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チーム:ハリュー【出会い】
[8] -25 -50 

1:🎏 名無しですが何か?:2012/3/4(日) 10:56:44 ID:1lvOPQUkic
お題【出会い】

下記の順番でお願いします。

◆WfagbE5V86
ゆこ ◆Ryuko..Wy.
繭 ◆TFyL7CT/Mk
龍 ◆RYU....FU.
すに ◆cjb8xYwtrY

>>1-10 >>11-20 >>21-30 >>31-40 >>41-50


11:🎏 すに ◆cjb8xYwtrY:2012/3/6(火) 01:24:48 ID:TcGwlw8SdI
気付いたときにはもう遅く、彼女は人混みの中へと消え去ってしまっていた。俺は彼女から目を離したことを後悔した。

クソッ…!一時の感情で諦めるなんて、なんで俺はいつも逃げてばかりなんだ…!

彼女が出来ないのだって、赤い糸が見えるせいじゃない。本当は、運命の人じゃないからと最初から諦めていた俺のせいだ。

俺は今までの自分を深く後悔した。


暫くして後悔の波が引いたとき、突然激しい吐き気に襲われた。咄嗟に線路に身を乗り出して、ホームにそれをさらけ出してしまうのを防ぐ。

「大丈夫ですか?」

近くに居た若い女性が背中をさすってくれた。違う。君じゃないんだ。俺が捜しているのは君じゃない。

周囲の騒々しさが邪魔をしてか、俺はなかなか回復しなかった。声が出せない。けれどそれでも手で大丈夫と合図をすると、その女性はまだ少し心配そうな顔をして去っていった。

ネットのニュースなどで多少噂は聞いていたが、ここまでとは…。人身事故の現場を直視してしまった俺は、ただただ恐怖におののいていた。横たわっているとはいっても、死体はほとんどバラバラになっていたからだ。線路の隅に落ちていたカバンと、ボロボロになったスーツから咄嗟にサラリーマンと判断したにすぎない。運良く左手は形が残っており、先の考えに至ったのだった。

正直あの女性を捜すどころではない。このまま出社しても仕事も手に着かないだろう。俺は冷たくなった手で会社へと電話を掛けた。
12:🎏 名無しですが何か?:2012/3/6(火) 11:59:23 ID:HTBgGj87.M
数回コールがなった後たまたま上司がいたとの事で上司に繋いでもらった。

上司「もしもし」

俺「あ…俺、です…」

上司「なんだ、君か!どうした?テンション低いぞ?」

俺「すいません…今日休ませてもらいます…」

上司「は!?なんだいきなり」

俺「すいません、埋め合わせは必ずするんで。本当にすいません」

上司「いやだからちょっとま(ブツッ)

勝手にこっちから切ってしまった。会社にいったらこってり絞られるだろう。どうでもいいが保留音がなぜア○パンマンなんだ。

携帯をぱたんと閉じたら駅員に話しかけられ、別室へつれて行かれた。
主に体調について聞かれたので大丈夫を連呼してだしてもらい、家へ帰るホームに行き一本分休み電車に乗った。

見えない赤い糸、口が悪い女性、阿部さん、死体、ラーメン屋、とこの前から色々あったな…と考えていたら疲れてきた。眠い。どうせ終点が最寄りだし、一眠りしよう…と考え気づいたら眠りに入っていた。



13:🎏 ゆこ ◆Ryuko..Wy.:2012/3/6(火) 13:52:47 ID:1lvOPQUkic
気がつくと俺はラーメン屋の前にいた。

(あぁ、さっき見つけたラーメン屋か...ちょっと食って行くか)

昼どきだというのに客はまばらだ。仕方ないか、駅にほど近いとはいえ大きな駅でもない。
それに今日は平日だしな。
カウンター真ん中あたりの席に通され、味噌ラーメンを注文する。
カウンター右端には作業着を着た青年、左端には長めの髪をひとつに結わえた若い女性が座っている。
ラーメンを食べるときにさらっと髪をひとつにする女性の仕草にそそられるのは俺だけだろうか?
そんなどうでもいいことを考えながら麺の湯を切る店員の手元を眺めていた。

この人にも糸がないんだな...
今まで糸があるのが当たり前だと思っていたから、糸がない人がいても脳内で補完していたのかもしれない。
そうだよな、糸がない人だっているに違いないんだ、だって。。。

右隣の男が話しかけてきた。
青年「糸がないんですよ。やはり同性同士では結ばれないものなんですかね」

えっ

返事をする間もなく左隣の女性が口をひらく。
女性「糸がないからってわたしがあなたの運命の相手だとでも思いました?」

えっ

右見て左見てもう一度右を見て、それぞれが最近見た顔だと思い至ったとき、店員がラーメンを運んできた。
店員「死んだら...糸ってなくなっちゃうんですかねぇ?相手に出会うことなく死ぬ人間には糸はないんですかねぇ?」

びっくりして顔をあげると、店員だと思っていたソレはボロボロのスーツをまとった肉の塊となっていた。
唯一左手だけが、ソレが元は人間だったのだと示す。

青年「同性だからって運命ってあってもいいと思わないか」
肉塊「私には、家内いたんですよ。今の家内の手に糸はあると思いますか。。」
女性「ねぇ。私死んじゃうの?だから糸ないの?靴の裏みたいな人と運命って言われるよりいいのかな」


やめてくれ。。俺だってわからないんだ、もう、もう勘弁してくれ。
俺「やめろぉぉぉぉおおおおおおおお」


自分の声に驚いて顔を上げると、そこは電車の中で。
誰もいない車内で目の前に駅員と思われる人物が驚いた顔で俺を見下ろしていた。
駅員「終点、ですよ。。。?」

14:🎏 繭 ◆TFyL7CT/Mk:2012/3/6(火) 17:39:45 ID:P2/yVcR/xs


俺「あ、ああ……すいませんでした。起こして下さってありがとうございます」

駅員「いえ、気を付けてお帰り下さい」


頭を下げて駅員に礼を言うと、柔らかく笑顔で返してくれた。
夢であった、ということだろうか。
いまいち判断がつかず、胸にモヤモヤとしたものが浮かんでいるままだった。

駅を出るまで悶々と不思議な夢の内容に首を傾げていると、スッと長髪の女性が通って行った。
間違いない、彼女だ。奇遇なのか何なのか、良く見かけるような気がする。それよりも、言ってしまう前に今度こそ…!

慌てて走って追いかけ、彼女の左手を自分の左手で掴んだ。
思わず掴んだ左手にはやはり糸がなかった。しかし、彼女の手はしっかりと触れることが出来た。

俺「はぁ…っ、は……よ、良かった…」

死んでない、幽霊とかじゃないんだ。
安堵の溜息を吐き、荒くなった息を整える。

しかし、幽霊でないのなら何故彼女の手には……。

彼女「…何かと思えば、また貴方ですか? 性懲りもなく人の前に現れるなんて…」

俺「ど、どうしても聞きたくて…」

彼女「貴方に聞きたいことがあろうが、私にはないんですよストーカー」

俺「スト……ああ、もう!何でそっち方向に持っていくかな!?」

彼女「普通、それ以外に考えられないじゃないですか?それともドMなんですか?この変態野───ッ!?」

相変わらず油断していたら蹴られそうな視線を浴びつつ、呆れたように口を開いた彼女はまた俺を罵ろうとしたらしいが、ある一点を見つめて彼女が固まってしまった。

一体、どうしたの言うのだろうか。

彼女「……糸が……ない…」

俺「……え?」


彼女は、俺の左手の小指を真っ直ぐに見つめていた。

15:🎏 龍 ◆RYU....FU.:2012/3/6(火) 18:32:01 ID:1lvOPQUkic
俺「え…ま、まさか!他人の赤い糸が見えますかッ!?」

誰にも秘密を言った事はなかったのに、驚きよりも仲間意識に近い嬉しさが込み上げて咄嗟に聞いてしまった。

彼女「え?あ……。え?」
俺「俺も他人の赤い糸が見えるんですよ!でも貴女の糸が見えなくて、どうしても聞きたくて!」

実際、赤い糸が見えるなんて言うつもりはなかったし何を聞こうとしてたのか自分でもわかっていなかった。
衝動的に追いかけて手を掴んでしまったとは言えなかった……。

彼女「そんな…まさか貴男も……。見える人が他にもいたなんて。」
彼女「だったらそう言ってくれればいいじゃないですか」

俺(言えるはずがないだろう。第一最初からストーカー扱いしたくせに……。)
俺「あ、申し訳ないです。まさか貴女も糸が見えるとは想像もしてなかったのですが、話したい事があるんです!」

糸が見えない人を見つけて動揺していたが、ホームでの事故の事。もし、もし仮説が正しかったら……。
彼女に不安を与えるだけかもしれないが、どうしても話さなくてはならない。

俺「色々と話したい事があるんですが、少しだけお時間を頂けないですか?」
彼女「……。……。そうね。私も初めて糸が見える人、そして糸が見えない人と出会ったし少しなら。」
俺「あまり人に聞かれてもあれなので、移動しませんか?」

そう言うと彼女も不安な顔は隠せないが承諾してくれた。
糸が見えなかった経験。ホームでの出来事。仮説。関係ないと思い込みたい夢のこと。
すべて…すべて話さなければ。

そして二人で場所を変えようと歩き始めると……。
腐った肉塊のような匂いが鼻をつき、背後から『フシュー。フシュー。』と聞こえてきた。
夢がよぎる。胸がドキンドキンと痛みを覚えるくらいに鳴り出す。

恐る…恐る…後ろを振り向くと……

そこには何もいない。
しかしまた腐った肉塊の匂いと『フシュ』と音がなる。

俺(はッ!!!こ、これは!!!!!!)







俺がすかしっ屁をした匂いと音だった……。


 俺「      」
    くせぇ…。
彼女「      」
16:🎏 すに ◆cjb8xYwtrY:2012/3/6(火) 23:39:41 ID:BwUAYK.Plk
最悪だ…。初めから良い出会いではなかったが、これは無い。会ったばかりの女性の前ですかしっ屁をしてしまうとは…。これでは俺が『臭い変態』として彼女の記憶に刻まれてしまう。しかも先程、胃の中身を戻してしまっていたから、余計に今の俺は臭い。

バレていなと信じ、俺は何度も深呼吸をした。


しかし…困った。何から話せば良いのだろう。
そう思っていると彼女から話し掛けられた。

彼女「あなたは、いつから見えるんですか?」

俺「えっ、俺ですか?」

情けない。俺以外に誰に話し掛けると言うんだ。馬鹿じゃないか。

俺「俺は物心ついた頃には既に」

彼女「…そう」

俺「あなたは?」

彼女「私は10年前に事故に遭ってから。初めは幻覚でも見ているのかと思いました」

驚いた。どうやらこれは、先天性と後天性とあるものらしい。

彼女「当時付き合っていた彼が居たんです。けれど彼と私の小指は結ばれていなくて、そのせいで私が勝手にブルーになって、そのまま別れてしまいました」

憂いを帯びる彼女の声は、なんだか色っぽかった。
17:🎏 ◆WfagbE5V86:2012/3/7(水) 00:53:55 ID:i7etF7UDUg
とっても好きだったのだろう。あったばかりの俺にさえ彼女の"愛しい"という感情がひしひしと伝わってくる。

彼女「変ですよね…あんなに好きだったのに糸が繋がってなかっただけで一気にさあっと冷めちゃって。
彼に詳しい理由も言わないまま一方的に別れるって言って別れちゃいました」

大事なもの、もらったのに…と呟きながら彼女は左手の小指を擦りながら苦笑した。

彼女「あは、初対面の人になにいってんだろう…馬鹿みたい、私」

俺は先ほどとは違いシリアスな儚い雰囲気を醸し出している彼女に戸惑いつつも励まそうと声をかけようとした。

なんとなく、なんとなくだけど彼女を悲しませちゃいけない気がしたのだ。
もっと悲しむ事があるようで。

俺「…でも君は!

彼女「しかもこんなすかしっ屁野郎に」

………」

前言撤回。
彼女はただの毒舌女だった。
俺は自分が悪いのに内心んだよちくしょーとキレていたら彼女の擦っている左手の小指の付け根に隙間をあけて存在する二つの線らしきものを見つけた。

線…というか繋ぎ目…?
少し内側にへこんでいる何かと何かを繋ぎ合わせたような…。

ふと、俺は立ち止まってしまった。
さっき彼女はなんて言っていた?彼氏に?大事なものをもらった?彼女には十年前に事故に合い赤い糸がない。そしてあの左手も…。

ドクドクと心臓が早鐘を打つのが聞こえる。
振り返りきょとんとしている彼女に俺は唾を飲み込み、きいた。

俺「あの、その彼氏さん今は?」

彼女「? 数年前から連絡が取れていませんが…」



18:🎏 ゆこ ◆Ryuko..Wy.:2012/3/7(水) 11:14:40 ID:r38l2DxFBw
俺はない頭をフル回転させて仮説に仮説を重ねていった。
それに集中しすぎて、「話が話だからカラオケのような密室のほうが落ち着けるんですけどねー。またオナラされたら困るんで」などという戯れ言も聞こえないことにできたわけだが。
 
彼女に連れられるままに喫茶店へ行き、コーヒーを頼む。
俺「貴女は…嘘をついていますね?」
彼女「えっ?」
 
小指の繋ぎ目…なんらかの理由、たとえば件の事故で相手の男性の指を貰ったのかと考えた。
しかし、そもそもそんな偶然があるだろうか?事故で指を損失したとして、健康な指を移植することはありえない。
二人が同時に事故にあい、かつ二人ともが小指を切断していない限り。
それでも、拒否反応があるだろう。適合するなんてどこまで偶然が重なればいいんだ?
 
彼女「なんのことでしょうか?」
俺「彼と別れた理由ですよ」
 
ミルクをたっぷり注いだコーヒーをグルグルとスプーンでかき混ぜ続ける彼女。そこに彼女の心境が投影されているのだろうか。
思わず取っ手を持ちカップを支える彼女の左手を見つめてしまう。
 
彼女「彼と糸が繋がっていなかったのは本当です。でも好きだった…。そんなことで別れるつもりはなかったんです」
コーヒーを混ぜる速度を落としながら顔を上げた彼女は、俺の視線に気づいたようだった。
 
彼女「あぁ…これですか。この傷は皮膚移植の跡です。事故のとき手袋をしていました。そこに引火して…」
彼女「指輪って金属だからすごい高熱になるんですよね。手ぜんぶ火傷しましたけど、この部分だけは手の施しようがなくて」
 
確かによくよく見れば手が指先を中心に他の肌の色とは違うような。。注意深く見るか、言われるかするまで気づかない程度のものではあるが。
彼女「放っておいたら壊死してしまうので。でもそんなことより、指輪を切ってしまったのが辛かった」
彼女「彼のお母様の形見だったんです。小柄な方だったので私は小指にしかはまりませんでしたけど。」
 
彼女はどこか遠くを見つめながら口元を硬く結んだ。言うか言うまいか悩むように。
 
彼女「あの指輪のサイズを直して、結婚指輪にしようねって……」
 
やはり、彼女は嘘をついていた。自分にも彼氏にも。優しい嘘を。
きっと母親の形見を失くしてしまったことへの罪悪感と、彼の指に糸がないことへの悲しみとが、彼と自分自身へ嘘をつかせたのだろう。
冷めてしまったなんて。。。
 
 
俺「自分を責めてはダメです。事故にあったのも見えるようになったのも、貴女の責任ではないですから」
彼女「優しいんですね。見た目によらず」
俺「。。。」
やっぱり少しくらい自責の念にかられてしまえばいい。でもその目が今までより少し柔らかくなった気がした。
 
 
 
俺「さて、いろいろ話したいことがあるんです」
返事の代わりだろう、彼女はスプーンをソーサーへ置いた。
 
19:🎏 繭 ◆TFyL7CT/Mk:2012/3/7(水) 16:32:05 ID:PqFQMjIQ5.


俺「…貴女にも、俺の指の糸は見えないんですよね?」

彼女「ええ。どうして糸がないのかと驚いたんですが……多分、貴方も見えるからですね」

俺「…そうかも知れません」

彼女の目を見れず、少し俯いたまま静かに喋る。
俺が妙に落ち着いて…というよりも、暗い雰囲気になってしまっているからか彼女は片眉を上げつつも冷静に応答をしてくれる。
目を伏せて、暫く興味が薄い様子で俺の話を聞いていたようだが、やがて口を開く。
口元にあったカップを下ろして、彼女は俺にしっかりと向き直る。

彼女「貴方は元から糸が見えていたなら、これまで当たり前であったことを…そんなに不安に思うことも無いと思います」

俺「今までずっと悩んでいたから。自分に糸が結ばれていないのを。でも、そんなことは誰かに話しても分かってもらえる話でもない」

苦笑気味にそう言うと、彼女は黙り込んでしまった。
俺と彼女は境遇が違う。辛い過去に重なる様ににおかしなことが起こってしまったようなもの…彼女にとってはそれが当たり前になっているはずだ。
置かれているカップの中を見つめると、自分の顔が確かに映っていた。

俺「実は少し前に、死人の指にも糸がないのを見て、混乱したんです。だから糸がない貴女も、ましてや俺もそうなんじゃないかって…」

彼女「……勝手に人を殺さないで下さい」

素直にすいませんと謝れば、珍しくきょとんとした彼女は別に良いですよ、というシンプルな返事をくれた。

俺「でも、そうじゃなくて…良い偶然が重なったことかなって」

俺は顔をあげて彼女を見つめる。

俺「だからこれは、運命の出会」

彼女「調子に乗るな」

さっきまでソーサーに置かれていただろうスプーンは彼女の手の中にあって、更に俺に向けられている。何だろう、この感じ。物凄く冷や汗が流れる。

彼女「言っておきますが、私にとったらここまでの貴方は変態害虫野郎!それがようやく顔見知りになった程度だったんです、勘違いも甚だしい…」

…いきなり手をつかんだりお巡りさんと呼ばれそうになったり(いや実際に呼んでた、来なかったけど)色々あったが、少し前に出会って今初めてこんなに真面目に話した。彼女のいうことは、もっともだった。
しかし、彼女はスプーンを下ろしてから緩く首を振った。

彼女「…でも。私も貴方も、こうして会話をしたことでお互いのことを少し知りました。ですから、これで赤い糸が見える仲間です」

そう言って俺に向けて初めて柔らかく微笑んでくれた。


20:🎏 龍 ◆RYU....FU.:2012/3/8(木) 07:39:38 ID:1lvOPQUkic
毒舌な彼女だが、初めて見た微笑みにドキッとしてしまった。
動揺を悟られないように隠そうと口元を触ったり周りを見渡したふりをしたりしてしまった。

彼女に見とれてる場合ではない。
さて、どうするか。

不安を煽るわけではないが、万が一仮説が正しければ彼女の身にこれから何かあるかもしれない。
かといって、確証もないし今後どうすればいいかわからない。

考えてる沈黙の空気に耐えきれず、

俺「ごめん、トイレに行ってくるね。」

彼女「いっといれ。」






…。




ふむ。…ふむ。





トイレでようをたしてる間に今後どうするか、彼女になんて言えばいいか考えよう。
そして、トイレに行くと壁に一枚の写真が貼ってあった。














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俺「なんだこれ……。」
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名前:
sage:


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