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司会「転生ルーレットスタート!」
[8] -25 -50 

1: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/1/31(火) 17:32:38 ID:ZxmG2IZLfE
助手「今日は随分多いですねぇ」

係員「はい、並んで下さいね〜!」

司会「今日はどんな運命が決まるのかなぁ」wktk

助手「不謹慎極まりないですね」


221: 名無しさん@読者の声:2012/8/22(水) 14:48:39 ID:uvoYi3UJbI
更新乙です〜。
こちらも楽しく読ませて頂いてますよ。
つまんないヒトコト野郎なんか気にせず、続けてくださいね。
222: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/22(水) 17:49:00 ID:9tzrAGDv/E
>>220さん
>>221さん

温かい御言葉有難う御座います〜!

何にしても、読んで楽しんで頂ければ、
書き手として嬉しく思っております。

これからもこまめに更新する予定ですので、
暇潰し程度に読んでやって頂ければ嬉しいです…w
223: 名無しさん@読者の声:2012/8/22(水) 18:28:26 ID:qbNEzc/Y0g
>>220-221
224: 名無しさん@読者の声:2012/8/22(水) 18:30:58 ID:XW1PCQ3Slw
>>220-221
典型的信者wwwwwwwwww
225: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/22(水) 19:36:54 ID:9tzrAGDv/E
時間が出来たのでちょっと投下〜。


少女「あ〜ぁ、思ったより早く気付いたね」クスクス

助手「えぇ。おかしな所があったので、
幾つかカマをかけさせてもらいました」

少女「へぇ…。どんな?」

助手「まず第一に、ここが怪しいと匂わせ、
行きましょうと言った私の言葉に賛同した点」

助手「司会さんは私を連れて行く筈ありません。
さっきもそれで言い合いになりましたしね」

少女「……。」

助手「次に、司会さんにお母さんはいません。
シチューなんてただの私のでまかせです」

少女「…それが決め手だったのね」

助手「いえ、違います。
もっと決定的な違いがあるんです」

少女「決定的な…?」

助手「司会さんがボケずに普通に話せるのは、
長くても2レス続くか続かないか程度です!」ドーン

少女「…は?」

助手「つまり、貴方は真面目過ぎたんですよ。
司会さんと違って、ね!」ドドーン

少女「…むしろ心配になるわ、本人」

ーー

司会「っくしょーい!」

『随分豪快なくしゃみですね』

司会「助手ちゃんが呼んでる…ッ!」
226: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/22(水) 19:43:03 ID:9tzrAGDv/E
司会「でも、助手ちゃんを狙った理由って、
何だと思う?」

『純粋に、司会さんより綺麗な魂だかー』

司会「ーあ、裏山発見!」

『……。…純粋にー』

司会「ー暗くて前が見えないよ〜」ガサガサ

『…助手さんは人間の霊魂でありながら天国に
いますからね…。何か違いがあるのでは?』

司会「成る程〜!」

『…(…コイツ、解ってて遮ってたな…)』イラァ
227: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/22(水) 21:08:33 ID:9tzrAGDv/E
少女「フフ…」クスクス

助手「何が可笑しいんです?」

少女「バレちゃったのは残念だけど、
もうそんな事どうでも良いの…」

助手「そうでしょうね。
霊魂を喰らう貴方の目的は、騙す事ではない」

少女「そうよ。解っているのに、随分冷静ね」

助手「えぇ。私の目的は果たしました」

少女「目的?」

助手「立ち止まりさえすれば、司会さんは
私の細かい位置を特定出来ますから」クス

少女「…ッ!」

司会「みーつっけた〜」

少女「…お前…!」

228: 名無しさん@読者の声:2012/8/22(水) 21:17:01 ID:DhHi/SvmWo
>>223>>224
それでは、貴様等は貴様等にとって何か面白いアニメ、バラエティー、ニュース、その他諸々のTV番組を他人が「何あれチョーつまんないんですけど。」と言ったら貴様等はつまらないという意見を反論もせずに聞き入れるのだな?
好きな芸能人、好きなキャラが「何あれチョーキモイんだけど」とか言ってても、貴様等はキモイという意見を反論もせずに受け入れるのだな?
俺は、つまらないとだけしか書いてない奴に向かって、個人的な意見と何処がつまらないのか書いてみろと書き込んだだけだ。つまらない、という意見の感想と「俺は面白い」という意見を書いてるだけだ。SSで面白いと書いて何が悪い?
とまぁ以上が俺のマジレスだぜ!という事でマジレスと長文失礼しました。これ以上意見があるなら喧嘩スレに行ってください。
>>1さん、その他皆様大変申し訳ありませんでした。
229: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/22(水) 21:17:41 ID:9tzrAGDv/E
少女「…まさか場所を調べられるなんて、
思いもしなかったわ…」クスクス

司会「…大人しく捕まりなよ。
出来れば手荒な真似はしたくないの」

少女「…ハッ、見た所たいした力もないのに、
随分強気な発言じゃないの?」

少女「良い事教えたげる。悪霊と呼ばれる私は、
霊魂を喰らう。霊魂を喰らって、力にするの」

助手「…喰らって力に…ッ!?」

少女「フフフ、そうよ。今の私は鬼よりも強い。
そして鬼と違ってそれを隠せる! 甘いわね!
追い詰められたのはアナタ達よッ!」クワッ

司会「…あ、終わった?」モグモグ

助手・少女「「えっ…」」
230: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/22(水) 21:29:48 ID:9tzrAGDv/E
司会「じゃ、あとよろしく〜」ポチッ

「ーやれやれ、わざわざ私がですか…」モクモク

助手「え、閻魔様…っ!?」

少女「閻魔だと…?」ピクッ

閻魔「…低俗な悪霊風情が。
鬼よりも強く賢いんですって?」

少女「そ、そうだ! 閻魔が相手だからってー」

閻魔「ーすいませんが、仕事が残ってます。
御託は結構ですので、さっさと逃げるなり戦うなり、
降伏するなりしてもらえますか?」

少女「だ、だったら逃げー」

閻魔「ーれると、思ってるんですか?」ゴンッ

助手「…一発…」

司会「…あのトゲ付きの金棒、痛そう…」

閻魔「…やれやれ。コレは私が連れて帰ります」

司会「い、イタズラする気っ!?」

閻魔「殴りますよ?」

司会「ごめんなさい」


231: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/22(水) 21:49:07 ID:9tzrAGDv/E


今度こそ本日の更新ストップします〜。
読んで頂いた方々、有難う御座いました〜!


>>228さん
いえいえ、私についてはお気になさらず〜。
ただ、出来ればあまり気にせず、
ゴタゴタなく終わってくれれば幸いです…。
232: 名無しさん@読者の声:2012/8/22(水) 22:48:27 ID:GF21lHkHV.
>>228
自分のレスも読み返せない馬鹿は黙ってろwwwwwww
233: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/23(木) 16:18:45 ID:9tzrAGDv/E
助手「あの、司会さん…」

司会「ほいほい?」

助手「喰われた霊魂は、どうなるんですか?」

司会「ん〜、どうにか出来るんじゃないかな?」

司会「閻魔ちゃん、そこんとこどうなの?」

閻魔「吐き出させるので心配無用です。
その方法も二種類ありますが…」

司会「二種類?」

閻魔「はい。通常、悪霊相手なので苛烈な
方法になりますので、好奇心で見る様なものでは
ないと思いますが」

司会「え、何それ見たい」

助手「気になりますね、閻魔様が濁すなんて」

閻魔「解りました」スッ

ードゴッ!

少女「う…おぇぇ…」オボロロロ

司会「腹パン…」

助手「…出て来ましたね…」

閻魔「もう一つは特殊な薬剤を飲ませて
激痛と共に下からー」

助手「ーもう結構です」
234: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/23(木) 16:24:59 ID:9tzrAGDv/E
助手「し、司会さん! これ!」

司会「あ、霊ちゃんだ」

霊「う…う…ん?」

閻魔「喰われてたんですね」

霊「あ、あれ? 私助かったんですかっ!?」

司会「良かったね」

助手「無事で何よりです」

霊「こ、怖かったです〜ー」ダッ

司会「……。」スッ
助手「……。」スッ

霊「な、何で感動の再会で抱きつこうとしてるのに逃げるんですかっ!?」

司会「え?」

助手「そ、それは…その…」

閻魔「汚いからです」

霊「初対面で酷い人ですね!?」Σ
235: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/23(木) 16:31:29 ID:9tzrAGDv/E
閻魔「…で、自殺者の霊ですね」

霊「な、何故それを…」

司会「閻魔ちゃん、自殺者は地獄行き?」

霊「閻魔…? この方が?」

助手「はい、閻魔様です」

霊「……。」

閻魔「一概には言えませんが、事情などにもよりますね」

司会「おぉ! 違いの分かる男!」

助手「使い方がおかしいです」

司会「良かったね、霊ちゃん…って…」

霊「……。」

司会「口開けて固まってるよ?」ツンツン

助手「閻魔様に驚いたみたいですね」
236: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/23(木) 17:54:10 ID:9tzrAGDv/E
霊「はっ! 思わず何処かへ旅立ってました…」

司会「あ、帰ってきた」

霊「イケメン閻魔様は何処にっ!?」

司会「イケ…」
助手「メン…?」

霊「あんな方がいるなら、こうしてはいられません…」スッ

司会「どうしたの?」

霊「天国に行きます!」

司会「え、仕返しはっ!?」

霊「過去の事より、今のイケメンです!」


237: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/23(木) 17:55:24 ID:9tzrAGDv/E
助手「…司会さん、これはむしろ都合が良いのでは…?」ボソ

司会「…そうだね…」ボソボソ

司会「じゃ、私達はあと数日間はいなきゃだし、
霊ちゃん先に行っててもらおっか」ゴソゴソ

ガラガラガラガラ

助手「…何ですか、その大砲」

司会「天国まで一っ飛びする道具だよ〜」

助手「……。」ゴクリ

霊「あ、あの…、司会さん達と一緒でも、
全っ然構いませんけど!?」

司会「…乗れ」

霊「は、はいっ」Σ

司会「さぁて、初実践だなぁ〜♪」

助手「えっ」

霊「えっ、ちょ、やっぱり私ー」

司会「た〜まやー」ポチッ

ドォーン

霊「きゃああぁぁぁ…ー」キラーン

司会「……。」

助手「……。」

司会「…助手ちゃん、帰りなんだけどー」

助手「ー結構です」
238: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/23(木) 18:04:04 ID:9tzrAGDv/E
司会「ーって事で、閻魔ちゃんを追わせたから、
そっち行ったらよろしく〜」

閻魔『…解りました』ハァ…

司会「溜息つく事ないでしょー!
霊ちゃんが放心してる間に帰っちゃったから、
止む無くアイテムを…」

閻魔『楽しかったですか?』

司会「うん♪」

司会「…今のナシで」

閻魔『…とりあえず解りました』

ピッ

司会「…さすが閻魔ちゃん…。
誘導尋問のプロフェッショナルだったよ…」ゴクリ

助手「……。」
239: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/23(木) 18:39:30 ID:9tzrAGDv/E
ー数日後ー

司会「いや〜、人間界も楽しかったねぇ〜」

助手「あまり良い思い出はありませんけど…」

司会「悪霊の件とか?」

助手「それからの話しですっ!」

司会「…何かあったっけ?」

助手「…精霊馬を乗れるか乗れないかで
試すと言い張ってみたり…」

司会「茄子ならいけると思ったんだよね〜」

助手「大砲を使いたいが為に家族の元に戻った霊を
地縛霊扱いして送り返して閻魔様に怒られたり…」

司会「閻魔ちゃん怖かったぁ…」

助手「あまりに失敗続きで、ボーナスカット。
暫くは転生ルーレットに戻れと…」

司会「まぁ私達の仕事の本業だし?」

助手「本業そっちのけにし過ぎましたね」

司会「ま、お茶の間の皆さんも待ってるからね」

助手「随分懐かしい設定引っ張ってきましたね」
240: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/23(木) 18:57:17 ID:9tzrAGDv/E


本日の更新はこれにて終了です〜。
御盆編も終わり、予定ではこのまま終盤へ
突入する予定です。

読んで下さっている方々、有難う御座いますー。

241: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/24(金) 18:37:16 ID:9tzrAGDv/E
司会「ただいま〜」

助手「お帰りなさい。一体何だったんです?
急に神様から呼び出されるだなんて」

司会「…え、あぁっとね。
人間界での土産話を聞かせてくれって」

助手「暇潰しですか…」ハァ

司会「敬老の精神で何とか耐えるしかないねっ」

助手「それにしても、わざわざ呼び出すなんて。
いつもなら自分から足を運ぶ方ですのに…」

司会「……。」

助手「司会さん…?」

司会「……。」
242: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/24(金) 18:44:47 ID:9tzrAGDv/E
コンコン

閻魔「どうぞ」

助手「失礼します」ガチャ

閻魔「おや、助手さん。どうしたんですか?」

助手「閻魔様、司会さんがおかしいんです…」

閻魔「…おかしいのは前からだと思いますが…、
そういう意味ではなさそうですね…」

助手「何を聞いても上の空で、
何かをずっと考え込んでいる様なんです…」

閻魔「何かをずっと…?
ちなみに、それはいつからですか?」

助手「天国へと帰って来てすぐ、
神様に呼ばれて行った日から続いてます…」

閻魔「…成る程、どうやらあのジジイ…、
もとい、ジジイ…」

閻魔「神様が一枚噛んでいそうですね」

助手「…(あの言い間違え、絶対ワザとだ…)」
243: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/25(土) 04:19:17 ID:9tzrAGDv/E
閻魔「やれやれ…。では私の方で少し探りを入れてみましょうか」

助手「え…、協力して頂けるんですか?」

閻魔「えぇ。今からジジイ…に会いに行く用事もありますから」

助手「有難う御座います(…遂に訂正しなくなった…)」

閻魔「さて、何を企んでいるのやら…」

244: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/25(土) 04:28:16 ID:9tzrAGDv/E
コンコン

閻魔「失礼します」ガチャ

神様「…閻魔か」

閻魔「どうしたんです? いつになく真剣な眼差しと面持ちですけど」

神様「…うむ。少々厳しい決断をした後でのぅ…」

閻魔「…厳しい決断、ですか?」

神様「…のう、閻魔」

閻魔「はい」

神様「…刻限が迫っておるのじゃ」

閻魔「…ッ! そうですか…」

閻魔「ご愁傷様です。安らかにー」

神様「ーワシの寿命じゃないわい! そもそもワシは死なん!」

閻魔「…えぇ、そうでしたね」チッ
245: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/25(土) 04:37:45 ID:9tzrAGDv/E
神様「よもや本当に解っておらん訳ではなかろう」

閻魔「…早いものですね。今日ですか」

閻魔「あの前代未聞の騒動に、
漸く終止符を打つ形になる訳ですね」

神様「…そうじゃ。
恐らくもうすぐ、司会も動き出す頃かのう」

神様「…ワシは間違っておるのかの…」

閻魔「…神様。あの時、司会さんも今日と言う日が来る事は既に解っていた筈です」

神様「そうじゃな…」

246: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/25(土) 15:33:25 ID:9tzrAGDv/E
助手「…どうしたんでしょう? 今日は誰も来ませんね」

司会「…さ、始めよっか」

助手「……? ですが、まだ誰も…ー」

司会「ーもう、いるよ」

助手「…え…?」

司会「…助手ちゃん、そこの椅子に座って」

助手「ど、どういう事ですか? いくら暇とは言っても、この椅子は転生者の座る椅子ですよ?」

司会「……助手ちゃん、転生のシステムは解ってるよね?」

助手「し、司会さん…?」

司会「…生前の歴史を振り返ってー」

助手「ー司会さんっ!」

司会「…ッ! …助手ちゃん、座って…ッ」グッ
247: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/26(日) 01:18:57 ID:9tzrAGDv/E
助手「…私が転生…するんですか…?」

司会「……。」コクリ

助手「…何でですか…っ!? まだ私は…ー」

神様「ワシが決めたんじゃよ」スッ

助手「神様…っ!?」

神様「お主を司会の下に預かる時、ワシは司会に魂の刻限の話しをした」

助手「魂の刻限…?」

司会「…転生しないままの魂は、天国に居続けれない」

司会「転生するか、消滅するかしか…選択肢はない…」

助手「で、でも! それなら司会さんもー」

司会「ー私は、もう人間に転生は出来ない。助手ちゃんとは違うの…」

助手「……ッ」

神様「そしてもう、お主に残された時間はない。転生をせねば、消え去るのみになってしもうた」
248: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/26(日) 01:29:49 ID:9tzrAGDv/E
助手「…嫌です…。 転生するぐらいなら、消滅します…」

司会「…ダメだよ」

助手「忘れたんですかっ!? 私は生前、親に殺された! なのに、人間になんか…もう…!」

司会「…助手ちゃんはここに来て、色々な人を見て来たよね…」

助手「…え…」

司会「そういう人達を見ながら、助手ちゃんは何を感じた?」

助手「…ッ、それは…」

司会「…ここに来たばかりの頃と、今の助手ちゃんは違う…」

司会「今の助手ちゃんの魂なら、次の人生は絶対輝かしくなる。 だから私は、笑顔で見送るって決めた…!」

助手「…そんな事言いながら、もう泣いてるじゃないですか…ッ!」
249: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/26(日) 01:35:28 ID:9tzrAGDv/E


短いですが、本日はここまでにします〜。

このまま終わりに向かう予定ですので、
地文書きを増やす形になりますので、ちょっと雰囲気変わるかもしれません。

読んで頂いた方々、有難う御座います〜。
250: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/29(水) 02:47:14 ID:9tzrAGDv/E
助手「…少し、考えさせて下さい…ッ!」ダッ

司会「……うっ…ううぅぅ…」ボロボロ

神様「…(…司会、助手。奇縁によって出会った二人じゃと言うに、繋がりは深い…)」

司会「…うぅ…ッ、ひっく…ッ」

神様「…(…司会があそこまで泣く姿を、今日までに幾度見た事かのぅ…)」スッ

神様「…(…声をかけた所で、どうにかしてやれる術もなく、ただ傍に居る事しか出来ぬ…)」

神様「…(…無力なモンじゃ…ッ!)」ワナワナ

閻魔「追いなさい、司会さん」スッ

神様「…ッ、閻魔…」
251: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/29(水) 03:00:25 ID:9tzrAGDv/E
司会「…閻魔ちゃん…」

閻魔「やれやれ、神様がいると言うにも関わらず、一切解決してないとは…」ハァ

神様「ワシのせいっ!?」Σ

閻魔「こうしてる間にも、時は流れ続けます」

司会「うるさい…ッ! 閻魔ちゃんは悲しくないからそんな事言えるんだよッ!」

司会「助手ちゃんを私が預かるって決めた時も…ッ!」

司会「あの子がいなくなって、清々するとでもー」

閻魔「ーいい加減になさい!」

司会「〜ッ!」ビクッ

閻魔「…貴方が私の心をどう推測しようと勝手です」

神様「…閻魔…!」

閻魔「貴方に嫌われようと、私は何も思いません。助手さんがいなくなろうと、私は寂しくありません」

司会「ーな…ッ」

閻魔「ですが、貴方の今のやり方は不愉快極まりない!」

司会「え…」
252: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/29(水) 11:28:16 ID:9tzrAGDv/E
閻魔「精一杯、自分の気持ちを伝えたと、そう言えますか!?」

司会「ーッ」ハッ

閻魔「…その様子では、それすらも出来ていない様ですね…」

閻魔「貴方はいつから、そんなに有能になったつもりですか? 頭で理解していれば、納得せずとも仕事に徹するとでも言うつもりですか?」

司会「〜ッ!」

閻魔「少なくとも、私が知る貴方はそんな小手先の利口さを扱う程、賢くないですね」

司会「……。」

閻魔「不器用で強情で、周りを巻き込んででも気持ちを優先してきた貴方らしくもない」

神様「閻魔、司会は…ー」

閻魔「
253: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/29(水) 11:34:31 ID:9tzrAGDv/E
閻魔「もう二度と会えないかもしれないんですよ…、司会さん」

司会「…行かなきゃ…」ダッ

閻魔「……。」

司会「閻魔ちゃん」ピタッ

閻魔「はい?」

司会「…なかなかクサかっー」

閻魔「ーさっさと行きやがれ、小娘」

司会「ひぃっ」ダッ

閻魔「…まったく…って」

神様「……。」ズーン

閻魔「…何をイジけ顔で落ち込んでるんですか…」

神様「…良い所持って行かれたわい…」

閻魔「……。」
254: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/29(水) 11:59:25 ID:9tzrAGDv/E
司会「はぁ、はぁ…」

助手「…司会さん…」

司会「…離れるなんて…嫌だ…ッ!」

助手「ーッ!」

司会「でも…、今我慢すれば…! またここで会える筈だから…!」ぶわっ

司会「今の気持ちを我慢ずれば! まだ会えるがらっ!」ズビッ

助手「…司会さん…」ウルウル

司会「ひっく…スズッ」

助手「もう…、鼻ぐらいかんで下さい…」スッ

司会「うっ…うえぇ〜ん…」だきっ

助手「……。」ぽろぽろ
255: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/29(水) 14:15:33 ID:9tzrAGDv/E
どれだけ泣いた?

確かめる様に司会と助手が互いの顔を見つめ、思わずプっと笑いを零す。

「司会さん、グシャグシャですよ、顔…」

「そういう助手ちゃんこそ…」

互いに表情はグシャグシャだ。涙で強張った頬も、腫れてしまいそうな目の周りも、そんな顔で涙も乾かない内に生まれた笑顔も。

「…私の次の人生は、どういう人生になるんでしょうか…」

不意に助手がそう告げた言葉を、司会は確かめる様に助手の顔を見つめた。

「…助手ちゃん…」

256: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/30(木) 01:54:32 ID:9tzrAGDv/E
助手「私、転生します…」

司会「…うん」

助手「でも、人間かどうかは解らないんですよね」

神様「人間じゃ」

助手「か、神様…」

閻魔「ここでの仕事ぶりへの評価だけでも、得点基準は満たしますからね」

司会「二人共、追ってきてくれてたんだね」

助手「…はい…」

神様「…最期の挨拶をする時間じゃな…」

閻魔「…では、助手さん。お元気で」

神様「さらばじゃ、助手」

助手「…はい…! お世話になりました…!」
257: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/30(木) 02:01:32 ID:9tzrAGDv/E
司会「…助手ちゃん、楽しかったよ」

助手「…私もです…」

司会「次会う時は、私もナイスバディに…」

助手「似合いませんよ」クス

司会「そうかなぁ?」

助手「…司会さん、有難う御座いました」

司会「ん?」

助手「司会さんと過ごした時間は、私を変えてくれましたから…」

司会「…私も、だよ」ボソ

助手「え?」

司会「…ううん、何でもない。何年後になるか解らないけど、また会えるまで待ってるよ」

助手「…はい…!」

司会「死亡待ちだね!」

助手「非常に聞こえが悪いですね」
258: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/30(木) 02:16:25 ID:9tzrAGDv/E
「…時間だね」
司会が助手の身体を見つめる。金色に輝く光の粒がふわふわと助手の身体から舞い上がる。

「…最期に1つだけ、聞かせて下さい」

「ん?」

「次ここで会える時、私の今の記憶はあるんでしょうか?」

「…解らない…。前例がないから…」
司会が俯きながら答える姿を見て、助手は司会の手を取り、ギュッと握った。

「絶対、忘れません…! もし忘れてたら、思い出してみせます…!」

「…うん…!」

泣くだけ泣いた後なのに、二人の頬をまた涙が伝う。

「じゃあ、またね」

「はい…。また…」

助手が小さく返事をすると、身体から舞い上がる金色の粒が弾ける様に一斉に宙へと舞い、助手の姿は消え去った。

「……。」

司会はついさっきまで助手に握り締められた手を、再び自分の胸の前で強く握って目を閉じた。

まるで祈る様な姿でそのまま膝をつき、司会は暫くその場から動こうとしなかった…ー。
259: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/30(木) 02:22:59 ID:9tzrAGDv/E

----時は流れ----。

司会「ふわぁー…っ」

閻魔「退屈そうですね」

司会「あれ、閻魔ちゃん。どしたの?」

閻魔「ちょっとジジイに呼ばれまして、ついでに寄ってみただけですよ」

司会「労務に勤しむ私の姿を見に来たの?」

閻魔「あくびをして大口開いてる姿しか見れませんでしたが」

司会「そこに萌えた、と!?」クワッ

閻魔「いえ、それはないですね」

司会「ですよねー」
260: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/30(木) 02:26:40 ID:9tzrAGDv/E
閻魔「では、仕事に戻ります」

司会「ありゃ、本当に寄っただけ?」

閻魔「えぇ。ちょうど来客の様ですしね」

司会「あ、本当だ」

司会「そこの台に立って下さい〜」

「はい」
261: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/30(木) 02:31:36 ID:9tzrAGDv/E
司会「さぁ、お茶の間の皆様お待たせしましたっ!」

「え…、お茶の間って…」

司会「あはは、良いから良いから♪」

司会「転生ルーレットのお時間ですっ」

「……フフ」

司会「おぉ、思わず私のファンに…ー」

「ーまだその設定を引っ張ってるんですか?」クス

司会「古き良き文化だよっ!」

司会「って…ー」

「変わってないですね…」

司会「…え…?」
262: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/30(木) 02:41:34 ID:9tzrAGDv/E
神様「ホッホッホッ、鈍いの、司会ー」

司会「ー唐突な登場禁止キーック!」ゲシッ

神様「ぐほぉぅ…ッ」

司会「あ、神様」

神様「……。」ピクピク

司会「どしたの?今仕事中なんだけど」

神様「悪気はないのかっ!? むしろ蹴りを入れた事すらなかったかの様に流す気かっ!?」

司会「ゴメンナサイデス」

神様「棒読みっ!」Σ

神様「…まったく…。サプライズするつもりがワシの扱いにサプライズさせられるわぃ…」パチン

もくもくもく…

司会「あ、女の子が煙に…」

「…鈍いですね、司会さん」

司会「…ッ!」

「お久しぶりです」

司会「……ッ」ウルウル

司会「…おかえり…!」
263: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/30(木) 02:42:57 ID:9tzrAGDv/E



---FIN---



264: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/30(木) 02:53:12 ID:9tzrAGDv/E

〜〜後書き〜〜

読んで下さった方々、有難う御座いました。1こと、怜司と申します。

何度かリアル事情によって更新を中断するなど、最期まで書き上がらずに消えていると思われていた当SSでしたが、保守して頂いていた為、こうして書き上げて終了を迎える事が出来ました。

支援頂いた方々や、密かに投票して頂けた方々のおかげで、ランク入りまでしてしまい(?)、嬉しい限りでした…。

今後もジャンル問わず色々と書いていくつもりですので、また見つけたら暇潰し程度に見てやって下さい!

改めて、読んで下さった皆様、
本当に有難う御座いました!


265: 名無しさん@読者の声:2012/8/30(木) 07:27:33 ID:38UXx9JzpU
乙カレー

面白かったよ
266: 名無しさん@読者の声:2012/8/30(木) 08:54:47 ID:DhHi/SvmWo
お疲れでした
ところで保管庫なの?
267: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/30(木) 12:25:21 ID:9tzrAGDv/E
>>265さん

有難う御座います〜!


>>266さん

有難う御座います〜。
保管庫申請出す予定です〜。

268: 名無しさん@読者の声:2012/8/30(木) 21:25:12 ID:xGC0bxUzqs
完結お疲れ様でした
いやぁー、最後思わずうるっときてしまいました
ところで、今更なのですが、
|・∀・)oO(描いてもいいですか?)
269: 怜司 ◆13QAQ5TO..:2012/8/30(木) 22:09:07 ID:9tzrAGDv/E
>>268さん

読んで下さって有難う御座います〜!
いや、もう書いて頂けるなら、是非是非お願いします〜。
大歓迎です!

270: 真・スレッドストッパー:停止
停止しますた。ニヤリ・・・( ̄ー ̄)
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