お題【出会い】
下記の順番でお願いします。
◆WfagbE5V86
ゆこ ◆Ryuko..Wy.
繭 ◆TFyL7CT/Mk
龍 ◆RYU....FU.
すに ◆cjb8xYwtrY
>>1-10 >>11-20 >>21-30 >>31-40 >>41-50
51: 龍 ◆RYU....FU.:2012/3/24(土) 09:37:22 ID:1lvOPQUkic
俺「いいから、早く車をッ!」
麻衣の目には今にも涙がこぼれそうなのがはっきりと見えた。
車に走ってる後ろ姿を見て安堵した。
傷口が開き、足手まといな俺と逃げていたら逃げ切れなかっただろう。
パスッ!パスッ!パスッ!
あぁ……またか……この感触は覚えてる……。
離れている車の中で大粒の涙を流しながら電話で何か叫びながらこっちを見ている麻衣がはっきりと見えた。
麻衣の元彼氏が何かを叫んで走り去ったが、何を言ったのかもう頭の中には入ってこなかった。
麻衣のひとつひとつの行動だけをスローモーションのように感じながら見つめていた。
麻衣「あ、あぁ、、、っ、、い、今救急車が、、すぐ来るから」
くすっとしてしまう。今まで毒舌だったのに泣きながら俺の手を握って動揺している姿に。
俺「ま、麻衣、、、ほら、見てごらん、、俺にも赤い糸が、、やっと出来たよ、、」
俺「従姉妹、、でも、、、恋人になれるかな、、、ははっ、、」
麻衣が握っていてくれてる手に俺の血が流れ、二人の小指に赤い糸が巻かれているようだった。
魚のように麻衣が口をパクパクさせている。
もう、何も聞こえない。
でも、俺は何か気持ちはすっきりしていた。
俺「麻衣と、、出会えて、、、よかった、、、」
ー数週間後ー
麻衣「誠ー。お茶入れたよ。」
麻衣「ほら、映画見に行くんでしょ!早く用意してよ!」
麻衣「前みたいな変な映画は見ないからね!ふふっ」
誰もいない部屋で独り言のようにブツブツ言っている麻衣の小指には、青い糸が巻かれていた。
fin.
52: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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