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変態女と苦悩男と天然幼と真面目友
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1: :2012/6/7(木) 22:37:28 ID:XW2EvE/456
女「男!!好きだ!!愛してる!!結婚を前提に付き合ってくれ!!寧ろ結婚しよう!!」

男「・・・え、やだ」

女「な、何故だ!?」

男「だって、お前変態じゃん」

女「わ、私のどこが変態だというのだ!?」

男「お前、朝からの行動を思い返してみ?」

女「朝か?朝はまずお前にモーニングコールを10回して、おはようメールを5通送ったな」

男「同じ奴から何回も連絡を入れられる恐怖を考えろ」

女「その後、男の家に向かい、お前が登校したのを確認して後ろから背中を眺め回してハアハアしながら後をつけて…」

男「ストーカーも入っていたとはな」

女「そして男が教室に入る瞬間、偶然を装い一緒に入り今に至るというわけだ」


744: :2012/8/7(火) 16:45:58 ID:z4yAGKR12A
幼「全く!!皆心配したんだからね!?」

男「悪かったって」

友「女さんなんか、君の事を誰よりも心配してたんだからね」

男「女?」

女「男…」

父「さて、後は若い二人に任せようか」

母「そうだね…皆、部屋から出よ…」

男「お前…誰?」

女「・・・え?」
745: :2012/8/7(火) 16:50:51 ID:Of15mdnRgc
男「幼と友の友達か?」

幼「え…?」

友「男、いくら冗談でもいっていいことと悪い事が…」

男「いや、だから誰だよ」

女「・・・」

幼「男…君?本当にわかんないの?」

男「・・・」ジー

男「すまん。さっぱりわからん」

女「!!」

友「本当にわからないの?少しでも見覚えは?」

男「無いな。つか、こんな美人普通忘れないだろ」
746: :2012/8/7(火) 16:55:01 ID:z4yAGKR12A
女「・・・っ」フルフル

男「え?え!?何!?ど、どうした!?」

父「その人は女さん…男君の彼女さんだよ」

男「はああああ!?」

男「・・・いや、記憶にないんだが」

父「少し二人で話し合ってみたら?何か思い出すかもよ?」

男「思い出すも何もな…」

父「さあ、僕達は出ようか」
747: :2012/8/7(火) 16:57:06 ID:Of15mdnRgc
母「そんな…どうして女ちゃんだけ!!」

父「少し先生に話を聞いてくるよ…」

友「僕達はまだいます。フォローに入らなくちゃいけませんし」

父「ありがとう…」

幼「女ちゃん…これじゃ…女ちゃんが可哀想だよ…ヒク」

父「・・・」
748: :2012/8/7(火) 17:01:33 ID:Of15mdnRgc
女「・・・」

男「・・・あー、えーと、だな」

女「男」

男「はい!!」

女「本当に、何も覚えていないのか?」

男「女…さんのことは、悪いけど面識が無いんだよなぁ…俺の中では」

女「・・・そうか」

男「でも、父さんや母さん。それに友や幼が嘘をつくような奴じゃないのは知ってるから…やっぱり関係があるんだろうな…」

女「・・・」

男「あー、えーと…なんか…ごめん」

女「別に…お前が謝る必要はない」

男「あー、女さん」

女「女でいい。そう呼んでくれ」

男「あ、ああ…」
749: 名無しさん@読者の声:2012/8/7(火) 17:03:02 ID:Fvgn8qVEps
花男を思い出すな…
750: :2012/8/7(火) 17:06:42 ID:Of15mdnRgc
医者「事故のショックによる、一時的な記憶障害ですね」

父「・・・」

医者「恐らく頭を打った時に、記憶の一部が欠落してしまったものと思われます」

父「何故…女さんとの記憶だけ?」

医者「詳しくはわかりませんが、事故の直前に強く記憶していたからかもしれません」

父「一時的ということは、元に戻るんですか?」

医者「・・・断言はできません」

父「・・・」

医者「ショックで記憶を失ったのなら、記憶を戻すのもまたショックです。適度な刺激を与え続ければあるいは…」

父「わかりました…」

医者「大丈夫だとは思いますが、一応二、三日様子見で入院することになりますが?」

父「はい。お願いします」
751: :2012/8/7(火) 21:02:31 ID:esEXmAVAKI
幼「やほー、どんな感じ?」

男「全くもって進展なし」

女「・・・」

友「・・・まあ、徐々に思い出せばいいよ」

男「わるいな…ほんとに」

幼「女ちゃん…」

女「なんだ?」

幼「あ、えっと…」

友「男が退院したら、また皆で商店街のアイス屋さんにいこうか」

幼「そ、そう!!それ!!」

男「えー?最近行ったからもういい」

友「最近?それはいつの話?」

男「大会中に行ったんだよ」
752: :2012/8/7(火) 21:06:56 ID:7P5hU/bei.
友「その時の会話、思い出せる?」

男「お前、馬鹿にしてんだろ」

男「店主からお小言食らったよ」

友「内容は?」

男「そりゃあ…あ…れ…?」

男「嘘…だろ?」

幼「どうしたの?」

男「確かに店主の所に行ったんだ。でも、会話を覚えてない…」

友「思い出せない?」

男「何か…言われてたような…」

女「もういい」

男「女…?」
753: :2012/8/7(火) 21:11:08 ID:esEXmAVAKI
女「無理に思い出そうとすると、かえって脳が混乱すると聞いたことがある」

男「でも…これって多分お前に関係する…!!」

女「・・・いいんだ」

男「ああ…」

男「(なんでだ?女のあの顔をまともに見れない…)」

友「とにかく、今は無事だったことを祝おうか」

幼「友君!?」

女「そうだな…」

幼「(本当に、本当にそれでいいの?女ちゃん)」
754: :2012/8/8(水) 00:10:55 ID:KALh0lqMj2
ガラガラ

父「皆、聞いてくれ」

父「男君は様子見でもう二、三日入院することになったから」

男「んー、了解」

父「それと…記憶の事だけど」

男「・・・」

父「一時的に忘れてるだけかもしれないからな、少ししたら元に戻るかもしれないって」

男「そうか…早く思い出さないとな」

女「あまり焦らなくてもいい」

男「(じゃあ…なんでそんな顔するんだよ…)」
755: :2012/8/8(水) 00:13:41 ID:i/0U46ReMQ
父「とりあえず、皆出ようか」

幼「男君…お大事に」

友「知り合いとか連れてくるから」

男「はは…騒がしくなりそうだな」

女「また明日」

男「おう、明日な。なんとか思い出せるように頑張るからさ」

女「・・・っ」スタスタ

男「・・・」

父「じゃあね、男君」

母「お腹出して寝ちゃ駄目だからね?」

男「一体なんの心配をしてんだよ」
756: :2012/8/8(水) 00:17:51 ID:KALh0lqMj2
男「・・・さてと、一人になったわけだが」

男「病院って所はどうにも好きになれんな。なんか雰囲気が嫌だ」

男「・・・」

男「なんで、女のあの顔が頭にこびりついて離れないんだろうな…」

男「彼女…か、もしそれが本当なら俺すげぇな…」

男「大事な事…なんだろうな…多分」

男「女には、あんな顔してほしくないな…なんでかわからんけど…」
757: :2012/8/8(水) 00:20:06 ID:KALh0lqMj2
皆様こんばんは
1でございます

えーと、物語は急展開にはいりました。強いて言うなら記憶喪失編ってとこですかね
前々から書きたいと思っていた話なんで、恐らく更新に力が入るとおもいます。現金すみませんwww
今日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々
ありがとうございました!!
758: :2012/8/8(水) 06:19:12 ID:eiZOfVqBeo
翌日

ガラガラ

男「ん?」

女「おはよう」

男「うおっ!!お前か」

女「また明日と言っただろうに」

男「いくらなんでも早すぎだろ!?」

女「当然だ。病院が空いたと同時に入ったからな」

男「なんでそこまで…」

女「決まっているだろう?お前が好きだからだ」

男「・・・わかんねーよ」
759: :2012/8/8(水) 06:25:19 ID:cfI3EapVnM
男「なんともおもわねーのかよ!?俺、お前の事忘れちまってるんだぞ!!薄情な奴だって思わないのかよ!?」

女「いいんだ」

男「っ!?」

女「私には…お前が生きていてくれた事だけで…いいんだ」

男「お前の事を忘れてるのにか?」

女「ふふ、相変わらず不器用な優しさだな」

男「なっ!?」

女「冷たく接して、私を遠ざけようというつもりらしいが、甘かったな。私はお前から二度と離れない」

女「折角捕まえたんだ。離してたまるか」

男「でも…本当になんも覚えてないのに」

女「私をわすれていても、私が好きな男はいるよ」

女「人望があって、不器用だけど優しくて、誰よりも人の事を考えられる」

男「・・・」

女「そんなお前だから、好きになれたのだ」
760: :2012/8/8(水) 06:30:09 ID:cfI3EapVnM
男「なんか…変な気分だな…知らない奴に自分の事を言われるなんて…」

女「いい経験になったじゃないか」

男「変だけどさ…なんか、懐かしい…」

女「・・・」

男「なあ、俺が退院するまで朝早くに来るのか?」

女「当然だ。誰よりも早く来るぞ?」

男「うげ…ありがたいんだか迷惑なんだか…」

女「人の好意は素直に受け取っておくものだ」
761: :2012/8/8(水) 06:35:48 ID:cfI3EapVnM
男「なんか本当に変な感じだよ。初対面の奴とこんな風に話してて楽しいって感じるなんてさ」

女「ああ、私達は相性が良かったからな、心も体も」

男「体…///」

女「ん?どうした?」ニヤニヤ

男「あ…のさ、俺達って…その…したのか?」

女「どうかな〜?激しかったとだけ言っておくか」

男「・・・それ、嘘だろ」

女「ああ、嘘だ」

男「こんの、変態女!!」

女「!!」
762: :2012/8/8(水) 06:39:56 ID:cfI3EapVnM
男「あ、ごめ…そんなつもりじゃ…」

女「も、もう一回!!」

男「へ!?」

女「頼む!!もう一回言ってくれ!!」

男「えーと…変態女?」

女「もっと激しく!!」

男「普通に無理だろ!!」

女「どうして諦めるんだそこで!!お前ならこの淫らな淫乱雌豚くらい言えるはずだ!!」

男「さりげにハードル上がってる!?」

女「ええいじれったい!!そこを動くな!!」

男「だー!!馬乗りになるなー!!」

ガラガラ
763: :2012/8/8(水) 06:51:16 ID:Y4.w9f0Cco
後輩「・・・何してるんですか?」

男「おお、後輩か」

女「なんだ、ずいぶんと早いな」

後輩「先輩の行動パターンを把握していますから…それより」

後輩「なんで先輩が男さんに馬乗りになってるんですか?まさか、男さんがそう命令したんですか?だとしたらとんでもない変態ですね死ねばいいのに」

男「誤解だ!!変態は女の方だから!!」

女「最高の誉め言葉だ」

後輩「とりあえず先輩が汚れる前に先輩はそこから降りて下さい」

男「だから…お前はなんでいつも…いつも?」

男「あれ…?そういやなんで後輩と俺って仲良くなったんだ?」

後輩「仲良くなんかなってません…友先輩と幼先輩が言っていた事は本当だったんですね…聞いたときはまさかと思いましたが…」

男「後輩?」

後輩「先輩、すいませんが少しだけ席を外して下さい」

女「む…わかった」
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sage:


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