2chまとめサイトモバイル

2chまとめサイトモバイル 掲示板
変態女と苦悩男と天然幼と真面目友
[8] -25 -50 

1: :2012/6/7(木) 22:37:28 ID:XW2EvE/456
女「男!!好きだ!!愛してる!!結婚を前提に付き合ってくれ!!寧ろ結婚しよう!!」

男「・・・え、やだ」

女「な、何故だ!?」

男「だって、お前変態じゃん」

女「わ、私のどこが変態だというのだ!?」

男「お前、朝からの行動を思い返してみ?」

女「朝か?朝はまずお前にモーニングコールを10回して、おはようメールを5通送ったな」

男「同じ奴から何回も連絡を入れられる恐怖を考えろ」

女「その後、男の家に向かい、お前が登校したのを確認して後ろから背中を眺め回してハアハアしながら後をつけて…」

男「ストーカーも入っていたとはな」

女「そして男が教室に入る瞬間、偶然を装い一緒に入り今に至るというわけだ」


927: :2012/8/19(日) 16:38:04 ID:8t7JqUWKX2
兄「とまあ、説明はざっとこんな感じ。何か質問ある?」

男「んー、ないかな」

女「旅館の裏にある山に近づいてはいけないのは何故だ?」

兄「お?気になっちゃう?実はね…出るんだよ…コレが」

男「・・・マジ?」

兄「噂なんだけど、昔あの山で自殺した人がいて…今でもさまよっては踏み入れた人をひきずり込もうとしてるらしい…」

男「・・・」

兄「ま、噂だしな。実際崖とか多いし、危険だから近づかないでちょって事だよ」

女「驚かすな。怖がるだろう?男が」

男「俺かよ!?」

兄「君達面白いね〜、あ、海で泳ぐつもりなら更衣室は出て右だよ」

男「ありがとな」

兄「気にすんなよ。仕事だし、なんか仲良くできそうだしな」
928: :2012/8/19(日) 16:42:52 ID:CZyHu5L2/A
弟「兄ちゃん、終わったよ」

兄「お疲れ」

弟「あの二人、どう?」

兄「仲良く出来そうだし」

弟「そっか」

兄「女ちゃんの方が凄い可愛いしね」

弟「あ、兄ちゃん…そろそろ」

兄「おう、時間だな…いこうか」

兄「女ちゃん…いいね」ニヤ
929: :2012/8/20(月) 00:08:19 ID:A2tRVLAHGg
男「ふぅ…やっぱ、海はなんか落ち着くな…」

父「母さーん、待ってー」

母「うふふ、捕まえてご覧なさーい」

男「・・・」

男「いい年こいてって言いたいんだが、母さんの外見年齢が違和感を感じさせないんだよな…違和感仕事しろ」

女「ふっ、はっ」ザブザブ

男「女は女で本格的に競泳してるし、てか誰とだよ」

女「ふぅ…」ザバッ

女「泳がないのか?」

男「お前ら見てるだけでお腹いっぱいだよ」

女「泳げないのか?」

男「泳げるわ!!」

女「じゃあ問題ないな」

男「おい、引っ張るな。」

女「あそこまで競争だ。言っておくが、手加減は無しだからな」

男「・・・へいへい」
930: :2012/8/20(月) 00:12:23 ID:RlSRqpaV0I
男「はっ、はっ」ザブザブ

女「いいぞ!!中々のスピードだ!!流石男!!」

男「泳ぎながら喋るとか、がぼ!!器用だごぼぼ!!」

女「そら!!ラストスパートだ!!」バシャバシャ

男「がばごぼぼー!!(負けるかー!!)」バシャバシャ

母「ほぇ、あの二人凄いな〜」

父「捕まえた」

母「やーん、捕まっちゃった♪」

父「今度は母さんが鬼だよ」

母「うん♪」

男「ごばば!?(あれ鬼ごっこだったの!?)」

女「そこまでして突っ込むか!?」
931: :2012/8/20(月) 00:16:36 ID:RlSRqpaV0I
男「ぷはっ!!!」ザバッ

男「はあ…はあ…往復とか…無理…」

女「さすがに…これは…つらいな」

男「辛いなら…提案…すんなよ」

女「はあ…だが、泳ぎきれたな」

男「・・・」

女「疲れたし、シャワーを浴びてくる。戻ったら海でも眺めようか」

男「その前に腹ごしらえな」

女「そうだな」
932: :2012/8/20(月) 00:22:04 ID:RlSRqpaV0I
シャーーー

女「・・・」

コンコン

女「誰だ?すまないが今は使用している」

兄「女ちゃん?俺俺」

女「兄か、入っても構わないぞ」

兄「それじゃ失礼して…」

女「ん?どうした?」

兄「いや…めっちゃ綺麗な体してるな…って」

女「それほどでもない」

兄「いやいや、マジで綺麗だよ。うん…海岸の天使…いや、女神と言ってもいいかも」

女「ふふ、褒めても何も出ないぞ?」

兄「あーあ、男はいいなぁ…女ちゃんみたいな子を独り占め出来るなんて…」

女「嫉妬するほどか?お前も可愛らしい女子と親しげにしていたではないか」

兄「あれ?見られてた?参ったなぁ…」
933: :2012/8/20(月) 00:27:26 ID:A2tRVLAHGg
女「それで、何の用だ?」

兄「んー、特に用って程の物でもないかな…泳いでるのが見えて、ここに入ってくのを見たから声かけただけ」

女「なんだ、話しかければ良かったのに」

兄「二人の間にはさすがに入れないよ」

兄「にしても、男は本当に羨ましいよ…」

女「何を言う。兄は中々整った顔立ちをしているから、恋人等すぐに出来るだろう」

兄「なんかね…可愛いは可愛いんだけど…上っ面しか見てないっての?それが嫌なんだよね…」

女「それには同感だな」

兄「わかってくれる?案外俺達似た者同士かもね〜」

女「確かに、近い所はあるかもしれんな、ふふ」

兄「おっといけね、これ以上は仕事に遅れるし、男に怒られちまうな」

女「そうか、頑張れよ。ではな」

バタン

兄「あーい」

兄「・・・思ったとおり、いい女だぜ・・・」
934: :2012/8/20(月) 00:31:19 ID:RlSRqpaV0I
皆様こんばんは
1でございます

やはり長いと駄目なんですかね、身を持って痛感しましたよ…
さて、そんな話はともかく、お気づきの方もいらっしゃるかと思われますが、1レスをかなり長めにしてます。これは少しでもの抵抗ですねwww
とりあえずしばらくはこのままでやっていきたいと思われます

おそくなりましたが、投票していただいた方、本当に感謝です。
正直このSSをまだお読みになっていただいて至極恐悦でございます

それでは、今日の投下はこれで終了です
見てくださった方々
ありがとうございました!!
935: :2012/8/20(月) 14:06:59 ID:IMc0N1gmSo
旅館

男「うめぇ!!食べやすくてうめぇ!!」

女「中々の…美味だな」

母「うう…負けるかも…」

父「うん。確かに美味しいね」

男「旅館経営してるんだし、当然と言っちゃ当然か」

母「午後はどうするの?」

男「んー、休…」

女「遊泳禁止区画ギリギリまで行きます」

男「・・・らしい」

母「ふーん?気をつけて?」

女「おまかせください」
936: :2012/8/20(月) 14:11:56 ID:Dch5pfOfDw


男「んで…具体的にどこまでだよ」

女「あそこだ」

男「なあ…完璧に遊泳禁止って書いてあるんだが?」

女「恐れていては満足に泳げないぞ?」

男「プールじゃ駄目なのか?」

女「プールは好きではない。あの四角い空間でどうしても泳がされてる感が拭えんのだ」

女「やはり、海は広い…」

男「海が広いのはわかった。だからここだけは止めようぜ?な?」

女「・・・仕方ないな」

女「では先程の場所を二往復だ」

男「鬼ー!!」
937: :2012/8/20(月) 14:16:24 ID:Dch5pfOfDw
男「・・・」

女「・・・生きてるな」

男「前にもやったぞこのやり取り」

女「大丈夫そうだが…一応診るか?」

男「俺はいいよ…お前は?」

女「私か?私は…」

兄「だったら俺が二人とも診てあげようか?」

男「兄?」

兄「よっ、無茶な泳ぎする二人が見えてな」

男「ほら、やっぱり無茶だったんだよ」

女「私は無茶ではない」

男「お前の常識を押し付けんな」

兄「はいはい、言い争いはいいから、二人とも力抜いて」
938: :2012/8/20(月) 14:23:01 ID:IMc0N1gmSo
兄「うーん、男の方は何もないかな…てか、ガタイ良くね?何かしてるの?」

男「剣道をちょいと」

兄「へー、剣道ね…うん。適した筋肉のつきかただよ」

男「適したとかあるのか?」

兄「剣道するのに背中に筋肉いる?」

男「いらねーな」

兄「はい。これでおしまい。念のために違和感ある場所に湿布貼るといいよ、主に肩辺りかな」

兄「えーと…次は女ちゃんだけど…失礼しましてと…うわ…柔か…」

兄「でも、ただ柔らかいんじゃなくて、ちゃんと締まってるというか…」

女「診るんじゃないのか?」

兄「ごめんごめん。んー、筋肉も特に疲労してないみたいだし…タフだね」

女「少しばかり頑丈に出来ているからな」

兄「強いな〜、一応二人とも後でかあさんに診てもらって?俺の診察じゃ微妙に頼りないからさ」

男「大丈夫だとは思うんだけどな…」

兄「じゃ、仕事あるから…また夜に旅館で会おうな」

男「おう」

女「・・・」
939: 名無しさん@読者の声:2012/8/20(月) 14:23:22 ID:gYb/l1VPKE
兄の行動が気になるな…

何事も無ければいいが…
940: :2012/8/20(月) 14:30:50 ID:Dch5pfOfDw


男「ふー、つっかれたー」

女「あのあとひたすら泳いだからな」

男「お前が無理矢理つれ回してな」

女「ふふ、なのに着いてきたということは…変た…」

男「お前が言うな」

母「二人とも若いわね〜、お母さんなんか所々筋肉痛よ?」

父「まだ痛む?夕方辺りにマッサージ(性的な意味も含めて)したんだけどなぁ…」

男「とりあえず何が原因かは大体わかった気がした」

ガラガラ

主人「失礼します。お夕飯はこちらにお運びしても?」

父「あ、おねがいします。なんかすみません」

主人「いえいえ、男様と女様には家の息子と仲良くしてもらってますから」

母「息子さん。とてもよく働きになりますね。同い年とは思えないです」

主人「普段がちゃらんぽらんなんですよ。今運ばせますね」
941: :2012/8/20(月) 23:38:48 ID:5m7vxPTq.w
母「この煮付け美味しい!!」

父「うん。漬物がいい味出してるね」

男「うめぇ!!食べやすくてうめぇ!!」

女「昼も同じ事を言ってなかったか?」

男「旨い物は旨いと言いながら食べるのが礼儀だ」

兄「よく食うね〜見てていっそ清々しいよ」コトッ

男「これは?」

兄「自家製のゼリー、コラーゲンたっぷりだからお肌プルプルになるよ」

兄「母さんはそれ以上お肌綺麗になったら、海岸一人で歩けなくなっちゃうんじゃないですか?」

母「やだ〜、上手なんだから〜」

兄「いやいや、実際お客さんの多数が母さん見てましたし…」

男「・・・」

兄「ま、女ちゃんもこれ食べて男を悩殺してみたら?」

女「そうだな。試してみるのも悪くない」
942: :2012/8/20(月) 23:42:07 ID:DmEgGXQ9/.
男「ふ〜ごちそうさん」

兄「じゃ、二人は向こうね」

男「あ…そういや別部屋だったな」

父&母「・・・」b

男「殴るぞ」

兄「それでは、おやすみなさい」

母「おやすみなさーい」

ガラガラ

兄「しっかし、マジで男の母さん幼いな」

男「あの見た目であの口調だからな」

兄「ぶっちゃけナンパされまくってんだろ」

男「町を歩けば兄妹扱いだよ」

兄「はは、おっと着いたぜ」

男「おう、サンキュー」

兄「ごゆっくり〜」
943: :2012/8/20(月) 23:48:55 ID:DmEgGXQ9/.
男「しっかし、いい旅館だよな…飯も旨いし、設備もいいし、フレンドリーだし」

女「そうだな」

男「(なんか反応がそっけないな…やっぱり泳ぎ疲れが…)」

女「男」

男「はい!?」

女「兄について、どう思う?」

男「へ?ああ、いい奴じゃないか?」

女「・・・そうか」

男「何か、あったのか?」

女「・・・まだな」

男「ふーん…ん?まだ?」

女「なんでもない。私のただの思い過ごしだろう」

男「そっか…」

コンコン

男「誰だ?」

兄「ああ、俺だけど…入っていいかな?」
944: :2012/8/20(月) 23:52:53 ID:5m7vxPTq.w
兄「へへ〜失礼しますっと」

弟「お邪魔します」

男「弟も一緒か」

兄「悪いな…二人の時間を邪魔するつもりはなかったんだけど、なんか寂しくてさ〜来ちゃった」

男「んな、軽いノリでくんなよ」

兄「お邪魔だったら出てくよ?」

女「いて構わないだろう」

男「女がいいなら、俺も構わない」

兄「ありがと、女ちゃん」

兄「まあ、あれだよね。二人の時間邪魔するかもしれないことをしに来たんだから、当然何かあると思うじゃん?」

男「何も期待してぬーよ」

兄「まあまあ、面白い話があるんだよ」
945: :2012/8/21(火) 00:02:41 ID:DmEgGXQ9/.
兄「そしたらさ、出した味噌汁の中に生きたカニが入ってんだよね。ちっこいやつ」

男「わお」

兄「したらその客大クレーム。この旅館はこんな味噌汁を客に飲ませるのか!!ってね」

兄「したらさ、弟がニッコリしながらなんて答えたと思う?」

弟「カニのダシが出てきっと美味しいと思いますし、カニが入り込むくらいに家の味噌汁は美味しいんですよって、言ったんです」

兄「そしたらその客、無言で出てったよ。俺、笑い堪えるのに必死だったわ」

弟「そのあと、おかあさんにたっぷり叱られましたけどね」

女「ふふ、とんだ災難だったな」

兄「まあね〜でも、この仕事結構楽しいから止められないんだよね〜」

弟「兄ちゃん、そろそろ」

兄「あっと、もうこんな時間か…じゃあ二人ともお休み。いい夢みろよ」

男「言われんでも分かってる」

兄「あ、もう1つ」

男「ん?」

兄「家、ゴムは置いてな…」

男「やかましい!!」

兄「はは、じゃあなー」
946: :2012/8/21(火) 00:18:15 ID:nHz6X6iLI2
弟「ねえ…兄ちゃん」

兄「んー?」

弟「明日さ、やるの?」

兄「勿論」

兄「こんな千載一遇のチャンス、逃すわけにはいかないよ」

弟「でも…彼氏さんいるよ?」

兄「いいのいいの。多分いける」

弟「・・・兄ちゃん」

兄「明日が楽しみだ」
947: :2012/8/21(火) 00:31:13 ID:q4muSAyMsg
皆様こんばんは
1でございます

まずは投下終了を伝えますが、その前に

>>939

それ…フラグ…ですよ?

見てくださった方々
ありがとうございました!!
948: :2012/8/21(火) 21:16:09 ID:H.sf1CG1AY
翌日

男「ういーす…」

母「男君、髪ボサボサだよ?」

男「わかってる…ブラシ取って」

母「はいはい」

父「女さんは?」

男「それがさ…朝起きたら隣にいなかったんだよな…」

母「隣に…とうとう…やった…」

男「してねーからな」

父「昨日の様子を見た限りじゃ、また泳ぎにいったんじゃないかな?」

男「まあ…だろうな」

男「ったく、朝飯も食わずに泳いだら腹痛くなるぞ」


949: :2012/8/21(火) 21:20:25 ID:H.sf1CG1AY
海岸

女「・・・」

兄「や、隣、いい?」

女「好きにしろ」

兄「一人?男は?」

女「多分、まだ寝てるだろう」

兄「一緒にいなくていいの?」

女「この方が返ってお前には好都合だろう?」

兄「・・・何の事か、よくわかんないよ」

兄「じゃあさ、1つ聞いていいかな?」

女「・・・」

兄「男ってさ、本当に女ちゃんの彼氏?」

女「・・・そうだ」

兄「ふーん、俺にはそうは思えないんだけどな…」
950: :2012/8/21(火) 21:33:19 ID:aNUtF.tCJI
兄「なんていうかな?恋人っぽくないんだよね」

兄「俺が女ちゃんに絡んでも素っ気ないしさ、もう少し妬いてもいいと思うわけよ。なのに淡白な反応でさ、ぶっちゃけ、あんまし大事に思われてないっていうか、恋人扱いされてないんじゃない?」

女「・・・そうだな」

兄「前にさ、話したじゃん?上っ面だけしか見ない奴。男もそんな奴じゃ…」

女「お前達が言う。普通の視点から見たら、私たちは恋人には見えないのだろうな…だが、私は所謂変人という奴でな、立派に恋しているのだよ」

兄「・・・俺じゃ、駄目かな?釣り合わないかな?」

女「お前とは似たような匂いを感じる…しかし、いい友人止まりになるだろうと私は予想している」

兄「・・・なんで?」

女「お前には私は理解出来ないよ」

兄「あんまり強引な手は使いたくなかったんだけどな…やれ」

ガサガサ!!

女「っ!?むぐ!!んー!!」

ドサッ

兄「よくやった、運ぶぞ」

弟「う、うん…」
951: :2012/8/21(火) 21:38:42 ID:H.sf1CG1AY
男「女ー、どこだー?」

男「あれー?おかしいな…泳いでないのかな…」

男「しっかし…他にあいつが行きそうな場所って…思い付かないよなぁ…」

男「しゃあない、一回旅館に戻るか」

男「そういえば朝から兄と弟を見てないよな…仕事忙しいと思うが、頑張って欲しいなぁ…」
952: :2012/8/21(火) 21:44:14 ID:aNUtF.tCJI
旅館

主人「ありがとうございました、またお越しくださいませ」

男「主人さん」

主人「あら、男様。どうなされましたか?」

男「女を見ませんでしたか?」

主人「女様でございますか?今朝はまだ見かけてはおりませんが…」

男「そうですか…兄と弟は?」

主人「この時間にいないということは…多分あの場所にいるわね…裏山の秘密基地」

男「秘密基地?」

主人「ああ、ごめんなさい。あの二人が小さい頃に見つけて作った秘密基地でしてね、私に叱られたりとか、イタズラの算段をするときとかによく利用してたんですよ」

男「なんか、微笑ましいですね」

主人「裏山にあるという事はわかるんですけど、二人が頑なに口を開かないから詳しい場所はわからないんですよね…でも?何故それを?」

男「あ、いや…なんか気になって…」

主人「そうですか…」
953: :2012/8/21(火) 21:48:11 ID:H.sf1CG1AY
男「しかし秘密基地ね…なんだか兄の知らない一面を見た気がするな…」

男「ていうか、本当に女はどこ行ったんだよ…」

男「・・・そういや、昨日」

女『兄について、どう思う?』

男『へ?ああ、いい奴じゃないか?』

女『・・・そうか』

男『何か、あったのか?』

女『・・・まだな』

男『ふーん…ん?まだ?』

女『なんでもない。私のただの思い過ごしだろう』

男「・・・まさか、な」

男「行ってみるか、裏山」
954: :2012/8/21(火) 22:52:51 ID:URLHZqIv8Y
女「う…ん…」

兄「気がついた?」

女「・・・ここは?」

兄「俺と弟しか知らない秘密基地」

弟「・・・」

女「そうか…やはりお前もか…」

兄「よく落ち着いていられるね〜」

女「そうだな、流石に手を縛られるのは初めての経験だがな」

兄「やっぱり、女ちゃんは普通の女の子じゃないよね、俺はさ、そこに好きになっちゃったんだよね」

女「ふむ、好意的に想われるの悪くは無いが、私がお前の事を友人としては見れるけど、恋人としては見えないと言ったら?」

兄「んー?時間はまだあるし…ゆっくりたっぷり聞かせる」

女「それでも駄目だったら?」

兄「・・・今の状況わかってんのか?」
955: :2012/8/21(火) 22:57:31 ID:URLHZqIv8Y
女「薬を嗅がされ誘拐されて手を縛られて知らない場所に監禁…普通ならパニックだな」

兄「なんでそんな落ち着いていられるの?まさかとは思うけど、男が助けにくるって信じちゃってるの?」

女「そのまさかだ」

兄「ここは俺と弟しか知らないよ。来れるわけもない」

女「それでも私は信じる」

兄「無駄だっつってんだよ!!」

女「信じるのはいけないことなのか?」

兄「っ!!」

弟「兄ちゃん…やっぱりもう止めようよ…」

兄「黙ってろ!!」

兄「・・・本当に助けに来るって、信じてるの?」

女「勿論だ」
956: :2012/8/21(火) 23:00:41 ID:8rRrom8v5s
兄「考えを改める気は?」

女「無い」

兄「・・・そう」

弟「に、兄ちゃん…なにする気?」

兄「言葉で言ってもわかんないなら体で教えるしかないだろ」

女「・・・」

弟「だ、駄目だよ!!」

兄「うるせぇ!!お前も共犯だからな!!」

弟「う…」

女「犯すのは別に構わないが、水着を破くのだけは勘弁してくれ」

兄「あ?」

女「この水着は男が買ってくれた奴でな、私の宝物だ」

兄「・・・ふーん」
957: :2012/8/21(火) 23:07:06 ID:8rRrom8v5s
兄「まあ、女ちゃんのお願いなら仕方ないよね」

女「手間をかけるな」

兄「・・・処女?」

女「ああ、バリバリの処女だ」

兄「それじゃあ加減しないとな、初めては痛いって聞くし…」

女「経験豊富な奴がリードしてくれればありがたいな」

兄「っ!!だから!!なんでそんな落ち着いていられるんだよ!?なんでそんな冷静なんだよ!?怖がれよ!!泣けよ!!」

女「・・・すまない」

兄「怖くねーのかよ!!今からレイプされるかもしんねーんだぞ!?」

女「なるほど、それが一般の恐怖というものか…だが、生憎私は違うな…」

女「私にとって恐怖とは…私の目の前から男が消えてなくなる事だ」

女「私にとって、男は全てだからな…」
958: :2012/8/21(火) 23:13:48 ID:8rRrom8v5s
兄「男は、そう思ってないかもしんないんだぞ」

女「それでも構わない。たとえ嫌われようと、私は男の側にいられればそれでいいんだ」

バキッ!!

女「・・・」

弟「兄ちゃん!!」

兄「ムカつくんだよ…そんな綺麗事吐いてる奴見ると!!」

兄「いいか?これが最後だ!!男を諦めて俺と付き合え!!」

女「断る」

兄「じゃあ…体に教え込むしかないみたいだなぁ!!」

弟「兄ちゃん!!」

女「弟、今この場で兄を止められるのはお前しかいないぞ?」

弟「う…」

兄「お前は俺の言うこと聞いてりゃいいんだよ!!それでいつもおいしい思いしてんだろうが!!」
959: :2012/8/21(火) 23:19:22 ID:8rRrom8v5s
女「兄の間違いを正すのも、弟のお前にしか出来ない役目だぞ」

兄「さっきからごちゃごちゃうるせーんだよ!!」ガッ

女「ぐっ…」

弟「うう…」

兄「いいから早くお前も参加しろ!!」

弟「兄ちゃんは…俺の兄ちゃんはこんなことしない!!」

弟「止めろよ兄ちゃん!!」ガシッ

兄「離せ!!」ブン

弟「うわぁ!!」

女「弟に暴力を振るうのはあまり感心しないな」

兄「うるせぇ!!そんな生意気な口を叩けなくしてやるからな!!」

男「いや、軽口を叩けない女ってそれはそれで怖いぞ?」

兄「!?」
960: :2012/8/21(火) 23:22:21 ID:8rRrom8v5s
兄「な…んで…?」

男「主人さんに聞いた。裏山にお前らの秘密基地があるって」

男「大丈夫か?何回殴られた?」

女「二回だな。口の中が切れているみたいだ」

男「そうか」シュルシュル

男「さて…と」

兄「な、なんだよ…やるのか!?」

男「帰るぞ、女」

女「ああ」

男「またな、二人とも」

兄「・・・」
961: :2012/8/21(火) 23:26:22 ID:8rRrom8v5s
女「良かったのか?」

男「ん?」

女「腸、煮えくり返っているだろう?」

男「・・・まあな」

男「多分お前がいなかっら確実に殴ってた」

男「でも、兄を殴っても何も変わらないし、お前はそんなこと望んでないだろ」

女「まあな」

男「・・・ごめんな。情けなくて」

女「何を言う、お前のそんな所に惚れたんだ」

男「俺のこと、信じてくれてたんだよな」

女「ああ、お前なら必ず来てくれるって」

男「・・・ありがとう」

女「しかし、口の中が痛いな…男、旅館に戻ったら手当てしてくれ」
962: :2012/8/21(火) 23:30:22 ID:URLHZqIv8Y
旅館

兄「・・・」

弟「兄ちゃん…」

兄「さっきは、悪かった…」

弟「うん」

兄「かあさんに、叱られなきゃな…」

主人「あ、二人ともこんな所にいたのね?」

弟「かあさん…」

主人「ほら、早く手伝って。お客さんが待ってるんだから」

弟「え?」

兄「何も…聞いてないの?」

主人「何が?」

兄「いや…なんでもない」

主人「ほら、そんなことより早く手伝う!!お客さんは待ってくれないのよ!?」

弟「う、うん!!」

タタタタタッ

主人「・・・何も、言わないつもりなのね」
963: :2012/8/21(火) 23:36:00 ID:8rRrom8v5s
皆様こんばんは
1でございます

内容が内容だったので、一部sageにさせていただきました
実はこの話は一番書きたくなかったんですよね…寝取り未遂してるわけですし、暴力も振るってますしで色々と書いていて涙目でした

でも、話の都合上書かなきゃいけないから…ちくせう

今日の投下はこれで終了となります

見てくださった方々
ありがとうございました
964: 名無しさん@読者の声:2012/8/21(火) 23:49:33 ID:vZFZo1qu46
未遂で良かった…胸糞シナリオにならなくて良かったよ
(ノ_;)っC

965: 名無しさん@読者の声:2012/8/22(水) 00:47:25 ID:zHwuK7FO4E
ふっ…信じてたさ…!
支援しようかROMるか悩んだけどやっぱCCCCC
966: 名無しさん@読者の声:2012/8/22(水) 08:59:08 ID:LEM32y.hMM
あれ思い出した


支援
967: 名無しさん@読者の声:2012/8/22(水) 12:35:35 ID:uvoYi3UJbI
更新乙です。
きっと二人の結び付きがより強まるはず…と思い読みました。
が、まさかこのまま、兄に何のお咎めもなしとか
ないですよね?
968: :2012/8/22(水) 13:58:35 ID:uG76tHGYho
>>964

当初は盛り込む予定だったんですが…まあ、自分に嘘はつけないよね!!
支援感謝です

>>965

ありがとうございます!!支援ありがとうございます!!ありがとうございます!!大事な事なので二回言いました!!

>>966

何を思い出されたのか私も気になります…支援感謝です

>>967

結び付きを強めようとして意味不明な話になるのはご愛嬌(´-ω-`)
兄は…まあ、お咎めは一応は
969: :2012/8/22(水) 14:04:46 ID:uG76tHGYho
男「これでよし…と」

女「ほう、手当てが上手くなったな」

男「そりゃあな」

母「でも、災難だったわね…女ちゃんが転んで口の中切っちゃうなんて…」

女「誰が見ても危険な転びかたをしましたからね…いや、お恥ずかしい」

母「うっかりなんて誰にでもあるから、恥ずかしがる事なんかないよ」

父「・・・男君、いい?」

男「んー?」

父「あの角度じゃ、転んで口は切れないよ」

男「・・・」

女「お父様!!」

父「誰かに殴られでもしない限り…ね」

ガラガラ

弟「あ、あの…」

男「弟?」
970: :2012/8/22(水) 14:10:29 ID:dWmEEQph1A
弟「えっと…薬を持ってきました…」

男「ああ、悪いな」

弟「それと…ごめんなさい」

女「お前が謝る必要はない」

弟「でも兄ちゃんが…酷い事を…」

女「それでもお前は兄が間違いを正そうとして止めようとしたじゃないか」

弟「でも、止められなかった…」

女「大事なのは出来る出来ないじゃない、やるかやらないかだ」

女「お前は、自分の行動に誇りを持っていいぞ」

弟「・・・」
971: :2012/8/22(水) 14:13:56 ID:dWmEEQph1A
男「兄は?」

弟「えっと…仕事が終わったら…どこかに」

男「了解」

母「男君!!」

男「・・・」

母「何も…話してくれないの?」

男「ごめん母さん。でもこれは俺がやらなきゃいけないんだ。他の誰にも出来ない…俺が」

ガラガラ

弟「・・・」

女「安心しろ。男は兄に暴力は振るわない」

女「信じていいぞ。私は信じてる」
972: :2012/8/22(水) 14:21:49 ID:uG76tHGYho
裏山頂上

兄「・・・」

男「こんな所にいたのか」

兄「・・・何しに来たんだ」

男「隣いいか?」

兄「・・・」

男「凄いなここ、景色が一望出来るじゃねーか」

兄「お前は楽しく俺とお話しにきたのか?」

男「まあそんな所だ」

兄「呆れた奴だ。普通におかしいだろお前の彼女をあんな目に会わせた張本人が目の前にいるんだぞ?憎くないのか?」

男「憎いよ。なんだったらお前をここから突き落としても構わない」

男「でも、やらないし。したくない」

兄「は?」

男「たとえ演技だったとしても、仲良くなれた奴を殴りたくはない」

男「復讐なんて、やっても意味がないんだよ」

兄「・・・じゃあなんできたんだよ」

男「言ったろ、世間話」
973: :2012/8/22(水) 14:27:18 ID:uG76tHGYho
男「海ってさ、凄いよな」

男「見てるとなんか落ち着いてさ、自分がちっぽけな存在に思えて、悩んでるのがバカらしくなってくるんだよな」

兄「・・・つまり、何が言いたいんだよ」

男「んー、そんな気にするなって事だ」

兄「・・・馬鹿じゃねーの?」

男「多分な。でも、こんくらい馬鹿じゃないと、女と一緒にいれないからさ」

兄「・・・なんか、俺が駄目でお前がいい理由、わかった気がする」

男「何わかったか知らんが、早く戻れよ。主人さん心配してるから…あ、そうそう」

男「帰ったら女に謝れよ?謝んなかったら殴るかんな?」

男「じゃあなー」スタスタ

兄「本当、変な奴…」
974: :2012/8/22(水) 14:31:10 ID:uG76tHGYho
旅館

主人「この度は息子達が本当にすみません!!」

父「主人さん、頭をあげてください」

主人「いいえ!!一歩間違えてたらとりかえしのつかない事になっていたかもしれません!!」

母「でも…何もなかったですし…」

主人「お願いします…謝らせて下さい!!」

主人「そうしないと…情けなくて…」

弟「かあさん…」

弟「本当に、すみませんでした!!」

女「弟…」

ガラガラ

兄「・・・」
975: :2012/8/22(水) 14:38:05 ID:dWmEEQph1A
弟「兄ちゃん!!」

主人「兄!!どこに行ってたの!?早く謝罪しなさい!!」

兄「・・・」スタスタ

主人「兄!!」

兄「・・・」ピタッ

女「・・・」

兄「本当、お前らってわけわかんねー」

主人「!?」

兄「考えてる事普通じゃねーし、言動も行動もおかしいし」

兄「普通だって思ってた男も、結局はお前と似たような事ばっか言うから、うるさくてたまんねー」

女「・・・」

兄「でもさ…なんでかな…」

兄「言ってる事無茶苦茶なのに、何故か心に残る」

兄「本当に…悪かった」

女「・・・わかればいい」
976: :2012/8/22(水) 14:42:35 ID:uG76tHGYho
兄「この度は、本当に申し訳ありませんでした」

父「1ついい?」

兄「はい」

父「男君にはもう謝った?」

兄「まだ…です」

父「じゃあ、謝る相手が違うよね?」ニッコリ

兄「・・・」

母「(父君カッコいい父君カッコいい父君カッコいい父君カッコいい)」

ガラガラ

男「ふいー、やっと着いた…変に迷うな、あそこ」

兄「あそこ、地元民じゃないと迷うぞ」

男「え!?なんでお前俺より早くいんの!?」

兄「地元民なめんな」
977: :2012/8/22(水) 14:48:45 ID:uG76tHGYho
男「女には謝ったか?」

兄「ああ」

女「うむ」

男「そっか、良かった」

兄「ありがとな、気づかせてくれて」

男「な、なんだよ…急に」

兄「またさ…仲良くしていいかな?」

男「当然だろ?女は?」

女「友人としてなら大歓迎だ」

兄「・・・ありがとう」
978: :2012/8/22(水) 14:52:35 ID:dWmEEQph1A
女「主人、そういうわけだから。謝罪はもういい」

主人「わかりました…ですが、この二人には個人的に話があります」

兄「げ」

主人「来なさい!!みっちり説教です!!」

兄「え!?ちょ、そこは迷惑をかけてはいけないで締めくくる美談じゃ…」

主人「そんなお涙頂戴は今時流行りません!!」

弟「兄ちゃん…説教を受けようよ…」

兄「うへ〜」
979: :2012/8/22(水) 15:51:37 ID:5RvltjAJ0I
女「・・・」

男「どうした?心ここにあらずって感じだな」

女「あ、ああ…」

男「やっと一安心か?」

女「そうだな…」

男「本当は怖かったんだろ」

女「・・・かもしれん」

男「それでいいんだよ。下手に強がるより、よっぽどマシだ」

男「そうだな…信じてるからこそ、弱さを見せてもいいんじゃないか?」

男「俺はお前を信じてる。上手く言えないけど、お前は俺の前からいなくならないって」

女「・・・そうだな」

女「信じよう。私達の未来を…」
980: :2012/8/22(水) 15:59:49 ID:5RvltjAJ0I
男「ふー、ようやく一息つけ…」

父「男君?女さん?ちょっと」

男「・・・オレハライタイ」

父「片言で話しても無駄だからね?」

男「・・・はい」

女「お、お父様、男は私の為に」

父「女さんは少し黙ろうか」

女「・・・はい」

父「いいかい?二人が大人に近づくにつれて、行動に責任というものがのしかかるんだ。確かに男君の行動はけじめをつけるという点では良い行動かもしれない。でも周りに迷惑をかけるかけないの問題じゃなく、僕達は君達の一番の理解者なんだからね?今回は突発的に起こったから仕方のないことだろうけど、これからの二人の問題を二人だけで背負うんじゃなくて、もう少し、それこそ周りに相談しなさい」

男&女「・・・はい」

父「今日は色々あって、特に疲れてるだろうからこれくらいにしておくけど、二人は今日は外に出ちゃ駄目だからね?」

男「なん…」

父「何か、言った?」

女「な、なんでもありません!!」

父「さて母さん、お土産でも買いにいこうか…母さん?」

母「父君カッコいい父君カッコいい父君カッコいい」

父「・・・それじゃあ、行ってくるよ」
981: :2012/8/23(木) 00:38:54 ID:S8hgBGFHLQ
男「しかし、外出ちゃいかんのか…退屈だな」

女「まあお父様の仰有ることは一理あるからな」

女「それに、建前は外出禁止だが、裏を返せばゆっくり休めと言いたいのだろう…それに」

女「仲直りしてからの最初のスキンシップは重要だろう…なあ?」

ガラガラ

兄「・・・バレてた?」

女「気配でわかる」

男「うおっ、お前その顔どうした!?」

兄「ビンタされた」

女「随分と酷い顔だな…」

兄「大丈夫大丈夫、俺達がガキの頃はこんなんしょっちゅうだったから」
982: :2012/8/23(木) 02:58:08 ID:YnhHdkTLIo
兄「顔…ごめんな」

女「気にするな」

男「気にするなっていってんならあんま気にしなくていいぞ。てか、俺はお前の顔の方が気になるんだが」

兄「ほっとけ」

女「さて、聞かせてもらおうか?何故綺麗事を言う奴がムカつくんだ?」

兄「人間、皆汚れちまうからな…そんな風に綺麗に言われると…責められてる気がして…つい」

男「・・・」

女「なるほど、それは理解出来た」

女「確かに、綺麗に成長は出来ないだろう…だが、綺麗に成長しようと思うことが悪い事だとは私は思わない」

女「人の生き方など、千差万別だ。いちいち口を挟むだけ余計なお節介だよ」

兄「そんなもんかな…」

男「まああれだ…責められてると感じるって事は、少なからず自分の汚さを認めてるんだよ」

男「俺は凄いと思うな…俺だったら絶対に目を背けちまうから…」

女「安心しろ。私が無理矢理向かせてやる」
983: 1(投下終了):2012/8/23(木) 03:02:02 ID:YnhHdkTLIo
兄「なんか…お前らお似合いだよ。本当」

女「今更か?」

兄「全くだ」

男「まあ後1日だけの付き合いだけど、よろしく頼む」

兄「ああ…」

兄「じゃあな、仕事戻るわ」

ガラガラ

兄「・・・あいつらに会えて、変わったな、俺」
984: :2012/8/23(木) 23:21:26 ID:wA9RpEgro2
女「さて、ようやく二人っきりなわけだが」

男「だが断る」

女「まだ何も言ってないのだが」

男「お前の考えは大体わかるんだよ」

女「ほう?なら読んでみろ」

男「怪我人を逆手に取って好き放題俺を蹂躙」

女「・・・それもあったな」

男「なんか別の事を考えてたっぽい」

女「まあ折角提案してくれたのだ。やってみるか?」

男「おい」

女「なんだ?お前が言い出さなければ私は考えもつかなかったのだぞ?言い出しっぺはお前だ」

男「そこ言われたら何も反論出来ねぇ」

女「冗談だ。少しだけ横になる」

男「・・・おう」
985: :2012/8/23(木) 23:28:06 ID:Q2PfZzGuiU
母「ただいまー♪いっぱいお土産買ってきたよ〜」

男「お帰り」

母「あら、女ちゃん寝ちゃった?」

男「まあな」

母「それだったら静かにしなきゃだね…でも」

女「・・・」スースー

母「ああん!!もう!!なんで女ちゃんは天使の寝顔が出来るの!?可愛い!!食べちゃいたい!!」

男「母さん、そんな趣味があったの?」

母「失礼な、女ちゃん限定ですー」

母「あ、でも前に来た書記ちゃんも中々…」

男「あれだな、気に入った物を側に置いておかないと気が済まないタイプ」

父「そんなの、長年連れ添ってるから承知だよ」

父「ただ…逸れてしまった視線を元に戻すのが僕の役目だよ?」

男「おおこわいこわい」
986: :2012/8/23(木) 23:30:13 ID:z0U8ZQhYEg
母「男君」

男「ん?」

母「覚えてるとは思うけど…」

男「ああ、宿題ね」

母「うん」

男「うすらほんのり答えは出てるよ」

母「そっか…」

母「私を納得させなかったら…わかってるよね?」

男「もちろんさ」

男「後1日、真剣に考えてみるよ」

女「・・・」
987: :2012/8/23(木) 23:34:37 ID:Q2PfZzGuiU
女「・・・」ムクリ

男「お、起きたか」

女「お父様とお母様は?」

男「鬼ごっこ」

女「ああ…なるほど」

女「答えは出たのか?」

男「なんの?」

女「宿題だ」

男「んー、ぼんやり」

女「そうか」

男「疑わないのか?」

女「お前が出した結論に私は異論はない」

男「そっか…」

女「後1日…か」

男「・・・」
988: :2012/8/23(木) 23:41:06 ID:z0U8ZQhYEg
翌日

父「三日間、お世話になりました」

主人「いえいえ、こちらこそご迷惑をお掛けして…」

父「もういいですよ」

主人「本当にすみません」

兄「三日間、色々あったけどまあ、楽しかったよ」

男「そいつは良かった」

兄「また来てくれるか?」

女「気が向いたらな」

兄「こりゃ手厳しい」

兄「男!!」

男「ん?」

兄「女ちゃんを大事にしろよ!!」

男「・・・おう!!」

父「それでは」

主人「ご利用、ありがとうございました。またのご利用をお待ちしております」

兄「またなー!!」
989: :2012/8/23(木) 23:48:01 ID:z0U8ZQhYEg
車内

父「色々あったけど、楽しかったね」

母「うん♪お土産もいっぱい買ったし、満足♪」

男「そいやお前って土産を家に買った?」

女「土産話で十分だ」

男「・・・お前な」

母「二人ともー、撮った写真を何枚か現像するんだけど、好きなの選んでー」

男「母さん結構撮ってたからな…どれどれ」

女「いい写真だらけですね。困ってしまいます」

男「おい、なんだこれ」

母「夜に撮ったのよ、一緒に寝てるなんて本当に仲良しなんだから」

男「確か、この日は別々の布団で寝たはずだが?」

女「気のせいだ」

男「何布団にもぐりこんでんだてめー!!」
990: :2012/8/23(木) 23:53:00 ID:Q2PfZzGuiU


父「皆、着いたよ」

母「んー!!三日ぶりの我が家!!」

男「んな、懐かしがる事か?」

母「女ちゃん。三日間お疲れ様」

女「いえ、私も楽しむ事が出来ましたし、同行できて本当に良かったです…それと、あの」

母「例の写真ね、大丈夫!!現像したら真っ先に渡すから!!」

男「おい、例の写真ってなんだ」

女「ありがとうございます」

男「おい、例の写真」

母「宝物になっちゃうかもね〜」

男「おい」

女「それでは、私はこれで失礼いたします」

母「大丈夫?男君を送らせようか?」

女「いえ、お気遣いなく」
991: :2012/8/23(木) 23:55:55 ID:z0U8ZQhYEg
男「あー、なんか…母さんの言ってた事がわかった気がする…」

母「でしょー!?部屋に入ったらいよいよ大きくなるんだから!!」

父「えーと、これと…これと…」

男「父さんなにしてんの?」

父「女さんのご家族へのお土産」

男「しっかり買ってたんだな」

父「まあね、僕は渡してくるから…男君」

男「ん?」

父「頑張るんだよ」

母「・・・」

男「・・・あー」

男「了解」
992: :2012/8/24(金) 00:04:05 ID:Q2PfZzGuiU
母「男君、この三日間で考えた事をお母さんに話してもらいます」

男「・・・」

母「二人にとって、成長とはなんなのか…答えて」

男「・・・俺達にとって、成長とは」

男「信じること」

母「お互いを?だとしたらお母さんはその答えに納得をすることは出来ないよ?」

男「もう信頼しきってるのに、これ以上何を信じろってんだよ」

男「俺が信じてるのは…同じ未来」

男「女と同じ時を刻んで、一緒に居続けたい」

男「最高じゃなくてもいい、最悪でも構わない」

男「二人一緒なら、乗り越えられる…きっとや多分じゃない…これは確信」

男「だから俺は信じる。同じ時、同じ未来を」
993: :2012/8/24(金) 00:08:17 ID:z0U8ZQhYEg
母「・・・そう」

男「女が拐われた時も、あまり心配はしてなかった」

男「ただ…あいつは俺が来ることを信じてる…そう思ったから…そしてそう思ってる事を信じてたから…」

母「・・・」

男「これが俺の出した結論」

母「・・・この先、想像を絶するような困難が二人を襲うかもしれない」

母「それでも男君は…二人で乗り越えられる?」

男「・・・」

男「余裕」

母「・・・そう」

母「じゃあ、早く女ちゃんに伝えてきなさい」

男「わかった!!」ダッ

母「もう…立派な男の子になっちゃって…」
994: :2012/8/24(金) 00:14:43 ID:z0U8ZQhYEg
公園

男「・・・」

女「来たか」

男「なんでいるんだよ」

女「別に、少し寄り道をしたかっただけだ。お前は?」

男「ここに来れば、お前に会えるような気がしたから」

女「ふ…私もだ」

男「下手な求愛も、芝居がかった言葉も、必要ない」

男「俺と、一緒にいてください」

女「・・・その言葉に、偽りはないな?」

男「もちろんだ」

女「そうか…なら、私も答えよう」

女「私でよければ、生涯を共に歩もう」

男「・・・ああ」



変態女と苦悩男と天然幼と真面目友


NEXT STAGE
995: :2012/8/24(金) 00:17:44 ID:z0U8ZQhYEg
えー、皆様

変態女と苦悩男と天然幼と真面目友

これにて第一部がめでたく終了になります
見てくださった方々
応援して下さった方々
支援して下さった方々
本当にありがとうございました!!本当にお疲れ様でした!!

語りたい事などは色々ありますが、それは第二部に回したいと思います

それでは、本当に長い間ありがとうございました!!

次スレでお会いしましょう!!
996: 名無しさん@読者の声:2012/8/24(金) 01:08:12 ID:Y5qdXqzM1Q
第一部ホントにお疲れさまでした!!
二部も楽しみに待ってますね

997: 名無しさん@読者の声:2012/8/24(金) 08:13:32 ID:aRB0251Tkw
+   ∧_∧      +
   (0゚・∀・) ドキドキ
 oノ∧つ⊂)   + 。
 ( (0゚・∀・) ワクワク +
 oノ∧つ⊂) +  。
 ( (0゚・∀・) テカテカ +
 ∪( ∪ ∪   。
。  と__)__) +


998: 名無しさん@読者の声:2012/8/24(金) 10:52:36 ID:gYb/l1VPKE
ありきたりだが楽しませて貰いました。
二部も待ってます。
999: 名無しさん@読者の声:2012/8/24(金) 11:28:41 ID:xbdIvW/6Fg
第二部楽しみにしてます!
つCCC
1000: 名無しさん@読者の声:2012/8/24(金) 12:32:55 ID:Qv/P2DRY6w
つまんね
1001: 1001:Over 1000 Thread
| ̄| ∧∧
ニニニ(゚Д゚∩コ
|_|⊂  ノ
   / 0
   し´

えっ…と、
1001はここかな…と
 ∧∧ ∧∧
∩゚Д゚≡゚Д゚)| ̄|
`ヽ   /)ニニニコ
  |_=`  |_|
  ∪ ∪


  ∧∧ ミ ドスッ
  (  ) _n_
  /  つ 終了|
〜′ /´  ̄|| ̄
 ∪∪   ||_ε3
      ゙゙゙゙
494.35 KBytes

名前:
sage:


[1] 1- [2] [3]最10

[4]最25 [5]最50 [6]最75

[*]前20 [0]戻る [#]次20

うpろだ
スレ機能】【顔文字