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男「ここ……どこだ?」
[8] -25 -50 

1: ◆KCXDu/KctI:2012/2/11(土) 19:39:43 ID:MiGbYUJseU
目が覚めたら、俺は見覚えの無い部屋にいた。

「いやほんと、ここどこなの?」

上半身をベッドから起こし、もう一度呟く。

「それにしても、広い部屋だなおい」

漫画やアニメに出てくるような、洋風なお屋敷そのまんまという感じだろうか。
非常に広い。ビックリするほど広い。



221: 名無しさん@読者の声:2012/8/14(火) 20:35:35 ID:1DiEvISuTM
天使な猫耳少女由奈ちゃんに!C

超面白かったです、エピローグも期待!
222: 名無しさん@読者の声:2012/8/15(水) 00:31:13 ID:uTJazoZN.o
涼くんにC

>>1乙ー
面白かった!エピローグも最後まで読むよ
223: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/18(土) 20:29:42 ID:QM6uo3651s
>>220
志穂「うふふ、私が才色兼備だなんて、あなた分かってるね〜!Cありがとね♪」

>>221
由奈「て、天使!?わ、わ、私が!?あ、ありがとうございます……///」

>>222
涼「ううっ、こんな俺にCをくれるなんて……あなたは神ですか!!ありがとうございます一生ついていきます!」


というわけでCありがとうございます!嬉しすぎて、勢いで慣れないキャラによるレス返をしてみましたが、いかがでしょうw


というわけで、予告していた様に話の背景に関しての説明をしたいと思います。ぶっちゃけ、長いです。ほんとは涼が一度戻った時の岡田氏との会話に組み込む予定だったんですけど、本編内に入れるには長すぎるので……。
折角なので志穂と涼の会話形式にしてみました。岡田さんより志穂の説明の方がなんかいいですしね。それに、この姉弟の会話は書いてて楽しいですw
結局、この話の時系列的に本編すぐで、エピローグの前になります。なんとなく終わった感がないですが、そこはまあ気にせずいってみましょー!
224: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/18(土) 20:30:31 ID:QM6uo3651s
─帰路にて─

「なあ姉貴、聞きたいことがあるんだけど」

俺が巻き込まれた『電脳空間計画』とかいう、まるでSF小説の様なプロジェクト。落ち着いて思い出すと、色々と疑問点が出てくる。
どうしても知りたい!という訳でもないが、せっかく隣に開発責任者様がいるのに聞かない手はないだろう。

「聞きたいこと?なに?私のスリーサイズ?もーシスコンなんだからー」

「姉貴の貧相な体についてのデータなんて興味ないです」

「へー、そんな事言っていいと思ってるのかな〜?電脳空間というのをいい事に、女の子と添い寝をしていた浅井涼くん?」

「姉貴の素晴らしいスタイルについてのデータはとても気になりますが、とりあえずそれについては後にして貰ってよろしいでしょうか」

「後で聞きたいんだー、やっぱり変態なシスコンさんだったんだー」

「姉貴ホント最低だな!!」

225: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/18(土) 20:30:51 ID:QM6uo3651s
なんでいちいちこんな不毛なやり取りをせにゃならんのだ。この短時間で一気に精神的な疲れが溜まった気がする。

「冗談冗談。で?スリーサイズじゃなかったら何が聞きたいの?」

「電脳空間計画についてだよ、普通に」

何で俺がスリーサイズを聞くと思ったのかが気になるが、長くなりそうな上にストレスも溜まりそうだから触れるのは止めておく。

「ああ、そっちか」

だからなんで意外そうなんだよ。

「で、何が聞きたいの?計画書読んだんでしょ?」

「読んだって言っても、軽く流し読みしただけだし」

「そっかそっか」

「で、まあ一つ目の質問なんだけど…………神に選ばれたとかどーとかの件、嘘だったら言う必要あんの?」

いくつかある疑問の中でも、最大の疑問がコレだ。来栖さんが長々と説明してくれたけど、あれ嘘なんだったら必要か?

「あーそれね。涼は、あの説明を聞いて彼らの事をどう感じた?」

「うーん、胡散臭い、かなぁ?」

「それ。それを狙っての事なの」

226: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/18(土) 20:31:12 ID:QM6uo3651s
「それを狙ってって……胡散臭く感じさせるのが目的って事だよな。なんでまたわざわざ」

「それはね、由奈ちゃんの事を信用させやすくする為なの。んー、言ってること分かる?」

「うん、分からん」

きっと俺が漫画のキャラだったら、横にキリッなんて書かれていただろう。

「つまりね、先に奇想天外な思想を持つ人に会わせておくことで、その後に出会うマトモな人よりマトモに見せるっていう事なの。ハードルを下げるって言えば分かりやすいかな」

「なるほどな……でも俺、姉貴の助言がなかったら信用しきれてなかったと思うんだけど」

「それは盲点」

「おいっ!計画ユルユル過ぎないか!?」

「ごめん冗談冗談。ホントはね、更にもう一押し、穂香が神うんぬんの話をするプログラムだったんだけど、私の精神が干渉しちゃったからか穂香だけは若干プログラムとは違う行動しててね。あの時もそういう雰囲気だったから、頑張って体乗っ取ったの」
227: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/18(土) 20:31:33 ID:QM6uo3651s
「そうだ、まずその体乗っ取るってのも若干分からないんだけど?意識して出来るんなら直ぐにでも戻れたんじゃ」

「意識して体乗っ取っるのって大変なのよ。意識だけが他人の体の中にあるって経験したことあったら分かって貰えると思うんだけどね〜」

そんな経験したことあるやつは、姉貴か悪霊位しかいねーよ。

「…………で、どう大変なわけよ?」

「うんとねぇ、重量挙げをする感じかな、例えるなら。体の持ち主の意識を押し挙げるの。それで、乗っ取っる状態を維持する為にはずっと重りを挙げっぱなしにしとかなきゃいけない感じだから、ほとんど他の事は何も出来ない同然なの」

「あぁ、その説明なら分かるわ。じゃあ、なんであの時は長いことずっと乗っ取った状態を維持できたんだ?」

あの時、姉貴はかなり長いこと穂香さんの体を乗っ取っていた。それが出来るのなら、一回目に俺が戻ろうとしていた時にも出来たんじゃないだろうか。

「んー、それに関しては私もよく分からないんだよね。気付いたら穂香の体を乗っ取ってた、そんな感じ」

「おいおい、開発者がそんなんで良いのかよ」

「やってみないと分かんないこととか、やってみても分かんないことは研究には付き物なんだよ?研究対象に人間が絡むなら余計に、ね」

そんな姉貴らしい発言に、俺は理解は出来ていないが、何故か納得してしまった。
姉貴の言葉には、人を納得させる何かがある、そんな気がする。
228: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/18(土) 20:31:52 ID:QM6uo3651s
「じゃあちょっと別の質問。電脳空間内のあの館、あれってあんなに部屋いるか?魂の置き場だかなんだかじゃない訳だし」

「確かに、実験段階では必要ないんだけどね。今後の利用方法として、大人数の同時使用も目指してるから、その為にもう準備してあるの。因みに、微妙に平面をズラしてるってのもホント。今回みたいに、同じ入力装置に接続したら同じ平面に入れるんだけどね」

「ちょ、ちょっと待って。こう、一つの話の最中に、要素を上乗せしてくるのは混乱するから勘弁して」

なんだよ入力装置って。聞いたことないぞおい。

「まっ、大事な説明でもないから、分かんなかったら分かんなかっでいいんじゃない?」

「じゃあ、まあいいか」

こう、頭の出来の違いを見せつけられた感じが非常に気に食わないが、実際問題よく分からないから仕方ない。昔ならここで食い下がっていたが、俺も成長した。無駄な抵抗はしないのだ。
229: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/18(土) 20:32:15 ID:QM6uo3651s
「あっ、そうだ忘れてた。まだ聞きたいことあったんだ。穂香さんについてなんだけど」

「さすがに穂香のスリーサイズは知らないなぁ……」

「またスリーサイズ!?姉貴は俺をどう認識してんだよ!!」

「えっ、それ聞きたい?言っちゃっていいの?」

「あっ、いや、いいです。さっきのは取り消しで」

本能的に聞かない方が良いと悟る。やっぱりあると思うよ、第六感は。

「ごめんごめん、それで何が聞きたいの?」

「あー、もう何かいいわ。聞く気なくなった」

「とか言っちゃって、気になってるくせに〜」

うっ、ま、まあそりゃ気になってるけどさ。大人になったとはいえ、なんかここまで姉貴の掌の上なのはさすがにプライドが許さないというか。

「別に……」

「まあ、予想はつくけどねー。なんで他の2人と違って穂香だけ最初と二回目で同じ行動を取らなかったのか?とかでしょ?」

230: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/18(土) 20:32:38 ID:QM6uo3651s
「…………………………」

やっぱり、うちの姉は将来の魔王かなんかじゃないでしょうか。頭良い、勘も鋭い、怒ると無敵。誰か早めに退治してください。
……うん、やっぱり勇者でも勝てない気がする。

「その沈黙は当たりってことでいいのかなん?」

「はいはい当たりですよ」

「ふふーん、やっぱりね〜。それじゃあ志穂お姉さんが丁寧に教えてあげましょ〜。って、実はさっきも軽く触れたんだけどね。私の精神が干渉した影響で行動が変わったって」

「へーふーん、そうですかー、それは良かったですね。…………ん?一回目も二回目もずっと干渉してるんだから、逆にそれで同じ行動になったりしねえの?」

「涼って、話をちゃんと聞いてないような態度の時でも、実はちゃんと聞いてるよね。そのツンデレ具合が可愛いんだけど♪」

「はぁ!?ツンデレじゃねえし!!いいから質問に答えろっての!!」


231: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/18(土) 20:32:56 ID:QM6uo3651s
「えーと、一回目も二回目も干渉してるのに、どうして同じ行動にならないか。これは私の推測だけど、時間が経つ程私の体力が消耗していって、穂香への影響が小さくなっていったから、かな?それにしても、さっきから良いところに目を付けるね〜。さすがツンデレ!」

「なるほどね、姉貴の体力の問題か。あとツンデレ関係ないし、ツンデレじゃねぇし」

とりあえずツンデレどうこうは置いといて、姉貴の体力的にギリギリだったかもしれないと考えると、今思い返しても冷や汗が出そうだ。あとツンデレじゃねぇ。

「ツンデレさんは、みんな言うよね〜、自分はツンデレじゃない!って」

「姉貴だって俺に、姉貴はツンデレだなっていったら否定するだろ?」

「んーん?そんなことないよ?……わ、私がツンデレ!?な、何言ってるのよ、ばっかじゃないの!?で、でもそれだけ私を見てくれてるって事なのかな……///って、今なんか言ったかって?別に何も言ってないわよ!!…………って感じに答えるね〜」

「一人芝居が長いわ!!」

232: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/18(土) 20:33:14 ID:QM6uo3651s
そして地味に完成度が高い。絶対これ一人で練習してるわ、間違いない。あと回りに人がいないからいいけど、外でやるのは勘弁して欲しい。めんどくさいから言わねーけど。

「はぁ…………なんかパワーアップしてない?」

「ふふん♪そりゃあ、涼からの姉貴大好きラブパワーを受け取ったからね〜」

「なんだそれは!?全く渡してねぇ!!」

「はいはいツンデレツンデレ♪」
「だーかーらー!!」



家に着くまで姉貴に振り回されっぱなしの涼なのであった。

233: ◆KCXDu/KctI:2012/8/18(土) 20:36:20 ID:QM6uo3651s
というわけで、これで一通り説明は出来たかな〜と思います。パスワードについては入ってませんが、もう完全に「これ○ン」の方法を拝借してますはい。
他に何か質問等あれば、よろしくお願いします。
というわけで、エピローグまで暫しお待ちを……
234: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/26(日) 22:31:57 ID:PRodd2c.eI
「はぁ……なんで俺がこんな目に……」

電脳空間からの帰還した翌日、なぜか俺は眠い目をこすりながら姉貴の大学に向かっている。

「こっちの都合お構い無し過ぎるだろ……」

別に他に用事があったわけではない。でも、昨日の晩に久々に家に帰ったわけだ。一日くらい空けてくれてもいいだろう。
しかも俺は部外者。どうして積極的に協力しないといけないのか。

「ほんとめんどくせぇ……」

今日何度目かも分からない、そんなボヤキをこぼす。


235: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/26(日) 22:32:16 ID:PRodd2c.eI
「何かメリットがあれば…………ん?」

大学の入り口すぐ近くまで来たときに、反対方向の道から大学に入っていく一人の少女が視界に入る。

「あれって……」

しかし、俺が入り口に到達したときにはもう建物の中に入ってしまったのだろうか、少女の姿は見つからなかった。

「気のせいか……」

先程の少女が気になるものの、頭を切り替えて今日の目的地に足を向けた。

236: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/26(日) 22:32:44 ID:PRodd2c.eI
「失礼しまーす」

昨日まで俺が寝かされていた部屋がある建物の上階、そこのとある部屋が今日の目的地だ。

「どうぞ〜」

なんだか最近聞いたような声と共に、内側から扉が開けられる。見ると、声の主であろう綺麗な女性がドアを開けてくれていた。

「あっ、すいませんありがとうございます」

「いえいえ、大丈夫ですよ」

そのまま部屋の隅にある、長テーブルの椅子に案内された。

「ちょっと待っていてくださいね」

「あっ、はい」

そう言うと女性は、恐らく隣の部屋に繋がっている扉の先に入っていった。



237: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/8/26(日) 22:33:47 ID:PRodd2c.eI
一人になって、少し状況を整理しようと試みる。俺は今、非常に混乱している。頭がどうにかなっちまいそうだ。なぜかって?そりゃ…………

どう考えたって今の人は穂香さんなんですけど!!!

聞いたような声っていうか、完全に一致だよ!!どういう事!?また知らないうちに電脳空間に来ちゃってるの!?

「い、いや落ち着け。今のはきっと目の錯覚かなんかだ。疲れでちょっとおかしくなってるんだろう」

自分にそう言い聞かせ、落ち着きを取り戻す。
しかし、その落ち着きはすぐに乱されることになる。なぜなら……

「ふむ、君が涼くんか。よろしく」

穂香さんと共に来栖さんまでが俺の前に現れたからだ!
238: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/8(土) 01:28:38 ID:f3PXl9nikM
「すいません、ちょっと頬をツネってもらっていいですか?」

来栖さんがツネってくれました。痛いです。そして明らかに引いてます本当にありがとうございました。

「って、電脳空間は夢じゃないから痛みあるじゃん……」

完全にうっかりしていた。これじゃあツネられ損だ。

「さっきから何をブツブツ言ってるんだ、ドエム君」

「気にしないでください。あとドエムとかじゃないですから」

さらっとドエム認定されてしまった。なにか釈然としないものがあるが、今はそれは置いておこう。

239: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/8(土) 01:29:35 ID:f3PXl9nikM
「ふふっ、涼くんは私達を見てビックリしてるんですよ。なんで電脳空間じゃないのにって」

「そうか、そういえば彼は知らないのか」

「??すいません、話の流れが読めないんですが……」

穂香さんの口から電脳空間というワードが出てきたという事は、やっぱりここは現実なんだよな。そうなると余計に訳が分からないよ。

「よし、では簡潔に説明しよう。君が電脳空間内で出会った来栖達は、私達をベースに作られた人工知性だ」

えっと……つまり……

「あの来栖さん達には本物がいて、それが今目の前にいると」

「はい、そうなりますね♪」

………………………………
……………………………
…………………………ええええええええええ!?!?
240: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/8(土) 01:29:57 ID:f3PXl9nikM
──────────

「落ち着きましたか?」

あの衝撃の事実を聞かされてから約5分。ようやく混乱が収まってきた。

「はい、大体整理できました。取り乱してすいません」

「いえいえ、混乱するのも無理ないですから」

「あんなに驚くとは思わなかったがな」

………………うん、なんていうか性格とか態度も結構忠実に作ってあったんですね。

「なんだい?その不満げな顔は」

しまった、また顔に出てたのか。注意しないとな。

「いえ、別に。それで結局、今日はなにをすればいいんですか?」

姉貴に言われて来たはいいが、よく考えたら一体何をするのか詳しいことを一切聞いていない。

241: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/8(土) 01:30:20 ID:f3PXl9nikM
「大したことじゃないさ。ただ空間内での僕達、つまり人工知能の事だが、それについての話を聞くだけさ」

「話すだけでいいんですか?」

「君が雑用やらなんやらしたいのであれば、やってくれて構わないが」

「嫌です」

「冗談だ、帰ろうとするんじゃない」

来栖さんの言葉を聞いて帰ろうとしたが、非常に残念な事に襟を捕まれて止められてしまった。
というか、真顔で言われたら冗談に聞こえないっちゅうの。

「ま、まあとにかく涼くんは詳しく話してくれたらいいですから、ね?」

「……穂香さんがそう言うなら」

「それは安心しました。良かったです〜」

あぁ、相変わらず笑顔が素敵な人だ。穂香さんに悪い印象を持たれないように真面目に話すかな。
242: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/8(土) 01:30:40 ID:f3PXl9nikM
───────────

「とまあ、こんな感じですかねー」

人口知能の事を中心に、電脳空間内での出来事を話始めてから約一時間。やっとこさ終わったという感じだ。
なんせ、来栖さんがいちいち突っ込んで聞いてくるから話が進まない。仕事だから色々聞いてくるのはまあ仕方ないとはいえ、人に聞く態度じゃない。
ちなみに、穂香さんは急用が出来たとかで途中で部屋から出ていってしまった。だから、今は来栖さんと2人という非常に息苦しい状態なのだ。
当の来栖さんは、さっきからずっと何かを紙に書いていて話終えたのに反応がない。

「あのー、もう帰っていいんですか?」

声をかけてみる、が、やはり反応がない。

「帰りますよー、いいですねー?反応がないのは了承したってことにしますからねー?」


243: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/8(土) 01:30:59 ID:f3PXl9nikM
どうせまた反応はないだろう、そう思って椅子から立ち上がろうとしたら、来栖さんが顔を上げた。

「ん?ああ、帰るのか?」

「はい、さっきから言ってましたが」

「すまない、集中してて全く聞こえてなかったよ」

「そうなんですか」

嘘くせぇ!
とはさすがに口には出さないけど。

「今日は協力ありがとう。それではまた会おう」

「それじゃあ俺はこれで」

……来栖さんが何か不穏なことを言った気がしたが、気にしない事にしとこう。

244: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/18(火) 00:19:50 ID:zKgklVefyE
───────────

「今からどうすっかなー」

時間は11時30分。昼飯にするには少し時間が早い。
素直に家に帰ったらいい話ではあるが、せっかく普段来れない大学に来たんだ、学食で食って帰りたい。

「下見代わりに大学内でもぶらつくか」

ここは一応志望大学だ。勉強へのモチベーションを上げるためにも見ていて損はないだろう。

「おっ、あそこに地図あるじゃん」

地図を発見した俺は、早速面白そうな場所を探す。

ふむふむ、あそこに見えてるのが有名な山田講堂なのか。で、この三五郎沼ってなんだ?ちょっと気になるな。

「よし、三五郎沼を見に行ってみるか!」



245: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/18(火) 00:21:13 ID:zKgklVefyE
───────────

…………おかしい、三五郎沼が見つからない。地図の場所から考えたらもう着いていてもおかしくないはずなんだけど…………まさか迷っちまった?
いやいや、この年になって道に迷うわけない。何を考えているんだ涼!自信を持て!やれば出来る子じゃないか!

………………………
…………………うん、誰かに聞こう。

とはいっても、道を聞くってなんか恥ずかしい。聞きやすそうな雰囲気の人がいたらいいんだけど、そんな人が都合良くいるわけ─────
246: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/18(火) 00:21:31 ID:zKgklVefyE
「ねえ、あなた」


背後から、聞き覚えのある少女の声が聞こえてきた。


声が聞こえた方へ振り向く。
そこには、決して忘れることのない、あの小柄な少女が立っていた。


247: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/18(火) 00:22:18 ID:zKgklVefyE
「どうしたの?まるでイカがタコ踊りしてる姿を見たってような顔して」

何かわけの分からない例えが聞こえた気がしたが、頭に入ってこない。

「ね、ね、猫…………」

「猫?イカより猫の方が良かったのかしら?」

真面目な顔でそんな事を言う少女。そう、あの───

「猫耳少女!!」

なのであった。


248: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/18(火) 00:22:35 ID:zKgklVefyE
「へぇ、あなたが実験室に拉致られた人だったのね〜」

衝撃の再会?から30分、俺と猫耳少女こと香村由奈は学食にいる。
“香村”、そう、穂香さんの妹である!
言われてみると確かに顔立ちなんかは似ている、が、性格の違いもあって言われないと絶対気付かない。

「それにしても、まさか初対面の相手に性癖を暴露してくる変態の人だったとはね」

「だからぁ、違うんだって!ちゃんと話したでしょ!?」

「そうだっけ?」

「君は30分前のことすら記憶にないのか!!」

「どうどう、ちょっと落ち着きなさいって。見られてるわよ?」

「くっ……」

目の前に座っている飄々とした態度の少女に遊ばれながら、俺は30分前の出会いを思い出す。
249: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/18(火) 00:22:54 ID:zKgklVefyE
─────────
───────
─────

「猫耳少女!!」

小柄な体躯に、肩まで伸びた綺麗な黒い髪。気が強そうな表情につり目が印象的な美少女、そう、電脳空間内で出会った猫耳少女───ってあれ?猫耳が付いてない。

「はい?いきなりなに?私は猫耳なんか付けてないわよ?」

「あっ、いや、なんでもないです。気にしないでください」

しまった、電脳空間内で会ってるからつい、知り合い感覚になってた。今目の前にいる少女はたぶん穂香さん達と同じでモデルになった人だろう。年下に見えるけど、もしかしてこの大学の人なんだろうか。

「気にしないでと言われたら気になるのが人間でしょ?是非とも猫耳少女という発言に関して詳しく聞かせて欲しいわ」

「ドSですね……」

「こう見えて、夜にはドMになったりするのよ?経験ないから予想だけど」

「適当に話すのはやめてください」

250: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/18(火) 00:23:11 ID:zKgklVefyE
なんなんだろう、この人。猫耳少女はあんなに扱いやすかったというのに。あれか?この人の双子の姉か妹がモデルになってるとかか?
うん、そっちの方がしっくりくる、間違いない。

「というか、なにか俺に用ですか?」

よく考えたら、この人に声かけられたんじゃん。
はっ、まさか!逆ナ───

「逆ナンではないと先に言っておくわね」

「……………………」

「私が逆ナンしそうなタイプに見える?」

「見えません」

うん、よく考えたら逆ナンしようとしてる人が、こんなわけの分からないこと言うわけないか。逆ナンされたことないからイメージだけど。
251: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/23(日) 00:50:30 ID:ANCw7VVvd.
「じゃあ何故?」

「真面目に答えるなら、あなたから迷子オーラが出てたからかしらね」

迷子オーラってどんなんだよ……
確かに迷ってはいたが、そんなオーラは出てないはずだ、たぶん。

「それで、道を案内しようとしてくれたんですか?」

「ええ、有料でね」

「お断りします」

「冗談よ、待ちなさい」

服の袖を思いっきり掴まれてしまった。これが違うシチュなら萌えるんだけどなぁ、残念だ。

「それで、どこに行きたいの?三五郎沼でしょ?」

「そうです。よく分かりましたね」

「だって、あなたが『よし、三五郎沼を見に行ってみるか!』って所から見てたもの」

252: 浪人生なマキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/23(日) 00:51:22 ID:ANCw7VVvd.
えっ、それって道に迷う前なんですけど。ずっと見てたってことだよな。まさかストーカーさん!?

「……なんでいきなり距離をあけるのかしら?」

「と、特に意味はありませんよ!?きょ、今日はいい天気ダナー」

「それで誤魔化せるのは二次元の鈍感主人公位じゃないかしら」

分かってたよ!ちくしょう!俺だってちょっと恥ずかしいんだよ!だからそんな冷たい目で見るな!

「さ、三五郎沼に見に行きたいけど、一人で見ると受験に落ちるっていうジンクスが気になって、誰か他に見に行く人を探してた訳じゃないんだからね!」

「なんでいきなりツンデレ風!?えっ、というか受験生?高3?」

「あなた、受験生が現役ばかりだと思わない方がいいわよ」

「あっ……すいません」

しまった、自分が現役だからって、受験生=現役と結びつけるのはよくなかったな……反省。

「まあ現役だけどね」

「なんだよ!!俺の反省を返せ!!」

「ちょっとしたお茶目よ。それに、相手が浪人の可能性があるのは事実よ?」

「…………すいません」

253: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/23(日) 00:51:56 ID:ANCw7VVvd.
「分かったなら、ほら、早く三五郎沼見に行きましょうよ猫耳萌え少年」

「そうですね……ってスルー出来るか!誰が猫耳萌え少年だ!」

「あなた」

「そういう事を言ってるんじゃない!あと指差すな!」

もう関わったのが間違いだった。声かけられた時に無視すりゃよかった……

「ごめんなさい、今の聞いてなかったわ」

「もういいよ……さっさと三五郎沼見て解放してくれ……」
254: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/29(土) 22:07:20 ID:QmasufvJ1.
──────────
────────
──────

はぁ……おかしいなぁ。三五郎沼を見たら逃げるつもりだったんだけどなぁ。なんで俺は一緒に飯食ってんだろうなぁ……

「人の、しかもこんな美少女の顔を見てため息をつくなんて失礼な男ね」

不思議だなぁ……電脳空間で出会った猫耳少女こと由奈ちゃんは性格も可愛かったのになぁ……どうして現実だとこんなに傍若無人なんだろうなぁ……

「ちょっとー、無視なの?放置プレイ?放置プレイなのね!?そんなの興奮しちゃうじゃない!」

…………もうやだ、なんなのこの娘。
でも、ここで相手にしないと余計に面倒くさくなるのは容易に想像できる。仕方ないから相手するか……

「えーと、で?君はなんで電脳空間計画について知ってるの?」

とりあえず、真面目な話を振ってみる。まだマトモな答えが返ってくる可能性は高いだろう。高いと信じたい。信じさせてくれ。

255: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/29(土) 22:08:26 ID:QmasufvJ1.
「実は私、電脳空間から生み出された妖精なの」

「いや、そういうのはいいから」

「私は自分が作り出された者だと知ってショックを受けたわ。それで自暴自棄になった私は、裏世界に身を投じたの」

「うん、俺の事完全に無視だね」

「でも、そこで私を正しい道に戻してくれたのがお姉ちゃんなの」

「よかったねー」

もはや何がしたいのかすら分からない。どうして奴はこんな話でドヤ顔なのか。面白いと思っているんだろうか。

「だけど、そんな私に再び悲劇が訪れた」

「まだ続きがあるんですか、へーすごいすごい」

「至上最悪のナンパ男、浅井涼に出会ってしまったのよ」

「おい待て」



256: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/9/29(土) 22:08:47 ID:QmasufvJ1.

「彼は私と遊ぶだけ遊んだら、すぐに他の女の所に行ってしまったわ。私はそれがショックでショックで…………シクシク」

「いや、嘘泣きとかいいから──って、マジで泣いてやがる!」

目の前少女はホントに涙を流し始めた。
周囲からの「あーあ、泣かせた」って視線が痛い。俺なにも悪くないのに。

「このっ……最低男!!」

「おまえが最低女だ!!」

……この状況、どーすんだよ。関わったらいけないタイプの人だったよホント。
あー、また何か語り始めた。もう知らん。好きにしてくれ。

そして俺は思考を放棄した。
257: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/10/14(日) 15:51:44 ID:Gw.rmFALzE
──────────

現在俺は、家にて晩飯の準備をしている。今日のメニューは麻婆豆腐。手軽なのに美味しいから、中華は魅力的だ。
なぜ俺が晩飯を作っているかというと、姉貴との二人暮らし故、姉貴の帰りが遅い時は俺が作らざるをえないのだ。
二人暮らしなのは、別にラブコメにありがちな両親が共に仕事で海外に行っているとかではない。
うちの実家は塾もないような田舎にあるので、対して受験勉強ができない。なので、都会で一人暮らしをしていた姉貴の所に、高校に上がるタイミングで住まわせてもらっているのだ。

258: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/10/14(日) 15:52:10 ID:Gw.rmFALzE
「それにしても、今日は厄日だったなー」

今日は本当に大変だった。由奈さん(こう呼べと言われた)と出会ってしまったのが、どうやら運の尽きだったようだ。
結局一日中絡まれ続け、最終的に携帯の番号やらメアドを交換する羽目になってしまった。
可愛い女の子と番号やメアドを交換するなんて滅多にない経験だし、普通なら俺だってテンションが上がる。
でも、由奈さんは例外だ。今日一日話して、関わってはいけないタイプの人間なんだと確信したのだ。いわゆる、周りを振り回すタイプのヒロインってやつだ。
259: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/10/14(日) 15:52:28 ID:Gw.rmFALzE
たとえ美少女だとしても、俺は定番である「ヒロインに振り回されつつも最終的には楽しんでしまう主人公」みたいな立ち位置にはいたくないのだ。
こーいう考えがすでにフラグっぽい気がしないでもないが、それでもこの考えは変わらない。
俺は普通の女の子と普通の関係がいいのだ。ほとんど主従関係と変わらないようなのは断じて望んでいないのだ。
260: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/10/14(日) 15:52:48 ID:Gw.rmFALzE
とは言ったところで、メールがすでに届いてるわけで。

「ったく、なんだよ」

俺はコンロの火を消し、机の上で光っている携帯を手に取る。画面にはしっかりと「香村由奈」という文字が表示されている。うん、見たくない。
見たくないが、無視したら何か悪いことがおきそうな気がして仕方ないので確認する。

─────────────
From 香村由奈
─────────────
Subject 初メール
─────────────
あなたのアドレスを早速出会い系サイトに登録しておいてあげたから、これであなたにも彼女が出来るわね


           END
─────────────

261: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/10/14(日) 15:53:05 ID:Gw.rmFALzE
ん?ちょっと意味がわからないぞ?この子は一体何を言っているのかな?さっぱりわからないやHAHAHA

なんて現実逃避してる場合じゃねぇ!!

早速、知ったばかりの電話番号を呼び出す。
まるで電話がかかってくる事を予見していたように、2コール目に入らないうちに繋がった。

『もしもし』

「おい!何やってんだよ!」

『すいません、どちらさまですか?ちょっと誰だか分からないんですけど』

「あっ、すいません。浅井です。……って電話に表示されるだろ!!」
『それは盲点』

「絶対嘘だろ!!」

『うん、嘘』

「だろうと思ったわ!何がしたいんだよ!」

『何がしたいって……嫌がらせ?』

「最悪だなおい」

『ちなみにメールの内容は冗談だから安心して』

「冗談なのかよ!本格的に何がしたいんだよ!」

『嫌がらせ』

「無駄に一貫してんな!!」

『それじゃあ、私はあなたと違って忙しいからもう切るわね』

「おいちょっと待て!……ホントに切りやがった」

262: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/10/14(日) 15:53:24 ID:Gw.rmFALzE
なんなのこの無駄な時間。勿体無さすぎる。というか、忙しいならあんなメールすんなよ。

「ただいまー」

俺のテンションが著しく下がっていたところで、姉貴が帰ってきた。

「ああ、おかえり」

「なんか疲れてるみたいけど、大丈夫?」

「ああうん、そっとしといて……」

「何があったか気になるけど、まあいいや。ところで、穂香のとこはどうだった?」

ああ、そういえば今日の本題はそっちだったか。完全に忘れていた。というか、どうだったって言われても答えようがない気がする。ただ聞かれたことに答えてただけだし。

「まあ役に立ったんじゃない?」

「ちゃんと挨拶した?」

「したした」

「礼儀正しくしてた?」

「してたしてた」

「ナンパもした?」

「したした──って言うと思ったか!!」

「引っ掛からなかったかー、残念」

263: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/10/14(日) 15:53:40 ID:Gw.rmFALzE
そもそも、なんでここでナンパが出てくる。流れに無理がありすぎだろ。というか、挨拶した?とか18に言う台詞か?

「俺、そっとしといてって言ったよな?」

「ごめんごめん、うっかりしてた」

「ああ、それなら仕方ないな」

姉貴は俺に「わざとだろ!」って感じにつっこんで欲しそうな雰囲気を醸し出していたが、疲れてるからスルーだ。今日は姉貴の相手までする元気はないのだ。
俺だっていつも姉貴の思うように動くわけじゃないんだぜ、ふふん──なんて考えていたら、姉貴がニヤリと口の端を釣り上げた。


264: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/10/14(日) 15:54:04 ID:Gw.rmFALzE
「そーいえば〜、涼は今日、由奈ちゃんとイチャイチャしてたらしいね〜」

「な、な、何の話カナ!?」

動揺しまくりです、本当にどうもありがとうございました。

「隠しても無駄だよ〜?だって本人から聞いた話だからね〜」

アイツが黒幕かああああああああ!!!
もはや天敵と言っても過言ではないかもしれない!

「電脳空間内の由奈ちゃんともイチャイチャしてたもんね〜」

これ以上に、ニヤニヤしているという表現がピッタリ当てはまる表情は無いと言えるくらいにニヤニヤしている姉貴。俺には家にすら心を休められる場所がないのでしょうか?

「い、言っとくけど、イチャイチャなんて良いもんじゃなかったからな!単に振り回されていただけだからな!」

「美少女に振り回されるのはモテる主人公の特権だと思わない?」

「それはフィクション限定だ!」

今まではヘタレ主人公うぜぇ、なんて思っていたが、意外と世の中の主人公達も大変なのかもしれないなと、今は同情したい気分だ。

265: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/10/14(日) 15:58:28 ID:Gw.rmFALzE
「まあ、でもね」

さっきまでの雰囲気とは一変、優しげな表情で切り出す姉貴。俺は相づちを打つことなく、続きを待つ。

「あれでも彼女なりに仲良くなりたいと思ってるんだよ」

「そうは全然見えなかったんだけど?」

「ほら、変化球気味のツンデレってことよ」

「いやいや、全く分からないよ!?」

「とにかく、由奈ちゃんとは仲良くしなさい。分かった?」

「とりあえず善処するよ。っても今後会うことはあんまりないと思うけど?」

「ふふふ、今に分かるわよ」

「こわっ!なにその預言者風な語り口」

「ま、今は無駄なことしないで勉強に集中しなさい。もうそんなに無いんだから」

「姉貴の俺弄りが一番無駄な気がするから、今後は無視でいい?」

「それはダメ」

266: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/10/14(日) 15:58:49 ID:Gw.rmFALzE
その後、無事に大学に進学した俺は再び香村由奈と出会うことになる。
やはりというべきか、俺は彼女に度々振り回され、色々な経験をすることになるのだが、それはまたの機会にしよう。

267: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/10/14(日) 15:59:33 ID:Gw.rmFALzE
はい、というわけで、ついに完結です!やったねちゃんと終わったよ!
最初の投稿が2月ですからね、約8ヶ月。文章の量のわりに時間がかかったもんです。
こんな遅筆に付き合ってくださった読者の皆様には感謝してもしきれません。
また、ランキングに入ることはないだろうな、なんて思っていたので、一度だけとはいえランキング入り出来たのは良い思い出です。
センターまで100日切りましたし、これで暫く書くことは無くなるかと思いますが、受験が一段落ついたらまた何か書きたいなと考えていますので、その時は是非よろしくお願いします!

何か質問などありましたら御気軽にどうぞです!無さそうであれば保管庫依頼してきますね。


最後になりますが、この作品を読んでいただき、本当にありがとうございました!また次作品の投稿時にはよろしくお願いします!
268: 名無しさん@読者の声:2012/10/16(火) 01:46:13 ID:DQWY5sGu1o
乙ー!続きが期待できる終わり方で良かった!
蛇足ですが僕も受験生です、センター頑張りましょうね!C
269: マキシ ◆KCXDu/KctI:2012/10/17(水) 00:02:59 ID:Gw.rmFALzE
>>268
乙ありです!!次作でも何らかの形で登場させたいと思っていますよん♪
お互い勉強頑張りましょうっ!!
270: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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sage:


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