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【モンハン】狩人見聞録【SS】
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1: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 12:00:04 ID:XlSJgOCK.c
狩り場を飛び交う真しやかな噂話、しかしそれらは時として現実となり狩人達に立ちはだかるだろう・・・

モンハンSSを書かせていただきますm(__)m
またお前かという方もいらっしゃるやもしれませんが、先に言わせてもらいます。ごめんなさい

このSSは一話完結の短編集です。詳しくは前作
【モンハン】絶対狩猟域【SS】をご覧になるとわかるかもしれません

・・・宣伝じゃないですよ


それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい


912: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 20:05:18 ID:Y1bR1ZiTYY
>>911

ふ、褌が…?//

と、とりあえず何か穿いてください(/-\*)

支援爆弾感謝です♪

913: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 20:10:23 ID:3hwj5dI8uU
【森のアシラさん】

ある日〜森の中〜
アシラさんに〜出会った〜

キノコ生える森の中〜
アシラさんに出会った

アシラさんの…

「ちょっとまてー!!」

なんなんですか、せっかく歌ってるのに

「せっかくじゃねーよ!!完璧にパクりじゃねーか!?訴えられるぞ!!」

ち、違いますよ…ここから変えるんですよ

「本当か?」

ほ、本当です

「そっか…じゃあ続き頼む」

わ、わかりましたよ…
914: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 20:16:09 ID:Y1bR1ZiTYY
アシラさんの、言うことクマー

「クマー!?」

お嬢さん、ハチミツ寄越せ

「強奪!?」

とことっことことこと〜
とことっことことこと〜

「なんで逃げるの!?」

ところが、後から
アシラさんが、ついていくる

とことっry

「略すなよ!?」

お嬢さん、お待ちなさい
ちょっと、ハチミツ寄越せ

「またかよ!?」

とことっry

「いい加減にしろよ!?」

あら、アシラさん
ありがとう

お礼に、殺りましょう

「誰を!?」

ザクブシャドゴグシャア

ザクブシャドゴグシャア

「子供泣くわ!!」
915: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 20:20:02 ID:Y1bR1ZiTYY
「さっきから黙って聞いてれば!!なんだよこれ!?」

童謡『森のアシラさん』

「誰もんなこと聞いてねーしそもそも童謡じゃねーし中身残酷過ぎるし俺の突っ込みも長すぎるしー!!」

うわあ…パクりとか…

「お前に言われたかないわ!!」

わかりましたよ。じゃあ、残酷な部分を消せばいいんですね?

「まあ…な」

ふふふ、いいでしょう。ならば私の本気を見せてあげましょう

「嫌な予感しかしない」
916: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 20:27:56 ID:Y1bR1ZiTYY
アシラさんの言うことクマー

「・・・」

お嬢さん、ところでこいつをどう思う?

「!?」

凄く…大きいです…

「いやいやいやいやいや!!」

とことっことことこと〜
とことっことことこと〜

ところが、後から
アシラさんがついてくる
お嬢さん、お待ちなさい
俺はノンケだって構わないで食っちまうクマなんだ…

「アウトーーー!!」
917: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 23:35:29 ID:HQSUZ2O2Kw
「お前馬鹿だろ!?ていうか馬鹿だろ!?」

人の事を馬鹿呼ばわりとは何様ですか?

「うるせーよ!!大体なんだよ!?ノンケだって構わないで食っちまうクマって!!」

言葉の意味通りです

「アホか!?お嬢さんって言ってるのになんでノンケが出てくるんだよ!!」

凛々しい顔立ちをしてたんじゃないですか?

「知らねーよ!!」

むぅ、何かと文句をつけて

「文句をつけたくなるような出来なんだよ!!わかってくれよ!!」

分かりました。では明日から本気出します

「今だせ!!すぐだせ!!早くだせ!!」

耳元で騒がないで下さい。やかましい

「誰が騒がせてんじゃー!!」
918: さぎし(投下終了) ◆CmqzxPj4w6:2012/5/30(水) 23:40:36 ID:HQSUZ2O2Kw
じゃあ貴方は一体どういうので満足できるんですか?

「そもそもなんでそんな歌を作る気になったんだよ…」

それはですね、ハンターがいつまで経っても来ないから暇をもて余しているからです

「そうかよ」

貴方こそ、何故こんな場所にいるのですか?

「・・・お前とおんなじだよ」

では、私達は似た者同士ですね

「へいへい」

『ドスバギィさん。ウルククスさん。ご指名が入りましたので速やかに配置についてください』

「お、噂をすれば」

お互い頑張りましょう

「ま、適度に頑張るわ」


【森のアシラさん】


fin
919: 名無しさん@読者の声:2012/5/31(木) 00:16:38 ID:.JlhpFDl62
アシラ関係ねぇ!!

試演
920: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 14:20:56 ID:QPfQ2DrQcg
>>919

いつから私がタイトルと内容を同じにしていたと錯覚していた?

支援感謝です♪

残り70!!
921: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 14:32:08 ID:PZhDcRNJ9Y
【水竜の出会い】

ピチャピチャと海岸で跳ねている小さな影

ランポス程の大きさのそれは…水竜と呼ばれているガノトトスである

このガノトトス。他の水竜に比べ成長が極端に遅く、成竜なのだが、体はランポスと同じくらいだった

しかし、彼は他の水竜に比べ知能が高く、生き残る術を知っていた

自分が何者なのか、生きるにはどうすればいいのか、ハンターと呼ばれる人間が自分達にとってどれほど脅威なのか、人間が使う武器や罠

とにかく、彼は知能においては、他の追随を許さなかった

そして、そんな賢い彼が何故海岸で跳ねているかというと

純粋に暇だったのだ
922: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 14:40:25 ID:PZhDcRNJ9Y
そして何より、自分の体は魚に間違われやすく、他の魚が寄ってくる。
油断した魚を丸飲みすることで空腹を凌いでいた

しかし、その日は違っていた

波打ち際で跳ねる感覚が面白くて、つい夢中になっていた彼は接近するハンターに気がつかなかったのだ

ピチャピチャと跳ねている彼に伸びる二本の手
彼が捕まったと思った時には、既に彼の目には自分を捕まえた人間が写っていた

金色の髪を腰まで伸ばし、凛々しい顔つきながらも美人と呼ぶに相応しい顔。そして似合わないようにみえながら所々露出した手や足が彼女の魅力を更に引き立てていた

彼は半ば諦めていた
自分はこの人間に殺されるだろうと
しかし、人間は彼に手をかけるどころか首をかしげながら尋ねてきたのだ

「君は…こんなところで何をしてるんだ?随分と無防備だな」

その顔には笑みは浮かんでいるが、彼に対する殺意はなかった
彼はこの時に、この人間は他の人間とは違うと直感で気づいていた
923: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 15:20:18 ID:Y8eeYz.X6k
「はい♪確かにリオレウスの討伐を確認しました♪お疲れ様です」

「・・・」

営業スマイルで返す受付に手を振り集会所を後にする
手強い飛竜だったが、なんとか討伐できた

「・・・はあ」

彼女はため息をつくしか出来なかった
飛竜を討伐した事によりまた彼女の名前が広がり名声を獲得してしまう
彼女は、ハンターとして異質な存在だった

生き物を愛でるのが好きで戯れるのが趣味なのである

そんな彼女が何故ハンターをしているのか
それは村にドスランポスが侵入したときに、初めて手に取った剣でドスランポスを撃退した時から周りから期待されて、気がついたらハンターになっていたのだ

ハンターになってからたくさんの生き物に触れる機会が増えたが、やはりハンターという職業柄、手にかけるのはあまり気が進まなかった

危害を加えるモンスターと割りきっていても、ここ最近は討伐や狩猟の依頼しかこなしていない彼女は疲れていた

「大きな依頼をこなした後は、あれに限るな…」

彼女は呟き、素材ツアーの依頼を受けた
924: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 15:34:32 ID:INZV6wh0Po
口笛を吹きそうなくらいに明るい顔をしながら彼女が向かったのは密林の素材ツアーだった

彼女は密林の素材ツアーの常連で、ケルビやアプトノス。モスといった草食竜には顔をすっかり覚えられて、彼女を見つけると寄ってくる程だ

「さて…いつも通りに戯れるとするかな…ふふ」

凛々しい顔が無邪気に微笑み彼女は海岸へと歩き出した

「・・・あれは?」

海岸で彼女が見つけたのは、ランポス程の小さな何かが海岸でピチャピチャと跳ねていた
双眼鏡で確認すると、水竜と呼ばれるガノトトスだった。しかし、そのガノトトスは同種に比べ、体がかなり小さくランポスと同じくらいだった

彼女は不思議に思いながらも、好奇心からあのガノトトスに触れてみたいという欲求を押さえられなかった

ガノトトスに静かに近づき手を伸ばしてガノトトスを抱き上げる
ガノトトスは驚いて彼女の方を向いた

感情の無い白い目に綺麗な鱗とヒレ。そして普段なら凶悪に見える牙も体躯のせいか可愛らしく見えていた

「君は…こんなところで何をしてるんだ?随分と無防備だな」

彼女は呆れも殺意もなく、ただ好奇心からガノトトスに問いかけた
言葉を理解出来るとは思わなかったが、ガノトトスが暴れなくなったので彼女はガノトトスを降ろしてあげた
925: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 15:39:29 ID:INZV6wh0Po
降ろされたガノトトスは不思議そうに彼女を見つめる

感情が無さそうに見えて、意外にわかることに彼女は驚いていた

「すまない、水浴びの最中だったかな。だとしたら邪魔をして申し訳ない」

彼女は謝りながら、ポーチに入れていた釣りカエルをガノトトスに差し出した
ガノトトスは警戒しているようだったが、彼女の手からカエルを食べると「キュルル」と可愛い声を出した

その様子を微笑みながら見ていた彼女は

「信用に値すると思ってくれたのかな?どちらにせよ私はもういくよ。」

ガノトトスの頭を撫でて奥へと歩き出した

その彼女の後ろ姿をガノトトスはじっと見ていた
926: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 17:49:16 ID:g6cQNYHWPU
「少し、眠っててくれ!!」

飛びかかってきたランポスを盾で抑え、剣の柄で首を殴る。そして怯んだ隙に頭を盾で殴り気絶させた

「すまない、本当はこんなことしたくはなかったんだが…」

気絶させたランポスに回復薬を塗りながら彼女は謝罪する。襲いかかってきたランポスに対しても彼女は優しいのだ

「さて…早めに済ますか」

ランポスが気絶してるうちに素早く採取を済ませようと立ち上がった瞬間

「っ!?くあ…」

鋭い痛みが体を駆け巡り、全身が麻痺に侵される。見上げるとランゴスタが彼女に針を突き立てていた

「しまっ…た…」

更に運悪く、気絶さすたランポスが起き上がり、彼女に牙を向ける
このままではほぼ間違いなくあの牙に貫かれる

彼女は体を動かそうとしたが、麻痺のせいで思うように体が動かなかった

万事休す

ランポスが飛びかかってきたを見て、彼女は静かに目を閉じた
927: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 17:57:42 ID:n6K3hnx3UM
「・・・?」

いつまで経っても痛みが来ないのを不審に思い目を開けると

「っ!?き、君は!?」

ランポスが先程のガノトトスの水ブレスに貫かれてる所だった

ガノトトスはランポスだけでなく、近くのランゴスタにも水ブレスを発射し、ランゴスタを砕いた

「キュルル」

心配そうに彼女に寄り添い無事を確かめる

「あ、ああ…大丈夫だ、もう動く」

彼女は起き上がり改めてガノトトスを見る

「助けてくれたのか?」

「キュルル」

ガノトトスは彼女の手を舐めたり甘咬みしたりしている

「そうか…カエルのお礼か」

彼女はガノトトスがカエルを探してると思いガノトトスの前にカエルを差し出した。だが

「キュルル」

ガノトトスはカエルに全く興味をもたず、彼女手を舐めている

「わ、私はあまり美味しくはないぞ?」

竜は獲物を食べる時に舐めて綺麗にしてから食べるというのを聞いた事がある。彼女は慌てて手を払ってガノトトスから離れた

「キュルル…」

しかし、ガノトトスは寂しげな声をあげて俯いてしまった
928: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 18:04:54 ID:n6K3hnx3UM
可愛い…

そう思ってしまうほどにガノトトスの仕草は愛嬌に溢れていた

「す、少しだけだからな?」

何が少しだけなのか、彼女は自問自答しながらもガノトトスに近づき頭を撫でる

「キュルル!!」

尻尾とヒレをパタパタ振りながら彼女の手を舐める

彼女は純粋な好奇心から、半開きの口の中に手を入れてみた
ガノトトスの口の中に彼女の手はすっぽりと収まり、ガノトトスは彼女の手を味わうように舐め始めた

「ん…くすぐったいな」

ガノトトスの舌使いにくすぐったさを覚えながらもガノトトスにされるがままになる
恩人、いや恩竜のガノトトスに好きにさせてやってると満足したのか、ガノトトスは彼女をまた見つめ始めた

「なんだ?残念だが君が喜ぶような物はカエルくらいしか持って…」

そこまで言った時、彼女はガノトトスに押し倒されていた
929: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 23:07:29 ID:d.ZxV8inwY
「っ!?な、何を!?」

生き物と触れあうのが好きな彼女だったが、押し倒されるのは初めての経験だったので戸惑っていた

そんなことはお構い無しにガノトトスは彼女を舐め始めた

「くっ!!き、君は見かけによらず甘えん坊なのだな…!!」

彼女はまだ、ガノトトスがじゃれついてると思っているのか軽口を叩く余裕があるのだが

「ん!!んむ!?」

ガノトトスは彼女の口な舌を挿し込み唇を奪う
ここにきてようやく彼女はガノトトスがただじゃれついているわけではないことに気づく

しかし、何故ガノトトスがこんなことを知っていて、あまつさえ実行したのだろうか
これにはガノトトスである彼の知能の高さが答えとなっていた

つまり、彼は彼女を異種族とはいえ雌と認識したのだ
930: さぎし(残り60) ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 23:17:16 ID:a0Ed0xp8rg
「んむ!ぷはっ!!」

長いディープキスから解放されて、彼女は大きく息を吐き出す

「はあっ、はあっ…君は…一体?」

酸欠からか、彼女の目は少し虚ろになっていた
それをガノトトスはどう思ったのか、さらに彼女に密着する

「くっ!!止めないか!!」

どけようと手を伸ばしてみるが、重くて中々どかせなかった

「キュルル」

ガノトトスはそのまま彼女の胸の辺りを舐め始めたが、鎧の上からではなんの意味も成さない
ガノトトスは焦れったさを覚えたのか、爪を鎧の留め具に引っ掻け、綺麗に外した

「あっ!!」

突然の事に驚きを隠せない彼女
そうこうしてる内にインナー越しに豊かな胸を舐められる

「や、止めてくれ…」

彼女は懇願するが、ガノトトスは聞く耳を持たない

そのまま熱心に胸を舐め続ける
931: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 23:24:37 ID:d.ZxV8inwY
彼女はされるがままにされながら呆けていた

何故、自分はこんなことをされているのだろうか

自分の行動は間違っていたのか
この水竜は自分をどうする気なのか

そう考えたら、知らず知らずの内に彼女は涙を流していた

「ひっく…ぐす…」

自分でも止める術がわからない涙。しかし、誰かに拭われてる感触がして目を開ける

「キュルル…」

なんと、ガノトトスが涙を舐め取っていた

「うっく…君は、優しいんだな」

微笑みながらガノトトスを撫でる
ガノトトスに対しての恐怖は無かったが、まだ体が震えていた

「・・・もう、時間だ」

鎧をつけ直し、誰ともなく呟く

「・・・」

ガノトトスはそれを理解したのか、静かに彼女に背を向けた

「待ってくれ」

彼女はガノトトスにかけより、抱き締めていた
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