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【SS】ネコミミ 巨乳 猫シッポ
[8] -25 -50 

1: :2011/6/20(月) 08:13:56 ID:gywVNbxdnY
┌──────────┐
1.拾った猫が女の子になった……。助けて……(45)

2.犬ミミとネコミミ、あなたはどっち!?(861)

3.父親が悪の組織のボスになっちゃったwwどうしよう(459)
└──────────┘
「ふぅ、やっぱ駄目か〜」
 PCでスレを建ててみたものの、猫が女の子になることが常識的に考えて、
「妄想乙ww」やら「糞スレだ」とか言われるのがオチなのに何をボケていたのだろうか……。


718: 枕 ◆gTg4MOyrUY:2011/12/8(木) 23:42:30 ID:ZuifM71Eps

「家族、だと?」
「ああ……」
 ヒーローが吠えた。
「ふざけるな……、悪に家族だと? ふざけるなぁぁぁぁぁぁあ!」
 俺の目の前には、奴の拳があった。
 ファは、……遠い。彼女の足では間に合わない。そして、俺には避ける術も防ぐ術もない。
 当たったら顔が吹っ飛ぶかな?
 俺は諦めて目を固く閉じた。
719:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/9(金) 07:11:03 ID:2/ksNIAli6

 おかしいな。痛みや衝撃を感じない。それに目を固く瞑っている感覚が残っている。
 俺は目を開け、見張る。
「よぉ、もやし……」
「身を張って女を守るたぁ、見直したぜ」
 そこに居たのは牛と馬。
「何で、お前らが……」
 いや、牛頭馬頭だった。
「勘違いすんじゃねぇぞ、俺はお嬢が悲しむのを見たくなかっただけだ」
 牛頭がぶっきらぼうに言う。
「牛頭はこんな言い方だけどな、俺たちはお前を認めることにした」
 馬頭は口を嬉しそうに曲げ、笑った。
「「行けよ、婿さんよ」」
720:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/9(金) 07:26:22 ID:2/ksNIAli6

「行ったな、馬頭」
「ああ、完璧だ」
 大地の気配が遠ざかるのを背に彼らは話す。
「お嬢の見込みに間違えはなかったな……」
「そうだな。もし、あいつ1人で逃げていたら、俺が全力で潰してたさ」
 2人は目の前のヒーローに狙いを定める。
「お前らは何者だ? 悪の仲間か?」
 2人は快活に笑う。
「がっはっはっ、正義の味方さんよ、」
「わっはっはっ、俺らは単なる、」
「「通りすがりの妖怪さ」」
 さて、久々に本気で戦えるぜ。
721:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/9(金) 07:37:49 ID:2/ksNIAli6

 表はマスコミとかで一杯になっているらしい。
 今、出ていっても揉まれるだけだから、裏から出る。
「おい、大丈夫か!?」
 那由多父がそこに居た。他の構成員たちも待機している。
「ヒーローが来たって聞いて飛んで来たんだが、問題はなかったみたいだな」
 那由多父の言葉にファが返す。
「この様が無事に見えますかね……」
「何、それだけ口が聞けたら問題ないさ」
 那由多父は優しくファの頭を撫でた。
「お疲れさん」
 なんか、良いとこを取られた気がする。
722: 名無しさん@読者の声:2011/12/11(日) 10:13:21 ID:X7SBxhlvQ.
うおおおおおおおおおおおおおおおッ!!

圧倒的私怨!!
723:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/11(日) 10:38:26 ID:lFnFCMUGKc
>>722
なんか、すっごく怨まれた気が!?
支援さんくす(・ω・´)

さあて、あと一話分を残すだけさ〜
724:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/11(日) 10:45:13 ID:OZ.akHp6kY

 遊園地騒動のせいで多尾先輩との件は、何時の日か埋め合わせをすることになった。
 俺たちの代わりに戦った牛頭馬頭は「正義の味方を再起不能にして帰ってきた」と聞いたから、心配することはないだろう。
 風や那由多たち、カフルス団は、今も平常運転らしい。
 そして、俺は病室にいた。勿論、前の件で俺を懸命に守ってくれた奴の。
725:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/11(日) 10:51:41 ID:lFnFCMUGKc

「あとは腕の完治を待つだけだな」
 医者はファの腕を見て言う。
「こんなもの、寝てなくても治ります! だから、早く退院を……」
 医者は無言で彼女の腕を叩いた。
 彼女は案の定、悶絶して転がる。
「妖怪の遺伝子でも、基本は人間の体なんだからな」
 お前の体のほとんどは把握している、と医者は言う。
 ここはカフルス団の病院であり、彼はファを作ったらしい。
「じゃあ、後は頼むね」
 そう言って彼は病室から出ていった。
726:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/11(日) 10:57:23 ID:lFnFCMUGKc

 茶番が終わったので、手に取ってあったリンゴを剥く。
「し、主人〜」
「何だ?」
「あれはヤブ医者です。だから、医者の交代を〜」
 リンゴを回しながら却下する。
「あれでも傷はちゃんと治してくれただろ」
「むー……」
 彼女は頬を膨らまし、左腕を擦る。
「ほい」
 剥き終わったリンゴをそのまま投げる。
 彼女は目を輝かせてそれを頬張った。
727:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/11(日) 11:02:36 ID:OZ.akHp6kY

 シャクシャクとリンゴを食べる彼女。その彼女に聞く。
「あのさ」
「ふぁんれふかー?」
 いや、口の中を全部食ってからにしろ。
「むぅ……」

728:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/11(日) 11:08:13 ID:OZ.akHp6kY

「食べ終わりましたよ。何ですか?」
 俺は気になったことを聞いた。
「カフルス団ってさ、仕事してるのか?」
 彼女は再び含んだリンゴを噴く。汚いから止めろ。
「な、何をいきなり……」
「いや、俺がカフルス団の存在を知ってから、悪の仕事っぽいことをしてない気が……」
 その問いに、彼女は考え込み、こう呟いた。
「あんまり……やってませんね……」
729: 名無しさん@読者の声:2011/12/11(日) 11:37:31 ID:o6D2/o4bEU
いいなぁ〜人外を
こんなに可愛く書けて

>>1の文才に嫉妬

支援(*´д`*)
730: 名無しさん@読者の声:2011/12/11(日) 17:45:51 ID:UgNlKRPWhA
私怨
731: 名無しさん@読者の声:2011/12/11(日) 18:09:57 ID:h/ClQokcJU
試演
732: 名無しさん@読者の声:2011/12/11(日) 18:46:15 ID:35K7yLKyUg
肢艶
733: 名無しさん@読者の声:2011/12/11(日) 20:24:14 ID:PHb2NYku.U
(;´д`)ハァハァハァハァハァハァンッ(;´ж`)ウッキューン










(´・ω・)ショボーン…イッチャッタ
734: 名無しさん@読者の声:2011/12/11(日) 21:31:48 ID:uIvSn9q4NQ
  _, ,_  パーン
( ‘д‘)
 ⊂彡☆))Д´) >>733
735:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/12(月) 07:08:23 ID:iW5aYs19Do
>>729
文才とかは置いといて、
取り合えず妄想。それを文字にして書き出す。
これを繰り返していけば、上手くなっていく、はず
>>730->>732
支援さんくす
>>733
おい、何処でぬいた
>>734
叩いてやるなww

何かいきなり、こんなにもレスが付いたから、怖くなってきた((゚Д゚;))
736:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/12(月) 07:16:04 ID:ZaNjet47sY

「む、昔はやってはいたのですよ!? ただ、最近は偶然、何もできてないだけですよ!?」
 手をワタワタさせて弁明しようとするファ。そこに俺は追撃を加えた。
「例えばどんなことをしていたんだ?」
 ハゥッ!? と言葉を詰まらせ、彼女は考え込む。
「正義の味方への嫌がらせとか、他の組織との抗争とか、様々……」
「お前は何処かのマフィアかヤクザの構成員か?」
737:
◆gTg4MOyrUY:2011/12/12(月) 07:29:57 ID:ZaNjet47sY

「意地悪です、今日の主人は……」
 目を潤ませて言うファ。
 くっ、それは反則だろうに!?
「でも……」
 顔を伏せ、言葉を濁す彼女。俺は不審に思い、近づいた。
 すると、ファは頭をあげて言った。
「こうしていると、主人が私に構ってくださりますから、嬉しいです……」
 ふ、不意打ちだった。
 思いもしなかった言葉に俺は顔を背ける。そこに手がやってきて、顔を強引に彼女の方向に持っていかれる。
 そして、柔らかい感触が口元を覆った。
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