指導者…兄貴がしてますよ
「あんな変態私は認めないわよ!!」
変態は…うう、否定出来ない
「それに、あいつは指導者じゃないわよ」
28: 名無しさん@読者の声:2012/4/1(日) 11:41:46 ID:.zuQ6fHjTM
さぎしたんキタ────(゚∀゚)─────!!
やっとリアルタイム?で会えた! っCCCCCCCC
29: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 18:09:18 ID:/whiYQhjs.
>>28
リアルタイム遭遇が一番簡単だと噂される私にやっと!?
すいませんm(__)m
これからは更新頻度あげます
支援感謝です♪
30: 名無しさん@読者の声:2012/4/1(日) 18:36:17 ID:j1CVAMenzo
キタアアアアアアア
支援!いつも見ているよ
31: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 19:21:22 ID:qUxpGzk5YA
>>30
すいません!!すいません!!
更新しますから!!期待しないで下さいぃ!!
あ、支援感謝です
32: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 19:28:47 ID:w3tqU5eRTE
ど、どういう事ですか!?
「言葉の通りよ、あいつは皆に頼りにされるけど、皆を指導する器じゃないの」
兄貴だったら出来る気がしますが…
「じゃあ聞くけど、あいつが先頭きって何かを仕切った事ある?」
・・・無いです
「あいつは助けを求める奴には手を差しのべるけど、自分から一切動かない奴なのよ」
「それは違うと思いますよ」
33: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 19:36:24 ID:w3tqU5eRTE
クック先生!?
「彼とは長い付き合いですが、彼は恐れてるのですよ」
「自分が動いて、結果周りに迷惑をかけてしまったら…彼は自分を許せないでしょう」
「何よ、結局逃げてるだけじゃない」
「そうですね、見方によっては逃げかもしれません」
「ですが、彼に私達の想像を絶するような過去があったとしたら?私みたいに過去を話さないだけで、自ら動くのを躊躇うような過去があったとしたら?」
「・・・」
「どちらにせよ、彼を指導者にしないというのには賛成です、彼を指導者にするには…あまりにも脆すぎる」
じゃあ…いったい誰が?
「貴方でいいじゃないですか」
34: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 19:53:03 ID:qUxpGzk5YA
うえええええ!?僕!?
「もちろんですよ」
とびきりの笑顔で僕にいい放つ先生、無理難題を言わないで下さいよ!!
「果たしてそうでしょうか?これは無理難題と言えるのでしょうか?」
どういう事ですか?
「貴方は今、皆の為に必死に動いている、貴方にとって皆はとても大切な存在…ですよね?」
まあ…僕の為でもありますから
「しかし、貴方が私利私欲と言ってる行為も大きな目で捉えれば皆を思っての事なんですよ」
「確かに、群れの皆をまとめる為に動くお人好しのバカはあんたくらいだしね」
それ、誉めてるんですか?
「それに、皆貴方を認めています…指導者になれ器だと思いますよ」
35: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 20:03:42 ID:qUxpGzk5YA
先生…
「ま、正直あんたがまとめてくれればいちいち気にする必要ないから助かるんだけど」
なんでザザミさんが気にするんですか?
「どうだっていいでしょ!?」
は、はい!!
「ともかくやってみればいいじゃないですか」
うーん…皆わかってくれるでしょうか?
「最初から完璧な存在なんてありません、皆不完全なんです。完璧じゃない部分を補い助け合っていく…これこそが理想だと思いますよ」
わかりました…僕、頑張ってみます
「その意気ですよ」
「ま、頑張んなさいよ」
36: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 20:10:07 ID:w3tqU5eRTE
「おい、最近めっきりババコンガの依頼減ったよな?」
「ああ、なんだか被害が少ないってんでギルドもあまり狩らないって事になったらしいぜ?」
「でも、あのコンガだろ?絶対に何か起こしそうだぜ?」
「それなんだがよ、どうにもギルドの方であるババコンガと連絡を取ってるらしい」
「はあ!?なんで!!」
「なんか、人語を理解出来るみたいでな…管理もあっちに任せてるんだと」
「でも、相手はモンスターだろ?」
「まあな、全面的には信頼しては無いだろうよ」
「素材とか大丈夫なんかな?」
「その点不思議だよな、依頼は少ないんだけど報酬が多いんだよな…なんでだろうな?」
「ババコンガが報酬増やしてたりしてな」
「そんな馬鹿な」
37: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 20:25:49 ID:lAxvyZ94K6
「長、手筈通り今月の違反をまとめましたよ」
ありがとう、そこにおいてくれ
「長、いつもご苦労様です」
こちらこそ、僕に従ってすまないね…もっと自由がいいだろうに
「なにいってんですか、長以外には誰も従いませんよ」
「長が決めてくれたから、俺達がこうしてまとまれるんです。もっと自信持ってくださいよ」
ありがとう…
「じゃ、見回り行ってきますね」
よろしく、僕も後で合流するから
38: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 20:51:53 ID:Cx9OlMADTY
あれから数ヶ月、皆の賛成もあり僕は群れの長になった
最初はダメダメだったけど、皆から助けられて今は胸を張って長と言える
群れの中では規約を作りそれに違反した者をギルドに報告し、狩猟してもらうという制度だ
その代わり、規約以内なら何をしてもいいというのを設けた
元々争い事が嫌いな平和主義者は諸手をあげて賛成したし、無関心を貫いてた派閥にも協力してもらい今の制度を作ったのだ
今は密林には無法な振る舞いをするコンガは少ない。だけど、決してゼロなわけではない
だから僕は諦めない
皆が平和に暮らせるようになるその日まで
【桃毛獣大奮闘】
fin
39: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 23:21:37 ID:Q6YJoqOztw
【変態娘と切実男】※下有
雪山、それは極寒でスタミナが徐々に奪われる厳しい場所である
そんな雪山で狩猟をする二人組がいた
女「いよっし!!今がチャンスチャンス!!
そういいながら、飛竜フルフルに容赦無い乱舞を浴びせる少女
男「油断しないでください!!電撃をくらったら致命傷なんですからね!?」
女「平気平気…のわわ!?」
男「っ!!だから言わんっこっちゃない!!」
女に伸ばされた柔軟な首、それを素早き男が突き払う
女「いや〜助かったよ」
男「だから、狩りに集中を…」
女「わーかってるって…それじゃ」
女「本気でいくよ」
40: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 23:27:25 ID:Q6YJoqOztw
少女の雰囲気が変わる刹那
鬼人化により爆発的までに高められた身体能力と二つの爪、リュウノツガイがフルフルの足に襲いかかる
フルフルは痛みと熱に悲鳴をあげて体勢を崩す
男「僕を忘れてもらっては困りますよっ!!」
頭上から聞こえる声
それと同時に脳に響く痛み
フルフルはただ断末魔をあげのたうち回るしか出来なかった
女「これで…おしまい!!」
少女が限界までに力を引き付け一気にフルフルの頭に爪を降り下ろした時、フルフルは既に息絶えていた
41: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 23:38:01 ID:Q6YJoqOztw
女「いや〜ありがとね!!いつもありがと!!」
男「怪我は大丈夫ですか?」
女「ん?擦り傷だし気にしない気にしない」
男「駄目です。見せなさい」
女「やん」
男「表面は問題無いみたいですね…一応回復薬をかけておきま…」
女「やだ…積極的…//」
男「誤解を招くような発言は止めて下さい」
女「誰も踏み入れない雪山…ホットドリンクで火照った男女二人…ああ、私はここでこの人に…」
男「・・・クーラードリンクでも飲ませますか?」
女「なんで持ってきてんの!?」
男「一応」
42: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 23:44:03 ID:LmRQnLaLnQ
男「下らない茶番は終わりにして、早く剥ぎ取りますよ」
女「はーい」
ザクッザクッザクッ
男「ふむ…こんな感じででいいですかね」
男「女さん、そっちはど…」
女「見て見て男君!!」
男「・・・何を握っているんですか?貴女は」
女「フルフルの尻尾!!」
男「見ればわかります。何故貴女はフルフルの尻尾を握っているんですか?」
女「だってさ!!これ不自然に細いじゃん!?何か理由がありそうだけど」
男「天井に張り付く為の吸盤の働きをしてるんですよ、沼地のフルフルはそうだったじゃないですか」
女「男君はなーんも、わかってない!!」
男「だから何がですか!!」
43: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 23:49:02 ID:LmRQnLaLnQ
女「いい?フルフルの尻尾の役割、それはね」
男「・・・」
女「ズバリ!!女性ハンターを犯す為に存在してるとみた!!」
男「・・・漢方薬、飲みます?」
女「ひっどーい!!一生懸命考えたのに!!」
男「貴女は口を開けばそんなことしか言わないからでしょうが!!」
女「でもこれ、入りそうだよね」
男「どこにですか」
女「やだ…いわせないでよ…//」
男「・・・」
女「というわけで挿れてみまーす」
男「止めなさい!!」
44: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/1(日) 23:54:13 ID:LmRQnLaLnQ
男「何かあったらどうするんですか!?」
女「大丈夫だよぅ」
男「よくありません!!貴女に何かあったら僕がこまるんです!!」
女「お堅いなぁ…」
男「それでもなおそれを弄るというなら…」
男「僕は金輪際貴女とは狩りにいきません」
女「はい!!止めます!!」
男「よろしい、では帰りますよ」
女「はーい」
女「・・・」
この時、男は忘れていたのだ…この娘が変態娘だということを…
45: 名無しさん@読者の声:2012/4/2(月) 00:18:20 ID:ng2xE5tzGs
さぎしさんキター!
いつも見てます!
今回も期待しています!
46: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 02:02:43 ID:383U31T4Eo
>>45
ありがとうございます
ですが、あまり期待に応えられるような内容ではありませんかもwww
内容が内容なので深夜更新お許し下さい
47: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 02:08:56 ID:Vj.o3/CTDs
夜、男の家では規則正しい時間帯に男が就寝しようとしていた
男「さて、明日も早いですし…もう寝ますか」
男「しかし…女さんにも困ったものです、女性なのにあのような話をなされては」
男「明日、しっかり言い聞かせねば…ん?」
物音が聞こえ、耳を澄ますと玄関から物音が
正面から来るという事は客人のようだが…
男「こんな時間帯に来客とは、あまり感心できませんね…何者ですか?」
女「お、男くぅ〜ん」
男「女さん!?」
女「た、たすけて〜」
玄関にいたのは女だった
だが、その格好に思わず後退りしてしまう
下着のみを着けた半裸で、股関に白く細長いモノがぶら下がっていたのである
48: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 02:13:59 ID:Vj.o3/CTDs
男「な、なんなんですか!?その格好は!?」
女「ごめんね、ごめんね〜」
男「と、とにかく座ってください」
女「だめぇ!!座ったら入っちゃう!!」
男「はい!?」
女「うう…こ、これ…」
顔を羞恥に染めながら必死に股間を指差す女
女「ぬ、抜いてぇ…」
男「これは…フルフルの尻尾…ですか?」
自分の目が間違いなければそれは確かにフルフルの、しかも昼間みたあのフルフルの尻尾である
女「ん…どうしても、ね、気になったから、こっそりもってかえってきちゃったの…」
女の顔はいよいよ真っ赤に染まる
49: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 02:20:18 ID:Vj.o3/CTDs
男「つまり…これを抜けって事ですか」
どれくらい入り込んでるかを確かめる為に尻尾を少し動かしてみる…だが
女「ひゃん!!動かさないでぇ!!」
男「ええ!?」
女「い、一気に…ん、一気に抜いて?」
男「わ、わかりましたよ…」
しかし、請け負ったはいいものの、この状況
誰もが寝静まる時間帯
目の前には下着姿の半裸の女性
さらに、顔よしスタイルよしな上自分の意中の相手
そして明らかに感じているこの姿
性別が雄である男は否応なしに反応せざるをえなかった
男「(大体、一気に抜けって、無理がありますよ!!)」
先程から引き抜こうと試みているが、その度に
女「ひゃん!!あう!!あはぁ!!だめぇ!!」
等と、あられもない声をあげられてはたまったものではない
50: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 02:27:37 ID:Vj.o3/CTDs
どうしたものかと必死に考えを巡らせていると
女「い、いじわるしないでよぅ…」
懇願する瞳でそんなことを言われたら、大概の男性の理性を燃やし尽くすには充分過ぎる威力だった。男が踏みとどまったのは、強固な理性か道徳心か
悩んだ末、男は妙案を浮かぶ
声が聞こえてしまうから躊躇うのではないか?
というわけで早速装備を変え再度試みる
男「じゃあ、いきますよ?」
女「も、なんでもいいからぁ…」
そしてフルフルの尻尾を掴む手に力を込める
女「ひゃあああああ!!」
耳栓スキルが発動してるにも関わらず相変わらず聞こえる女の喘声、男はこの時大型モンスターの咆哮をある程度無効化出来るという効果をすっかり忘れていたのだ
まあ、これを無効化したら女は大型モンスターの仲間という事になってしまうが
51: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 02:33:31 ID:383U31T4Eo
だが、男も諦めたわけではなかった
僅かながらに抜けてきている尻尾、好機と踏んでさらに手に力を加える
女「ひゃん!!あはぁ!!あああ!!」
女の喘声にますます艷がかかる、だがそんなこと気にしてる場合ではない
これで最後と言わんばかりに手に力を込め、尻尾を力の限り引き抜いた
女「あああああああ!!」
女は一際甲高い声をだすとそのまま痙攣し、力なく倒れこんでしまった
恐らく達したのだろう
ズルリと引き抜かれたそれは女の愛液と尻尾に残っていたであろうアルビノエキスでヌメつく光を放っていた
52: さぎし(投下終了) ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 02:41:29 ID:Vj.o3/CTDs
翌日、そこには男の布団の上で震えながら正座させられている女の姿があった
男「貴女は、昨夜自分が何をしたか、わかってますか?」
女「は、はい!!」
首がちぎれんばかりに縦に振る。振らないと絶対に殺られる
男「まず、ギルドの規約違反です。下手したら粛清されてたかもしれないんですよ?」
女「すいません」
男「僕も貴女と狩りができなくなるのは寂しいですら、この件は内密にいたしますが…昨夜は…」
女「本当にすいません」
男「全く、僕の気持ちを少しは考えてほしいです…」
女「へ?」
男「まあ、反省してるようですし、許しましょう…ただし、同じ過ちを繰り返さないこと!!いいですね!?」
女「はい!!」
こうして今回の騒動は幕を閉じた、しかし…切実男の苦労は続く事になるが…またそれは別のお話
【変態娘と切実男】
fin
53: 名無しさん@読者の声:2012/4/2(月) 04:30:34 ID:iSgXqJ3nHw
うほっおひささぎしたん
だんなたんですお
1からみてくるわ
54: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 09:29:26 ID:Q.wtCspsgI
>>53
どもども、旦那様
いつもありがとうございますm(__)m
55: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 09:40:05 ID:06.AtSeTqs
【幻獣にだって情はある】
新米ハンターのレオは取り立てて目立った所がなかった
たまたま、両親がハンターの家に産まれ両親に憧れてハンターになったのである
だから装備も経験もなにもなく、その時はただ狩りが間近で見られる
その程度しか思っていなかった
ドスギアノスをやっと倒せるようになった頃
先輩ハンターからドドブランゴ狩りに行かないかと誘われた
最初は不安なレオだったが、自分はただ見てるだけでいいという事を聞いて快く承諾した
先輩ハンター達は皆経験豊富でまだ下位ではあったが、今一歩で上位にあがれる実力だった
今のレオにとってはそれさえもが尊敬する対象だった
56: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 09:48:48 ID:06.AtSeTqs
狩り当日、先輩ハンター達は息のあった連携でドドブランゴを追い詰めていった
彼らの実力ならば一人でも十分狩れるが、仲間同士で狩るという事を教える為にレオを連れてきたのだ
結果、レオは改めて先輩ハンターを尊敬し、仲間で協力しあう事の大切さを学んだ
だが、物事はそんなに上手くいかないものである
ドドブランゴを見事に倒し素材を剥ぎ取る四人が異変に気づいたのはほぼ同時だった
群れの長を倒したのに一向に減らないブランゴの数、それどころか更に集まりつつ、付近を警戒している
レオ達もそれに習い獲物を抜き放ち付近を警戒する
その時、レオは視界の端に何かを捉えた
白く光る、ケルビを大きくしたような…
瞬間、ハンターの一人が叫ぶ
それと同時にそちらをみやると
そこには見たこともないモンスターがいた
57: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 09:58:22 ID:Q.wtCspsgI
幻獣 キリン
普段は滅多に現れない幻獣の出現に興奮を隠せないのか、ハンターの二人はやや、好戦的な姿勢を取っている…しかし、一人は険しい顔をして引くことを提案した
クエスト自体は終了してるのでここで引いても報酬は貰える、もし仮にここでキリンを狩ったとしても報酬は貰えないどころか、生態系を崩す危険因子としてギルドナイツに粛清されるかもしれない
折角の機会だが、粛清だけは勘弁だと考えたのか好戦的な二人も引くことに承諾、幸いキリンはこちらに気づいておらずベースキャンプに戻る事にしたのだが…ハンターの一人が余程名残惜しかったのか、ペイントボールをぶつけてしまった
恐らくペイントをつけて後で一人で狩るつもりだったのだろう
しかし、それが大きな間違いだった
58: 名無しさん@読者の声:2012/4/2(月) 13:45:07 ID:G5KDJyr3vg
壁|A゚)!!
壁|A゚)っファンゴの頭
壁|ミピャッ
59: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 13:56:28 ID:xrFLp2O0Vk
>>58
貴方はもしやファンゴヘッドさん!?
恥ずかしがらずにでておい…
60: っファンゴの頭:2012/4/2(月) 14:03:09 ID:EIJC8rxCvY
壁|A゚)…
壁|A゚)バレたか…
お久しぶりですm(_ _)m
っ
CCCCCCCC
CCC9:99CCC
CCCCCCCC
61: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 14:07:37 ID:xrFLp2O0Vk
突如とした人間の出現
体につけられた謎の異物
キリンが混乱し激昂するのには十分すぎた
投げた人間を突き飛ばし、体勢を崩させ雷を招来させる。ハンターはまともにくらい動かなくなってしまった
呆気にとられているふたりに突進を開始するキリン
下位とはいえ、腐ってもハンター
咄嗟に左右に避けキリンを挟むようにして対峙する
どうやら電撃を食らったハンターは生きてはいるらしい…しかし、すぐ治療しないと危険な状態になるのは明白だった
キリンに警戒を向けながらどうしたものかと悩む。少なくともレオだけはこの場から退避させねば
レオに下がれと命じようとしたとき、視界の端に緑色の煙
見るとレオが動けなくなっているハンターにモドリ玉をぶつけていたのだ
62: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 14:21:46 ID:A5ygsn4Elg
何故自分じゃなく、そっちなのか
だが、今のレオの判断はベストだった
一刻を争う状況でこんな場所に放置してはいつ巻き添えを食らうかわからない
レオは素早く素材玉とドキドキノコを取り出し調合を開始した
全く、用意のいい
これならばレオは大丈夫だと安心した刹那、視界が緑色に染まる
この煙がモドリ玉だと気づいた時には遅く、三人はベースキャンプにいた
63: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 14:34:46 ID:xrFLp2O0Vk
何故自分をここに残したのか、どうして逃げなかったのか
雪山に一人残されたレオは必死に自問自答していた
といっても理由は簡単
体が動いてしまっていたのだ
自分の尊敬するハンターをボロ雑巾のように蹴散らした目の前のモンスターに勝とうと思ったわけでもない、英雄になりたいわけでもない
ただ、助けたかった
それだけの事
ドキドキノコはもう無い。だったら玉砕覚悟でキリンの気を引くしかない
あの三人が助けを呼んできてくれる筈だから、それまで耐えればいいだけの事だった
64: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 14:45:49 ID:xrFLp2O0Vk
三人を逃がしてからある異変に気づく
キリンがこちらを見つめたままじっと動かないのだ
不思議におもうが、これはある意味チャンスかもしれない
一瞬の隙を突いて逃げる事が可能なのではないか?
キリンが足元の雪を掻いた瞬間、レオは素早く身を翻し走り出した
だが、何かが自分を抜き去った感じと共に目の前に立ちはだかるキリン
依然としてレオを見つめたままである
ならばとけむり玉を地面にぶつけ視界を奪う
そのまま後ろに走り出したが、衝撃と共に前につんのめって倒れこんでしまう
キリンに突進を食らったと認識するのに時間がかかったのは、痛みがそれほど無かったからだろう
65: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 14:57:04 ID:xrFLp2O0Vk
地面につきながら素早く後ろを振り返ると、キリンの顔がすぐ側に来ていた
驚いて手を崩してしまい地面に仰向けになる体勢になってしまう
するとキリンはゆっくりと近づきレオに擦りよった
レオはパニックを起こす事しか出来なかった
そのままキリンは顔を更に近づけ
レオの唇を奪った
レオ「っ!!///」
レオは経験はおろか、キスさえまともにしたことがない初心である
異形に初めてを奪われたよりも、気恥ずかしさのが勝っていたのも無理はない
そのままキリンに体を預けられた時、レオはふとあることに気づく
温かい
66: さぎしたんのだんなたん ◆gBkdtpJwL2:2012/4/2(月) 16:46:50 ID:BTW.MDsbLo
久しぶりに酉つけた
がんがれ
67: 名無しさん@読者の声:2012/4/2(月) 18:08:26 ID:rQza0nM83E
さしぎたーん(*^∇^*)
68: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 19:09:00 ID:oUAVR/363k
>>60
すいません、今気づきました
懐かしいですね〜♪
支援爆弾
>>66
はい!!がんがります!!
>>67
は〜い…って、なんか違う!?
69: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 20:09:34 ID:H6/G5LX5M.
帯電しているので感電するか、火傷をするくらい熱いかと思っていたが
生きてる温かさを確かにこの手で感じたのだ
キリンはすっかり落ち着いていて、レオの上で寝そべっていた
体格がそんなに違わないのであまり重くなく、寧ろ軽く感じる
ふと、何気なしにキリンの背中に手を回してみる。キリンは嫌がる様子もなく甘えるように頬を擦り寄せた
このキリンがどうしようもなく愛しく思えてきたレオは、キリンを思いっきり抱き締めた
キリンもより一層体を預け、喉を鳴らす
その時、遠くで複数の足音が聞こえた
レオを救出に来た集団だろう…だが、レオはこの場を離れたくなかった
今離れたら…このキリンに二度と会えないのではないか?
そう思うと中々体がいうことを聞かなかった
70: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 20:20:47 ID:/uPq47ZeT.
だが、キリンはレオから静かに離れ、優しい瞳でレオを見つめると小さな電撃をレオに与えた
痛みは無い、気絶させるだけの小さな電撃
レオは抗う術もなく、簡単に意識を手放した
意識を手放す刹那、確かにレオは聞いた
鈴が鳴り響くような声で
「また、会いに来るから」
目が覚めると、そこは自分の家だった
周りを先輩ハンター達が取り囲み口々に体の調子を聞いてくる
それには全て大丈夫と答え、その後にはしっかりしかられた
無謀な事は絶対にするなと
医師の診察が終わり体の異常が無い事を診断されは全員は引き上げていった
71: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 21:14:26 ID:/HNYbcW.gA
夜、絶対安静を言い渡されたレオは中々寝付けずベッドでずっと起きていた
しかし、寝付けない理由はわかっていたのだ
キリンが去る間際、確かに聞いたあの声
レオはそれを無意識的に待っていたのだ
すぐ近くに人の気配を感じ顔だけを動かす
キリン一式をそろえた少女がこちらを見下ろしていた
「・・・会いに来た」
それだけ言って、レオのベッドに潜り込む
レオはこの少女がクエストで出会ったキリンだということに直感で気づいていた
「・・・」
レオ「・・・」
二人を流れる微妙な空気。口を開いたのはレオだった
レオ「あの時、どうして俺を助けたの?」
少女は頬を朱に染めながらポツリポツリと語り始めた
「」
72: さぎし(「」はミス) ◆CmqzxPj4w6:2012/4/2(月) 23:21:49 ID:3eh8rSa52E
「私はね…人の感情がわかるの」
レオ「感情?」
「うん」
少女はやや悲しそうに
「あの人は…私を殺そうとしてたから…動けなくなってもらったの…」
「最初は貴方も、動けなくなってもらう予定だった」
レオ「!!」
「あの人を助けようとしてたから…あの人の味方なのかなぁ…って」
「でも、違ったの」
少女は微笑み、レオの頬に手を添えて
「貴方は、真っ直ぐな優しさしかなかった、純粋に助けたいっていう気持ちしか」
レオ「・・・」
「だから…その優しさに触れたくて…」
73: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 00:18:53 ID:pykLpBQuPE
レオ「それで殺さなかったのか」
「信じてもらえないのはわかってる…でも、貴方の優しさに触れて…」
「貴方が…好きになっちゃったの…」
レオ「・・・」
「わかってる…信じてもらえるなんて思ってないか…」
レオ「名前」
「?」
レオ「名前、無いのか?」
「あ」
リン「リン、っていうの」
レオ「リンか、俺はレオだ」
リン「よろしく、レオ」
リン「でも、なんでいきなり名前なんて?」
レオ「名前がなきゃ呼びづらいし、それに…」
レオ「信じるよ、わざわざ人間になってまで会いに来てくれたんだ…信じる」
リン「ありがとう…レオ」
74: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 00:24:43 ID:pykLpBQuPE
自分が好きだと言ってくれた少女を無下には出来なかった
レオ自身、また会えたという嬉しさでいっぱいだった
リンはレオに擦り寄り嬉しそうに体を丸めた
レオはそれを優しく包み込んでやる
二人が出会ったのは偶然か必然か
それでもレオは、この出会いが自分にとって良い出会いだったと確信していた
恐らく、彼女も
【幻獣にだって情はある】
fin
75: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 00:28:18 ID:pykLpBQuPE
次回予告
場所はユクモ村
渓流でのあるクエストを受けたハンターに思いもよらぬ事件が待ち受ける!!
next story
【渓流の隠密舞台】
ナルガたんハアハア(*´д`*)
ここまでのご回覧乙狩れ様でした♪
76: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 00:43:24 ID:kQhjJJrQEo
すいませんすいませんすいませんすいません!!
舞台×
部隊○
です!!
吊ってきます…ていうか、だめだ逝こう
77: 名無しさん@読者の声:2012/4/3(火) 04:13:56 ID:Mf4G9ifkuQ
いやぁぁぁ吊らないで!!まってまって(´;ω;`)
っCCCCCCCCCCC
78: っファンゴの頭:2012/4/3(火) 09:37:45 ID:mDMgvvGzEI
ナルガをおいて逝くつもりか?
っ
CCCCCCCC
CCC9:35CCC
CCCCCCCC
ステンバーイ、ステンバーイ
79: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 11:53:01 ID:qfRHlFotq2
>>77
タイトルを間違えるならまだしも一番好きなクエスト名を間違えるなんて…
支援感謝です…
>>78
とりあえずナルガたんを愛でた回数(狩猟数)とお持ち帰りした回数(捕獲数)をカンストして、アイテムボックス内をナルガたんの素材で埋め尽くしてから…
あれ?逝け…ない?
そうか!!この支援爆弾で…
80: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 12:08:26 ID:U5AuttpJzc
【渓流の隠密部隊】
カコーン
キリ「・・・いいねぇ」
キリ「温泉に浸かりながら雄大な景色を見つつのこの採酒は最高だね」
ラッテ「旦那さんはここ最近サボりすぎニャ、ここ最近全然クエストにいってないニャ」
キリ「いいじゃねーか…ユクモ村の危機救った英雄だぜ?」
ラッテ「良くないニャ、旦那さんがこうしてる間にも遠くの方でモンスターが人を苦しめてるニャ」
キリ「苦しめてる…ねぇ」
キリ「俺達って…何のためにいるんだろうな…」
ラッテ「?」
キリ「確かにモンスターの存在は脅威で、無力な者には畏怖の対象だろう…だが、俺達はなんだ?」
キリ「モンスターハンターだから、依頼されてモンスターを狩る…それはごく自然な事だ」
キリ「依頼の中にも被害がでて困っているから討伐してほしいってのもある、だが私利私欲のために罪の無いモンスターを複数狩るのもある…」
81: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 12:18:17 ID:qfRHlFotq2
キリ「俺達ハンターはただ与えられた依頼をこなすだけさ…それが嫌な依頼でもな…」
ラッテ「旦那さん…」
キリ「ま、俺は酒を飲めればいいからな…黄金芋酒飲みてぇ…」
ラッテ「ポッケ村に帰れニャ」
キリ「あ〜このままゆっくりして〜」
ラッテ「旦那さん、一応聞くけど最後にクエスト行ったのはいつニャ?」
キリ「二週間前にムシャクシャしてドスファンゴ狩りに」
ラッテ「旦那さんも似たようなもんニャ!!」
キリ「コハクさーん、カエデさーん、なんかいい依頼ある〜?」
ラッテ「ここで聞くなニャ」
82: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 12:26:41 ID:U5AuttpJzc
コハク「えっと…キリさんのHRじゃ…もう下位のクエストは物足りないかと…」
キリ「だよねー、コハクさんわかってるぅ!!」
カエデ「キリさん、このクエストはどう?」
キリ「ん?」
キリ「渓流の隠密部隊…か」
カエデ「ナルガクルガ三頭の連続狩猟だよ、どう?」
キリ「ちょうど暗夜剣【常闇】を作りたかった所だ、いくか」
キリ「いくぞー、ラッテ」
ラッテ「久しぶりの狩りニャ、緊張するニャ」
コハク「いってらっしゃい」
カエデ「頑張ってねー」
83: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 13:38:11 ID:xrFLp2O0Vk
〜〜〜渓流〜〜〜
ラッテ「旦那さん!!秘境スタートニャ、早速ピッケルで…」
キリ「…ラッテ」
ラッテ「ニャ?」
キリ「お前に言わなきゃ行けない事がある」
ラッテ「ど、どうしたニャ?そんなに険しい顔をして…」
キリ「お前は…俺が駆け出しの頃から助けてくれて…はっきりいえば新しい奴と狩りをするよりお前と行った方が早く狩れる時もある」
ラッテ「旦那さん?」
キリ「お前は相棒って言ってもおかしくない仲だ…だから、お前には一番に言っておかなきゃならない」
ラッテ「ま、まさか旦那さん!?」
キリ「俺は…」
ラッテ「いやニャー!!旦那さんとお別れしたくないニャー!!」
キリ「さっき…採酒を飲んだから…酔った…うぷ」
ラッテ「・・・」
ラッテ「狩るなら酔うニャ!!酔うなら狩るニャ!!」
84: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 17:58:03 ID:4Ly5gJJWkc
キリ「まあ、アホな茶番は置いといて、早くいくか!!」
ドサッ
キリ「・・・」
ラッテ「どうしたニャ?旦那さん」
キリ「いや…毎回思うんだが、どうして俺を含めハンターはあの高さから飛び降りて傷一つ無いのかな…って」
ラッテ「それは言わないお約束ニャ」
キリ「ま、いいか…エリア6だいくぞ」
ラッテ「ところで旦那さん、今回はどうするニャ」
キリ「全員捕獲、その方が楽」
ラッテ「了解ニャ、シビレ罠は任せるニャ」
キリ「頼りにしてるぜ」
85: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 18:01:56 ID:ZUTw3yMk76
キリ「っと、いたいた」
ラッテ「先制不意討ちいくニャ」
キリ「・・・」
ラッテ「旦那さん…今度はなんニャ?」
キリ「ナルガ…かな」
ラッテ「ニャ?」
キリ「いや、呼び方?」
ラッテ「旦那さんは相変わらず何考えてんだか分かんないニャ」
キリ「誰も俺の心は読めない」
ラッテ「いばるニャ!!」
キリ「さて、やるか!!」
86: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 18:07:31 ID:ZUTw3yMk76
キリ「はあ!!」ザシュ!!
ナルガ「ガァァァ!!」
キリ「遅い!!」
キリ「これならどうだ!ナルガぁ!!」
ナルガ「ガゥ」ヒョイ
キリ「かわすねぇ」
ラッテ「旦那さん!!こっちニャ」
キリ「ラッテ…今いく!!」
ナルガ「ガァァァ!!」バッ
ラッテ「そこニャ!!」
ドカーン!!
ナルガ「ガァァァ!!」
キリ「ナイス!!これで決める!!」
キリ「この一閃で進むべき道を切り拓…」
ラッテ「旦那さん!?それなんか違うニャ!!」
87: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 18:16:54 ID:pykLpBQuPE
キリ「おっと、つい」
ナルガ「ガア!!」ビタン
キリ「ぐふっ!!」
ラッテ「旦那さん!!」
キリ「突っ込みの尻尾か…本気だな…こりゃ、やる気スイッチ入れないとな…」
ラッテ「向こうの殺る気スイッチはとっくにはいってるニャ」
ナルガ「ガァ…」ヨロヨロ
ラッテ「足を!?」
キリ「大連続だから一体の能力が低くなってんだよ…捕まえるぞ!!」
ラッテ「了解!!次エリアに…」
キリ「あらよっと」ポスッ
ナルガ「zzz」
ラッテ「ニャにー!?」
88: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 18:24:04 ID:pykLpBQuPE
ラッテ「なんで捕まえてるニャ!!」
キリ「俺 THE 罠師」
ラッテ「そんな…僕、頑張ったのに…」
キリ「次があるさ…んーと、次はクルガか?」
ラッテ「もう決まってるのかニャ!?」
キリ「ああ、なんだかんだで三頭目もな」
ラッテ「ちなみに最後は?」
キリ「ナルガ、クルガときて…ナクル、なんてどうよ」
ラッテ「もうなんでもいいよ」
キリ「やだ語尾が無い怖い」
ラッテ「二体目ニャ!!」
キリ「きたなクルガ!!」
ラッテ「・・・はあ」
キリ「まじ怖い」
89: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 18:28:07 ID:pwyZyNrKhc
ポスッポスッ
ナクル「クルル…」パタン
キリ「いよっし!!終わり!!」
ラッテ「結局僕の罠一個も使わなかったニャ…」
キリ「お前が仕掛けないからだろ」
ラッテ「仕掛ける前に旦那さんが捕まえちゃってるの!!」
キリ「はは、まあ帰ろうぜ」スッ
ラッテ「何してるニャ?ていうか、ナルガの時からなんかしてたニャ?」
キリ「ん、まあな」
キリ「これでいいか」
ラッテ「旦那さんの事だから、どうせろくでもない事ニャ」
キリ「ひどい言い草だな」
90: 名無しさん@読者の声:2012/4/3(火) 18:40:02 ID:3eyzenPURQ
つCCCCCCCCCCC
ナルガ様美しいです(^ω^)
91: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 18:47:05 ID:pykLpBQuPE
〜〜〜集会浴場〜〜〜
キリ「ふひ〜狩り後の浸かりが体に染みる〜」
ラッテ「まあ、旦那さんは頑張ったほうニャ」
キリ「はは、お疲れ」
ラッテ「べ、別に僕はオトモとしての役割を果たしただけニャ」
キリ「ははは、ツンデレかこいつぅ〜」
ラッテ「旦那さん…寝るとき注意するニャ」
92: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 19:29:29 ID:pwyZyNrKhc
〜〜〜キリの家〜〜〜
キリ「いや〜さっぱりし…」
キリ「…ラッテ」
ラッテ「わかってるニャ…誰かいるニャ」
キリ「まずいなぁ…冷蔵庫に隠してある黄金芋酒が…」
ラッテ「お金の心配をしようニャ!!」
ラッテ「こニャー!!旦那さんの家に勝手に侵入するニャー!!」
「っ!!」
「わっ!!」
「ご、ごめんなさ…」
ラッテ「ニャ!?同じ顔が…三人?」
キリ「アホか」
93: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 19:50:41 ID:pwyZyNrKhc
キリ「君達は…何者だ?要件によっては少々対応が手荒になるが…」
「あう…その…」
「あはは…えっと」
「私が説明しよう」
キリ「む」
「さて、まずお前と会うのは二度目だな?キリ」
キリ「なんで俺の名前を、というより初めて会うが?」
「何を言ってる、私…いや、私達はお前に会うのは二度目だぞ?」
キリ「・・・まさか」
ラッテ「旦那さん、知ってるのかニャ?」
キリ「・・・渓流にいたナルガクルガ達か?」
94: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 19:57:51 ID:pwyZyNrKhc
「ご名答、自己紹介をしなければな…といってもお前がつけた名だが」
ナルガ「私はナルガ、後ろにいるのはクルガ、その後ろに隠れてるのがナクルだ」
クルガ「よろしくね〜」
ナクル「よろ…しく」
ナルガ「さて、私達がここにいる理由だが…」
キリ「どうしてその姿になったか…か?」
ナルガ「その通り、飲み込みが早い男は好きだぞ?」
ナクル「えっ?」
ナルガ「ナクル、少しだけ静かに」
ナクル「はい…」
キリ「(ナクルちゃん萌え〜)理由としてはわからない、だ」
ナルガ「・・・何?」
キリ「わからない、と言ったんだ」
ナルガ「ふざけるな!!」
95: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 19:59:33 ID:pwyZyNrKhc
>>90
ナルガ「支援ありがとう」
ナルガ「そんなに褒めても、棘しか出ないぞ?」
キリ「やめろ」
96: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 20:04:05 ID:pwyZyNrKhc
ナルガ「私達がこんな姿になったのはどう見ても貴様の仕業だろう!!」
キリ「怒った時は目が赤くなるんだな」
ナルガ「茶化すな!!」
ナクル「お、お姉ちゃん…」
クルガ「落ち着きなよ姉さん、頭ごなしじゃ何も解決しないよ」
ナルガ「・・・すまない、取り乱した」
クルガ「そこで!!落ち着いて話せるナクルに任せよう!!」
ナクル「ええっ!?」
クルガ「・・・」ニヤニヤ
ナクル「・・・///」
97: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/3(火) 20:17:17 ID:pykLpBQuPE
ナクル「あの…その…」
キリ「ナクルって事は…三体目か?聞きたい事があったんだ」
ナクル「な、なに?」
キリ「途中から攻撃が鈍くなっただろ?あれ、なんでだ?」
ナクル「あ…///」
キリ「?」
ラッテ「確かに…たまにボーッとしたりしてたニャ」
ナクル「・・・ごめん」
キリ「答えたくないならいいよ」
ナクル「・・・///」
キリ「頭、撫でていい?」
ナクル「え?あ…うん」
キリ「よしよし」
ナクル「・・・えへへ」
ナルガ「話がいつまでも進まないぞ」
クルガ「ま、ナクルなら大丈夫っしょ」
98: 名無しさん@読者の声:2012/4/4(水) 00:36:23 ID:noKnYkYB1U
さぎしたん、だんなさんいたのか(/ _ ; )
あきらめないけど、遠くで見守ることにするよ
つCCC
オレキモ!
99: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/4(水) 00:50:29 ID:06.AtSeTqs
>>98
大丈夫です!!全然キモくなんかありませんよ!!
確かにいますけど、私はこのSSを回覧なさってくださる方は皆大好きです
でも普通はSSキャラを嫁にするのを珍しい事例ですよねwww
支援感謝です♪
100: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/4(水) 01:01:21 ID:Q.wtCspsgI
ナクル「それで…なんで私達がこんな姿になっちゃったのか…教えてくれる?」
キリ「・・・俺がお前たちにしたのは、一族に伝わる感謝の儀式だ」
ナクル「感謝?」
キリ「ああ、俺の一族は皆ハンターを生業としていて自分達が生きていけるのはモンスターのお陰だと感謝をしていた」
キリ「だから俺の一族は感謝を忘れない為に、十字を描きドキドキノコを供えるというのが儀式だ」
キリ「だから…お前らが何故人間になったかはわからない…すまない」
ナクル「そっか…」
キリ「申し訳ない…この通りだ」
ナクル「い、いいよ別に!!」
ナクル「それに…少しだけ嬉しいし…」
キリ「?」
ナクル「な、なんでもない!!」
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