女「男!!好きだ!!愛してる!!結婚を前提に付き合ってくれ!!寧ろ結婚しよう!!」
男「・・・え、やだ」
女「な、何故だ!?」
男「だって、お前変態じゃん」
女「わ、私のどこが変態だというのだ!?」
男「お前、朝からの行動を思い返してみ?」
女「朝か?朝はまずお前にモーニングコールを10回して、おはようメールを5通送ったな」
男「同じ奴から何回も連絡を入れられる恐怖を考えろ」
女「その後、男の家に向かい、お前が登校したのを確認して後ろから背中を眺め回してハアハアしながら後をつけて…」
男「ストーカーも入っていたとはな」
女「そして男が教室に入る瞬間、偶然を装い一緒に入り今に至るというわけだ」
932: 1:2012/8/20(月) 00:22:04 ID:RlSRqpaV0I
シャーーー
女「・・・」
コンコン
女「誰だ?すまないが今は使用している」
兄「女ちゃん?俺俺」
女「兄か、入っても構わないぞ」
兄「それじゃ失礼して…」
女「ん?どうした?」
兄「いや…めっちゃ綺麗な体してるな…って」
女「それほどでもない」
兄「いやいや、マジで綺麗だよ。うん…海岸の天使…いや、女神と言ってもいいかも」
女「ふふ、褒めても何も出ないぞ?」
兄「あーあ、男はいいなぁ…女ちゃんみたいな子を独り占め出来るなんて…」
女「嫉妬するほどか?お前も可愛らしい女子と親しげにしていたではないか」
兄「あれ?見られてた?参ったなぁ…」
933: 1:2012/8/20(月) 00:27:26 ID:A2tRVLAHGg
女「それで、何の用だ?」
兄「んー、特に用って程の物でもないかな…泳いでるのが見えて、ここに入ってくのを見たから声かけただけ」
女「なんだ、話しかければ良かったのに」
兄「二人の間にはさすがに入れないよ」
兄「にしても、男は本当に羨ましいよ…」
女「何を言う。兄は中々整った顔立ちをしているから、恋人等すぐに出来るだろう」
兄「なんかね…可愛いは可愛いんだけど…上っ面しか見てないっての?それが嫌なんだよね…」
女「それには同感だな」
兄「わかってくれる?案外俺達似た者同士かもね〜」
女「確かに、近い所はあるかもしれんな、ふふ」
兄「おっといけね、これ以上は仕事に遅れるし、男に怒られちまうな」
女「そうか、頑張れよ。ではな」
バタン
兄「あーい」
兄「・・・思ったとおり、いい女だぜ・・・」
934: 1:2012/8/20(月) 00:31:19 ID:RlSRqpaV0I
皆様こんばんは
1でございます
やはり長いと駄目なんですかね、身を持って痛感しましたよ…
さて、そんな話はともかく、お気づきの方もいらっしゃるかと思われますが、1レスをかなり長めにしてます。これは少しでもの抵抗ですねwww
とりあえずしばらくはこのままでやっていきたいと思われます
おそくなりましたが、投票していただいた方、本当に感謝です。
正直このSSをまだお読みになっていただいて至極恐悦でございます
それでは、今日の投下はこれで終了です
見てくださった方々
ありがとうございました!!
935: 1:2012/8/20(月) 14:06:59 ID:IMc0N1gmSo
旅館
男「うめぇ!!食べやすくてうめぇ!!」
女「中々の…美味だな」
母「うう…負けるかも…」
父「うん。確かに美味しいね」
男「旅館経営してるんだし、当然と言っちゃ当然か」
母「午後はどうするの?」
男「んー、休…」
女「遊泳禁止区画ギリギリまで行きます」
男「・・・らしい」
母「ふーん?気をつけて?」
女「おまかせください」
936: 1:2012/8/20(月) 14:11:56 ID:Dch5pfOfDw
海
男「んで…具体的にどこまでだよ」
女「あそこだ」
男「なあ…完璧に遊泳禁止って書いてあるんだが?」
女「恐れていては満足に泳げないぞ?」
男「プールじゃ駄目なのか?」
女「プールは好きではない。あの四角い空間でどうしても泳がされてる感が拭えんのだ」
女「やはり、海は広い…」
男「海が広いのはわかった。だからここだけは止めようぜ?な?」
女「・・・仕方ないな」
女「では先程の場所を二往復だ」
男「鬼ー!!」
937: 1:2012/8/20(月) 14:16:24 ID:Dch5pfOfDw
男「・・・」
女「・・・生きてるな」
男「前にもやったぞこのやり取り」
女「大丈夫そうだが…一応診るか?」
男「俺はいいよ…お前は?」
女「私か?私は…」
兄「だったら俺が二人とも診てあげようか?」
男「兄?」
兄「よっ、無茶な泳ぎする二人が見えてな」
男「ほら、やっぱり無茶だったんだよ」
女「私は無茶ではない」
男「お前の常識を押し付けんな」
兄「はいはい、言い争いはいいから、二人とも力抜いて」
938: 1:2012/8/20(月) 14:23:01 ID:IMc0N1gmSo
兄「うーん、男の方は何もないかな…てか、ガタイ良くね?何かしてるの?」
男「剣道をちょいと」
兄「へー、剣道ね…うん。適した筋肉のつきかただよ」
男「適したとかあるのか?」
兄「剣道するのに背中に筋肉いる?」
男「いらねーな」
兄「はい。これでおしまい。念のために違和感ある場所に湿布貼るといいよ、主に肩辺りかな」
兄「えーと…次は女ちゃんだけど…失礼しましてと…うわ…柔か…」
兄「でも、ただ柔らかいんじゃなくて、ちゃんと締まってるというか…」
女「診るんじゃないのか?」
兄「ごめんごめん。んー、筋肉も特に疲労してないみたいだし…タフだね」
女「少しばかり頑丈に出来ているからな」
兄「強いな〜、一応二人とも後でかあさんに診てもらって?俺の診察じゃ微妙に頼りないからさ」
男「大丈夫だとは思うんだけどな…」
兄「じゃ、仕事あるから…また夜に旅館で会おうな」
男「おう」
女「・・・」
939: 名無しさん@読者の声:2012/8/20(月) 14:23:22 ID:gYb/l1VPKE
兄の行動が気になるな…
何事も無ければいいが…
940: 1:2012/8/20(月) 14:30:50 ID:Dch5pfOfDw
夜
男「ふー、つっかれたー」
女「あのあとひたすら泳いだからな」
男「お前が無理矢理つれ回してな」
女「ふふ、なのに着いてきたということは…変た…」
男「お前が言うな」
母「二人とも若いわね〜、お母さんなんか所々筋肉痛よ?」
父「まだ痛む?夕方辺りにマッサージ(性的な意味も含めて)したんだけどなぁ…」
男「とりあえず何が原因かは大体わかった気がした」
ガラガラ
主人「失礼します。お夕飯はこちらにお運びしても?」
父「あ、おねがいします。なんかすみません」
主人「いえいえ、男様と女様には家の息子と仲良くしてもらってますから」
母「息子さん。とてもよく働きになりますね。同い年とは思えないです」
主人「普段がちゃらんぽらんなんですよ。今運ばせますね」
941: 1:2012/8/20(月) 23:38:48 ID:5m7vxPTq.w
母「この煮付け美味しい!!」
父「うん。漬物がいい味出してるね」
男「うめぇ!!食べやすくてうめぇ!!」
女「昼も同じ事を言ってなかったか?」
男「旨い物は旨いと言いながら食べるのが礼儀だ」
兄「よく食うね〜見てていっそ清々しいよ」コトッ
男「これは?」
兄「自家製のゼリー、コラーゲンたっぷりだからお肌プルプルになるよ」
兄「母さんはそれ以上お肌綺麗になったら、海岸一人で歩けなくなっちゃうんじゃないですか?」
母「やだ〜、上手なんだから〜」
兄「いやいや、実際お客さんの多数が母さん見てましたし…」
男「・・・」
兄「ま、女ちゃんもこれ食べて男を悩殺してみたら?」
女「そうだな。試してみるのも悪くない」
942: 1:2012/8/20(月) 23:42:07 ID:DmEgGXQ9/.
男「ふ〜ごちそうさん」
兄「じゃ、二人は向こうね」
男「あ…そういや別部屋だったな」
父&母「・・・」b
男「殴るぞ」
兄「それでは、おやすみなさい」
母「おやすみなさーい」
ガラガラ
兄「しっかし、マジで男の母さん幼いな」
男「あの見た目であの口調だからな」
兄「ぶっちゃけナンパされまくってんだろ」
男「町を歩けば兄妹扱いだよ」
兄「はは、おっと着いたぜ」
男「おう、サンキュー」
兄「ごゆっくり〜」
943: 1:2012/8/20(月) 23:48:55 ID:DmEgGXQ9/.
男「しっかし、いい旅館だよな…飯も旨いし、設備もいいし、フレンドリーだし」
女「そうだな」
男「(なんか反応がそっけないな…やっぱり泳ぎ疲れが…)」
女「男」
男「はい!?」
女「兄について、どう思う?」
男「へ?ああ、いい奴じゃないか?」
女「・・・そうか」
男「何か、あったのか?」
女「・・・まだな」
男「ふーん…ん?まだ?」
女「なんでもない。私のただの思い過ごしだろう」
男「そっか…」
コンコン
男「誰だ?」
兄「ああ、俺だけど…入っていいかな?」
944: 1:2012/8/20(月) 23:52:53 ID:5m7vxPTq.w
兄「へへ〜失礼しますっと」
弟「お邪魔します」
男「弟も一緒か」
兄「悪いな…二人の時間を邪魔するつもりはなかったんだけど、なんか寂しくてさ〜来ちゃった」
男「んな、軽いノリでくんなよ」
兄「お邪魔だったら出てくよ?」
女「いて構わないだろう」
男「女がいいなら、俺も構わない」
兄「ありがと、女ちゃん」
兄「まあ、あれだよね。二人の時間邪魔するかもしれないことをしに来たんだから、当然何かあると思うじゃん?」
男「何も期待してぬーよ」
兄「まあまあ、面白い話があるんだよ」
945: 1:2012/8/21(火) 00:02:41 ID:DmEgGXQ9/.
兄「そしたらさ、出した味噌汁の中に生きたカニが入ってんだよね。ちっこいやつ」
男「わお」
兄「したらその客大クレーム。この旅館はこんな味噌汁を客に飲ませるのか!!ってね」
兄「したらさ、弟がニッコリしながらなんて答えたと思う?」
弟「カニのダシが出てきっと美味しいと思いますし、カニが入り込むくらいに家の味噌汁は美味しいんですよって、言ったんです」
兄「そしたらその客、無言で出てったよ。俺、笑い堪えるのに必死だったわ」
弟「そのあと、おかあさんにたっぷり叱られましたけどね」
女「ふふ、とんだ災難だったな」
兄「まあね〜でも、この仕事結構楽しいから止められないんだよね〜」
弟「兄ちゃん、そろそろ」
兄「あっと、もうこんな時間か…じゃあ二人ともお休み。いい夢みろよ」
男「言われんでも分かってる」
兄「あ、もう1つ」
男「ん?」
兄「家、ゴムは置いてな…」
男「やかましい!!」
兄「はは、じゃあなー」
946: 1:2012/8/21(火) 00:18:15 ID:nHz6X6iLI2
弟「ねえ…兄ちゃん」
兄「んー?」
弟「明日さ、やるの?」
兄「勿論」
兄「こんな千載一遇のチャンス、逃すわけにはいかないよ」
弟「でも…彼氏さんいるよ?」
兄「いいのいいの。多分いける」
弟「・・・兄ちゃん」
兄「明日が楽しみだ」
947: 1:2012/8/21(火) 00:31:13 ID:q4muSAyMsg
皆様こんばんは
1でございます
まずは投下終了を伝えますが、その前に
>>939
それ…フラグ…ですよ?
見てくださった方々
ありがとうございました!!
948: 1:2012/8/21(火) 21:16:09 ID:H.sf1CG1AY
翌日
男「ういーす…」
母「男君、髪ボサボサだよ?」
男「わかってる…ブラシ取って」
母「はいはい」
父「女さんは?」
男「それがさ…朝起きたら隣にいなかったんだよな…」
母「隣に…とうとう…やった…」
男「してねーからな」
父「昨日の様子を見た限りじゃ、また泳ぎにいったんじゃないかな?」
男「まあ…だろうな」
男「ったく、朝飯も食わずに泳いだら腹痛くなるぞ」
949: 1:2012/8/21(火) 21:20:25 ID:H.sf1CG1AY
海岸
女「・・・」
兄「や、隣、いい?」
女「好きにしろ」
兄「一人?男は?」
女「多分、まだ寝てるだろう」
兄「一緒にいなくていいの?」
女「この方が返ってお前には好都合だろう?」
兄「・・・何の事か、よくわかんないよ」
兄「じゃあさ、1つ聞いていいかな?」
女「・・・」
兄「男ってさ、本当に女ちゃんの彼氏?」
女「・・・そうだ」
兄「ふーん、俺にはそうは思えないんだけどな…」
950: 1:2012/8/21(火) 21:33:19 ID:aNUtF.tCJI
兄「なんていうかな?恋人っぽくないんだよね」
兄「俺が女ちゃんに絡んでも素っ気ないしさ、もう少し妬いてもいいと思うわけよ。なのに淡白な反応でさ、ぶっちゃけ、あんまし大事に思われてないっていうか、恋人扱いされてないんじゃない?」
女「・・・そうだな」
兄「前にさ、話したじゃん?上っ面だけしか見ない奴。男もそんな奴じゃ…」
女「お前達が言う。普通の視点から見たら、私たちは恋人には見えないのだろうな…だが、私は所謂変人という奴でな、立派に恋しているのだよ」
兄「・・・俺じゃ、駄目かな?釣り合わないかな?」
女「お前とは似たような匂いを感じる…しかし、いい友人止まりになるだろうと私は予想している」
兄「・・・なんで?」
女「お前には私は理解出来ないよ」
兄「あんまり強引な手は使いたくなかったんだけどな…やれ」
ガサガサ!!
女「っ!?むぐ!!んー!!」
ドサッ
兄「よくやった、運ぶぞ」
弟「う、うん…」
951: 1:2012/8/21(火) 21:38:42 ID:H.sf1CG1AY
男「女ー、どこだー?」
男「あれー?おかしいな…泳いでないのかな…」
男「しっかし…他にあいつが行きそうな場所って…思い付かないよなぁ…」
男「しゃあない、一回旅館に戻るか」
男「そういえば朝から兄と弟を見てないよな…仕事忙しいと思うが、頑張って欲しいなぁ…」
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