男「〜♪」
男「ん?なんだこの穴」ノゾク
男「て、うぉぉぉ!?」オチル
男「(まさか…たまたま見た穴に落ちて死ぬとは…)」
――――――
2: 名無しさん@読者の声:2012/10/5(金) 23:05:18 ID:KDvhENLHi2
「起きてくださーい。ここは寝る場所に適してないですよー」
男「……は!?」バサッ
「起きましたか?」
男「あっ、うん。ありがと…えっとここは?」
「ここは村の近くにある森なのですよ?」
男「そっか…森?」
「はい♪あっ私、村の教会の僧侶なのです♪」
男「俺は、男だ」
3: 名無しさん@読者の声:2012/10/5(金) 23:10:40 ID:YIJef1.brc
僧侶「男さんなのですか…聞いたことない名前ですし、その服装も見ないものですね?」
男「そーいや、俺も僧侶の服装は…コスプレでしか見たことないな」
僧侶「?こすぷれ?」
男「いや気にしないでくれ。となるとこれは夢か異世界かってことになるな」
僧侶「きっと夢じゃないですよー?」ペチペチ
男「なぜ叩く」ペチペチ
僧侶「村のおじさんから教わったのです」ペチペチ
男「なるほどな…ていつまでも叩くなwww」ペチペチ
僧侶「はーい」
4: 名無しさん@読者の声:2012/10/5(金) 23:17:58 ID:sOI18u7NyM
男「と、なると異世界の線が濃いな…」
僧侶「男さん異世界から来たのですか?」
男「まぁだろうな」
僧侶「男さんなんでそんなに落ち着いてるのですか?」
男「(こういうのを望んでた………なんて言えないよな)そういう性格だ」
僧侶「ほぉほぉ…あっ」
男「ん?」
僧侶「狼さんなのです」
狼「がるるる」
男「ふむ」ガサゴソ
男「おっ、あったあった。コンビニで買ったフライドチキン!」テッテレー!
男「ほれ」ポイ
狼「ばくばく」ムシャムシャ
僧侶「男さん凄いのですね♪」ジー
男「たまたまだな」
5: 名無しさん@読者の声:2012/10/5(金) 23:22:57 ID:uLuLp1rah2
僧侶「美味しそうなのです」ジー
男「……」ガサゴソ
男「ほれ、ポテチだ」テッテレー!
僧侶「なんなのですか?」クルクル
男「これを」フクロヲモチ
僧侶「うんうん」
男「こうすると」フクロヲアケル
僧侶「おー!」
男「開くんだぜ」テッテレー
狼「くぅ〜ん」スリスリ
男「美味かったか」ヨシヨシ
僧侶「これ美味しいのです♪」パリパリ
男「だろ?…ってかそろそろ村に案内してほしいのだが」
僧侶「はーい」
6: 名無しさん@読者の声:2012/10/5(金) 23:31:24 ID:8CPcGASaPQ
僧侶「ちょっとまってくださいねー」トコトコ
男「おう」
狼「ばう」
僧侶「薬草、薬草、薬草、毒草、薬草、薬草」ツミツミ
男「毒…草……?」
僧侶「薬草、毒草、毒草、毒草、毒草、毒草……」
男「!?」
僧侶「おっけーなのです♪」トコトコ
男「お、おう」
狼「ばうっ」
男「狼…今更ながらだが、連れてきてよかったのか?」
僧侶「?食糧じゃないですか?」
男・狼「!?」
男「いやいや!狼は俺のペットと言うことで!」
狼「ばうばう!」
僧侶「そうですか…」ショボーン
僧侶「気を取り直していきましょー」トコトコ
男「意外と遠いのな」トコトコ
7: 名無しさん@読者の声:2012/10/5(金) 23:37:42 ID:FIG.5z/mgU
僧侶「ついたのです。」テッテレー
男「おぉ…(漫画とかで見たような村だ)」
僧侶「ちょっとついてきてくださいねー」トコトコ
男「おう(村人にガン見されてるんだが)」トコトコ
―――――
僧侶「そんちょー」トントン
村長「おや?僧侶ちゃんに…おや、誰かね?」
僧侶「どうやら異世界から来たらしいのです」
村長「!?」ガガーン
男「は、はじめましてお…」
村長「ささ、入りたまえ」グイグイ
男「わわ?!」ズルズル
8: 今更ながらですが書き溜めはないです:2012/10/5(金) 23:49:21 ID:HG1xNoz7UQ
村長「お茶ですじゃ。」
男「ありがとです」
僧侶「ズズ」ウマシ!
村長「えー、ゴホン。君は異世界から来たらしいじゃないか」ビシッ
男「あ、はい。そうっす」
村長「実はじゃな、この世界には古くからの言い伝えでじゃな。」
僧侶「さっきの食べ物とお茶!」パリパリズズ…ウマシ!
村長「お、わしにも、ひとつ」パリパリ…ウマシ!
村長「こういうのがあるのじゃ」
この地に舞い降りし異界の者
魔の王と討ち滅ぼさんとする
村長「確かこんな感じじゃったかの?」パリパリ
僧侶「はい♪」パリパリ
狼「Zzz」
男「つまり。俺が勇者?」ヨシヨシ
僧侶「うん!」
村長「先ほどから気になっておったのじゃが、その狼は?」
男「俺のペットです!」ビシッ
9: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 00:03:40 ID:uLuLp1rah2
村長「なんじゃ…食糧じゃないのかね…」ショボーン
男「どんだけ食糧に飢えてんだ…」
僧侶「特にこの世界は飢えなんてないのです」ドヤ
男「えっ?そうなの?」
僧侶「でも人間てのは欲で良いもの良いものと欲しがり…」オヨヨ
男「あーそっか…」
村長「男君じゃったかな?実はまだ魔王は覚めとらんのじゃ」
男「」
村長「じゃが…異世界から君がきたということは魔王の目覚めが近い」
男「まっそうなりますわな」
村長「そこでじゃ!目覚めるまでに剣術や魔術を覚えてみてはどうかね?」
男「なるほど。それは良いですね」
村長「近くに使われてない小さな家がある。そこで寝泊まりするとよい」
男「その…おかねとかないですが?」
村長「気にせんでよい。この村は然り気無く裕福なのじゃ。」ドヤ
僧侶「一人じゃ心細いでしょうから、男さんの家に住み着きます」ドヤ
男「えっ?あ、よろしく?」
僧侶「♪」
村長「僧侶ちゃん。男君に場所を教えてあげなさい」
僧侶「はーい」
男「いくぞ狼」
狼「……ばう…」
10: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 00:10:46 ID:56CyiLnJR.
僧侶「ここなのです!」ドドーン
男「普通に俺の家よりでかかった件」
僧侶「神父様にあってきますので適当に部屋のなか見回っててください♪」
男「りょーかい」
狼「…」ジー
男「どうした?狼……ん?」
【ポチ】
男「犬小屋?」
狼「ばう!」
男「あー、名前を取り外せと」
狼「ばう」
男「りょーかい」スタコラサッサ
【狼】
狼「♪」
男「さて、部屋のなかっと」
11: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 00:21:52 ID:HG1xNoz7UQ
男「家具とか普通に揃ってるし」
男「部屋も綺麗だし」
男「ベットもふかふか〜」
男「あれ?…急に睡魔が…」
――――
僧侶「神父さまー」
神父「おや?僧侶遅かったですね」
僧侶「うんたらかんたら」
神父「なるほど。」
僧侶「あと言われてた薬草と毒草ですー!」
神父「助かりました。これで解毒薬が作れます」
僧侶「じゃあ、男さんの家に住み着きます」
神父「気を付けていくのですよ」
僧侶「はーい」
12: とりま今日はこれで:2012/10/6(土) 00:31:51 ID:ZfVN0VuwWk
――――
『起きなさい』
男「ん?」
『私は女神です』
男「ふむ」
女神『ちなみにこれは夢の中です』
男「夢の中で起きなさいとはこれいかに」
女神『そんなことはどうでも良いのです。』
男「どうでもいいのか」
女神『まず貴方に謝らないといけないことがあります』
男「ん」
女神『貴方をこちらに連れてくるタイミングを間違えました』テヘ☆
男「だと思った」
女神『まぁ魔王が目覚める期間まで約一年ありますのでその間に力をつけてください』
男「あいよ」
女神『他にもなにかありましたが忘れました』
男「」
女神『思い出したら夢の中にでも出ますので気にしないでいいです』
男「そんなゆるゆるなのが神と名乗るとか世も末だな」
女神『ひどい!』ウルウル
男「ふぁーん……また睡魔が」
女神『そろそろ向こうで起きるみたいですね。また会いましょう――』
―――――
13: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 07:01:32 ID:5DhxIxj3Ng
好きだ
C
14: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 08:18:48 ID:ZWZPUWlp.Y
番外@
男「なんだこのお金。この世界のお金………なのか?」
僧侶「このお金は支援という、鉱石で作られたC円と言う名前の硬貨なのです!」ビシッ
男「ほうほう」クルクル
僧侶「とってもとっても珍しいのです!」チラチラ
男「綺麗な色に適度な重さ。これは宝物だな!こんなものを頂けるとは俺も幸せ者だ」クルクル
僧侶「そうなのです!だから」クルッ
男「ん?」
僧侶「ください!」オネダリ
男「断る」ドヤ
僧侶「」ショック
15: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 08:26:57 ID:2fg2uFmWEk
本編続き
トントントントン
男「(軽快なリズム…包丁で具材切ってるのか?)」
ジュージュー
男「(そう言えば晩御飯作って貰うの何年ぶりだろうか…)」
ボトボト
男「(鍋に具材を入れているな)」
ジュードクドクドク
男「(カレーとかか?)」
ポトポト…ボンッ
男「えっ?」
僧侶「完成なのです♪」カキマゼ
男「最後の爆発なに!?」
僧侶「あら♪男さん起きたのです?」ニコニコ
男「えっあっまぁ…うん」ポリポリ
僧侶「ご飯も出来ましたし、食べましょう!」
男「はーい」
16: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 08:39:09 ID:W3Ow46StbY
僧侶「♪」オサラニヨソウ
男「スプーンでいいか」カチャカチャ
僧侶「ふっふーん」コトッ
男「おっ旨そうだ」
僧侶「はいっ♪ではご飯の前のお祈りを」
男「りょーかい」
偉大なる女神様。私たちに食べ物を与えて頂
感謝します。
男「(偉大なのか?)」
僧侶「それでは。頂きます!」
男「頂きまーす」
女神『美味しそうですねー』
男「ぶほっ!?」ゴホッゴホッ
僧侶「ど、どうしたのですか?不味かったですか?」ウルウル
男「いや、とても美味しい。ちょっと喉に引っ掛かっただけだ」
僧侶「そうなのですか♪」パクパク
女神『いいなーいいなー』
男「(可愛い顔でおねだりしてもあげません)」
女神『そんな!?』ガガーン
男「(教会とかに供え物とかあるんじゃないのか?)」
女神『あるにはあるのですが…』
男「おかわりあるか?(ならそれを食べれば?)」
僧侶「はーい」トコトコ…コトッ
男「さんきゅー」
女神『うー』ウルウル
17: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 08:48:42 ID:35ot5f15WY
男「(はぁ…)」ヨコニサラヲヨケル
男「なぁ…僧侶」
女神『!?』パァ
僧侶「はいっ?」
女神『お、美味しいです!』パクパク
男「明日からのことなんだが(減るのはや)」
僧侶「なんでしょー?」パクパク
男「師になるような剣士と魔術師は居るか?」
僧侶「んーそれなら村にいる元騎士と賢者様が居るのです!」パクパク
男「ふむ。ならその人に技術を教わろう」
女神『美味しかったのです〜♪』
僧侶「でしたら治癒魔法は私に任せてください!」ドヤ
男「おっまじで?(全部食いやがった…)」
僧侶「はいっ♪」
女神『こんなに美味しいのを食べさせて頂、女神よ感謝』
男「(自分に感謝かよ!?)」
18: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 11:52:34 ID:sOI18u7NyM
僧侶「美味しかったのです」ケプッ
女神『全くです』ケプッ
男「あぁ美味かったな。(てか夢の中だけで会うんじゃなかったのか?)」
女神『それは、あれです。数百年振りに会話したら、もっとお話ししたくなったのです!』ドヤ
男「」
僧侶「洗い物してきまーす♪」
男「おっすまんな」ガチャガチャ
僧侶「〜♪」
女神『神官さんとか神父さんとか私の声聞こえるはずなのですが…何故か聞こえません』
男「(ほうほう)」
女神『………あっ!』
男「(ん?)」
女神『今日は帰ります♪また明日!』
男「……」ノシ
19: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 11:57:57 ID:0ijWmPiy3A
僧侶「終わったのです!」テッテレー
男「おつかれさん」
僧侶「男さん男さん」
男「?」
僧侶「夜のいとな」
男「だが断る」ビシッ
僧侶「えー」ショボーン
男「なんで女の子が誘うんだよ」
僧侶「こっちでは普通ですよ?」キョトン
男「えっ」
僧侶「えっ」
男「そういえばお風呂とかってないのか?」
僧侶「ありますよー」
男「おっ、よかった」
僧侶「沸かしてますのでもう入れますよ♪」
男「んじゃ入るか」
僧侶「はいっ」
20: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 12:10:23 ID:uLuLp1rah2
僧侶「こっちですー」トコトコ
男「あっ服とかどうしよ」
僧侶「着替えは少ないですがこちらにあるのです」
男「さんきゅー」ヌギヌギ
僧侶「いーえ」ヌギヌギ
男「僧侶さん」
僧侶「はーい?」ヌギヌギ
男「なんで脱いでんの?」
僧侶「それは、お風呂入るためですよ?」
男「なにそれこわい」
僧侶「普通です普通です」ニヤニヤ
男「うわぁぁぁあぁああぁ」ガラガラ
僧侶「ふふ♪」
――――
男「ふぃー」チャプン
僧侶「ふぅー」チャプン
男「タオル巻いてもらってなによりだ」
僧侶「普通ですよー♪」
男「このお風呂どんな原理で沸いてんだ?」
僧侶「火の精霊様の加護を授かった石を火の石と言うのですが、その石を湯だめの間に敷いとくと水を入れると沸くのです」
男「なるほどな」
僧侶「石は半永久的に熱を持っているのでずっと使えるのです♪」
男「ほうほう。んでこれは?」
僧侶「それは水の石といって水の精霊様の加護を受けてます。それを水の中に入れると浄化してくれるのでいつも綺麗な水のお風呂に入れるのです♪」
男「すごいな精霊は」
僧侶「はいっ♪」
21: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 12:53:11 ID:FIG.5z/mgU
男「さてあがるか」
僧侶「もうですか?」
男「十分浸かったしさっぱりしたしな」
僧侶「じ、じゃ!」
男「夜の営みは大人になってからな!」
僧侶「そ、そんな!?」ガーン
僧侶「じゃなくて、私こう見えて18歳なのですよ!」エッヘン
男「(確かに顔は幼さを残してはいるが胸はでかいしぶっちゃけ俺の好みだ。歳も意外と近いだがしかし、付き合ってないのにそういうことをしていいのか?俺には責任をとる自信なんてない。)」ブツブツ
僧侶「あ、あのう男さん?」
男「おっとすまねぇ…出るか」ザバ…スルッ
男・僧侶「あっ」
22: 名無しさん@読者の声:2012/10/6(土) 13:00:18 ID:WBumD5GT3A
――――
僧侶「あ、あのう男さん………?」
男「もうお婿に行けない」シクシク
僧侶「えっとその…大きかったです!」グッ
男「う、うわぁぁぁあぁああぁ!!」モミモミ
僧侶「えっ!?ふわぁ!?」
男「お前のだってでかいんだよー!」
僧侶「お、男さんおちついて!」ヨシヨシ
男「むぐっ」ポフッ
僧侶「さぁ…おちついて…ゆっくり深呼吸して」ヨシヨシ
男「むぐむぐっ」ポフポフッ
僧侶「落ち着きましたか?」ヨシヨシ
男「」
僧侶「はっ!?息してない!?」
男「いや死んでねぇーからな!」
僧侶「あっよかった生きてた…」ホッ
23: 13:2012/10/6(土) 23:22:59 ID:5DhxIxj3Ng
いやいや誰が男にやるって言ったよ
僧侶ちゃんと女神ちゃんにあげたのだ
CCCC
24: 名無しさん@読者の声:2012/10/7(日) 14:09:10 ID:HlaFj.D.lQ
番外2
男「」
僧侶「男さんどんまいです!」クルクル
女神『美味しいのですか?』キョトン
男「(いや、食いもんじゃねぇよ)」
女神『あら…』ザンネン
僧侶「ふふ♪」
男「とりあえず、支援感謝!」
僧侶「感謝!」
25: 名無しさん@読者の声:2012/10/7(日) 14:13:11 ID:J8CK/Tqwyk
男「はぁ…なんか疲れた」
僧侶「情けないですよ!」ヤレヤレ
男「うっせ」テクテク
僧侶「あーん、いじけないでくださーい」トコトコ
男「ふぅ…」ベットニダイブ
僧侶「ふぅーっ」ベットニダイブ
男「えっ?」
僧侶「えっ?」
26: 名無しさん@読者の声:2012/10/7(日) 20:04:32 ID:gI2534QHvg
男「なんで、いっしょのベットにいるんだ?」
僧侶「子供を諭すように言わないでほしいです」
僧侶「それにベットはひとつしかないじゃないですかー?」
男「………なんだただの夢か」
僧侶「現実逃避しないでくださーい」
男「夢でも無ければ、今日出会った男とひとつ屋根の下に住んだり、一緒にお風呂入ったり、一緒に寝たりしないだろ!」
僧侶「普通ここまでして気付かないなんて男さんって馬鹿ですか?」ニコッ
男「」
男「もういい。寝る」ゴロリ
僧侶「じゃあ」わたしもーこゴロリ
27: 名無しさん@読者の声:2012/10/7(日) 20:19:02 ID:wRBjlVihFE
―――――
僧侶「Zzz 」スースー
男「………」ガチャバタン
僧侶「……」
ーーー外ーーー
男「はぁ…」
男「今日は色んな事があった。」
狼「はふっ」ヨリソウ
男「1日が長かったぜ。全く」ヨシヨシ
男「俺な。自殺しようかしてたんだ」
狼「ばう」
男「ふふっ…まぁ何て言うか毎日上司にペコペコ先輩にペコペコしてな、新人社員は雑用雑用雑用だ。」
狼「わふっ」
男「それにな、もう何年女子とは喋ってなかったんだわ。仕事関係で以外な?」
男「昔はそりゃ話す機会は沢山あったし、まあまあモテてたが…付き合うとかよりダチと遊んでた方が楽しかったからなー」
男「……もしかしたら女神はそれを察してこっちに連れてきたのかもな」ヨシヨシ
狼「わふっ」
僧侶「……」ベットニモドル
28: 名無しさん@読者の声:2012/10/7(日) 23:10:39 ID:0JpgHYTLQM
男「さてと、明日から忙しくなるからな。寝るか」
狼「ばうっ」トテトテ
狼「はふっ」ゴロン
男「さてと、しょんべんしよっとwww」
―――次の日―――
男「うーっん」ヨクネタ
僧侶「おはようございます♪」ペコッ
男「おうっおはよ」
僧侶「ご飯出来てるのですよー」トコトコ
男「おっさっすがー」トテトテ
29: 名無しさん@読者の声:2012/10/7(日) 23:32:18 ID:.uzC5fKqR.
男「さていただき――――」
\キャー!タスケテー/ \クソッヤメロー/ \ウワァァァアッー!/
僧侶「!」バッ
男「お、おい!」バッ
―――外―――
男「うそだろ」ガクガク
僧侶「あ、あ…」
「ヒヤッハー!」
「デュクシデュクシwww」
村人「おふぅwww」
男「魔物らしきやつらが暴れてやがる」
村長「逃げるのじゃ!」
僧侶「!?」
村長「王都に向かうのじゃ、そして王様にアッー!」
村長「」
僧侶「そんちょー!」
男「逃げるぞ!」
僧侶「うん…」バッタッタッタ
男「…」タッタッタ
30: 名無しさん@読者の声:2012/10/7(日) 23:38:44 ID:wp2Ul0zoAI
「逃げられたでおじゃ」
「別に構わんでおじゃ」
「それより魔物よこいつらどうするでおじゃ?」
村人「アーアー」
村長「デュフフwww」
村人「デュフフwww」
魔物「そんなの決まってるでおじゃ!側近様が言ってたでおじゃ
魔者「魔王様の復活されたときの為に祭りの下積みをしろ」
魔者「だったでおじゃ?」
魔物「そうでおじゃ」
31: 名無しさん@読者の声:2012/10/7(日) 23:46:28 ID:GJA3bj0wQQ
魔者「まーつりまつりまーつり」
魔物「ふーふー!」
魔物・魔者「www」
魔者「さて、仕事をするでおじゃ!」
―――――
男「ふーっふーっ」フリカエル
男「おってきてないみたいだな」ホッ
僧侶「そうですね。」
狼「ばうっ」
男「おっ、狼居たのか」
狼「はふっ」
男「おーそうか。」ヨシヨシ
男「まぁそのなんだ、辛いなら泣いていいぞ?」
僧侶「」
男「ど、どうした?」
僧侶「男さん優しいです」ダキツク
男「おわっ!?」
僧侶「ウゥ…ヒック…ヒッグ…」ナキ
男「…」ナデナデ
32: 名無しさん@読者の声:2012/10/7(日) 23:50:13 ID:Lf20MoWubA
――――
女神『おはよございーあら?誰もいない』
女神『ご飯はありますねー』パクッ
女神『おいしいですねー』パクパク
女神『けど誰もいないと寂しいですねー』パクパク
――――
33: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 06:44:11 ID:Sa1hYD7J9c
僧侶「ウゥ…」エーン
男「そろそろ泣き止もうな」ヨシヨシ
僧侶「はーい」スッ
男「切り替えはえーな」
僧侶「そーですかー?」
男「うん」
僧侶「まぁそんなことより王都にいきましょー」
男「お、おう(あれ…?)」
34: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 17:15:17 ID:7lCzmzfNHw
暫く歩いて―――
男「つっかれたー」ヘトヘト
僧侶「情けないですよ!」ニコニコ
男「そりゃ都会っ子ですが、こんなに歩いたことないですもん…基本車とかやし」
僧侶「とかい?くるま?」アセッ
男「あー気にするな、要は慣れてないってこと」
僧侶「そーなんですか?」キョトン
僧侶「あっ、見えてきましたよ!」ガサガサ
男「おー!草原のど真ん中にお城と……城下町だっけか」
僧侶「はいっ♪あそこが王都です!」エッヘン
男「うぉぉおぉおおぉ!!」ミナギッテキター!
僧侶「あっちょっまってくださーい!」トコトコ
35: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 19:10:07 ID:OqCfbgZ2mI
王都前
男「おぉー!でけー!」
「待ちなさい」
男「ん?」
「私は門番。王都へ入るには身分を提示してもらわなければならない」
男「oh…」
僧侶「あ、あの」
門番「あっ貴女は!?」
僧侶「通してもらっても良いですか?」
門番「……了解しました」パチン
ガラカラ
門番「どうぞ通りください」ペコッ
僧侶「ありがとー♪さっいこっ!」トコトコ
男「おっおう」トコトコ
36: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 19:17:32 ID:7lCzmzfNHw
王都に入ったとこで一応
男Lv1
僧侶Lv9
となってますw
続き
男「…」トコトコ
僧侶「♪」
狼「…」
ヒソヒソ ヒソヒソ ヒソヒアッー!
男「なぁ、僧侶」
僧侶「はい?」クルッ
男「俺たち浮いているのか?」
僧侶「そーですね、狼をつれ回ってる時点で普通はあり得ませんから」
男「やっぱりかー」
僧侶「まっ気にしなくてもいいですよっ」
男「…ならいいが」
僧侶「…?さっきまでの調子はどうしたんです?」
男「あーいや、驚くタイミングを逃したと言うかなんというか」
僧侶「ふふっ♪とりあえずお城にいきましょー」
男「はいよ」
37: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 19:25:35 ID:xUn/ErdCEI
―――
女神『男さん、男さーん?おーとこさーん』
女神『むむっ何かあったのでしょうか?』
女神『村人も何か様子が変ですし』
村人「ウーウー」
村長「アーアー」
村人「デュクシ」
村長「デュクシ」
村人・村長「www」
女神『んー、とりあえず力をちょちょいと』ポワァ
女神『えいっ』パァ
女神『むっ』キュピーン
女神『王都ですね!』キリッ
女神『いざ出発!』ファサー
―――
38: 名無しさん@読者の声:2012/10/8(月) 19:34:28 ID:lypG23Xtms
城前
兵士A「貴女様は!」
兵士B「おぉ!?ささっ通りください!お連れ様もどうぞ!
僧侶「♪」フリフリ
男「」
―――
僧侶「大臣さーんいるー?」
大臣「これはこれは姫様!」
男「」
男「えっ?」
僧侶「積もる話もあるけど…王様を呼んで貰えますか?」
大臣「はい、ただいま」
男「僧侶、どゆこと?」
僧侶「後で教えますよっ」ニコッ
39: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 18:13:37 ID:ZWZPUWlp.Y
――――
男「ん?」
王様「おぉー!我が娘よー!」ダキ
僧侶「おとうさまー」ダキ
男「……」
狼「Zzz」
王様「おっとすまぬの。久しく娘にあったものだからつい」ケラケラ
男「あの、失礼ですが。本当に王様ですか?」
僧侶「そうですよー男さん♪」ニコニコ
王様「まぁ、そう言われても仕方ないのぅ」
男「はい。何せ国の王がジャージ姿ですからね」
王様「ほっほっほ」
僧侶「おとうさまはお堅いのが苦手らしくて、着心地の良く動きやすい物を着てるのです」
40: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 18:28:20 ID:.ni619cdWc
王様「歴代の王にはそれぞれ個性豊かでの
ある者は狩人ある者は軍の指揮をしてたりしたそうでの」
男「なるほど」
王様「して、お主はどこの国の者かの?」
僧侶「男さんは異世界の人ですよー」
王様「なんと!」
男「まぁー、はい。そうっす」
王様「勇者殿に逢えるとは光栄の極み!」
僧侶「はいっ♪」
男「…いやーははっテレ
41: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 18:39:39 ID:.ni619cdWc
途中途中カッコ忘れがありますが携帯替えてまだ慣れてないのです。
ご勘弁くださいw
「王さーんなーにそんなに興奮してんだー?」
「珍しいね!王くんが興奮するなんてさっ」
僧侶「あーっ!騎士さん、賢者様!」
騎士?「いや、戦士だからな俺」
賢者「おっ僧侶ちゃんおひさー♪」
男「ん?僧侶、昨日言ってた…?」
僧侶「そうです、昨日戻る手筈じゃ」
戦士「んー、何て言うか予定外のことってあるじゃん?つまりそういうことだ」
賢者「まっ、そゆことー」
戦士「で?こっちの質問にも答えてくれよ」
王様「う、うむ。そこの男くんがかの言い伝えの勇者殿での」
戦士・賢者「!?」
男「(事実なんだが、なんか罪悪感があるぞ)」
僧侶「本当は今日騎士さん達の家に行って男さんが力を付けたいって」
42: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 18:51:09 ID:FIG.5z/mgU
戦士「ふむ?」
男「ん?」
賢者「あれ〜?言い伝えだと神と名乗るものから力を授かるってあったような」
男「」
男「…あいつ」ボソッ
僧侶「心当たりでもあるのです?」
男「ん?まぁ、そうだな。ただ生憎近くには―――」
女神『男さーんみっけた!のですー!』
男「噂をすればなんとやらっだな。」
僧侶・王・戦士・賢者「?」
戦士「どこにいんだ?神の使いってのは」
僧侶「そうですよ!」
男「ん?俺の目の前」
賢者「うんっ?男くんの前には誰もいないよ?」
女神『いますよー』
男「えーっと目の前の奴が言うには何故か俺以外の人には見えないらしい」
王様「なんと!ちなみ誰が居るのじゃ」ワクワク
賢者「そうですね、誰がいらっしゃるのか気になりますね」
男「いっていいの?」
女神『いいですよー』
男「俺の目の前には」
「「「ゴクリ」」」
男「自称女神って奴だ」
「「「!?」」」
43: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 19:01:33 ID:CpB99q.rAQ
僧侶「ほ、本当ですか!?」
戦士「まじかよ…」
賢者「にわかに信じられないね……」
王様「」ポカーン
男「あっ、そうだ。忘れてた事ってさ」
女神『えっ?あーはいなんですか?』
男「……まぁいいや。忘れてた事さ俺に力をくれるってことじゃないの?」
女神『!!』ガーン
女神『そうでした!忘れてました!遅くなりましたが渡しますね!』ポゥ
男「えっ?いま渡すの!?」
女神『善は急げです!』パシュ
男「!?」ポワァ
「「「!!!」」」
賢者「ほ、本当に居たんだ…!」
戦士「だな…」
僧侶「男さん!」
男「ふぅ」スゥ
女神『任務完了です』ドヤ
王様「す、素晴らしい」パチパチ
僧侶「どうですか!?痛くないですか!?」サワサワ
男「ん、特にはないな」
僧侶「そうですか」ホッ
44: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 20:18:22 ID:vldVhXOK4A
王様「ほほう…」キュピーン
戦士・賢者「ほほう」キュピーン
男「んー、何て言うか体が軽くなった気がする」
女神『気がするじゃなくてなったんです!』
男「なんと」
女神『今の光は勇者としての力を目覚めさせる為のものです』
女神『そして、目覚めたことにより…』
女神『自然の力…魔力が体を包み込んだのです。そのことにより肉体が強化されたりその他もろもろが体を軽くしているのです!』ドドーン
45: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 21:38:12 ID:xUn/ErdCEI
男「ほうほう」
僧侶「女神様はなんと言われたのです?」
男「俺がかっこいいから付き合ってだって」
僧侶「」
男「てのは嘘で」
女神『』
男「今の光によって、色々肉体強化してくれたらしい」
僧侶「」
男「?そうりょー?」
僧侶「ダメデスダメデス!!ワタシマセン」ダキツク
僧侶「絶対渡しません!!」ギュー
男「いたいたいたい!!」メキメキ
女神『あらあら…ふふっ』
王様「おぉ、娘にあそこまで想われて勇者殿も幸せ者だの」
戦士「なんっつーか昔の賢者みてるみてーだな」ケラケラ
賢者「う、うるさいっそれ言うなら戦士だってー!」カアァ
戦士「へへーん俺は何時だってお前の事を」
賢者「ばかっ」テレテレ
46: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 21:48:42 ID:CpB99q.rAQ
王様「おぉ、そうじゃった勇者殿」
男「は、はい?」メキメキ
王様「ちょっと来てもらいたい所があるのでの。よいかの?」
男「りょーかいです」メキメキ
男「てか離せ」メキメキ
僧侶「いーやーだー」ギュー
男「引きずるか…」ズルズル
僧侶「男さんは渡しませんからね!」ズルズル
――――
王様「ここじゃの」
男「ここは?」
王様「初代王からの遺言での」
王様「勇者が現れたらここへ連れてくるように言われとったのじゃ」
男「それを伝言のようにずっといまに足るまで?」
王様「うむ。」
47: 名無しさん@読者の声:2012/10/9(火) 21:57:25 ID:Ta2wg0736c
王様「ここは別名あかずの間と呼ばれてての、開けたものは誰もおらんでの」
男「まじすか」
王様「中はどうなっておるかわからんでの。」
男「ふむ」ギーバタン
男「ん?普通に開いたんだが」
王様「」
男「なか見てみるか」ナカヘハイル
ギギーバタン
男「えっ?」
僧侶「あれ?男さんは?」トイレカラカエッテキタ
王様「……あかずの間のなかじゃ」
そ僧侶「」
48: 名無しさん@読者の声:2012/10/11(木) 00:38:45 ID:sOI18u7NyM
―――
男「なかなんもみえねー」
男「ん?」
男「うお!?まぶし」ペカー
………
男「ん?」
「剣をとれ」
男「は?」
「そこに刺さってる剣を抜け」
男「お、おう」ヌク
男「抜いたぞ」
「ふむ。どうやら本物か」
男「?」
49: 名無しさん@読者の声:2012/10/11(木) 00:43:46 ID:thgsyGLZWA
「失礼。私は勇者だ。元だが」
男「なんと」
勇者「と、言っても魂をここに無理矢理留めているだけなんだが」
男「ふむ」
勇者「私は新しい勇者を強くするためにここで待っていた」
男「この流れは………」
勇者「剣を構えろ。稽古をつけてやる」
男「やっぱり!?」ハァ
50: 名無しさん@読者の声:2012/10/11(木) 00:55:21 ID:xUn/ErdCEI
男「いくぞー」エーイ
勇者「!」ガキン
男「おぉ」ガキーン
勇者「なかなか重い一撃だな」
男「女神サマの御加護のお陰かもな」
勇者「ふむ。では全力でいかせて貰おう」
男「はぁ!?いやいやいくらなんでも…っと!」ガキーンガキン
勇者「初めて持ったとは思えぬ動きだなっ!」カキーン
男「動体視力や反射速度も上がってたとは」
勇者「どうやら稽古の必要はなさそうだな」スッ…キン
男「おうっ!てかどうして俺が初めて持ったなんて?」
勇者「女神様からな」
男「なるほど」
勇者「さぁ、そろそろ出るがよい。外で女が泣いてるぞ」
男「お、おう。ありがとな」スッ…チン
勇者「あー、そうだ。」
男「ん?」
勇者「あー、なんだ油断するなよ」
男「?おう!」
勇者「じゃあな。」スゥ
男「どっこいせっと!」ギギー!
51: 名無しさん@読者の声:2012/10/11(木) 09:56:32 ID:xdFYX0ocj2
男「ただいまー」ナンチッテ
王様「速かったの」
僧侶「男さーん」エーン
男「ちょっと、ちゃちゃっと済ませてきた」アハハ…
王様「ふむ?してその剣は」ジー
男「ん?勇者が抜けってんで抜いてそんまま持ってきてしまった…」テッテレー
王様「どうやらその剣は初代勇者殿が使ってた剣じゃの。古い本に書いてあったのと一緒じゃの」
男「ほうほう」
王様「その剣は勇者しか使えないらしいのでの、是非使ってほしいの」
男「おう!」
戦士「おっ、話は終わったみたいだな」スタスタ
賢者「そうみたいね」スタスタ
王様「随分遅かったが何をしておったのかの?」
戦士「ちょっといちゃついてた」ドーン
賢者「うん」テレテレ
王様「全くお主達は」ヤレヤレ
52: 名無しさん@読者の声:2012/10/11(木) 10:09:44 ID:xdFYX0ocj2
戦士「おっ男、いつの間にか自分の剣てにいれたのか」
男「あぁ。ついさっきな」ポリポリ
僧侶「あ、男さん勇者様どんな感じの人でした?」ダキ
男「あー、短髪のキリッとしてた人だったぞ」コーンナカンジ
戦士「なんと!勇者にあったのか!?」
賢者「あら、私も見てみたかったよー」ザンネン
戦士「お前には俺が居るだろ?」キリッ
賢者「うん」ドキドキ
王様「あー、ゴホン」オホン
戦士「おっと、失礼。男、俺と一勝負しないか?」
男「勝負?」マサカ
戦士「一対一のタイマンよ!」ババーン
男「やっぱり!」ガーン
僧侶「男さん、頑張ってください!」グッ
賢者「戦士、頑張って!」
男・戦士「おう!」
王様「兵士訓練施設があるでの。こっちじゃの」スタスタ
53: 名無しさん@読者の声:2012/10/13(土) 11:58:14 ID:YWn6rGzxII
―――
戦士「よし、じゃあルール説明な」
戦士「狙って良いのは急所以外だ。例えば、心臓や頭、首などはダメだ」
戦士「勝敗は相手が降参宣言または戦意喪失、気絶の時点で戦闘終了だ」
戦士「怪我については賢者と僧侶がいるから気にするな」
男「了解。」ブンブン
戦士「質問はあるか?」
男「特にはないな」
戦士「よし、じゃあいくぞ」ブン
男「おうよ!」ブン
54: 名無しさん@読者の声:2012/10/13(土) 12:30:34 ID:FldA2q7aBQ
戦闘だけ地文使うw
言うや否、男は戦士との距離を一気に詰め寄る。
長期戦は剣技や体力的にあからさまに不利だからだ。
男「はぁ!!」
男は剣を振り下ろす。
戦士「よっと」
戦士は敢えて受け止めずバックステップで回避をする
男はそのまま追撃を試みるが戦士は既に剣の届く距離よりも遠く離れていた。
戦士「んー、まあまあだな」
ポリポリと頭を掻きながら言う戦士
男「……」
確かに経験の差もある。が、それでも男は無性に腹が立ち
攻撃をする。
戦士「よっほっと」
次々猛攻撃を回避する
55: 名無しさん@読者の声:2012/10/15(月) 23:38:04 ID:H/R7ApHlwU
戦士「!?」ツゥー
戦士は確かに寸前とこで回避をしていた。
だがそれは、確かな経験と実力があるからこそできる
無駄の無い動きだ。
にも関わらず、男の攻撃がかすったのだ。
戦士「(……そろそろ攻撃に入るか)」
隙をみて攻撃に移ろうかと回避続ける
戦士「(?)」
何か違和感がある。
だが、それがなんなのかが分からない。
男「はぁーっ!」
戦士「なっ」ガキン!!
咄嗟に回避ではなく防御に入ってしまった。
56: 名無しさん@読者の声:2012/10/15(月) 23:53:42 ID:VCA8W7LMxY
戦士「なかなかだな」ジリ
男「俺もなかなかやるだろ?」カキン
なんとか押し返しをしたものの今のは危なかった。
戦士はそう思う。今の一撃は下手をしたら武器ごと斬られていたからだ。
それだけ、この短時間に成長と言う言葉だけでは表せれないスピードで
男は成長していたのだ。
戦士「(そうか!)」
戦士は成長という言葉で、はっと思う。
戦士「(男は一撃振る度に太刀筋や精度が良くなっていってる。)」
戦士「(そしてなにより…)」チラッ
戦士「(スタミナの量が異常だ。)」
普通、訓練を受けてない一般人が剣を振ると言っても
数十良くて百数十回くらいなのだ。
にもかかわらず、男は息を乱さずひたすら戦士に向かって
追撃をしていた
57: 名無しさん@読者の声:2012/10/16(火) 22:16:17 ID:tCd8JlWrjI
戦士「(!なるほどそう言うことか)」
そこではっと思う。
確かあの光は女神様加護。肉体強化の類だったはず
それにより体力を飛躍的に上げているとすれば………
なるほど、合点がいく。
そして、あの成長というより
勘を取り戻してるかの如く鋭さを増す攻撃は
女神様の支援によるものだろう。
戦士「はっ!」
男「!?」
それならこちらも全力で行こう。
そう思った戦士は体に闘気を纏う為気合いの一声を放つ
58: 名無しさん@読者の声:2012/10/16(火) 22:29:42 ID:givWLeOHXg
女神『やばいですねー』
男「(女神!?)」
女神『あの、狼ちゃんと戯れてたら置いていかれました』ショボン
男「(そうだったのか、って今はどうでもいい!何がやばいんだ!?)」
女神『あれは闘気と言って、気力を放出して体に纏うのです。
ただ、纏うのではなく…筋力を上げたりして防御や攻撃、素早さを一時的に上昇させるのです』
男「なるほど。」
女神『ただの人間が使うので良くて30秒から1分くらいですので回避に専念した方がいいですよ?』
男「(説明ありがとうな)」
女神『(ですが、このままでは負けるのは目に見えてるので) 』ポウ
女神『(がんばって…)』パァ
女神は密かに男の能力を上げ、その場から離れた。
戦士「いくぜ」ババババ
思いっきり地面を蹴り飛ばして一瞬で男の目の前に近寄り
なぎ払う。男はそれをサイドステップで回避し距離をとる
が、それをさせまいと今度は戦士が追撃を開始したのだった。
59: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 07:06:49 ID:YJTcbsnh32
なんとなく下げながらやるw
ヒュン
風が男の真横を通りすぎる
地面を見ると風により引っ掻いたような後が無数に残っている
戦士「今のはカマイタチと言う剣技だ」
と、言うと戦士は余裕綽々かの如く次々と剣技を出していく
男「(隙が見当たらねぇ)」
好機を伺うが中々それがこない。
なるべく剣技は受けずにかわすことに徹していた。
男「あ、やべ」
男はついに端にまで追いやられていた
戦士「はぁーっ!!」
男「くっ!」
咄嗟に剣を鞘に入れ構える
戦士「……なんの真似だ?」
男「へっそれは来てからのお楽しみだな」
男は良く読んでいた漫画の様にポーズをとった
60: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 15:41:49 ID:gGiNgm69c6
男「(出来るかねぇ…)」ジリッ
戦士「(あれはなんだ?攻撃の類なのかそれとも…考えても仕方がない!やってやる)」
戦士は一気に距離を詰る
男「!(今だ!)」
戦士「!?」
静寂の中剣をしまう音とともに戦士の体が倒れる音が響き渡った。
61: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 16:00:52 ID:ixckJD/pnk
僧侶「おぉ、流石です!男さん」パチパチ
賢者「もう、情けないわね…」パァ
戦士「いてて…」
男「ふぅ…」
戦士「やるなー。まさかこの短時間でこれほどまでやれるとは……」
男「ははっ…戦士さんが最初手加減してくれてたお陰です」
戦士「ふむ。そうだ、最後のあの技はなんだったんだ?鞘から抜いた動作しかわからなかったが」
僧侶「確かに、なにがどうなったのかわからなかったです」
賢者「右に同じく」
男「えーあー、あれは居合い抜きと言う技だ」
戦士「居合い抜き?」
男「俺も良くは知らないが、剣圧による峰打ちみたいなものかな」
戦士「なるほど。」フムフム
王様「見事な戦いじゃったの」パチパチ
男「あっ、王様」
王様「さて、魔王についてなのじゃがの……!?」
「「「!?」」」ゴゴゴゴゴ
側近『ふっふっふっついに、ついに魔王様が蘇る!!』
側近『長かった…幾百年かけとうとう魔王様が蘇るのだ!!!!』
女神『あれぇ〜?』
男「ん?」
女神『大分時間を間違えたらしいです』アセリ
男「えっ?」
女神『1年と1日を間違えるなんて☆』テヘ
62: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 16:03:32 ID:ixckJD/pnk
男「は?え?」
女神『男さんごめんね』ペコリ
男「」
僧侶「どうしたのですか?」
男「女神のやろう魔王復活する日を1年と1日間違えやがった」
「「「えっ?」」」
「「「えぇぇぇぇ!!!???」」」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
63: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 16:13:03 ID:nYq2QHp3eY
間違えてあげちったwww
男「ちなみに魔王城てどこ?」
王様「魔王城はあそこじゃの」ユビサシ
男「………」プルプル
男「目の前じゃねぇか!!!!!」
男「普通魔王城までながーい道のりの中色々な村を助けたり洞窟のドラゴン倒したりするんじゃないの!?」
僧侶「??」
男「はぁ…もういいや、とりあえず行くか」
王様「行く前に…大臣」
大臣「はっ」ジャラリ
男「それは?」
大臣「初代勇者様の使っていた神の加護を受けた鎧と兜と盾でございます」
男「」
大臣「大変でしょうが頑張ってください。」ペコリ
男「お、おう」ガチャガチャ
―――装備中―――
男「どうだ?」
僧侶「かっこいいです!」キラキラ
64: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 16:17:31 ID:UjvavobsL.
男「そ、そうか」テレ
賢者「あんたもあれくらい…」ハァ
戦士「お、俺だって欲しいよ…」ナキ
僧侶「それって重くないのです?」
男「意外や意外で重くないんだわ」
僧侶「おぉ」
男「んじゃ、ちょっくら行ってくるわてテクテク
僧侶「いってきます!」ペコリ
王様「さて、と寝…」
大臣「お仕事残っていますよ。王様 」
王様「」チーン
65: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 16:22:18 ID:J7bzza4U/Q
男「おーい、狼」
狼「呼んだ?」ヒョコ
男「えっ?」
狼「えっ?」
僧侶「えっ?」
男「誰この子」
狼「いやだなぁ〜さっき呼んだじゃん!」クルリン
男「」
僧侶「」
男「狼てこんな可愛い娘になるの?」
僧侶「知りませーん」プイッ
女神『あ、その娘私がちょちょいとしたんです』エヘヘ
男「えっ?」
66: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 16:31:27 ID:G0HH/tIZDM
少し前―――
女神『あら、この狼ちゃん可愛いですね』
女神『この子人間にしたら男さん喜びますかねぇ』
女神『まっいっか。えーい』パァ
―――今に至る
女神『てな訳です』ドヤ
男「悩みが増えただけです」ハァ
女神『がーん』
男「それを口で言うのか」
狼「うち、迷惑だった?」ウルッ
男「い、いや迷惑なんか…いてっ」
僧侶「うー」ジトー
男「と、とりあえず行こう」タッタッタ
僧侶「あっ!」タッタッタ
狼「まってー!」タッタッタ
67: 名無しさん@読者の声:2012/10/17(水) 20:15:41 ID:Poqj.MdNPM
このノリ好きだわw
つC
68: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 06:20:56 ID:H/R7ApHlwU
番外編3
僧侶「男さーん起きてくださーい♪久しぶりの支援ですよー」ユサユサ
男「し……えん…」バタリ
僧侶「お、男さーん!!」ガガーン
狼「綺麗やんーこれ、うちもらっていい?」
僧侶「だーめーでーすー」ググッ
狼「そんなケチやから男に嫌われとるとやないと?」ググッ
僧侶「貴女だってそんなにがめついと嫌われますよ!」ウルッ
狼「あんただって!」ウルッ
僧侶・狼「………」ガーン
男「二人とも落ち込む前にな……」
僧侶「支援ありがとですー!」
狼「ありがとう!」
男「うむ。ありがとうな!」
69: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 07:39:33 ID:HpGfaAiIN6
―――なんとか平原―――
男「うひょー目と鼻の先ってやつだな」
僧侶「あのー」
僧侶「酒場で仲間を増やしたりしないのですか?」
男「えっ?そんな…まさか…」
狼「うちなーコックとか仲間にしたらいいと思うんよー」
男「なんで料理担当をパーティーに」
僧侶「んーでしたら魔王城周辺には池がありますので」
男「ふむ?」
僧侶「釣り人とかは?」
男「」
男「だから、なんで戦闘職を入れないんだよ!!」
男「例えば剣士とか、魔法使いとかさ!!」
僧侶「確かきぐるみ士なら」
男「なにその正体が最後まで明かされない系の職!?」
狼「ぶっちゃけなー?」
男「ん?」
狼「戦闘はうちと男だけで事は足りとるとよ?」
男「えっ?」
ステータス
男
職:勇者
Lv37
狼
職:バーサーカー
Lv29
僧侶
職:聖職者
Lv30
70: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 07:45:34 ID:G0HH/tIZDM
狼「なっ?」
男「いや、な?じゃなくてなんで僧侶そんなにレベルあがってんの?」
僧侶「それはですねー」
――回想――
賢者「なんか暇ねー、戦士がんばれー」
僧侶「そうですか?男さんがんばってー」
賢者「暇だし、なんか呪文教えてあげる♪」
僧侶「ほんとですか!?」
賢者「うん、前約束してたしー」
僧侶「やった♪」
賢者「まずはこれを―――」
――回想終了――
僧侶「てな訳です!」ニコッ
男「賢者さんに呪文を色々教えて貰ったと?」
僧侶「はいっ」
男「いいなー」
71: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 11:59:20 ID:HGkb3fhkO6
僧侶「私にぴったりの呪文ですよー?」
男「例えば?」
僧侶「ベホイミ、ベホマラー、キアリク」
男「ふむ?」
僧侶「メラゾーマ、ジゴスパーク、イオナズン」
男「えっ?ジゴ…イオ…えっ?」
僧侶「マホカンタ、サムシンの召喚」
男「」ポカーン
僧侶「というのは嘘です」
男「よかった!本当に良かった!」
72: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 12:30:21 ID:ixckJD/pnk
僧侶「回復中級と異常回復を覚えました」
男「ふむ」
僧侶「後は物理防御上昇素早さ上昇です
男「成る程な」
狼「うちな……あっちょうどいいとこに」
男「ん?魔物か」
狼「みててな!」
男「おう」
狼「えーい」トンッ
男「は、速い!」
狼「とーう」ザシュ
魔物「」チーン
狼「どうや!凄いやろ!?」ピョンピョン
男「凄いな」ヨシヨシ
僧侶「うー」
73: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 13:36:46 ID:PMZDRFjfEk
男「その鉤爪てどうしたんだ?」
狼「女神様からもらったんよー」
女神『…』エッヘン
男「そうか、良かったな」ヨシヨシ
女神『』ショボン
狼「いいやろー!すんごい使いやすいとよー」シュッシュ
僧侶「…」ブキジー
男「どうした?」
僧侶「私だけ…」ショボン
女神『その僧侶ちゃんの武器は神器の一つでは?』
男「なんと」
僧侶「えっ?」
男「女神曰く僧侶の武器は神器らしいぞ」
僧侶「そうなんですか!?」
男「良かったな!」
僧侶「はい……!」
74: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 13:53:03 ID:wZNna3vuaM
――変な森――
男「敵はぼちぼち居るな」
狼「そうやねー」
僧侶「ここを抜けて、池を渡りきれば魔王城です!」
男「ふむ。いきなりラストダンジョン前みたいだな」
僧侶「?」
男「気にするな」
魔物「キシャー!」
男「うぉ!?」
「………」
75: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 14:02:10 ID:QmZsNd/UA6
男「えいっ」ザシュ
狼「やぁ!」ガシュ
僧侶「物理防御上昇!」ピカッ
男「はぁっ」スパーン
狼「とぉ!」バスッ
僧侶「回復中級!」パァ
―――
男「ふぃー、一掃出来たか?
狼「殺気は消えたみたいやねー」
僧侶「ふぅーっ疲れました………」
男「おっあそこに湖が」
狼「綺麗な水やん」ゴクゴク
僧侶「もうすぐ日がくれますのでここで」
男「そうだな。じゃじゃーん簡易テント!とキャンプ用品〜!」
僧侶「その鞄ってそれが入ってたんですね!」
狼「ご飯♪ご飯♪」ワクワク
男「そういえば朝から食べてなかったな」
76: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 21:54:07 ID:CFMnhxZxdM
男「王様から貰ったお金で城下町で買ったんだが」
狼「あ、ちょっとまっとけーって言って戻ったのその為なんやねー」
僧侶「おぉ、なんかおいしそーな缶詰です!」
狼「おぉ、ほんとやーうちこれもらうけどよかろう?」
男「おうっ」
――夜――
男「俺が見張っとくから寝ていいぞ
僧侶「はーい」
狼「うちもちょっとだけ寝るわー」
――深夜――
男「思ったより暇だな」
ガサゴソ
男「ん?」
77: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 23:28:21 ID:9JYLtRGjOI
「ふふふ……先程の貴様の戦いを見せてもらった」
男「何奴!?」
「我は魔法使い。混沌の裁きを為す者」
男「くっなんて(厨二)レベルの高い!!」
魔法「しかして我は戦いに来たのではない」
男「な、なんだと?」
魔法「男と言ったか?貴様の仲間になってやろう」
男「!!」
魔物「グピャー!!」
魔法「ふっ雑魚か男詠唱の時間を稼ぐがよい。我の力をみせてやろうぞ」
男「お、おう」
78: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 23:38:51 ID:8yQ0cN0zGE
男「こっちだ雑魚!」パンパン
魔物「グピャー」
魔法「闇夜に煌めく幾千幾万の星よ」
魔法「我に従い制裁を施せ!」
魔法「千の星光(サウザント・スターライト)!!」
男「光に包まれた魔物」
男「光が消えた場所には魔物の姿が居なかった」
79: 名無しさん@読者の声:2012/10/18(木) 23:54:00 ID:HGkb3fhkO6
魔法「ふっ。我にかかればあの程度造作もない 」
男「(厨二なのはあれだが確かに実力はある)わかった仲間にしよう」
魔法「うむ。貴様はどうやら見所があるようだ」
狼「うー。なんやー?えらい光ったやん…ん?」ゴシゴシ
男「よぉ起きたか」
狼「誰や?この女の人」
魔法「我は魔法使い。混沌に住む者より遣わされた。以後男と共に道を歩もう」
男「まぁ、なんだ仲間になってくれたんだ」
狼「ほぉほぉ。姉ちゃんよろしくな!」ニコッ
魔法「!!!!…う、うむ。こちらこそよろしく頼む」
80: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 00:11:08 ID:cloG.q30pI
なんやかんやあって朝
僧侶「そうなんですかーよろしくお願いしますね」ペコ
狼「なんや愛想ないなーそんなんひゃから!?」ムニムニ
僧侶「このっこのっ」
魔法「挨拶も済ませた所で男よどうするのだ?」
男「とにかく、このまま突っ切れば池に着くだろうからそこから考えよう」
魔法「了解した。」スタスタ
狼「なぁなぁそうりょー」
僧侶「はい?」
狼「あの姉ちゃんなー?混沌とかなんとか難しい言葉使っとったんよー?どういう意味なん?」
僧侶「えっと―――」
81: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 19:25:56 ID:HGkb3fhkO6
――森の道――
男「なんて魔法使ってんだよ!?」ダッダッダッ
魔法「あれは!我がしたのではない!!」ダッダッダッ
狼「面白かったやん♪なぁ?」タッタッタッ
僧侶「面白くないです!」ダッダッダッ
―――なんとか沼地―――
男「まさか……水の竜を召喚して暴走とは…」ハアハア
魔法「あれは、敵の中に召喚に長けた者が居って其奴を真っ先に倒すからだ」ハアハア
狼「さっすが姉ちゃんやな♪よぉ知っとる♪」
魔法「!!このくらい序の口だ」テレテレ
僧侶「でも災い転じてってやつですよ!」
男「そうだな。この沼地を渡りきれば…魔王城だ」
男「(まさか三日目でラスボス前とは)」
82: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 20:06:00 ID:ixckJD/pnk
僧侶「でも、どうやって渡るのです?」
男「テッテレー異界版ゴムボート!」
狼「………毎回思ったんやけど、それどっから出しよると?」
男「魔法の鞄から」シラッ
僧侶「そんな鞄普通無いですよ!?」
魔法「うむ。確かに聞いたことないぞ」
男「鎧に付いてたからな……俺に言われても」アセ
僧侶「そうなんですかー?」
狼「ほぇーなんか、凄いとやねー」
男「てなわけで、魔法でちゃちゃっと頼む」
魔法「うむ。我に任せよ」
プクー
男「おぉ。サンキュー………しかし楽だな膨らますの…」
男「では、出発!」
83: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 20:12:26 ID:qmq0PQlfZU
沼地の上
狼「なんやー?ぼこぼこ言いよるよー?」スイスイ
男「だな」
魔法「これはだな。沼地に住む魔物が空気を出してるのだ」
僧侶「ながーい草があるじゃないですか?
あれの根にいくまでに空気を浄化して、根から空気を出してるからですよ♪」
男「なんてエコな」
魔法「………我の補足、感謝する」
僧侶「いーえ…?」
84: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 20:19:40 ID:8sRrnWgNdo
男「しかし、長いな」スイスイ
狼「おとこーがんばれー」スイスイ
魔法「しかして、我らで魔王に勝てるのか?」
男「だよなー、せっかく着いたのに死んだら笑えるよな」
狼「ステータス確認でもしよっかー」
男
職:勇者
Lv46
狼
職:狂戦士(バーサーカー)
Lv43
僧侶
職:聖職者
Lv39
魔法
職:魔法使い
Lv54
85: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 20:23:33 ID:G0HH/tIZDM
男「魔法が何気にレベル高いな」スイスイ
狼「やねー。うちも負けとけんね!」
魔法「ふむ」
僧侶「あ、私は聖職者だから仕方ないですよね!」アセ
男「僧侶。守ってやるから安心しろ」
僧侶「!………はいっ♪」
男「お、そろそろ着くな」スイスイ
86: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 21:00:04 ID:5DhxIxj3Ng
なんてこった
下げてたから気づかなんだ
何か狼の方言が近い気がする
C(僧侶用)
C(女神用)
C(狼用)
C(魔法用)
87: 狼の方言は俺が使ってる方言を採用w:2012/10/19(金) 21:41:52 ID:tCd8JlWrjI
番外編4
僧侶「良いんですか!?」ルンルン
女神『ありがとうございます♪』
狼「やった、うちの物や!えへへ」クルクル
魔法「ふむ?良く分からんが我にぴったりの物だな感謝する」
男「お、俺のは?」
「「「………あっ」」」
男「くっ……次は俺にもくれよな!」
僧侶「貰えるといいですね♪」ニコニコ
男「おうっ!」
88: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 21:46:32 ID:ukLgnN2ewA
男「ついに、魔王城か」
僧侶「そうですね」ゴクリ
狼「わくわく」
魔法「我を楽しませてくれるか、実に楽しみだ」
男「なんという禍々し…」
男「くもないな?」ハテ
僧侶「取り敢えず進んでみましょう!」
男「そうだな」
89: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 21:47:14 ID:Q/TSS69zxA
じゃあ僕から…
CC…僧侶用
CC…女神用
CC…狼用
CC…魔法用
AA…勇者用
90: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 21:53:45 ID:NFJMsKWSLo
―――魔王城内―――
男「なんていうか、生活感溢れてるな」
狼「敵は居らんねぇー」
男「多分最上階に居るだろうから気を引き締めていくぞ」
魔法「了解した」
狼「うん!」
僧侶「はーい」
―――
男「流石お城だけあって広いな」テクテク
狼「の割には敵が居らんとよねー」ショボン
―――
僧侶「見てください!」キュピーン
男「おぉ。景色が一望出来るな」
―――
魔法「ここは書物庫か。我に相応しい場所だな」タッタッタッ
男「流石魔法、本は好きなんだな」
―――
91: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 22:07:03 ID:I3Dzt2paAY
番外編5
僧侶「男さん男さん!またもらっちゃいましたよ!」キラキラ
男「おぉ!よかったじゃないか!」
狼「うち、こんな貰えて幸せやん♪」
女神『こんなに貢いで貰えて、私嬉しいです!是非信仰しt』
男「はーい女神さーん、勧誘しないでくださーい」
魔法「これを使って暗黒雲星零式の儀をやりたいが…」
男「あんこくうんせい?ちょっとなにいってるのか分からないですよー」
男「さて、俺のはっと……A?えっ?初めてみるんだけど」
僧侶「AとAを合わせたらいいんじゃないんですか?」
男「こうか?………Cふ、ふむ確かにC円にみえる」
僧侶「良かったじゃないですか!」
男「でも、わざわざ半分にしなくても……」
僧侶「文句言ってると取り上げられますよ?
男「お、おぉお!!ありがとな!マジサンキューな!」
そ僧侶「ふふっ♪」
92: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 22:12:13 ID:1i/Y7mf2HQ
男「階段も無いしここが最上階か」
狼「そうやねー、向こうに大きな気配が2つあるとやけど…」
僧侶「はーふぅー緊張しちゃいますね…」スゥーハー
魔法「ふっ実に楽しみだ。存分に我を楽しませてくれよ!」
男「(発言のみだと魔王ぽいよな。)」
男「(てか、女神?おーい?)」
男「(………?)」
93: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 22:18:28 ID:I3Dzt2paAY
僧侶「どうしたのですか?」
男「いや、なんでもない。開けるぞ」
扉「やだ…恥ずかしい///」
―――
男「まおu!……?」
魔王「た、助けてくれ!」
側近「はぁー魔王様かっこいいよ!!クンカクンカスハーはぁー良い匂い。
堪らないよぉハアハアぎゅうってしていい?ねぇいい?するよ?あー堪らないよぉハアハア
んー匂いと抱き心地パーフェクト!………ん?」
男「」
僧侶「」
狼「」
魔法「」
94: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 23:28:31 ID:1i/Y7mf2HQ
側近「貴様ら何者だ!!」
男「えーっと、一応勇者」
僧侶「と愉快な仲間たちです」
側近「勇者?勇者…あの忌まわしき勇者か」
側近「私の魔王様イチャイチャ計画を邪魔しおって!」
側近「許さぬ許さぬぞぉぉぉ!!!」ゴゴゴゴ
男「く、くるぞ!」カシャ
95: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 23:29:33 ID:5DhxIxj3Ng
なんだこの今までの発想を全てくつがえす展開はwww
不 勇者にも…
と思ったがハーレム状態のリア充にはあげない
つC×100
96: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 23:36:27 ID:77Y90A.HVQ
魔王と側近はオホモダチなのか…?(サーッ
あれ?女神タンの様子がおかしいな…
お賽銭つCCCC
僧侶タン相変わらずかわいいいいいぃ…///
お小遣いつCCCC
狼タンモフモフしたいよお…
モフモフ料つCCCC
魔法タン姉に来ないか(キリッ
献上金つCCCC
男…え、男も欲しいの?
チッ、仕方ねぇなあ…
つ@×log3底の243
97: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 23:42:45 ID:81/Zu/IqUI
再び地文
側近は足に力を込め一気に跳躍し男の懐に潜り込んできた
側近「キエエエエエ!!!!」
なんとも言えぬ気迫を側近は出していた。
力任せに武器を振るう側近の攻撃を盾で防御し反撃を試みるが
既にその場には居なかった。
僧侶「全体速度上昇!全体防御上昇!」
ダブルスペルにより支援を掛ける僧侶
魔法「古より伝わりし業火」
詠唱に入る魔法をみて時間稼ぎの為に男は前に出た
側近「遅いわ!!」
男「ぐはっ!?」
側近の回し蹴りが男に入る。
鎧によりなんとかダメージを軽減出来たが
鎧が無かったらと思うとゾッとする。
狼「はぁっ!」
パーティー1の素早さを持つ狼が隙をみて
攻撃に入る
98: 名無しさん@読者の声:2012/10/19(金) 23:55:47 ID:81/Zu/IqUI
側近「ふんっ!」
狼「えっ」
剣を片手で持ったかと思うと
狼の鉤爪による攻撃を受け流し正拳突きを放つ
男「ごはっ!!」
狼「ナイスキャッチ!」
狼が吹き飛ばされた場所に男がたまたま居たことにより
追加のダメージを狼が受けることはなかった。
が、男にはしっかりダメージは入った。
男「なんて強さなんだ」
僧侶「男さん、回復上級!」パァ
魔法「灼熱の地より現れし紅蓮の焔」
魔法「火炎龍の息(ファイアードラゴンブレス)!!」
99: 名無しさん@読者の声:2012/10/20(土) 00:09:39 ID:75nZ.ybS5Q
詠唱は厨二真っ盛りではあるが
魔法の周りに火の粉が出てくると
何処からともなく熱風が吹き
熱風が止むとそこには火炎で出来た龍が現れた
側近「全ての時を止める氷の女王」
魔法「!?やれ火炎龍!」
何かを察した魔法は詠唱を阻止するべく火炎龍に指示を出す
火炎龍「ブォォオォオ!!!」
灼熱の炎を口に溜め込みそれをおもいっきり吐き出す火炎龍
側近「如何なる者にも等しき永遠を」
側近「やれ、氷の女王」
ギリギリで詠唱を終えた側近は手をかざし
吹雪を出す
火炎龍「ブォォオォオ!!」
冷気と炎気のぶつかり合いに
魔王は呆然とみている
100: 名無しさん@読者の声:2012/10/20(土) 00:21:09 ID:givWLeOHXg
暫く炎と吹雪を出し続けてたが
両者力絶えその場から消え去った。
魔王「なに今の?俺が絶賛魔法使いまくってたときには無かったと思うんだけど」
魔王の呟きに誰も返答することはなかった。
側近「なかなかやるな。貴様名をなんと申す」
魔法「我は暗黒の地より深し混沌に住まわれる者より命じられ参じた者。名を魔法使い」
側近「……?なるほど。通りで強い訳か。」
『な二をシてるノでス』
「「「!!!?」」」
男「今の声って」
僧侶「えっ?今の声誰なのですか?」
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