狩り場を飛び交う真しやかな噂話、しかしそれらは時として現実となり狩人達に立ちはだかるだろう・・・
モンハンSSを書かせていただきますm(__)m
またお前かという方もいらっしゃるやもしれませんが、先に言わせてもらいます。ごめんなさい
このSSは一話完結の短編集です。詳しくは前作
【モンハン】絶対狩猟域【SS】をご覧になるとわかるかもしれません
・・・宣伝じゃないですよ
それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい
952: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 12:30:18 ID:ldWGV.t3wA
ナクル「・・・誰?」
ギル「さ、三人…」
アレン「背は低いけど…声的には一番近い…」
クルガ「なんかね、ナルガ姉の名前知ってたんだって」
ナルガ「君達は何者なんだ?かなりの使い手だということはわかるのだが…」
アレン「こちらからも、一つだけいいですか?」
ナルガ「なんだ?」
アレン「貴女達は…元モンスター、ですよね?」
三人「!?」
ギル「なるほどな、そう言われれば耳もついてるし、ナルガにそっくりだな」
ナルガ「君達は、本当に何者なんだ?何故私達の存在を…」
「おーい、お前ら。あんまり離れんなよ!!」
ナクル「キリ!!」タッ
キリ「ったく、いくら昔住んでたとはいえ、かなり変わって…」
ナルガ「聞いてくれキリ、この二人が私達の正体を…」
キリ「アレン?」
アレン「師匠?」
四人「え!?」
953: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 12:37:27 ID:ldWGV.t3wA
キリ「え、いや、なんでお前ここにいるの?」
アレン「それはこちらのセリフですよ!!パタッと手紙が来なくなってから何年経ってると思ってるんですか!?」
キリ「う…す、すまん」
ギル「お前の師匠?」
ナルガ「キリの弟子?」
キリ「えーと、弟子がお世話になってます?」
アレン「なんでさ!?」
ギル「あ、ギルデロイ・ジーフォスっていいます。ギルって呼んで下さい」
キリ「ギルデロイ…ひょっとして、覇王神?」
ギル「ええ、そう呼ばれてますけど…」
キリ「わあ!!有名人じゃん!!」
ギル「いや…そんなことは…」
アレン「師匠だって、有名人のくせに」
キリ「それは昔の話で…」
ギル「あの…先程キリと呼ばれてましたけど…もしかして、疾風殲滅の?」
キリ「んーと、まあそう呼ばれてたね」
ギル「・・・お前、凄い人を師匠にしてんな」
アレン「そう?」
954: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 12:44:30 ID:ldWGV.t3wA
キリ「うーん、やっぱりお互い話したい事とかあるし、俺の家に行かない?」
アレン「そうですね、ところで師匠」
キリ「?」
アレン「そこのナルガた…ナルガさん達はどういった関係で?」
キリ「嫁、ほら、さっさといくぞ」
ナクル「////」
クルガ「えへへ〜」
ナルガ「全く、相変わらず話す事だけは大胆だ」
ギル「なんか、お前の師匠って気がしたわ」
アレン「奇遇だね、僕もだよ」
955: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 13:34:46 ID:ee5LtLCx4o
〜〜〜キリの家〜〜〜
キリ「え!?お前もナルガクルガ人間にしちゃったの!?」
アレン「はい」
キリ「なるほど…それでナルガをそのナルガと間違えた訳か」
クルガ「流石キリの弟子!!」
ナルガ「いや、弟子は関係ないと思うぞ?」
キリ「じゃあ、その腕はどうしたんだ?」
アレン「ナルガたん庇ってドドブラに噛み千切られました」
キリ「お前な…ドドブラくらい軽くいなせよ…」
アレン「無茶言わんといて下さい」
キリ「でもそっか…お前も、かなり大変な道を歩いてきたんだな…」
アレン「・・・まあ」
キリ「今はどうだ?」
アレン「今は…守りたい、大事にしたい人がいるから…」
アレン「その人と、一緒に歩んでいきたいです」
キリ「・・・しばらく見ない内に、大人になりやがって…」
ナルガ「全くだな、私達はそんな事をいってもらった事もない」
キリ「・・・」
クルガ「そいやそだね〜」
ナクル「・・・キリ?」
キリ「お前らは本当に鈍感だな…言葉に出さずとも、俺達は繋がってるだろ?」
ナクル「うん…//」
ナルガ「ナクル、陥落が早すぎだ」
ギル「なんかどこか変だな、お前の師匠」
アレン「僕もそう思うよ」
956: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 16:18:58 ID:/EAYt.Qw9g
キリ「よし!!アレン!!久し振りに手合わせでもするか!?」
アレン「いいですね、師匠を倒すいい機会ですし」
キリ「ほう?言ったな?」
アレン「言いましたとも」
キリ「泣かす!!」
ナルガ「ところで気になったんだが」
ギル「ん?」
ナルガ「武器同士だと当たったら不味いんじゃないか?」
ギル「多分大丈夫だ」
キリ「どうりゃあああ!!」
アレン「はあああ!!」
バキィ!!
クルガ「わお、見事な殴りあい」
ギル「アレンの師匠なら、当然拳も師匠なんだろうなって」
ナルガ「よくわからんが、あれなら大丈夫そうだな」
ナクル「キリ、楽しそう…」
957: 名無しさん@読者の声:2012/6/2(土) 18:20:53 ID:UCoTqbxxfw
お祭り騒ぎだヽ(・ω・)ノ
つジョッキ一杯元気ドリンコ
つ―CCC―
958: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 21:28:53 ID:BTd.uaGSA2
>>957
祭りだー!!
飲めー!!歌えー!!
支援団子感謝です♪
959: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 21:38:07 ID:BTd.uaGSA2
キリ「はっ!!ちょっと見ない内に、拳が重くなったな!!」
アレン「師匠こそ!!相変わらず目で追えない速さで!!」
ドカカカカカ
ナルガ「なあ、あれいいのか?」
クルガ「本人楽しそうだからいいんじゃない?」
ギル「ていうか、祭りでつかうっぽい櫓があるんだが、大丈夫…」
ドガッシャーン!!
キリ「あ」
アレン「あ」
四人「あ」
村長「ハンター様、申し訳ありませんがこの辺りにある櫓を…何してるんです?」
アレン「ち、違うんです!!村長さん!!これは師匠が!!」
キリ「お、俺は悪くないぞ!!避けるアレンが…」
村長「ハンター様…」
二人「はい!!」
村長「櫓修理…よろしくお願いしますね?」
二人「・・・はい」
960: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 21:47:14 ID:hE8sAe8/ls
ナルガ「結局こうなるわけか」
ギル「まあ、当然の帰結だな」
クルガ「うぷぷ…」
ナクル「お、お姉ちゃん、笑っちゃ駄目だよ」
アレン「なんで僕まで…」
キリ「お前が避けるからだ」
アレン「当たったら痛いじゃないですか!!」
キリ「ばか野郎!!怒った村長の方がよっぽど怖いわ!!」
アレン「う…」
ギル「はー、しゃあねーなー」ヒョイ
アレン「ギル!?」
キリ「ギル君!!」
ギル「手伝ってやるよ、ただし、ジョッキでハコビール奢りな?」
アレン「・・・ありがとう」
キリ「いいなー、いい友達持ってるなー」チラッ
ナルガ「何故私達がやらなければならないのだ?」
クルガ「おなじく〜♪」
ナクル「えっと…駄目らしいの…ごめんね?」
アレン「嫁…か」
キリ「やかましい」
ギル「ん?誰か来たみたいだ」
961: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 21:58:10 ID:LElTr3Vu4M
ノルン「先輩〜♪はかどってますか〜?」
ナルガ(ア)「何もしないのは流石に可哀想だからな、差し入れを持ってきてやったぞ?」
ナルガ「・・・」
クルガ「ありゃ」
ナクル「うそ…」
ノルン「へ!?ナルガさんが三人!?」
ギル「おい、またややこしくなってきたぞ」
ナルガ(ア)「お前達は…いったい?」
ナルガ「それはこちらのセリフだ」
キリ「ほー、あれがアレンの嫁ナルガか…いい体してんな、おい」
アレン「ナルガたん!!来てくれたんだね!?」
ナルガ(ア)「まあな、ところで、誰だ?」
アレン「えーと、話せば長いです」
ナルガ(ア)「そうか、なら質問を変えよう」
ナルガ(ア)「何をしてるんだ?」
アレン「櫓の修理」
ナルガ(ア)「なんで」
アレン「師匠が壊したのを僕がとばっちり」
キリ「おい」
ナルガ(ア)「ふむ」
アレン「手伝ってくれない?」
ナルガ(ア)「断る」
キリ「嫁…」
アレン「黙りやがってください」
962: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 22:02:57 ID:eXVt7PA9SM
ナルガ(ア)「と、言いたい所だが」
アレン「ん?」
ナルガ(ア)「ま、まあ…私も逃げた負い目もあるし…少しだけなら手伝ってやる…」
アレン「ナルガたん!!」
キリ「ツンデレ嫁か…中々ハイブリッドだな」
ナルガ「なんか無性に体を動かしたくなったな」
クルガ「ナル姉、気が合うね」
ナクル「何か、手伝う事無い?」
キリ「お前ら…」
ギル「なあ、凄いシュールなんだけど」
ノルン「と、とりあえず皆さんで協力して早く終わらせちゃいましょうよ」
963: っファンゴの頭:2012/6/3(日) 07:43:23 ID:CJUuJT0igo
休日のこの時間はかなり眠いんだ…
っ採酒
っ
CCCCCCCC
CCC0:??CCC
CCCCCCCC
ステンバーイ、ステンバーイ
964: 名無しさん@読者の声:2012/6/3(日) 08:45:34 ID:KBrn1pkYH2
以前、古龍(♂)をリクした者ですが、これまた素敵なお話をありがとうございましたー!(*´ω`人)
ニヨニヨしながら読んできましたw
色々あって、今日まで見に来る余裕がなかったので、お礼が遅くなって申し訳ないですorz
ここのSSの登場人物(人以外も含む)も、さぎしさんも、読者も、みんなみんな幸せになっちゃえ!///
つこんがり肉
つCCCCC
965: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 09:37:03 ID:Ex3svdnjcY
寝落ちしますた…
>>963
休日の朝は確かに辛いですよね…
私も惰眠を貪ってますwww
支援爆弾感謝です♪
>>964
あんな拙い話でそこまで言っていただけるなんて、ありがとうございます!!
ただやはりふざけすぎた感がありまふるwww
肉支援感謝です♪
966: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 09:45:32 ID:Ex3svdnjcY
キリ「ふぅ、これで終わりか?」
アレン「そうみたいです」
キリ「しかし、やっぱ人数いるとはかどるな」
アレン「作業分担楽ですしね」
キリ「しかし…」チラッ
ナルガ(ア)「ふむ、お前たちも渓流で育ったのか」
ナルガ「まあな」
クルガ「色々変わっててビックリしたよねぇ」
ナクル「うん…ひたすら蜂蜜食べてて、人なつっこいアオアシラとかがいた」
ナルガ(ア)「それは私の友人だ、そうか…最近見かけないと思ったらここに来てたのか…」
キリ「お前的にはどうよあれ」
アレン「ナルガたんが可愛いから問題ないです。ついでにナルガさんたちがふつくしいから問題ないです」
ギル「いや、カオスとかあるだろ」
ノルン「み、見慣れない光景ですからね…」
ギル「ノルン、フォローはもういいから」
967: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 10:05:20 ID:irp0kFX1OI
キリ「しかし…ギル君にノルンちゃんだっけ?ありがとうね、手伝わせて」
ノルン「い、いえ!!私が好きでやった事ですし!!」
キリ「あー…ノルンちゃんひょっとして…」
ノルン「っ!!」
キリ「全く、アレンも罪な奴だ、こんなに可愛くていい娘がすぐ近くにいるのに…」
ノルン「・・・先輩は、ナルガさんとお似合いですよ」
キリ「・・・」
ノルン「というより、ナルガさんは強いです…私なんかよりも、ずっと」
キリ「なるほどね、訳がありそうだね」
ギル「まあ、色々と」
キリ「でも、駄目だよ?そんなに弱気じゃ」
ノルン「え?」
キリ「横からアレンをかっさらうくらいの気でいかないと!!」
ノルン「だ、駄目ですよ!!」
キリ「ノルンちゃん、最終的にはやるかやらないか、だよ」
ノルン「やるかやらないか…」
968: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 10:10:26 ID:irp0kFX1OI
キリ「ま、年寄りの戯れ言程度に聞いといてよ」
ノルン「そんなことないですよ」
ノルン「ありがたくお聞きいたします」
キリ「君は素直だね、少なくとも俺が会った中で一番」
ノルン「/////」
ギル「あれ、ところでアレンは?」
アレン「ナルガたんハアハアハアハアハアハアハア」
三人「・・・」
キリ「俺、あんなやつの師匠やってたんだな…」
ギル「俺は友達してました」
ノルン「私は先輩でした」
アレン「ナルガたーん!!」
ナルガ(ア)「やかましい」
アレン「・・・はい」
969: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 14:30:59 ID:1k0jp6IeZk
キリ「ともかく、村長によると後数時間で祭りの準備は整うらしい…そこでだ」
キリ「アレン、お前らから二人代表を出せ」
アレン「?」
キリ「ナルガ、来てくれるか?」
ナルガ「了解した」
アレン「師匠?何を」
キリ「ただ待つだけじゃ暇だろう。というわけで狩りにいくか」
アレン「急ですね」
キリ「善は急げってな」
アレン「うーん…じゃあ…」
アレン「ノルン、来て」
ノルン「わ、私ですか!?」
アレン「うん、パーティーバランス的にちょうどいいし」
ノルン「は、はい!!頑張ります!!」
ギル「ところで、何を狩るおつもりで?」
キリ「ドボルベルクでいいだろう、さあいくか」
ギル「暇潰しの為だけに狩られるドボルの気持ちになってやれよ…」
ナルガ(ア)「ドボルベルクか、アレンが暴走しなければいいが…」
ギル「・・・あ」
970: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 14:37:25 ID:kXPawxb5SU
〜〜〜渓流〜〜〜
キリ「む…見事に分断されたな…」
キリ「近くに誰か…」
ノルン「キリさん!!こちらでしたか!!」
キリ「ノルンちゃん、アレンは?」
ノルン「あ、えっと先輩は別の場所みたいです」
キリ「了解、じゃあ先にドボルを探そうか」
ノルン「合流しないんですか?」
キリ「俺のエスコートは不安?」
ノルン「いえ…四人の方が安全なのでは…?」
キリ「うーん、まあそうかもね、でも俺はいままでずっとソロだったからさ」
ノルン「あ…そうなんですか…」
キリ「安心して…チームプレーはできるはずだから」
ノルン「はあ…」
「グオオオオオオ!!」
ノルン「今のは!?」
キリ「ありゃ、先越されたか…いくぞ!!」
ノルン「はい!!」
971: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 14:41:49 ID:Ttc/iBXMT2
アレン「よっと、それ!!」
ザン!!
ナルガ「中々の動きだな!!キリの弟子!!」
ザシュザシュ!!
アレン「どうも!!」
ズン!!
ナルガ「どうやら双剣と組んで戦い慣れてるみたいだな」
アレン「まあね」
ナルガ「あのナルガか?」
アレン「そういうこと」
ナルガ「全く、ほんとに薄気味悪いよ!!」
アレン「ナルガたんを薄気味悪いって言わないで下さい!!」
ザン!!
ナルガ「言葉のあやだ、気にさわったのなら訂正しよう」
アレン「今はドボルに集中…危ない!!」
ナルガ「っ!!くあっ!!」
972: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 14:48:46 ID:Ttc/iBXMT2
キリ「ナルガ!!」ブン
ドゴン!!
ドボル「グガアア!!」
ナルガ「くそっ、不覚を取った…」
キリ「喋るな!!アレン、カバーを頼む!!」
アレン「・・・」
キリ「アレン?」
アレン「こんの尻尾ブンブン丸がぁ!!ナルガたんになにさらしとくれとんじゃわれぇ!!」ダッ
キリ「あ、おい!!アレン!!」
ノルン「先輩!!援護します!!」ジャコン
キリ「ノルンちゃん!?」
アレン「砕け散れ!!」
バキィ!!
ドボル「グガアア!?」
ナルガ「な…角を折っただと!?しかも素手で!?」
キリ「ちっ!!無茶しやがって!!」
ナルガ「キリ、私はいい!!アレンのカバーを」
キリ「わかった!!」
ノルン「私が手当てします!!キリさんは先輩を!!」
キリ「ノルンちゃん…ありがとう!!」ダッ
キリ「おい!!アレン!!」
アレン「師匠!!止めないで下さい!!こいつは、こいつはぁ!!」
キリ「俺も混ぜろー!!」
ゲシッ!!
アレン「!?」
ドボル「ガアアアア!!」
973: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 14:57:41 ID:Ttc/iBXMT2
キリ「よくも人の嫁にぶちかましてくれたな?ええおい?」
ドボル「ガ、ガア…」ガタガタ
アレン「師匠、お手伝いしますよ」スッ
キリ「ふっ、いくぞアレン!!」
アレン「はい師匠!!」
キリ「壱に打撃!!弐に打撃!!」
アレン「参四があって!!」
キリ&アレン「五に打撃!!」
バキィ!!
ドボル「グガアア!!」
ナルガ「おい、あいつらドボルベルクに殴りかかってるぞ」
ノルン「効いてるみたいですし…いいんじゃないですか?」
974: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 15:03:15 ID:Ttc/iBXMT2
キリ「アレン!!」
アレン「はい!!」
アレン「舞い散れ!!」
キリ「木枯破蹴!!」
アレン「師匠!!今です!!」
キリ「ふん!!」ドゴ!!
アレン「鷹爪裂蹴撃!!」
ナルガ「なあ、あれいいのか?」
ノルン「まあ、いいんじゃないですか…?」
ナルガ「疑問点だな」
アレン「フィニッシュ!!」
キリ「その場から動くことすら許さない!!」
ナルガ「まあ…いいんだろうな」
975: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 15:07:58 ID:Ttc/iBXMT2
〜〜〜五分後〜〜〜
ドボル「ガアア…」
ドシーン!!
キリ&アレン「しゃあ!!」
ナルガ「おい、殴り殺したぞ」
ノルン「・・・」
ナルガ「悲しいが、これが現実なんだな」
キリ「ふう、久しぶりに本気になったな」
アレン「久しぶりに殴りかかったな」
ナルガ「お疲れ様…と言いたいが、お前ら、角以外の部位破壊は?」
二人「・・・あ」
ナルガ「帰ったら説教だな」
二人「すみません」
ノルン「と、とにかく戻りましょうか!!」
ナルガ「それがいいだろう」
976: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 15:27:52 ID:so/o72v86A
〜〜〜ユクモ村〜〜〜
ギル「おお、お帰…なんで暗いんだ?」
ナクル「キリ…お姉ちゃんに怒られたの?」
キリ「はは…まあね」
ナルガ(ア)「で?なんでお前まで怒られてるんだ?」
アレン「・・・」フイ
ナルガ(ア)「目を逸らすな」
アレン「だって!!僕はただ殴ってただけだもん!!」
ギル「わかった、わかったから落ち着け」
アレン「う〜」
ギル「キリさん達が狩りに言ってる間に大方の準備は終わったみたいです。後は暗くなるのを待って開催らしいです」
キリ「わかった…といっても陽が傾き始めてるから、広場で待とうか」
ギル「そうですね」
クルガ「ねえナル姉」
ナルガ「?」
クルガ「お祭りってなんなの?」
ナクル「あ…私も」
ナルガ「今さらだな、いいか?お祭りというのは…」
ナルガ「・・・なんなんだ?キリ」
キリ「羽目を外して大騒ぎ出来る事です」
ギル「あってるか?」
アレン「大体」
977: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 17:49:29 ID:D9cTMenXvU
ナルガ「なるほどな、つまり無礼講というわけか」
キリ「そゆこと、無礼講っていっても、やって良いことと悪いことがあるからな?」
ナルガ「常識の範疇内での無礼講だな、理解した」
キリ「さて、祭りが始まったら何をする?」
アレン「騒ぐんですよね?」
キリ「うーん、一応お前主体の祭りだからな…」
アレン「そういえばそうだった」
キリ「ま、存分に楽しんでこいよ。こっちは大人の楽しみがあるからな」
アレン「僕、もう成人してますよ?」
キリ「はっはっは、青二才のアレン君が何を言う」
キリ「じゃあな」
アレン「師匠、どちらへ?」
キリ「ブラブラしてくる。ナルガ達の事を頼んだ」
ナルガ(ア)「・・・」
978: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 17:58:24 ID:GJW1QRx/UQ
キリ「・・・」
ナルガ(ア)「・・・」
キリ「アレンの所にいなくていいのか?」
ナルガ(ア)「毎日うんざりするほど一緒にいるからな」
キリ「うんざり…か」
キリ「なあ、あいつの腕が無くなった時、お前は側にいたか?」
ナルガ(ア)「・・・ああ」
ナルガ(ア)「私のせいで、アレンは右腕を失った」
キリ「そうか…愛する女守るために右腕賭けたんなら男としては本望だな」
ナルガ(ア)「お前は?」
キリ「ん?」
ナルガ(ア)「あのナルガクルガ達と向き合うのに、何を捨てた?」
キリ「・・・」
ナルガ(ア)「私は、色んな物を捨ててきた」
ナルガ(ア)「迅竜から人間になる時、アレンを見捨てて逃げた時、アレンを探す旅に出た時」
キリ「・・・」
ナルガ(ア)「過去に捨ててきた物が今でも時々顔を出して、私を悲しそうな目で見てくるんだ」
ナルガ(ア)「だが…得たものもあるのも事実」
ナルガ(ア)「一度捨てた物に対しての、謝罪なんておこがましいが、てにいれた物を大事にするのが私が捨てた物に対する謝罪かもしれない」
ナルガ(ア)「お前はどうだ?」
キリ「・・・そんなの、とっくの昔に決めてた事だ」
キリ「ナルガ達と一緒になるときに捨てた物…なんだろうな」
979: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:04:13 ID:D9cTMenXvU
キリ「最近思うんだ」
キリ「この時が、どれだけ続くのだろうと」
キリ「悠久ではない、あまりにも短く、刹那の時間」
キリ「そんな一瞬を、俺達は生きている」
キリ「その後は、何があるんだろうな」
キリ「死、と言ってしまえば味気ない簡単な物になってしまう。でも、無、と言ってしまえば…」
ナルガ(ア)「・・・」
キリ「おかしな話だ、ずいぶん昔に決心したはずなのに、未来を考えたら不安になる」
キリ「変わらない、幸せを歩むはずの未来が、酷く霞んで見える」
ナルガ(ア)「人間は酷く高慢で、愚かで、儚い生き物だ」
ナルガ(ア)「竜だった頃はお前らをまるで理解出来なかった」
ナルガ(ア)「でも、今ならわかる…刹那で、一瞬で、儚い命」
ナルガ(ア)「その一瞬に全てを賭けるのが、人間の美しく気高い所だ」
980: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:08:55 ID:GJW1QRx/UQ
ナルガ(ア)「未来を不安に思わない奴なんていない。皆、心のどこかで不安を抱えてるんだ」
ナルガ(ア)「明日死ぬかもしれない、もしかしたらこの後死ぬかもしれない」
ナルガ(ア)「それでも人間は輝ける。何故なら、信じる心があるからだ」
ナルガ(ア)「好きなだけ不安に駆られればいい、それが当たり前なんだ」
キリ「・・・まさか、迅竜に説教喰らうとはな」
ナルガ(ア)「一回死んだからな」
キリ「・・・アレン達の所に戻るか、そろそろ祭りが始まってる頃だ」
ナルガ(ア)「そうだな」
キリ「・・・ありがとう」
ナルガ(ア)「別に、半分は自分に言い聞かせてたような物だからな」
981: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:14:00 ID:D9cTMenXvU
アレン「あ、ナルガたん!!こっちこっちー!!」
アレン「って、なんで師匠までいるんですか?まさか!?浮…」
ナルガ(ア)「なわけないだろ」
キリ「おう、悪いな。心配かけて」
ナルガ(ア)「それじゃあ、お先に」
アレン「あ、うん」
キリ「おう」
キリ「アレン、いい嫁さん持ったな」
アレン「ふっ、今更ですか?」
キリ「守れよ、必ず」
アレン「・・・僕は、過去に二回ナルガたんから逃げました」
アレン「だから誓ったんです。もう逃げないって」
アレン「逃げるのは簡単です。守るとか、幸せにするというのも簡単です」
アレン「でも、逃げないというのは中々難しいものですから」
アレン「僕は、もうナルガたんから逃げずに、向き合います」
キリ「・・・そうか」
キリ「よし、今日は無礼講だ、奢ってやる!!飲め!!」
アレン「言いましたね師匠!!」
982: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:21:46 ID:D9cTMenXvU
「おーい!!酒だ!!酒持ってこい!!」
「へい!!こんがり肉一丁あがり!!」
ギル「うぷ…駄目だ、もう飲めねぇ…」
ノルン「駄目ですよ♪ギル先輩は今日は飲みまくるって言いましたからね」
ギル「いや、もう樽一個…」
ノルン「聞こえませーん」
ギル「おぶっ!!」
ナクル「綺麗…」
クルガ「虹水晶の反射が作り出す光だね」
ナルガ「中々綺麗だな、店主。四ついただこう」
クルガ「わあー!!ナル姉!!ついでにあれも買ってー!!」
ナルガ「我が儘言うな」
キリ「アレンくーん、も、もうそこまでにしたら…」
アレン「おや?奢ると言ったのは師匠だと記憶してますけど?」
キリ「いや、そうだけどさ…」
ナルガ(ア)「・・・」ゴクゴク
キリ「あのね、二人がかりだと財布の中身が一気に飛んで…」
アレン「あ、おかわりお願いしまーす」
ナルガ(ア)「私もいただこう」
キリ「は!?」
ナルガ「私達もいただこう、三人だ」
キリ「はい!?」
ナルガ「私達に飲ます酒は無いというのか?ん?」
キリ「・・・なんでもありません」
983: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:26:06 ID:D9cTMenXvU
ノルン「あ、ついでにこっちもお願いしまーす♪」
ギル「まだ飲ませる気!?」
キリ「まだ払わせる気!?」
ナルガ「なんだ、心が狭い奴だな」
クルガ「キリ、狭いね」
ナクル「太っ腹なキリ、大好きだよ?」
キリ「あー!!畜生!!貯金卸してやるよ!!」
キリ「アレン!!お前半分払えよ!?」
アレン「なんでさ!?」
ナルガ(ア)「確かに、この人数を一人ではきついな」
アレン「ナルガたん!?」
ナルガ(ア)「アレン…お願い…」
アレン「・・・」
アレン「おけ、任せて!!」
キリ「店主!!俺にも酒!!」
アレン「あ、僕も!!」
984: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:30:19 ID:D9cTMenXvU
〜〜〜翌日〜〜〜
キリ「う…頭いてぇ…」
ナルガ「あんなに飲むからだ、ほら、水」
キリ「すまない…」
キリ「アレン達は?」
ナルガ「もう起きてるよ、私達もすぐに出発しなければ」
キリ「おう」
ガチャ
アレン「師匠、起きましたか?」
キリ「頭に激痛走ってるけどな」
アレン「ノルンとナルガたんが朝ご飯作ってくれましたから、どうです?」
キリ「んじゃ、貰うわ」
985: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:34:44 ID:GJW1QRx/UQ
キリ「・・・朝から豪勢だな、おい」
ノルン「人数いますし…昨日は晩御飯食べてないから皆さんお腹空いてるかと思って…」
ナルガ(ア)「ほぼ全部ノルンが作ったからな、私の出番は無かったし」
ノルン「そ、そんなことありませんよ!!」
ギル「どうでもいいから早く食わねぇ?腹減って死にそうなんだよね」
アレン「ギルはせっかちだなぁ」
ギル「ご馳走前にしてお預けは勘弁してくれ」
アレン「はいはい、それじゃあ」
アレン「いただきます」
986: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:39:34 ID:D9cTMenXvU
キリ「それじゃあな、体に気を付けろよ」
アレン「はい。師匠こそお気をつけて」
ナルガ「短い間だったが、世話になった」
クルガ「また会えたら遊ぼうね〜」
ナクル「ありがとう…バイバイ」
スタスタスタスタスタ
ギル「いったな」
アレン「うん」
ギル「さて、じゃあ俺とノルンも一度村に帰るわ」
アレン「了解…え?」
ノルン「あれ?言ってませんでしたか?」
ギル「こんどから、ユクモ村でお世話になるから」
アレン「マジで?」
ギル「マジだな」
ノルン「多分、明日くらいにここにつくと思います」
ギル「じゃあな〜」
アレン「あ、うん…バイバイ」
987: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:46:19 ID:D9cTMenXvU
アレン「・・・急に、静かになったね」
ナルガ(ア)「余程、騒がしかったんだな」
アレン「うん…でも、嫌いじゃない」
ナルガ(ア)「そうだな…」
アレン「ねえナルガたん」
ナルガ(ア)「ん?」
アレン「僕さ、ナルガたんから絶対に逃げないからね」
ナルガ(ア)「・・・」
アレン「だからさ、僕の事を見ててね、ナルガたん」
ナルガ(ア)「・・・そうだな」
ナルガ(ア)「他の奴が目に入らないくらいに、お前の事を見続けてやる」
アレン「・・・ありがとう」
【今日のユクモ村は大変賑やかですこと】
fin
988: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:51:21 ID:D9cTMenXvU
皆様こんばんは
さぎしです
タイトル詐欺?知らん!!
退かぬ!!媚びぬ!!省みぬ!!
さぎしに躊躇の二文字は無いのだぁ!!
・・・はい、すいません調子に乗りました
えっとですね、予想外に話が長引いてしまいましたので【モンハン】狩人見聞録【SS】はこのお話でめでたく全話終了となります!!
支援してくださった方々。応援してくださった方々。ありがとうございました!!
ここまでのご回覧
本当に乙狩れ様でした♪
989: 名無しさん@読者の声:2012/6/3(日) 21:57:56 ID:PPE.3TjKRM
お疲れ様―!
990: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 22:41:58 ID:R1/9kjJeRI
>>989
ありがとうございました♪
乙狩れ様でした♪
991: 名無しさん@読者の声:2012/6/3(日) 23:01:05 ID:V.b0rZwF0Y
毎日楽しく見させて頂きました!!とっても面白かったです(^o^)/
992: 名無しさん@読者の声:2012/6/4(月) 00:00:57 ID:/hCr2eOPrI
お疲れさまでした。
また次の話期待して待っています。
993: 名無しさん@読者の声:2012/6/4(月) 00:07:49 ID:W0CVRqYvKI
乙です)^o^(
次回作に期待大
994: 名無しさん@読者の声:2012/6/4(月) 04:07:09 ID:3sTuj/WdwU
そして次スレを申請するさぎしたんなのであった まる
995: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/4(月) 06:21:43 ID:.WAjjEH6hA
>>991
ありがとうございました♪
乙狩れ様でした♪
>>992
まあ気長にお待ちください
乙狩れ様でした♪
>>993
次回作はオリジナルを予定してますがねwww
乙狩れ様でした♪
>>994
とりあえずこのSSが保管庫に送られてからスレ立てしようかと思ってます
いつでも立てられるとだけは言っておきます
996: かきし:2012/6/4(月) 07:23:15 ID:uvpHxkndKI
うおおおお!乙狩れさまー!!
今回は描けなかったけどまたいつか描かせてね!
997: っファンゴの頭:2012/6/4(月) 12:00:41 ID:mKkr8c04TI
何時の間にか終わっとるがな…
まあいいや、次も期待しとく!!
っ褌
っ
CCCCCCCC
CCC0:01CCC
CCCCCCCC
ステンバーイ、ステンバーイ
998: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/4(月) 16:10:22 ID:IetHbD2Bso
>>996
はい!!私もかきしさんのイラストを楽しみにしてます!!
完結記念に何か書いてほしかったり←←
乙狩れ様でした♪
>>997
早く次回作が書きたいから終わらせちゃいましたwww
支援爆弾ありがとうございました♪
乙狩れ様でした♪
999: 名無しさん@読者の声:2012/6/4(月) 17:43:31 ID:P/lEzfnzuk
うめ
1000: 名無しさん@読者の声:2012/6/4(月) 17:44:06 ID:P/lEzfnzuk
せんげとー!
1001: 1001:Over 1000 Thread
| ̄| ∧∧
ニニニ(゚Д゚∩コ
|_|⊂ ノ
/ 0
し´
えっ…と、
1001はここかな…と
∧∧ ∧∧
∩゚Д゚≡゚Д゚)| ̄|
`ヽ /)ニニニコ
|_=` |_|
∪ ∪
∧∧ ミ ドスッ
( ) _n_
/ つ 終了|
〜′ /´  ̄|| ̄
∪∪ ||_ε3
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