2chまとめサイトモバイル

2chまとめサイトモバイル 掲示板
ダンガンロンパ・フェイク
[8] -25 -50 

1: :2013/7/4(木) 01:04:59 ID:GdDqM49c02
モノクマ「えー、このスレを開いたオマエラ、ボクは学園長のモノクマです」

モノクマ「皆さんにボクの学園がどんなに愉快か知ってもらおうと思ってスレ立てしました!」

モノクマ「スレタイの通り、原作とは違う偽物なんだけどね!うぷぷぷぷ!」

モノクマ「そうそう、入学の際には>>2を読んでからお願いします。守れない生徒にはおしおきしちゃうぞー!クマー!」


831: :2014/1/30(木) 01:06:05 ID:UMpW2c0CII









「左雨瑞樹くんです!」

 

 

 

 
 
832: 名無しさん@読者の声:2014/1/30(木) 05:42:32 ID:DZNXPa8DCQ
えっ‥‥ええぇぇっ!?
な、なんだってー!!
833: 名無しさん@読者の声:2014/1/30(木) 12:16:48 ID:p4Lk.i3fvc
氷室が死んだ時点でもしかしたらとは思ったが…氷室を簡単に殺せるのは左雨が一番有力だしな
834: 名無しさん@読者の声:2014/1/30(木) 12:35:46 ID:Lz9AKYW0ys
ふぉぇっ!??
835: 名無しさん@読者の声:2014/1/30(木) 12:45:35 ID:T7wsMI15vI
まじかよなんでだよ左雨
836: 名無しさん@読者の声:2014/1/30(木) 17:28:49 ID:R0KiStxjv.
ネタバレせずに終わるって言ってたしその可能性もちょっとは考えてたけど、まさかなあ……
837: 名無しさん@読者の声:2014/1/30(木) 20:02:47 ID:757o9I1wLE
こんなに続きが気になるss初めて
838: 名無しさん@読者の声:2014/1/30(木) 22:36:05 ID:NX2Wz2rkgY
ちょっとゾクッと来たじゃないの
フィナーレ近いのかな??
支援!!
839: :2014/1/31(金) 01:36:57 ID:UMpW2c0CII
白鳥輝穂「……えっ?」

中岡笑「今……何て言いました?」

モノクマ「聞こえなかった?それじゃ何度でも何度でも何度でも立ち上がり言ってあげましょう!」

モノクマ「今回の事件のクロは、氷室さんを殺した犯人は、左雨くんだったのです!」

肉丸健太「左雨くんが氷室さんを……!?」

黒魔帝兎「おい左雨!嘘だろ!?お前が殺したなんて、しかも氷室を……そんなの嘘だろ!?」

左雨瑞樹「嘘じゃない。俺が殺した。俺がエリカを殺した」

中後小百合「いや、でも……私は納得が出来ない。左雨には鍵の入れ替えを知り得るタイミングなんてなかった。氷室を密室殺人で殺すなんて不可能なはずだ」

中後小百合「それが反論できないからこそ、私は無実の証明を諦めたんだ。他に犯人となり得る人物の指摘が出来なくて……投票だって適当にやっただけだ」

中後小百合「それが何で、左雨の犯行になるんだ?私はわからない……わからないよ……」

左雨瑞樹「少し冷静になれば、俺の推理のおかしいところ、事件発覚時のおかしい行動に気付けると思う。だから俺は内心焦ってたんだぜ?」

中後小百合「推理や行動におかしいところ?」

左雨瑞樹「小百合を犯人として話を進めてみようか。エリカは輝穂から鍵を受け取り、小百合に返した。鍵の入れ替えがあったのはこの間だ」

中後小百合「だから鍵の入れ替えが出来るのは白鳥と氷室と私に限られる。そして死体発見アナウンスの件で容疑者はお前と黒魔帝、そして私に限られた」

中後小百合「この二つの条件に一致するのは私だけだ。お前は鍵の件で条件から外れてるじゃないか。それがどうして……」

左雨瑞樹「……まあ俺がそう誘導して急かしたんだけどよ。ちょっと冷静になって視点を変えてみろ」

左雨瑞樹「誰が鍵の入れ替えの事実に気付けて殺害に利用できるか、ではなく、鍵の入れ替えによって不都合が生じるのは誰か、を考えてみろ」

中後小百合「不都合が生じるのは誰か?」
840: :2014/1/31(金) 01:40:39 ID:UMpW2c0CII
左雨瑞樹「その間に鍵の入れ替えを済ましたとなれば、当然エリカのそれ以降の手持ちは小百合の部屋の鍵となる」

左雨瑞樹「それをすれば、確かに入れ替えた二つの鍵の内、エリカの部屋の方を使えば第三者が侵入することは可能になる」

左雨瑞樹「でも、それだったらエリカはどうなる?小百合の部屋の鍵を持って、どうやって自分の部屋に戻ればいいんだ?」

中後小百合「……あっ!」

左雨瑞樹「そうだ。あのタイミングで鍵の入れ替えが完了すると、エリカは鍵のかかった自室には戻れなくなる」

黒魔帝兎「じゃあ本当に入れ替わったタイミングは、あの時じゃなかったのか!?」

左雨瑞樹「いいや。鍵の入れ替えがあったのはその時だ。あの時以外に入れ替えが出来る時なんてなかった」

中岡笑「じゃあ……たまたま氷室さんが鍵をかけ忘れていたとか?」

左雨瑞樹「殺人事件が起こる時にたまたま鍵をかけ忘れる。そんな偶然があるわけないだろう?……でも、鍵がかかってなかったのは本当だ」

左雨瑞樹「あの時、エリカは自室の鍵をかけずに部屋を出た。そして鍵の入れ替えをして、鍵の掛かってない自室に戻った。それは偶然ではなく、そう仕向けられたことだったんだ」

肉丸健太「鍵の入れ替えをしたのは氷室さんだったの!?」

中後小百合「どういうことだ?要領を得ない……」

左雨瑞樹「……まあ結果だけ言うと、俺とエリカは共犯ってところかな。俺はそういう風には思ってないけどな」

白鳥輝穂「被害者と加害者が……共犯!?」

中後小百合「本当にどういうことなんだよ!?説明を頼む、左雨!」

左雨瑞樹「まあ慌てるな。ちゃんと話すから、俺のペース、俺の順序で話させてくれ」
841: :2014/1/31(金) 01:42:50 ID:UMpW2c0CII
左雨瑞樹「犯人は俺だったわけだが、俺が怪しいって言うのは実は冷静に考えればすぐにわかったはずだ」

左雨瑞樹「まず第一に、死体発見の時だ。小百合、お前言ったよな?こうして見てると、眠ってるだけにしか見えないって>>786

中後小百合「あ、ああ……確かに言った。死体の出血が少なく、比較的綺麗な状態だった。それがベッドで横たわってるんだから、ただ寝てるようにしか見えなかったよ」

左雨瑞樹「なのに俺は、部屋に入った時に、すぐに死んでるとわかってるリアクションをしてしまった>>774

黒魔帝兎「あっ!た、確かに……」

左雨瑞樹「朝になっても来ないからと部屋に行き、なんだかんだ部屋に入った。その時、綺麗な状態でベッドに横たわってたんだ。ああ、寝坊しただけかって、まずは安心するのが普通じゃないか?」

左雨瑞樹「目立つ外傷もなくベッドに横たわってる遺体を、部屋に入って遠目で見ただけで死んでると断言できる人間は限られる。まず考えられるのは……」

中後小百合「殺した犯人だから死んでるとわかってたわけか……」

中後小百合「でも、本当にどうやって殺したんだ?私の部屋から裁縫セットは盗めたかもしれない」

左雨瑞樹「ああ。音を立てたらどうしよう、暗闇の中でうまく盗めるか、小百合が起きてしまわないか……死ぬほど緊張したよ」

中後小百合「でも、裁縫セットは盗めても、鍵は盗めないと言ったのは左雨自身だ」

中後小百合「氷室が鍵をかけてなかったとしても、殺害後にあの部屋の鍵がかかってたのは事実だ。氷室の鍵が私の部屋にある状態で、どうやって鍵を閉めた?」

左雨瑞樹「お前らはさ、前提から間違ってたんだよ。疑うことをしなかったから、俺が犯人だとわからなかった」

中後小百合「前提から間違ってた?」

左雨瑞樹「今回の事件、密室殺人でも何でもない。何故なら、事件発生から今まで、ずっと鍵は開いたままだったからだ」

白鳥輝穂「ええ!?鍵はかかってなかったって、そんな!?」
842: :2014/1/31(金) 01:47:48 ID:UMpW2c0CII
左雨瑞樹「そもそも何でお前らは、今回の事件が密室事件だと思った?」

中岡笑「いや、思ったっていうか、実際に鍵かかってたじゃないですか」

左雨瑞樹「その実際に鍵がかかってたって、何を根拠に言ってる?」

中岡笑「いや、だから……左雨くんが開けようとしても開かなかっ……ああああ!」

左雨瑞樹「そうだ。あの時、ドアを調べたのは俺だけだった>>772

左雨瑞樹「あの時、本当は鍵はかかってなかった。彼氏であるという点から、異変が起こった時に誰より早く駆けつけても不自然に思われない。それを利用して、ドアの前を占領し誰にもドアを調べさせなかった」

左雨瑞樹「そして俺は、モノクマに頼んで中から開けてもらった。鍵もかかってないドアをただ中から開けてもらった、それだけだ」

左雨瑞樹「鍵は確かに入れ替えたが、はっきり言って事件には何の関係もない。強いて言うなら、小百合、お前に罪をかぶせるためには必要なことだったんだ」

左雨瑞樹「本当に密室殺人をする場合、その鍵さえあればそれなりに説明はつくからな。そして鍵の入れ替えが出来た可能性を挙げれば小百合は容疑者の仲間入り」

左雨瑞樹「さらにうまいことに、死体発見アナウンスの件でも小百合は容疑者入りした。これで後は冷静さを奪った上でごり押せば……」

中後小百合「……皆も騙せて、私も諦めさせて、罪のなすりつけが出来たわけか」

左雨瑞樹「裁判中に俺も容疑者の仲間入りをした。そんな容疑者が一人だけで確認した事が事実として扱われてる。お前らはここで疑問を持たなきゃいけなかったんだ」

左雨瑞樹「……今回の事件、俺はエリカのためにやった。エリカを脅して、鍵の入れ替えなどをやらせた上で、エリカを殺した」

中後小百合「それがわからないんだよ。私が先生で置き変えて考えてみても、全然わからない。……こんなことをする意味がないじゃないか!」

中後小百合「左雨と氷室は本当に愛し合ってたじゃないか!そんな二人が、殺し殺され、そしてそれが氷室のため!?私にはわからないんだよ!」

左雨瑞樹「愛してたからこそだよ。昨日DVDを見て俺は変わった。もしかしたら狂ったのかもしれないな」

左雨瑞樹「ここでは、何か一つだけを選んで、他の全てを諦めなきゃいけないんだと思った。そして俺が選んだのは……エリカだ。エリカを守りたい。エリカの望む事を叶えたい」

左雨瑞樹「動機はそんなところだ。順を追って具体的に説明してってやろうか?事件の真相、俺の想い、エリカを救う方法……」
843: 名無しさん@読者の声:2014/1/31(金) 13:00:13 ID:4tRu9ZAhPg
仮死状態で2人とも生きるとかだったらいいなw
844: 名無しさん@読者の声:2014/2/2(日) 03:51:09 ID:6KdyPMHBok
支援あげ
845: :2014/2/4(火) 01:48:30 ID:bTxOF7LMbI
昨日の夜のことだ>>765エリカは泣いていた。孤独に戻りたくない。そう言って、俺の胸元で泣いていた。
エリカのためだけに、全てを諦める覚悟を持った俺は、こう言った。エリカの望みは俺が叶える。俺がエリカを一人にはしない。

氷室エリカ「……一人にしないって、どうするの?殺しても生き残っても私は孤独になっちゃうんだよ?」

左雨瑞樹「……俺がエリカを殺す」

氷室エリカ「えっ!?な、何を言ってるの?瑞樹くん……」

左雨瑞樹「この狂った環境で、狂気を強いられ、事件に巻き込まれて死んでいく……これならエリカはただの被害者だ。絶対に天国に行ける」

左雨瑞樹「天国に行けば……良子が、虎美が、愛梨が待ってる。俺が皆を欺いて生き残るから、モノクマのおしおきで皆もすぐに天国に行く」

左雨瑞樹「天国なら、こんな狂気に怯えることなく、ただ皆と仲良くできる。エリカはもう孤独にはならない。孤独に怯える必要はない」

氷室エリカ「でも……私を殺しちゃったら瑞樹くんはどうなるの?」

左雨瑞樹「地獄だろうな。佑子も、闘球も、キングも、きっと地獄だ。そこでただ苦しむだけの存在になるだろう」

氷室エリカ「嫌だよ!皆と一緒でも、瑞樹くんがいなかったら、私にとっては何の意味もない!瑞樹くんがいなきゃ駄目なんだよ!」

氷室エリカ「ねえ、自殺じゃ駄目なの?それなら瑞樹くんも天国に……」

左雨瑞樹「自殺って、結局は自分を殺すことだからな。エリカに自殺なんかさせちゃったら、エリカは地獄に行く。孤独になってしまう」

氷室エリカ「でも、瑞樹くんが私を殺したら、私は瑞樹くんと会えなくなっちゃうし、何より瑞樹くんが孤独に……」

左雨瑞樹「忘れたのかよ、エリカ。俺は超高校級の貧乏くじだ。世の中の嫌なもんは全部俺に押し付けられるようになってんだよ」

氷室エリカ「瑞樹くん……」
846: :2014/2/4(火) 01:51:01 ID:bTxOF7LMbI
氷室エリカ「私、どうしても嫌だよ。瑞樹くんと離れるのだけは嫌だよ。ねえ、地獄に行ったら、もう絶対に会えないの?」

左雨瑞樹「……もしかしたら」

氷室エリカ「えっ?」

左雨瑞樹「地獄で罪を全部償えたら……天国のエリカに会いに行けるかもな」

氷室エリカ「本当に?瑞樹くんと離れ離れにならなくて済むの?」

左雨瑞樹「エリカは早々に死んで、俺はしばらく死なない。死んでも地獄で償いのために延々と苦しむだけだけど……」

左雨瑞樹「そうして償いきったら、いつになるかはわからないけど、きっといつか会える時が来るだろうよ」

嘘をついた。俺はエリカのためにモノクマの悪意に乗り、エリカを殺し、仲間を死に至らしめようとしている。
こんな人間が、一体地獄で何をすれば償いきれるというのか。俺が死んだら、地獄で永遠に苦しむだけだと思う。エリカと再び会うことなんて、絶対にないと思う。
でも、エリカが俺と離れたくないと言うから、俺は嘘をついた。そうすれば、エリカは不安を抱いたまま死に逝く、なんてことはなくなるから。
エリカは変わった。俺なんかと違って、前へ前へと変わっていった。そんなエリカが俺なんかに固執する必要なんてない。
俺はエリカのために行動する。でもエリカは自分のために幸せを目指してほしい。
エリカが嫌うのは孤独だ。でも今のエリカなら、もう孤独にはなり得ない。天国に行けば、たくさんの仲間と永遠に幸せでいられると思う。
そこで孤独を忘れて、俺を忘れて、俺なんかよりよっぽど素敵な人と共に幸せを築けばいい。俺はそう思った。

氷室エリカ「いつかきっと、償いきった瑞樹くんと天国で一緒になれるっていうなら……私、我慢するよ」

氷室エリカ「私のために殺人なんかしようとしてくれてるのは、瑞樹くんの優しさ、善意だもんね……私、瑞樹くんに殺してもらう!」

左雨瑞樹「ごめんなエリカ……ごめん……」

氷室エリカ「ううん、いいんだよ。いいんだよ、瑞樹くん……」
847: :2014/2/4(火) 01:52:46 ID:bTxOF7LMbI
氷室エリカ「……でも、やっぱりどこかで瑞樹くんに殺人なんか犯してほしくないと思ってる自分もいるよ。やっぱりやるの?」

左雨瑞樹「……今からエリカは、俺に脅されて、ある下準備をするんだ。脅されて仕方なく、だ」

氷室エリカ「それも天国とか地獄に関すること?私が一方的に被害者になるようにってこと?」

左雨瑞樹「……エリカは、俺に殺される被害者だ。俺は、エリカを殺す殺人鬼だ」

氷室エリカ「わかったよ……私は自分の命欲しさに、脅しを呑むよ」

左雨瑞樹「計画がどこかで頓挫したら、その時はもう俺は殺しをしない。でも……全てが上手く行ったら……」

氷室エリカ「うん……」

こうして話がついた後、エリカは鍵の入れ替えのために行動に移った。
もしも輝穂が鍵の返却は自分がやると譲らなかったら。小百合が最後まで入れ替えた鍵を受け取ろうとしなかったら。でも、成功した。
小百合の部屋から俺が裁縫セットを盗む時、鍵がかかってたら。小百合がまだ起きてたら。盗む時に起こしてしまったら。でも、成功した。
裁縫セットの針で殺す際、モノクマが用意した人体急所マップはただの出鱈目で、刺したところで死ななかったとしたら。でも、成功した。

人を殺すということ、俺自身エリカを失いたくないという気持ちがあったこと、だから俺は心のどこかで失敗すら望んでいたかもしれないが、全てが順調に進んだ。順調に進んでしまった。
848: :2014/2/4(火) 01:55:14 ID:bTxOF7LMbI
中後小百合「……天国に行って、孤独にならないように、か」

中後小百合「そう言えばお前は、天国だとかを信じるタイプだったな>>221>>327

左雨瑞樹「ああ。エリカには、ここに充満している悪意で狂ってしまって罪を犯すその前に、天国に行ってほしかった」

中後小百合「納得するかは別にして、一応話は理解したよ。ああ、そうだ。左雨に少し聞きたいことがある」

左雨瑞樹「何だ?」

中後小百合「……今回の事件で、私がずっと不思議に思ってたことだ。加えて、真相がわかったことで疑問は一つ増えた」

中後小百合「何故、裁縫セットの針での殺害に執着した?氷室が協力的なら、彼女の部屋の裁縫セットも使えただろう。何故私の部屋のを使った?」

左雨瑞樹「理由は……三つ、かな。まず、小百合の部屋のを使ったのは……まあ小百合に罪を被せるため、だな」

左雨瑞樹「あと、エリカは自殺なんかに逃げたんだと、皆にそう思われたくなかった。エリカの部屋のが使われてたら、まず自殺が疑われると思ったから……はっきりと他殺だとわかるようにしたかった」

左雨瑞樹「そして殺害方法なんだけど……本当にこれで死ぬのなら、外傷は少なく済むと思った。エリカには綺麗なまま逝ってほしかった……」

中後小百合「歪んでるね……愛してる人が相手なら、生きてほしいと願う物じゃないかね」

中後小百合「まあ、こんな学園に監禁されてたんだ。精神の一つくらい歪みもするかもしれないが……お前さんには最後まで正常でいてほしかったよ」

左雨瑞樹「すまない。でも俺は、エリカのために狂ってしまおうって、そう思ったんだよ……」
849: :2014/2/4(火) 01:58:33 ID:bTxOF7LMbI
鍵の入れ替えのためにエリカが行動し始めたのを確認して、俺は部屋に戻った。
いつもならすぐ寝るんだろうけど、あの日はずっと起きてた。
メタ的に説明するけど、今までは遠回しながらも、ちゃんと寝たというような文章があった後にモノクマ劇場が行われていた。
>>78-79>>107-108>>133-134>>154-155>>243-244>>271-272>>299-300>>425-426>>442-443>>473-474>>503-504>>542-543>>671-672>>701-702>>731-732
でもあの日に限っては、そういう文章はないままモノクマ劇場に突入した。>>767-768
何故なら俺はあの時、エリカを殺すために寝ないで起きていたからだ。鍵の入れ替えに成功したら、皆が寝静まった深夜に俺の部屋に来い。エリカにそう言っていた。
だから朝までずっと起きていた。計画が済んだ後は寝ても良かったのだが、人を、最愛の人を殺して、ぐーすか寝れるほどの神経を俺は持ち合わせてなかったみたいだ。
そうして待ってると、部屋のチャイムが鳴った。誰かは考えるまでもなくわかった。

「瑞樹くん。鍵、入れ替えてきたよ」

時間は確認してなかったが、モノクマファイルの情報で想像するに2時前のことだったんだと思う。
850: :2014/2/4(火) 02:03:45 ID:bTxOF7LMbI
エリカが入れ替えに成功した。そしたら次は俺が行動を起こす番だ。
彼女を部屋に戻すと、俺は小百合の部屋に裁縫セットを盗みに入った。鍵は本当にかかってなく、ドアは簡単に開いた。
部屋の配置は把握しているとは言え、真っ暗だとやっぱり探しにくくて、ドアを少しだけ開けておき、その隙間から廊下の電気の明かりを差した。
部屋の電気をつけられたらそれが一番探しやすいが、小百合を起こすわけにはいかなかった。明るくするのはこれが限界だったと思う。
こうして部屋を僅かでも明るくした甲斐もあり、裁縫セットを盗めた。そしてそのまま退出してドアを閉め、俺はエリカの部屋へ向かった。
こちらも鍵はかかってない。俺がそう指示したからだけど。一応チャイムを鳴らして到着を知らせ、そのまま入室した。

「瑞樹くん……裁縫セット、盗めた?」
「ああ。この通りだよ」

まんまと盗み出した戦利品をエリカに見せる。彼女はこの戦利品によって命を絶たれるのだ。
開けた形跡のない小百合の裁縫セットを開ける。中にはモノクマが用意した人体急所マップもある。

「これで、本当に死んじゃうのかな?」
「あいつのことだから、悪質な冗談ってこともあるかもしれない。でも殺害に関しては冗談のようなことをしないのも確かだ」

モノクマの殺意が本物だからこそ、今日まで悲劇が繰り返されてきた。そしてそれはこれから俺が繰り返していくんだ。
946.66 KBytes

名前:
sage:


[1] 1- [2] [3]最10

[4]最25 [5]最50 [6]最75

[*]前20 [0]戻る [#]次20

うpろだ
スレ機能】【顔文字