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【モンハン】狩人見聞録【SS】
[8] -25 -50 

1: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/3/31(土) 12:00:04 ID:XlSJgOCK.c
狩り場を飛び交う真しやかな噂話、しかしそれらは時として現実となり狩人達に立ちはだかるだろう・・・

モンハンSSを書かせていただきますm(__)m
またお前かという方もいらっしゃるやもしれませんが、先に言わせてもらいます。ごめんなさい

このSSは一話完結の短編集です。詳しくは前作
【モンハン】絶対狩猟域【SS】をご覧になるとわかるかもしれません

・・・宣伝じゃないですよ


それでは、ごゆっくりお楽しみ下さい


932: さぎし(投下終了) ◆CmqzxPj4w6:2012/5/31(木) 23:30:59 ID:d.ZxV8inwY
「必ずまた会いに来る…そしたら、また私と一緒にいてくれるか?」

通じるわけがないが、それでも彼女はこのガノトトスと約束を交わしたかった

「・・・キュルル」

ガノトトスは一声鳴くと、彼女と唇を重ねた
そしてそのまま海へと潜っていった

「・・・必ず、会いに来る」

そう呟いて、彼女はベースキャンプへと歩きだした

この不思議な出会いが後に彼女が一流ハンターとなり、今まで以上の活躍をする引き金となったのだが

それはまた別のお話


【水竜の出会い】


fin
933: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 22:21:28 ID:016FgWqR/.
【寂しがり屋な黒龍】

〜〜シュレイド城〜〜

ミラ「あーあ、暇だなー」

ミラ「最近全然ハンター見てないし…ていうか最後に来たのが1ヶ月前で、そんときにその場のノリでひたすら空から爆撃してたのがいけなかったのかなぁ…」

ミラ「最後に来たハンター達、私を鬼を見るような目で見てきたしな…」

ミラ「あー!!もう!!暇!!暇ったら暇ー!!」

ミラ「こんな辺境の地に仲間なんているわけ無いから恋愛なんて出来ないし…」

ミラ「はー、なんかいないかな…ていうか…退屈で死にそうだよ…」

ミラ「って、私死なないし!!」

ミラ「・・・何やってんだろ」
934: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 22:26:31 ID:016FgWqR/.
〜〜〜ギルド〜〜〜

リック「黒龍の討伐?」

ギルマス「うむ、1ヶ月前にハンターを送り込んだのだが…見事に返り討ちにされたのだよ」

リック「なんで俺が?しかも一人で」

ギルマス「ほっほっほ、そんなカタイ事を言わんでくれ」

ギルマス「あの崩龍、ウカムルバスを単身で討伐したお主ならやれると思ったからじゃよ」

リック「・・・ミラボレアスね」

ギルマス「報酬は弾むからの」

リック「んー、まあ、退屈凌ぎにはいいかな」

ギルマス「古龍相手に退屈凌ぎとは…やはりお主はどこか変わってるの…」

リック「るせー、いいから契約するぞ」

ギルマス「ま、無事を祈っとるよ」

リック「へいへい」
935: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 22:36:33 ID:wz6xtL30n6
〜〜シュレイド城〜〜

ミラ「・・・!!」

ミラ「人間の匂いだ!!」

ミラ「やったー!!1ヶ月ぶりに遊べる!!」

ミラ「あ、でも手加減しないと殺っちゃうよね…」

ミラ「よーし!!尻尾でペシンペシンしよう!!」


リック「しかし、相変わらず禍々しいな…」

リック「さて…ミラボレアスは…」

ミラ「そこ!!」ヒュン!!

リック「っ!!」ヒョイ

ミラ「あり?避けた!!」

リック「おいおい、不意討ちとか…どこの暗殺者だよ」

ミラ「へー…この人間強いんだ…」

リック「古龍クラスの奴が不意討ちって事は、かなり頭が切れるんだな」

ミラ&リック「こいつ…強い!!」

ミラ「てやー!!先手必勝!!」

リック「ちっ!!」ヒョイ
936: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 22:42:43 ID:016FgWqR/.
ミラ「(凄い凄い!!この人、さっきから私の攻撃が当たらない!!)」

リック「(なんて奴だ…避けるのに精一杯で、攻撃がまるで出来ない!!)」

ミラ「(こんなに強い人なら、一緒にいたら退屈しないんだろうな…えへへ)」

リック「(こんな奴がいままで息を潜めてたなんて…)」

ミラ「(絶対にお持ち帰り!!)」

リック「(ここで倒さなきゃ、村が危ない!!)」

リック「そうと決まれば!!」

ミラ「!!」

リック「はっ!!たあっ!!」

ミラ「うわ!?危な!?」

リック「ちっ!!避けられたか…」

ミラ「(攻撃してきた…私の攻撃を掻い潜って…攻撃してきた…)」

リック「(やはりこいつ、俺の攻撃を読んでやがる…なら、フェイントをかければ!!)」
937: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 22:48:52 ID:016FgWqR/.
ミラ「えへ…えへへ…えへへ…」

リック「雰囲気が変わった?」

ミラ「もう、古龍の威厳とか、異種族とか、どうでもいいや…」

リック「(な、なんだ!?酷くヤバい気がする!!)」

ミラ「お持ち帰りぃ…」

ジリジリ

リック「くっ!!動きが読めない!!」

ミラ「えへ…えへへ…」

リック「くそぉ!!」ブン

ザシュ!!

リック「っ!?よ、避けない!?」

ミラ「えへへ…」ガシ

リック「しまった!!捕まれた!!」

リック「は、離せ!!」

ミラ「ずっと…一緒にいようね…」ギュー

リック「ぐああああ!!」

リック「あ…こんな…ところ…で…」ガクッ

ミラ「んふふ〜、気絶したみたいだね〜」

ミラ「じゃあ…誰にも邪魔されない所にいこっか…」
938: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 23:01:12 ID:wz6xtL30n6
〜〜〜???〜〜〜

リック「う…ぐ…」

リック「ここ…は…」

リック「確か…ミラボレアスに捕まって、気絶して…」

リック「っ!!」

ミラ「zzzz」スピースピー

リック「寝てる…のか」

リック「ここは…こいつの巣か?」

リック「なんで連れてきたんだ?俺をどうするつもりなんだ?」

リック「とにかく、ここから逃げなきゃ…」スッ

パキッ

リック「っ!!」

ミラ「!!」ガバッ

リック「しま…」

ミラ「あ、起きたんだ」

リック「ま、まずい…武器もないし…逃げられない…」

ミラ「おはよう」スリスリ

リック「は?」

ミラ「?」

リック「え、なんで?」

ミラ「んー、久し振りの雄の匂い…」クンクン

リック「お、襲わないのか…?」

ミラ「言ってる事がよくわかんないな…ちょっと待っててね」

バサッバサッ

リック「わっぷ!!」

リック「・・・いっちまった」
939: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 23:06:35 ID:wz6xtL30n6
〜〜〜10分後〜〜〜

バサッバサッ

リック「戻ってきたか…」

ミラ「お待たせー」

リック「何かくわえてる?」

ミラ「ちょっと待っててね」

リック「何してるんだ?」

ミラ「んしょ、これでいいかな?」モグモグ

リック「何かを、食べてる?」

ミラ「あー、あー」

リック「っ!?」

ミラ「えと…言葉、わかる?」

リック「な、なんで言葉を!?」

ミラ「あ、その様子だとうまくいったみたい」

リック「お、おい!!質問に答えろよ!!」

ミラ「えっとね、さっき食べたのは、言葉が理解出来るようになる木の実なの」

リック「言葉が理解出来るようになる?」

ミラ「うん。古龍の間でしか伝わってないし、実力を認められて選ばれた古龍しか教えられないんだ」

リック「つまり…」

ミラ「とっても名誉なことなんだよ」

リック「(そんな名誉な龍に選ばれるなんて…本当に強いんだな…)」
940: さぎし(残り50) ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 23:15:46 ID:wz6xtL30n6
リック「で?言葉を理解出来るようになって、一体何がしたいんだ?」

ミラ「そう!!それ!!」

リック「・・・」

ミラ「単刀直入に言うよ?」

リック「・・・ああ」

ミラ「彼氏になってください!!」

リック「・・・は?」

リック「はああああ!?」

ミラ「あう…耳が…」

リック「いやいやいや!?無理だろ!!冷静に考えろよ!!」

リック「俺は人間で、お前は龍なんだぞ!?」

ミラ「そんなことわかってるけど…でも、同種の雄がいないし…」

リック「う…それはまあ…でもなんで俺なんだよ?」

ミラ「強いから」

リック「はい?」

ミラ「あんなに長い時間、私の攻撃を避け続けたのは君…貴方が初めてなね…そして、それを掻い潜って攻撃してきたのも」

リック「・・・」

ミラ「貴方の攻撃は痛かったけど、貴方が攻撃してきた時、私はゾクゾクした」

ミラ「こんなに強い人と一緒なら楽しいんだろうな…って」

リック「・・・」

ミラ「だから、邪魔されない場所に運んで、言葉も理解するようにして…」

ミラ「我が儘だって事はわかってるけど…止められなくて…」
941: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 23:21:53 ID:wz6xtL30n6
リック「(こいつは、攻撃を避け続けた俺の実力を買ってくれている)」

リック「(つまり…俺は古龍に認められたって事か)」

リック「(さらに、言葉を理解出来るようになる木の実の存在を教えてくれたり…彼氏、番になってくれと言ってくれている…)」

リック「なあ…気持ちは凄く嬉しいんだけどさ…」

ミラ「・・・」

リック「なんとなく、お前の想いは伝わってきたし、高く買われてるのは分かる」

リック「お前は話せば分かってくれるし、村とかを滅ぼそうとしたりはしないだろうし…」

リック「でも…やっぱり俺は人間で、お前は龍で」

リック「どんなに想ってても、越えられない壁があるんじゃないかって…」

ミラ「・・・貴方は、私の告白、どう思った?」

リック「嬉しかった、認められた気がして…」

ミラ「そっか…」

リック「・・・」
942: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 23:27:35 ID:016FgWqR/.
ミラ「ねえ」

リック「ん?」

ミラ「名前、教えて?」

リック「あ、ああ…」

リック「リックだ」

ミラ「リック…私は、ミラっていうの」

リック「ミラか…」

ミラ「ねえリック、キスしていい?」

リック「いいけど、ミラがきつくないか?」

ミラ「私なら大丈夫」

リック「そっか…」

ミラ「リック…大好き、愛してる」スッ

リック「・・・俺もだ」

カカカッ!!

リック「うわっ!?」

ミラ「きゃっ!?」
943: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 23:31:20 ID:wz6xtL30n6
リック「なんだ?今の光は…ミラ、大丈夫か?」

ミラ「う…うん…」

リック「よかっ…」

ミラ「?」

リック「え」

ミラ「どうしたの?リック」

リック「ミラ…だよな?」

ミラ「うん」

リック「人間に…なってるぞ?」

ミラ「へ!?あ!!」

リック「な、なんで?」

ミラ「・・・ルーツお姉さまだ」

リック「へ?」

ミラ「なんでもないよ。それよりリック!!」

リック「はい!!」

ミラ「私、人間になったよ?」

リック「あ、ああ…そうだな」

ミラ「龍じゃなくなったよ!!」

リック「えっと…!!」

ミラ「・・・だから、ね?」

リック「・・・ああ、そうだな」
944: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 23:36:00 ID:wz6xtL30n6
〜〜〜一週間後〜〜〜

リック「はあああ!!」

ザン!!

ミラ「てやー!!」

ドゴン!!

リック「ナイスだ!!ミラ!!」

ミラ「うん!!」

リック「続けていくぞ!!」

ミラ「連携だね!!任せて」

ミラ&リック「はああ!!」


ミラ「ふー、大分狩りに慣れてきたよ」

リック「ああ、ミラは物覚えが早いから、教える方も楽だよ」

ミラ「本当!?私、役に立ってる!?」

リック「ああ、かなりな」

ミラ「えへへ…嬉しいな」

ミラ「ねえリック、私、今とっても幸せだよ」

リック「そうか…」

ミラ「愛してるよ、リック…」

リック「俺もだ、ミラ」


【寂しがり屋な黒龍】


fin
945: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/1(金) 23:39:55 ID:wz6xtL30n6
皆様こんばんは

さぎしです

お気づきの方もいらっしゃるかと思われますが
1日10レス程度で小話を投下していっています
このまま上手く行けば、後三話くらいは投下できます

つまり、裏を返せば、後三話でこのSSは終了となります

ここまでこれたのは皆様の暖かい応援やご支援のお陰様です
本当にありがとうございました

感謝の言葉は最後に残して置くとして
今日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々ありがとうございました
ここまでのご回覧
乙狩れ様でした♪
946: っファンゴの頭:2012/6/2(土) 08:04:18 ID:rzz.GnT2IU
褌は締めるもんだ、巻くものじゃない!!

CCCCCCCC
CCC0:30CCC
CCCCCCCC
アーーーッ!!
947: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 11:42:49 ID:t8aNSXkeh6
>>946

支援爆弾感謝です♪

支援、もとい支援爆弾を置いてくださるのも、いまではファンゴヘッドさんしかいなくなってしまいましたね…

あとほんの僅かですが、最後までお付き合いいただけるとありがたいです
948: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 11:55:15 ID:ldWGV.t3wA
【今日のユクモ村は大変賑やかですこと】

「おーい!!そっち!!柱は出来たのかよ!!」

「あほ!!木材が足りないんじゃー!!」

「おーい!!大きな骨ないかー!!」

「堅牢な骨ならー!!」

アレン「いや〜大盛況だね〜」

ギル「・・・おい」

アレン「ん?どうしたの?」

ギル「どうしたの?じゃねーよ、なんだこれは」

アレン「ユクモ村のお祭りだよ、見てわかんない?」

ギル「そうじゃねーよ!!なんで俺がここにいて当たり前のようにお前が隣に立ってるんだよ!!」

アレン「どうせ隣に立つなら、ギルじゃなくてナルガたんがよかっ…」

ギル「死ね」バキッ!!

アレン「ひでぶ!!」

ギル「それで?きっちり説明してもらえるんだろうな?」

アレン「はーい」

アレン「これは2日前の話だ」

ギル「誰に話してんだよ」
949: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 12:03:29 ID:t8aNSXkeh6
〜〜〜2日前〜〜〜

村長「ハンター様、ジンオウガの討伐お疲れ様です」

アレン「いや、そんなことないですよwww」

ナルガ「確かにな、最初から最後までぶん殴ってたし」

アレン「ちょ!!ナルガたん!!」

村長「それでですね、ささやかですが…お祭りを開こうかと思いまして」

アレン「祭り?」

村長「ええ、ハンター様のご勇姿を讃えるのと、この村の繁栄を願いまして」

アレン「わかりました。村の繁栄なら喜んで手を尽くします」

アレン「ね!!ナルガた…あれ?」

アレン「どこに…手紙?」

ナルガ「働きたくないから、しばらくギルとノルンの所に行ってる」

アレン「・・・」

アレン「嘘ーーーーー!?」
950: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 12:10:22 ID:t8aNSXkeh6
アレン「と、いうような事が2日前にあった訳だ」

ギル「そして素材ツアーに来てたら偶然お前と鉢合わせして、ハーレムにはさせんぞー!!とか、叫ばれて気がついたらここにいると」

アレン「細かい事は気にすんなよ!!」

ギル「気にするわ!!」

ギル「しかし…大丈夫か?ナルガの奴…」

アレン「ギルに心配されなくてもナルガたんは強い娘だもーん」

ギル「いや、ナルガとノルンの組み合わせは少々まずい気がする…」

アレン「なんで?」

ギル「ストッパーがいねーんだよ」

アレン「・・・さらば、二人に声をかけた奴。僕は君の事を忘れる」

ギル「勝手に殺すなよ、そして忘れるのかよ」

アレン「いいじゃーん、お祭りを楽しもうよ」

ギル「はあ…ガキか?」

アレン「なんか、ギルに言われたく…」

ドン

「おっと」

アレン「あ、すみませ…」

「いいんだ、こちらこそすまない…」
951: さぎし ◆CmqzxPj4w6:2012/6/2(土) 12:19:20 ID:ldWGV.t3wA
ギル「ナルガ!?」

アレン「ナルガたん!?」

ナルガ「?」

アレン「・・・じゃない、ナルガたんは背が少し低いし、声はもうちょい高い」

ナルガ「すまないが、私に会った事があるのか?君達のことは知らんのだが…」

「おーい、ナルガ姉」

ナルガ「クルガか」

クルガ「なにしてんの?」

ナルガ「いや、この二人が私の名前を呼んだから…」

ギル「おい、どうなってんだ!?ナルガが二人いるぞ!?」

アレン「お、おお落ち着け!!後から来た方は背は大体あってるけど、あんな話し方じゃないし、何より二人もいるわけない!!」

クルガ「なにしてんの?そこのお二人さん」

ギル「あ…いや…その、な?」

「お姉ちゃん…何してるの?」

クルガ「あ、ナクル〜、こっちこっち〜!!」
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