狩り場を飛び交う真しやかな噂話、しかしそれらは時として現実となり狩人達に立ちはだかるだろう・・・
モンハンSSを書かせていただきますm(__)m
またお前かという方もいらっしゃるやもしれませんが、先に言わせてもらいます。ごめんなさい
このSSは一話完結の短編集です。詳しくは前作
【モンハン】絶対狩猟域【SS】をご覧になるとわかるかもしれません
・・・宣伝じゃないですよ
それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい
479: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/29(日) 19:02:59 ID:JLKlcntD3Q
「・・・」
時が止まったかと錯覚する位、アレスは驚いていた
目の前には全裸の美少女がいて、自分のお嫁さんになりたいと言った
自分は別にロリっ気があるわけではないが、それなりに成長している少女の体につい目がいってしまう
「えーと…なんで?」
「密林で貴方を見かけてから…ずっと好きでした…」
「密林?」
それはあり得ない
何故なら密林はモンスターがでる危険な地域の為クエスト中はギルドが人の出入りを禁止している
それにこんな美少女に会ったのは今日が初めてだ
「えーと…俺は君に会った事はあるの?」
「いえ、いつも私が地面の中から覗いてただけでした」
480: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/29(日) 19:10:56 ID:zOFUY7O9qk
「???」
アレスの頭上に?が渦巻く
「えっと…初めて貴方を見たのは1ヶ月くらい前です」
どうやら少女は自分なりに説明しようとしてくれるみたいなので、アレスは黙って耳を傾けた
「貴方は…密林に来てドスランポスと戦ってましたよね?」
「・・・」
確かに、1ヶ月前は上位に入りドスランポスの討伐を受けたが…
「そのときは…貴方の事を恐い人だと思ってました」
「大きい物を振り回して、モンスターを斬っていく貴方が怖かったです」
確かに、その時は上位の手強さに必死に太刀を振り回していた
しかし、それが彼女の好きとどう関係があるのだろうか?
481: 名無しさん@読者の声:2012/4/29(日) 19:53:30 ID:Oq66myFNVg
最近のお話は、鼻血出そうに\(//∇//)\
[全裸]つCCCCC
482: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/29(日) 23:32:48 ID:hEL1ryUmTQ
>>481
ふっふっふ、この程度で鼻血を出すとは…まだまだ甘いですねぇ
全裸なんて生ぬるい!!
喘ぎ声とか書いてみたい!!
・・・まあ、文才無いから土台無理なお話なんですけどね
支援感謝です♪
大量出血なさらないように
つティッシュ(スコッティ)
483: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/29(日) 23:37:46 ID:y3moFeW55g
「でも貴方は…私にだけは優しくしてくれました」
少女は赤面しながら続ける
「あの日いつものように海岸をお散歩してたら、貴方が来たんです」
「その時は逃げなきゃって、隠れなきゃ殺されるって思ってました」
「でも、私はうっかり潜る時に砂を飲んでしまいまして…咳き込んでしまったのです」
そこまで聞いた時、アレスはある出来事を思い出す
あの日、アレスは素材ツアーに赴き変なヤオザミと遭遇した
484: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 00:00:26 ID:hEL1ryUmTQ
時は1ヶ月前に遡る
その日は上位に成り立てだったので密林の素材ツアー辺りで稼ごうかと思ってたのだ
ピッケルやら虫あみやらを担ぎ、念のための回復薬を持っていき意気揚々とクエストを受注した
ベースキャンプに到着してこんがり肉を食べる
最早密林のマップは頭に入っており、地図等はいらなかった
そして海岸沿いのエリアに足を踏み入れた時、そのヤオザミはいた
485: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 00:52:56 ID:rGnXDJaNu2
海岸でボーッとしてるのはいつものこと、しかしそのヤオザミはアレスを見るなり急いで砂の中に潜り始めたのだ
しかし、急に体を痙攣させながらまた地面から出てきた
更によく見ると口から少量の砂を吐き出している
「・・・あれ、もしかしなくても砂を飲んだのか?」
いつもなら無視するか邪魔をしてくるので殺すのだが、流石に哀れだと感じ急いで水をかけてやった
ヤオザミはびっくりしたように鋏を上にあげ
またそのまま砂の中に潜っていった
「・・・変な奴」
アレスはそのまま次のエリアに移動したが、それを砂の中からずっと見てる視線には気が付かなかった
486: っファンゴの頭:2012/4/30(月) 11:47:13 ID:Be/EIPX/ow
さて、自分も全裸待機と…間違って皮脱いじゃった…
っCCCCCCCC
っCCC6:02CCC
っCCCCCCCC
ウェヒヒwwwステンバーイ
487: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 13:02:13 ID:Jme75K3El2
>>486
うぇっ!?ファンゴヘッドさんの皮が!?
・・・私の中のイメージではファンゴヘッドに褌一丁という格好なんで…
ネクタイと靴下は忘れないで下さいね?
支援爆弾感謝です♪
488: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 13:14:18 ID:4ue2I1GJ1.
「ランポスもやっぱり微妙に硬いな…」
ランポスの上鱗を剥ぎ取りながらアレスは呟く
「しかし、なんで牙が出るんだよ…鋭牙じゃ駄目なのか?」
「さて…ランポスシリーズを作るにはもう少し必要だな…ただその前に」
後ろから迫る乱暴な気配に太刀を握りしめながら
「本丸を落とさせてもらおうか!!」
振り向き様に太刀を横に薙いだ!!
「ギャアアア!!」
太刀は見事に前足を切り、戦いの火蓋が切って落とされた
489: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 13:39:57 ID:Jme75K3El2
戦いは今の所アレスが優勢だった
上位とはいえ、行動パターンを既に知り尽くしてる為、隙を見つけて切る。隙を見つけて切る。
言うなればずっとアレスのターン!!である
ただやはり上位は上位
当たったら洒落にはならず、かすっただけで痛みが走る
「あまり時間はかけられんな!!」
鬼人切りを使いながら徐々に体力を削る
踵を返してエリア移動しそうになったところを
「逃がさん!!」
足を切り、転ばせた
「ギャア!?」
最初は何が起こったかわからないドスランポスはただもがくだけ
「これで…終わりだ」
太刀を深々と突き刺し、ドスランポスは絶命した
490: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 16:35:10 ID:y.GZtzTwH2
「ふぅ…意外にてこずったな」
戦ってる時は時間が短く感じたが五分以上戦っていた
「いつつ…えぐれてら」
爪をガードした時に引っ掻けたのか、指が少しえぐれていた
「まあ…回復薬でなんとかなるか」
回復薬を飲み、残りを指にかける。その上から包帯を巻いて応急処置を終えた
「さて…ん?」
一匹のヤオザミが近づき、アレスの隣にチョコンと座った
表面が砂まみれなのを見ると恐らく先程のヤオザミだろうか
「・・・」
特に何もすることがないので殻を撫でてみた
ビクッとなりこちらを見たがすぐまたボーッとする
「よし…いくか」
立ち上がり、次のエリアにいこうとするとヤオザミはついてくる
「・・・」
ついてきても困ることはないが、このヤオザミにも群れはいるだろうし
人間と一緒にいるのを見られたら、こいつがどんな目にあうかわからないし…
悩んだアレスは生肉を放り投げた
ヤオザミは鋏を器用につかい食べやすい大きさに切り食べ始めた
それを見届けてからアレスはその場を立ち去った
491: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 16:50:36 ID:Z2TgjF6mk.
「まさかとは思うけど…君はその時のヤオザミ?」
記憶の海を泳ぎ、導きだした結論はそれだった
「・・・はい、そして今日貴方に捕まえられたダイミョウザザミです」
少女は俯きそう答えた
「はい?」
「貴方と別れた後、群れの中で次の長を決めようって話になって…私は戦うのが嫌だから地面に潜って、仲間もそれはもう知ってるから誰も触れないでくれて」
「それで…ついうっかり、地面の中で寝ちゃいました」
「普通死ぬだろ」
アレスが呆れながらも突っ込むが、話を聞く
「それで…皆どうしたかなぁ…って思って地面に出たら…なんか周りが小さく見えて」
「気がついたらダイミョウザザミになってた…って訳か」
「はい」
492: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 16:58:53 ID:y.GZtzTwH2
「それで散歩してたら人がいっぱいいて、私を見るなり皆叫んで、私もそれにびっくりしちゃって地面に潜って」
「ああ…商隊か」
ダイミョウザザミ討伐の依頼者は商隊だった
「それで大丈夫かな?って思って出てきたら貴方がいて…」
「それで捕獲されたってわけか」
「なるほどな」
ここまで聞いて、アレスは正直な所、この少女が元ダイミョウザザミだということを少なからず受け入れていた
ただ、問題はどうして家に忍び込み、なおかつさくせんなんて使ったのか
「じゃあなんで家に入って俺に言わず隠れてんだ?」
「そ、それは…」
少女が顔を真っ赤にしながら呟くが
「ていうかさ、その前に服着せるか」
「はえ?」
今まで話に夢中だったが、少女は未だに全裸だった
493: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 17:07:08 ID:y.GZtzTwH2
とりあえず少女に自分のシャツを着せたが、サイズが大きくブカブカで、なおかつ手が出ておらず、足が見えているという容易に想像出来そうな格好になり、アレスはまた見辛くなった
「えと…動きにくいです」
「動かんでええ、それで?さくせんの内容を教えてもらおうか?」
「あう…そのですね…」
「もしも…貴方に嫌がられたりしたら…どうしようって考えて…それで…」
「既成事実って言葉の意味はわかるよな?」
「はい…夜這いすることです」
「・・・」
少女は茹でたカニくらいに顔を真っ赤にしている。余程恥ずかしいのだろう
自分もそんな趣味は無いので早々に切り上げることにする
494: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 21:32:51 ID:ZUTw3yMk76
「ああ〜まあ、作戦云々はもういいとして」
「はい」
少女はホッとしたような表情でアレスに向き直る
「これからの事なんだけど」
「・・・」
瞬間、少女の顔が緊張で固くなる
「まず、俺としては未だに半信半疑だけど、一応君の話を信じる」
「でも、だからいきなりお嫁さんには出来ない」
少女が泣きそうな顔でうつむく
「正直言えば、俺は君の事を何一つとして知らないし、君がやろうとしてた事もあまり大手を振って良いことだとは言えないんだ」
「・・・」
「それにいきなり来ていきなりお嫁さんにしてもらいたいって言われても反応に困るし、心の準備が必要だよね?」
ここでアレスは一旦言葉を切り
「でも…君を家から追い出すと聞かれれば、答えはNOだ」
「!!」
少女は驚いたように顔をあげる
495: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 21:39:36 ID:4Ly5gJJWkc
「理由はどうあれ、俺を慕ってここまで来たみたいだし、何より帰る場所も無いよね?」
「あう…」
「ここで見捨てても目覚めが悪いし、君が本当にお嫁さんになりたいかの覚悟を見たい」
「覚悟…ですか?」
「うん、見たところ君はまだダイミョウザザミの時の感覚が抜けてないよね?」
「はい…なにかを被ってないと落ち着かなくて」
「俺のお嫁さんになるにはそれを含め人間の生活に慣れてもらわなきゃ困るんだ」
少女は目を伏せていたが、決心したようにアレスをしっかりと見ながら
「・・・頑張ります」
しっかりと言葉を紡いだ
496: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 22:12:20 ID:QCTlFvi9LI
「その言葉に偽りは無いね?」
「はい」
「・・・そう」
アレスは少女を静かに抱き締めた
「っ!?あ、あの…」
「アレス」
「ふえ?」
「俺の名前、アレスっていうの、君は?」
「あ…ミュウ」
「ミュウか」
アレスは笑いながらミュウを抱きしめ
「これからよろしく…ミュウ」
「あ、は、はい!!」
「わからないことは教えてあげるからね」
「はい!!アレスさん!!」
497: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/4/30(月) 22:15:45 ID:QCTlFvi9LI
「まあ、要は慣れだからね」
「私、アレスさんのお嫁さんになれるように頑張ります!!」
「その意気だな」
二人はもう一度抱き合い、お互いを抱き締めた
今は同居人というスタートだが、二人が夫婦になるのはそう遠くない未来かもしれない…
【恥ずかしがり屋の大名】
fin
498: 名無しさん@読者の声:2012/4/30(月) 22:20:02 ID:x7tbOw7DrA
乙
CCCCCCCε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(  ̄◇ ̄)┘
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