狩り場を飛び交う真しやかな噂話、しかしそれらは時として現実となり狩人達に立ちはだかるだろう・・・
モンハンSSを書かせていただきますm(__)m
またお前かという方もいらっしゃるやもしれませんが、先に言わせてもらいます。ごめんなさい
このSSは一話完結の短編集です。詳しくは前作
【モンハン】絶対狩猟域【SS】をご覧になるとわかるかもしれません
・・・宣伝じゃないですよ
それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい
396: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/22(日) 22:32:20 ID:w3tqU5eRTE
黒服「それじゃあ…本当にここでいいんですね?」
キリ「ああ、すまない」
黒服「それじゃ、討伐完了したら煙幕弾を打ち上げてくださいね?」
キリ「了解」
キリ「・・・さて、始めるか」
キリ「なあ?ラオシャンロン?」
シャン「グルルルル」
キリ「言葉分かるか?わかるならこのまま聞いてくれ」
キリ「俺はお前と遊ぶわけでも、ましてや退屈しのぎに来たわけでもない」
キリ「ギルドからの依頼は建前で、必ず帰ると約束した奴らがいる」
キリ「だから…俺はお前を倒して…帰る!!」
シャン「ガアアアア!!」
キリ「言葉は伝わってるみたいだな…じゃあ、いきますか!!」
キリ「うおおおお!!」
397: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/22(日) 22:38:02 ID:qUxpGzk5YA
キリ「ちっ!!中々しぶといな…これでどうだ!!」
シャン「グガァァァ!!」
キリ「ぐおっ!!」
キリ「こんのぉ!!」
シャン「グギャアア!!」
キリ「これで…どうだ!!」
ドギャ!!
シャン「グアアア…」
ズシーン!!
キリ「はあ…はあ…」
シャン「グルルル…」
キリ「くそっ、まだ生きてるか…」
シャン「タイムタイム!!ウチの負けや!!」
キリ「!?」
シャン「・・・あ、この姿で喋ったらそりゃビックリするわな」
シャン「ちょっと待ってな、今変わるで」
シャン「ほいっと!!」
シャン「ふい〜久しぶりに本気出したわ〜」
398: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/22(日) 22:43:45 ID:qUxpGzk5YA
キリ「ラオシャンロン…か?」
シャン「そや、ウチがラオシャンロンのシャンや」
キリ「・・・想像と違うな」
シャン「なんや、あんさんも老山龍やから年寄り扱いしてたクチか?」
シャン「ウチまだ生まれてから12年しか経っておらへん」
シャン「にしても、あんさん強いなぁ」
キリ「・・・まあな」
シャン「ウチ、これでも全力出したんやで?」
シャン「村長から、なめてかからん方がエエって言われたけど…正直ここまでやるとは思わなかったかわ〜」
シャン「ウチが今まで会ったのは、みーんな踏んだだけで動かなくなったりしたんに…」
キリ「(よく喋るな…)」
399: さぎし(投下終了) ◆kvG4ejFyq2:2012/4/22(日) 22:47:53 ID:w3tqU5eRTE
黒服「キリさーん、終わりましたか〜?」
シャン「なんや、連れがおったんかいな」
キリ「煙幕弾あげてないのにな…」
黒服「その少女は?」
キリ「あー…」
シャン「(ウチの事はあまり話さんといて)」
キリ「(わかってる)ラオシャンロン撃退後に保護した、恐らく村の住人だろう」
黒服「おお!!ということは、ラオシャンロン撃退!!」
キリ「なんとかな」
黒服「さすが疾風殲滅!!」
シャン「・・・」
キリ「すまないが、この少女を村に送りたい」
黒服「そうですね、この辺りはイーオスがたくさんいますし…途中までお送りいたします」
400: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 17:38:44 ID:4ZFONGLXyw
シャン「なんや、あんさん、疾風殲滅のキリやったんか」
キリ「意外か?」
シャン「いや?名前は聞いておるし、目があった時からなんかザワザワしとったからな…」
キリ「そういうもんか…」
シャン「村長がなめてかからん方がエエって意味、やっとわかったわ」
キリ「大した事はない」
シャン「それ、ウチの面目丸潰れや」
キリ「その話し方は?」
シャン「これか?オカンが話してたのを覚えただけや」
シャン「今は…もうおらんけどな…」
キリ「・・・」
401: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 17:42:18 ID:4ZFONGLXyw
シャン「でも、ウチ寂しくあらへんよ」
シャン「村の皆、ウチに優しくしてくれるさかい、大好きや」
キリ「そうか」ナデナデ
シャン「な、撫でるなや!!」
キリ「つい…な」
シャン「そういや、帰る約束した奴らって…竜か?」
キリ「なんで?」
シャン「いや、キリから濃い迅竜の匂いしたんに」
キリ「・・・まあな」
黒服「お二人とも、もうすぐお着きになりますよ」
キリ「ああ」
シャン「おおきに」
402: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 17:45:50 ID:RgmjxlMFlU
〜〜〜村〜〜〜
ルー「お帰りなさいませ、キリ様」
キリ「無事に依頼を達成した」
シャン「わり、負けた」
ルー「あらあら、その割りには清々しい顔をしてますね」
シャン「いや〜どうなるかとおもったわ」
キリ「色々邪魔したな」
ルー「いいえ、彼女の我が儘に付き合わせてしまい申し訳ありません」
シャン「ウチがいつ我が儘言った!?」
キリ「じゃあな、機会があればまた会おう」
ルー「お待ちくださいキリ様」
キリ「?」
ルー「一緒にお住みになられている迅竜について…お力になれるかもしれません」
キリ「!?」
403: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 18:24:19 ID:4ZFONGLXyw
キリ「なんでもお見通しって訳か…」
ルー「ふふふ、お見通しではありません…強いていうなら匂いでございます」
キリ「・・・」チラッ
シャン「ウチなんも言ってへん!!」
ルー「強い迅竜の匂いです。キリ様に大いに関係がございますようですね」
キリ「まあな」
ルー「よろしければ…私にお話いただいてもよろしいですか?」
キリ「・・・ああ」
404: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 18:33:15 ID:RgmjxlMFlU
〜〜〜キリの家〜〜〜
ナクル「・・・」
ソワソワウロウロ
クルガ「ナクル、落ち着きなって…」
ナクル「でも…」
ナルガ「キリが信用出来ないか?」
ナクル「そんなわけない!!」
ナルガ「じゃあ信じて待て、それが私達にできることだ」
ナクル「・・・うん」
ナルガ「(そう…待つだけでいい…)」
ナルガ「(それなのに…この胸に広がる焦燥感はなんだ?)」
ナルガ「(早く帰ってきてくれ…キリ)」
【迅竜と一緒 ナルガ編】
fin
405: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 18:39:33 ID:4ZFONGLXyw
皆さんこんばんは
いよいよ迅竜編も残すところ後一話となりました
キリはどういう決断をするのか、ナルガ達は元に戻れるのか?
待て!!次回!!
続けていくぞ!!
next story
【気楽友の誓い】
タイトルから既にネタばれですかねwww?
406: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 18:48:34 ID:4ZFONGLXyw
【気楽友の誓い】
友「そーれ」
気合いの無い掛け声と共に降り下ろされた鉄塊
それはヤオザミの殻を砕き甲殻を粉砕し身を潰す
友「・・・ザザミソ来ねーな」
俺は目的の物であるザザミソ探しに密林でヤオザミを狩っていた
友「村に帰る前に腹ごしらえしたかったんだが…いいか」
そのまま愛鎚を腰に掛けのんびりと村への帰路につく
友「何日ぶりかな…ポッケ村」
黒龍討伐の依頼を受けてから数十日村を空けていた為、新鮮に感じてしまうのも無理はない
友「女は相変わらず変態なのかね〜で、男がそれに肩をすくめると」
ありふれた日常を頭の中に思い浮かべつつ俺はやや浮かれた足取りで歩き始めた
407: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 19:18:44 ID:4ZFONGLXyw
〜〜〜ポッケ村〜〜〜
友「やれやれ、相変わらず変わってねーな」
雪に囲まれたポッケ村は気温が低いが、そんなのもう慣れっこだった
とりあえず日課を済ませる事にする
友「よう、村長、ネコートさん」
ネコート「む、友殿か、久しぶりだな」
村長「おや、友か」
友「久しぶりだな」
ネコート「その様子だと、見事ミラボレアス討伐を完了したようだニャ…こほん、ようだな」
友「ハンマーを振り回してたらいつの間にかボレアスさんをスパンキンしてました」
村長「ほっほっほ、お主らしい幕引きだの…」
友「もうちょい歯ごたえある奴が欲しい、面倒じゃないやつ」
ネコート「・・・依頼を探すこちらの身にもなれニャ」
村長「ま、しばらくはのんびりするのもよかろう…お主がいない間に結構変わっておるぞ?」
なんだ?妙にニヤニヤしてるが…
友「そうかい、じゃあ見物でもしてみるか」
408: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 19:51:58 ID:4ZFONGLXyw
しかし、見物といっても見知った村をどうやって見物しろというのか…
道具屋の前に行くとピッケルとにらめっこする見知った顔が
女「むー…」
友「何してんだ?」
女「男君にお買い物頼まれたんだけど…何買うか忘れちゃって…」
友「メモとか無いのか?」
女「あるけど…私が書いたから…わかんなくて…」
友「どれどれ…ピッケル…砥石…解毒…回復…虫あみ」
女「ピッケルは普通のを買えばよかったのか、グレートを買えばよかったのか、わかんなくなっちゃって…」
友「男の性格なら気まぐれ発動させるはずだから、安価なピッケルでいいんじゃないか?」
女「そうだよね…うん、そうする!!」
女「ありがとう!!って、友君!?」
友「気づくの遅すぎだろ」
409: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 21:12:40 ID:CIrFKeatMw
女「お帰り!!ミラボレアス討伐終わったの!?」
友「まあな」
女「お土産話とかある!?」
友「話すことはなんもなさそうだな…」
女「え〜」
浮かれてた子供から一転、ふて腐れたような表情になる女
これで村一番のツラとスタイルを持ってるんだから魅力は三倍増しだ
友「拗ねんなよ、狩りについてってやるから」
女「やたー!!」
男「女さん、遅いですよ」
女「あ、男君」
男「帰りが遅いから心配してみれば…」
男「友さん、お久しぶりです」
友「よう、男…相変わらず堅そうだな」
男「友さんこそ、お変わりないようで」
友「高々1ヶ月ちょいだからな」
男「立ち話もなんですし、僕の家にいきますか」
友「そりゃいいな」
410: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 21:18:39 ID:CIrFKeatMw
男に招かれ男の家に入る
中は綺麗すぎる程に整頓されていて、正直なところ居心地が悪かった
まあ、慣れたがな
男「どうぞ」
友「すまねぇ」
椅子に座ると男がお茶を用意し始める、こいつマジでいい主婦になれそうだ
女は向かいの席に座りしきりに男を気にしてる
いつもだから気にしない
・・・ん?なんであの一角だけ妙に散らかってんだ?
俺の視線に気づいた女が慌てて散らかっていた一角に突進して側にあった戸棚に乱暴に詰め込んだ
どうやらあの一角にあった物は女のらしいが大事なのはそこじゃない
何故、男の家に女の私物があるのか…これはつつけばいっぱいとれそうだ
411: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 21:24:13 ID:CIrFKeatMw
男「お待たせしました」
男が丁寧にお茶を人数分置いていく
そして女の隣に座ったところでいつもの挨拶
友「ところでお前らどこまでいった?」
これは二人に対する挨拶みたいな物である
これをすれば決まって
男「何もあるわけないでしょう、これだから友さんは…もう少し情報収集能力の向上をおすすめします」
と、嫌みったらしい事をいうが
男「・・・//」
女「・・・//」
え?え?なにその顔
友「お、お前ら…まさか…」
男「ち、違います!!別に寝てる女さんが可愛くてつい夜這いをしかけたとかしてませんからね!?」
女「//////」
女の顔が真っ赤に染まり、男も自分の失言に唇を噛んでいた
もちろん、赤かった
というより、俺がいない間に随分急展開になってんなオイ
412: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 21:29:30 ID:CIrFKeatMw
友「オーケー、それに至るまでの経緯を包み隠さずお兄さんに教えなさい」
男「誰がお兄さんですか」
友「いってごらん…女」
女「は…はひ…」
男「女さん!?」
友「男」
男「なんですか!!」
友「いさぎの悪い奴は嫌われるぜ?」
男「ぐ…」
友「さあ、いってごらん」
女「えっと…ね」
413: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/23(月) 21:36:53 ID:XHd64RmJic
友「・・・なるほど、つまり女の借金を肩代わりした男と女の同居が始まりある日一夜を過ごしてからなし崩し的に今の関係になったと」
女「初めての男君…とってもヘタレだったな…//」
男「あまり女性の体に触れる機会が…って、なに言わせるんですか!!」
友「いやいや、青春だねぇ」
俺は男を引き寄せそっと耳打ちをした
友「いいか男、女の変態性は村に知れ渡っている」
友「そんななかで、唯一お前だけが女を上手く扱えるんだ」
男「扱うって…物じゃないんですから…」
友「ああ、そうだな…物は物でも、宝物だからな」
男「・・・」
友「いいか?せっかく捕まえたんだ…絶対に離すなよ?」
男「・・・もちろんです」
友「それともう一つ」
男「?」
友「ヤる時は必ず主導権を…」
男「双剣乱舞!!」
414: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/24(火) 17:41:07 ID:ihVx7QWlDA
女「ねえねえ!!せっかく三人集まったんだから狩りにいこうよ!!」
男「それは名案ですね」
友「面倒…女が懇願するっていうなら…」
男「友さん、女さんをあまり使わないで下さい」
友「・・・おっと、今は勝手が違ったな」
女「//」
友「ま、いいか」
友「なにいくんだ?」
女「ティガレックス!!」
友「ティガか…まあスパンキンしてれば勝てるな…」
男「そう安易に事が運べばいいんですが…」
友「お前は難しく考えすぎ」
415: さぎし ◆kvG4ejFyq2:2012/4/24(火) 18:05:34 ID:ihVx7QWlDA
友「そんなわけで雪山へとやってきた私達…今回は何がまってるんでしょーか?」
男「変なナレーションいれないで下さい」
怒られた
女「さ、寒いよぉ…」
男「ホットドリンク持ってこなかったんですか?」
女「いや…持ってきたんだけど…なんか量が少なくて…」
あ、犯人俺だ
男「仕方ないですね…新しいのあげますよ」
女「あ、私それがいい」
男「飲みかけですよ?」
女「男君のが…欲しいな…」
男「っ!!///」
うは、ニヤニヤが止まらん
575.66 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】