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【モンハン】狩人見聞録【SS】
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1: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 12:00:04 ID:XlSJgOCK.c
狩り場を飛び交う真しやかな噂話、しかしそれらは時として現実となり狩人達に立ちはだかるだろう・・・

モンハンSSを書かせていただきますm(__)m
またお前かという方もいらっしゃるやもしれませんが、先に言わせてもらいます。ごめんなさい

このSSは一話完結の短編集です。詳しくは前作
【モンハン】絶対狩猟域【SS】をご覧になるとわかるかもしれません

・・・宣伝じゃないですよ


それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい


977: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 17:49:29 ID:D9cTMenXvU
ナルガ「なるほどな、つまり無礼講というわけか」

キリ「そゆこと、無礼講っていっても、やって良いことと悪いことがあるからな?」

ナルガ「常識の範疇内での無礼講だな、理解した」

キリ「さて、祭りが始まったら何をする?」

アレン「騒ぐんですよね?」

キリ「うーん、一応お前主体の祭りだからな…」

アレン「そういえばそうだった」

キリ「ま、存分に楽しんでこいよ。こっちは大人の楽しみがあるからな」

アレン「僕、もう成人してますよ?」

キリ「はっはっは、青二才のアレン君が何を言う」

キリ「じゃあな」

アレン「師匠、どちらへ?」

キリ「ブラブラしてくる。ナルガ達の事を頼んだ」

ナルガ(ア)「・・・」
978: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 17:58:24 ID:GJW1QRx/UQ
キリ「・・・」

ナルガ(ア)「・・・」

キリ「アレンの所にいなくていいのか?」

ナルガ(ア)「毎日うんざりするほど一緒にいるからな」

キリ「うんざり…か」

キリ「なあ、あいつの腕が無くなった時、お前は側にいたか?」

ナルガ(ア)「・・・ああ」

ナルガ(ア)「私のせいで、アレンは右腕を失った」

キリ「そうか…愛する女守るために右腕賭けたんなら男としては本望だな」

ナルガ(ア)「お前は?」

キリ「ん?」

ナルガ(ア)「あのナルガクルガ達と向き合うのに、何を捨てた?」

キリ「・・・」

ナルガ(ア)「私は、色んな物を捨ててきた」

ナルガ(ア)「迅竜から人間になる時、アレンを見捨てて逃げた時、アレンを探す旅に出た時」

キリ「・・・」

ナルガ(ア)「過去に捨ててきた物が今でも時々顔を出して、私を悲しそうな目で見てくるんだ」

ナルガ(ア)「だが…得たものもあるのも事実」

ナルガ(ア)「一度捨てた物に対しての、謝罪なんておこがましいが、てにいれた物を大事にするのが私が捨てた物に対する謝罪かもしれない」

ナルガ(ア)「お前はどうだ?」

キリ「・・・そんなの、とっくの昔に決めてた事だ」

キリ「ナルガ達と一緒になるときに捨てた物…なんだろうな」
979: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:04:13 ID:D9cTMenXvU
キリ「最近思うんだ」

キリ「この時が、どれだけ続くのだろうと」

キリ「悠久ではない、あまりにも短く、刹那の時間」

キリ「そんな一瞬を、俺達は生きている」

キリ「その後は、何があるんだろうな」

キリ「死、と言ってしまえば味気ない簡単な物になってしまう。でも、無、と言ってしまえば…」

ナルガ(ア)「・・・」

キリ「おかしな話だ、ずいぶん昔に決心したはずなのに、未来を考えたら不安になる」

キリ「変わらない、幸せを歩むはずの未来が、酷く霞んで見える」

ナルガ(ア)「人間は酷く高慢で、愚かで、儚い生き物だ」

ナルガ(ア)「竜だった頃はお前らをまるで理解出来なかった」

ナルガ(ア)「でも、今ならわかる…刹那で、一瞬で、儚い命」

ナルガ(ア)「その一瞬に全てを賭けるのが、人間の美しく気高い所だ」
980: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:08:55 ID:GJW1QRx/UQ
ナルガ(ア)「未来を不安に思わない奴なんていない。皆、心のどこかで不安を抱えてるんだ」

ナルガ(ア)「明日死ぬかもしれない、もしかしたらこの後死ぬかもしれない」

ナルガ(ア)「それでも人間は輝ける。何故なら、信じる心があるからだ」

ナルガ(ア)「好きなだけ不安に駆られればいい、それが当たり前なんだ」

キリ「・・・まさか、迅竜に説教喰らうとはな」

ナルガ(ア)「一回死んだからな」

キリ「・・・アレン達の所に戻るか、そろそろ祭りが始まってる頃だ」

ナルガ(ア)「そうだな」



キリ「・・・ありがとう」

ナルガ(ア)「別に、半分は自分に言い聞かせてたような物だからな」
981: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:14:00 ID:D9cTMenXvU
アレン「あ、ナルガたん!!こっちこっちー!!」

アレン「って、なんで師匠までいるんですか?まさか!?浮…」

ナルガ(ア)「なわけないだろ」

キリ「おう、悪いな。心配かけて」

ナルガ(ア)「それじゃあ、お先に」

アレン「あ、うん」

キリ「おう」

キリ「アレン、いい嫁さん持ったな」

アレン「ふっ、今更ですか?」

キリ「守れよ、必ず」

アレン「・・・僕は、過去に二回ナルガたんから逃げました」

アレン「だから誓ったんです。もう逃げないって」

アレン「逃げるのは簡単です。守るとか、幸せにするというのも簡単です」

アレン「でも、逃げないというのは中々難しいものですから」

アレン「僕は、もうナルガたんから逃げずに、向き合います」

キリ「・・・そうか」

キリ「よし、今日は無礼講だ、奢ってやる!!飲め!!」

アレン「言いましたね師匠!!」
982: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:21:46 ID:D9cTMenXvU
「おーい!!酒だ!!酒持ってこい!!」

「へい!!こんがり肉一丁あがり!!」

ギル「うぷ…駄目だ、もう飲めねぇ…」

ノルン「駄目ですよ♪ギル先輩は今日は飲みまくるって言いましたからね」

ギル「いや、もう樽一個…」

ノルン「聞こえませーん」

ギル「おぶっ!!」

ナクル「綺麗…」

クルガ「虹水晶の反射が作り出す光だね」

ナルガ「中々綺麗だな、店主。四ついただこう」

クルガ「わあー!!ナル姉!!ついでにあれも買ってー!!」

ナルガ「我が儘言うな」

キリ「アレンくーん、も、もうそこまでにしたら…」

アレン「おや?奢ると言ったのは師匠だと記憶してますけど?」

キリ「いや、そうだけどさ…」

ナルガ(ア)「・・・」ゴクゴク

キリ「あのね、二人がかりだと財布の中身が一気に飛んで…」

アレン「あ、おかわりお願いしまーす」

ナルガ(ア)「私もいただこう」

キリ「は!?」

ナルガ「私達もいただこう、三人だ」

キリ「はい!?」

ナルガ「私達に飲ます酒は無いというのか?ん?」

キリ「・・・なんでもありません」
983: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:26:06 ID:D9cTMenXvU
ノルン「あ、ついでにこっちもお願いしまーす♪」

ギル「まだ飲ませる気!?」

キリ「まだ払わせる気!?」

ナルガ「なんだ、心が狭い奴だな」

クルガ「キリ、狭いね」

ナクル「太っ腹なキリ、大好きだよ?」

キリ「あー!!畜生!!貯金卸してやるよ!!」

キリ「アレン!!お前半分払えよ!?」

アレン「なんでさ!?」

ナルガ(ア)「確かに、この人数を一人ではきついな」

アレン「ナルガたん!?」

ナルガ(ア)「アレン…お願い…」

アレン「・・・」

アレン「おけ、任せて!!」

キリ「店主!!俺にも酒!!」

アレン「あ、僕も!!」
984: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:30:19 ID:D9cTMenXvU
〜〜〜翌日〜〜〜

キリ「う…頭いてぇ…」
ナルガ「あんなに飲むからだ、ほら、水」

キリ「すまない…」

キリ「アレン達は?」

ナルガ「もう起きてるよ、私達もすぐに出発しなければ」

キリ「おう」

ガチャ

アレン「師匠、起きましたか?」

キリ「頭に激痛走ってるけどな」

アレン「ノルンとナルガたんが朝ご飯作ってくれましたから、どうです?」

キリ「んじゃ、貰うわ」
985: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:34:44 ID:GJW1QRx/UQ
キリ「・・・朝から豪勢だな、おい」

ノルン「人数いますし…昨日は晩御飯食べてないから皆さんお腹空いてるかと思って…」

ナルガ(ア)「ほぼ全部ノルンが作ったからな、私の出番は無かったし」

ノルン「そ、そんなことありませんよ!!」

ギル「どうでもいいから早く食わねぇ?腹減って死にそうなんだよね」

アレン「ギルはせっかちだなぁ」

ギル「ご馳走前にしてお預けは勘弁してくれ」

アレン「はいはい、それじゃあ」

アレン「いただきます」
986: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:39:34 ID:D9cTMenXvU
キリ「それじゃあな、体に気を付けろよ」

アレン「はい。師匠こそお気をつけて」

ナルガ「短い間だったが、世話になった」

クルガ「また会えたら遊ぼうね〜」

ナクル「ありがとう…バイバイ」

スタスタスタスタスタ

ギル「いったな」

アレン「うん」

ギル「さて、じゃあ俺とノルンも一度村に帰るわ」

アレン「了解…え?」

ノルン「あれ?言ってませんでしたか?」

ギル「こんどから、ユクモ村でお世話になるから」

アレン「マジで?」

ギル「マジだな」

ノルン「多分、明日くらいにここにつくと思います」

ギル「じゃあな〜」

アレン「あ、うん…バイバイ」
987: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:46:19 ID:D9cTMenXvU
アレン「・・・急に、静かになったね」

ナルガ(ア)「余程、騒がしかったんだな」

アレン「うん…でも、嫌いじゃない」

ナルガ(ア)「そうだな…」

アレン「ねえナルガたん」

ナルガ(ア)「ん?」

アレン「僕さ、ナルガたんから絶対に逃げないからね」

ナルガ(ア)「・・・」

アレン「だからさ、僕の事を見ててね、ナルガたん」

ナルガ(ア)「・・・そうだな」

ナルガ(ア)「他の奴が目に入らないくらいに、お前の事を見続けてやる」

アレン「・・・ありがとう」


【今日のユクモ村は大変賑やかですこと】

fin
988: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 18:51:21 ID:D9cTMenXvU
皆様こんばんは

さぎしです

タイトル詐欺?知らん!!

退かぬ!!媚びぬ!!省みぬ!!

さぎしに躊躇の二文字は無いのだぁ!!


・・・はい、すいません調子に乗りました

えっとですね、予想外に話が長引いてしまいましたので【モンハン】狩人見聞録【SS】はこのお話でめでたく全話終了となります!!

支援してくださった方々。応援してくださった方々。ありがとうございました!!

ここまでのご回覧
本当に乙狩れ様でした♪
989: 名無しさん@読者の声:2012/6/3(日) 21:57:56 ID:PPE.3TjKRM
お疲れ様―!
990: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/3(日) 22:41:58 ID:R1/9kjJeRI
>>989

ありがとうございました♪

乙狩れ様でした♪
991: 名無しさん@読者の声:2012/6/3(日) 23:01:05 ID:V.b0rZwF0Y
毎日楽しく見させて頂きました!!とっても面白かったです(^o^)/
992: 名無しさん@読者の声:2012/6/4(月) 00:00:57 ID:/hCr2eOPrI
お疲れさまでした。
また次の話期待して待っています。
993: 名無しさん@読者の声:2012/6/4(月) 00:07:49 ID:W0CVRqYvKI
乙です)^o^(
次回作に期待大
994: 名無しさん@読者の声:2012/6/4(月) 04:07:09 ID:3sTuj/WdwU
そして次スレを申請するさぎしたんなのであった まる
995: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/4(月) 06:21:43 ID:.WAjjEH6hA
>>991

ありがとうございました♪

乙狩れ様でした♪


>>992

まあ気長にお待ちください

乙狩れ様でした♪


>>993

次回作はオリジナルを予定してますがねwww
乙狩れ様でした♪

>>994


とりあえずこのSSが保管庫に送られてからスレ立てしようかと思ってます

いつでも立てられるとだけは言っておきます
996: かきし:2012/6/4(月) 07:23:15 ID:uvpHxkndKI
うおおおお!乙狩れさまー!!

今回は描けなかったけどまたいつか描かせてね!

997: っファンゴの頭:2012/6/4(月) 12:00:41 ID:mKkr8c04TI
何時の間にか終わっとるがな…
まあいいや、次も期待しとく!!
っ褌

CCCCCCCC
CCC0:01CCC
CCCCCCCC
ステンバーイ、ステンバーイ
998: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/4(月) 16:10:22 ID:IetHbD2Bso
>>996

はい!!私もかきしさんのイラストを楽しみにしてます!!

完結記念に何か書いてほしかったり←←

乙狩れ様でした♪


>>997

早く次回作が書きたいから終わらせちゃいましたwww

支援爆弾ありがとうございました♪

乙狩れ様でした♪
999: 名無しさん@読者の声:2012/6/4(月) 17:43:31 ID:P/lEzfnzuk
うめ
1000: 名無しさん@読者の声:2012/6/4(月) 17:44:06 ID:P/lEzfnzuk
せんげとー!

1001: 1001:Over 1000 Thread
| ̄| ∧∧
ニニニ(゚Д゚∩コ
|_|⊂  ノ
   / 0
   し´

えっ…と、
1001はここかな…と
 ∧∧ ∧∧
∩゚Д゚≡゚Д゚)| ̄|
`ヽ   /)ニニニコ
  |_=`  |_|
  ∪ ∪


  ∧∧ ミ ドスッ
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  /  つ 終了|
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