女「男!!好きだ!!愛してる!!結婚を前提に付き合ってくれ!!寧ろ結婚しよう!!」
男「・・・え、やだ」
女「な、何故だ!?」
男「だって、お前変態じゃん」
女「わ、私のどこが変態だというのだ!?」
男「お前、朝からの行動を思い返してみ?」
女「朝か?朝はまずお前にモーニングコールを10回して、おはようメールを5通送ったな」
男「同じ奴から何回も連絡を入れられる恐怖を考えろ」
女「その後、男の家に向かい、お前が登校したのを確認して後ろから背中を眺め回してハアハアしながら後をつけて…」
男「ストーカーも入っていたとはな」
女「そして男が教室に入る瞬間、偶然を装い一緒に入り今に至るというわけだ」
977: 1:2012/8/22(水) 14:48:45 ID:uG76tHGYho
男「女には謝ったか?」
兄「ああ」
女「うむ」
男「そっか、良かった」
兄「ありがとな、気づかせてくれて」
男「な、なんだよ…急に」
兄「またさ…仲良くしていいかな?」
男「当然だろ?女は?」
女「友人としてなら大歓迎だ」
兄「・・・ありがとう」
978: 1:2012/8/22(水) 14:52:35 ID:dWmEEQph1A
女「主人、そういうわけだから。謝罪はもういい」
主人「わかりました…ですが、この二人には個人的に話があります」
兄「げ」
主人「来なさい!!みっちり説教です!!」
兄「え!?ちょ、そこは迷惑をかけてはいけないで締めくくる美談じゃ…」
主人「そんなお涙頂戴は今時流行りません!!」
弟「兄ちゃん…説教を受けようよ…」
兄「うへ〜」
979: 1:2012/8/22(水) 15:51:37 ID:5RvltjAJ0I
女「・・・」
男「どうした?心ここにあらずって感じだな」
女「あ、ああ…」
男「やっと一安心か?」
女「そうだな…」
男「本当は怖かったんだろ」
女「・・・かもしれん」
男「それでいいんだよ。下手に強がるより、よっぽどマシだ」
男「そうだな…信じてるからこそ、弱さを見せてもいいんじゃないか?」
男「俺はお前を信じてる。上手く言えないけど、お前は俺の前からいなくならないって」
女「・・・そうだな」
女「信じよう。私達の未来を…」
980: 1:2012/8/22(水) 15:59:49 ID:5RvltjAJ0I
男「ふー、ようやく一息つけ…」
父「男君?女さん?ちょっと」
男「・・・オレハライタイ」
父「片言で話しても無駄だからね?」
男「・・・はい」
女「お、お父様、男は私の為に」
父「女さんは少し黙ろうか」
女「・・・はい」
父「いいかい?二人が大人に近づくにつれて、行動に責任というものがのしかかるんだ。確かに男君の行動はけじめをつけるという点では良い行動かもしれない。でも周りに迷惑をかけるかけないの問題じゃなく、僕達は君達の一番の理解者なんだからね?今回は突発的に起こったから仕方のないことだろうけど、これからの二人の問題を二人だけで背負うんじゃなくて、もう少し、それこそ周りに相談しなさい」
男&女「・・・はい」
父「今日は色々あって、特に疲れてるだろうからこれくらいにしておくけど、二人は今日は外に出ちゃ駄目だからね?」
男「なん…」
父「何か、言った?」
女「な、なんでもありません!!」
父「さて母さん、お土産でも買いにいこうか…母さん?」
母「父君カッコいい父君カッコいい父君カッコいい」
父「・・・それじゃあ、行ってくるよ」
981: 1:2012/8/23(木) 00:38:54 ID:S8hgBGFHLQ
男「しかし、外出ちゃいかんのか…退屈だな」
女「まあお父様の仰有ることは一理あるからな」
女「それに、建前は外出禁止だが、裏を返せばゆっくり休めと言いたいのだろう…それに」
女「仲直りしてからの最初のスキンシップは重要だろう…なあ?」
ガラガラ
兄「・・・バレてた?」
女「気配でわかる」
男「うおっ、お前その顔どうした!?」
兄「ビンタされた」
女「随分と酷い顔だな…」
兄「大丈夫大丈夫、俺達がガキの頃はこんなんしょっちゅうだったから」
982: 1:2012/8/23(木) 02:58:08 ID:YnhHdkTLIo
兄「顔…ごめんな」
女「気にするな」
男「気にするなっていってんならあんま気にしなくていいぞ。てか、俺はお前の顔の方が気になるんだが」
兄「ほっとけ」
女「さて、聞かせてもらおうか?何故綺麗事を言う奴がムカつくんだ?」
兄「人間、皆汚れちまうからな…そんな風に綺麗に言われると…責められてる気がして…つい」
男「・・・」
女「なるほど、それは理解出来た」
女「確かに、綺麗に成長は出来ないだろう…だが、綺麗に成長しようと思うことが悪い事だとは私は思わない」
女「人の生き方など、千差万別だ。いちいち口を挟むだけ余計なお節介だよ」
兄「そんなもんかな…」
男「まああれだ…責められてると感じるって事は、少なからず自分の汚さを認めてるんだよ」
男「俺は凄いと思うな…俺だったら絶対に目を背けちまうから…」
女「安心しろ。私が無理矢理向かせてやる」
983: 1(投下終了):2012/8/23(木) 03:02:02 ID:YnhHdkTLIo
兄「なんか…お前らお似合いだよ。本当」
女「今更か?」
兄「全くだ」
男「まあ後1日だけの付き合いだけど、よろしく頼む」
兄「ああ…」
兄「じゃあな、仕事戻るわ」
ガラガラ
兄「・・・あいつらに会えて、変わったな、俺」
984: 1:2012/8/23(木) 23:21:26 ID:wA9RpEgro2
女「さて、ようやく二人っきりなわけだが」
男「だが断る」
女「まだ何も言ってないのだが」
男「お前の考えは大体わかるんだよ」
女「ほう?なら読んでみろ」
男「怪我人を逆手に取って好き放題俺を蹂躙」
女「・・・それもあったな」
男「なんか別の事を考えてたっぽい」
女「まあ折角提案してくれたのだ。やってみるか?」
男「おい」
女「なんだ?お前が言い出さなければ私は考えもつかなかったのだぞ?言い出しっぺはお前だ」
男「そこ言われたら何も反論出来ねぇ」
女「冗談だ。少しだけ横になる」
男「・・・おう」
985: 1:2012/8/23(木) 23:28:06 ID:Q2PfZzGuiU
母「ただいまー♪いっぱいお土産買ってきたよ〜」
男「お帰り」
母「あら、女ちゃん寝ちゃった?」
男「まあな」
母「それだったら静かにしなきゃだね…でも」
女「・・・」スースー
母「ああん!!もう!!なんで女ちゃんは天使の寝顔が出来るの!?可愛い!!食べちゃいたい!!」
男「母さん、そんな趣味があったの?」
母「失礼な、女ちゃん限定ですー」
母「あ、でも前に来た書記ちゃんも中々…」
男「あれだな、気に入った物を側に置いておかないと気が済まないタイプ」
父「そんなの、長年連れ添ってるから承知だよ」
父「ただ…逸れてしまった視線を元に戻すのが僕の役目だよ?」
男「おおこわいこわい」
986: 1:2012/8/23(木) 23:30:13 ID:z0U8ZQhYEg
母「男君」
男「ん?」
母「覚えてるとは思うけど…」
男「ああ、宿題ね」
母「うん」
男「うすらほんのり答えは出てるよ」
母「そっか…」
母「私を納得させなかったら…わかってるよね?」
男「もちろんさ」
男「後1日、真剣に考えてみるよ」
女「・・・」
987: 1:2012/8/23(木) 23:34:37 ID:Q2PfZzGuiU
女「・・・」ムクリ
男「お、起きたか」
女「お父様とお母様は?」
男「鬼ごっこ」
女「ああ…なるほど」
女「答えは出たのか?」
男「なんの?」
女「宿題だ」
男「んー、ぼんやり」
女「そうか」
男「疑わないのか?」
女「お前が出した結論に私は異論はない」
男「そっか…」
女「後1日…か」
男「・・・」
988: 1:2012/8/23(木) 23:41:06 ID:z0U8ZQhYEg
翌日
父「三日間、お世話になりました」
主人「いえいえ、こちらこそご迷惑をお掛けして…」
父「もういいですよ」
主人「本当にすみません」
兄「三日間、色々あったけどまあ、楽しかったよ」
男「そいつは良かった」
兄「また来てくれるか?」
女「気が向いたらな」
兄「こりゃ手厳しい」
兄「男!!」
男「ん?」
兄「女ちゃんを大事にしろよ!!」
男「・・・おう!!」
父「それでは」
主人「ご利用、ありがとうございました。またのご利用をお待ちしております」
兄「またなー!!」
989: 1:2012/8/23(木) 23:48:01 ID:z0U8ZQhYEg
車内
父「色々あったけど、楽しかったね」
母「うん♪お土産もいっぱい買ったし、満足♪」
男「そいやお前って土産を家に買った?」
女「土産話で十分だ」
男「・・・お前な」
母「二人ともー、撮った写真を何枚か現像するんだけど、好きなの選んでー」
男「母さん結構撮ってたからな…どれどれ」
女「いい写真だらけですね。困ってしまいます」
男「おい、なんだこれ」
母「夜に撮ったのよ、一緒に寝てるなんて本当に仲良しなんだから」
男「確か、この日は別々の布団で寝たはずだが?」
女「気のせいだ」
男「何布団にもぐりこんでんだてめー!!」
990: 1:2012/8/23(木) 23:53:00 ID:Q2PfZzGuiU
家
父「皆、着いたよ」
母「んー!!三日ぶりの我が家!!」
男「んな、懐かしがる事か?」
母「女ちゃん。三日間お疲れ様」
女「いえ、私も楽しむ事が出来ましたし、同行できて本当に良かったです…それと、あの」
母「例の写真ね、大丈夫!!現像したら真っ先に渡すから!!」
男「おい、例の写真ってなんだ」
女「ありがとうございます」
男「おい、例の写真」
母「宝物になっちゃうかもね〜」
男「おい」
女「それでは、私はこれで失礼いたします」
母「大丈夫?男君を送らせようか?」
女「いえ、お気遣いなく」
991: 1:2012/8/23(木) 23:55:55 ID:z0U8ZQhYEg
男「あー、なんか…母さんの言ってた事がわかった気がする…」
母「でしょー!?部屋に入ったらいよいよ大きくなるんだから!!」
父「えーと、これと…これと…」
男「父さんなにしてんの?」
父「女さんのご家族へのお土産」
男「しっかり買ってたんだな」
父「まあね、僕は渡してくるから…男君」
男「ん?」
父「頑張るんだよ」
母「・・・」
男「・・・あー」
男「了解」
992: 1:2012/8/24(金) 00:04:05 ID:Q2PfZzGuiU
母「男君、この三日間で考えた事をお母さんに話してもらいます」
男「・・・」
母「二人にとって、成長とはなんなのか…答えて」
男「・・・俺達にとって、成長とは」
男「信じること」
母「お互いを?だとしたらお母さんはその答えに納得をすることは出来ないよ?」
男「もう信頼しきってるのに、これ以上何を信じろってんだよ」
男「俺が信じてるのは…同じ未来」
男「女と同じ時を刻んで、一緒に居続けたい」
男「最高じゃなくてもいい、最悪でも構わない」
男「二人一緒なら、乗り越えられる…きっとや多分じゃない…これは確信」
男「だから俺は信じる。同じ時、同じ未来を」
993: 1:2012/8/24(金) 00:08:17 ID:z0U8ZQhYEg
母「・・・そう」
男「女が拐われた時も、あまり心配はしてなかった」
男「ただ…あいつは俺が来ることを信じてる…そう思ったから…そしてそう思ってる事を信じてたから…」
母「・・・」
男「これが俺の出した結論」
母「・・・この先、想像を絶するような困難が二人を襲うかもしれない」
母「それでも男君は…二人で乗り越えられる?」
男「・・・」
男「余裕」
母「・・・そう」
母「じゃあ、早く女ちゃんに伝えてきなさい」
男「わかった!!」ダッ
母「もう…立派な男の子になっちゃって…」
994: 1:2012/8/24(金) 00:14:43 ID:z0U8ZQhYEg
公園
男「・・・」
女「来たか」
男「なんでいるんだよ」
女「別に、少し寄り道をしたかっただけだ。お前は?」
男「ここに来れば、お前に会えるような気がしたから」
女「ふ…私もだ」
男「下手な求愛も、芝居がかった言葉も、必要ない」
男「俺と、一緒にいてください」
女「・・・その言葉に、偽りはないな?」
男「もちろんだ」
女「そうか…なら、私も答えよう」
女「私でよければ、生涯を共に歩もう」
男「・・・ああ」
変態女と苦悩男と天然幼と真面目友
NEXT STAGE
995: 1:2012/8/24(金) 00:17:44 ID:z0U8ZQhYEg
えー、皆様
変態女と苦悩男と天然幼と真面目友
これにて第一部がめでたく終了になります
見てくださった方々
応援して下さった方々
支援して下さった方々
本当にありがとうございました!!本当にお疲れ様でした!!
語りたい事などは色々ありますが、それは第二部に回したいと思います
それでは、本当に長い間ありがとうございました!!
次スレでお会いしましょう!!
996: 名無しさん@読者の声:2012/8/24(金) 01:08:12 ID:Y5qdXqzM1Q
第一部ホントにお疲れさまでした!!
二部も楽しみに待ってますね
997: 名無しさん@読者の声:2012/8/24(金) 08:13:32 ID:aRB0251Tkw
+ ∧_∧ +
(0゚・∀・) ドキドキ
oノ∧つ⊂) + 。
( (0゚・∀・) ワクワク +
oノ∧つ⊂) + 。
( (0゚・∀・) テカテカ +
∪( ∪ ∪ 。
。 と__)__) +
998: 名無しさん@読者の声:2012/8/24(金) 10:52:36 ID:gYb/l1VPKE
ありきたりだが楽しませて貰いました。
二部も待ってます。
999: 名無しさん@読者の声:2012/8/24(金) 11:28:41 ID:xbdIvW/6Fg
第二部楽しみにしてます!
つCCC
1000: 名無しさん@読者の声:2012/8/24(金) 12:32:55 ID:Qv/P2DRY6w
つまんね
1001: 1001:Over 1000 Thread
| ̄| ∧∧
ニニニ(゚Д゚∩コ
|_|⊂ ノ
/ 0
し´
えっ…と、
1001はここかな…と
∧∧ ∧∧
∩゚Д゚≡゚Д゚)| ̄|
`ヽ /)ニニニコ
|_=` |_|
∪ ∪
∧∧ ミ ドスッ
( ) _n_
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