女「男!!好きだ!!愛してる!!結婚を前提に付き合ってくれ!!寧ろ結婚しよう!!」
男「・・・え、やだ」
女「な、何故だ!?」
男「だって、お前変態じゃん」
女「わ、私のどこが変態だというのだ!?」
男「お前、朝からの行動を思い返してみ?」
女「朝か?朝はまずお前にモーニングコールを10回して、おはようメールを5通送ったな」
男「同じ奴から何回も連絡を入れられる恐怖を考えろ」
女「その後、男の家に向かい、お前が登校したのを確認して後ろから背中を眺め回してハアハアしながら後をつけて…」
男「ストーカーも入っていたとはな」
女「そして男が教室に入る瞬間、偶然を装い一緒に入り今に至るというわけだ」
2: 1:2012/6/7(木) 22:40:27 ID:XW2EvE/456
男「お前さ、冷静に考えろよ」
女「遠慮しろということか?」
男「違…いや、そうかもしれんが」
女「私とお前の仲だろう?」
男「いや…その…なんか違う」
女「男…」
男「ん?」
女「押し倒させろ!!」
男「ちょ!!押し倒すな!!」
ガラガラガラガラ
友「・・・」
男「よう、友」
女「友か、おはよう」
3: 1:2012/6/7(木) 22:44:26 ID:XW2EvE/456
友「男、おはよう。女さんも朝早いんだね」
女「ああ!!これも一重に男への愛だな」
男「俺としては普通にストーキングされてあまつさえ押し倒されかけたんですが」
女「既成事実を作ってしまえばこちらの物だ」
男「発想が怖いんだよ」
ガラガラガラガラ
幼「おはよう〜」
友「幼さん、おはよう」
男「よーっす」
女「おはよう、幼」
幼「男君、友君、女ちゃん、おはよう!!」
男「幼、お前朝早かっただろ」
幼「ふえ?なんでわかったの?」
男「リボン、逆」
幼「へ…わ、わああああ!!」
4: 1:2012/6/7(木) 22:47:44 ID:XW2EvE/456
友「相変わらずだね」
幼「う、ううう…」
男「ほら、直してやるからこっちこい」
幼「ごめん…男君」
男「気にすんなって」
女「・・・ふむ」
シュルシュル
男「よし、これでいいだろ」
幼「ありがと」
女「男!!」
男「ん?」
女「いきなりリボンがほどけてしまった、結んでくれ」
男「・・・自分でやれよ」
女「・・・ちっ」
幼「し、舌打ち聞こえてるよ、女ちゃん」
5: 1:2012/6/7(木) 22:51:58 ID:wc93T9Akyc
友「男、課題やってきた?」
男「なんとかな」
幼「あ、私まだ終わってない…」
男「へいへい、友、手伝ってくれ」
友「わかった」
女「実は私も真っ白で…」
男「お前は自分で埋めような」
女「・・・」
幼「お、男君…女ちゃんの手伝ってあげようよ」
男「いいんだよ」
男「あいつは、一人でなんでも出来るって知ってるからな…」
女「男…!!」
女「抱かせろー!!」ガバッ
男「だー!!引っ付くな!!」
友「いい?幼さん。ここの公式を解くにはこの二乗を…」
幼「なるほどー、さすが友君」
6: 名無しさん@読者の声:2012/6/7(木) 22:53:26 ID:D0cwAPPo0U
朝早いじゃなくて遅いだよな
7: 1:2012/6/7(木) 22:56:07 ID:XW2EvE/456
男「っと、もうHRか」
女「なん・・・だと?」
男「じゃあな、女」
女「くそっ!!私は!!男に会えるのを楽しみに!!」
友「盛り上がってるところ悪いけど、僕達皆同じクラスだからね?」
幼「更に言っちゃうと、男君と女ちゃんは友君挟んで隣だもんね〜」
女「はあ…男と隣になりたい…」
男「嫌だ」
女「隣に…隣になったら…」
男「嫌だったら嫌だ」
女「人目を忍んで男にエロい事を出来るのに」
男「せめてそこは教科書見せあったりとか言ってくれよ、お願いだから」
8: 名無しさん@読者の声:2012/6/7(木) 22:58:17 ID:wc93T9Akyc
>>6
わかりづらかったみたいですね。すみません
朝早く起きて油断してたからリボンが逆なのが気がつかなかったんです
分かりにくい表記申し訳ない
9: 1:2012/6/7(木) 23:03:14 ID:XW2EvE/456
女「とまあ、そんなことは妄想で補うとして」
男「補わないでくれ」
女「男!!愛してるからな!!」
男「いいから自分の席に戻れよ!!」
友「しかし、朝から微笑ましい物を見せてもらったよ」
男「どこが!?」
友「いいじゃない、女さんだから」
男「・・・そりゃあな、面はいいし、頭もいいし、運動出来るし、人望も厚いし」
友「これだけ聞いてればパーフェクトだけどね」
男「あの変態っぷりがな…」
友「でも、嫌いではないんでしょ?」
男「一緒にいて退屈はしないからな」
友「羨ましいね」
男「へいへい」
女「男ハアハア男ハアハア男ハアハア」
男「・・・前言撤回、退屈はしないけど、怖い」
友「・・・」
10: 1:2012/6/7(木) 23:07:46 ID:XW2EvE/456
授業中
女「・・・」ジー
男「・・・」カリカリ
女「・・・」ジー
男「・・・」カリカリ
先生「で、あるからにして…おい女、聞いてるのか?」
女「・・・」ジー
先生「女、問三番の問題を…」
女「5x-2です」ジー
先生「あ、はい…」
男「友、消しゴム貸して」
友「はい」
男「・・・」ヒュン
女「痛っ!!」ビシッ
男「友の消しゴムだから奪いはしな…」
女「男が投げた消しゴム…男が投げた…」
男「・・・すまん、友」
友「大丈夫だよ」カリカリ
11: 1:2012/6/7(木) 23:09:33 ID:wc93T9Akyc
こんばんは。こんな感じで学園物のSSを書いていきたいと思います
基本的に更新はまったりでいきますが、決して放置はいたしません
少し早いですが、今日の投下はこれで終了となります
12: 名無しさん@読者の声:2012/6/7(木) 23:23:45 ID:RS8xCclgAg
>>8
まさかのそっちだった
まぁ支援
13: 1(支援感謝):2012/6/8(金) 17:59:46 ID:ee5LtLCx4o
放課後
男「ふい〜、終わった終わった」
友「これからどうする?」
男「そうだな…部活行こうぜ」
女「私も…」
男「お前は生徒会の仕事な?」
女「はーい」
ガラガラガラガラ
友「意外とはまってるからね、女さんの生徒会長は」
男「外は完璧だからな、内側の変態性を隠せば生徒会長の器だろうよ」
女「・・・男」
男「ん?どうした?」
女「その…生徒会室までついてきてくれないか…?」
男「いきなりどうした」
女「い、嫌だったら嫌で断ってくれてもいいからな!?」
男「ついてってやるよ、なんか心配だし」
女「・・・」ニヤリ
友「男はあれだね、押されてもびくともしないけど、引かれたらホイホイついていくタイプだね」
男「なんか言ったか?」
友「なんにも」
女「さあいくぞ男!!」
男「うわっ!?ちょ!!引っ張るな!!」
14: 1:2012/6/8(金) 18:08:53 ID:ee5LtLCx4o
女「♪〜♪」
男「ゴキゲンだな…さっきのしおらしさはどこに行ったんだよ」
女「ふっ、それもこれもこうしてお前と腕を組んだりするためだ」
男「いいのか?そんなんで」
女子「会長、おはようございます」
女「ああ、おはよう」
女子「相変わらず仲がよろしいですね」
女「ふふふ、ありがとう」
男「なんか嫌だ」
「会長、こんな所にいらしたんですか」
女「お、すまない会計」
会計「いえ、私に謝らずに副会長に謝罪を」
女「うむ、後でそうしておく」
会計「すみません、会長が無理を言ったみたいで」
男「いや、構わねーよ」
会計「では、私達はこれにて失礼いたします。部活頑張って下さいね、会長の旦那さん」
男「おう…いや、待てよ」
15: 1:2012/6/8(金) 18:13:51 ID:nMeSdMoNoA
会計「何か?」
男「いや、さっきのセリフ」
会計「部活頑張って下さいね」
男「その後!!」
会計「会長の旦那さん」
男「それだ、俺はお前らにそう呼ばせるのを許した覚えは無いし、第一そんな風に呼ばせる筋合いもない」
会計「しかし…会長が男さんの事をそう呼べと」
男「・・・」
女「そんなに見つめるな…発情するだろ?」
男「とりあえず、この変態早く連行して」
会計「わかりました」
女「会計!?裏切る気か!?」
会計「男さんの命令は絶対という命令を下したのは会長の方だと記憶してますが?」
女「くっ!!」
男「じゃあな、女。運が良ければまた会おうぜ」
16: 1:2012/6/8(金) 18:22:31 ID:nMeSdMoNoA
武道場
友「ふーん、それで遅れたの?」
男「まあな、おっと、足がお留守」
友「させないけどね」
男「ちっ、フェイントかよ」
友「男はややフェイントに引っ掛かり気味だね、直さないとまずいよ?」
男「お前が掛けすぎなんだよ」
友「技の友と呼ばれてはないし」
男「おいおい」
主将「男!!友!!頑張ってるな!!」
男「主将」
友「どうも」
主将「友、手合わせ頼めるか?」
友「構いませんよ」
主将「っしゃー!!こい!!」
17: 1:2012/6/8(金) 18:33:07 ID:nMeSdMoNoA
主将「でぇぇいやぁぁ!!」
友「っ!!」
部員「凄い試合ですね」
男「力の主将と技の友、内の高校の剣道部のエース二人だからな〜」
部員「なんですかそれ?」
男「お前一年か、だったら知らないのも無理は無いな」
男「主将は見ての通り圧倒的な力で試合をするんだ」
男「フェイントや、相手の技すらも凌駕する程の気迫と力で幾多の試合を勝ってきた」
男「一方の友は見た限りは防戦してるが、巧みなフェイントと技で主将に揺さぶりをかけている」
男「多分、まともに主将と試合出来るのは、友くらいだよ」
主将「何を言ってるか男!!」
友「過ぎる謙遜は返って嫌味だよ!!男!!」
男「二人とも、喋ってたら隙が…」
主将「ぬおっ!?」グラ
友「今だ!!」ヒュン
主将「ちぇすとぉ!!」
ガシン!!
18: 1:2012/6/8(金) 18:38:49 ID:ee5LtLCx4o
男「・・・これは」
友「どっち…だ?」
主将「くっ!!」
男「見た限りは主将が面を打ってるように見えっけど…タッチの差で友の胴が速かったな」
主将「はっはっは!!やっぱり強いな!!友は!!」
友「何を言ってるんだい、主将だって十分強いじゃないか」
男「つまり二人とも強いってことで」
友&主将「おい」
男「とりあえず二人とも休め、かなり激しく動いただろ、特に主将」
主将「う…うむ…」
友「じゃあ僕も休ませてもらうよ…」
男「さて…と」
男「おーい、誰か濡れタオル持ってきてくれ」
女「はい」
男「サンキュー…って」
男「なんでいる?」
19: 1:2012/6/8(金) 18:52:28 ID:nMeSdMoNoA
女「いちゃ悪いか?」
男「そうだな、とりあえずお前は生徒会長なのと、生徒会の職務はどうしたのかと、お前は部員じゃないだろうというのがいちゃいけない理由かな」
女「職務に関してだが、今年度の部活の部費予算の見直しがあってな、生徒会役員全員でそれぞれ部活を見回っているんだ。そして私は剣道部を強せ…割り振られたからだ」
男「ほー、それで?剣道部の部費は?」
女「活動に勤しんでいるみたいだし、部費上昇は間違いないだろう」
女「なんなら、会長特権で更に増やしてやるが?」
男「いらん。帰れ」
20: 1:2012/6/8(金) 23:16:47 ID:pgetIhYfwI
主将「おーい、男ースポーツドリンクの差し入れが…って、生徒会長!?」
女「うむ、邪魔をしている」
主将「邪魔だなんてとんでもない!!こんな男だらけのむさ苦しい所によくぞ!!」
女「確か、近い内に大会があるのだったな」
主将「ええ、我が部からは自分と友と男が出る予定です」
女「そうか、期待している。頑張ってくれ」
主将「自分の出せる全力を尽くします!!」
友「これだけ見てると、主将が女さんに気があるみたいに見えるよね」
男「そうだな、二人とも別の意味で眼中に入れてないけどな」
男「っと、いけね」
友「どうしたの?」
男「今日は早く帰んなきゃならん用事があったんだ」
友「そっか、じゃあね」
男「おう、主将!!先に失礼するぞ!!」
主将「わかったー!!」
21: 1:2012/6/8(金) 23:21:38 ID:CxQyg6B8SQ
男「・・・」
女「・・・」
男「なあ、なんでついてくるんだ?」
女「近頃は最近物騒だからな、男に守ってもらおうかと思ってな」
男「お前が守ってもらえるような奴かよ」
女「恋する乙女というのは好きな人に守ってもらいたいものだよ」
男「お前って、フェンシング全国三位だっけ」
女「ああ、だが世界にはたくさんの強者がいる。私も、精進せねばな」
男「本当、羨ましいよ」
女「男…私は別に力が欲しいわけじゃないんだ」
女「ただ…お前の隣に立ちたい…それだけなんだ」
男「女…」
男「おやすみメールは返さないからな?」
女「殺生な!?」
22: 1:2012/6/8(金) 23:24:20 ID:CxQyg6B8SQ
男「んじゃ、俺はここで」
女「うむ」
女「男」
男「ん?」
女「また明日、な」
男「っ!!あ、ああ!!また明日」
女「ではな」
スタスタスタスタ
男「・・・」
男「あいつも普通にしてりゃあな…」
男「メール…しといてやるか」
男「勘違いするなよ、決して女のためなんかじゃなく、部費予算上昇のお礼を兼ねてみたいなやつだからな」
男「・・・誰に言い訳してんだか」
男「帰るか」
23: 1:2012/6/8(金) 23:29:18 ID:pgetIhYfwI
家
男「ただいま〜」
母「お、と、こ、くぅぅぅん!!」
男「・・・」
母「聞いて!!父君がね、帰りが遅くなるんだって!!」
男「いつもの事だろ」
母「違うの!!いつもより30分も遅くなっちゃうらしいの!!」
男「じゃあ待てばいいだろ」
母「そんな!!その30分の間に父君に何かあったりしたら…私!!」
男「じゃあメールでもなんでもして確認すればいいだろ」
母「でも!!何回もメールしたらしつこい女って思われるかもしれないじゃない!!」
男「父さんがそう思うはず無いだろ。だったら、何かあったら連絡下さいとか、その辺を送ればいいだろ?」
母「・・・男君って、天才?」
男「普通に考え付くだろ」
24: 1:2012/6/8(金) 23:37:35 ID:pgetIhYfwI
母「じゃあそう送ってみるね♪ありがとう男君、大好き!!」
男「はいはい」
男「あれが…我が母親だとはな…」
男「母さんは今年で26になるのだが、異様に背が小さく、童顔だ」
男「そのため、まず間違いなく高校生に見られる。そして一緒に歩くと妹に見られる」
母「何か言った?」
男「なんでも、可愛いよ、母さん」
母「やだ、もう///」
男「(何が悲しくて実の母親に可愛いと言わにゃらんのか…)」
母「それで?今日は学校で何かあった?」
男「特に何にも」
母「ぶー、つまんないなぁ」
男「・・・」
母「それで?女ちゃんとはどこまでいったの?」
男「どうしてそこで女が出てくるんだよ」
母「だって、二人はスッゴい仲良しじゃない」
母「お母さんはね、男君が選んだ女の子なら構わないけど…女ちゃんだったらいつでもお嫁さんにしてもいいんだからね?」
男「する気はないから安心してくれ」
母「お母さん、可愛いお嫁さん欲しいなぁ…」
男「これが今流行りの脅迫か」
25: 1:2012/6/8(金) 23:45:41 ID:CxQyg6B8SQ
男「部屋に引きこもってるから、ご飯出来たら呼んでくれ」
母「はーい♪」
男「さて…」
ガチャ
男「暇だな…女にでもメールしてみるか…」
男『今何してる?』
ピロリロピロリロ
男「早っ!」
女『今か?今はお前を妄想しながら瞑想し、なんとか透視出来ないかと奮戦してた所だ』
男『頑張らんでいいわ、そんなの』
女『最初から出来ないと決めつけてかかっていたら、何もできなくなってしまうだろう?』
男『へいへい、ご立派ですこと。そいや、母さんがお前を家に連れてこいってさ』
女『お母様が?それは是非招待に預かりたいな』
男『お前、母さんに気に入られてるからな』
女『気に入られてるとは人聞きの悪い。少しでも私の事を見てくださるよう努力の賜物だ』
男『ま、とりあえずいつかは家にこい』
女『じゃあ今から』
男『却下』
26: 1:2012/6/8(金) 23:52:07 ID:CxQyg6B8SQ
女『ふむ…確かに、急いては事を仕損じると言うしな』
男『何を仕損じるんだよ』
女『子作りとか』
男『喧嘩売ってる?』
女『喧嘩は売ってないぞ、処女を売ってるだけだ』
男『尚更たちが悪いわ!!』
母「男くーん、ご飯できたよ〜」
男「わかったー!!」
女『ふむ、どうやらここまでのようだな』
男『なんでわかるんだよ』
女『お母様はいつもこの時間に夕飯をお作りになられるからな』
男『なんかすげーな(あらゆる意味で)』
女『ではな、明日を楽しみにしているよ』
男『おう、じゃあな』
27: 1:2012/6/8(金) 23:52:46 ID:CxQyg6B8SQ
今日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々
ありがとうございました
28: 名無しさん@読者の声:2012/6/9(土) 00:18:07 ID:gxLkv6Sa3g
誰も突っ込んでないけど高校生(仮に16才として)の母親が25才だと‘男’は母が9才のときに産まれた事になるが…
29: 1:2012/6/9(土) 00:34:33 ID:JU.Wfch0O2
>>28
すいませんm(__)m
完璧にこちらの表記ミスです
男は18で、母は38でした
非常に申し訳ない
30: 1:2012/6/9(土) 07:48:16 ID:/EAYt.Qw9g
母「どうぞ召し上がれ♪」
男「いただきます」
母「父君、いつ帰ってくるかなぁ…」
男「そのうちだろ」
母「帰ってきたら、第一声はなんて言おっか」
男「ただいまでいいだろ」
母「それだと味気ないでしょ?何か一声つけ足したいなぁって」
男「じゃあ愛してるなり、そばにいてほしいなり言えばいいだろ」
母「男君は女心がわかってないな〜」
男「(わからんでええ!!)」
ガチャ
父「ただいま〜」
母「嘘!?」ガタッ
母「父君!?速かったの!?」
父「新米がミスをして、それの始末書を書く予定だったんだけど、上司がそれを免除してくれたんだよ」
母「ち、ちちぐぅん!!」
父「はは、相変わらず母は泣き虫だなぁ」
母「ふええ!!心配したんだよぅ!!」
男「・・・」
31: 1:2012/6/9(土) 08:19:17 ID:/EAYt.Qw9g
父「ただいま、男君」
男「お帰り、父さん」
父「美味しそうな物を食べているね」
母「あっ!!すぐ予想からね!!」
父「母さん、焦んなくていいからね」
母「大丈…きゃふ!!」
男「しかし…本当にデコボコだよなぁ」
父「何がだい?」
男「父さんと母さん、今時あんな童顔な人はいないだろ」
父「確かに、母さん程幼く見える人はいないよね」
父「でもそこが、かわいくて…守ってあげたくなる場所じゃないか…」
男「随分と自信あるよな」
父「大人の余裕ってやつだよ、男君も大人になればわかるよ」
32: 1:2012/6/9(土) 08:23:10 ID:/EAYt.Qw9g
母「お待たせ〜」
父「ありがとう、母さん」
男「そういや、さっき母さん言い間違えてたよな」
母「へ?」
父「ああ、よそうと予想?」
母「っ///あ、あれは…」
男「母さん、そんなごまかさんでいいから」
母「ち、違うもん!!ふ、二人の会話を予想するからねって意味でわざとだもん!!」
父「じゃあ予想して?」
母「ふああああ!!」
父「(可愛いなぁ…)」
男「(やかましいな…)」
33: 1:2012/6/9(土) 09:39:48 ID:SW8mh3ctWE
父「そうだ男君」
男「ん?」
父「すまないけど、明日から三日間博多に出張に行かなくちゃいけないんだ」
男「へー」
ガシャーン!!
母「そ…そんな!!」
母「やだやだやだやだ!!父君に3日も会えないなんて、そんなのやだぁ!!」
父「母さん、話は最後まで聞くものだよ」
母「私もいくー!!」
男「母さん、無茶言うなよ…」
父「じゃあそうしよっか」
母&男「え?」
父「一緒にいこう、母さん」
母「ち、父君…!!」
父「それで、ここからが本題。三日間僕達は家を空けちゃうわけだから、男君にお留守番しててもらう事になるんだけど」
男「食事とかだろ?家事は一応は出来るし、インスタントとかで済ませれば…」
父「うん、でもやっぱり一人だと限界があるから、寂しくないように助っ人を呼んできたよ」
男「は?」
ピンポーン
34: 1:2012/6/9(土) 09:43:26 ID:SW8mh3ctWE
父「噂をすれば、かな?男君、お出迎えして」
男「?」
男「はーい、ただいま」
ガチャ
女「男!!」
男「間違えましたすみません」
バタン
男「・・・なんで?」
ガチャ
女「来客がいるのに、いきなり閉めるのは失礼にも程があるのでな…」
バタン
男「・・・疲れてるんだな」
ガチャ
女「だから閉めるなと言っている!!」
男「嘘だと言ってよバーニィー!!」
35: 1:2012/6/9(土) 09:49:08 ID:SW8mh3ctWE
父「というわけで、僕達が三日間留守の間、男君が寂しくないように、女さんを招きました」
女「お招き下さり光栄です」
母「よろしくね、女ちゃん」
女「はい、私の全力を持って、この家の安全と男の身を守ります」
男「できれば俺の貞操も守ってほしい」
女「断る」
父「頼もしいね、留守の間はよろしくお願いします」
女「おまかせ下さい」
男「ていうか、いいのかよ?家の人はいいって言ったのか?」
女「母さんも父さんも喜んでどうぞと」
男「あの二人は…」
父「とりあえずは明日からまた本格的に、今日は顔見せ程度だから」
女「わかりました。それてば私はこれで失礼いたします」
36: 1:2012/6/9(土) 10:01:01 ID:SW8mh3ctWE
男「なあ、本当に良かったのか?」
父「僕は自分を信じるよ?」
男「そうじゃなくて…顔見知りとはいえ、年頃の男女が一つ屋根の下で二人っきりだぞ?」
父「いいんじゃない?」
男「は!?」
母「お母さんはね、可愛い女の子が欲しいな」
男「ちょ!!待て!!」
父「まあ、仮に間違いが起こったとしても女さんなら大丈夫だよ」
母「女ちゃんなら任せられるからね〜」
男「・・・マジかよ」
父「でも、そんなことは差し引いたとしても、女さんになら、任せられると思ったんだよ?」
男「・・・」
母「そして何より、私達は男君がそんなことをする子じゃないってわかってるし、信じてるからね」
男「母さん…」
母「でも男の子なら多少強引にいかないと駄目よ?」
男「・・・」
37: 1:2012/6/9(土) 10:05:18 ID:SW8mh3ctWE
母「思い出すなぁ…父君の優しいながらも強引で男らしいアプローチの数々」
父「母さん、その話は…」
母「月の明るいあの夜…父君は私を優しく抱き締めながら…」
父「母さん」グイ
母「きゃっ!?」
父「そんなこといってたら…苛めたくなるじゃないか…」
母「は、はひ…」
男「駄目だこの夫婦」
父「さて、よいこは寝る時間だよ、男君」
母「あ、あれだからね!?お母さん達は…」
男「母さん」
母「な、何!?」
男「防音はしっかりね、お休み」
母「お、お休み//」
父「おやすみなさい」
38: 1:2012/6/9(土) 10:12:16 ID:SW8mh3ctWE
翌日
男「ふああ…よく寝た…」
男「父さん達…もういったみたいだな…」
男「なんかいい匂いするし…早く顔洗って…ん?いい匂い?」
男「・・・」チラッ
女「♪〜♪」
男「・・・なんだ夢か」
女「微妙に失礼だな、おはよう。その様子だとグッスリ眠れたみたいだな」
男「おう…」ボー
女「しかし…」ジー
男「んー?」
女「押し倒していいか?」
男「朝っぱらからトンデモ発言すんなよ」
女「パジャマでぼーっとしてるお前を見ての素直な感想だ」
男「顔洗ってくるから、待っててくれ」
女「わかった」
39: 1:2012/6/9(土) 10:16:51 ID:SW8mh3ctWE
男「・・・」パクパク
女「・・・」ジー
男「ん?どした?」
女「いや!?なんでも!!」
男「そうか?ならいいが…」
女「あ、ソースとかいるか?」
男「いいよ、このままで十分旨いし」
女「そ、そうか…」
男「お前って料理も上手いしな…本当にいい嫁さんになれそうだ」
女「・・・」
男「(あ、地雷踏んだ)」
女「っ!!こ、こうしてると、まるで新婚みたいだな…」
男「(堪えたか…)そうだな」
女「いつかこういう日が来るだろうか…」
男「お前なら大丈夫だろ、相手は誰かはわからんがな」
女「私の相手はお前しか勤まらない、そうだろ?」
男「・・・完全否定出来ない自分がいるな」
40: 1:2012/6/9(土) 10:21:53 ID:SW8mh3ctWE
男「ごっそさん」
女「ああ、支度はいいのか?」
男「これからする」
女「そうか」ジー
男「何?」
女「いや、生着替えを今のうちに拝んでおこうかと」
男「・・・着替えるから向こう行っててくれ」
女「断る、脱げ」
男「それ…普通の女子は絶対に言わねーよ」
女「いいだろう、減るもんじゃないし」
男「俺の中の何かが減るのと、俺の貞操がヤバイの」
女「流石に朝からハアハアは…しないぞ?」
男「なんで疑問系なんだよ…まあいいや」バサッ
女「脱ぎたてパジャマ!!」
男「とりあえずさっきの言葉取り消せ」
41: 1:2012/6/9(土) 14:50:28 ID:clWUJ94e0k
女「支度は済んだな?」
男「ああ、バッチリだ」
男「鍵をかけるから少し待っててくれ」
男「いってきます」
女「家には誰もいないぞ?」
男「いいんだよ、言いたい気分なんだ」
女「ふむ…」
女「いってきます」
男「女?」
女「言いたい気分だったんだ」
男「ふっ、ほんとわけわかんねー」
女「私が私たる由縁だが、少々寂しいな」
男「その内わかるようになるだろ」
女「・・・告白か?」
男「違う」
42: 1:2012/6/9(土) 14:55:45 ID:clWUJ94e0k
学校
友「おはよう、二人一緒に通学なんて珍しいね」
女「うむ、おはよう友」
男「お前こそ珍しいな、通学で会うなんて」
友「たまには早く家をでるのもいいものだよ、それで?なんで二人は一緒なの?」
男「お前に関係ないだろ」
友「直接はないけど、知っといた方がいい気がするし」
女「うむ、実は新婚生活中なのだよ」
男「おま!?」
友「面白そうだね、詳しく教えてくれるかい?」
女「ああ、事情を知ってる者がいれば動きやすいしな」
男「(俺の意見は無視か…?)」
43: 1:2012/6/9(土) 15:02:51 ID:clWUJ94e0k
教室
友「・・・つまり、要約すると、男のご両親が博多に三日間の出張の間、家事手伝い諸々の助っ人ど女さんが同居していると」
女「まあ、そうだな」
幼「凄いね〜」
男「そうだな、俺としてはなんでいつの間にか教室にいて幼がここにいるのか甚だ疑問に思うんだがな」
幼「え!?ご、ごめん…」
友「細かい事を気にする人は嫌われるよ?」
女「だが安心しろ、私はお前を愛しているから嫌いになどなるはずがないからな」
男「全然フォローにすらなってねぇな…幼、怒ってないから謝るな」
幼「う、うん…」
44: 1:2012/6/9(土) 23:17:23 ID:kXPawxb5SU
友「でも、よくご両親が許してくれたね」
男「あー…それは…」
女「私の両親も男のご両親も快く承諾してくれた」
幼「快く承諾していいことなのかな…」
女「私と男の仲だからな」
友「まあ、頷けるね」
男「頷かないでくれ、頼むから」
女「男、もう公認なのになんで頑なに嫌がるんだ」
男「これから起こるであろう惨劇が目に浮かぶからだよ!!ていうか公認じゃないし!!」
女「公認だろう?何を言って…」
「せんぱーい!!」
45: 1:2012/6/9(土) 23:26:53 ID:Ttc/iBXMT2
女「おお、後輩か」
後輩「先輩♪おはようございます♪」
友「おはよう、後輩」
幼「おはよう、後輩ちゃん」
後輩「友先輩、幼先輩、おはようございます!!」
男「よっす」
後輩「ああ、男さんいたんですか」
男「露骨に嫌そうな態度、まあ慣れたけど…」
女「後輩、男も先輩なのだからちゃんとした態度を…」
後輩「先輩、私はちゃんと年上として尊敬してます。しかし!!こんな人が先輩をたぶらかそうとしてるのは一目瞭然です!!」
後輩「先輩の美しさや可憐さに鼻を伸ばしまくりですし、先輩のお人柄につけこんできっと悪事を働くつもりです!!」
男「わーお、言いたい放題」
女「後輩、男はそんな奴じゃない…それは私が一番知ってるんだ」
男「・・・あ、いた」
友「ん?」
男「公認してない人」
友&幼「あ」
後輩「?」
46: 1:2012/6/9(土) 23:40:20 ID:kXPawxb5SU
後輩「な、なななな、なんですってー!?」
後輩「せ、先輩が…同居?しかも…こいつと!?」
男「年下にこいつと呼ばれる空しさ」
後輩「だ、駄目です!!いけません!!先輩の貞操が!!」
男「いや、寧ろ俺の貞操が…」
後輩「貴方は黙っててください!!」
男「黙れと言われた」
女「しかし…これは双方の両親が決めた事で、私と男もそれに賛同してるし」
後輩「何を言ってるんですか!!男は皆獣です!!特に先輩みたいな方には躊躇いなく襲いかかるような…」
男「いや、だから逆…」
後輩「喋んないで下さい!!」
男「発言権まで失った」
47: 1:2012/6/9(土) 23:49:12 ID:Ttc/iBXMT2
女「とにかく、もう決まった事だから、とやかく言う必要はない」
後輩「でも…!!」
友「盛り上がってるところ悪いけど、そろそろHRだよ?後輩は戻った方がいいんじゃない?」
後輩「っ!!いけない!!」
後輩「とにかく!!私は認めませんからね!!」
ガラガラガラガラ
男「やれやれ、後輩の頑固にも困ったものだ」
幼「でも、あんなに言ってもらえるなんて、女ちゃんの事を大事に思ってるんだね」
女「思われるのは、悪い事ではないがな」
男「思い過ぎもよくないがな」
女「全くだ」
男「(お前が言うな!!)」
48: 1:2012/6/9(土) 23:50:02 ID:Ttc/iBXMT2
今日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々
ありがとうございました
49: 名無しさん@読者の声:2012/6/10(日) 10:34:01 ID:jYBzi03SXk
タイトルが最近のラノベ臭い。もっと要約しろよ。
50: 1:2012/6/10(日) 14:45:49 ID:dGLdUlbveo
>>49
最近のラノベはこんな感じのタイトルなんですか?
ラノベはあまり見ない人間なんでよくわかりません
でも、次からは気を付けようと思います
51: 1:2012/6/10(日) 14:52:00 ID:P2PgA.Nq/A
昼休み
男「よーし、飯だ」
友「あれ?今日はなんか風呂敷が違うね」
男「ん?そういや今日は女が作ったんだっけか」
女「・・・///」
男「普段なら和むところなんだろうが、こいつが赤らめても何か企んでるようにしか見えないんだが」
友「細かい事を気にしたら負けなんじゃないかな」
男「細かくねーよ、さらっと重大案件だよ」
幼「わー、女ちゃんのお弁当凄いね!!」
女「朝早くに起きてしまってな、折角だから少し力を入れてみた」
男「・・・」カパッ
友「わお」
女「お揃い…だね」
男「自演しながらいうセリフじゃないことはわかった」
52: 1:2012/6/10(日) 15:01:09 ID:P2PgA.Nq/A
ガラガラガラガラ
後輩「先輩!!」
女「後輩、そんな大きな声を出すもんじゃ…」
後輩「大丈夫ですか!?こいつに変なことされてませんか!?嫌なことさせられてませんか!?」
男「落ち着け」
後輩「これが落ち着いていられま…って、なんですかそれ!!」
男「え、弁当」
後輩「そういうことを聞いてるんじゃありません!!」
男「朝早くに女が起きて作った(らしい)」
後輩「な…な…」
後輩「(朝早くに先輩を無理矢理起こして、あんな豪華な弁当を作らせた!?しかも!!)」
後輩「なんで全く中身が同じなんですか!?」
女「後輩、これは私が勝手に…」
後輩「先輩!!やっぱり先輩は人がいいから、この男に騙されてるんですよ!!朝早くに起こしてこんな弁当を無理矢理作らせるなんて、正気の沙汰じゃありません!!」
女「無理矢理?後輩、これは私が自主的に作ったんだが?」
後輩「へ?」
女「私は別に起こされてもないし、弁当作りを強要されてもない。全て私の意志だ」
後輩「う…で、でも…」
女「それ以上何かを言うつもりなら、私もそれなりの対応をしなくてはならないが…」
53: 1:2012/6/10(日) 15:06:07 ID:P2PgA.Nq/A
男「勘違いなんて誰にでもあるだろ、後輩も勘違いしただけなんだからそんな責めるなよ」
後輩「・・・」
女「む…それもそうだな」
友&幼「(責めてたかなぁ?)」
後輩「わかりました…お弁当に関してはもう何も言いません」
女「わかってくれればいいんだ」
後輩「ですが先輩、注意してくださいね?いつ押し倒されるか…」
女「・・・そうだな、いつでも準備しておかないとな」
男「こっちみんな」
後輩「先輩、隣いいですか?」
女「いいぞ」
後輩「失礼します♪」
54: 1:2012/6/10(日) 15:19:02 ID:P2PgA.Nq/A
男「ところで、結局どうなったんだ?」
女「何が?」
男「ほら、昨日の部費の件」
女「ああ、概ね上昇した部活、同好会が多かったな」
友「概ね、ということは削減した部活もあるんだね」
女「ああ、削減及び、活動停止を命じた部活もあったな」
幼「活動停止!?」
女「うむ…学業や高校生らしい規律を学ぶにあたり全く関係のなさそうな部活が幾つかあってな」
後輩「例えば、どんなのですか?」
女「少し待て…あった」
女「『絶対領域について論議する会』という同好会もあってな」
男「なんでそんな同好会が今まで黙認されてたんだよ」
女「それだが、前年度生徒会の上層部の多数が、その同好会の関係者及び関係者と繋がっていてな、顧問も先生の名前を借りて生き延びていたらしい」
友「権力にものを言わせて生き延びてたということかな?」
女「そういう事になるな。因みにこの高校には全部で60の部活、同好会があるらしい」
男「ふーん」
後輩「先輩が喋ってるんですから、少しは真面目に聞いてください!!」
女「だが、その60の内、まともに活動しているのは、20もないんだ…」
55: 1:2012/6/10(日) 15:30:30 ID:P2PgA.Nq/A
幼「えっと…なんで?」
男「さっきの同好会みたいに、あまり学業に関係がなかったり、後は重複したりするのか?」
女「流石だ、内容が似たような部活が多いのだ」
女「例えば、剣道部を応援する会、とかな」
男「そんなのがあったのか!?」
女「活動目的、内容としては剣道部のフォローや応援するといった内容だが…それを理由に部費を不正に受け取っていたんだ」
男「そんな同好会あったことすら知らんし、何より応援に来てた記憶すらない」
女「とにかく、活動停止及び部費削減したリストがこれだ」
友「僕達に見せていいの?」
女「データ自体は管理してるし、別にお前達がこれを見てどうこうする気はないと思ってるからな」
幼「なんか…本当に生徒会長って感じがするね」
女「まあ、生徒会の役員がまとめてくれたんだがな」
男「いいじゃねーか、会長自らが率先して動こうとする気があるんだから」
女「気だけでなく、本当に私は自らも行動を起こせる人物になりたい。任命されたからには恥ずかしくないような生徒会長になりたいからな」
後輩「大丈夫ですよ♪先輩は全校生徒の憧れの的ですから♪」
56: 1:2012/6/10(日) 15:36:30 ID:dGLdUlbveo
女「ありがとう…後輩」
後輩「いえいえ(やった!!先輩に誉められた!!)」
男「お前が頑張ってるのは皆知ってるんだ、だから役員の奴らもお前に無理させないよう頑張ってるんだろ」
女「男…」
後輩「む」
男「寧ろ俺達はお前が頑張り過ぎてぶっ倒れないか心配してんだよ。頑張るのはいいが、少しは力抜こうぜ」
女「お前も…そう思ってるのか?」
男「まあな」
女「・・・ありがとう」
男「気にすんな」
後輩「(空気を読んで下さいよ!!折角私が締めて先輩といい雰囲気だったのになんで邪魔するんですか!?)」
男「(なんか寒気が…)」
57: 1:2012/6/10(日) 15:46:22 ID:dGLdUlbveo
後輩「それじゃあ私は自分のクラスに戻りますけど…」
後輩「先輩に手を出したらただじゃおきませんからね!?」
ガラガラガラガラ
男「俺…いったい何をされるんだろうか」
女「男、別に私はいつでも構わないからな?後輩が怖いのは分かるが怖がってばかりでは何も始まらないからな」
男「怖がってないし、始める気すらない」
友「男、据え膳食わねば男の恥というよ?」
男「だーかーらー、無理なもんは無理!!」
幼「なんで?二人ともお似合いだよー?」
男「それは…その」
友「大きな声で言わないとわからないよ?」
男「俺達、未成年だし…結婚してないし…」
三人「(なんだこの可愛い生き物)」
男「とにかく!!駄目なもんは駄目だ!!」
友「はいはい、そろそろ午後の授業が始まるから、お開きね」
男「お前らが振ったんだろうが!!」
58: 1:2012/6/10(日) 15:50:29 ID:dGLdUlbveo
下駄箱
女子「会長、さようならー」
女「さようなら」
女「ん?男!!」
男「お、女か」
女「どうした?いま帰りか?」
男「ああ、特に何の用事もないしな」
女「そうか…」
男「・・・一緒に帰るか?」
女「当然だ、さあ早くいくぞ」
男「ちょ、腕を引っ張るな!!」
女「ん?」カタッ
男「どうした?」
女「手紙がある」
男「・・・開ければ?」
女「いや、中身はわかってるからいい」
男「そうなのか…」
女「気になるのか?」
男「少しは」
女「仕方のない奴だ」
59: 1:2012/6/10(日) 15:59:58 ID:P2PgA.Nq/A
女「女様、突然のお手紙申し訳ありません」
女「貴女を一目見たときから私の中で貴女に対する気持ちが膨れ上がるのを感じます」
女「生徒会長として演説したり、優秀な頭脳で問題を解いたり、運動神経の良さを披露したり、何より、お友達の皆さんと楽しく談笑する様子を見ているのが私の幸せでした」
女「ですが、日に日に私の貴女に対する気持ちを押し殺すのに限界を感じるようになって参りました」
女「どうしても伝えたい事がありますので、旧校舎の空き教室にきていただけると嬉しいです」
男「そりゃあ…」
後輩「ラブレターですね」
男「後輩!?」
女「なんでここに」
後輩「帰ろうとしたら先輩の麗しいお声が聞こえてきたので、邪魔付録もいましたが」
男「もはや人扱いされてない件について」
後輩「先輩に目をつけるその審美眼は評価しますが、誘うにはありきたり過ぎますね、芸が無いです」
男「辛辣だな」
後輩「なんせ、先輩に一番近い後輩ですから」
女「文面を見る限り…これは一年だな」
男「そこまでわかるのか!?」
後輩「流石先輩!!」
60: 1:2012/6/10(日) 16:06:48 ID:P2PgA.Nq/A
男「いくのか?」
女「まあな」
男「マジで!?」
女「何故だ?」
男「いや…普通に放置安定だろ」
女「しかし…折角手紙を出してくれたのだ、断るにしても待たせるわけにはいかないだろう」
後輩「そうですよ!!先輩は優しい方なんです!!貴方と一緒にしないで下さい!!」
女「というわけで行ってくる、すまないが二人はここで待っててくれ」
男&後輩「え!?」
61: 1:2012/6/10(日) 17:42:54 ID:hfHoRZvP6I
男「・・・」
後輩「・・・」
男「なんか…喋れよ…」
後輩「嫌です。貴方と話す事なんかありません」
男「嫌われてるな…」
後輩「当然です。先輩に近づく輩は大体が邪な事を考えてます」
男「断定したぞおい」
後輩「それに…貴方には幼先輩がいるじゃないですか」
男「あー、あいつは無理」
後輩「何故ですか?」
男「近すぎて対象にならないんだよ。いい意味でも悪い意味でも」
後輩「言葉の意味がわかりません」
男「わからなくていい」
後輩「・・・貴方は、先輩が好きなんですか?」
男「いきなりだな…嫌いではないな」
後輩「も、もしもですよ?先輩とお付き合い出来るって言われたら…どう思いますか。」
男「俺だったら断るな、友達としてなら楽しいが、恋人としては考えられないし」
62: 1:2012/6/10(日) 17:51:24 ID:WzVoGk3UGA
後輩「私は…お付き合いしたいです…」
男「・・・」
後輩「わかってます、先輩は女性で、私も女だから…現実的に考えて…無理だなんて事…」
後輩「それでも…私は先輩が好きです。一人の女性として…」
男「後輩…」
後輩「だから…先輩に好かれている貴方を、私はいつまでも羨ましく思いながらライバル視します」
男「さらっとライバル宣言かよ」
後輩「私は諦めませんからね!!絶対に先輩を振り向かせてみせます!!」
男「そういや、なんでお前そんなに女が好きなんだ?お前くらい可愛いならすぐに彼氏作れるだろ」
後輩「っ!!貴方には関係ないでしょう!!」
男「へいへい」
男「まああれだ、女を振り向かせるなら頑張れとしか言いようがないんだよな…別に俺は女を狙ってるわけじゃないし、ただ友達としていたいだけだし」
後輩「・・・貴方のそういう鈍感な所が嫌です」
男「なんか言ったか?」
後輩「なんにも」
63: 1:2012/6/10(日) 17:59:27 ID:WzVoGk3UGA
女「二人とも、待たせたな」
後輩「先輩!!」
男「お疲れ」
女「待ち合わせの場所に行ったら一年の女子がいてな…」
後輩「やっぱりですか」
男「え、お前わかってたの!?」
後輩「今時男は手紙なんて回りくどい方法使いませんよ」
男「(そうなのか…)」
女「最近にしては珍しく真っ直ぐな女子だった。だからこそ、間違ってる事を諭しながら断ってきたよ」
女「同性愛で得られる物など、何もないとな」
後輩「・・・」
男「あー、お前って同性愛とかに偏見もつタイプ?」
女「偏見を持った覚えはないが…まあ、そうだろうな。男は?」
男「うーん、まあ社会的には悪く見られるかも知れんが…お互いが幸せならそれでいいんじゃないか?」
女「お互いが幸せに…か」
後輩「・・・」
女「こんなところで考え込んでも何も始まらないだろう、帰ろうか」
男「そうだな」
後輩「はい」
後輩「男さん」
男「ん?」
後輩「ありがとうございます」ボソッ
男「・・・素直じゃないな」
64: 1:2012/6/10(日) 18:04:24 ID:WzVoGk3UGA
後輩「それじゃあ、私はこれで失礼しますが…」
女「ああ、さようなら」
男「じゃあな」
後輩「先輩に手を出さないで下さいね!!」
男「釘を刺さんでも大丈夫だって」
後輩「貴方はいまいち信用できません」
後輩「先輩、気を付けてくださいね?」
女「わかっている。羽目をはずさないように注意しよう」
男「見事に会話が噛み合ってないな」
後輩「では、さようなら」
女「・・・さて、いこうか?愛の巣へ」
男「そんな表現をするな、あそこは俺の家だ、目をギラつかせるな!!」
女「ふふふ、断る」
65: 1:2012/6/10(日) 18:40:50 ID:ldWGV.t3wA
家
男「ただいまー」
女「ただいま帰りました」
男「なんで丁寧?」
女「癖だ、気にするな」
女「・・・男、すまんがもう一回入り直してくれないか?」
男「構わんが…」
ガチャ
男「ただいまー」
女「おかえり、ご飯にする?お風呂にする?それとも…私?」
男「飯で」
女「・・・色気が無いな、君は」
男「当たり前だ、色気なんか出したらアウトだからな」
男「さってと、飯作るか」
女「男、その前に着替えてこい。制服が汚れたら困るだろう?」
男「そうだな」ゴソゴソ
女「ほら、ハンガー」
男「悪いな」
男「・・・どうした?じっと見つめて」
女「いや、下はいつ脱ぐのかなって」
男「着替えてくる、部屋に入ってくんなよ」
女「・・・ちっ」
66: 1:2012/6/10(日) 18:53:49 ID:t8aNSXkeh6
男「よし…気を取り直して…」
女「遅かったな」
男「・・・」
女「ん?どうした?」
男「いや…その…」
女「なんだ、言いたい事があるならはっきり言え」
男「なんで…ワイシャツの上からエプロン?」
女「駄目か?裸エプロンの方が良かったか?」
男「良くはない、駄目じゃないけど…服なかったか?」
女「ああ、先に料理を作ってから着替えようかと思ってな」
男「いいよ、着替えてこいよ、俺がやってるから」
女「しかし…」
男「制服汚れたら困るんだろ?それに同居してんだから頼ってくれよ」
女「・・・そうだな、ならお言葉に甘えるとしよう」
67: 名無しさん@読者の声:2012/6/10(日) 21:06:29 ID:15n5Hr/MwA
(・∀・)つC
ところでSS絵スレで描かせて頂いてもよろしいでしょうか…?
68: 1:2012/6/10(日) 22:53:56 ID:wz6xtL30n6
>>67
ありがとうございます!!
是非書いて下さい!!
お願いします!!
支援感謝です♪
69: 1:2012/6/10(日) 23:01:13 ID:016FgWqR/.
男「さて、ここからが腕の見せ所…」
女「ただいま」
男「早っ!!」
女「ワイシャツとスカートを脱ぐだけの簡単な作業だったからな」
男「おいおい、Tシャツにハーフパンツはまだ肌寒いんじゃないか?」
女「これくらいがちょうどいい」
男「健康的ですこと」
女「・・・健康的なのは嫌いか?」
男「いや?元気があって好きだな」
女「好き…」
女「よし!!寝るぞ!!」
男「え!?もう!?まだご飯食べてな…」
女「初めては痛いと聞いているが、お前なら大丈夫だ。私なら耐えられる」
男「え!?あ!!ひょっとして寝るってそっちの意味か!?」
女「告白されたその日に既成事実を作らねば」
男「違っ!!好きっていうのは元気な意味の方でお前に告白したわけじゃ…」
女「・・・私の事は、嫌いか?」
男「え…いや、嫌いじゃないけど…」
女「じゃあいいな」
男「ちがーう!!」
女「ふふ、全部冗談だよ」
男「お前が言うと冗談に聞こえないんだよ」
女「さあ、早く作って夕飯にしよう」
70: 1:2012/6/10(日) 23:07:25 ID:wz6xtL30n6
女「結局カレーか…」
男「不満そうだな?」
女「1日目だからこそ豪華にいきたかったんだが…」
男「これくらいがちょうどいい」
女「・・・そうだな」
男&女「いただきます」
カチャカチャ
男「お、うめー」
女「やはりカレーは王道だな、美味しい味というのが根付いている」
男「カレーをまずいっていい奴は少数だしな」
女「カレーといえば、カレー粉を使った私オリジナルのレシピがあるぞ」
男「本当か!?」
女「あ、ああ…」
男「機会あったら食わせてくれよ」
女「当然だ、明日食べさせる」
男「あ、もう?」
女「うむ。食べたいといったからにはすぐにでも食べさせてあげたいからな」
男「ありがとな、女」
女「気にしなくていい」
71: 1:2012/6/10(日) 23:13:36 ID:016FgWqR/.
男「ご馳走さま」
女「久しぶりに有意義な食事をしたな」
男「食事に有意義も何もないだろ」
女「たった一人で食べる弁当と、皆で話しながら食べる弁当。どっちが美味しいと感じる?」
男「例えがリアルだな」
女「食事というのは寂しいものじゃない、団欒を手助けするものだと私は解釈している」
男「確かにな、旨いやつを皆で食べたらもっと旨く感じるもんな」
女「成分比率的には変わってないが、楽しいという感覚が味覚に刺激を与えてるんだ」
男「ここまできて勉強は勘弁してくれ」
女「すまない」
男「さて…お前が寝る場所だが…」
女「男のとな…」
男「父さんと母さんの部屋使ってくれ、確か布団があったから」
女「・・・男、聞いて欲しい事がある」
男「なんだよ」
女「実は…私は一人じゃ寝れないんだ!!」
男「・・・へー」
72: 1:2012/6/10(日) 23:19:51 ID:016FgWqR/.
女「真面目に聞いて欲しい。三日間とはいえ同居するお前には知っててもらいたい事だ」
女「私が子供の頃、少しだけ両親が留守をしていた時の話だ」
女「幼い私はその時、両親に挟まれて寝てたのだが…ふと目が覚めた時に隣に両親がいなかった…」
女「後で知った事だが、両親は私を寝かしつけた後、近くの居酒屋にいっていたらしい」
女「だが幼い私はそんなことを知る由もなく、真っ暗な部屋にたった一人…」
男「・・・」
女「それ以来、暗い部屋に一人で寝るのがトラウマでな…」
男「それさ、電気つけて寝ればいいだけの話じゃね?」
女「・・・」
男「つか、嘘だろ。それ」
女「・・・」
男「大体幼いお前残して居酒屋いくとかどんだけ薄情な両親だよ。ていうかお前の両親はそんなに薄情じゃねーし」
女「・・・ちっ」
73: 1:2012/6/10(日) 23:23:45 ID:wz6xtL30n6
男「はい、というわけでお前は父さん達の部屋、俺は自分の部屋で寝るから」
女「・・・わかった」
男「ちょっと風呂沸かしてくる」ガタッ
女「ああ」
男「(さて…ああは厳しく言ったが…)」
ガラガラガラガラ
男「父さん達の部屋、だだっ広いんだよな…」
男「(こんな広い部屋に一人は、確かに寂しいだろうしな…)」
男「はー、しょうがねぇか…」
男「どっかの誰かさんも、据え膳はなんとやらって言ってたし…食う気はないけど」
友「くしゅん!!」
友「風邪・・・かな?」
74: 1:2012/6/10(日) 23:30:52 ID:wz6xtL30n6
男「女ー、風呂沸かしてきたぞー」
女「ありがとう」
男「(あれ?意外に普通)」
男「女…寝床の件なんだが…」
女「男、この家の風呂は広いのか?」
男「いきなりだな…まあ広い方だな…父さんと母さんがしょっちゅう一緒に入ってるし…」
女「ふむ…」
男「それでさ…寝床の…」
女「よし!!一緒に風呂に入るぞ」
男「何でだ!?」
女「実は…」
男「まーた、パチもんのトラウマ話か?」
女「いや?光熱費や水道代を考えての提案だが?」
男「・・・先に入ってこい」
女「む、君が言うなら…お言葉に甘えよう」
75: 1:2012/6/10(日) 23:31:48 ID:016FgWqR/.
今日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々
ありがとうございました!!
76: 1:2012/6/11(月) 17:43:57 ID:2q43mcTqes
男「さて…女が風呂に入っているが…」
男「ここで健全な男子ならソワソワして落ち着きが無くなるが…俺は逆に落ち着いている。寧ろ安心すらしている」
男「あいつが風呂にいる間は…俺も休まるしな…」
男「実に有意義だ。いっそ清々しいな」
ガラガラガラガラ
男「お、女があがったか」
女「・・・」
男「どうした?何か不満そうだな?」
女「・・・」
男「シャンプーとかあわなかったか?」
女「何故…」
男「ん?」
女「何故覗きにこない」
男「いくか!!」
77: 1:2012/6/11(月) 17:49:54 ID:FA6vlfWzhM
男「じゃあ俺入ってくるけど…」
女「うむ」
男「覗くなよ?」
女「うむ」
男「じゃあなんでついてくるんだよ?」
女「もちろん脱ぎたての服を回収して好きなだけその香りを堪能した後、名残惜しそうに洗濯機に放り込む為だ」
男「・・・とりあえず、風呂入るから」
女「うむ」
男「さっきからお前うむしか言ってなくない!?」
女「すまないな、いまから香りを堪能出来ると思うと我を押さえれそうにないからな…今のうちに平静を保って置こうと」
男「発言からして既に平静保ててねーよ」
78: 1:2012/6/11(月) 18:02:07 ID:2q43mcTqes
風呂場
ジャーーー
男「ふう…さっぱりするな…」
男「女もなー、普通にしてれば文句ないけど…」
男「でも…あれが女らしさだから、女がおしとやかな所とか…」
男「考え付かねーな」
女「男ー」
男「うおっ!?なんだ!?」
女「いや、部屋とかを掃除しようと思うんだが…」
男「あ、ああ…そしたら適当に整理しててくれ」
女「・・・了解♪」
男「今、語尾がなんか変に明るかったような…」
男「・・・嫌な予感がする」
79: 1:2012/6/11(月) 18:12:38 ID:ZWiU091xL2
男「リビングにおらず、父さん達の部屋にもいなくて…少しだけ空いている俺の部屋の扉…」
男「・・・」チラッ
女「ふぅ…男のベッド…なんとも言えぬ極楽…」
男「・・・」
女「服も中々だったが…やはりベッドは格別だな。就寝起床、1日の大半をここで過ごすそれ即ち香りが染み付いているという事だ」
女「一緒に寝れないなら、せめてこれくらいの我が儘は許されるだろう…ふふふ」
男「おい変態」
女「お、男!?」
男「何勝手に人の部屋に侵入して人のベッドまさぐってんだ」
女「まさぐるとは失礼な、香りを堪能…」
男「ていうか、出てけよ」
女「男、知ってるか?ウサギは寂しいと死んでしまうんだぞ?」
男「お前はウサギじゃない」
女「・・・ちっ」
80: 1:2012/6/11(月) 18:24:44 ID:PnhwljDVNk
男「・・・ほら、早く寝るぞ」
女「ん?」
男「その…あの部屋は意外に広いからさ…一人じゃ寂しいかなって…」
女「・・・」
男「た、ただし!!布団とかは離して配置…」
女「男」
男「ん?」
女「犯させてくれ、頼むから」
男「嫌だよ!!」
女「す、すまない…その…柄にもなく気分が高揚してるのを感じる…」
男「・・・」
女「その…ありがとう」
81: 1:2012/6/11(月) 22:03:57 ID:btuKyHPVPI
男「・・・まあ、好意は素直に受けとっとけ」
女「行為!!」
男「字が違う」
女「す、すまない」
男「はあ…寝るか」
女「うむ」
男「・・・」
女「・・・」ジリジリ
男「なあ」
女「な、ななななんだ!?」
男「いや…まあ、あれだ…」
男「これから三日間とはいえ同居するわけだし…その、お互いが出来る事をして助け合っていこうって思ってさ」
女「男…」
男「んー、まあ…お前が出来ない事なんて無いとは思うけど、俺が出来ない事はお前に手伝ってもらうことになるし…俺の事を頼っても構わないし…」
女「大抵の事は一人でこなせるが?」
男「・・・可愛くねー」
女「だが…そうだな…」
男「女?」クルッ
女「私が出来ないこと、苦手としている事を、男にも手伝ってもらいたい。出来るだろうか?」
男「か、顔が近い!!」
男「善処はする…」
女「ふふふ、ありがとう」
82: 1:2012/6/11(月) 22:06:32 ID:btuKyHPVPI
女「男、そちらに寄ってもいいか?」
男「いいぞ」
女「では遠慮なく」
男「おい、近い」
女「いいじゃないか」
男「腕組むな、柔らかいのが当たってるんだよ」
女「当ててるんだ」
男「・・・やっぱ、お前って変態だわ」
女「今日は…久しぶりに…よく…寝れそうだ…」
女「zzz」
男「寝つき早いな…」
男「お休み、女」
83: 1:2012/6/11(月) 22:10:35 ID:JJaYRlKk3U
翌日
男「ん…朝か…」
男「あれ?女?」
男「手紙…先に行ったのか…」
男「生徒会関係で朝早く登校する。朝食は机の上に用意したので温めて食べてくれ。弁当を忘れるな…か」
男「とりあえず、顔を洗おう」
男「えーと、鏡、鏡と」
男「ん…?なんだこの赤いの…」
男「首筋に…虫に食われたわけじゃないし…まさか!!」
男「やられた…覚えとけよ、女!!」
84: 1:2012/6/11(月) 22:17:14 ID:btuKyHPVPI
生徒会室
女「♪〜♪」
会計「ご機嫌ですね、会長」
副会長「大方、男となんかあったんだろ。気にすんな」
庶務「やれやれ、会長のおノロケにも困ったもんですよ」
書記「会長が…ご機嫌なのは…九割は男さんが絡んでる…」
副会長「なあ、なんでもいいから会議始めようぜ?」
女「すまない、では始めようか」
女「今回の議題は、夏服の服装についてだ」
副会長「今は移行期間だよな?来週から導入か?」
女「その事だが、今週にでも導入しようかと思っている」
庶務「えらく急ですね」
会計「何かあったんですか?」
書記「温暖化の…影響で…ここ最近の平均気温の上昇…」
女「その通り、書記が言ってくれたが、気温が上がりつつあるんだ」
85: 1:2012/6/11(月) 22:23:38 ID:btuKyHPVPI
庶務「でも、そんな急に変える必要があるんですか?」
女「今は夏服を着用してる者が多いが、移行期間と言うことは冬服を着用してる者もいる。書記がそうだろう」
副会長「暑くねーの?」
書記「平気…です」
女「やはり体温調節の関係や、個人の理由で冬服を着用しているだろうが、このままでは熱射病になりかねない」
会計「なるほど、生徒の安全面を考えての事ですね・・・ん?」
副会長「俺は賛成だな、学ランなんか暑くて着れねーっつの」
庶務「あ、自分もです。流石に夏くらい涼しい格好したいですし」
女「書記は?」
書記「・・・構いません」
女「ふむ、賛成多数だな…会計、君はどうだ?会計?」
会計「あ、はい!!私はいいと思いますよ!!」
女「訪問者か?ちょうどいい、第三者の意見も聞きたかった所だ、通してくれ」
会計「あ、あはは…わかりました〜」
86: 1:2012/6/11(月) 22:29:07 ID:JJaYRlKk3U
男「おい女!!どういう事か説明してもらおうか?」
女「男?何をそんなに騒いで…」
副会長「うげ!?お前学ランとか、暑くねーの!?」
庶務「男先輩…そりゃ暑いでしょうよ…」
男「暑いわ!!でも仕方ないだろ!!ワイシャツじゃ丸見えなんだから!!」
副会長「ワイシャツじゃ丸見え?」
書記「何か…隠してる…」
男「あ、いや…」
女「男、いくらお前と言えど学校に危険物は…」
男「お前のせいだろうが!!」
女「私?」
男「とぼけんな!!首筋のキスマーク!!これお前がやったんだろ!?」
会&庶&副「キスマーク!?」
書記「・・・」
男「・・・あ」
87: 1:2012/6/11(月) 22:30:07 ID:JJaYRlKk3U
今日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々
ありがとうございました!!
88: 名無しさん@読者の声:2012/6/12(火) 02:07:33 ID:MYJvpq/mxY
(^∀^)ノ@
続きが楽しみだ
89: 名無しさん@読者の声:2012/6/12(火) 02:09:45 ID:MYJvpq/mxY
↑間違えちまった
(^ω^)ノCCC
90: 1:2012/6/12(火) 06:30:45 ID:9vfxhweHZ6
>>89
支援感謝です♪
見てくださる方がいるとわかるだけで随分と気が楽になりますねwww
91: 1:2012/6/12(火) 06:37:49 ID:9vfxhweHZ6
女「気がついたか!!それを作るのには苦労したな…」
女「まずお前の首筋に口づけをしようとするて何故か半狂乱になりかけるから、気持ちを落ち着かせて深呼吸をする。それから吸い付くのだが、これが中々難しい」
女「強く吸い付くと男が起きてしまうから程よく加減してたのだが、中々つかないからだんだんと焦りはじめてな…仕方ないからおもいっきり強く吸い付いたんだ」
女「ところがその後が問題でな…無事に印を付けたまでは良かったが、男の首の味にたまらぬ美味を感じてつい舐め回していた」
男「・・・お前、朝から元気だな」
女「私はいつも健康だが?」
男「そういう意味じゃなくてな…」
副会長「つーかよ、その話聞く限りじゃ会長は朝早くに男の家に行ってそんなことしたのか?」
女「いや?最初から男の家にいたが?」
会計「え…それってつまり…」
書記「一緒に…住んでる…」
女「うむ」
92: 1:2012/6/12(火) 06:44:35 ID:SW8mh3ctWE
男「ちょ!?お前何言って…」
庶務「会長、流石に見える位置にキスマークはヤバいですよ…」
会計「隠す男さんの身にもなって下さいね?」
女「う、うむ…そうだな…迂闊だった。次から腹とかにしよう」
男「いや、そもそもまず俺達が同居してることに突っ込めよ」
庶務「なんでですか?」
男「え!?いや、悪いことなんじゃないかって…」
会計「だって公認カップルなんですから、同居してても普通なんじゃないですか?」
副会長「寧ろ自然かもな」
男「副会長!?お前まで!?」
副会長「なあ、早くさ、議題終わらせようぜ」
女「そうだな、すまんが男。この話は後で」
男「ああ、後でじっくり聞かせて貰うからな」
女「望む所だ」
男「すいません無理です。望まないで下さい」
93: 1:2012/6/12(火) 19:40:06 ID:YhSVxlQFnk
教室
ガラガラガラガラ
男「くっそー、女め…」
幼「おはよーって、うわ!?何その格好!?」
男「・・・ファッションだ」
友「見ているこっちが暑くなるから脱いでほしいんだけど」
後輩「さては、先輩と一緒にいておかしくなっちゃったんですね?」
幼「そうなの!?」
後輩「ふ、先輩は周り人たちを無意識に狂わせるくらいの美貌ですから…」
幼「お、女ちゃんって…体から電波を発してるんだ…」
友「幼さん。それ違う」
男「あー、脱ぐのは完璧してくれ」
友「ほう?つまりそれは何か脱げない訳があるのかな?」
男「ま、まあな…」
94: 1:2012/6/12(火) 19:45:30 ID:YhSVxlQFnk
友「その訳を話してくれないかい?」
男「嫌だ」
友「僕達…友達だろ?」
男「くっ…!!」
男「あ、ああ…首筋を虫に食われたみたいでな…結構赤く腫れてるから見せたくないんだ…」
友「ダウト」
男「・・・いや、本当だって」
友「じゃあ見せてよ」
男「いや、見せられないくらいに酷いんだよ」
友「ダウト、だったら包帯くらい巻いてきた方が早い」
男「・・・あ」
友「さあ、脱ごうか」
男「い、嫌だ!!」
友「まあ無理矢理脱がすけど」ガシッ
男「は、離せ!!」
友「僕から逃げれるとでも?そんなこと言ってる間にそーい」バサッ
男「ばっ!!やめっ!!」
ガラガラガラガラ
95: 1:2012/6/12(火) 19:52:36 ID:YhSVxlQFnk
女「男、待たせたな…」
男&友「あ」
女「・・・な、な」
女「何をしてるんだお前ら!!」
男「いや!!これには深い訳が!!」
友「ごめん女さん、実は僕達ずっと前からこんな関係だったんだ…」
男「お前何言ってくれてんの!?」
幼「え!?二人ってそういう趣味だったの!?」
男「真面目にとらえるなよ!!」
後輩「先輩というものがありながら…最低です!!」
男「お前も悪ノリするんじゃねーよ!!」
女「友!!」
友「何?」
女「何故そんな美味しいポジションを黙っていた!!」
男「そっち!?」
友「一緒に、どう?」
女「無論だ!!」
男「ちょ!!こっちくんなぁぁぁぁぁ!!」
96: 1:2012/6/12(火) 22:37:20 ID:Y5rT4ClWNg
友「なるほどねぇ…一緒に寝た油断から首筋にキスマークをつけられて、それを誰かに見られるのが恥ずかしかったから隠していたと」
男「こんな時期じゃ、虫食われも言い訳になんないからな」
女「まあ、私のお前に対する愛の証とでも思ってもらえれば構わない」
男「迷惑だわ!!」
幼「お、女ちゃんらしいね…あはは」
後輩「よくも!!よくも先輩の純潔を!!」
女「おいおい、服を掴むな後輩。伸びてしまうだろう?」
男「あはは…もうなんでもいいや…」
友「ふむ…意外に女さんの押しに弱くなっているな…これなら…」
男「友?なんか言ったか?」
友「なんでもないよ。さあ、後輩は自分のクラスに戻ろうね」
後輩「先輩!!何かされたら私にすぐ連絡してくださいね!?」
女「わかった」
後輩「先輩に手を出したらもぎ取りますからね!?」
ガラガラガラガラ
男「・・・何をもぎ取るつもりなのか」
女「全く、男も意外に鈍感だな…可愛らしくて押し倒しそうだ」ガタン!!
男「押し倒してから言うな!!」
97: 1:2012/6/12(火) 22:43:12 ID:Y5rT4ClWNg
幼「今ふっと思ったんだけどね」
友「うん」
幼「男君って身長はそれなりにあるよね?」
友「平均はあるよ」
幼「でも女ちゃんに押し倒されてるよね」
友「そうだね」
幼「体格とか、大丈夫なのかなぁ…」
女「でかい女は嫌いかい?」
男「もが!!もがが!!(口の中に指突っ込むな!!)」
女「ふふ、男の中は熱いね…火傷しそうだ」
男「もがー!!(妙な言い回しすんなー!!)」
幼「これが普通の光景なんだよね…」
友「慣れてしまった僕達が悪いのか、こんな光景を毎日見せる二人が悪いのか…」
先生「とりあえず授業始まってるからそこの二人は席に戻ろうな」
98: 1:2012/6/12(火) 22:50:28 ID:Y5rT4ClWNg
先生「えー、授業の時間を少しだけとって皆に話したい事がある」
先生「まず一つ目は…これは女から話したほうが分かりやすそうだな」
女「わかりました」
幼「やっぱり女ちゃんかっこいいね〜」
友「あの凛々しい表情に人気の秘訣があるんだね」
男「単に会長モードと変態モードを使い分けてるだけだろ…」
女「さて…まずは皆が気になっている夏服だが」
女「早ければ今週から夏服を実装しようかと思っている」
女「近年の温暖化に伴い、ここ最近の気温が上昇してるのは皆周知の上だろう」
女「熱射病やその他の体調不良に備え、会議で早めに夏服の着用を義務付ける事になった」
女「皆には、理解と協力をお願いしたい」
先生「まー、要約すると、夏服着用が早まるってことだ」
先生「ネクタイとか、学ランとか着てきた奴は恥ずかしいからな〜、注意しろよ」
先生「二点目、体育祭に関してだ」
99: 1:2012/6/12(火) 22:56:45 ID:Y5rT4ClWNg
先生「例年通り、体育祭を開催するからな〜、お前らにとっては最後の体育祭なんだから、気合いいれてけよ〜」
先生「まあ、とりあえず出場種目とかちゃっちゃと決めてくれや、先生は職員室でコー…書類整理してるから。時間はフルに使っていいからな」
ガラガラガラガラ
男「絶対あれ、職員室で一服決め込んでるぜ」
友「先生にも、休養は必要じゃない?」
幼「喋ってばっかりだと疲れるもんね〜」
友「とりあえず、幼さんは少し喋らないでおこうか」
幼「ほえ?」
男「幼、可愛いよ、幼」
女「男、私は?」
男「はいはい、可愛い可愛い」
女「男ー!!」ガバッ
男「だー!!ひっつくな!!抱きつくな!!撫でるな!!舐めるな!!すりすりするなー!!」
友「この状況を全校男子に見せたらどうなるかな」
幼「女ちゃん人気者だからね〜」
友「・・・幼さん」
100: 1:2012/6/12(火) 23:03:01 ID:qSBYKq0mME
男「で、結局種目はどうやって決めるんだよ?」
女「先生は特に何も指定しなかったからな…」
友「話し合いだと長引くしね」
男「もう出たい奴がでれば良くね?」
女「それはだめだ、競技に偏りが出てしまう」
友「クラスでどれくらいでなくちゃいけないんだっけ?」
女「少なくとも一人一種目だな」
男「めんどくせー」
女「そう言うな、ちなみに男は何の種目に出るつもりだ?
男「俺?…短距離でいいや」
女「じゃ、私も」
男「待て、当然のようにエントリーすんなよ」
女「ならば問わせてもらうが、私以外に誰がいるんだ?」
男「・・・お前しかいないな」
女「安心しろ。お前しか見ずに走るから」
男「普通に走れよ!!」
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