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チーム:ハリュー【出会い】
[8] -25 -50 

1:🎏 名無しですが何か?:2012/3/4(日) 10:56:44 ID:1lvOPQUkic
お題【出会い】

下記の順番でお願いします。

◆WfagbE5V86
ゆこ ◆Ryuko..Wy.
繭 ◆TFyL7CT/Mk
龍 ◆RYU....FU.
すに ◆cjb8xYwtrY

>>1-10 >>11-20 >>21-30 >>31-40 >>41-50


2:🎏 ◆WfagbE5V86:2012/3/4(日) 17:11:58 ID:Hpqtx0m7GM

俺には昔からとあるものが見えた。
色んな人の左手の小指から伸びる赤い糸。
そう、俗に言う運命の赤い糸である。

写真や映像なんかでも見えていて、街中のカップルだったりテレビに移っている人だったり。さすがにアニメには写らないが、ドラマで敵同士の人の糸が繋がっていたりして中々面白い。

そんな俺が生きてきた途中で身につけた特技が「カップル作り」
学校なんかで糸が繋がってる人がいたりするとさりげなく仲良くさせてカップル成立、なんて事をしてた。
そのせいか学校だけじゃなく近所でも恋のキューピッドなんて囃し立てられて一時期は芸能人みたいだった。

それから数年。
社会人になって随分たった頃、昔の疑問が蘇ってきた。
それは自分の赤い糸が見えない、と言うことである。

3:🎏 ゆこ ◆Ryuko..Wy.:2012/3/4(日) 17:53:07 ID:1lvOPQUkic
占いなども自分のことは占えないと言うものだし、
子供の頃はそんなものかなと思って疑問には思ったものの特段悩むことはなかった。

ただ年齢が長じるにつれ少しずつ悩みの一部になっていった。
特定の女性に好意を寄せても、その女性の薬指から伸びるその赤い糸はどこか自分の知らない場所の誰かと繋がっている。
合コンに誘われても、紹介するよと言われても、自分と繋がらない赤い糸を眺めることは苦痛でしかない。
次第に考えることをやめていった。


社会人になった今、友人の中でも早い奴はちらほら結婚するだなんだと聞く。
中には以前自分がキューピッドをして取り持ったふたりなんかもいる。
彼らはきっと死ぬまで仲良く暮らしていくのだろう。


そしてまた原点回帰する。
なぜ自分の糸は見えないのだろうと。


自分の糸は見えないのか、そもそも糸は存在しないのか。。。
存在しないのなら仕方ない。
でも見えないだけだとしたら、相手を見つけることができたとき、その薬指には糸はないではないだろうか?

4:🎏 繭 ◆TFyL7CT/Mk:2012/3/4(日) 18:23:44 ID:P2/yVcR/xs
自分の左手をじっと見つめながらそこまで考えたものの、簡単に答えは出ない。
分からないことだらけだ、なんて思っては肩を落として溜息混じりに視線をあげた。

いつもと変わらない、人々が行き交う街の中。
そして変わらず見えているのは、小指を繋いでいる赤い糸。
カップルが愛を囁き合いながらも、違う誰かと赤い糸が繋がっている姿は少しばかり滑稽だったりもする。

歩きながらでも、仕事をしながらでも、癖のように他人の小指を見ては赤い糸を確認してしまう。
そんな自分に気づいては苦笑を漏らすのはもう当たり前になっている。

今の時期、もう卒業式も終わった人も結構いるのだろうか?学生らしき男女は昼間でもよく手を繋いでいた。
それを羨ましいということもないが、自分は今は仕事先に向かっている最中、だから頭を切り替えなければならない。

しかし、そんな時だった。

いつもの駅で座ってバスを待っていると、右側にいくつか席を挟んだところに女性が座って本を読んでいた。
それだけなら、特に何だということもないのだが、彼女の左手の小指にも自分と同じように、赤い糸が見えなかったのだ。

それに気づいた時には遅く、彼女は来たばかりのバスに乗り込んでしまい思わず声を掛けようと伸ばした手は行き場をなくした。

自分にとっては初めての、赤い糸が見えない相手だったのに。

5:🎏 龍 ◆RYU....FU.:2012/3/4(日) 18:34:43 ID:1lvOPQUkic
糸が見えなかった女性が気になって最近寝不足だし、他人の糸も見えるため最近目も疲れてきた。
ふぅ。と溜め息をつきコーヒーを一口飲み、俺はふと目薬をさしてみた……。





 その名も『サンテfx』





「きたあああああああああああ」
「見える!見えるぞ!俺の赤い糸が見える!」

俺は自分の赤い糸が見えるようになり、その赤い糸を全速力で辿って行った。

そして行き着いた先に見えた人物が後ろを振り向こうとしていた!







やらないか?

   / ̄ ̄ ̄~ ̄\
  /       ヽ
  / ッ〜ー〜zッノ〜-ィ|
 ||    ソ  ||
 ||===  ==||
 f Y f旬ヽ /f旬‖
 |(|   ̄/ |ミ ̄‖
 ヽ_    |  |
  ||    ^ー′ /
  ハ|ヽ  -==ァ /
 / | \  二 /
/ /| ヽ \__/|\



いやああああああああああああああああああ



という夢をみたんだ。

自分の糸が見えたのも、全て夢だったようだ。
6:🎏 すに ◆cjb8xYwtrY:2012/3/5(月) 03:15:02 ID:YrMya5fMYo
こんな夢を見るのも久しぶりだ。思春期にはよく見ていた。おそらく欲望の投影だったのだろう。今日久しぶりに見たのは、最近あの女性のことをずっと考えていたからかもしれない。

変な夢を見たせいで、最近あまり寝ていなかったのにも関わらずすっかり眠気が覚めてしまった。時計を見ると5時24分。もう一度床につく時間でもないし、このまま会社へ行く支度をしよう。順調に準備を終えた俺は、早起きして気分が良いので一駅分歩くことにした。

おっ、こんなところにラーメン屋が出来たのか。うまそうだな。今夜にでも行くか。

新しい発見があり、ますます俺のテンションは上がっていった。

バスに乗り換える駅に着いたときだった。

電車を待つたくさんの人が並ぶその列の真ん中に、あの女性の姿が見えた。
驚いた俺は固まって動けなかった。最近俺を悩ませ続けてきた張本人が今、確かに目の前に居るのに。
動けないでいる俺をよそに、並んでいた人々はぞろぞろと電車の中に雪崩れ込んできて、俺はとうとう降りるはずの駅では降りられなかった。
7:🎏 ◆WfagbE5V86:2012/3/5(月) 06:48:05 ID:AUdLdHLZEE
ガタンゴトンと少々混んだ電車の中で俺は考えていた。

(っべーよマジやべーよどれくらいヤバいかって言うとマジヤバい)

テンションがあがっておかしくなってるのか知らないがヤバいしか浮かばなかった。どれくらいヤバいって考えたかって言うとマジヤバい。

思わず鞄を持ち直し少し、ほんの少しだけ息が荒くなる。すると隣の禿げたおっさんが頬を赤らめながら俺を見上げてきた。
そしてぼそっと
「やだ…」
と呟いた。
てめーがやだわ。


8:🎏 ゆこ ◆Ryuko..Wy.:2012/3/5(月) 10:14:52 ID:wi73M/12xo
昨夜の夢もあり、念のため俺は禿げの手元を確認した。念のためだ、念のため。
よかった。ない。。。
 
ない?糸がないだ…と?
あぁ、俺が確認したのは右手だったようだ。ない毛を撫で付けようと禿げが左手をあげたときに赤いものが確認できた。
やはり俺は疲れているのだろうか?左右を間違えるなんてな。。
大きく長いため息をついたところで、電車は次の停車駅に到着したようだった。
ここで降りて折り返さなければならない。早起きのおかげで時間にはまだ余裕もある。彼女に声をかけなければ。
 
でもどうやって?なんて言えばいい?
あなたには糸がありませんねって?いや俺もないんですよ、ほらね。いやー奇遇だなーハハハ!って言えばいいのか?
おまわりさんこいつですって言われるのが関の山じゃないか。
 
ここは彼女の下車駅でもあったようだ。彼女は改札へ続く階段に向かって歩いていく。
小走りで追いかけ、声をかける。引き止めることが先決だ。
俺「あ、あの…」
 
今まで手元にばかり注目していたが、振り向いた彼女は予想外に可愛らしい人だった。
糸がないことに気をとられ容姿にまで意識が向かなかった俺は、突然のカウンターにテンパることしかできない。
とっさに彼女の左手を掴み、「あ…あn…あああ…」
 
 
 
彼女「おまわりさんこいつです」
9:🎏 繭 ◆TFyL7CT/Mk:2012/3/5(月) 12:46:10 ID:EKSH3Udb8c

予想通りの言葉を言われてしまった。
さすがに予想していたとはいえ、実際に言われると結構グサリと突き刺さる言葉だ。
というか、本気で言われた気がする。

俺「いや、違…そうじゃなくて!」

彼女「おまわりさーん、誰かー。痴漢です痴漢、変態がいますう」

俺「いや違います!話を聞いて下さいお願いしますっ!!」


周りのおばさん達がこちらを見ながらヒソヒソと話しているのが分かった。ちくしょう、だから誤解だ。俺はただ糸の確認をしたかっただけなのに。
胸の内で主張してはみたものの、彼女や周りに届くわけもない。

彼女「…何ですかいきなり、というかあなた誰ですか?」

俺「いや、その……」

考えてみれば、まずは引き留めようと考えたものの…その先は詳しく考えていなかった。
とはいえ、いきなり糸の話をしたら再度おまわりさーんとか叫ばれかねないのだから下手なことも言えない。
どうにかしなければ。

俺「実は貴女に、どうしても聞きたいことがあって…」

彼女「靴の裏みたいな顔して何を言うかと思えば……新手のナンパですか?」

何だか聞いてはいけなかった単語があったような気がして思わず硬直する。まさかの発言だった。
可憐な見た目に反して言葉はかなりアグレッシブで、理解が追い付かなかった俺の頭にクリティカルヒットした。これは酷い。

俺「いや、別にナンパとかでもなくて…」

彼女「とりあえず手を離しやがれってんです」


10:🎏 龍 ◆RYU....FU.:2012/3/5(月) 14:52:09 ID:1lvOPQUkic
男(な、なんて言葉使いの悪い女だ……。)

警察を呼ばれても説明は無理だな。
赤い糸が見えるなんて言ったら異常者扱いされそうだ。
ここは一度引くしかないな。

と、思った矢先。

ホームの方からキャーキャーと叫び声が聞こえてきた。
彼女から逃げたい気持ちもあり、彼女を残し騒ぎの方へ向かった。

騒ぎの中心で人が丸く固まっていた。
気になり人混みをかき分け覗いてみる。

俺「ちょっと、すみません。ほい、すみませんね。」

俺(うわ!飛び降り自殺か!死ん…でる…?)
俺(死体なんて初めて見ちまったよ)

サラリーマンの中年男性が落ちたのか飛び降り自殺なのか
電車に引かれて血だらけで横たわってる光景が目に入った。


しかし、そこで衝撃な事を目にする!


ない!赤い糸が見えない!
赤い糸が見えないのは彼女だけではなかったって事か!
その瞬間、頭に電気が走るような感覚である事が浮かんでしまった。






まさか……。そんなまさか……。
死んだ人や死ぬ人の赤い糸が見えないとしたら!?
実際、生まれてこのかた死体なんて初めて見た。
もし、もし、仮にそうだとしたら……。





はッ!!

か、彼女はどこへ行った!?
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