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【モンハン】狩人見聞録【SS】
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1: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 12:00:04 ID:XlSJgOCK.c
狩り場を飛び交う真しやかな噂話、しかしそれらは時として現実となり狩人達に立ちはだかるだろう・・・

モンハンSSを書かせていただきますm(__)m
またお前かという方もいらっしゃるやもしれませんが、先に言わせてもらいます。ごめんなさい

このSSは一話完結の短編集です。詳しくは前作
【モンハン】絶対狩猟域【SS】をご覧になるとわかるかもしれません

・・・宣伝じゃないですよ


それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい


907: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/29(火) 22:59:28 ID:yxe/ASy6KE
緑色の何かが横切った瞬間、ハンターの体が大きく吹き飛ぶ

レイア「全く、帰りは遅いわ、やたら怒鳴り声が聞こえるかと思えば…」

トキ「レイア!!」

「リオレイア…番だったのか…」

レウス「さーて…残るはこいつ一人だぜ…」

「くっ!!」

倒れた仲間を庇うようにして武器を構えるハンター

トキ「待って!!レウス!!」

レウス「あん?」

トキはハンターに近づき

トキ「ごめんなさい…僕は貴方達と一緒にはいけない…」

「・・・」

トキ「騙されてるかもしれない…利用されてるかもしれない…でも」

トキ「僕は、あの二匹の子供で、主だから」

「・・・逃がしてくれるのか?」

トキ「うん…でも、もう来ないでね?殺しちゃうから…」

「・・・ありがとう」

ハンターは武器をしまうと、倒れた仲間を担ぎ、その場を立ち去った
908: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/29(火) 23:04:49 ID:yxe/ASy6KE
「・・・」

「・・・おい」

「何?」

「・・・悪かったな、勝手に暴走しちまって」

「いいよ、別に」

「しかし…あの子供が言った言葉…」

「今は伝えられていない伝承でござる」

「気がついたのか?」

「うむ、お見苦しい所を見られてしまった」

「なんだよ、その伝承って」

「飛竜と会話する呪い受けし者は、飛竜から敬い、讃えられるような存在と同意義らしい」

「なるほどな…どうりであんなに必死だったわけだ」

「違うよ」

「あ?」

「敬いとか讃えであんなに必死だったんじゃない」

「一匹の親として、子供を守ろうとした、愛だよ」

「・・・わけわかんねー」

「くくく、相変わらず浪漫ですな」

「う、うるさいな!!」
909: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/29(火) 23:10:05 ID:r6YeVMkF1g
レウス「なんとか追っ払ったな」

トキ「うん」

レイア「レウス!!傷だらけじゃないですか!!」

レウス「こんなもん、寝れば治る!!」

トキ「レウス」

レウス「あん?」

トキ「さっきの…」

レウス「あー…あれな」

レウス「まあ、あれだ。俺達飛竜はどうやらお前に服従の態度をとっちまうみたいだ」

レウス「でも、俺とレイアがお前を守るのはそんな薄っぺらい忠義心からじゃねぇ」

レウス「お前が…俺達の子供だから、だからお前を守るんだ」

トキ「・・・ありがとう、レウス」

レウス「だー!!だから撫でんなや!!」

レイア「ふふふ、帰りましょうか」

レウス「そうだな」

トキ「うん」



【飛竜の主】


fin
910: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/29(火) 23:12:44 ID:yxe/ASy6KE
皆様、こんばんは

さぎしです

ついに900に入りまして、より緻密なレス計算をしなくてはならなくなりました

ちなみにこの終わりの挨拶も当然レス稼ぎの為ですwww

あ、宣言しときますと、次スレにはなるべくもつれ込みたくありません


・・・振りじゃないですからね?


今日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々ありがとうございました
ここまでのご回覧
乙狩れ様でした♪
911: っファンゴの頭:2012/5/30(水) 09:36:02 ID:RWq7OzMevg
あれ?褌どこやったかな…

CCCCCCCC
CCC0:51CCC
CCCCCCCC
ステンバーイ、ステンバーイ
912: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 20:05:18 ID:Y1bR1ZiTYY
>>911

ふ、褌が…?//

と、とりあえず何か穿いてください(/-\*)

支援爆弾感謝です♪

913: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 20:10:23 ID:3hwj5dI8uU
【森のアシラさん】

ある日〜森の中〜
アシラさんに〜出会った〜

キノコ生える森の中〜
アシラさんに出会った

アシラさんの…

「ちょっとまてー!!」

なんなんですか、せっかく歌ってるのに

「せっかくじゃねーよ!!完璧にパクりじゃねーか!?訴えられるぞ!!」

ち、違いますよ…ここから変えるんですよ

「本当か?」

ほ、本当です

「そっか…じゃあ続き頼む」

わ、わかりましたよ…
914: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 20:16:09 ID:Y1bR1ZiTYY
アシラさんの、言うことクマー

「クマー!?」

お嬢さん、ハチミツ寄越せ

「強奪!?」

とことっことことこと〜
とことっことことこと〜

「なんで逃げるの!?」

ところが、後から
アシラさんが、ついていくる

とことっry

「略すなよ!?」

お嬢さん、お待ちなさい
ちょっと、ハチミツ寄越せ

「またかよ!?」

とことっry

「いい加減にしろよ!?」

あら、アシラさん
ありがとう

お礼に、殺りましょう

「誰を!?」

ザクブシャドゴグシャア

ザクブシャドゴグシャア

「子供泣くわ!!」
915: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 20:20:02 ID:Y1bR1ZiTYY
「さっきから黙って聞いてれば!!なんだよこれ!?」

童謡『森のアシラさん』

「誰もんなこと聞いてねーしそもそも童謡じゃねーし中身残酷過ぎるし俺の突っ込みも長すぎるしー!!」

うわあ…パクりとか…

「お前に言われたかないわ!!」

わかりましたよ。じゃあ、残酷な部分を消せばいいんですね?

「まあ…な」

ふふふ、いいでしょう。ならば私の本気を見せてあげましょう

「嫌な予感しかしない」
916: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 20:27:56 ID:Y1bR1ZiTYY
アシラさんの言うことクマー

「・・・」

お嬢さん、ところでこいつをどう思う?

「!?」

凄く…大きいです…

「いやいやいやいやいや!!」

とことっことことこと〜
とことっことことこと〜

ところが、後から
アシラさんがついてくる
お嬢さん、お待ちなさい
俺はノンケだって構わないで食っちまうクマなんだ…

「アウトーーー!!」
917: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 23:35:29 ID:HQSUZ2O2Kw
「お前馬鹿だろ!?ていうか馬鹿だろ!?」

人の事を馬鹿呼ばわりとは何様ですか?

「うるせーよ!!大体なんだよ!?ノンケだって構わないで食っちまうクマって!!」

言葉の意味通りです

「アホか!?お嬢さんって言ってるのになんでノンケが出てくるんだよ!!」

凛々しい顔立ちをしてたんじゃないですか?

「知らねーよ!!」

むぅ、何かと文句をつけて

「文句をつけたくなるような出来なんだよ!!わかってくれよ!!」

分かりました。では明日から本気出します

「今だせ!!すぐだせ!!早くだせ!!」

耳元で騒がないで下さい。やかましい

「誰が騒がせてんじゃー!!」
918: さぎし(投下終了) ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 23:40:36 ID:HQSUZ2O2Kw
じゃあ貴方は一体どういうので満足できるんですか?

「そもそもなんでそんな歌を作る気になったんだよ…」

それはですね、ハンターがいつまで経っても来ないから暇をもて余しているからです

「そうかよ」

貴方こそ、何故こんな場所にいるのですか?

「・・・お前とおんなじだよ」

では、私達は似た者同士ですね

「へいへい」

『ドスバギィさん。ウルククスさん。ご指名が入りましたので速やかに配置についてください』

「お、噂をすれば」

お互い頑張りましょう

「ま、適度に頑張るわ」


【森のアシラさん】


fin
919: 名無しさん@読者の声:2012/5/31(木) 00:16:38 ID:.JlhpFDl62
アシラ関係ねぇ!!

試演
920: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 14:20:56 ID:QPfQ2DrQcg
>>919

いつから私がタイトルと内容を同じにしていたと錯覚していた?

支援感謝です♪

残り70!!
921: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 14:32:08 ID:PZhDcRNJ9Y
【水竜の出会い】

ピチャピチャと海岸で跳ねている小さな影

ランポス程の大きさのそれは…水竜と呼ばれているガノトトスである

このガノトトス。他の水竜に比べ成長が極端に遅く、成竜なのだが、体はランポスと同じくらいだった

しかし、彼は他の水竜に比べ知能が高く、生き残る術を知っていた

自分が何者なのか、生きるにはどうすればいいのか、ハンターと呼ばれる人間が自分達にとってどれほど脅威なのか、人間が使う武器や罠

とにかく、彼は知能においては、他の追随を許さなかった

そして、そんな賢い彼が何故海岸で跳ねているかというと

純粋に暇だったのだ
922: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 14:40:25 ID:PZhDcRNJ9Y
そして何より、自分の体は魚に間違われやすく、他の魚が寄ってくる。
油断した魚を丸飲みすることで空腹を凌いでいた

しかし、その日は違っていた

波打ち際で跳ねる感覚が面白くて、つい夢中になっていた彼は接近するハンターに気がつかなかったのだ

ピチャピチャと跳ねている彼に伸びる二本の手
彼が捕まったと思った時には、既に彼の目には自分を捕まえた人間が写っていた

金色の髪を腰まで伸ばし、凛々しい顔つきながらも美人と呼ぶに相応しい顔。そして似合わないようにみえながら所々露出した手や足が彼女の魅力を更に引き立てていた

彼は半ば諦めていた
自分はこの人間に殺されるだろうと
しかし、人間は彼に手をかけるどころか首をかしげながら尋ねてきたのだ

「君は…こんなところで何をしてるんだ?随分と無防備だな」

その顔には笑みは浮かんでいるが、彼に対する殺意はなかった
彼はこの時に、この人間は他の人間とは違うと直感で気づいていた
923: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 15:20:18 ID:Y8eeYz.X6k
「はい♪確かにリオレウスの討伐を確認しました♪お疲れ様です」

「・・・」

営業スマイルで返す受付に手を振り集会所を後にする
手強い飛竜だったが、なんとか討伐できた

「・・・はあ」

彼女はため息をつくしか出来なかった
飛竜を討伐した事によりまた彼女の名前が広がり名声を獲得してしまう
彼女は、ハンターとして異質な存在だった

生き物を愛でるのが好きで戯れるのが趣味なのである

そんな彼女が何故ハンターをしているのか
それは村にドスランポスが侵入したときに、初めて手に取った剣でドスランポスを撃退した時から周りから期待されて、気がついたらハンターになっていたのだ

ハンターになってからたくさんの生き物に触れる機会が増えたが、やはりハンターという職業柄、手にかけるのはあまり気が進まなかった

危害を加えるモンスターと割りきっていても、ここ最近は討伐や狩猟の依頼しかこなしていない彼女は疲れていた

「大きな依頼をこなした後は、あれに限るな…」

彼女は呟き、素材ツアーの依頼を受けた
924: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 15:34:32 ID:INZV6wh0Po
口笛を吹きそうなくらいに明るい顔をしながら彼女が向かったのは密林の素材ツアーだった

彼女は密林の素材ツアーの常連で、ケルビやアプトノス。モスといった草食竜には顔をすっかり覚えられて、彼女を見つけると寄ってくる程だ

「さて…いつも通りに戯れるとするかな…ふふ」

凛々しい顔が無邪気に微笑み彼女は海岸へと歩き出した

「・・・あれは?」

海岸で彼女が見つけたのは、ランポス程の小さな何かが海岸でピチャピチャと跳ねていた
双眼鏡で確認すると、水竜と呼ばれるガノトトスだった。しかし、そのガノトトスは同種に比べ、体がかなり小さくランポスと同じくらいだった

彼女は不思議に思いながらも、好奇心からあのガノトトスに触れてみたいという欲求を押さえられなかった

ガノトトスに静かに近づき手を伸ばしてガノトトスを抱き上げる
ガノトトスは驚いて彼女の方を向いた

感情の無い白い目に綺麗な鱗とヒレ。そして普段なら凶悪に見える牙も体躯のせいか可愛らしく見えていた

「君は…こんなところで何をしてるんだ?随分と無防備だな」

彼女は呆れも殺意もなく、ただ好奇心からガノトトスに問いかけた
言葉を理解出来るとは思わなかったが、ガノトトスが暴れなくなったので彼女はガノトトスを降ろしてあげた
925: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 15:39:29 ID:INZV6wh0Po
降ろされたガノトトスは不思議そうに彼女を見つめる

感情が無さそうに見えて、意外にわかることに彼女は驚いていた

「すまない、水浴びの最中だったかな。だとしたら邪魔をして申し訳ない」

彼女は謝りながら、ポーチに入れていた釣りカエルをガノトトスに差し出した
ガノトトスは警戒しているようだったが、彼女の手からカエルを食べると「キュルル」と可愛い声を出した

その様子を微笑みながら見ていた彼女は

「信用に値すると思ってくれたのかな?どちらにせよ私はもういくよ。」

ガノトトスの頭を撫でて奥へと歩き出した

その彼女の後ろ姿をガノトトスはじっと見ていた
926: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 17:49:16 ID:g6cQNYHWPU
「少し、眠っててくれ!!」

飛びかかってきたランポスを盾で抑え、剣の柄で首を殴る。そして怯んだ隙に頭を盾で殴り気絶させた

「すまない、本当はこんなことしたくはなかったんだが…」

気絶させたランポスに回復薬を塗りながら彼女は謝罪する。襲いかかってきたランポスに対しても彼女は優しいのだ

「さて…早めに済ますか」

ランポスが気絶してるうちに素早く採取を済ませようと立ち上がった瞬間

「っ!?くあ…」

鋭い痛みが体を駆け巡り、全身が麻痺に侵される。見上げるとランゴスタが彼女に針を突き立てていた

「しまっ…た…」

更に運悪く、気絶さすたランポスが起き上がり、彼女に牙を向ける
このままではほぼ間違いなくあの牙に貫かれる

彼女は体を動かそうとしたが、麻痺のせいで思うように体が動かなかった

万事休す

ランポスが飛びかかってきたを見て、彼女は静かに目を閉じた
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