女「男!!好きだ!!愛してる!!結婚を前提に付き合ってくれ!!寧ろ結婚しよう!!」
男「・・・え、やだ」
女「な、何故だ!?」
男「だって、お前変態じゃん」
女「わ、私のどこが変態だというのだ!?」
男「お前、朝からの行動を思い返してみ?」
女「朝か?朝はまずお前にモーニングコールを10回して、おはようメールを5通送ったな」
男「同じ奴から何回も連絡を入れられる恐怖を考えろ」
女「その後、男の家に向かい、お前が登校したのを確認して後ろから背中を眺め回してハアハアしながら後をつけて…」
男「ストーカーも入っていたとはな」
女「そして男が教室に入る瞬間、偶然を装い一緒に入り今に至るというわけだ」
952: 1:2012/8/21(火) 21:44:14 ID:aNUtF.tCJI
旅館
主人「ありがとうございました、またお越しくださいませ」
男「主人さん」
主人「あら、男様。どうなされましたか?」
男「女を見ませんでしたか?」
主人「女様でございますか?今朝はまだ見かけてはおりませんが…」
男「そうですか…兄と弟は?」
主人「この時間にいないということは…多分あの場所にいるわね…裏山の秘密基地」
男「秘密基地?」
主人「ああ、ごめんなさい。あの二人が小さい頃に見つけて作った秘密基地でしてね、私に叱られたりとか、イタズラの算段をするときとかによく利用してたんですよ」
男「なんか、微笑ましいですね」
主人「裏山にあるという事はわかるんですけど、二人が頑なに口を開かないから詳しい場所はわからないんですよね…でも?何故それを?」
男「あ、いや…なんか気になって…」
主人「そうですか…」
953: 1:2012/8/21(火) 21:48:11 ID:H.sf1CG1AY
男「しかし秘密基地ね…なんだか兄の知らない一面を見た気がするな…」
男「ていうか、本当に女はどこ行ったんだよ…」
男「・・・そういや、昨日」
女『兄について、どう思う?』
男『へ?ああ、いい奴じゃないか?』
女『・・・そうか』
男『何か、あったのか?』
女『・・・まだな』
男『ふーん…ん?まだ?』
女『なんでもない。私のただの思い過ごしだろう』
男「・・・まさか、な」
男「行ってみるか、裏山」
954: 1:2012/8/21(火) 22:52:51 ID:URLHZqIv8Y
女「う…ん…」
兄「気がついた?」
女「・・・ここは?」
兄「俺と弟しか知らない秘密基地」
弟「・・・」
女「そうか…やはりお前もか…」
兄「よく落ち着いていられるね〜」
女「そうだな、流石に手を縛られるのは初めての経験だがな」
兄「やっぱり、女ちゃんは普通の女の子じゃないよね、俺はさ、そこに好きになっちゃったんだよね」
女「ふむ、好意的に想われるの悪くは無いが、私がお前の事を友人としては見れるけど、恋人としては見えないと言ったら?」
兄「んー?時間はまだあるし…ゆっくりたっぷり聞かせる」
女「それでも駄目だったら?」
兄「・・・今の状況わかってんのか?」
955: 1:2012/8/21(火) 22:57:31 ID:URLHZqIv8Y
女「薬を嗅がされ誘拐されて手を縛られて知らない場所に監禁…普通ならパニックだな」
兄「なんでそんな落ち着いていられるの?まさかとは思うけど、男が助けにくるって信じちゃってるの?」
女「そのまさかだ」
兄「ここは俺と弟しか知らないよ。来れるわけもない」
女「それでも私は信じる」
兄「無駄だっつってんだよ!!」
女「信じるのはいけないことなのか?」
兄「っ!!」
弟「兄ちゃん…やっぱりもう止めようよ…」
兄「黙ってろ!!」
兄「・・・本当に助けに来るって、信じてるの?」
女「勿論だ」
956: 1:2012/8/21(火) 23:00:41 ID:8rRrom8v5s
兄「考えを改める気は?」
女「無い」
兄「・・・そう」
弟「に、兄ちゃん…なにする気?」
兄「言葉で言ってもわかんないなら体で教えるしかないだろ」
女「・・・」
弟「だ、駄目だよ!!」
兄「うるせぇ!!お前も共犯だからな!!」
弟「う…」
女「犯すのは別に構わないが、水着を破くのだけは勘弁してくれ」
兄「あ?」
女「この水着は男が買ってくれた奴でな、私の宝物だ」
兄「・・・ふーん」
957: 1:2012/8/21(火) 23:07:06 ID:8rRrom8v5s
兄「まあ、女ちゃんのお願いなら仕方ないよね」
女「手間をかけるな」
兄「・・・処女?」
女「ああ、バリバリの処女だ」
兄「それじゃあ加減しないとな、初めては痛いって聞くし…」
女「経験豊富な奴がリードしてくれればありがたいな」
兄「っ!!だから!!なんでそんな落ち着いていられるんだよ!?なんでそんな冷静なんだよ!?怖がれよ!!泣けよ!!」
女「・・・すまない」
兄「怖くねーのかよ!!今からレイプされるかもしんねーんだぞ!?」
女「なるほど、それが一般の恐怖というものか…だが、生憎私は違うな…」
女「私にとって恐怖とは…私の目の前から男が消えてなくなる事だ」
女「私にとって、男は全てだからな…」
958: 1:2012/8/21(火) 23:13:48 ID:8rRrom8v5s
兄「男は、そう思ってないかもしんないんだぞ」
女「それでも構わない。たとえ嫌われようと、私は男の側にいられればそれでいいんだ」
バキッ!!
女「・・・」
弟「兄ちゃん!!」
兄「ムカつくんだよ…そんな綺麗事吐いてる奴見ると!!」
兄「いいか?これが最後だ!!男を諦めて俺と付き合え!!」
女「断る」
兄「じゃあ…体に教え込むしかないみたいだなぁ!!」
弟「兄ちゃん!!」
女「弟、今この場で兄を止められるのはお前しかいないぞ?」
弟「う…」
兄「お前は俺の言うこと聞いてりゃいいんだよ!!それでいつもおいしい思いしてんだろうが!!」
959: 1:2012/8/21(火) 23:19:22 ID:8rRrom8v5s
女「兄の間違いを正すのも、弟のお前にしか出来ない役目だぞ」
兄「さっきからごちゃごちゃうるせーんだよ!!」ガッ
女「ぐっ…」
弟「うう…」
兄「いいから早くお前も参加しろ!!」
弟「兄ちゃんは…俺の兄ちゃんはこんなことしない!!」
弟「止めろよ兄ちゃん!!」ガシッ
兄「離せ!!」ブン
弟「うわぁ!!」
女「弟に暴力を振るうのはあまり感心しないな」
兄「うるせぇ!!そんな生意気な口を叩けなくしてやるからな!!」
男「いや、軽口を叩けない女ってそれはそれで怖いぞ?」
兄「!?」
960: 1:2012/8/21(火) 23:22:21 ID:8rRrom8v5s
兄「な…んで…?」
男「主人さんに聞いた。裏山にお前らの秘密基地があるって」
男「大丈夫か?何回殴られた?」
女「二回だな。口の中が切れているみたいだ」
男「そうか」シュルシュル
男「さて…と」
兄「な、なんだよ…やるのか!?」
男「帰るぞ、女」
女「ああ」
男「またな、二人とも」
兄「・・・」
961: 1:2012/8/21(火) 23:26:22 ID:8rRrom8v5s
女「良かったのか?」
男「ん?」
女「腸、煮えくり返っているだろう?」
男「・・・まあな」
男「多分お前がいなかっら確実に殴ってた」
男「でも、兄を殴っても何も変わらないし、お前はそんなこと望んでないだろ」
女「まあな」
男「・・・ごめんな。情けなくて」
女「何を言う、お前のそんな所に惚れたんだ」
男「俺のこと、信じてくれてたんだよな」
女「ああ、お前なら必ず来てくれるって」
男「・・・ありがとう」
女「しかし、口の中が痛いな…男、旅館に戻ったら手当てしてくれ」
962: 1:2012/8/21(火) 23:30:22 ID:URLHZqIv8Y
旅館
兄「・・・」
弟「兄ちゃん…」
兄「さっきは、悪かった…」
弟「うん」
兄「かあさんに、叱られなきゃな…」
主人「あ、二人ともこんな所にいたのね?」
弟「かあさん…」
主人「ほら、早く手伝って。お客さんが待ってるんだから」
弟「え?」
兄「何も…聞いてないの?」
主人「何が?」
兄「いや…なんでもない」
主人「ほら、そんなことより早く手伝う!!お客さんは待ってくれないのよ!?」
弟「う、うん!!」
タタタタタッ
主人「・・・何も、言わないつもりなのね」
963: 1:2012/8/21(火) 23:36:00 ID:8rRrom8v5s
皆様こんばんは
1でございます
内容が内容だったので、一部sageにさせていただきました
実はこの話は一番書きたくなかったんですよね…寝取り未遂してるわけですし、暴力も振るってますしで色々と書いていて涙目でした
でも、話の都合上書かなきゃいけないから…ちくせう
今日の投下はこれで終了となります
見てくださった方々
ありがとうございました
964: 名無しさん@読者の声:2012/8/21(火) 23:49:33 ID:vZFZo1qu46
未遂で良かった…胸糞シナリオにならなくて良かったよ
(ノ_;)っC
965: 名無しさん@読者の声:2012/8/22(水) 00:47:25 ID:zHwuK7FO4E
ふっ…信じてたさ…!
支援しようかROMるか悩んだけどやっぱCCCCC
966: 名無しさん@読者の声:2012/8/22(水) 08:59:08 ID:LEM32y.hMM
あれ思い出した
支援
967: 名無しさん@読者の声:2012/8/22(水) 12:35:35 ID:uvoYi3UJbI
更新乙です。
きっと二人の結び付きがより強まるはず…と思い読みました。
が、まさかこのまま、兄に何のお咎めもなしとか
ないですよね?
968: 1:2012/8/22(水) 13:58:35 ID:uG76tHGYho
>>964
当初は盛り込む予定だったんですが…まあ、自分に嘘はつけないよね!!
支援感謝です
>>965
ありがとうございます!!支援ありがとうございます!!ありがとうございます!!大事な事なので二回言いました!!
>>966
何を思い出されたのか私も気になります…支援感謝です
>>967
結び付きを強めようとして意味不明な話になるのはご愛嬌(´-ω-`)
兄は…まあ、お咎めは一応は
969: 1:2012/8/22(水) 14:04:46 ID:uG76tHGYho
男「これでよし…と」
女「ほう、手当てが上手くなったな」
男「そりゃあな」
母「でも、災難だったわね…女ちゃんが転んで口の中切っちゃうなんて…」
女「誰が見ても危険な転びかたをしましたからね…いや、お恥ずかしい」
母「うっかりなんて誰にでもあるから、恥ずかしがる事なんかないよ」
父「・・・男君、いい?」
男「んー?」
父「あの角度じゃ、転んで口は切れないよ」
男「・・・」
女「お父様!!」
父「誰かに殴られでもしない限り…ね」
ガラガラ
弟「あ、あの…」
男「弟?」
970: 1:2012/8/22(水) 14:10:29 ID:dWmEEQph1A
弟「えっと…薬を持ってきました…」
男「ああ、悪いな」
弟「それと…ごめんなさい」
女「お前が謝る必要はない」
弟「でも兄ちゃんが…酷い事を…」
女「それでもお前は兄が間違いを正そうとして止めようとしたじゃないか」
弟「でも、止められなかった…」
女「大事なのは出来る出来ないじゃない、やるかやらないかだ」
女「お前は、自分の行動に誇りを持っていいぞ」
弟「・・・」
971: 1:2012/8/22(水) 14:13:56 ID:dWmEEQph1A
男「兄は?」
弟「えっと…仕事が終わったら…どこかに」
男「了解」
母「男君!!」
男「・・・」
母「何も…話してくれないの?」
男「ごめん母さん。でもこれは俺がやらなきゃいけないんだ。他の誰にも出来ない…俺が」
ガラガラ
弟「・・・」
女「安心しろ。男は兄に暴力は振るわない」
女「信じていいぞ。私は信じてる」
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